JP2000039005A - 調節可能な締付け固定部品用の固定装置 - Google Patents
調節可能な締付け固定部品用の固定装置Info
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- Gripping Jigs, Holding Jigs, And Positioning Jigs (AREA)
Abstract
きな誤差を補償することができる、固定装置を提供す
る。 【解決手段】 本発明は、調節可能な締付け固定すべき
部品、特にチェーンソーの剣状ガイドのための固定装置
に関する。この場合、部品5はケーシング2の接触面に
締付け可能であり、かつ細長い穴11を有し、この穴
に、互いに間隔をおいて配置された少なくとも2本のピ
ン15,17が係合し、このピンがケーシング2に設け
られ、接触面から突出している。ピンと細長い穴11の
少なくとも1つの縦方向エッジ12,13との間の隙間
に係合し、穴11の縦方向エッジ12,13に接触する
少なくとも1つの手段が設けられている。
Description
念に記載した、調節可能な締付け固定すべき部品、特に
チェーンソーの剣状ガイドのための固定装置に関する。
9518号公報により、動力駆動式手動操作鋸、特にチ
ェーンソーの案内レール錠止装置が知られている。この
案内レール錠止装置の場合には、剣状のガイドレールが
その縦方向に延びる案内溝を備えている。この案内溝は
レール平面に対して横方向に接触部に対して締付け固定
可能である。案内レールには更に、案内溝の側面と協働
する相手方ガイドが付設されている。この相手方ガイド
は少なくとも1つの溝側面のために、少なくとも1個の
支持要素によって形成されている。この支持要素は接触
部、例えばエンジンケーシングに対してレールを締付け
固定する際に、溝側面に対して自動的に接触して締付け
固定可能である。その際、支持要素としては、揺動条
片、揺動レバーまたはばね要素が考えられる。
締付けナットを螺合させるために設けられた2本のピン
の間に、従って案内溝の長さのほぼ中央に設けられてい
る。それにより、1つだけの接触個所が支持要素によっ
て案内溝の側面に形成され、案内溝の反対側の側面に必
要な支持個所がそれぞれ、締付けナットを嵌めるための
ピンのシャフトによって生じる。支持要素が案内溝の縦
軸線に対して横方向において小さな寸法ずれだけしか補
正することができないので、案内溝の側面に対して常に
遊びのない接触を保証するためには、案内溝の幅と、締
付けナットを嵌めるためにピンに形成された半径方向の
つばを、比較的に小さな誤差で製作しなければならな
い。
題は、構造が簡単であり、かつ部品の穴に関する大きな
誤差を補償することができる、請求項1の上位概念に記
載した種類の固定装置を提供することである。
徴を有する固定装置によって解決される。本発明の重要
な効果は、寸法誤差を補償するための手段が汚れにく
く、手段の形状によって、摩耗による寸法変化を補償す
ることができることにある。
入されたボルトである。細長い穴のエッジとピンの間の
寸法的な間隔を補償するための手段がスリーブであり、
このスリーブが穴内にあり、スリーブの外側の横断面形
状の少なくとも1つの直径が細長い穴の幅よりも大きな
寸法であると、特に合目的である。スリーブの外周面
が、特に同じ半径を有する2つの円弧部分と、この円弧
部分の間で延びる、円の平行な2つの弦によって形成さ
れていると特に有利である。
ブがその軸線回りに回転することにより細長い穴の両エ
ッジに接触するので、穴の両縦方向エッジにおける遊び
のない支持が1個の部品、すなわちスリーブによって行
われるという利点を有する。スリーブを細長い穴のエッ
ジに接触させるために、ボルトの回転方向においてピン
とスリーブを摩擦的に連結するための手段が設けられて
いる。この手段により、スリーブは、細長い穴のエッジ
に接触するまで、ボルトの回転によって回転方向に一緒
に回転させられる。続いて、ボルトを制限的に更に回転
させることができ、それによってスリーブをこの回転位
置に固定することができる。その際、スリーブの穴とピ
ンにそれぞれ1つの円錐状部分が設けられ、この円錐状
部分の円錐角が互いに調和していると、特に合目的であ
る。
償するための手段のためにピンの間に、他のピンが設け
られていると合目的である。この他のピンは締付け固定
すべき部品を通って突出し、その自由端にねじ付き部分
を備え、このねじ付き部分に、部品をケーシングの接触
面に対して締付ける締付け要素がねじ込み可能である。
この締付け要素の形状と関係なく、締付け要素が部品の
表面に接触できるようにするために、部品、例えば剣状
ガイドの平面から突出する突起が設けられていない。従
って、ビン側の円錐状部分がボルトの頭に形成され、そ
れによってこの頭がスリーブ内にあり、ボルト頭の軸方
向の長さがスリーブの軸方向の長さにほぼ一致している
と有利である。これにより、スリーブとボルト頭は面一
であり、剣状ガイドの厚さの寸法を上回ることがない。
ボルトを回転させるために、ボルト頭には六角穴が設け
られている。この六角穴には六角レンチを差込みことが
できる。スリーブがその使用の頻度や時間に関係なくそ
の形状を維持し、摩耗しないようにするために、スリー
ブ硬度の大きな合金鋼からなっていると合目的である。
接触面に、部品を支持する働きをする金属板が設けられ
る。この金属板は切欠きを有し、ピンまたはその頭はこ
の切欠きを通って突出する。このような金属板が存在す
る場合には、誤差を補償するための手段は金属板の部分
によって形成可能である。この金属板の部分は切欠きの
エッジに設けられ、ピンの縦軸線に対して斜めに延びて
いる。これにより、この部分の最も前側の端部はピンの
頭と剣状ガイドの穴の縦方向エッジとの間の隙間に挿入
される。その代わりに、ボルトの頭がほぼ円形の横断面
を有し、この横断面の外周面に、外周の一部にわたっ
て、縦軸線に対して斜めに延びる面を有する半径方向拡
張部を設けてもよい。金属板の部分が斜めに延びる場合
およびボルト頭の半径方向に拡張している場合、剣状ガ
イドを金属板またはケーシングの接触面に押し付ける
と、剣状ガイドの穴が次のような位置にもたらされる。
すなわち、細長い穴の両縦方向エッジがボルト頭または
金属薄板の支承個所で遊びのないように保持される位置
にもたらされる。
の形態を詳しく説明する。図1はチェーンソー1の概略
的な側面図である。このチェーンソーは内燃機関3を収
容するケーシング2と、このケーシング2に固定された
鋸チェーン6用の剣状ガイド5を備えている。ケーシン
グ2には更に、下側の把手4、前側の把手5および手の
保護部材8が設けられている。剣状ガイド5はその後端
部9がケーシング2に固定されている。この場合、剣状
ガイド5を縦方向に調節し締付け固定するための手段を
備えた固定装置10が設けられている。この手段は図示
を簡単にするために図1には示していない。
10の拡大図である。剣状ガイド5の後端部9には、剣
状ガイドの縦方向に延びる細長い穴11が設けられてい
る。この穴は平行な2つの縦方向エッジ12,13を備
えている。この細長い穴11内には、中央のピン14
と、同様にピンとしての働きをする2本のボルト15,
17が設けられている。このボルトは中央のピン14に
対して異なる間隔をおいて配置されている。図2は、頭
15″,17″を上から見てボルト15,17を示して
いる。この頭にはそれぞれ六角穴16または18が設け
られている。六角穴16,18はボルト15,17を回
転させるための六角レンチを挿入するために役立つ。
5″を取り囲むスリーブ20と、ボルト17の頭17″
を取り囲むスリーブ21がある。これらのスリーブ2
0,21は同じ横断面形状を有する。この場合、スリー
ブ20の横断面形状は2つの円弧部分22,22′と円
の2つの弦23,23′を有する。スリーブ21の横断
面形状は2つの円弧部分24,24′と2つの弦25,
25′によって形成されている。この横断面形状によ
り、スリーブ20,21の少なくとも1つの直径(長さ
寸法)は細長い穴11の平行な縦方向エッジ12と13
の間の間隔Aよりも大きな寸法を有する。スリーブ2
0,21をその縦軸線回りに回転させることにより、ス
リーブ20,21はそれぞれ、細長い穴11の縦方向エ
ッジ12と縦方向エッジ13に接触することができる。
る。この場合、ピン14のねじ付き部分14″にねじ込
み可能な締付け手段は図示を省略している。この締付け
手段はケーシング2の接触面19に対して剣状ガイド5
を締付ける。ケーシング2内にはねじ穴26,27,2
8が設けられている。このねじ穴にはそれぞれねじ付き
シャフト14′,15′,17′が挿入される。ボルト
の頭15″にはスリーブ20が設けられている。この場
合、頭15″とスリーブ20のそれぞれの上側エッジは
互いに面一になっている。ボルト17とスリーブ21の
頭17″の形状も同様であるので、このボルトとスリー
ブの上側エッジも面一になっている。剣状ガイド5の厚
さDがスリーブ20,21の軸方向長さよりも幾分大き
いので、ボルト15,17の頭15″,17″とスリー
ブ20,21は剣状ガイド5の上側エッジから突出して
いない。代替的な実施の形態では、一方の側方ピンの代
わりに中央のピンを使用することができるので、全体と
して2本のピンだけが設けられ、そのうちの一方はスリ
ーブを備えたボルトとして形成されている。
ケーシング2の部分の分解図である。このケーシング2
の部分にはねじ穴28が設けられている。図4から判る
ように、スリーブ21内には段付き穴29が設けられて
いる。この場合、両穴段部の間に円錐部30が設けられ
ている。ボルト頭17″も円錐部31を備えている。こ
のボルト頭の円錐部は穴29に設けた円錐部30と同じ
円錐角を有し、それによって相手方円錐部としての働き
をする。これにより、両円錐面を接触させる際に、ボル
ト17とスリーブ21が摩擦的に連結されるので、ボル
トを締めつける際に、スリーブ21は、図2から明らか
なように、細長い穴11の縦方向エッジ12,13に接
触するまで、締付け回転方向に一緒に回転する。
ング2に設けることができる。この穴からボルトのシャ
フトが突出する。この場合、ボルトの一端は頭を備え、
他端はねじ付き部分を備えている。このねじ付き部分に
よって、ボルトはスリーブのねじ付き穴にねじ込むこと
ができる。
ある。この場合、ケーシング2のねじ付き穴28には、
ボルト33のねじ付きシャフト33′がねじ込まれてい
る。ボルト33は軸方向に滑らかな壁を有する頭33″
を備えている。ケーシング2の接触面19上には金属板
32が設けられている。この金属板は穴32′を備えて
いる。この穴からボルトの頭33′が突出している。金
属板32は穴(切欠き)32′のエッジに、曲げられた
部分34を備えている。この曲げられた部分はボルト3
3の縦軸線に対して鋭角をなして延び、ボルト頭33″
の外周面に接触している。この形状により、剣状ガイド
5の端部9を金属板32に押圧する際に、細長い穴11
の縦方向エッジ13がボルト頭33′に接触するまで、
端部9が斜めの部分34によってボルト33の縦軸線に
対して横方向に摺動させられる。剣状ガイド5の端部9
が縦方向エッジ12によって部分34に支持されるの
で、ボルト33の縦軸線に対して横方向の運動に遊びが
供されない。図5には1つの部分34だけしか示してい
ないが、2個以上の部分を設けることができる。
る。その際、ボルト35が図示されている。このボルト
のねじ付きシャフト35′はねじ付き穴28に挿入さ
れ、その頭35″はその外周の少なくとも1個所に、半
径方向の拡張部36を備えている。この場合、この半径
方向の拡張部36はボルト35の縦軸線に対して斜めに
延びる面37を備えている。この斜めに延びる面37は
図5の斜めの部分34と同じ作用を有するので、図5の
説明を参照されたし。2つ以上の拡張部36を設けても
よい。更に、ボルト頭35″の代わりに、対応して形成
されたスリーブを設けてもよく、このスリーブの中には
ボルトシャフトまたはねじ付き部分が設けられる。
ド5の後端部9との間の角度は、本発明による固定装置
の作用を説明するために誇張して示してある。実際に
は、剣状ガイドの組み立ておよび締付け固定状態で、剣
状ガイドはボルト頭33″または35″の両側で金属板
32に接触している。
る。この場合、案内部材38としての成形部材が細長い
穴11に挿入されている。この成形部材にはピン14が
挿入されている。適当な長さの場合、2本のピンまたは
ボルト15,17が案内部材38に係合するかまたはこ
の案内部材を通って突出することができる。案内部材3
8の外周面には、細長い穴11の縦方向エッジ12,1
3のための少なくとも1つの接触部が形成されている。
しかし、複数の接触部を形成してもよい。これについて
は、場合によっては、傾斜面でもよい。同じ部品に関し
て、図7の参照符号は図2の参照符号に一致している。
ーン用剣状ガイドを備えたチェーンソーを概略的に示す
図である。
分図である。
る。
およびケーシングの分解断面図である。
断面図である。
置の断面図である。
示す図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 調節可能な締付け固定すべき部品、特に
チェーンソーの剣状ガイドのための固定装置であって、
部品(5)がケーシング(2)の接触面(19)に締付
け可能であり、かつ細長い穴(11)を有し、この穴
に、互いに間隔をおいて配置された少なくとも2本のピ
ン(15,17)が係合し、このピンがケーシング
(2)に設けられ、接触面(19)から突出している、
固定装置において、ピンと細長い穴(11)の少なくと
も1つの縦方向エッジ(12,13)との間の隙間に係
合し、穴(11)の縦方向エッジ(12,13)に接触
する少なくとも1つの手段が設けられていることを特徴
とする固定装置。 - 【請求項2】 ピンがケーシング(2)の穴(26,2
8)に挿入されたボルト(15,17,33,35)で
あることを特徴とする請求項1記載の固定装置。 - 【請求項3】 手段が穴(11)内にあるスリーブ(2
0,21)であり、このスリーブの外側の横断面形状の
少なくとも1つの直径が細長い穴(11)の幅(A)よ
りも大きな寸法であることを特徴とする請求項1または
2記載の固定装置。 - 【請求項4】 スリーブ(20,21)の外周面が、特
に同じ半径を有する2つの円弧部分(22,22′また
は24,24′)と、円の平行な2つの弦(23,2
3′または25,25′)によって形成されているかあ
るいは異なる曲率の弧部分からなっていることを特徴と
する請求項3記載の固定装置。 - 【請求項5】 手段がピン(15,17,33,35)
の頭(15″,17″,33″,35″)の外周面また
は半径方向つばの外周面に配置されていることを特徴と
する請求項1記載の固定装置。 - 【請求項6】 ボルト(15,17)の回転方向におい
てボルトとスリーブ(20,21)を摩擦的に連結する
ための手段が設けられ、特にスリーブ(20,21)の
穴(29)とボルト(15,17)に、それぞれ1個の
円錐状部分(30,31)が設けられ、この円錐状部分
の円錐角が互いに調和し、ピン側の円錐状部分(31)
がボルト(17)の頭(17″)に形成され、ボルト頭
(17″)の軸方向の長さがスリーブ(21)の軸方向
長さにほぼ一致していることを特徴とする請求項3また
は4記載の固定装置。 - 【請求項7】 スリーブが硬度の大きな合金鋼からなっ
ていることを特徴とする請求項3記載の固定装置。 - 【請求項8】 ボルト頭(15″,17″)に回し用穴
(16,18)が設けられていることを特徴とする請求
項6記載の固定装置。 - 【請求項9】 ケーシング(2)の接触面(19)に、
部品(5)を支持する働きをする金属板(32)が設け
られ、この金属板(32)が切欠き(32′)を有し、
ピンまたはその頭(33″,35″)がこの切欠きを通
って突出し、特に金属板(32)が切欠き(32′)の
エッジに、ピン(33)の縦軸線に対して斜めに延びる
部分(34)を備えていることを特徴とする請求項1ま
たは2記載の固定装置。 - 【請求項10】 ボルト(35)の頭(35″)がほぼ
円形の横断面を有し、この横断面の外周面に、外周の一
部にわたって、縦軸線に対して斜めに延びる面(37)
を有する半径方向拡張部(36)が設けられていること
を特徴とする請求項1または2記載の固定装置。 - 【請求項11】 細長い穴(11)内に少なくとも1個
の案内部材が設けられ、少なくとも1本のピン(14,
15,17)がこの案内部材に挿入され、案内部材が細
長い穴(11)の少なくとも1つの縦方向エッジ(1
2,13)に支持するために少なくとも1つの面を有す
ることを特徴とする請求項1記載の固定装置。
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