JP2000037754A - 成形金型、成形方法及び成形品 - Google Patents

成形金型、成形方法及び成形品

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ヴァーヒリオ・ヴェレス・セラノ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイゲート不良を防止するとともに、ショー
トショットを防止する成形金型を提供する。また、ハイ
ゲート不良及びショートショットを防止できる成形金型
を用いる成形方法、及びこの成形金型から生産された成
形品を提供する。 【解決手段】 この成形金型は、成形品の形状に対応し
た形状を有するキャビティを形成する一対の金型と、キ
ャビティに接しキャビティに溶融した樹脂を通すゲート
部２３とを具備する。ゲート部が複数の通路２３ａ，２
３ｂを備えることにより、成形品においてハイゲート不
良及びショートショットの発生を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂材料を成形す
る成形金型、特に、オープンタイプのホットランナシス
テムにおける成形金型のゲート部の改良に関し、また、
この成形金型を用いる成形方法、及びこの成形金型から
成形された成形品に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のオープンタイプのホットランナシ
ステムを採用した成形金型により成形したフロッピディ
スクのハーフシェルの平面図を図８（ａ）に示す。この
ハーフシェル５１には、シャッタ板の取付のための取付
部５１ａに凹部５２，５３が形成されている。凹部５
２，５３は、成形金型の離型時にゲート残り（凸部）が
発生してもシャッタ板取付部５１ａの表面５４から突き
でないように凹んで形成されている。ところが、実際の
成形時には、発生したゲート残り部（樹脂残り）５５が
図８（ｂ）のように凹部５２の内から延びて表面５４か
ら突き出てしまい、ハイゲート不良を引き起こしてしま
う場合がある。溶融した樹脂がキャビティへ流れ込むゲ
ート部のゲート径は０．７ｍｍであった。
【０００３】製品の大きさが増大すると、溶融樹脂を充
分に金型のキャビティに流すために成形金型のゲート径
を大きくする必要がある。ゲート径が大きくなればなる
程、ゲート残り部が高く引き延ばされるため、ハイゲー
ト（high gate）不良の発生する傾向が高まる。また、
成形のサイクルを上昇させると、ゲート部の溶融樹脂が
十分固化しないため、同様にゲート残り部が高くなって
しまい易い。
【０００４】シャッタ板取付部５１ａの表面５４からゲ
ート残り部５５から突き出るとシャッタ板の取付に支障
が生じることから、ゲート残り部５５の表面から突出し
た部分を後加工により処理し除去する工程が必要とな
り、工程が増える結果、生産性が低下してしまう。
【０００５】また、ゲート部に樹脂残りが付着している
と、溶融樹脂の流れが阻止されるため、樹脂がキャビテ
ィに充分に供給されず、ショートショット（充てん不
良）が生じてしまいやすい。
【０００６】以上のハイゲート不良を防止するため、ゲ
ート径を減少させ、例えば直径０．５ｍｍとすることも
考えられるが、そうするとショートショットが生じてし
まい易い。
【０００７】特開平５−２９３８５７号公報は、その図
２に、熱可塑性樹脂用金型のホットランナ２のノズル先
端樹脂通路２ａと、この通路の下流側の成形品スプルー
５の直管樹脂通路５ａとを偏心ゲート４で接続して構成
することにより、成形品における糸引き（樹脂残り）を
防止するようにした熱可塑性樹脂用金型のホットランナ
用のノズルを開示する。しかし、この文献は、図８
（ｂ）で示すようなハイゲート不良、またショートショ
ットに対する解決策を示していない。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ハイ
ゲート不良を防止するとともに、ショートショットを防
止する成形金型を提供することである。
【０００９】本発明の他の目的は、ハイゲート不良及び
ショートショットを防止できる成形金型を用いる成形方
法、及びこの成形金型から生産された成形品を提供する
ことである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は、成形金型によ
る製品の成形の際に生じてしまうハイゲート不良及びシ
ョートショットの問題を解決すべく、本発明者が鋭意研
究した結果、成形金型のキャビティ内に溶融樹脂を流し
込むゲート部に溶融樹脂の通り抜ける複数の通路を設け
ることにより、これらの問題を解決できることを見いだ
したことに基づいてなされたものである。
【００１１】本発明による成形金型は、成形品の形状に
対応した形状を有するキャビティを形成する複数の金型
と、前記キャビティに接し前記キャビティに溶融した樹
脂を通すゲート部とを具備し、前記ゲート部が複数の通
路を備える。例えば前記通路は２つである
【００１２】また、成形金型には、前記ゲート部が複数
設けられている。成形金型はゲートチップ部材を更に具
備し、前記ゲートチップ部材が前記ゲート部を備える。
【００１３】また、前記ゲート部が前記キャビティ内に
突き出るように配置されている。これにより、成形され
た成形品の表面に、前記ゲート部によりくぼみが形成さ
れる。このくぼみ内に複数の通路に対応した複数のゲー
ト残り部が形成され、複数のゲート残り部はくぼみから
突き出てない。
【００１４】また、成形金型は、ランナ部を更に具備す
ることにより、前記ランナ部が加熱される。これによ
り、ホットランナシステムを構成できる。
【００１５】また、成形金型は、前記複数の通路の間、
または前記２つの通路の間に設けられ溶融樹脂を各通路
に向けて分けて流すための分流部を更に具備する。分流
部は、円錐状突起部または前記ゲート部の直径方向に延
びた突起部を備えるようにできる。
【００１６】また、本発明による成形方法は、上述の成
形金型を用いて成形を行う。
【００１７】また、上述の成形金型と前記成形金型へ溶
融した樹脂を加圧して供給する樹脂供給加熱ユニットと
を備えることにより、射出成形装置を構成することがで
きる。この樹脂供給加熱ユニットは、樹脂材料を加熱し
て溶融するための加熱部と，前記加熱部に樹脂材料を供
給するための樹脂材料供給部と，前記加熱部内の溶融樹
脂を加圧して溶融樹脂を前記成形金型に供給するための
加圧部を備えるようにできる。
【００１８】また、本発明による成形品は上述の成形金
型により成形されたものである。この成形品は、その成
形表面に前記ゲート部により形成されたくぼみを有す
る。このくぼみ内に、前記複数の通路に対応した複数の
ゲート残り部が形成され、前記複数のゲート残り部は前
記くぼみから突き出ていない。例えば、成形品はフロッ
ピディスクのハーフシェルであり、前記くぼみ内に２つ
のゲート残り部が形成されている。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態に
ついて図面を用いて説明する。図１（ａ）に示すよう
に、本実施の形態による成形金型で成形した３．５イン
チマイクロフロッピディスクのハーフシェル１１は、シ
ャッタを取り付けるために凹状に形成されたシャッタ取
付部１１ａに成形時に形成された凹部１２，１３を有す
る。このハーフシェル１１と別の同様のハーフシェルと
により、フロッピディスクのシェルが構成される。
【００２０】次に、図１（ａ）に示すハーフシェル１１
を成形するためのオープンタイプのホットランナシステ
ムの成形金型及び射出成形装置について説明する。図２
に示すように、成形金型は、可動側金型３１と固定側金
型３２とを備える。これらの金型３１、３２の間に図１
（ａ）のハーフシェル１１の形状と対応した形状を有す
るキャビティ３７が形成されている。固定側金型３２に
は、円筒形状の第１のゲートチップ２１と第２のゲート
チップ２２とがはめ込まれて固定されている。
【００２１】図２及び図３に示すように、第１のゲート
チップ２１は、円筒部２７と、円筒部２７の中空部に形
成され溶融した樹脂がその中を方向ｒに流れるランナ部
２５と、キャビティ３７内に若干突出するように円筒部
２７の先端に配置され溶融樹脂がキャビティ３７内にそ
の先端の孔から流れ込むゲート部２３とを備える。第２
のゲートチップ２２は、同様に、円筒部２８と、ランナ
部２６と、ゲート部２４とを備える。ランナ部２５，２
６は、ゲート部２３，２４近傍においてその径がそれぞ
れ小さく構成されている。
【００２２】図３のように、第１のゲートチップ２１の
円筒部２７の周囲には、発熱コイル２９ａがその内部に
巻かれた加熱体２９が配置されている。第２のゲートチ
ップ２２の円筒部２８の周囲にも同様の加熱体３０が配
置されている。これらの加熱体２９，３０による加熱に
より、ランナ部２５，２６を通る樹脂がその溶融状態が
保たれてゲート部２３，２４からそれぞれキャビティ３
７に流れ込むことができる。
【００２３】図２のように、固定側金型３２の上方に
は、マニホールド３３が配置されている。このマニホー
ルド３３内に形成された樹脂ランナ部３３ａにそれぞれ
連通した出口３３ｂ、３３ｃからランナ部２５，２６へ
溶融樹脂が流れる。なお、マニホールド３３にも加熱部
を設けてもよい。
【００２４】射出成形装置は、図２に示すように、ハー
フシェル １１の樹脂材料を加熱して溶融するための加
熱部３４と，加熱部３４に樹脂材料を供給するための樹
脂材料供給部３５と，加熱部３４内の溶融樹脂を加圧し
て溶融樹脂をマニホールド３３の樹脂ランナ部３３ａへ
供給する加圧部３６とを備える。加熱部３４の樹脂出口
側に固定側金型３２のマニホールド３３が取り付けられ
ている。
【００２５】次に、図３に示すゲートチップ２１のゲー
ト部２３について説明する。図４（ａ）及び図４（ｂ）
のように、円筒部２７の先端に配置されたゲート部２３
は、所定厚さ（Ａ）の円状の部分２３ｃにこの円状部分
２３ｃの直径方向にほぼ対称に形成された２個の小径の
孔２３ａ、２３ｂをキャビティ３７へ連通する通路とし
て備えている。孔２３ａ、２３ｂの直径は例えば０．５
ｍｍである。ゲートチップ２１のランナ部２５からの溶
融樹脂は、ゲート部２３の孔２３ａ、２３ｂからキャビ
ティ３７内へ流れ込む。ゲートチップ２２のゲート部２
４も同じ２個の小径の孔を備えている。
【００２６】以上のように、本実施の形態における成形
金型は、ゲート部が常時開いているオープンタイプであ
り、かつ、ランナ部が加熱されるホットランナシステム
から構成されている。
【００２７】以上のような成形金型及び射出成型装置に
よる成形について図２，図４（ａ）、図４（ｂ）により
説明する。樹脂材料としてポリスチレン（ＰＳ）を使用
し、この樹脂材料が樹脂供給部３５から供給され、加熱
部３４で加熱されて溶融し、加圧部３６により加圧され
る。この圧力により溶融樹脂がマニホールド３３の樹脂
ランナ部３３ａに送り込まれ、出口３３ｂ、３３ｃから
ゲートチップ２１，２２のランナ部２５，２６へそれぞ
れ流れる。ランナ部２５，２６は加熱体２９，３０への
通電により高温とされているため、ランナ部２５，２６
の樹脂は、溶融が維持された状態でｒ方向に流れ、ゲー
ト部２３，２４の孔２３ａ、２３ｂ等からそれぞれキャ
ビティ３７に流れ込んでキャビティ３７内に充填され
る。その後、キャビティ３７内の樹脂が硬化してから、
移動側金型３１を固定側金型３２から離す方向に移動さ
せることにより成形金型を開き、離型動作を行う。次
に、成形品である図１（ａ）に示すフロッピディスクの
ハーフシェル１１を取り出す。
【００２８】以上のように成形されたハーフシェル１１
には、図１（ａ）に示すように、各ゲート部２３，２４
に対応してくぼみが形成され、これらのくぼみが凹部１
２，１３となる。図１（ｂ）に示すように、凹部１２内
には、ゲートチップ２１のゲート部２３の２個の孔２３
ａ、２３ｂに対応して２つのゲート残り部１５ａ，１５
ｂが形成される。しかし、ゲート部２３，２４の各ゲー
ト径（各孔径０．５ｍｍ）が従来（ゲート径０．７ｍ
ｍ）よりも小さいため、離型時に樹脂が引き延ばされて
も、ゲート残り部は従来よりも減少し、その結果ゲート
残り部１５ａ，１５ｂの高さは低くなり、シャッタ取付
部１１ａの表面１４から突きでることはなく、ハイゲー
ト不良は生じない。このため、シャッタ板取付部１１ａ
にシャッタ板を取り付ける際に、ゲート残り部１５ａ，
１５ｂは、支障とならないため、除去処理の必要がな
い。従って、従来必要であった後処理が不要となるた
め、生産性が上がる。
【００２９】また、ゲート部に設けた２つの孔により、
溶融樹脂の流れるゲート径サイズが直径で１．０ｍｍに
増えたので、ゲート部における溶融樹脂の流れが良好と
なり、成形性が向上し、ショートショットが発生するこ
とを大幅に減少できる。また、１つの孔が樹脂残り等に
より樹脂の流れが阻止されても、他の孔からキャビティ
に流れ込むことが可能であり、ショートショットの発生
を抑えることができる。また、ゲート部２３は、円状部
分２３ｃに孔を設けるだけの簡単な構成であり、加工が
容易となり、部品コストを低減できる。
【００３０】以上のように、ゲート部に２つの溶融樹脂
の通路を設けることにより、ハイゲート不良及びショー
トショットの発生を抑制できる。
【００３１】次に、ゲートチップのゲート部の第１〜第
３の変形例について説明する。図５（ａ），図５（ｂ）
は、第１の変形例のゲート部４１を示す。ゲート部４１
の円状部分４１ｃのほぼ中央に分流手段としての円錐状
突起部４２が設けられている。この円錐状突起部４２を
中心に両側に溶融樹脂通路としての孔４１ａ，４１ｂが
設けられている。溶融樹脂が図５（ｂ）のように内周近
傍では方向ｆにほぼ直線状に孔４１ａ，４１ｂに向けて
流れ、また、円錐状突起部４２近傍では方向ｆ’に円錐
状突起部４２により分けられてそれぞれ孔４１ａ，４１
ｂに向けて流れる。円錐状突起部４２により、ゲート部
２３の孔４１ａ，４１ｂの近傍で二股状に樹脂通路が形
成され、溶融樹脂が孔４１ａ，４１ｂの両方に良好に流
れることができる。このため、孔４１ａ、４１ｂの一方
に溶融樹脂が多く流れ込むといったことがなく、成形性
が向上する。このように、第１の変形例によれば、ハイ
ゲート不良及びショートショットの発生を抑制できると
ともに、分流手段により成形性を向上させることができ
る。また、円錐状突起部４２をゲート部４１に設けるこ
とにより、ゲート部４１の強度が向上し、部品寿命が延
びる。
【００３２】図６（ａ），図６（ｂ）は、第２の変形例
のゲート部５１を示す。ゲート部５１の円状部分５１ｃ
から突き出でてその先端が丸みのある直径方向に延びた
分流手段としての蒲鉾状(semicylindrical)突起部５２
が設けられている。この蒲鉾状突起部４２を中心に両側
に溶融樹脂通路としての孔５１ａ，５１ｂが設けられて
いる。溶融樹脂が図６（ｂ）のように、図５（ｂ）と同
様に流れ、蒲鉾状突起部５２近傍で分流されてそれぞれ
孔５１ａ，５１ｂに向けて流れる。上述と同様に、蒲鉾
状突起部５２により、溶融樹脂が孔５１ａ，５１ｂの両
方に良好に流れることができる。第２の変形例によれ
ば、ハイゲート不良及びショートショットの発生を抑制
できるとともに、上述と同様に分流手段により成形性を
向上させることができる。また、蒲鉾状突起部５２をゲ
ート部５１に設けることにより、ゲート部５１の強度が
向上し、部品寿命が延びる。また、円状部分５１ｃの厚
さ（Ａ）は、図４（ｂ）、図５（ｂ）の円状部分２３
ｃ、４１ｃの厚さ（Ａ）と同一にすることができる。ゲ
ート部５１の先端下面から蒲鉾状突起部５２の先端まで
の高さ（Ｂ）は、図５（ｂ）のゲート部４１の先端下面
から円錐状突起部４２の先端までの高さ（Ｂ）と同一に
することができる。
【００３３】図７（ａ），図７（ｂ）は、第３の変形例
のゲート部６１を示す。ゲート部６１は溶融樹脂通路と
しての孔６１ａ，６１ｂを備える。孔６１ａ、６１ｂを
形成するため、ゲート部６１に、その上面６１ｃから２
箇所において円錐状に落ち込むように凹部が形成されて
いる。図７（ｂ）に示すように、この凹部は円錐状の周
面６１ｄを有し、周面６１ｄの下面側に連続して孔６１
ａが直線状に形成されている。ガイド部６１の上面６１
ｃには、突起部６２が盛り上がるように形成され、２つ
の凹部の間で直径方向に延びている。この突起部６２が
上述と同様に分流手段として機能する。孔６１ａ，６１
ｂの長さ（Ａ）は、図４（ｂ）、図５（ｂ）及び図６
（ｂ）の各円状部分の厚さ（Ａ）と同一とすることがで
きる。ゲート部６１の先端下面から突起部６２の先端ま
での高さ（Ｂ）は、図５（ｂ）、図６（ｂ）の高さ
（Ｂ）と同一にすることができる。このように構成する
ことにより、上述と同様に、分流効果を得ることがで
き、またゲート部５１の強度を向上させることができ、
部品寿命が延びる。第３の変形例によれば、ハイゲート
不良及びショートショットの発生を抑制できるととも
に、上述と同様に分流手段により成形性を向上させるこ
とができる。また、図４（ｂ）、５Ｂ、図６（ｂ）、図
７（ｂ）における各厚さ（Ａ）及び各高さ（Ｂ）は、ゲ
ート部の強度や分流効果等を考慮して適宜変えてもよ
い。
【００３４】なお、本実施の形態では、樹脂材料として
ポリスチレンを使用したが、この樹脂材料に限定される
ものではなく、例えば、ＡＢＳ樹脂、ＡＳ樹脂、ポリオ
キシメチレン（ＰＯＭ）またはポリカーボネート（Ｐ
Ｃ）を使用でき、上述と同様の効果を得ることができ
る。また、本成形金型により成形することのできる成形
品は、フロッピディスクのシェルに限定されず、樹脂材
料から成形するいずれの製品であってもよいことは勿論
である。
【００３５】また、本発明は図示した実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々
の変形が可能である。例えば、ゲートチップの１つのゲ
ート部において２つ以上の溶融樹脂の通路を設けること
もできる。また、ゲート部は単数でもよく、また２以上
でもよい。
【００３６】
【発明の効果】本発明によれば、成形時のゲート残り部
が突き出てしまうハイゲート不良を防止するとともに、
キャビティ内の充てん不良であるショートショットを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１（ａ）は、本発明の実施の形態による成形
金型で成形したフロッピディスクのハーフシェルの平面
図である。図１（ｂ）は、図１（ａ）のＩＢ−ＩＢ線で
切り取った断面図である。
【図２】図２は、図１（ａ）に示すフロッピディスクの
ハーフシェルを成形するための成形金型及び射出成形装
置を概略的に示す図である。
【図３】図３は、図２に示す成形金型のゲートチップの
縦断面図である。
【図４】図４（ａ）は、図３に示すゲートチップの先端
部を一部切断して示す断面図である。図４（ｂ）は、図
４（ａ）のゲートチップの縦断面図である。
【図５】図５（ａ）は、別の構成のゲートチップの先端
部を一部切断して示す断面図である。図５（ｂ）は、図
５（ａ）のゲートチップの縦断面図である。
【図６】図６（ａ）は、別の構成のゲートチップの先端
部を一部切断して示す断面図である。図６（ｂ）は、図
６（ａ）のゲートチップの縦断面図である。
【図７】図７（ａ）は、別の構成のゲートチップの先端
部を一部切断して示す断面図である。図７（ｂ）は、図
７（ａ）のゲートチップの縦断面図である。
【図８】図８（ａ）は、従来の成形金型により成形した
フロッピディスクのハーフシェルの平面図である。図８
（ｂ）は、図８（ａ）のVIIIB−VIIIB線で切り取った断
面図である。
【符号の説明】
１１ フロッピディスクのハーフシ
ェル １２，１３ 凹部 １５ａ，１５ｂ ゲート残り部 ２１，２２ 第１のゲートチップ、第２の
ゲートチップ ２３，２４ ゲート部 ２３ａ，２３ｂ 孔（通路） ３１ 可動側金型 ３２ 固定側金型 ３４ 加熱部 ３５ 樹脂材料供給部 ３６ 加圧部 ４１ ゲート部 ４１ａ，４１ｂ 孔（通路） ４２ 円錐状突起部（分流手段） ５１ ゲート部 ５１ａ，５１ｂ 孔（通路） ５２ 蒲鉾状突起部（分流手段） ６１ ゲート部 ６１ａ，６１ｂ 孔（通路） ６２ 突起部（分流手段）

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 成形品の形状に対応した形状を有するキ
    ャビティを形成する一対の金型と、前記キャビティに接
    し前記キャビティに溶融した樹脂を通すゲート部と、を
    具備し、 前記ゲート部が前記樹脂の通る複数の通路を備えること
    を特徴とする成形金型。
  2. 【請求項２】 前記ゲート部が複数設けられている請求
    項１に記載の成形金型。
  3. 【請求項３】 ゲートチップ部材を更に具備し、前記ゲ
    ートチップ部材が前記ゲート部を備える請求項１または
    ２に記載の成形金型。
  4. 【請求項４】 前記ゲート部が前記キャビティ内に突き
    出るように配置されている請求項１，２または３に記載
    の成形金型。
  5. 【請求項５】 前記通路が２つである請求項１，２，３
    または４に記載の成形金型。
  6. 【請求項６】 前記複数の通路の間に設けられ溶融樹脂
    を各通路に向けて分けて流すための分流部を更に具備す
    る請求項１〜５のいずれかに記載の成形金型。
  7. 【請求項７】 前記２つの通路の間に設けられ溶融樹脂
    を各通路に向けて分けて流すための分流部を更に具備す
    る請求項５記載の成形金型。
  8. 【請求項８】 請求項１〜７のいずれかに記載の成形金
    型を用いて成形を行う成形方法。
  9. 【請求項９】 請求項１〜７のいずれかに記載の成形金
    型により成形された成形品。
  10. 【請求項１０】 成形表面に前記ゲート部により形成さ
    れたくぼみを有する請求項９記載の成形品。
  11. 【請求項１１】 前記成形品は、フロッピディスクのハ
    ーフシェルであり、前記くぼみ内に２つのゲート残り部
    が形成されている請求項９または１０に記載の成形品。
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