JP2003033949A - 射出成形用金型及び射出成形体 - Google Patents

射出成形用金型及び射出成形体

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JP2003033949A
JP2003033949A JP2001223195A JP2001223195A JP2003033949A JP 2003033949 A JP2003033949 A JP 2003033949A JP 2001223195 A JP2001223195 A JP 2001223195A JP 2001223195 A JP2001223195 A JP 2001223195A JP 2003033949 A JP2003033949 A JP 2003033949A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型成形体や薄肉成形体の外観を向上でき、
離型手段に起因する縦バリの発生やデザイン面での制約
を解消できるとともに、射出成形装置自体の設計変更を
行うことなく安価に実施可能で、しかも金型の寿命を延
ばし得る射出成形用金型及び射出成形体を提供する。 【解決手段】 成形空間22に対して溶融樹脂を供給す
るためのスプル30、ランナー31,33、ゲート34
を成形体裏面側を成形する固定側金型2に設けるととも
に、ゲート34を1つの成形空間22に対して2つ以上
形成した多点ゲートで構成し、固定側金型2から成形体
を離型するための離型手段として、固定側金型2に型開
閉方向に移動可能なエジェクター板24及びエジェクタ
ーピン25を設け、エジェクター板24を貫通して型開
閉方向に延びる材料供給パイプ32によりゲート34及
びランナー下流部33を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な外観を有す
る大型成形体や薄肉成形体を作製するに好適な射出成形
用金型及びこの金型を用いて成形した射出成形体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】射出成形用金型として、成形空間に連な
るスプル、ランナー、ゲートを固定側金型に形成し、成
形体を離型するためのエジェクター板及びエジェクター
ピンを可動側金型に形成したものが広く採用されている
が、この射出成形用金型では、エジェクターピンにより
成形体を突き出すときに、成形体の表面に打痕が形成さ
れ、またゲートに対応する位置には、ゲート内で固化し
たゲート部を成形体から切り離すときにゲート跡が形成
され、成形体の外観が低下するという問題があった。こ
のため、成形体のうちの外部に露出しない裏面側を成形
する金型にエジェクターピンを配置して、エジェクター
ピンによる打痕が外部に露出しないように構成するとと
もに、成形空間のうちの成形体の外縁部等を成形する部
分にゲートを開口させ、ゲート跡が目立たないように構
成している。
【0003】一方、大型成形体や薄肉成形体において
は、成形空間に対する溶融樹脂の充填時間が長くなった
り、成形空間内においける溶融樹脂の流通抵抗が大きく
なることから、1つの成形空間に対して複数のゲートを
開口させ、これら複数のゲートから成形空間内へ溶融樹
脂を充填するように構成しているが、ゲートの個数が増
えると、成形体の目立つ位置に対してもゲートを配置す
ることが必要となり、成形体の外観が低下するという問
題があった。
【0004】そこで、本出願人は、特開平6−3205
79号において、図6に示す射出成形金型100のよう
に、可動側金型101と固定側金型102とを有し、両
型101,102により形成される成形空間103へ溶
融樹脂を供給するためのスプル104、ランナー10
5、ゲート106と、成形体を突き出すためのエジェク
ター機構とを成形体裏面側に配置される固定側金型10
2にそれぞれ設け、成形体の裏面側にゲート跡が形成さ
れるようにして、ゲートのレイアウトに対する自由度を
高め、大型成形体や薄肉成形体を成形するために多点ゲ
ートを採用した場合でも、ゲート跡が成形体の表面側に
形成されないように構成した射出成形用金型を提案し
た。
【0005】また、この射出成形用金型で100は、エ
ジェクター機構として、コア110が挿通する貫通孔1
11を形成したストリッパープレート112を設け、こ
のストリッパープレート112をコア110に対して相
対的に可動側金型101側へ移動させることで、外周部
を突き出して成形体をコア110から離型できるように
構成し、またストリッパープレート112を設けない場
合には、エジェクター板及びエジェクターピンを固定側
金型に設け、エジェクター板にスプルブッシュ挿通用の
貫通孔を形成し、スプルブッシュとして射出ノズルが挿
通可能な筒状のスプルブッシュを用い、このスプルブッ
シュの奧部に射出ノズルを密接させて、溶融樹脂を供給
するように構成している。尚、符号113はコア110
を固定した固定側型板であり、符号114は可動側型板
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記公報に
記載の射出成形金型において、エジェクター機構として
ストリッパープレートを用いた場合には、ストリッパー
プレートの内周面とコアの外周面とが離型の度に摺動す
るため、摺動部におけるかじりの発生が懸念される。そ
こで、図7に示すように、コア110の製品成形面11
5をストリッパープレート112に対するコア110の
摺動面116よりもその全周にわたって一定距離T(例
えばT=0.5〜1mm)だけ内側に配置させて、スト
リッパープレート112がコア110の製品成形面11
5上を摺動しないように構成したり、コア110の抜き
勾配を3〜10゜に設定して、摺動距離を極力短く設定
する必要があった。しかし、前者の場合には、ストリッ
パープレート112に対するコア110の摺動面116
が摩耗して、成形体に摺動面116に沿った縦バリが全
周にわたって形成されるので、後工程としてバリ除去工
程が必要となり、また後者の場合には、成形体の側面の
傾斜角度が制約されて、デザイン面に対する設計上の自
由度が制約される。
【0007】また、エジェクターピンにて離型する場合
には、スプルブッシュとして射出ノズルが挿通可能な筒
状のスプルブッシュを用い、スプルブッシュの奧部に射
出ノズルを密接させる関係上、金型だけでなく射出ノズ
ルの構成を変更する必要があり、射出成形装置の設計変
更も必要となることから安価に実施することが困難であ
った。また、エジェクター板の中央部にはスプルブッシ
ュが挿通する大きな貫通孔が形成されることから、エジ
ェクターピンのレイアウトが制約され、円滑な離型が困
難になることも懸念される。
【0008】本発明の目的は、大型成形体や薄肉成形体
の外観を向上でき、離型手段に起因する縦バリの発生や
デザイン面での制約を解消できるとともに、射出成形装
置自体の設計変更を行うことなく安価に実施可能で、し
かも金型の寿命を延ばし得る射出成形用金型及び射出成
形体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明に係
る射出成形用金型は、成形空間に対して溶融樹脂を供給
するためのスプル、ランナー、ゲートを成形体裏面側を
成形する固定側金型に設けるとともに、前記ゲートを1
つの成形空間に対して2つ以上形成した多点ゲートで構
成し、固定側金型から成形体を離型するための離型手段
として、固定側金型に型開閉方向に移動可能なエジェク
ター板及びエジェクターピンを設け、エジェクター板を
貫通して型開閉方向に延びる材料供給パイプによりゲー
ト及びランナーの下流部を構成したものである。
【0010】この射出成形用金型においては、1つの成
形空間に対して2つ以上のゲートを開口させているの
で、成形体の外面に複数のゲート跡が形成され、また離
型手段としてエジェクター板及びエジェクターピンを採
用しているので、成形体の外面にエジェクターピンの突
き出しによる複数の打痕が形成されるが、スプル、ラン
ナー、ゲートと、離型手段としてのエジェクター板及び
エジェクターピンとを成形体裏面側を成形する固定側金
型に設けているので、ゲート跡やエジェクターピンの打
痕は成形体の裏面側に形成されることになり、成形体の
外観が低下することが確実に防止される。つまり、多点
ゲートで成形した大型成形体や薄肉成形体でありなが
ら、ゲート跡やエジェクターピンの打痕のない表面美麗
な成形体を作製できる。
【0011】また、成形体の裏面側であれば外観を低下
させることなく任意の位置にゲートを配置できるので、
複数のゲートを成形空間内における樹脂流動を考慮した
最適な位置にそれぞれ配置させることが可能となり、成
形空間内における溶融樹脂の圧力変化を少なくして、成
形体内の残留応力等の歪を減少せしめ、精度の良い高品
位な成形体を製作できる。しかも、エジェクターピンに
より成形体を離型するので、ストリッパープレートを用
いて成形体を離型する場合とは異なり、成形体の外縁部
に縦バリが形成されることもないし、抜き勾配を大きく
設定することによるデザイン面での制約を受けることも
ない。
【0012】更に、エジェクター板を貫通して型開閉方
向に延びる材料供給パイプによりゲート及びランナーの
下流部を構成しているので、従来通りスプルブッシュを
固定側取付板に設けることが可能となり、射出ノズルの
形状を変更することなく、射出ノズルの先端部をスプル
ブッシュに密接させて、金型内へ溶融樹脂を供給でき
る。このため、射出成形装置として既存のものをそのま
ま採用することが可能となり、容易に且つ安価に実施で
きる。しかも、エジェクター板を迂回して湯道を形成す
る必要がないので、湯道を極力短尺に構成して、溶融樹
脂の流通抵抗を低減できるとともに、無駄になる樹脂材
料を極力少なくできる。
【0013】更にまた、材料供給パイプはゲート及びラ
ンナーの下流部を構成するものなので、比較的小径に構
成することが可能で、エジェクター板を挿通するように
複数本設けることにはなるが、エジェクターピンの配設
位置に対する自由度をほとんど阻害することはない。こ
のため、エジェクターピンを無理なく適正な位置に設け
て、成形体の離型性を十分に確保することが可能とな
る。
【0014】また、薄肉成形体においては、成形体の剛
性を保つため、ガラス繊維などのフィラーを混入した溶
融樹脂を使用することが多く、樹脂流動を高める関係
上、ゲートの摩耗速度が速くなるが、この射出成形用金
型では、ゲート及びランナーの下流部を材料供給パイプ
で構成しているので、材料供給パイプを交換することで
ゲートの摩耗に容易に対応でき、しかも摩耗速度の速い
ゲートを交換できるので、金型全体の寿命を延ばすこと
が可能となる。
【0015】ここで、前記材料供給パイプを耐摩耗性に
優れた鋼材で構成することが好ましい。前述したよう
に、ガラス繊維などのフィラーを溶融樹脂に混入した場
合には、ゲートの摩耗速度が速くなるので、ゲートの摩
耗を極力抑制して、ゲートの摩耗によるゲート切れ不良
や成形条件の経年変化を防止するため、耐摩耗性に優れ
た鋼材で材料供給パイプを構成することが好ましい。
【0016】前記固定側金型に、一端がエジェクター板
に連結され、他端が成形空間まで延びる、アンダーカッ
ト部成形用の傾斜ピンを設けてもよい。このようなアン
ダーカット部成形用の傾斜ピンを設けると、成形体に対
してアンダーカット部を形成できるとともに、エジェク
ターピンとともに傾斜ピンを型開閉方向に対して斜めに
突き出して、傾斜ピンの先端部を成形体のアンダーカッ
ト部から抜き取るとともに、傾斜ピンの先端部で成形体
を突き出すことが可能となる。
【0017】前記複数のゲートから成形空間内に流入す
る溶融樹脂の会合部に多孔質なエア抜き部材を成形空間
に臨ませて少なくとも一方の金型に設け、この金型にエ
ア抜き部材に流入したエアを外部へ排出するエアベント
孔を形成してもよい。多点ゲートでは成形空間内への溶
融樹脂の充填時に、異なるゲートから成形空間に流入し
た溶融樹脂の会合部に空気溜まりが形成され、この空気
が断熱圧縮されて高温となり、会合部における溶融樹脂
が焼けることがあるが、この発明のように構成すると、
会合部に集まる空気をエア抜き部材及びエアベント孔を
介して外部に排出して、空気溜まりが形成されることを
防止できるので、会合部において溶融樹脂が焼けるとい
う不具合を防止できる。
【0018】本発明に係る射出成形体は、請求項1〜4
のいずれか1項記載の射出成形用金型を用いて成形した
射出成形体であって、成形体の裏面にのみ複数のゲート
跡とエジェクターピンの打痕が形成されたものである。
【0019】この射出成形体においては、成形体の裏面
にのみ複数のゲート跡とエジェクターピンの打痕が形成
されているので、外部に露出する表面の外観を向上でき
る。また、多点ゲートを採用した請求項1〜4のいずれ
か1項記載の射出成形用金型を用いて成形したものなの
で、成形体内の残留応力等の歪を減少せしめ、精度の良
い高品位な成形体を実現できる。しかも、エジェクター
ピンにより成形体を離型するので、ストリッパープレー
トを用いて成形体を離型する場合とは異なり、成形体の
外縁部に縦バリが形成されることもないし、抜き勾配を
大きく設定することによるデザイン面での制約を受ける
こともないので、縦バリの除去作業が不要で、しかもデ
ザイン面に対する設計自由度の大きな成形体を実現でき
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1に示すように、射
出成形用金型1は、横型射出成形装置の金型で、開閉可
能に組み合わされる固定側金型2と可動側金型3とを左
右に備え、次のように構成されている。
【0021】可動側金型3について説明すると、略平板
状の可動側取付板4が設けられ、可動側取付板4の左面
側には可動側型板5が設けられ、可動側型板5の中央部
には成形体M(図5参照)の外部に露出する表面側の形
状に沿った成形面6が形成されている。
【0022】固定側金型2について説明すると、略平板
状の固定側取付板10が設けられ、固定側取付板10の
左面側の中央部には凹部11が形成され、凹部11の中
央部にはスプルブッシュ12が固定側取付板10を貫通
して右方へ突出状に組み付けられ、固定側取付板10の
左面には凹部11の口縁に沿って射出成形機のノズルの
位置合わせの為のロケートリング13が取付けられ、ス
プルブッシュ12とロケートリング13とは同心状に固
定側取付板10に組付けられている。
【0023】固定側取付板10の右面側にはランナー払
い板14が設けられ、このランナー払い板14は固定側
取付板10に固定した図示外のガイドピンを介して左右
移動自在に支持され、ランナー払い板14の右面側には
固定側金型本体16が設けられ、ランナー払い板14と
固定側金型本体16とは固定側取付板10に対してそれ
ぞれ独立に或いは連動して左右方向に駆動できるように
構成されている。
【0024】固定側金型本体16について説明すると、
ランナー払い板14の右面側には枠状のスペーサブロッ
ク17が設けられ、スペーサブロック17の左部内には
ランナー払い板14の右面に密接される左部固定側型板
18がスペーサブロック17の開口を閉鎖するように固
定されている。
【0025】スペーサブロック17の右面側には右部固
定側型板19が固定され、右部固定側型板19の右面側
の中央部には成形体Mの外部に露出しない裏面に沿った
形状の成形面20を有するコア21が固定され、固定側
金型2と可動側金型3とを型閉じした状態で、右部固定
側型板19及びコア21と可動側型板5とで成形体Mを
成形するための成形空間22が形成され、固定側金型2
により成形体Mの裏面側が成形され、可動側金型3によ
り成形体Mの表面側が成形されるように構成されてい
る。
【0026】固定側金型本体16には成形体Mを離型す
るための離型手段が設けられ、この離型手段について説
明すると、スペーサブロック17の内側において左部固
定側型板18の下側にはエジェクター板24が左右方向
(型開閉方向)に移動自在に装着され、エジェクター板
24には右部固定側型板19及びコア21を左右方向に
貫通して成形空間22内へ出没可能に右方へ延びるエジ
ェクターピン25が固定されるとともに、右部固定側型
板19及びコア21を左右方向に対して傾斜状に貫通し
て成形空間22まで延びる傾斜ピン26が設けられ、傾
斜ピン26の先端部には成形体Mにアンダーカット部U
(図5参照)を形成するためのスライドコア27が一体
的に設けられている。尚、エジェクターピン25及び傾
斜ピン26の個数や配置は、成形体Mのサイズや形状に
応じて適宜に設定可能である。また、傾斜ピン26は必
須の構成ではなく、アンダーカット部Uを有しない成形
体Mを作製する場合には省略することになる。
【0027】エジェクター板24の左右方向への駆動
は、図示外のチェーンやリンクなどの引張り機構を用い
て、可動側金型3による型開閉動作に連動して行っても
よいし、油圧シリンダー等の駆動機構により直接的に行
ってもよい。
【0028】この離型手段では固定側金型本体16にエ
ジェクターピン25及び傾斜ピン26を設けて、エジェ
クターピン25及び傾斜ピン26により成形体Mをその
裏面側から突き出して離型するように構成しているの
で、エジェクターピン25や傾斜ピン26の打痕は成形
体Mの裏面側に形成されることになり、これにより成形
体Mの外観低下が防止される。
【0029】射出ノズル(図示略)から供給される溶融
樹脂を成形空間22へ導くため、スプルブッシュ12内
にはスプル30が形成され、左部固定側型板18とラン
ナー払い板14との合わせ面間にはスプル30に連なる
複数のランナー上流部31が形成され、左部固定側型板
18にはエジェクター板24と右部固定側型板19とコ
ア21とを貫通して成形空間22内に開口する複数の材
料供給パイプ32がランナー上流部31に対応させて取
付けられ、材料供給パイプ32内にはランナー上流部3
1に連なるランナー下流部33と成形空間22に開口す
るゲート34とが形成されている。そして、射出ノズル
から供給される溶融樹脂は、スプル30とランナー上流
部31とランナー下流部33とゲート34を経て成形空
間22内に供給される。尚、ランナー31,33及びゲ
ート34の個数は、成形体Mのサイズ等に応じて適宜に
設定可能であり、配設位置は、成形空間22内における
樹脂流動を考慮した最適な位置に設定することになる。
【0030】このように、この射出成形用金型1では、
1つの成形空間22に対してランナー31,33及びゲ
ート34を複数組み設けた多点ゲートを採用しているの
で、大型成形体や薄肉成形体を精度良く成形できる。ま
た、成形体Mの裏面側を成形する固定側金型2にゲート
34を設けているので、ゲート跡により成形体Mの外観
が低下することを防止できるとともに、外観低下を考慮
する必要がないので、ゲート34の配設位置に対する設
計自由度を大幅に拡大でき、樹脂流動を考慮した最適な
位置にゲート34を配設できる。
【0031】材料供給パイプ32は、左部固定側型板1
8に対して着脱可能に設けられ、溶融樹脂との接触によ
りゲート34が摩耗した際には、新しいものと交換でき
るように構成されている。つまり、樹脂流速が速く、最
も摩耗し易いゲート34を交換可能となすことで、金型
寿命を全体的に長くできる。
【0032】材料供給パイプ32の素材としては、ゲー
ト34の摩耗を極力抑制するため、耐摩耗性に優れた材
料を採用することが好ましい。具体的には、ロックウェ
ルCスケールで35以上に調整された鋼材、例えばJI
S規格におけるSKD61、SKH51等が好適であ
る。また、摩耗性を向上させる為、熱処理等を施した
り、溶融樹脂が流れる材料供給パイプ32の内面に表面
処理を施して、耐摩耗性を向上してもよい。特に、薄肉
成形体を成形する場合には、成形体Mの剛性を十分に確
保するため、ガラス繊維等のフィラーを混入した溶融樹
脂、例えばガラス繊維を45Wt%混入して補強したポ
リエステル系樹脂を使用するので、ゲート34の摩耗を
抑制するため、材料供給パイプ32を耐摩耗性に優れた
素材で構成することが好ましい。
【0033】また、射出成形用金型1では多点ゲートを
採用しているので、ゲート34から成形空間22内に流
入した溶融樹脂はゲート34を中心に広がって、異なる
ゲート34から流入した溶融樹脂と会合することになる
が、このとき成形空間22の形状やゲート34の配設位
置によっては、成形空間22内における溶融樹脂の会合
部に空気溜まりが形成されることがあり、この空気が断
熱圧縮されて高温となり、会合部において溶融樹脂が焼
け付くことがある。これを防止するため、コア21の会
合部に対応する位置には多孔質なエア抜き部材35が設
けられ、コア21及び右部固定側型板19にはエア抜き
部材35に流入した空気をスペーサブロック17内の空
間へ排出するエアベント孔36が形成されている。但
し、エア抜き部材35及びエアベント孔36は可動側型
板5に形成してもよいが、エア抜き部材35により成形
される製品表面と他の部分間において表面性に差異が発
生するので、可動側型板5に設ける場合には、シールを
貼り付けるなどして外部に露出しない部分に対面させ
て、エア抜き部材35を設けることが好ましい。
【0034】エア抜き部材35としては、任意の素材か
らなるものを採用できるが、コア21との熱膨張差の少
ない多孔質鋼材、例えば新東工業製ポーセラックス22
等を好適に利用できる。
【0035】次に、この射出成形用金型1を用いた成形
体Mの成形方法について説明する。先ず、図1に示すよ
うに、可動側金型3と固定側金型2とを型閉じして、射
出ノズルの先端をスプルブッシュ12に密接させから、
射出ノズルから溶融樹脂を押し出して、スプル30、ラ
ンナー31,33、ゲート34を通って成形空間22内
に溶融樹脂を充填する。
【0036】次に、成形空間22内に充填した溶融樹脂
が固化してから、図2に示すように、固定側金型本体1
6及び可動側金型3を右方へ移動させて固定側取付板1
0及びランナー払い板14から離間させる。このとき、
ランナー31,33により成形されたランナー部Rは、
引張ピン15の先端部との係合により固定側取付板10
及びランナー払い板14側に保持され、ゲート34に対
応する部分において成形体Mから切り離される。
【0037】次に、図3に示すように、ランナー払い板
14を右方へ移動させて固定側取付け板1から離間さ
せ、ランナー部R及びスプル30により成形されたスプ
ル部Sをランナー払い板14から離型させ、外部へ排出
する。
【0038】次に、図4に示すように、可動側金型3を
右方へ移動させて固定側金型本体16から離間させて型
開きする。このとき、成形体Mは固定側金型本体16側
に保持された状態となる。
【0039】次に、図5に示すように、エジェクター板
24を右方へ駆動し、傾斜ピン26の型開閉方向に対す
る傾斜動きに応じて、成形体Mのアンダーカット部Uか
らスライドコア27を抜き取るとともに、成形体Mをエ
ジェクターピン25と傾斜ピン26とで右方へ突き出し
て離型する。
【0040】このようにして成形した成形体Mは、裏面
にのみ複数のゲート跡とエジェクターピン27及び傾斜
ピン26の打痕が形成されているので、外部に露出する
表面の外観を向上できる。また、多点ゲートを採用の射
出成形用金型1を用いて成形したものなので、精度の良
い高品位な成形体となる。しかも、エジェクターピン2
7及び傾斜ピン26により成形体Mを離型するので、ス
トリッパープレートを用いて成形品Mを離型する場合と
は異なり、縦バリが形成されることもないので、その除
去作業が不要となり、しかも抜き勾配を大きく設定する
必要もないので、デザイン面に対する設計自由度が大き
くなる。
【0041】尚、本実施例では、コールドランナー方式
の射出成形用金型1に本発明を適用したが、ホットラン
ナ一方式の射出成形用金型においては、ランナー下流部
33を構成するトピード部を交換可能とすることで本発
明を同様に適用できる。
【0042】
【発明の効果】本発明に係る射出成形用金型によれば、
スプル、ランナー、ゲートと、離型手段としてのエジェ
クター板及びエジェクターピンとを成形体裏面側を成形
する固定側金型に設けているので、ゲート跡やエジェク
ターピンの打痕は成形体の裏面側に形成されることにな
り、成形体の外観が低下することはない。したがって、
多点ゲートで成形した大型成形体や薄肉成形体でありな
がら、ゲート跡やエジェクターピンの打痕のない表面美
麗な成形体を作製できる。
【0043】また、樹脂流動を考慮した最適な位置にゲ
ートを配置できるので、精度の良い高品位な成形体を製
作できる。しかも、エジェクターピンにより成形体を離
型するので、ストリッパープレートを用いて成形体を離
型する場合とは異なり、成形体の外縁部に縦バリが形成
されることもないし、コアの抜き勾配を大きく設定する
ことによるデザイン面での制約を受けることもない。
【0044】更に、材料供給パイプによりゲート及びラ
ンナーの下流部を構成することで、従来通りスプルを固
定側取付板に設けることが可能となるので、射出成形装
置として既存のものをそのまま採用でき、容易に且つ安
価に実施できる。
【0045】更にまた、材料供給パイプはエジェクター
板を挿通するように複数本設けることにはなるが、比較
的小径でエジェクターピンの配設位置に対する自由度を
ほとんど阻害しないので、エジェクターピンを無理なく
適正な位置に設けて、成形体の離型性を十分に確保する
ことが可能となる。しかも、エジェクター板を迂回して
湯道を形成する必要がないので、湯道を極力短尺に構成
して、溶融樹脂の流通抵抗を低減できるとともに、無駄
になる樹脂材料を極力少なくできる。
【0046】また、ガラス繊維などのフィラーを混入し
た溶融樹脂を使用して、ゲートの摩耗速度が速くなった
場合でも、材料供給パイプを交換することでゲートの摩
耗に容易に対応できる。また、最も摩耗し易いゲートを
交換できることから、金型全体の寿命を延ばすことが可
能となる。
【0047】ここで、材料供給パイプを耐摩耗性に優れ
た鋼材で構成すると、ゲートの摩耗によるゲート切れ不
良や成形条件の経年変化を効果的に防止できる。また、
このような耐摩耗性に優れた鋼材は高価なものではある
が、材料供給パイプだけをこのような耐摩耗性に優れた
鋼材で構成できるので、金型の製作コストの上昇を抑制
できる。
【0048】固定側金型に、一端がエジェクター板に連
結され、他端が成形空間まで延びる、アンダーカット部
成形用の傾斜ピンを設けると、成形体に対してアンダー
カット部を形成できるとともに、傾斜ピンを型開閉方向
に対して斜めに突き出して、傾斜ピンの先端部を成形体
から抜き取るとともに、傾斜ピンの先端部で成形体を突
き出すことが可能となる。しかも、この傾斜ピンによる
成形体の離型は、エジェクターピンを用いた離型と同様
に、ストリッパープレートを用いて成形体を離型する場
合とは異なり、成形体の外縁部に縦バリが形成されるこ
ともないし、コアの抜き勾配を大きく設定することによ
るデザイン面での制約を受けることもない。
【0049】一方の金型にエア抜き部材とエアベント孔
とを形成すると、会合部における溶融樹脂の焼けを防止
できる。
【0050】本発明に係る射出成形体によれば、成形体
の裏面にのみ複数のゲート跡とエジェクターピンの打痕
が形成されているので、外部に露出する表面の外観を向
上できる。また、多点ゲートを採用した請求項1〜4の
いずれか1項記載の射出成形用金型を用いて成形したも
のなので、精度の良い高品位な成形体を実現できる。し
かも、エジェクターピンにより成形体を離型するので、
縦バリの除去作業が不要で、しかもデザイン面に対する
設計自由度の大きな成形体を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形用金型の横断面図
【図2】同射出成形用金型のランナー部型開き状態を示
す説明図
【図3】同射出成形用金型のランナー部をはらった状態
を示す説明図
【図4】同射出成形用金型の型開き状態を示す説明図
【図5】同射出成形用金型の成形体の離型時の説明図
【図6】従来の射出成形用金型の横断面図
【図7】同射出成形用金型の要部横断面図
【符号の説明】
1 射出成形用金型 2 固定側金型 3 可動側金型 4 可動側取付板 5 可動側型板 6 成形面 10 固定側取付板 11 凹部 12 スプルブッシュ 13 ロケートリング 14 ランナー払い板 15 引張ピン 16 固定側金型本体 17 スペーサブロッ
ク 18 左部固定側型板 19 右部固定側型板 20 成形面 21 コア 22 成形空間 24 エジェクター板 25 エジェクターピ
ン 26 傾斜ピン 27 スライドコア 30 スプル 31 ランナー上流部 32 材料供給パイプ 33 ランナー下流部 34 ゲート 35 エア抜き部材 36 エアベント孔 M 成形体 R ランナー部 S スプル部 U アンダーカット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形空間に対して溶融樹脂を供給するた
    めのスプル、ランナー、ゲートを成形体裏面側を成形す
    る固定側金型に設けるとともに、前記ゲートを1つの成
    形空間に対して2つ以上形成した多点ゲートで構成し、
    固定側金型から成形体を離型するための離型手段とし
    て、固定側金型に型開閉方向に移動可能なエジェクター
    板及びエジェクターピンを設け、エジェクター板を貫通
    して型開閉方向に延びる材料供給パイプによりゲート及
    びランナーの下流部を構成した、 ことを特微とする射出成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記材料供給パイプを耐摩耗性に優れた
    鋼材で構成した請求項1記載の射出成形用金型。
  3. 【請求項3】 前記固定側金型に、一端がエジェクター
    板に連結され、他端が成形空間まで延びる、アンダーカ
    ット部成形用の傾斜ピンを設けた請求項1又は2記載の
    射出成形用金型。
  4. 【請求項4】 前記複数のゲートから成形空間内に流入
    する溶融樹脂の会合部に多孔質なエア抜き部材を成形空
    間に臨ませて少なくとも一方の金型に設け、この金型に
    エア抜き部材に流入したエアを外部へ排出するエアベン
    ト孔を形成した請求項1〜3のいずれか1項記載の射出
    成形用金型。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の射出
    成形用金型を用いて成形した射出成形体であって、成形
    体の裏面にのみ複数のゲート跡とエジェクターピンの打
    痕が形成された射出成形体。
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