JP2010234541A - ホットランナを有する金型装置 - Google Patents

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綾一郎 早野
Hiroyuki Sato
裕行 佐藤
Mamoru Osone
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Abstract

【課題】装置構成を簡素化するとともに、成形品の意匠面にホットランナによる痕などを残さず成形品の品質低下を抑える。
【解決手段】固定側金型2と可動側金型3による型閉時にこれらの金型2,3の対向する型板14,30の間に形成されるキャビティ17に成形機のノズル4から射出された溶融樹脂W0 を供給するための溶融樹脂流路35に、溶融樹脂W0 を流入させるスプール29と、スプール29から流入した溶融樹脂W0 をホットランナ33を通じてキャビティ17に流出するマニホールド26とが設けられ、溶融樹脂流路35内の溶融樹脂W0 を溶融状態に保持するホットランナを有する金型装置1において、スプール29、マニホールド26及びホットランナ33を可動側金型3に設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、射出成形に用いられる金型装置のうち、キャビティまでの溶融樹脂流路内の溶融樹脂を加熱して溶融状態に保持するホットランナを有する金型装置に関する。
主に樹脂の射出成形に用いられる金型装置は、固定側金型と、固定側金型に対して接離移動する可動側金型とから構成されている。この金型装置では、固定側金型と可動側金型による型閉時にこれらの金型の対向する固定側型板と可動側型板の間に形成されるキャビティに溶融樹脂を流し込んで成形品を形成する。また、金型装置には、キャビティの入口まで溶融樹脂がその溶融状態を保持するようにホットランナを有するものがある。通常、ホットランナを有する金型装置には、成形機のノズルから射出された溶融樹脂をキャビティに供給するための溶融樹脂流路に、この流路内の溶融樹脂を加熱するスプルーとマニホールドが設けられ、更にマニホールドとキャビティの間にて溶融樹脂を加熱(又は冷却)するホットランナが設けられている。このように、スプルー、マニホールド及びホットランナによって溶融樹脂流路内の溶融樹脂を加熱することで成形品にランナが残らなくなり、成形材料をほとんど余さず成形品に供することができるようになった。
また、上述したようなホットランナを有する金型装置は、例えば下記特許文献1,2に開示されている。さらに、これらの文献には、キャビティに充填した溶融樹脂を冷却して固化させるためにホットランナの溶融樹脂の流出口を機械的に開閉する機構が開示されており、それは、ホットランナの溶融樹脂の流出口を開閉するためにバルブピンを備え、固定側金型に設けられているエアシリンダやモータなどの駆動機構によってバルブピンを移動させて流出口を開閉するものである(バルブゲート方式)。
さらに、バルブゲート方式の他にホットランナのゲートを開閉可能にする方法として、ホットランナの溶融樹脂の温度を制御して行う場合がある。この方法は、キャビティに充填された樹脂と共に固化した樹脂を、成形品を取り出した後にホットランナの流出口に設けられているチップヒータを発熱させて瞬時に溶融状態にするものである。
特開平6−182815号公報 特開平7−24879号公報
しかしながら、上記特許文献1,2などに開示されている従来のホットランナを有する(バルブゲート方式の)金型装置では、ホットランナシステムを構成するスプルー、マニホールド及びホットランナは全て固定側金型に設けられている。そのため、ホットランナの流出口を開閉するバルブピンと、バルブピンを駆動するための駆動機構とは共に固定側金型に設けられている。これに対して可動側金型には、キャビティに形成された成形品を押し出すエジェクタピンと、エジェクタピンを駆動するための駆動機構が設けられている。つまり、従来装置は、バルブピンとエジェクタピンにそれぞれ駆動機構が必要となり、そのためのスペースも必要となり、複雑且つ大型化していた。
また、従来装置では、固定側金型にホットランナが設けられ、可動側金型にエジェクタピンが設けられているため、成形品の表面にホットランナによる痕、裏面にエジェクタピンの痕が残っていた。このうち、エジェクタピンの痕は成形品の裏面で目立たず、品質に影響することはないが、ホットランナによる痕は成形品の表面、すなわち、意匠面に残るため、品質低下となっていた。なお、キャビティは、通常は可動側金型にコアがあり、固定側金型が成形品の意匠面となるように形成されている。
本発明は上記状況に鑑みてなされたものであり、装置構成を簡素化するとともに、成形品の表面(意匠面)にホットランナによる痕などが残らず、成形品の品質低下を抑えるホットランナを有する金型装置を提供することを目的としている。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明による請求項1記載のホットランナを有する金型装置は、固定側金型2と可動側金型3による型閉時にこれらの金型2,3の対向する型板14,30の間に形成されるキャビティ17に成形機のノズル4から射出された溶融樹脂W0 を供給するための溶融樹脂流路35に、前記溶融樹脂W0 を流入させるスプルー29と、前記スプルー29から流入した前記溶融樹脂W0 をホットランナ33を通じて前記キャビティ17に流出するマニホールド26とが設けられ、前記溶融樹脂流路35内の前記溶融樹脂W0 を溶融状態に保持するホットランナを有する金型装置1において、
前記スプルー29、前記マニホールド26及び前記ホットランナ33が前記可動側金型3に設けられることを特徴としている。
請求項2記載のホットランナを有する金型装置は、前記可動側金型3は、内部空間36を有し、
前記内部空間36から前記マニホールド26を貫通して前記キャビティ17まで連通する第一の貫通孔28aと、
前記第一の貫通孔28aに挿通され、前記キャビティ17の直前に位置する先端部39bの前進によって該キャビティ17に形成される成形品W1 を押し出すエジェクタピン39と、
前記内部空間36に設けられ、前記エジェクタピン39の基端部39aが固定されて該エジェクタピン39の前記先端部39bを押出方向Xに進退させるように移動するエジェクタプレート37と、
前記エジェクタプレート37を前記押出方向Xの後方へと付勢する第一の付勢部材51と、
前記内部空間36から前記マニホールド26及び前記ホットランナ33を貫通して前記キャビティ17まで連通する第二の貫通孔28bと、
前記第二の貫通孔28bに挿通され、前記キャビティ17の直前に位置する先端部41bによって前記ホットランナ33の前記溶融樹脂W0 の流出口34を閉口し、前記先端部41bの後退によって前記流出口34を開口し、前記先端部41bの前進によって前記キャビティ17に形成される前記成形品W0 を押し出すバルブピン41と、
前記内部空間36における前記エジェクタピン39の前記押出方向Xの前方に設けられ、前記バルブピン41の基端部41aが固定されて該バルブピン41の前記先端部41bを前記押出方向Xに進退させるように移動する支持プレート40と、
前記支持プレート40を前記押出方向Xの後方へと付勢する第二の付勢部材53と、
前記エジェクタプレート37と前記支持プレート40を所定距離の間で接離自在となるように連結する連結部材61とを備え、
前記支持プレート40を移動することで前記エジェクタプレート37が移動することを特徴としている。
請求項3記載のホットランナを有する金型装置は、前記支持プレート40には、前記成形機のノズル4における前記溶融樹脂W0 の射出口4aと当接して該射出口4aから前記溶融樹脂W0 を流入させる前記スプルー29の流入口29aに位置する先端部42bによって前記流入口29aを閉口するとともに前記先端部42bの後退によって前記流入口29aを開口するメインバルブピン42の基端部42aが固定されることを特徴としている。
本発明のホットランナを有する金型装置によれば、スプルー、マニホールド及びホットランナが可動側金型に設けられているため、ホットランナによる痕とエジェクタピンの痕は成形品の同一面に残るようになり、しかも、それは成形品の裏面である。したがって、痕は目立たず、成形品の品質に影響することはない。つまり、成形品の品質低下を抑えることができる。
また、可動側金型の内部空間には、エジェクタピンの先端部を押出方向Xに進退させるように移動するエジェクタプレートが設けられ、更にバルブピンの先端部を押出方向に進退させるように移動する支持プレートが設けられている。そして、これらの二つのプレートは連結部材によって所定距離の間で接離自在に連結されるとともに、二つのプレートはそれぞれ押出方向の後方へと付勢されている。そのため、支持プレートが移動することでエジェクタプレートも移動するようになり、支持プレートの駆動用の単一の駆動機構によってエジェクタピンとバルブピンの両方を駆動することが可能となる。これにより、従来はそれぞれのピンに必要であった駆動機構を減らせるようになり、装置構成を簡素化することができる。
さらに、支持プレートに射出成形機のノズルの射出口と当接するスプルーの流入口を開閉するメインバルブピンが設けられ、支持プレートの動きに連動して押出方向に進退する構成となっている。
本発明によるホットランナを有する金型装置の一実施の形態を示す側断面図である。 同実施の形態の成形時の各部の動作を示す側断面図である。 同実施の形態の成形時の各部の動作を示す側断面図である。 同実施の形態の成形時の各部の動作を示す側断面図である。 同実施の形態の成形時の各部の動作を示す側断面図である。 他の実施の形態を示す側断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
この実施の形態は、成形機(射出成形機)のノズルの射出口から射出された溶融樹脂をキャビティまで供給するための溶融樹脂流路に、スプルー、マニホールド及びホットランナによって構成されているホットランナシステムが設けられ、これにより、溶融樹脂流路内の溶融樹脂を溶融状態に保持するホットランナを有する金型装置である。
図1に示すように、金型装置1は、射出成形機に固定されている固定側金型2と、固定側金型2に対して接離移動する可動側金型3とを備えている。固定側金型2には射出成形機のノズル4が連結され、可動側金型3(の後述する支持プレート40)にはエジェクタロッド5が当接している。なお、図1における一点鎖線Lは、固定側金型2と可動側金型3の境界線(パーティングライン)を示しており、矢線Xは、成形品W1 (図5参照)を取り出すときに後述するエジェクタピン39及びバルブピン41による成形品W1 の押出方向を示している。
固定側金型2は、固定側取付板11が固定されて射出成形機の固定部に取り付けられている。固定側取付板11の中央には孔部12が設けれらており、この孔部12に射出成形機のノズル4が連結されている。また、固定側取付板11の押出方向Xの前面には孔部12を囲んでロケートリング13が設けられている。さらに、固定側取付板11の押出方向Xの後面には固定側型板14が設けられている。また、固定側型板14の成形面15には成形品W1 の意匠面の形状に形成されている凹部16が設けられている。この凹部16は、後述する可動側金型3の可動側型板30の成形面31(コア32)と共にキャビティ17を形成するものである。
可動側金型3は、可動側取付板21が固定されて射出成形機の可動部に取り付けられている。可動側取付板21の中央には孔部22が設けられており、この孔部22には射出成形機から延出しているエジェクタロッド5が貫通している。エジェクタロッド5の押出方向Xの先端部は、支持プレート40の押出方向Xの後方の面に当接している。なお、エジェクタロッド5は、図示しない駆動機構からの駆動力によってにより駆動するとともに、その駆動は射出成形機が備えている図示しない制御部が制御する。また、可動側取付板21の押出方向Xの前面にはケーシング23が設けられている。
ケーシング23は、その内部に仕切板24によって仕切られている二つの空間を有している。二つの空間のうちの一方は断熱空間25であり、他方は内部空間36である。
断熱空間25には、ヒータを内蔵したブロック状の加熱部材であるマニホールド26が設けられている。マニホールド26は、断熱空間25の内面との間にスペーサ27を介在させることで隙間を有して配置されている。この隙間には、マニホールド26の熱を他の部材に伝達し難くする効果と、マニホールド26の熱膨張による歪みなどを防ぐ効果がある。また、マニホールド26の内部には後述する溶融樹脂流路35が設けられている。さらに、マニホールド26には、このマニホールド26を押出方向Xに沿って貫通している第一の貫通孔28aと第二の貫通孔28bが設けられている。また、マニホールド26の押出方向Xの前方の面の中央には、射出成形機のノズル4と同軸となってスプルー29が設けられている。
スプルー29は、射出成形機のノズル4から射出された溶融樹脂W0 (図2など参照)を金型装置1に流入させるものであり、その内部に溶融樹脂流路35が設けられている。スプルー29は、マニホールド26と同様にヒータを内蔵した加熱部材である。スプルー29における射出成形機のノズル4の射出口4aと対向する位置には、射出口4aと当接する流入口29aが設けられている。流入口29aは、溶融樹脂W0 を溶融樹脂流路35に流入させるための入口となる。
ケーシング23の押出方向Xの前面には、前記固定側型板14と対向する可動側型板30が設けられている。可動側型板30の成形面31には成形品W1 の裏面の形状に形成されているコア32が設けられている。
マニホールド26の押出方向Xの前面には、このマニホールド26の押出方向Xの前面に設けられているスプルー29の周囲に配置され、キャビティ17に通じるホットランナ33が設けられている。ホットランナ33の内部には溶融樹脂流路35が設けられている。また、ホットランナ33には、マニホールド26に設けられている前記第二の貫通孔28bが連通して設けられている。さらに、ホットランナ33には、キャビティ17に通じる部分に溶融樹脂W0 の流出口34が設けられている。また、ホットランナ33は、温度調節手段を内蔵しており、溶融樹脂流路35内の溶融樹脂W0 を加熱又は維持するものである。
なお、上述したマニホールド26、スプルー29及びホットランナ33の温度は、射出成形機の制御部によって制御する。また、溶融樹脂流路35は、スプルー29では一つの流路であり、マニホールド26において分岐してホットランナ33を介して各キャビティ17まで延びている。
内部空間36には、エジェクタプレート37と、支持プレート40とが押出方向Xに並んで設けられている。エジェクタプレート37の中央には前記エジェクタロッド5が貫通する孔部38が設けられている。そして、エジェクタプレート37にはエジェクタピン39の基端部39aが固定されている。したがって、エジェクタピン39は、エジェクタプレート37の面に対して直交し、押出方向Xに沿った向きとなっている。また、エジェクタピン39は、内部空間36から後述する支持プレート40を押出方向Xに貫通し、更に仕切板24を貫通し、マニホールド26、可動側型板30及びコア32に設けられている第一の貫通孔28aを貫通してその先端部39bがキャビティ17の直前に位置している。エジェクタピン39は、各キャビティ17ごとに単数又は複数(図1では各キャビティに二つずつ)設けられ、先端部39bが押出方向Xに前進することで成形品W1 を押し出すものである。
支持プレート40にはバルブピン41の基端部41aが固定されている。したがって、バルブピン41は、支持プレート40の面に対して直交し、押出方向Xに沿った向きとなっている。また、バルブピン41は、内部空間36から仕切板24を押出方向に貫通し、マニホールド26とホットランナ33に設けられている第二の貫通孔28bを貫通してその先端部41bがキャビティ17の直前、ここではホットランナ33の流出口34に位置している。バルブピン41は、その先端部41bによってホットランナ33の流出口34を開閉するものであり、先端部41bが流出口34に位置するときにはこの流出口34を閉口し、先端部41bが押出方向Xに後退することで流出口34を開口し、更に先端部41bが押出方向Xに前進することで成形品W1 を押し出すものである。
また、支持プレート40には、メインバルブピン42の基端部42aが固定されている。メインバルブピン42は、上述したバルブピン41と同様に支持プレート40の面に対して直交し、押出方向Xに沿った向きとなっており、その先端部42bがスプルー29の流入口29aに位置して流入口29aを閉口するとともに、先端部42bが押出方向Xに後退することで流入口29aを開口する。
さらに、支持プレート40には、押出方向Xに進退可能なリターンピン43が設けられている。リターンピン43は、上述したバルブピン41と同様に支持プレート40の面に対して直交し、押出方向Xに沿った向きとなっている。
エジェクタプレート37に設けられている複数のエジェクタピン39のいずれか一つには、エジェクタプレート37と仕切板24の間に、支持プレート40に設けられている孔部52を貫通して第一の付勢部材であるスプリング51が取り付けられている。スプリング51は、エジェクタプレート37を押出方向Xの後方へと付勢するものである。
支持プレート40に設けられているリターンピン43には、支持プレート40と仕切板24の間に第二の付勢部材であるスプリング53が取り付けられている。スプリング53は、支持プレート40を押出方向Xの後方へと付勢するものである。
エジェクタプレート37と支持プレート40には、対向する位置に連結孔62,63が設けられている。各連結孔62,63は、各プレート37,40の中途位置から押出方向Xの外側が大径に形成されている。連結孔62,63には連結部材としての吊りボルト61が取り付けられ、吊りボルト61は、エジェクタプレート37と支持プレート40をその中間部61aの長さである所定距離の間で接離自在となるように連結している。
ここから、図1〜5を参照して射出成形機による成形時におけるこの実施の形態の各部の動作を説明する。
まず、図1に示すように、射出成形機のノズル4から溶融樹脂W0 は射出されていないため、金型装置1は、固定側金型2と可動側金型3が閉型して待機状態にある。このとき、制御部は、エジェクタロッド5を吊りボルト61の中間部61aの長さだけ押出方向Xの前方へと移動する制御を行っており、支持プレート40は所定距離だけ押出方向Xの前方に移動している。これにより、バルブピン41の先端部41bがホットランナ33の流出口34に位置し、流出口34を閉口している。また、制御部は、ホットランナ33を冷却する制御を行っている。
次に、図2に示すように、制御部は、エジェクタロッド5を押出方向Xの後方へと移動する制御を行う。そうすると、これまでエジェクタロッド5に押圧されていた支持プレート40は、スプリング53の付勢力によって押出方向Xの後方に移動し、エジェクタプレート37に当接して停止する。これにより、メインバルブピン42の先端部42bは押出方向Xに後退するとともに、バルブピン41の先端部41bは押出方向Xに後退してホットランナ33の流出口34を開口する。略同時に制御部は、ホットランナ33を加熱する制御を行う。そして、射出成形機のノズル4の射出口4aからは溶融樹脂W0 が射出され、溶融樹脂流路35を通じて溶融樹脂W0 をキャビティ17に供給する。
次に、図3に示すように、キャビティ17に溶融樹脂W0 が充填されると、制御部は、エジェクタロッド37を吊りボルト61の中間部61aの長さだけ押出方向Xの前方へと移動する制御を行う。そうすると、支持プレート40は押出方向Xの前方に移動する。これにより、バルブピン41の先端部41bは押出方向Xに前進し、ホットランナ33の流出口34を閉口する。これと略同時に、メインバルブピン42の先端部42bは射出成形機のノズル4の射出口4aと当接するスプルー29の流入口29aを閉口し、また同時に、制御部は、ホットランナ33の加熱を中止し、ノズル4からの溶融樹脂W0 の射出を停止し、可動側型板30と固定側型板14を開閉する制御を行う。
次に、図4に示すように、固定側金型2に対して可動側金型3が離間する。このとき、制御部の制御によって射出成形機のノズル4からの溶融樹脂W0 の射出は停止している。なお、可動側金型3における溶融樹脂流路35内の溶融樹脂W0 は、マニホールド26及びスプルー29の加熱によって溶融状態にある。図4では、可動側型板のコア32には成形品W1 が取り去られずにまだ残っている。
最後に、図5に示すように、制御部は、エジェクタロッド5を更に押出方向Xの前方へと移動する制御を行う。そうすると、支持プレート40は、スプリング53の付勢力に抗して押出方向Xの前方に移動する。これにより、バルブピン41の先端部41bは押出方向に前進し、可動側型板のコア32から突出して成形品W1 を押し出す。これと略同時に、エジェクタプレート37は、吊りボルト61を介して支持プレート40に引っ張られ、スプリング51の付勢力に抗して押出方向Xの前方に移動する。これにより、エジェクタピン39の先端部39bは押出方向Xに前進し、可動側型板のコア32から突出して成形品W1 を押し出す。その後、金型装置1は、図1に示すような待機状態に戻り、次の成形の準備をする。
上述した実施の形態によれば、スプルー29、マニホールド26及びホットランナ33が可動側金型3に設けられているため、ホットランナ33による痕とエジェクタピン39の痕は成形品W1 の同一面に残るようになり、しかも、それは成形品W1 の裏面である。したがって、痕は目立たず、成形品W1 の品質に影響することはほとんどなくなる。
また、可動側金型3の内部空間36には、エジェクタピン39の先端部39bを押出方向Xに進退させるように移動するエジェクタプレート37が設けられ、更にバルブピン41の先端部41bを押出方向Xに進退させるように移動する支持プレート40が設けられている。そして、これらの二つのプレート37,40は吊りボルト61によって所定距離の間で接離自在に連結されるとともに、二つのプレート37,40はそれぞれ押出方向Xの後方へと付勢されている。そのため、支持プレート40が移動することでエジェクタプレート37も移動するようになり、支持プレート40の駆動用の単一の駆動機構によってエジェクタピン39とバルブピン41の両方を駆動することが可能となる。
さらに、支持プレート40にスプルー29の流入口29aを開閉するメインバルブピン42が設けられているため、このメインバルブピン42の駆動機構を備える必要がない。
なお、上述した実施の形態では、支持プレート40を付勢するための第二の付勢部材であるスプリング53がリターンピン43に取り付けられている構成としているが、例えばスプリング53がバルブピン41に取り付けられている構成としてもよい。このような構成によれば、金型装置1からリターンピン43が不要となり、装置構成を更に簡素化することができる。
また、上述した実施の形態では、第一、第二の付勢部材であるスプリング51,53がそれぞれ一つだけ設けられている構成としているが、各スプリング51,53がそれぞれ複数設けられている構成としてもよく、これにより、適当な付勢力を容易に得ることができるようになる。
さらに、上述した実施の形態では、エジェクタロッド5を可動側金型3の支持プレート40に当接させており、エジェクタロッド5の押出方向Xの前方への移動によって支持プレート40が押出方向Xの前方に移動し、エジェクタロッド5の押出方向Xの後方への移動により押圧解除された第二の付勢手段(スプリング)53の付勢力によって支持プレート40が押出方向Xの後方に移動する構成としているが、エジェクタロッド5が支持プレート40に固定的に連結されている構成としてもよい。このように構成しても、エジェクタロッド5の押出方向Xの移動によって支持プレート40が押出方向Xに移動するようになる。それに加えて、上述した実施の形態が備えていた、支持プレート40を押出方向Xの後方に移動させるためのスプリング53及びスプリング53が取り付けられるリターンピン43が不要となり、装置構成を更に簡素化することができる。
図6は本発明によるホットランナを有する金型装置の他の実施の形態を示す図である。以下、この実施の形態について説明する。なお、この実施の形態において、上述した実施の形態と同一又は同等の箇所には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6に示すように、この実施の形態は、上述した実施の形態がバルブゲート方式であることに対してスピア方式の金型装置71である。金型装置71の上述した実施の形態(金型装置1)との構成上の主な相違点は、支持プレート40にバルブピン41が設けられていないことである。ここでは、バルブピン41に代えてホットランナ33による加熱及び冷却を繰り返し、キャビティ17の直前において溶融樹脂流路35内の溶融樹脂の粘度を可変することでホットランナ33の流出口34を開閉する。そして、この実施の形態によれば、上述した実施の形態と同様の効果に加えて、バルブピンが不要となるため、上述した実施の形態よりも装置構成を更に簡素化することができる。
1…金型装置
2…固定側金型
3…可動側金型
4…(成形機の)ノズル
4a…射出口
14…固定側型板
17…キャビティ
26…マニホールド
28a…第一の貫通孔
28b…第二の貫通孔
29…スプルー
29a…流入口
30…可動側型板
33…ホットランナ
34…流出口
35…溶融樹脂流路
36…内部空間
37…エジェクタプレート
39…エジェクタピン
39a…基端部
39b…先端部
40…支持プレート
41…バルブピン
41a…基端部
41b…先端部
42…メインバルブピン
42a…基端部
42b…先端部
51…第一の付勢部材としてのスプリング
53…第二の付勢部材としてのスプリング
61…連結部材としての吊りボルト
0 …溶融樹脂
1 …成形品
X…押出方向

Claims (3)

  1. 固定側金型と可動側金型による型閉時にこれらの金型の対向する型板の間に形成されるキャビティに成形機のノズルから射出された溶融樹脂を供給するための溶融樹脂流路に、前記溶融樹脂を流入させるスプルーと、前記スプルーから流入した前記溶融樹脂をホットランナを通じて前記キャビティに流出するマニホールドとが設けられ、前記溶融樹脂流路内の前記溶融樹脂を溶融状態に保持するホットランナを有する金型装置において、
    前記スプルー、前記マニホールド及び前記ホットランナが前記可動側金型に設けられることを特徴とするホットランナを有する金型装置。
  2. 前記可動側金型は、内部空間を有し、
    前記内部空間から前記マニホールドを貫通して前記キャビティまで連通する第一の貫通孔と、
    前記第一の貫通孔に挿通され、前記キャビティの直前に位置する先端部の前進によって該キャビティに形成される成形品を押し出すエジェクタピンと、
    前記内部空間に設けられ、前記エジェクタピンの基端部が固定されて該エジェクタピンの前記先端部を押出方向に進退させるように移動するエジェクタプレートと、
    前記エジェクタプレートを前記押出方向の後方へと付勢する第一の付勢部材と、
    前記内部空間から前記マニホールド及び前記ホットランナを貫通して前記キャビティまで連通する第二の貫通孔と、
    前記第二の貫通孔に挿通され、前記キャビティの直前に位置する先端部によって前記ホットランナの前記溶融樹脂の流出口を閉口し、前記先端部の後退によって前記流出口を開口し、前記先端部の前進によって前記キャビティに形成される前記成形品を押し出すバルブピンと、
    前記内部空間における前記エジェクタピンの前記押出方向の前方に設けられ、前記バルブピンの基端部が固定されて該バルブピンの前記先端部を前記押出方向に進退させるように移動する支持プレートと、
    前記支持プレートを前記押出方向の後方へと付勢する第二の付勢部材と、
    前記エジェクタプレートと前記支持プレートを所定距離の間で接離自在となるように連結する連結部材とを備え、
    前記支持プレートを移動することで前記エジェクタプレートが移動することを特徴とする請求項1記載のホットランナを有する金型装置。
  3. 前記支持プレートには、前記成形機のノズルにおける前記溶融樹脂の射出口と当接して該射出口から前記溶融樹脂を流入させる前記スプルーの流入口に位置する先端部によって前記流入口を閉口するとともに前記先端部の後退によって前記流入口を開口するメインバルブピンの基端部が固定されることを特徴とする請求項2記載のホットランナを有する金型装置。
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