JP2022120888A - 射出成形方法及び射出成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャビティに対して異なる温度の溶融樹脂を異なるタイミングで効率的に供給できる射出成形方法及び射出成形装置を提供する。【解決手段】射出成形方法の降温工程では、第1流路56に供給された高温樹脂を降温させて低温樹脂とする。高温樹脂供給工程では、高温樹脂を、第1流路56とは別に設けられた第2流路58を介してキャビティ42に供給する。高温樹脂供給工程の後に行われる低温樹脂供給工程では、第1流路56内の低温樹脂をキャビティ42に供給する。【選択図】図2

Description

本発明は、溶融樹脂供給源から金型のキャビティに供給流路を介して溶融樹脂を供給する射出成形方法及び射出成形装置に関する。
溶融樹脂供給源から金型のキャビティに供給流路を介して溶融樹脂を供給することで射出成形品を得る射出成形装置として、例えば、特許文献1記載のものが知られている。この射出成形装置では、溶融樹脂供給源からキャビティに至るまでの1本の供給流路がホットランナに形成されている。供給流路は、一回の成形でキャビティに供給される1ショット分の溶融樹脂を保持することが可能な長さとなっている。
また、ホットランナには、供給流路の溶融樹脂供給源側に低温流路部が設けられ、供給流路のキャビティ側に高温流路部が設けられている。低温流路部は、保温ヒータ等を有し、溶融樹脂供給源側の供給流路内の溶融樹脂を所定の保温温度に維持する。高温流路部は、昇温ヒータ等を有し、キャビティ側の供給流路内の溶融樹脂を加熱して、保温温度よりも高い加熱温度とする。
上記のように構成された射出成形装置では、1ショット分の溶融樹脂のうち、注入初期にキャビティに供給される分を、高温流路部で加熱した加熱温度とすることができる。また、1ショット分の溶融樹脂のうち、注入初期より後にキャビティに注入される分を、低温流路部で保温した保温温度(注入初期よりも低温)とすることができる。つまり、キャビティに対して異なる温度の溶融樹脂を異なるタイミングで供給することができる。
この場合、射出成形品の外側の部分である表面層が、注入初期の高温で粘度が低い溶融樹脂から形成されるため、射出成形品の外観不良の発生を抑制することができる。また、射出成形品の内側の部分であるコア層が、注入初期より後の低温の溶融樹脂から形成されるため、キャビティ内の溶融樹脂が固化するまでの時間を短縮して、効率的に射出成形品を得ることができる。
特開2020-40293号公報
上記の射出成形装置では、連続する1本の供給流路のキャビティ側に供給された溶融樹脂を高温流路部により加熱温度とし、溶融樹脂供給源側に供給された溶融樹脂を低温流路部により保温温度とする。この場合、高温流路部での加熱によりキャビティ側の溶融樹脂が加熱温度に達するまでの間、1ショット分の溶融樹脂の全てを供給流路内に留めておく必要がある。すなわち、キャビティに1ショット分の溶融樹脂を供給するごとに、キャビティへの溶融樹脂の供給を停止して、供給流路内の溶融樹脂を加熱温度まで昇温させる温度調整のための時間が必要となる。このため、キャビティに対して異なる温度の溶融樹脂を異なるタイミングで効率的に供給することは困難であった。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、キャビティに対して異なる温度の溶融樹脂を異なるタイミングで効率的に供給できる射出成形方法及び射出成形装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、溶融樹脂供給源から金型のキャビティに供給流路を介して溶融樹脂を供給する射出成形方法であって、前記供給流路は、第1流路及び第2流路を有し、前記第1流路は、前記溶融樹脂供給源から供給された第1温度域の前記溶融樹脂である高温樹脂を降温させて、前記第1温度域よりも低い第2温度域の前記溶融樹脂である低温樹脂とし、前記第2流路は、前記第1流路とは別に設けられ、前記溶融樹脂供給源から供給された前記高温樹脂を前記キャビティに導き、前記射出成形方法は、前記第1流路に供給された前記高温樹脂を降温させて前記低温樹脂とする降温工程と、前記第2流路を介して前記高温樹脂を前記キャビティに供給する高温樹脂供給工程と、前記高温樹脂供給工程の後、前記第1流路内の前記低温樹脂を前記キャビティに供給する低温樹脂供給工程と、を有する。
本発明の別の一態様は、溶融樹脂供給源から金型のキャビティに溶融樹脂を供給する供給流路を備える射出成形装置であって、前記供給流路は、第1流路及び第2流路を有し、前記第1流路は、前記溶融樹脂供給源から供給された第1温度域の前記溶融樹脂である高温樹脂を降温させて、前記第1温度域よりも低い第2温度域の前記溶融樹脂である低温樹脂とし、前記第2流路は、前記第1流路とは別に設けられ、前記溶融樹脂供給源から供給された前記高温樹脂を前記キャビティに導き、前記射出成形装置は、前記第1流路を介して前記低温樹脂を前記キャビティに供給する低温樹脂供給状態と、前記第2流路を介して前記高温樹脂を前記キャビティに供給する高温樹脂供給状態とを切り替える切替機構をさらに備え、前記切替機構は、前記高温樹脂供給状態として、前記高温樹脂を前記キャビティに供給した後、前記低温樹脂供給状態として、前記キャビティに前記低温樹脂を供給する。
この供給流路では、溶融樹脂供給源から供給された高温樹脂を降温させて低温樹脂とする第1流路と、溶融樹脂供給源から供給された高温樹脂をキャビティに導く第2流路とが互いに別に設けられている。このため、第1流路で高温樹脂を降温させて低温樹脂とする間に、第2流路を介してキャビティに高温樹脂を供給することができる。つまり、キャビティへの溶融樹脂の供給を停止することなく溶融樹脂を温度調整できる分、キャビティに対して異なる温度の溶融樹脂を異なるタイミングで効率的に供給することができる。
本実施形態に係る射出成形装置の概略全体構成図である。 型閉じ状態にある射出成形装置の部分概略断面図である。 第1流路に予め高温樹脂が供給された供給流路を説明する説明図である。 切替機構により供給流路を高温樹脂供給状態としたときの溶融樹脂が流れる方向を説明する説明図である。 切替機構により供給流路を低温樹脂供給状態としたときの溶融樹脂が流れる方向を説明する説明図である。 変形例に係る切替機構により供給流路を高温樹脂供給状態としたときの溶融樹脂が流れる方向を説明する説明図である。 変形例に係る切替機構により供給流路を低温樹脂供給状態としたときの溶融樹脂が流れる方向を説明する説明図である。
本発明に係る射出成形方法及び射出成形装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の図において、同一又は同様の機能及び効果を奏する構成要素に対しては同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する場合がある。
図1に示す本実施形態に係る射出成形装置10は、例えば、ポリプロピレン等の溶融樹脂12(図2)を射出成形して、自動車車体の外装品であるフロントバンパ等を射出成形品(不図示)として得る場合に好適に適用できる。しかしながら、特にこれには限定されず、射出成形装置10では、射出成形可能な種々の種類の溶融樹脂12から、種々の種類の射出成形品を得ることができる。
図1に示すように、射出成形装置10は、制御部14と、溶融樹脂供給源16と、フレーム18と、固定盤20と、可動盤22と、型締駆動機構24と、金型26と、供給流路36(図2)と、切替機構48(図2)とを備える。制御部14は、不図示のCPU等を備えるマイクロコンピュータとして構成され、制御プログラムに従って所定の演算を実行し、射出成形装置10の種々の処理や制御を行う。
溶融樹脂供給源16は、加熱バレル28と、ノズル部30と、射出駆動部32とを有する。加熱バレル28は、ホッパ34を介して供給された樹脂を所定の温度の溶融樹脂12として貯留する。ノズル部30は、加熱バレル28の先端に設けられる。また、ノズル部30は、金型26に設けられた供給流路36の供給源流路44(図2)と、加熱バレル28とを連通させる。
射出駆動部32は、加熱バレル28の内部に移動可能に設けられる不図示の射出プランジャを有し、射出プランジャを移動させることで、加熱バレル28内の溶融樹脂12を、ノズル部30を介して金型26の供給源流路44(図2)に射出する。また、射出駆動部32は、制御部14の制御によって、ノズル部30から射出される溶融樹脂12の圧力や、流量、流速等を調整することが可能である。
フレーム18は、射出成形装置10の土台である。固定盤20は、フレーム18に固定されている。可動盤22は、不図示のリニアガイド等を介して移動可能にフレーム18に固定されている。型締駆動機構24は、固定盤20に対して接近又は離間する方向に可動盤22を移動させることが可能である。
金型26は、固定金型38及び可動金型40を有する。固定金型38は、固定盤20に取り付けられている。可動金型40は、可動盤22に取り付けられている。このため、型締駆動機構24により可動盤22を移動させることで、可動金型40を固定金型38に対して接近又は離間する方向に移動させることが可能となっている。図2に示すように、固定金型38に対して可動金型40が接近することで型閉じされ、互いの間に射出成形品の形状に応じたキャビティ42が形成される。
本実施形態では、固定金型38に、供給流路36と、バルブゲート46と、切替機構48とが設けられている。図2に示すように、供給流路36は、供給源流路44と、キャビティ流路54と、第1流路56と、第2流路58とを有する。第1流路56の上流側と、第2流路58の上流側とは、上流側接続部60を介して接続されている。第1流路56の下流側と、第2流路58の下流側とは、下流側接続部62を介して接続されている。
本実施形態では、第1流路56及び第2流路58のそれぞれが2方向に分岐する。このため、供給流路36には、2個の第1流路56の下流側の端部と、2個の第2流路58の下流側の端部との各々を接続する2個の下流側接続部62が設けられている。なお、第1流路56及び第2流路58のそれぞれは、2方向以上の複数の方向に分岐していてもよい。この場合、上流側接続部60及び下流側接続部62の個数は、第1流路56及び第2流路58の形状に応じて設定される。
上記の通り、供給源流路44の上流側は、溶融樹脂供給源16のノズル部30と連通する。供給源流路44の下流側は、上流側接続部60と連通する。このため、供給源流路44は、溶融樹脂供給源16のノズル部30から射出された溶融樹脂12を上流側接続部60に導く。
キャビティ流路54の上流側は、下流側接続部62と連通する。キャビティ流路54の下流側は、バルブゲート46を介してキャビティ42に連通する。このため、キャビティ流路54は、第1流路56又は第2流路58から下流側接続部62に流入した溶融樹脂12をキャビティ42に導く。
第1流路56は、溶融樹脂供給源16から上流側接続部60を介して供給された第1温度域の溶融樹脂12である高温樹脂を降温させて、第1温度域よりも低い第2温度域の溶融樹脂12である低温樹脂とする。第1温度域及び第2温度域のそれぞれは、溶融樹脂12の種類、キャビティ42の形状、射出圧力、射出速度等に応じて設定される。
第1温度域は、通常の射出成形時にキャビティ42に供給される溶融樹脂12の温度である。なお、例えば、ポリプロピレンの溶融樹脂12からフロントバンパを射出成形する場合、第1温度域は200℃~300℃とすることが挙げられるが、特にこれには限定されない。第2温度域は、溶融樹脂12の流動可能限界温度以上であって、第1温度域よりも低い温度である。なお、例えば、ポリプロピレンの溶融樹脂12からフロントバンパを射出成形する場合、第2温度域は、第1温度域よりも15℃~20℃低い温度とすることが挙げられるが、特にこれには限定されない。
第1流路56を流れる溶融樹脂12は、例えば、第1流路56の内壁と熱交換することにより温度が調整される。このため、上流側接続部60から第1流路56に流入した高温樹脂は、該第1流路56内での滞在時間に応じて降温していき、第2温度域に達する。第1流路56は、蛇行しつつ延在することが好ましい。この場合、溶融樹脂12と第1流路56の内壁との接触面積を大きくしたり、溶融樹脂12の第1流路56内の滞在時間を長くしたりすることができる分、第1流路56内の溶融樹脂12の温度を効果的に調整して第2温度域とすることができる。なお、金型26の第1流路56の近傍には、第1流路56内の溶融樹脂12を第2温度域に維持するためのヒータ(不図示)が設けられていてもよい。
第2流路58は、第1流路56とは別の流路として設けられ、溶融樹脂供給源16から上流側接続部60を介して高温樹脂が供給される。第2流路58に供給された高温樹脂は、第1温度域に維持されたまま下流側接続部62に導かれる。なお、金型26の第2流路58の近傍には、第2流路58内の溶融樹脂12を第1温度域に維持するためのヒータ(不図示)が設けられていてもよい。
図2では、説明の便宜上、供給流路36の全ての流路を同一平面上に図示しているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、図2において、供給源流路44及びキャビティ流路54が矢印X方向に延在し、第2流路58が矢印Y方向に延在するとした場合、第1流路56は矢印Y、Z平面内を蛇行して延在してもよい。
バルブゲート46には、キャビティ流路54とキャビティ42とを連通するゲート流路52が設けられている。本実施形態では、キャビティ42の他部位よりも厚さが厚い肉厚部42aにゲート流路52が連通するように、金型26に対してバルブゲート46が配設されている。ゲート流路52は、何れも不図示のバルブピン駆動部により駆動されるバルブピンにより開閉される。これにより、ゲート流路52とキャビティ42との連通及び遮断が切り替えられる。
なお、図2には、2個のバルブゲート46が記載されているが、バルブゲート46の個数は3個以上の複数であってもよいし、1個であってもよい。バルブゲート46の各々のゲート流路52に対して、キャビティ流路54が連通し、溶融樹脂12が供給される。
切替機構48は、供給流路36からゲート流路52(キャビティ42)に高温樹脂を供給する高温樹脂供給状態と、供給流路36からゲート流路52(キャビティ42)に低温樹脂を供給する低温樹脂供給状態とを切り替えることが可能である。
切替機構48は、制御部14の制御に基づいて、供給流路36を高温樹脂供給状態とすることで、一回の成形でキャビティ42に供給される1ショット分の溶融樹脂12よりも少ない量の高温樹脂をキャビティ42に供給する。また、切替機構48は、制御部14の制御に基づいて、上記のようにキャビティ42に高温樹脂を供給した後、低温樹脂供給状態とする。これにより、キャビティ42に低温樹脂を供給することで、キャビティ42内の溶融樹脂12を1ショット分とする。
具体的には、切替機構48は、上流側開閉部64と、下流側開閉部66とを有し、高温樹脂を、溶融樹脂供給源16から第1流路56又は第2流路58に選択的に供給可能である。上流側開閉部64は、上流側接続部60の近傍で第2流路58を開閉する。本実施形態では、2方向に分岐する第2流路58のそれぞれに上流側開閉部64が設けられている。上流側開閉部64は、第2流路58を開閉可能な種々の構成を用いることができる。上流側開閉部64の一例としては、図2に示すように、開閉ピン駆動部68aにより駆動されることで、第2流路58を開閉する開閉ピン70aが挙げられる。開閉ピン70aは、例えば、第2流路58の延在方向に交差する方向に進退することで、第2流路58の閉塞及び開放を切り替えることが可能となっている。なお、上流側開閉部64は、第2流路58を開閉可能なバルブ(不図示)であってもよい。
下流側開閉部66は、下流側接続部62の近傍で第1流路56を開閉する。本実施形態では、2方向に分岐する第1流路56のそれぞれに下流側開閉部66が設けられている。下流側開閉部66は、第1流路56を開閉可能な種々の構成を用いることができる。下流側開閉部66の一例としては、上流側開閉部64と同様に、開閉ピン駆動部68bにより駆動されることで、第1流路56を開閉する開閉ピン70bが挙げられる。なお、下流側開閉部66は、第1流路56を開閉可能なバルブ(不図示)であってもよい。
ここで、図3~図5を参照しつつ、供給流路36内の溶融樹脂12と、上流側開閉部64及び下流側開閉部66の各々の開閉状態との関係を説明する。図3~図5では、射出成形装置10におけるノズル部30と、供給流路36と、上流側開閉部64と、下流側開閉部66と、バルブゲート46とを模式的に示している。
また、図3~図5では、第2流路58を開いているときの上流側開閉部64を白抜きの四角形で示し、第2流路58を閉じているときの上流側開閉部64を黒塗りの四角形で示している。同様に、第1流路56を開いているときの下流側開閉部66を白抜きの四角形で示し、第1流路56を閉じているときの下流側開閉部66を黒塗りの四角形で示している。さらに、図3~図5では、溶融樹脂12が流動中である流路を太線で示している。
切替機構48では、供給流路36を高温樹脂供給状態とする場合、図4に示すように、上流側開閉部64を開き、且つ下流側開閉部66を閉じる。この際、第1流路56には、先に供給された溶融樹脂12が貯留されている。このため、高温樹脂供給状態では、供給源流路44を介して上流側接続部60に流入した高温樹脂は、上流側開閉部64により開放された第2流路58に流入する。第2流路58に流入した高温樹脂は、キャビティ流路54に流入する。その結果、ゲートピンによりゲート流路52が開かれているとき、キャビティ42に高温樹脂が供給される。
一方、切替機構48では、供給流路36を低温樹脂供給状態とする場合、図5に示すように、上流側開閉部64を閉じ、且つ下流側開閉部66を開く。このため、低温樹脂供給状態では、供給源流路44を介して上流側接続部60に流入した高温樹脂は、第1流路56に供給される。このように、第1流路56に供給された高温樹脂は、予め第1流路56内に貯留されていた低温樹脂をキャビティ流路54に押し出す。その結果、ゲートピンによりゲート流路52が開かれているとき、キャビティ42に低温樹脂が供給される。
また、低温樹脂供給状態とすると、上記の通り、第1流路56内の低温樹脂をキャビティ流路54に押し出す分、新たな高温樹脂が第1流路56に供給される。第1流路56では、低温樹脂供給状態において供給された高温樹脂を降温させて低温樹脂とする。これにより、例えば、射出成形装置10による次回の成形の際に、キャビティ42に供給するための低温樹脂を得ることができる。第1流路56の容積は、1回の成形でキャビティ42に供給される低温樹脂の量以上となるように設定される。なお、第1流路56は、複数回の成形でキャビティ42に供給される分の低温樹脂を予め貯留しておくことが可能な容積に設定されていてもよい。
本実施形態に係る射出成形装置10は、基本的には上記のように構成される。以下、本実施形態に係る射出成形方法について、射出成形装置10を用いて射出成形品を得る場合を例に挙げて説明する。この射出成形方法では、図2に示すように、型締駆動機構24により可動盤22を固定盤20に接近させることで、固定金型38及び可動金型40を型閉じし、互いの間にキャビティ42を形成する。また、ホッパ34を介して加熱バレル28に樹脂を供給して溶融する。これにより、加熱バレル28内に第1温度域に調整した溶融樹脂12である高温樹脂を貯留しておく。
さらに、射出駆動部32により加熱バレル28内の高温樹脂を、ノズル部30を介して金型26の供給源流路44に射出する。これにより、図3に示すように、供給流路36の少なくとも第1流路56に予め高温樹脂が供給された状態としておく。なお、第1流路56に高温樹脂を供給する場合、上流側開閉部64を閉じた状態で、ノズル部30から供給源流路44に溶融樹脂12を射出すればよい。
次に、第1流路56に供給された高温樹脂を降温させて低温樹脂とする降温工程を行う。この降温工程の途中に、高温樹脂供給工程を行う。高温樹脂供給工程では、図4に示すように、切替機構48により、上流側開閉部64を開き、下流側開閉部66を閉じることで、供給流路36を高温樹脂供給状態とする。これにより、高温樹脂は、溶融樹脂供給源16から第2流路58に選択的に供給されるため、該第2流路58からキャビティ流路54及びゲート流路52を介してキャビティ42に供給される。
1ショット分の溶融樹脂12よりも少ない量の高温樹脂がキャビティ42に供給されるまで高温樹脂供給工程を行った後、低温樹脂供給工程を行う。なお、高温樹脂供給工程において、キャビティ42に供給される高温樹脂の供給量(高温樹脂供給量)は、溶融樹脂12の種類や、キャビティ42の形状等に応じて設定される。高温樹脂供給量は、後述するように射出成形品の表面層を形成可能な量であることが好ましい。
低温樹脂供給工程では、図5に示すように、切替機構48により、上流側開閉部64を閉じ、下流側開閉部66を開くことで、供給流路36を低温樹脂供給状態とする。これにより、高温樹脂は、溶融樹脂供給源16から第1流路56に選択的に供給される。このため、降温工程において予め高温樹脂を降温させて得られた低温樹脂が、第1流路56からキャビティ流路54に押し出され、ゲート流路52を介してキャビティ42に供給される。
キャビティ42内の溶融樹脂12が1ショット分に達するまで低温樹脂供給工程を行った後、ゲートピンによりゲート流路52を閉じること等によって、キャビティ42に対する溶融樹脂12の供給を停止する。低温樹脂供給工程においてキャビティ42に供給される低温樹脂の供給量(低温樹脂供給量)は、高温樹脂供給工程における高温樹脂供給量よりも少ない。また、低温樹脂供給量は、溶融樹脂12の種類や、キャビティ42の形状等に応じて設定される。
低温樹脂供給工程の後、キャビティ42内の溶融樹脂12を降温させて固化する固化工程を経て、射出成形品が得られる。この射出成形品は、型締駆動機構24により固定金型38及び可動金型40を型開きした後、不図示の押出機構等によって押圧されることで金型26から取り外される。
射出成形方法及び射出成形装置10では、上記の降温工程と、高温樹脂供給工程と、低温樹脂供給工程とを繰り返し実行可能であり、例えば、射出成形品を1回成形する動作をサイクル動作として繰り返すことが可能である。一連のサイクル動作を実行する時間をサイクルタイムという。
このため、降温工程では、前回のサイクルの低温樹脂供給工程で第1流路56に供給された高温樹脂を降温させて低温樹脂とする。換言すると、低温樹脂供給工程を行うことで、次回のサイクルの降温工程を行うことができる。また、降温工程として、第1流路56内で高温樹脂を降温させつつ、高温樹脂供給工程として、第2流路58を介して高温樹脂をキャビティ42に供給することができる。このため、高温樹脂が第1温度域から第2温度域まで降温する時間を待たずに、射出成形品を得ることができる。
この射出成形品では、固化工程において、キャビティ42内の高温樹脂が固化することで、該射出成形品の外側の部分である表面層が形成される。また、キャビティ42内の低温樹脂が固化することで、射出成形品の内側の部分であるコア層が形成される。
このように、射出成形品の表面層が、粘度の低い高温樹脂から形成されるため、射出成形品の外観不良の発生を抑制することができる。また、射出成形品のコア層が、高温樹脂より低温の低温樹脂から形成されるため、例えば、射出成形品の全体を高温樹脂から形成する場合よりも、溶融樹脂12が固化する時間を短縮できる。すなわち、射出成形品を効率的に得ることができ、サイクルタイムを短縮することが可能になる。さらに、バルブゲート46の近傍において低温樹脂を、速やかに降温させて固化することができるため、溶融樹脂12の逆流等を抑制でき、これによっても、射出成形品の外観不良を抑制することができる。
以上から、本実施形態に係る射出成形方法及び射出成形装置10では、溶融樹脂供給源16から供給された高温樹脂を降温させて低温樹脂とする第1流路56と、溶融樹脂供給源16から供給された高温樹脂をキャビティ42に導く第2流路58とが互いに別に設けられている。このため、第1流路56で高温樹脂を降温させて低温樹脂とする間に、第2流路58を介してキャビティ42に高温樹脂を供給することができる。つまり、キャビティ42への溶融樹脂12の供給を停止することなく溶融樹脂12を温度調整できる分、キャビティ42に対して異なる温度の溶融樹脂12を異なるタイミングで効率的に供給することができる。
上記の実施形態に係る射出成形方法では、高温樹脂供給工程は、降温工程による高温樹脂の降温中に開始されることとした。これにより、第1流路56内で高温樹脂を降温させつつ、第2流路58を介してキャビティ42に高温樹脂を供給することができるため、射出成形品を一層効率的に得ることができるとともに、サイクルタイムを短縮することができる。なお、降温工程による高温樹脂の降温を終えた後に、高温樹脂供給工程を開始することとしてもよい。
上記の実施形態に係る射出成形方法の高温樹脂供給工程では、1ショット分の溶融樹脂12よりも少ない量の高温樹脂をキャビティ42に供給し、低温樹脂供給工程では、高温樹脂供給工程後のキャビティ42に低温樹脂を供給することで、キャビティ42内の溶融樹脂12を1ショット分にし、低温樹脂供給工程でキャビティ42に供給される低温樹脂の供給量(低温樹脂供給量)は、高温樹脂供給工程でキャビティ42に供給される高温樹脂の供給量(高温樹脂供給量)よりも少ないこととした。この場合、射出成形品の外観不良の発生を一層効果的に抑制しつつ、射出成形品を効率的に得ることができる。
上記の実施形態に係る射出成形方法では、高温樹脂は、溶融樹脂供給源16から第1流路56又は第2流路58に選択的に供給されることとした。上記の通り、切替機構48によって、上流側開閉部64及び下流側開閉部66を開閉することによって、共通の溶融樹脂供給源16から第1流路56又は第2流路58に選択的に高温樹脂を供給することができる。このため、例えば、溶融樹脂供給源16から第1流路56及び第2流路58のそれぞれに個別に溶融樹脂12を供給するための構成を不要とすることができ、ひいては、射出成形装置10の構成を簡素化することが可能になる。
なお、上記の実施形態に限定されず、ノズル部30と第1流路56とを連通する供給源流路44と、ノズル部30と第2流路58とを連通する供給源流路44とが互いに異なる流路から構成されてもよい。すなわち、第1流路56の上流側と第2流路58の上流側とは接続されていなくてもよい。この場合、上流側開閉部64を不要とすることができる。
また、上記の実施形態では、共通のキャビティ流路54を介して第1流路56及び第2流路58から選択的にゲート流路52に溶融樹脂12が流入することとしたが、特にこれに限定されるものではない。第1流路56とゲート流路52とを連通するキャビティ流路54と、第2流路58とゲート流路52とを連通するキャビティ流路54とが異なる流路から構成されてもよい。すなわち、第1流路56の下流側と第2流路58の下流側とは接続されていなくてもよい。この場合、下流側開閉部66を不要とすることができる。
上記のように、第1流路56及び第2流路58が互いに接続されない構成とする場合、切替機構48は、第1流路56の下流側及び第2流路58の下流側をそれぞれ独立して開閉する開閉機構(不図示)を備えればよい。この開閉機構により、第1流路56の下流側を閉じ、且つ第2流路58の下流側を開くことで、供給流路36を高温樹脂供給状態とすることができる。一方、開閉機構により第1流路56の下流側を開き、且つ第2流路58の下流側を閉じることで、供給流路36を低温樹脂供給状態とすることができる。
上記の実施形態に係る射出成形方法の低温樹脂供給工程では、第1流路56に高温樹脂を供給することで、該高温樹脂により、第1流路56内の低温樹脂が押し出されて、キャビティ42に供給され、降温工程と、高温樹脂供給工程と、低温樹脂供給工程とをサイクル動作として繰り返し、降温工程では、前回のサイクルの低温樹脂供給工程で第1流路56に供給された高温樹脂を降温させて低温樹脂とすることとした。この場合、上記の通り、低温樹脂供給工程を行うことで、次回のサイクルの降温工程を行うことができるため、高温樹脂が第1温度域から第2温度域まで降温する時間を待たずに、一層効率的に射出成形品を得ることができ、サイクルタイムを効果的に短縮することが可能になる。
上記の実施形態に係る射出成形装置10では、第1流路56の上流側と、第2流路58の上流側とは、上流側接続部60を介して接続され、第1流路56の下流側と、第2流路58の下流側とは、下流側接続部62を介して接続され、供給流路36は、溶融樹脂供給源16及び上流側接続部60を連通させる供給源流路44と、下流側接続部62及びキャビティ42を連通させるキャビティ流路54と、を有し、切替機構48は、上流側接続部60の近傍で第2流路58を開閉する上流側開閉部64と、下流側接続部62の近傍で第1流路56を開閉する下流側開閉部66と、を有し、高温樹脂供給状態では、上流側開閉部64を開き、且つ下流側開閉部66を閉じることで、供給源流路44から第2流路58を介してキャビティ流路54に高温樹脂を流入させ、低温樹脂供給状態では、上流側開閉部64を閉じ、且つ下流側開閉部66を開くことで、供給源流路44から第1流路56に高温樹脂を供給し、第1流路56内の低温樹脂をキャビティ流路54に押し出すこととした。
この場合、上記の通り、溶融樹脂供給源16から第1流路56及び第2流路58のそれぞれに個別に溶融樹脂12を供給するための構成を不要とすることができる。また、第1流路56及び第2流路58のそれぞれからキャビティ42(ゲート流路52)に個別に溶融樹脂12を供給するための構成を不要とすることができる。これらから、射出成形装置10の構成を簡素化することや、大型化を抑制することが可能になる。
なお、射出成形装置10は、図2~図5に示す切替機構48に代えて、図6及び図7に示す切替機構72を備えてもよい。図6及び図7の切替機構72は、上流側接続部60の近傍で第1流路56を開閉する上流側開閉部64と、下流側接続部62の近傍で第2流路58を開閉する下流側開閉部66とを有することを除いて、図2~図5の切替機構48と同様に構成される。
切替機構72により、高温樹脂供給状態とする場合、図6に示すように、上流側開閉部64を閉じ、且つ下流側開閉部66を開く。この際、第1流路56には、先に供給された溶融樹脂12が貯留されている。このため、高温樹脂供給状態では、供給源流路44を介して上流側接続部60に流入した高温樹脂は、第2流路58に流入した後、下流側接続部62を介してキャビティ流路54に流入する。その結果、ゲートピンによりゲート流路52が開かれているとき、キャビティ42に高温樹脂が供給される。
一方、切替機構72では、供給流路36を低温樹脂供給状態とする場合、図7に示すように、上流側開閉部64を開き、且つ下流側開閉部66を閉じる。これにより、低温樹脂供給状態では、供給源流路44を介して上流側接続部60に流入した高温樹脂は、第1流路56に供給される。このように、第1流路56に供給された高温樹脂は、予め第1流路56内に貯留されていた低温樹脂をキャビティ流路54に押し出す。その結果、ゲートピンによりゲート流路52が開かれているとき、キャビティ42に低温樹脂が供給される。
従って、図6及び図7の切替機構72を備える射出成形装置10であっても、図2~図5の切替機構48を備える射出成形装置10と同様の作用効果を得ることが可能である。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
10…射出成形装置 12…溶融樹脂
16…溶融樹脂供給源 26…金型
36…供給流路 42…キャビティ
44…供給源流路 48、72…切替機構
54…キャビティ流路 56…第1流路
58…第2流路 60…上流側接続部
62…下流側接続部 64…上流側開閉部
66…下流側開閉部

Claims (8)

  1. 溶融樹脂供給源から金型のキャビティに供給流路を介して溶融樹脂を供給する射出成形方法であって、
    前記供給流路は、第1流路及び第2流路を有し、
    前記第1流路は、前記溶融樹脂供給源から供給された第1温度域の前記溶融樹脂である高温樹脂を降温させて、前記第1温度域よりも低い第2温度域の前記溶融樹脂である低温樹脂とし、
    前記第2流路は、前記第1流路とは別に設けられ、前記溶融樹脂供給源から供給された前記高温樹脂を前記キャビティに導き、
    前記射出成形方法は、
    前記第1流路に供給された前記高温樹脂を降温させて前記低温樹脂とする降温工程と、
    前記第2流路を介して前記高温樹脂を前記キャビティに供給する高温樹脂供給工程と、
    前記高温樹脂供給工程の後、前記第1流路内の前記低温樹脂を前記キャビティに供給する低温樹脂供給工程と、を有する射出成形方法。
  2. 請求項1記載の射出成形方法において、
    前記高温樹脂供給工程は、前記降温工程による前記高温樹脂の降温中に開始される、射出成形方法。
  3. 請求項1又は2記載の射出成形方法において、
    前記高温樹脂供給工程では、1ショット分の前記溶融樹脂よりも少ない量の前記高温樹脂を前記キャビティに供給し、
    前記低温樹脂供給工程では、前記高温樹脂供給工程後の前記キャビティに前記低温樹脂を供給することで、前記キャビティ内の前記溶融樹脂を前記1ショット分にし、
    前記低温樹脂供給工程で前記キャビティに供給される前記低温樹脂の供給量は、前記高温樹脂供給工程で前記キャビティに供給される前記高温樹脂の供給量よりも少ない、射出成形方法。
  4. 請求項1~3の何れか1項に記載の射出成形方法において、
    前記高温樹脂は、前記溶融樹脂供給源から前記第1流路又は前記第2流路に選択的に供給される、射出成形方法。
  5. 請求項1~4の何れか1項に記載の射出成形方法において、
    前記低温樹脂供給工程では、前記第1流路に前記高温樹脂を供給することで、該高温樹脂により、前記第1流路内の前記低温樹脂が押し出されて、前記キャビティに供給され、
    前記降温工程と、前記高温樹脂供給工程と、前記低温樹脂供給工程とをサイクル動作として繰り返し、
    前記降温工程では、前回のサイクルの前記低温樹脂供給工程で前記第1流路に供給された前記高温樹脂を降温させて前記低温樹脂とする、射出成形方法。
  6. 溶融樹脂供給源から金型のキャビティに溶融樹脂を供給する供給流路を備える射出成形装置であって、
    前記供給流路は、第1流路及び第2流路を有し、
    前記第1流路は、前記溶融樹脂供給源から供給された第1温度域の前記溶融樹脂である高温樹脂を降温させて、前記第1温度域よりも低い第2温度域の前記溶融樹脂である低温樹脂とし、
    前記第2流路は、前記第1流路とは別に設けられ、前記溶融樹脂供給源から供給された前記高温樹脂を前記キャビティに導き、
    前記射出成形装置は、前記第1流路を介して前記低温樹脂を前記キャビティに供給する低温樹脂供給状態と、前記第2流路を介して前記高温樹脂を前記キャビティに供給する高温樹脂供給状態とを切り替える切替機構をさらに備え、
    前記切替機構は、前記高温樹脂供給状態として、前記高温樹脂を前記キャビティに供給した後、前記低温樹脂供給状態として、前記キャビティに前記低温樹脂を供給する、射出成形装置。
  7. 請求項6記載の射出成形装置において、
    前記第1流路の上流側と、前記第2流路の上流側とは、上流側接続部を介して接続され、
    前記第1流路の下流側と、前記第2流路の下流側とは、下流側接続部を介して接続され、
    前記供給流路は、前記溶融樹脂供給源及び前記上流側接続部を連通させる供給源流路と、前記下流側接続部及び前記キャビティを連通させるキャビティ流路と、を有し、
    前記切替機構は、前記上流側接続部の近傍で前記第2流路を開閉する上流側開閉部と、前記下流側接続部の近傍で前記第1流路を開閉する下流側開閉部と、を有し、
    前記高温樹脂供給状態では、前記上流側開閉部を開き、且つ前記下流側開閉部を閉じることで、前記供給源流路から前記第2流路を介して前記キャビティ流路に前記高温樹脂を流入させ、
    前記低温樹脂供給状態では、前記上流側開閉部を閉じ、且つ前記下流側開閉部を開くことで、前記供給源流路から前記第1流路に前記高温樹脂を供給し、前記第1流路内の前記低温樹脂を前記キャビティ流路に押し出す、射出成形装置。
  8. 請求項6記載の射出成形装置において、
    前記第1流路の上流側と、前記第2流路の上流側とは、上流側接続部を介して接続され、
    前記第1流路の下流側と、前記第2流路の下流側とは、下流側接続部を介して接続され、
    前記供給流路は、前記溶融樹脂供給源及び前記上流側接続部を連通させる供給源流路と、前記下流側接続部及び前記キャビティを連通させるキャビティ流路と、を有し、
    前記切替機構は、前記上流側接続部の近傍で前記第1流路を開閉する上流側開閉部と、前記下流側接続部の近傍で前記第2流路を開閉する下流側開閉部と、を有し、
    前記高温樹脂供給状態では、前記上流側開閉部を閉じ、且つ前記下流側開閉部を開くことで、前記供給源流路から前記第2流路を介して前記キャビティ流路に前記高温樹脂を流入させ、
    前記低温樹脂供給状態では、前記上流側開閉部を開き、且つ前記下流側開閉部を閉じることで、前記供給源流路から前記第1流路に前記高温樹脂を供給し、前記第1流路内の前記低温樹脂を前記キャビティ流路に押し出す、射出成形装置。
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