JP2005104080A - 射出成形金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ゲートチップおよびバルブピン先端の放熱状態を有効に管理することができ、簡単な構成で、コールドスラグ等の不良の発生を有効に阻止することが可能な射出成形金型を提供する。
【解決手段】 バルブピン21により開閉される湯口20を介してゲートノズル5内の溶融材料を金型本体6に設けたキャビティ7に供給するゲートチップ17を備える射出成形金型1であり、固定型8のゲートチップ17に接触する部分を分割型30としてゲートチップ17に対して相対移動可能に固定型8から分割して形成し且つ冷却手段34により冷却し、スプリング33と可動型9により分割型30をゲートチップ17に対して接触状態を強める冷却位置とゲートチップ17に対して接触状態を弱める断熱位置のいずれか一方の位置に選択的に位置移動させるようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ホットランナ式の射出成形金型に関し、特に、バルブピンでゲートチップを開閉して溶融樹脂を成形キャビティに供給する射出成形金型に関するものである。
従来からゲートノズル内に滞留する溶融樹脂の固化を防止するため、ゲートチップの構造に改良を加えたものが知られている(特許文献1参照)。
これは、ゲートノズルと、上型および下型と、ゲートチップと、バルブピンを備え、バルブピンがゲートチップの弁座部に当接した状態で、このバルブピンの先端面を、ゲートチップの湯口開孔と外周の空気溜まりの境界部位からキャビティに連なる空所と反対側に距離Lだけ離間させて構成している。この構成により、ゲートチップおよびバルブピン先端部から金型本体側に必要以上に熱が伝達されることを抑制し、ゲートノズルとバルブピン先端との間に滞留している溶融樹脂の熱が必要以上に放出されることを阻止している。
特開平11−105079号公報
しかしながら、上記従来例では、ゲートチップ先端と金型本体とが常に接触して、ゲートチップから金型本体側へ熱の伝達を許容するものであるため、生産初期にヒータにより昇温させるも金型本体側へ逃げる熱によりゲートチップの温度が上がらず、ゲートチップ内で固化した樹脂が成形品内に入るコールドスラグが発生して、製品表面の品質を悪化させる虞があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ゲートチップおよびバルブピン先端の放熱状態を有効に管理することができ、簡単な構成で、コールドスラグ等の不良の発生を有効に阻止することが可能な射出成形金型を提供することを目的とする。
本発明は、バルブピンにより開閉される湯口を介してゲートノズル内の溶融材料を金型本体に設けたキャビティに供給するゲートチップを備える射出成形金型であり、金型本体のゲートチップに接触する部分を分割型としてゲートチップに対して相対移動可能に金型本体から分割して形成し且つ冷却手段により冷却し、駆動手段により分割型をゲートチップに対して接触状態を強める冷却位置とゲートチップに対して接触状態を弱める断熱位置のいずれか一方の位置に選択的に位置移動させるようにした。
したがって、本発明では、金型本体のゲートチップに接触する部分を分割型としてゲートチップに対して相対移動可能に金型本体から分割して形成し且つ冷却手段により冷却し、駆動手段により分割型をゲートチップに対して接触状態を強める冷却位置とゲートチップに対して接触状態を弱める断熱位置のいずれか一方の位置に選択的に位置移動させるため、冷却が必要な溶融樹脂の射出中は分割型を冷却位置に移動させて、ゲートチップを効果的に冷却して過温になることによる糸引きを防止することができ、型開き時等では分割型を断熱位置に移動させてゲートチップの過冷却によるコールドスラグを防止することができる。
以下、本発明の射出成形金型を各実施形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図4は、本発明の射出成形金型の第1の実施形態を示し、図1は射出成形金型の主要な構成を説明する断面図、図2はゲートチップと分割型よりなる要部の拡大断面図、図3〜図4は図2の作動状態を示す拡大断面図である。
図1に示した本実施形態に係る射出成形金型1は、樹脂を可塑化、計量及び射出の機能を有するホッパ、射出シリンダ、プランジャ等からなる図示しない成形機ノズルから射出される樹脂を導入するスプルーブッシュ3、ホットランナブロック4、ゲートノズル5等からなる樹脂導入射出手段2と、キャビティ7を構成する固定型8および可動型9とからなる金型本体としての成形型6を有するが、図1では樹脂導入射出手段2を中心として示している。
まず、射出成形金型1の全体構成を説明する。本実施形態に係る射出成形金型1は、少なくとも射出される溶融樹脂を導入するスプルーブッシュ3と、溶融樹脂を案内するランナ10を複数集合させたホットランナブロック4と、このランナ10と連通する通路11を備えたゲートノズル5と、このゲートノズル5が嵌め込まれた固定型8と、この固定型8と一対となってキャビティ7を形成する可動型9を有している。この一対の可動型9及び固定型8を型締めすることによって、その間には密閉可能なキャビティ7が形成される。
本例では、堅型式の射出成形金型1とし、ゲートノズル5が嵌め込まれた固定型8を固定としたので図外の型締め装置により可動型9が固定型8に対して上下に移動させられる。もちろん、成形型6は横型であっても良く、また固定型8を可動型9に対して移動させてもよい。ちなみに、図1に示したキャビティ7は板状のものであるが、実際は自動車のボディ等の成形品の形状に応じて象られる。このキャビティ7を形成する固定型8には複数のバルブゲート12が形成され、これを介して図外の成形機ノズルおよび樹脂導入射出手段2から供給された溶融樹脂がキャビティ7へ充填される。
前記スプルーブッシュ3は、ホットゲートブロック4にねじ込みにより固定され、図外の成形機ノズルと連通される樹脂導入穴13が設けられ、樹脂導入穴13はランナ10と連通させて構成している。スプルーブッシュ3の外周には導入した樹脂を溶融状態に保つように、スプルーブッシュ3を昇温させる、図示しないヒータが配置されている。
前記ホットランナブロック4は、ゲートノズル5の基部のフランジ26に当接し、この当接面にランナ10を開口させてゲートノズル5の流路11と接続され、スプルーブッシュ3からの溶融樹脂をゲートノズル5へ案内する。また、ランナ10内を流動する樹脂の溶融状態を保つために、図示しないヒータ等の加熱手段を内蔵し、射出時には溶融状態の樹脂の温度に維持されている。このホットランナブロック4は、断熱カラー14を介して固定型8に支持され、ゲートノズル5の基部に設けたフランジ26を貫通するピン15により固定型8に位置決めされる。
溶融樹脂を射出するゲートノズル5は、固定型8の背面(この場合には、下面)側から可動型9との合せ面に向かって設けた収容穴16内に配置され、基部に設けたフランジ26を貫通するピン15により下端側が位置決めされ、先端に設けたゲートチップを収容穴16の底部から可動型9との合せ面に開口させたテーパ状穴18に嵌合させることで上端側も位置決めされる。ゲートチップ17の外周は、テーパ状穴18に嵌合するようテーパ面19に形成され、ゲートチップ17の先端面はキャビティ7若しくはキャビティ7に連なる湯道に露出している。
前記ゲートノズル5の中心部にはゲートチップ17の湯口20に連通し、他方でランナ10に連通する流路11が配置され、この流路11の中心にはバルブピン21が挿入され、バルブピン21は往復動することによってゲートチップ17の湯口20を開閉可能であり、この湯口20とバルブピン21とでバルブゲート12を構成している。バルブピン21はホットランナブロック4を貫通して、ホットランナブロック4のゲートノズル5とは反対の側に断熱板22を介して固定した油圧シリンダ23に連結され、油圧シリンダ23により突出されて湯口20を閉じる位置と後退されて湯口20を開放する位置とに駆動される。バルブピン21が貫通するホットランナブロック4部分には樹脂漏れ防止用およびバルブピン21のガイドを兼用するピンスリーブ23が配置されている。ゲートノズル5の外周部には、通路11を通過する樹脂を溶融状態に保つようゲートノズル5を昇温させるヒータ24とゲートノズル5の温度を検出する熱電対25とが配置されている。
ゲートチップ17外周のテーパ面19と嵌合するテーパ状穴18の周囲は、図2に示すように、可動型9との合せ面を含んで固定型8から分離した分割型30に形成されている。分割型30はゲートノズル5の収容穴16を合せ面側から覆う蓋状に形成され、その外周面は合せ面に向かって拡径するテーパ状に形成されている。
分割型30には、合せ面に直交する複数のガイド穴31を備え、ガイド穴31を貫通して固定型8にねじ結合したガイドピン32が挿入されている。分割型30は、ガイドピン32に案内されて、固定型8に底部を当接させて固定型8に対して合せ面を一致させた冷却位置とガイドピン32の拡径した頭部32Aにガイド穴31の段付き部を当接させて固定型8の合せ面から隆起した断熱位置に移動可能となっている。分割型30の底部と固定型8との間には、分割型30を断熱位置に付勢するスプリング33が配置され、分割型30は断熱位置に付勢されるも可動型9と固定型8とが合せ面により接触して両者間にキャビティ7を形成する図示の形締め中(射出中も含む)には可動型9の合せ面に押圧されて冷却位置に戻される。
分割型30には、ゲートノズル5を収容する収容穴16を取囲んで冷却水路34が形成され、冷却水路34は固定型8に設けた冷却水路35と連通され、固定型8の冷却水路35を流れる冷却液が流れるように構成している。固定型8と分割型30との冷却水路34、35同士と接続する分割型30の外周面と固定型8との間には、図示しないが、シール手段を配置して冷却液の外部への流出を防止するようにしている。
なお、射出成形金型1を稼動状態とする際には、ゲートノズル5がヒータ24により加熱されて低温状態から稼動状態に温度上昇される際に生ずるゲートノズル5の熱膨張によりゲートチップ17が軸方向に位置変化することを考慮して、稼動状態まで温度上昇された際に冷却位置に位置する分割型30とテーパ面19により係合するよう位置調整する。しかしながら、上記熱膨張差を吸収する構造をゲートノズル5を固定型8に支持させる部分、例えば、ゲートノズル5の基部のフランジ26部分に設ける場合やゲートノズル5をゲートチップ17近傍で固定型8に保持させる場合には、前記考慮を払う必要はない。
以上のように構成される射出成形金型の動作について、以下に説明する。
先ず、スプルーブッシュ3の導入通路13に溶融樹脂が供給されると、この溶融樹脂は、通路13からホットランナブロック4のそれぞれのランナ10に分割供給され、各ランナ10の端部に連通する各ゲートノズル5内の各通路11に導入される。一方、可動型(上型)9と固定型(下型)8とが互いに型締めされており、これらの間には、キャビティ7が形成される(図2参照)。分割型30は可動型9により冷却位置に押付けられ、テーパ状穴18はゲートチップ17のテーパ面19に対し比較的広い接触面積により密に嵌合し(冷却状態となっている)、キャビティ7を収容穴16内部から分離している。また、バルブピン21は油圧シリンダ23により突出されて湯口20を閉じる位置に位置し、溶融樹脂の湯口20からキャビティ7への流出はない。
そこで、油圧シリンダ23が駆動され、バルブピン21が鉛直下方向へ後退移動すると、このバルブピン21の先端が湯口20から離間する。このため、通路11に充填されている溶融樹脂が湯口20からキャビティ7に流動する。この流動中は、湯口20の断面積が通路11の断面積より小さいことから湯口20を通過する樹脂の流速が上昇してゲートチップ17との摩擦熱がゲートチップ17を温度上昇させるよう作用する。車両用バンパーのような大型成形品の場合には、樹脂が流れている時間が長く、ゲートチップ17との間の摩擦熱が一層大きくなる。この摩擦熱はテーパ面18、19同士により比較的広い接触面積を介して接触している分割型30へ伝達され、冷却水路34を流れる冷却液に放熱される。このため、ゲートチップ17が高温となることが抑制される。
キャビティ7への溶融樹脂の射出充填が完了すると、油圧シリンダ23を介してバルブピン21が突出され、バルブピン21の先端が湯口20に嵌合し、通路11がキャビティ7から遮断される。これにより、キャビティ7への溶融樹脂の供給が停止され、このキャビティ7内で前記溶融樹脂が冷却固化される。同時に、射出中に温度上昇されたゲートチップ17も可動型30の冷却水路34の冷却液により冷却される。
キャビティ7内での溶融樹脂の冷却固化が所定以上進むと、図3および図4に示すように、可動型9が上昇されて型開きされる。この型開きに際し、ゲートチップ17の温度は型締め中に分割型30により温度上昇が抑制されているため、接触しているキャビティ7内の溶融樹脂の冷却固化を阻害することがなく、半溶融状態の樹脂の固化が充分に進行せずゲートチップ17に付着して「糸引き」等の不具合が生じることを確実に防止する。
同時に、可動型9の合せ面により押えられていた分割型30は、ガイドピン32に案内されてスプリング33の付勢力により可動型9に追従しつつ固定型8から突出する(断熱状態となる)。この分割型30の突出により、テーパ状穴18のゲートチップ17のテーパ面19との嵌合接触も解除され、ゲートチップ17から分割型30への熱の放散も中断される。このため、ゲートノズル5およびゲートチップ17の通路11に滞留している溶融樹脂の溶融状態が維持され、過冷却による樹脂の固化が防止される。このため、次回の射出行程においてコールドスラグ不良が発生することを確実に防止する。
以後、型開きされ、成型品Wが可動型9から分離・搬出され、再び、同様にして、型締め、樹脂射出、冷却固化、型開きが繰り返されて成型品Wが生産される。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)金型本体6のゲートチップ17に接触する部分を分割型30としてゲートチップ17に対して相対移動可能に金型本体6から分割して形成し且つ冷却手段(34)により冷却し、駆動手段としてのスプリング33および可動型9により分割型30をゲートチップ17に対して接触状態を強める冷却位置とゲートチップ17に対して接触状態を弱める断熱位置のいずれか一方の位置に選択的に位置移動させるため、冷却が必要な溶融樹脂の射出中は分割型30を冷却位置に移動させて、ゲートチップ17を効果的に冷却して過温になることによる糸引きを防止することができ、型開き時等では分割型30を断熱位置に移動させてゲートチップ17の過冷却によるコールドスラグを防止することができる。
(イ)分割型30を金型本体6の固定型8と可動型9との合せ面を備えて構成し、駆動手段は分割型30をその合せ面を突出させてゲートチップ17に対して接触状態を弱める断熱位置に付勢する付勢手段としてのスプリング33と金型本体6の型締めにより分割型30をゲートチップ17に対して接触状態を強める冷却位置に移動させる金型本体6とで構成したため、冷却の必要な射出中は型締めに応じて分割型30を冷却位置に移動でき、型開きと共に分割型30を断熱位置に移動させることができる。
(ウ)ゲートチップ17と分割型30は、接触状態を弱める断熱位置で互いに離間し、接触状態を強める冷却位置で当接面同士を接触させるため、ゲートチップ17の冷却状態と断熱状態とを確実に切換えることができる。
(エ)当接面をテーパ面18、19で構成すると、キャビティ7からの溶融樹脂の漏れ防止を確実化しつつ上記(ウ)の効果を高めることができる。
(第2実施形態)
図5〜図8は、本発明を適用した射出成形金型の第2実施形態を示し、図5はゲートチップと分割型よりなる要部の平面図、図6は図5のE−E線に沿う断面図、図7は図6のE−E線に沿う部分断面図、図8は作動状態を示す断面図である。本実施形態においては、分割型の冷却位置(冷却状態)と断熱位置(断熱状態)との間でアクチュエータにより位置移動させるようにしたものである。なお、第1実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図5および図6において、分割型30は、固定型8に設けたガイド穴38内でガイド穴38の底部38Aに底部を当接させて固定型8の合せ面に合せ面を一致させた冷却位置と冷却位置から突出する断熱位置との間で移動可能なブロック体に形成される。図7にも示すように、分割型30の両側面には、傾斜した溝39と、この溝39と平行に傾斜した斜面40を備えるよう底部から側面部を切欠いた切欠き41とを備え、溝39と切欠き41との間の縁42は、溝39の他方の縁より高さを低く形成している。分割型30は、また、平面図である図5において、その中央部にゲートチップ17のテーパ面19と嵌合するテーパ状穴18が形成されると共に、それに連ねてゲートノズル5の収容穴16が形成されている。分割型30の冷却水路34(部分的に図示した)は、固定型8の冷却水路35と接続され、その接続部には漏れ止めのためのシール43が配置されている。
前記固定型8は、ガイド穴38の底部38A側において、固定型8の側面部に開放するドライバ収容穴44が設けられ、ドライバ収容穴44の幅はガイド穴38の幅より大きく形成され、ガイド穴38は底部38A側が3方でドライバ収容穴44に連通している。ドライバ収容穴44には、先端が二股となったドライバ45が摺動自在に収容され、油圧シリンダ等のアクチュエータ46により矢印方向に押し引き移動される。ドライバ45の先端は、前記分割型30の両側面の斜面40と同じ傾斜を持つ斜面47を備え、前記分割型30の両切欠き41に係合し、分割型30とドライバ45先端との両斜面40、47が接触するよう配置される。分割型30の傾斜した溝39には、ドライバ45先端の斜面47にねじ等により固定したギブプレート48の爪49が係合されている。
図5および図6はアクチュエータ46によりドライバ45が後退方向(ドライバ収容穴44から引き抜く方向)に付勢された状態を示し、キブプレート48の爪49と傾斜した溝39との係合により分割型30が冷却位置にあり、アクチュエータ46によりドライバ45を前進方向(ドライバ収容穴44に押し込む方向)に付勢する場合には、図8に示すように、斜面40、47同士の係合により分割型30を断熱位置に移動させることができる。
この分割型30においては、アクチュエータ46によるドライバ45の押し引きにより冷却位置と断熱位置とに任意に位置調整できるものであるため、図9に示すように、型締め後であっても、溶融樹脂を射出する直前まで断熱位置に位置させてゲートチップ17と接触させない断熱状態としてゲートチップ17の過冷却を抑制できる。また、溶融樹脂の射出にあたっては、その直前から分割型30を冷却位置に位置させてゲートチップ17に接触させる冷却状態とすることで、射出中のゲートチップ17の温度上昇を効果的に抑制することができる。さらに、型開き後においても、ゲートチップ17の冷却が必要になった場合には、分割型30を任意に冷却位置に位置させてゲートチップ17と接触させて冷却状態としてゲートチップ17を冷却し、また、冷却位置から断熱位置に位置変更してゲートチップ17の冷却状態を止めて断熱状態とでき、ゲートチップ17の温度を任意に調整可能である。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)、(ウ)、(エ)に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
(オ)駆動手段は、分割型30をゲートチップ17に対して接触状態を強める冷却位置とゲートチップ17に対して接触状態を弱める断熱位置のいずれか一方の位置に選択的に位置移動させるアクチュエータ46により構成したため、型開き後もゲートチップ17の冷却が必要になった場合も冷却でき、任意のタイミングで冷却を止めることができる。
(第3実施形態)
図10および図11は、本発明を適用した射出成形金型の第3実施形態を示し、図10はゲートチップと分割型よりなる要部の断面図、図11は作動状態を示す断面図である。本実施形態においては、ゲートチップと分割型との接触面積を増減させることでゲートチップの断熱状態および冷却状態を得るようにしたものである。なお、第1実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図10において、本実施形態のゲートチップ17は、その外周面50を円筒状に形成し、分割型30は円筒状の穴51によりゲートチップ17に接触ように構成している。また、本実施形態の分割型30は、第1実施形態と同様に、可動型9が固定型8に合せ面で接触した型締め時には冷却位置に位置し、可動型9が固定型8から離れる型開き時には断熱位置に位置するよう構成している。
上記の構成においては、分割型30が冷却位置に位置する型締め時には、分割型30とゲートチップ17との接触面積が増大して冷却状態となり、ゲートチップ17を効果的に冷却する。また、分割型30が断熱位置に位置する型開き時には、分割型30とゲートチップ17との接触面積が減少して断熱状態となり、ゲートチップ17よりの放熱を抑制するようにすることができる。
分割型30を、第2実施形態に示すように、アクチュエータ46およびドライバ45により任意に駆動させることも可能であり、アクチュエータ46およびドライバ45により駆動する場合には、ゲートチップ17を分割型30により任意に断熱状態と冷却状態とのいずれかを選択させることができる。
また、この構成においては、ゲートチップ17と分割型30との接触を摺動面(円筒面50、51)としているため、ゲートノズル5がヒータ24の加熱による温度変化により熱膨張する場合に、熱膨張量の変化を円筒面50、51の接触幅を変えて吸収でき、キャビティ7からの樹脂の漏れを確実に防止できる。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)、(イ)、に加えて、以下に記載する効果を奏することができる。
(カ)ゲートチップ17と分割型30は、接触状態を弱める断熱位置で接触面積が減少し、接触状態を強める冷却位置で接触面積が増加する摺動面(50、51)により接触するため、型締め時には分割型30とゲートチップ17との接触面積が増大して冷却状態となり、ゲートチップ17を効果的に冷却し、型開き時には、分割型30とゲートチップ17との接触面積が減少して断熱状態となり、ゲートチップ17よりの放熱を抑制するようにすることができる。
(キ)また、ゲートチップ17と分割型30とが摺動面50、51により接触するため、ゲートノズル5がヒータ24の加熱による温度変化により熱膨張する場合に、熱膨張量の変化を円筒面50、51の接触幅を変えて吸収でき、キャビティ7からの樹脂の漏れを確実に防止できる。
本発明の一実施形態を示す射出成形金型の主要な構成を説明する断面図。 同じくゲートチップと分割型よりなる要部の拡大断面図。 図2の作動状態を示す拡大断面図。 図3に続く作動状態を示す拡大断面図。 本発明の第2実施形態を示す射出成形金型のゲートチップと分割型よりなる要部の平面図。 図5のE−E線に沿う断面図。 図6のE−E線に沿う部分断面図。 図6の作動状態を示す断面図。 作動タイミングを示すタイムチャート。 本発明の第3実施形態を示す射出成形金型のゲートチップと分割型よりなる要部の断面図。 図10の作動状態を示す断面図。
符号の説明
1 射出成形金型
2 樹脂導入射出手段
3 スプルーブッシュ
4 ホットランナブロック
5 ゲートノズル
6 金型本体としての成形型
7 キャビティ
8 固定型
9 可動型
10 ランナ
11 通路
17 ゲートチップ
18、19 テーパ面
20 湯口
21 バルブピン
30 分割型
33 駆動手段としてのスプリング
34、35 冷却手段としての冷却水路
45 駆動手段としてのドライバ
46 駆動手段としてのアクチュエータ
50、51 摺動面としての円筒面

Claims (6)

  1. バルブピンにより開閉される湯口を介してゲートノズル内の溶融材料を金型本体に設けたキャビティに供給するゲートチップを備える射出成形金型であって、
    前記金型本体のゲートチップに接触する部分をゲートチップに対して相対移動可能に金型本体から分割して形成した分割型と、
    前記分割型を冷却する冷却手段と、
    前記分割型をゲートチップに対して接触状態を強める冷却位置とゲートチップに対して接触状態を弱める断熱位置のいずれか一方の位置に選択的に位置移動させる駆動手段と、を備えることを特徴とする射出成形金型。
  2. 前記分割型は、金型本体の固定型と可動型との合せ面を備えて構成され、
    前記駆動手段は、分割型をその合せ面を突出させてゲートチップに対して接触状態を弱める断熱位置に付勢する付勢手段と金型本体の型締めにより分割型をゲートチップに対して接触状態を強める冷却位置に移動させる金型本体とで構成することを特徴とする請求項1に記載の射出成形金型。
  3. 前記駆動手段は、分割型をゲートチップに対して接触状態を強める冷却位置とゲートチップに対して接触状態を弱める断熱位置のいずれか一方の位置に選択的に位置移動させるアクチュエータにより構成したことを特徴とする請求項1に記載の射出成形金型。
  4. 前記ゲートチップと分割型は、接触状態を弱める断熱位置で互いに離間し、接触状態を強める冷却位置で当接面同士を接触させることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の射出成形金型。
  5. 前記当接面は、テーパ面で構成されていることを特徴とする請求項4に記載の射出成形金型。
  6. 前記ゲートチップと分割型は、接触状態を弱める断熱位置で接触面積が減少し、接触状態を強める冷却位置で接触面積が増加する摺動面により接触することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の射出成形金型。
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Cited By (2)

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CN112743624A (zh) * 2020-12-14 2021-05-04 亚普汽车部件股份有限公司 一种中空体夹边孔成型辅助机构及成型方法
CN114905706A (zh) * 2021-02-08 2022-08-16 本田技研工业株式会社 注射成型方法和注射成型装置

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