JP4078552B2 - 加圧鋳造方法 - Google Patents

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本発明は、射出スリーブ内に供給した金属溶湯をプランジャの前進により金型のキャビティに射出する加圧鋳造方法に関する。
この種の加圧鋳造方法としては、ダイカスト鋳造法がよく知られているが、このダイカスト鋳造法では、金属溶湯を金型のキャビティに高温、高速で射出するため、キャビティ内で乱流を起こし易く、空気の巻込みに起因するガス欠陥が鋳造品に発生し易いという問題がある。なお、この種のダイカスト鋳造法では、射出スリーブの耐溶損性や耐摩耗性を高めるため、特に温度が上昇し易い、射出スリーブの先端部を冷却手段により強制冷却する場合がある(特許文献1)。また、射出スリーブの温度を検出して、その温度上昇の程度から、射出スリーブ内面を覆う断熱層の破壊を予知することも行っている(特許文献2)。
一方、最近、金属溶湯を半凝固状態にして、金型のキャビティに低速で射出する、いわゆるレオキャスト法が注目を集めている(例えば、特許文献3参照。)。このレオキャスト法によれば、粘性の高い半凝固状態の金属(金属スラリー)を低速で射出するため、上記したダイカスト鋳造法のような空気の巻込みが抑制され、ガス欠陥のほどんどない鋳造品が得られるようになる。
特開平10−328804号公報 特開昭60−221163号公報 特開2001−276960号公報
しかしながら、上記したレオキャスト法によれば、粘性の高い金属スラリーを低速で射出するため、金型のキャビティ内での合流部分の融合(溶込み)が不十分で、いわゆる湯境欠陥が発生し易いという問題があった。
なお、上記特許文献1および2における対策は、何れも凝固相(層)を発生させないことを前提としてなされたものであり、これらの対策では、空気の巻込みに起因するガス欠陥の発生を防止することはできない。
本発明は、上記した技術的背景に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、空気の巻込みに起因するガス欠陥はもとより、粘性不足に起因する湯境欠陥の発生をも抑制することを可能にし、もって品質的に優れた鋳造品を安定して得ることができる高圧鋳造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、射出スリーブ内に供給した金属溶湯をプランジャの前進により金型のキャビティに射出する加圧鋳造方法において、前記キャビティに連通する金型の湯道に最初に到達する溶湯流の先端部が所定の固相率となるように、該溶湯流の先端部を強制冷却することを特徴とする。
このように行う高圧鋳造方法においては、溶湯流の先端部の固相率を制御することで、該溶湯流の先端部の粘性が高まり、結果としてキャビティ内での乱流が抑制される。また、後続の溶湯流は高粘性を維持するので、キャビティ内で十分に溶湯の融合が進む。
本発明は、溶湯流の先端部の固相率をセンサ好ましくは超音波センサにより測定し、この測定結果に基いて冷却を制御すると共に射出速度を制御するようにしてもよい。このようにする場合は、溶湯流の先端部の固相率が適性となる条件でタイミングよく射出を行うことができる。
本発明に係る高圧鋳造方法によれば、キャビティに連通する金型の湯道に最初に到達する溶湯流の先端部の固相率を制御するようにしたので、空気の巻込みに起因するガス欠陥はもとより、粘性不足に起因する湯境欠陥の発生が著しく抑制され、鋳造品質に優れた鋳造品を安定して得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る高圧鋳造方法の実施に用いる鋳造装置を示したものである。本鋳造装置は、ダイカスト鋳造装置と実質同じ構造を有しており、金型1と射出機構2とから概略構成されている。金型1は、固定型3と可動型4とからなっており、固定型3に対して可動型4を合せた状態すなわち型閉じ状態で、両者の間には鋳造空間としてのキャビティ5が区画形成されるようになっている。一方、射出機構2は、給湯口6を有する射出スリーブ7と、駆動手段により駆動され射出スリーブ7内を進退動するプランジャチップ8とを備えている。射出スリーブ7は、その先端部を固定型3に設けた嵌合穴3aに嵌入させることにより該固定型3に結合され、この状態で、射出スリーブ7の先端開口部が、固定型3と可動型4との相互間に形成された湯道9を通じて前記キャビティ5に連通されるようになっている。
本実施形態において、上記射出スリーブ7の先端部と固定型3の、湯道9近傍部とには冷却通路10が形成されている。この冷却通路10には、図示を略す冷却液供給手段から冷却液(冷却水等)が給送されるようになっている。また、射出スリーブ7の先端部には、超音波センサ11を構成する超音波送受信素子12が埋設されている。この超音波センサ11は、射出スリーブ7内から前記湯道9に到達する溶湯Mの最初の溶湯流の先端部の固相率を測定する機能を有するもので、前記超音波送受信素子12からの信号に基いて前記固相率を演算する演算回路13をさらに備えている。この演算回路13の信号は、本加圧鋳造装置全体の作動を制御する制御装置14へ送出されるようになっている。制御装置14は、前記演算回路13により得られた固相率を予め設定した固相率(設定値)と比較し、前記冷却通路10に対する冷却手段を制御すると共に上記射出機構2の作動を制御する機能を有している。なお、固相率の測定に超音波センサを利用することは、例えば連続鋳造の分野で多用されている(例えば、特開平11−183449号公報、特開2003−103351号公報等参照。)。
以下、上記のように構成した加圧鋳造装置による高圧鋳造方法について説明する。
鋳造に際しては、予め固定型3に対して可動型4を型閉じすると共に、プランジャチップ8を後退位置に位置決めし、ラドル15から給湯口6を通して射出スリーブ7内に所定量の溶湯Mを給湯する。この給湯完了により、射出機構2内の駆動手段が作動し、プランジャチップ8が低速で前進する。すると、この前進に応じてプランジャチップ8の前面側の湯面が盛上がり、溶湯Mは、次第にその盛上がりの量を増しながら前方へ流動する。そして、遂には射出スリーブ7内に溶湯Mがフィルアップし、図示のように溶湯流の先端部が湯道9に到達し、この段階で、一旦プランジャチップ8の前進が停止される。一方、射出スリーブ7の先端部と固定型3の、湯道9近傍部とに設けられた冷却通路10には、前記給湯開始と前後して冷却液供給手段から冷却液が給送されており、この冷却液により前記溶湯流の先端部が強制冷却される。
上記した強制冷却により、溶湯流の先端部の凝固が次第に進み、その固相率が次第に高まる。しかして、この固相率は、前記超音波センサ11により監視されており、該固相率が設定値を超えると、制御装置14から冷却液供給手段と射出機構2内の駆動手段とに制御信号が出力される。すると、冷却通路10に供給される冷却液の流量が絞られ(冷却が緩められ)、または供給停止される一方で、プランジャチップ8が高速で前進する。これにより、溶湯Mは、湯道9を経てキャビティ5内に高速、高圧で射出される。この時、溶湯流の先端部は所定の固相率の半凝固状態となっており、これにより、溶湯Mは大きな乱流を起こすことなくキャビティ5内に充填される。一方、前記溶湯流の先端部に続く溶湯Mは、完全液相の状態を維持しているので、その粘性(流動性)は十分に高く、したがって、キャビティ5内で十分に融合する。すなわち、キャビティ5内での乱流が抑制されかつ融合も進むことで、乱流に起因するガス欠陥および融合不足に起因する湯境欠陥の発生が抑制され、品質的に優れた鋳造品が安定して得られるようになる。ここで、溶湯流の先端部の固相率としては、あまり低いと前記乱流発生を抑えるのが困難となり、逆にあまり高いと射出に大きな圧力を要するので、5〜30%範囲で適当な値を選択するのが望ましい。
なお、上記実施形態においては、射出スリーブ7の先端部の壁内に冷却通路10を設けるようにしたが、この冷却通路10は、射出スリーブ7の外周面を囲むジャケット(ウォータジャケット)に代えることができる。
また、上記実施形態においては、溶湯流先端部の固相率を計測する超音波センサ11として、送受信機能を有する1つの超音波送受信素子12を用いたが、この素子は、超音波送信素子と超音波受信素子に分けて設けてもよいものである。送信素子と受信素子とに分けて設ける場合は、両素子を射出スリーブ7の先端部に対向して配置するのが望ましい。
本発明は、溶湯流先端部の固相率を計測できるものであれば、上記超音波センサ11に代えて他のセンサを用いることができる。例えば、前記固相率は温度と相関するので、温度センサがこれに相当する。
さらに、本発明は、上記した横型の加圧鋳造装置に代えて、金型の下方に射出スリーブを配して、下方から溶湯を射出する縦型の加圧鋳造装置にも適用できることはもちろんである。
本発明に係る加圧鋳造方法を実行するための加圧鋳造装置の構造を示す断面図である。
符号の説明
1 金型
2 射出機構
5 キャビティ
7 射出スリーブ
8 プランジャチップ
9 湯道
10 冷却通路
11 超音波センサ
12 超音波送受信素子

Claims (3)

  1. 射出スリーブ内に供給した金属溶湯をプランジャの前進により金型のキャビティに射出する加圧鋳造方法において、前記キャビティに連通する金型の湯道に最初に到達する溶湯流の先端部が所定の固相率となるように、該溶湯流の先端部を強制冷却することを特徴とする加圧鋳造方法。
  2. 溶湯流の先端部の固相率をセンサにより測定し、この測定結果に基いて冷却を制御すると共に射出速度を制御することを特徴とする請求項1に記載の加圧鋳造方法。
  3. センサとして、超音波センサを用いることを特徴とする請求項2に記載の加圧鋳造方法。

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