JP2009149107A - 導光板の射出圧縮成形金型および導光板の射出圧縮成形方法 - Google Patents

導光板の射出圧縮成形金型および導光板の射出圧縮成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ブロックを交換することにより異なる導光板を、それぞれ良好に転写成形することができる導光板の射出圧縮成形金型および導光板の射出圧縮成形方法を提供する。
【解決手段】 固定金型13のキャビティ主面形成面42aに対する可動金型12のキャビティ主面形成面18aの距離が可変に形成された導光板の射出圧縮成形金型11において、内部またはコア基部ブロック17との間に冷却媒体流路24aが設けられ固定金型13と対向する面がキャビティ主面形成面18aを形成するキャビティ主面形成ブロック18と、該キャビティ主面形成ブロック18に対して少なくとも型開閉方向に相対位置変更可能に設けられたキャビティ側面形成ブロック29,30,31とが、いずれも固定金型13または可動金型12のいずれか一方に交換可能に設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、導光板の射出圧縮成形金型および導光板の射出圧縮成形方法に関するものであり、特には金型のブロックを交換することにより異なる導光板の成形を行う導光板の射出圧縮成形金型および導光板の射出圧縮成形方法に関するものである。
導光板の射出成形において、同じ金型で異なる導光板の成形を行うものとして、特許文献1ないし特許文献5に記載のものが知られている。特許文献1ないし特許文献3のものは、いずれも転写パターンが形成されたスタンパやそれに類する金属板を交換することにより、異なる導光板を成形するものであり、導光板の大きさが変更された際には対応できないものであった。また特許文献4は、着脱自在な平板状入れ子を用いることにより、同一の金型を用いて有効面の面積の異なる2種以上の導光板等の平板成形品を成形することができるものである。更に特許文献5は、導光板の成形に用いる金型のゲートコアを交換することにより仕様の異なる導光板を低コストで成形することができるものである。しかし特許文献4、特許文献5は、射出圧縮成形を行うものではないので、良好な転写ができないという問題があった。また導光板の板厚の調整はまったくできないものであった。
特開平9−131770号公報(請求項1、0007) 特開2003−202424号公報(0010、図1) 特開2004−50685号公報(0005、0007) 特開2004−188612号公報(請求項1、0003、図2) 特開2002−210786号公報(請求項1、図3)
本発明では上記の問題を鑑みて、金型の内部またはコア基部ブロックとの間に冷却媒体流路が設けられキャビティ主面形成面を形成するキャビティ主面形成ブロックを交換することにより異なる導光板を、それぞれ冷却・固化が進行させつつ良好に転写成形することができる導光板の射出圧縮成形金型および導光板の射出圧縮成形方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の導光板の射出圧縮成形金型は、固定金型のキャビティ主面形成面に対する可動金型のキャビティ主面形成面の距離が可変に形成された導光板の射出圧縮成形金型において、内部またはコア基部ブロックとの間に冷却媒体流路が設けられ固定金型と対向する面がキャビティ主面形成面を形成するキャビティ主面形成ブロックと、該キャビティ主面形成ブロックに対して少なくとも型開閉方向に相対位置変更可能に設けられるキャビティ側面形成ブロックとが、いずれも固定金型または可動金型のいずれか一方に交換可能に設けられたことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の導光板の射出圧縮成形金型は、請求項1において、キャビティ側面形成ブロックのうち少なくとも一辺を形成するブロックは、キャビティ主面形成ブロックに対し押圧手段により付勢されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の導光板の射出圧縮成形金型は、請求項1または請求項2において、キャビティ側面形成ブロックとキャビティ主面形成ブロックとの間にはエア通路が形成され、該エア通路からエアが噴出されることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の導光板の射出圧縮成形方法は、固定金型のキャビティ主面形成面に対する可動金型のキャビティ主面形成面の距離が可変に形成された導光板の射出圧縮成形金型を用い、内部またはコア基部ブロックとの間に冷却媒体流路が設けられ固定金型と対向する面がキャビティ主面形成面を形成するキャビティ主面形成ブロックと、該キャビティ主面形成ブロックに対して少なくとも型開閉方向に相対位置変更可能に設けられるキャビティ側面形成ブロックとが設けられ、前記キャビティ主面形成ブロックと前記キャビティ側面形成ブロックとをそれぞれ交換して、同一の金型により異なる導光板の成形を行うことを特徴とする。
本発明の導光板の射出圧縮成形金型および導光板の射出圧縮成形方法は、内部またはコア基部ブロックとの間に冷却媒体流路が設けられ固定金型と対向する面がキャビティ主面形成面を形成するキャビティ主面形成ブロックと、該キャビティ主面形成ブロックに対して少なくとも型開閉方向に相対位置変更可能に設けられたキャビティ側面形成ブロックとが、いずれも固定金型または可動金型のいずれか一方に交換可能に設けられているので、同一の金型により異なる導光板を、それぞれ良好に転写成形することができる。
本実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の断面図であって型当接された際の状態を示す図である。 本実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の断面図であって型締されキャビティ容積が減少した際の状態を示す図である。 本実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の可動金型の正面図である。 本実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の断面図であって異なる導光板を成形するためブロックを交換した状態を示す図である。 図5は、図4における可動金型の正面図である。 図6は、本実施形態の導光板の射出圧縮成形方法を示すチャート図である。 別の実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の断面図であって別の実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の断面図であって型当接された際の状態を示す図である。 別の実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の断面図であって型締されキャビティ容積が減少した際の状態を示す図である。 別の実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の可動金型の正面図である。 更に別の実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の断面図である。 更に別の実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の断面図であって異なる導光板を成形するためブロックを交換した状態を示す図である。
本発明の導光板の射出圧縮成形金型および射出圧縮成形方法について、図1ないし図6を参照して説明する。図1は、本実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の断面図であって型当接された際の状態を示す図である。図2は、本実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の断面図であって型締されキャビティ容積が減少した際の状態を示す図である。図3は、本実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の可動金型の正面図である。図4は、本実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の断面図であって異なる導光板を成形するためブロックを交換した状態を示す図である。図5は、図4における可動金型の正面図である。図6は、本実施形態の導光板の射出圧縮成形方法を示すチャート図である。
本実施形態の導光板の射出圧縮成形金型11は、対角寸法3インチ、板厚0.4mmの携帯電話用サイドライト型導光板を射出圧縮成形により成形する金型である。(以下携帯電話用サイドライト型導光板については、単に導光板と略す。)射出圧縮成形は、成形開始時から成形終了時までの間に可動金型12のキャビティ主面形成面18aと固定金型13のキャビティ主面形成面42aの間隔が可変となるものである。従って型閉時の停止位置において溶融樹脂を射出後に可動金型をそのまま前進させ圧縮する射出プレスと呼ばれるタイプも射出圧縮成形に含まれるものとする。これら射出圧縮成形では、射出開始前または射出開始後にキャビティが僅かに開いた状態であるので高速射出能力を有する射出装置が必要なく、溶融樹脂を比較的低速・低圧で射出することができる。また射出開始後に可動金型12を型締方向に移動させて溶融樹脂に圧縮を加えることから、キャビティCのゲートP3から遠い位置において溶融樹脂の流れを早くしたり、微細な転写を良好に行うことができるという利点がある。更にはゲートP3を切断した後については、通常の射出成形金型では、射出装置から保圧を及ぼすことはできないが、射出圧縮成形金型の場合は、キャビティC内の溶融樹脂を圧縮して冷却固化による収縮に対応することができる。このような射出圧縮成形は、特に出光面等の面積と比較して板厚が薄い導光板の成形を行う際に特に有利である。
図1、図2は、本実施形態の射出圧縮成形金型11の断面である。なお図1、図2と、後述する図4、図7、図8、図10、および図11については、ブロック、ボルト、およびバネといった部材等や冷却媒体流路をそれらの関係がわかりやすいように、同一断面上に模式的に記載している。しかし実際の射出圧縮成形金型11においては、図3、図5、および図9の正面図からも一部明らかなように、それらは同一断面に位置するものではない。射出圧縮成形金型11は、第1の金型である可動金型12と第2の金型である固定金型13とからなり、型合わせされた両金型12,13の間には容積および厚さが可変のキャビティCが形成されるようになっている。図示しない射出圧縮成形機の可動盤に取付けられる可動金型12には、可動盤側に断熱板14が取付けられた金型本体部15と、コア基部ブロック17とキャビティ主面形成ブロック18、ランナ形成ブロック19等から形成されるコア部16と、枠基部20とキャビティ側面形成ブロック29,30,31等から形成される可動枠部22が設けられている。
金型本体部15の固定金型13側の面における略中央には、コア基部ブロック17がボルト(六角穴付ボルト)21により着脱自在に配設されている。具体的な固定方法は金型本体部15の可動盤側にはボルト21の頭部を収納できる凹部が形成されるとともに該凹部の中心にはコア基部ブロック17側に向けて貫通孔が形成されている。またコア基部ブロック17の金型本体部15側にもボルト用ネジ穴が形成されている。そして金型本体部15の可動盤側から前記貫通孔を介してコア基部ブロック17のボルト用ネジ穴に向けて前記ボルト21を挿通・螺入してコア基部ブロック17が固着されている。またコア基部ブロック17の固定金型13側には、キャビティ主面形成ブロック18がボルト23により着脱自在に配設されている。キャビティ主面形成ブロック18の固着方法もコア基部ブロック17と同様で、コア基部ブロック17の金型本体部15側から貫通孔を介してキャビティ主面形成ブロック18のボルト用ネジ穴に向けてボルト23を挿通・螺入することによりキャビティ主面形成ブロック18が固着されている。なおコア部がすべてキャビティ主面形成ブロック単体から形成されたものでもよい。
キャビティ主面形成ブロック18の固定金型13と対向する面は、導光板の一方の主面である出光面やその周辺の突起部等を形成するキャビティ主面形成面18aが形成されており、突起部等を含む導光板の形状に略一致した略四角形をしている。本実施形態ではキャビティ主面形成面18aは鏡面となっているが、可動金型側に出光面を設ける場合等では、グルーブや粗面加工等がなされたものでもよい。またキャビティ主面形成ブロック上に更にスタンパ等を配設し、スタンパを介して導光板に転写を行うものについても、キャビティ主面形成ブロックにより導光板の主面の面積または形状は決定付けられ本発明の範囲に含まれる。またキャビティ主面形成面によって成形される部分が、すべて出光面または入光面でなく、一部にランナ、ゲート等も含むものでもよい。
また前記キャビティ主面形成ブロック18内には、キャビティ主面形成面18aと平行に冷却媒体流路24aが配設され、キャビティC内の溶融樹脂が冷却されるようになっている。そして前記キャビティ主面形成ブロック18内の冷却媒体流路24aは、コア基部ブロック17の冷却媒体流路24bと接続され、該冷却媒体流路24bは、金型本体部15内の冷却媒体流路24cを通じて金型外部の温調器と連通されている。そしてキャビティ主面形成ブロック18、コア基部ブロック17、および金型本体部15の冷却媒体流路24a,24b,24cの接続部の周囲にはそれぞれOリング24dが挿入され、金型本体部15および両ブロック17,18の間から冷却媒体が漏洩しないようになっている。またキャビティ主面形成ブロックを薄くして、キャビティ主面形成ブロックとコア基部ブロックの間にキャビティ主面形成面と平行に冷却媒体流路を形成するようにしてもよい。
また金型本体部15の固定金型13側の面における略中央であってコア部16の下側には、ランナ形成ブロック19が図示しないボルトにより固着されている。そして前記ランナ形成ブロック19には、金型本体部15を貫通して、エジェクタ装置の突き出しピン25が前後進可能に配設されている。そしてその先端はランナ形成面19aに臨み、スプルP1とランナP2が保持しやすいよう断面Z字状に食い込み部が設けられている。
またランナ形成ブロック19の内部には突き出しピン25を囲むように冷却媒体流路26aが形成されている。冷却媒体流路26aは、ランナ形成面19a、ゲートカッタ27、突き出しピン25等を冷却するために形成され、ランナ形成ブロック19の内部を通り、金型本体部15の冷却媒体流路26bに接続され金型外部の温調器に連通されている。
更にランナ形成ブロック19と上記キャビティ主面形成ブロック18との間には、ゲートカッタ装置のゲートカッタ27が前後進可能に配設されている。そして前記エジェクタ装置とゲートカッタ装置は共に、ピンやカッタを後退させるためのプレートやバネが金型本体部15内に設けられている。
前記金型本体部15の固定金型13側の面における上下の四隅近傍の4箇所には、凹部が形成され、該凹部内にはバネ28が前記固定金型13側に向けて取付けられている。そして前記バネ28の前記固定金型13側は、前記コア部16の周囲を囲むよう配設された可動枠部22のうち枠基部20に固定されている。枠基部20は、コア基部ブロック17の周囲を一定の間隙Hを隔てて取囲むよう形成されている。そして枠基部20の板厚は、コア基部ブロック17と略同一である。また前記金型本体部15には図示しないガイドロッドが固定金型13側に向けて設けられ、ガイドロッドが枠基部20の穴に挿通されることにより、枠基部20の型開閉方向の移動をガイドしている。
そして図3に示されるように、枠基部20の固定金型13側には、キャビティ側面形成ブロック29,30,31がボルト32,33,34等により着脱自在に配設されている。キャビティ側面形成ブロック29,30,31は、それらを合わせてキャビティ主面形成ブロック18を囲繞する枠形状となっている。しかし側面形成ブロックは分割されない枠形状のものや、他の数に分割されるものでもよい。キャビティ側面形成ブロック29,30,31の内側面は、キャビティ主面形成ブロック18の外側面と少なくとも型開閉方向に相対位置変更可能に略当接されている。そしてキャビティ側面形成ブロック29,30,31の内側における前側部分(固定金型13寄り部分)には、キャビティ側面形成面29a,30a,31aが形成され、固定金型13に対向する面は、当接面29b,30b、31bとなっている。
図3に示されるようにキャビティ側面形成ブロック29は、キャビティ主面形成ブロック18の下側と左側、およびランナ形成ブロック19に隣接し、型開閉方向のみに移動されるようになっている。そしてキャビティ側面形成ブロック29の当接面29bには、ボルト32の頭部を収納できる凹部が形成され、枠基部20に向けて貫通穴が形成されている。そして枠基部20の型開閉方向の直交する面における同位置に、ボルト用ネジ穴が形成されている。またキャビティ側面形成ブロック29は、枠基部20に対して図示しない位置決めピンを有している。従ってキャビティ側面形成ブロック29は、前記位置決めピンが枠基部20の図示しない穴に挿入されるとともに、前記貫通孔にボルト32が挿通され、枠基部20のボルト用ネジ穴に螺入されることにより、着脱可能に固定されている。
図3に示されるように、キャビティ側面形成ブロック30は、キャビティ主面形成ブロック18の上側に位置しており、ボルト33により枠基部20に対して着脱可能に固定されている。そして本実施形態では、キャビティ側面形成ブロック30の当接面30bの固定金型13側には凹部が設けられ、該凹部に向けて別の貫通孔が型開閉方向に設けられている。そして前記貫通孔の枠基部20側からボルト36を挿通し、入光面形成ブロック35に形成されたボルト用ネジ穴に螺入することにより、入光面形成ブロック35が前記凹部内に交換可能に固定されている。従って本実施形態では、前記入光面形成ブロック35のみを交換することにより、微妙な形状の相違によって光学特性に大きな影響が出る入光面を最適な形状とすることができる。なおキャビティ側面形成ブロック30により入光面が形成されるものでもよい。
また枠基部20の上方には、ブラケット37が固定金型13側に延設されるよう張り出して固定されている。ブラケット37の固着方法は、ブラケット37に貫通孔が形成され、該貫通孔を介して枠基部20に形成されたボルト用ネジ穴に向けてボルト61を挿通・螺入することにより固着される。そして該ブラケット37の内側面には凹部が形成され、該凹部には押圧手段であるバネ38が固着されている。そして前記バネ38の先端は、キャビティ側面形成ブロック30の外壁面に当接されている。従ってキャビティ側面形成ブロック30は、キャビティ主面形成ブロック18の中心方向に向けて付勢され押圧されている。キャビティ側面形成ブロック30がボルト33により枠基部20に対して固定されているが、更に中心方向に向けて押圧されているのは次の理由である。即ちキャビティ側面形成ブロック30の貫通孔とボルト33との間には僅かな間隙が存在する。そこでその間隙によって生じるキャビティ側面形成ブロック30の型開閉方向と直交する方向への配設位置を、望ましい配設位置とするためである。
図3に示されるように、キャビティ側面形成ブロック31は、キャビティ主面形成ブロック18の右側に位置しており、ボルト34により枠基部20に着脱可能に固定されている。ボルト34によるキャビティ側面形成ブロック31の枠基部20への固定および着脱方法は、上記のキャビティ側面形成ブロック29,30の場合と同様である。そしてキャビティ側面形成ブロック31についても、前記キャビティ側面形成ブロック30と同様の理由および構成により、キャビティ主面形成ブロック18の中心方向に向けて常時押圧されている。即ち枠基部20の側面にはブラケット39が図示しないボルトにより固定されている。ブラケット39は固定金型13側に延設されており、該ブラケット39の内側の凹部に固定された押圧手段のバネ40の先端がキャビティ側面形成ブロック31の外壁面に当接されている。
また可動枠部22であるキャビティ側面形成ブロック29,30,31とキャビティ主面形成ブロック18およびランナ形成ブロック19との間にはエア通路62等が形成され、該エア通路62等からエアを噴出されることにより、導光板やランナ離型の際の補助を行う。またこれらのエア通路62等についても、冷却媒体流路24a,24bと同じく、キャビティ主面形成ブロック18やキャビティ側面形成ブロック29,30,31を交換しても、エアが噴出可能となっている。このような型開閉方向と直交する方向に少なくとも一辺、更に望ましくは2辺以上のキャビティ側面形成ブロック30,31を、キャビティ主面形成ブロック18に向けて押圧することにより、キャビティ主面形成ブロック18とキャビティ側面形成ブロック29,30,31が熱膨張した際にその位置関係に支障を生じないようになっている。
次に固定金型13について説明すると、図1ないし図3に示されるように、図示しない射出圧縮成形機の固定盤に取付けられる固定金型13には、金型本体部41、キャビティ主面形成ブロック42、インサートブロック43、スプルブッシュ44、固定ゲートカッタ45、当接ブロック46が配設されている。そして金型本体部41の固定盤側には、断熱板47が取付けられるとともに、図示しない射出装置のノズルが挿入される穴48が形成され、その周囲にはロケートリング49が取付けられている。金型本体部41の可動金型12側にはキャビティ主面形成ブロック42がボルト50により着脱自在に取付けられ、該キャビティ主面形成ブロック42の可動金型12と対向する面は、キャビティ主面形成面42aとなっている。本実施形態においてこの主面形成面42aは、導光板の反射面を形成する部分であり、微細なドットが刻設されている。なおキャビティ形成面についてもスタンパが表面に配設されるものであってもよい。またキャビティ主面形成ブロック42の内部には、前記キャビティ主面形成面42aと平行に、冷却媒体流路51aが形成され、該冷却媒体流路51aは、金型本体部41内部の冷却媒体流路51bを経て金型外部の温調器に接続されている。そしてキャビティ主面形成ブロック42と金型本体部41の間における冷却媒体流路51a,51bの接続部の周囲にはOリング51cが挿入され、両者の間から冷却媒体が漏洩しないようになっている。
また前記キャビティ主面形成ブロック42の下方には、インサートブロック43が金型本体部41に固着されている。そしてインサートブロック43の内部には、スプルブッシュ44が固定され、スプルブッシュ44の先端面とインサートブロック43の可動金型12側のランナ形成面43aは、可動金型12のランナ形成ブロック19のランナ形成面19aと対向している。そして前記ランナ形成面43aは、前記ランナ形成面19a等とともにランナP2を形成する面である。前記ランナ形成面43aの溶融樹脂の流動方向と直交する方向の幅は、スプルブッシュ44に隣接する部分からキャビティCに向けて徐々に広くなっている。そしてインサートブロック43の内部には前記スプルブッシュ44を囲むように冷却媒体流路52aが形成されている。冷却媒体流路52aは、スプルブッシュ44、ランナ形成面43a、固定ゲートカッタ45を冷却するために形成され、インサートブロック43の内部を通り、金型本体部41内の冷却媒体流路52bを経由して金型本体部41から金型外部の温調器に連通されている。
そしてインサートブロック43と、キャビティ主面形成ブロック42との間には、固定ゲートカッタ45が固着されている。そして固定ゲートカッタ45の溶融樹脂の流動方向と直交する方向の幅は、ゲートカッタ45と同じか僅かに幅広に形成されている。また固定金型13のキャビティ主面形成ブロック42と当接ブロック46の間にもエア通路53,53が形成されている。当接ブロック46は、キャビティ主面形成ブロック42とインサートブロック43の周囲に形成され、本実施形態では枠形状から形成されている。しかしインサートブロック43を複数に分割してもよい。当接ブロック46の可動金型12側は、キャビティ側面形成ブロック29,30,31の当接面29b,30b,31bと当接する当接面46aとなっている。当接ブロック46には、当接面46a側が拡径された貫通孔が型開閉方向に形成されている。そして当接ブロック46は、当接面46a側から金型本体部41のボルト用ネジ穴に向けてボルト55が挿通・螺入されることにより固定されている。
次に図4および図5により、同一の射出圧縮成形金型11の一部のブロックを交換して異なる導光板を成形する導光板の射出圧縮成形方法について説明する。射出圧縮成形金型11の一部のブロックを交換して異なる導光板を成形する理由は、異なる導光板を成形する度に、専用の射出圧縮成形金型を準備していたのではコストアップに繋がるからである。特に携帯電話用の導光板の場合、近年画面が大型化してきているが、金型の一部を交換するだけで、前記の導光板の大型化に対応できるのでコストダウンに繋がる。また導光板の場合、初期の型設計時の計算値のみにより加工された金型では、厳しい基準の光学特性値が実現できない場合があり、後で金型の一部だけを交換できるようにしておくことが望ましい。
まず最初の例として、導光板の入光面の形状変更または金型の入光面35aが摩耗等のために、入光面形成ブロック35のみを交換する場合について説明する。まず図1ないし図3に示される射出圧縮成形金型11を図示しない固定盤および可動盤から取外し、射出圧縮成形機外へ取出す。次にボルト61を取外して、ブラケット37を取外す。次にボルト33を外し、キャビティ側面形成ブロック30を枠基部20から取外す。そしてキャビティ側面形成ブロック30からボルト36を取外し、入光面形成ブロック35を外して、異なる入光面形成ブロックに取換える。そして組立の際には、再び前記の逆の手順で、キャビティ側面形成ブロック30等を成形可能な状態に組立てる。
次の例として、導光板の主面(出光面と反射面)の形状が変更される場合について説明する。まず導光板の射出圧縮成形金型11を射出圧縮成形機から取外す。そして可動金型12については、ボルト61等を取外し、ブラケット37,39を取外す。次にボルト32,33,34を外し、キャビティ側面形成ブロック29,30,31を枠基部20から取外す。次に金型本体部15の裏面側から係止してあるボルト21を取外し、コア部16全体を金型本体部15から取外す。そしてコア基部ブロック17の金型本体部15側の面からボルト23を取外し、コア基部ブロック17とキャビティ主面形成ブロック18を分離する。次に新しいキャビティ主面形成ブロック18を取付け組立する際について説明すると、新しいキャビティ主面形成ブロック18を再度ボルト23によりコア基部ブロック17と固着する。この際、新しく取付けられるキャビティ主面形成ブロック18も型開閉方向に直交する面方向において同じ位置にボルト23が螺入できるボルト用ネジ穴が形成されていることは言うまでもない。またキャビティ主面形成ブロック18の冷却媒体流路24aとコア基部ブロック17の冷却媒体流路24bの位置も同じ位置となっている。そしてキャビティ主面形成ブロック18と固着されたコア基部ブロック17をボルト21により金型本体部15に固定する。なお板厚の異なる導光板の成形を行う場合や、同じ仕様の導光板であっても板厚の微調整を行う場合に、キャビティ主面形成ブロック18のみを板厚が異なるキャビティ主面形成ブロック18に変更する場合もあり得る。
次にキャビティ側面形成ブロック29,30,31の固定を行う。図4および図5の例では、面積の大きい導光板用のキャビティ主面形成ブロック18に交換され、キャビティ側面形成ブロック29,30,31もそれに対応して外側に配設されるものに交換される。可動金型12は、予めコア基部ブロック17と枠基部20の間に間隙Hが形成され、バネ28の取付位置も比較的外壁面寄りとなっている。従って図4および図5の例のようにコア基部ブロック17のキャビティ主面形成ブロック18との当接される面の面積に対して、新しく取付けるキャビティ主面形成ブロック18のコア基部ブロック17との当接される面の面積の方が大きい場合であっても、コア基部ブロック17とキャビティ主面形成ブロック18が互いに干渉されることなく型開閉方向に相対的に位置移動できるようになっている。
キャビティ側面形成ブロック29,30,31の固定の手順は、まずキャビティ側面形成ブロック29を、ボルト32と図示しないピンにより枠基部20に位置決め固定する。次にキャビティ側面形成ブロック30,31をボルト33,34により枠基部20に取付ける。この際ボルト33,34の締め込みトルクはやや弱めに行う。そして次にボルト61等によりブラケット37,39を枠基部20に固定し、バネ38,40でキャビティ側面形成ブロック30,31をキャビティ主面形成ブロック18に向けて押付ける。そして最後にキャビティ側面形成ブロック30,31のボルト33,34による締め込みを強化して、キャビティ側面形成ブロック30,31と枠基部20を完全に固定する。なおキャビティ側面形成ブロックの分割数については、交換により変更される場合もあり得る。
一方、固定金型13のブロックも可動金型12のブロックの変更に応じて交換される。
即ち、当接ブロック46を固着するボルト55が外され、金型本体部41から当接ブロック46が取外される。また金型本体部41側からは、キャビティ主面形成ブロック42を固着するボルト50が外され、キャビティ主面形成ブロック42が取外される。そしてキャビティ主面形成ブロック42は、導光板の形状に応じて可動金型12のキャビティ主面形成ブロック18と対応する形状および面積のものに変更される。またキャビティ主面形成ブロック42の形状および面積に応じて、その周囲を囲む当接ブロック46も交換される。そして当接ブロック46の当接面46aは、キャビティ側面形成ブロック29,30,31の当接面29b,30b,31bと略一致する形状および面積のものに交換される。
次に図6のチャート図により、本実施形態の射出圧縮成形金型11による成形工程について説明する。そして本実施形態では対角寸法3インチ、板厚0.4mmの導光板を4秒の成形サイクル時間で成形している。その内訳は、型開閉時間(取出時間、中間時間含む)1.35秒、射出時間0.05秒、保圧時間0.4秒、冷却時間2.2秒(実質的に冷却は射出開始から始まっている)である。このため本実施形態では、可動金型12のキャビティ主面形成面18aを冷却する冷却媒体流路24a等、突き出しピン25およびランナ形成面19a近傍を冷却する冷却媒体流路26a、固定金型13のキャビティ主面形成面43aを冷却する冷却媒体流路51a、スプルブッシュ44近傍およびランナ形成面43近傍を冷却する冷却媒体流路52aへ、温調器により成形される樹脂であるポリカーボネートのガラス転移温度Tgより40〜70℃低い、80〜120℃程度に温度制御された冷却媒体(冷却水)を流している。
また射出装置の前部ゾーン(最もノズルに近いゾーン)は310℃に温度設定され、ポリカーボネートの溶融樹脂が計量されている。なおポリカーボネートを用いた場合の前記射出装置の前部ゾーンの温度設定は、300〜350℃に温度設定されることが望ましい。そして図示しない型締装置が作動され、固定盤に取付けられた固定金型13に対して可動盤に取付けられた可動金型12を当接させることにより型閉が行われる。この型閉の際の可動金型12のコア部16と可動枠部22の関係は、図1の状態である。次に型締力を50〜200kNに上昇させて型締を行う。そのことにより図2に示されるように、バネ28の弾発力に打ち勝って可動金型12の金型本体部15と可動枠部22の枠基部20とが当接または近接され、コア部16のキャビティ主面形成ブロック18に対して可動枠部22のキャビティ側面形成ブロック29,30,31が後退した位置となる。そして固定金型13と可動金型12との間には、厚さ可変のゲートP3を含むランナP2、および該ランナP2に接続された厚さ可変のキャビティCが形成される。この際、キャビティC内のエアを吸引することがキャビティC内の溶融樹脂流動の点から望ましい。
次に所定の遅延時間が経過すると、図示しない射出装置のノズルからスプルブッシュ44を介して100〜200mm/secの射出速度により溶融樹脂を射出する。可動盤および可動金型12の金型本体部15およびコア部16は、射出時の圧力により、再び図1に示されるようなコア部16が後退した状態となる。そのことにより可動金型12の可動枠部22は、コア部16よりも相対的に前方位置となり、固定金型13のキャビティ主面形成面42a等と可動金型12のキャビティ主面形成面18aとの間隔は、図2に示されるような最初に型締力が及ぼされた位置と比較して最大50〜200μmほど広がる。また同様に固定金型13と可動金型12間の距離が広がることによりランナP2およびゲートP3の間隔が前記の50〜200μmだけ開き、ゲートP3の断面積が大きくなったキャビティCに溶融樹脂を射出することができ、溶融樹脂の流動損失を少なくすることができる。またその結果、溶融樹脂を比較的低速・低圧で射出することができることから、特に導光板のゲート近傍に内部応力が発生することがないという利点がある。
そして射出装置によりスクリュ位置が所定の保圧切換位置に到達すると、射出制御から保圧制御に切換えられる。保圧制御に切換えられた後も型締装置側では高型締力による型締が行われているから、上記の射出の際に型開した距離、またはその距離よりも少ない距離だけ型締方向に可動金型12のコア部16(キャビティ主面形成面18a)が移動される。または射出開始時の可動金型12の位置が完全に型締された位置よりも開き気味の場合は、型開量(位置)よりも型締量(位置)の方が前進される場合もある。そして保圧制御に切換してから一定時間後、または保圧切換と同時に、型締力を減少させる。本実施形態では、型締力の低下と同時に、図示しないゲートカッタ装置により、ゲートP3の切断を行う。なお本実施形態ではゲートカッタは導光板の大きさが変更されても変更されないが、大型導光板の成形に変更する場合、ゲート部分を広げるとともにゲートカッタの幅(溶融樹脂の流動方向に直交する長さ)も広げてもよい。
上記のように本実施形態では、ゲートカッタ27によりゲートP3の切断が行われた後は、キャビティC内の溶融樹脂へは射出装置側からの保圧が完全に及ばなくなるが、型締装置の駆動によって可動金型12が前進されることによりキャビティ側面形成ブロック29,30,31に対して相対的にキャビティ主面形成ブロック18が前進し、キャビティC内の溶融樹脂の圧縮を行うことができる。そして冷却媒体流路24a、26a,51a,52aには冷却媒体が流されているから、キャビティCやランナP2、スプルP1の溶融樹脂の冷却・固化が進行する。そして型開前から離型エアがエア通路53,62等に及ぼされ、圧抜・型開とともに、導光板のキャビティ主面形成面18a,42a、キャビティ側面形成面29a,30a,31a、およびランナ形成面19a,43a等からの離型が促進される。そして型開されると図示しない取出用ロボットにより取出しが行われる。
次に図7ないし図9に示される別の実施形態における導光板の射出圧縮成形金型65について説明する。図7は、別の実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の断面図であり、図8は、別の実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の断面図であって型締されキャビティ容積が減少した際の状態を示す図である。また図9は、別の実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の可動金型の正面図である。図7ないし図9に示される別の実施形態は、金型におけるキャビティの数を2に増やしたことに伴う変更であり、技術思想自体は、図1ないし図6の実施形態と略同じである。またキャビティの数は複数であれば個数は問わない。従って図1等と同一部分は同一符号で表わし、説明を大幅に省略し、相違点を中心に説明する。
別の実施形態の射出圧縮成形金型65は、第1の金型である可動金型66と第2の金型である固定金型67とからなり、型合わせされた両金型66,67の間には容積および厚さが可変のキャビティC1,C2が形成されるようになっている。可動金型66は、金型本体部15とコア部16と可動枠部22等が設けられ、コア部16と可動枠部22が型開閉方向に相対的に位置変更可能となっている。そしてコア部16は2面のキャビティ主面形成ブロック18,18と、ランナ形成ブロック19とからなっている。またそしてランナ形成ブロック19のスプルブッシュ44に対向する位置にエジェクタ装置の突き出しピン25が配設されている。
そして金型本体部15に対するコア基部ブロック17およびキャビティ主面形成ブロック18の取付方法も同様にボルト21,23によって行われる。またコア部16を囲繞する可動枠部22についても枠基部20とキャビティ側面形成ブロック29,30,31から構成されている。先の図1ないし図6の実施形態との相違点は、キャビティ側面形成ブロック29,30,31は、突き出しピン25を中心に線対称状に配設され、ブラケット39,39に固着されたバネ40,40により押圧されるキャビティ側面形成ブロック31,31が上方のキャビティC1と下方のキャビティC2で異なる側に設けられている点である。そして上方のキャビティC1における一方の側面形成面29a1とゲート側の側面形成面29a2を構成するキャビティ側面形成ブロック29は、下方のキャビティC2を構成するキャビティ側面形成ブロック31と当接されるとともに、下方のキャビティC2におけるゲート側の側面形成面29a3も構成する。また同様に下方のキャビティC2の一方の側面形成面29a4とゲート側の側面形成面29a5を構成するキャビティ側面形成ブロック29は、上方のキャビティC1を構成するキャビティ側面形成ブロック31と当接されるとともに、上方のキャビティC1のゲート側の側面形成面29a6も構成する。
そして上方のキャビティC1の上側と下方のキャビティC2の下側にそれぞれ配設されたキャビティ側面形成ブロック30には入光面形成ブロック35が着脱自在に固着され、ブラケット37に配設されたバネ38によりキャビティC1,C2の中心方向にそれぞれ押圧されている点も図1ないし図6の実施形態と同様である。またコア基部ブロック17と枠基部20の間には間隙Hが設けられ、図9において破線で示される大きさのキャビティ主面形成ブロック18にまでは交換可能である点も図1ないし図6の実施形態と同様である。更にキャビティ主面形成ブロック18等を交換しても冷却媒体流路24a等やエア通路62がそのまま連通され支障なく作動される点も同じである。
一方、図7および図8に示されるように、図示しない射出圧縮成形機の固定盤に取付けられる固定金型67についても、金型本体部41、キャビティ主面形成ブロック42,42、インサートブロック43、スプルブッシュ44、固定ゲートカッタ45、当接ブロック46等から形成されている。そして可動金型66のキャビティ主面形成面18a,18aに対向して、キャビティ主面形成ブロック42,42にはそれぞれキャビティ主面形成面42a,42aが形成されている。また前記キャビティ主面形成ブロック42およびインサートブロック43を取囲むように、当接ブロック46が形成されている。なお本実施形態では当接ブロック46についても複数に分割されている。
そして導光板の形状が変更された場合に、各ブロックが交換可能となっている点についても図1ないし図6の実施形態と同様である。即ち射出圧縮成形金型65を固定盤および可動盤から取外した後、可動金型66側は、ブラケット37,39、キャビティ側面形成ブロック29,30,31、コア基部ブロック17、キャビティ主面形成ブロック18を順に各ボルトを取外して分解する。そして次に成形される導光板に応じたキャビティ主面形成ブロック18、キャビティ側面形成ブロック29,30,31に交換する。また固定金型67側も金型本体部41から当接ブロック46とキャビティ主面形成ブロック42を次に成形される導光板に応じたキャビティ主面形成ブロック42、当接ブロック46に交換する。
なお図6ないし図9に記載される実施形態についても、成形される導光板の面積は同じで、板厚や反射面や出光面のパターン等を変更するためにキャビティ主面形成ブロック18のみを交換する場合や、入光面を交換するために入光面形成ブロック35のみを交換する場合も有り得る。
次に図10および図11に示される更に別の実施形態について説明する。図10は、更に別の実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の断面図であり、図11は、更に別の実施形態の導光板の射出圧縮成形金型の断面図であって異なる導光板を成形するためブロックを交換した状態を示す図である。図10および図11に示される実施形態の射出圧縮成形金型71は、所謂インロー金型と呼ばれるものである。射出圧縮成形金型71の特徴としては、キャビティ側面形成ブロック93とキャビティ主面形成ブロック76はいずれか一方が固定金型80に配設され、いずれか他方が可動金型72に配設されるというように、両者が別の金型に配設されている点があげられる。そして可動金型72の金型本体部73には、コア基部ブロック74がボルト75により固定され、その前面にキャビティ主面形成面76aを形成するキャビティ主面形成ブロック76がボルト77により背面側から固定されている。そしてキャビティ主面形成ブロック76、コア基部ブロック74、および金型本体部73には冷却媒体流路78a,78b,78cが連通されるよう形成されている。また金型本体部73にはエジェクタの突き出しピン等が配設されるランナ形成ブロック79が図示しないボルト等により固着されている。
一方固定金型80は、金型本体部81の固定盤側にノズル当接部82が設けられ、ホットランナのマニホールドブロック83に接続されている。そして前記マニホールドブロック83は、ホットランナノズル84に接続され、ホットランナノズル84内にはシリンダ85により開閉作動されるバルブゲート86が配設されている。またホットランナノズル84の周囲にはランナ形成ブロック87が配設されている。そして金型本体部81の可動金型72側の略中央には、キャビティ主面形成面88aを形成するキャビティ主面形成ブロック88がボルト89により固定されている。そしてキャビティ主面形成ブロック88と金型本体部81には、冷却媒体流路90a,90bが連通されるようになっている。
また金型本体部81の可動金型72側における周辺部には枠基部91が前記キャビティ主面形成ブロック88を取囲むようにボルト92により固定されている。そして枠基部91の可動金型72側にはキャビティ側面形成ブロック93がボルト94により取付けられている。この実施形態ではキャビティ側面形成ブロック93は枠形状だが分割されたものが一体となり枠を構成するものでもよい。なお、可動金型に凹状のキャビティ主面形成ブロックとキャビティ側面形成ブロックを設け、固定金型に凸状のキャビティ主面形成ブロックを設けてもよい。
そして射出圧縮成形金型71を用いて面積が小さい導光板の成形から面積が大きい導光板の成形に変更する場合は、図10に示される例から図11に示される例のように各ブロックの交換を行う。即ち図示しない射出圧縮成形機から射出圧縮成形金型71を取外し、可動金型72側の金型本体部73からコア基部ブロック74、キャビティ主面形成ブロック76を取外し、図11に示される面積の大きいキャビティ主面形成ブロック76に交換する。また固定金型80側も金型本体部等81からキャビティ主面形成ブロック88、キャビティ側面形成ブロック93、および枠基部91を取外し、図11に示される面積が大きいキャビティ主面形成ブロック88およびそれに対応したキャビティ側面形成ブロック93、枠基部91に交換する。
次に更に別の実施形態射出圧縮成形金型71による成形について説明する。図10および図11に示されるようにインロータイプの射出圧縮成形金型71は、固定金型80のキャビティ主面形成ブロック88、枠基部91、およびキャビティ側面形成ブロック93から構成される凹部に対して、可動金型72のキャビティ主面形成ブロック76が嵌合されキャビティCが形成される。そして図示しない型締装置による可動金型72の移動によって、キャビティ主面形成ブロック76に対してキャビティ側面形成ブロック93が、型開閉方向に相対位置変更可能に設けられている。従って射出圧縮成形金型71についても本発明の範囲に入る。そして射出が行われるのと前後して、可動金型72が前進してキャビティCの容積を減少させ、キャビティC内の溶融樹脂を圧縮する点も図1ないし図6の実施形態と同様である。
本発明については、一々列挙はしないが、上記した本実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもないことである。本発明の導光板の範疇には、光拡散板等の内部に光が通される板状体すべてを含むものとする。そして導光板の成形に使用される樹脂については、ポリカーボネートの例について記載したが、光学性能に優れる樹脂なら他の樹脂でもよく、例としては、メタクリル樹脂、シクロオレフィンポリマー樹脂などが上げられる。
本実施形態における導光板の成形は、射出時に可動金型が一時的に後退するタイプの射出圧縮成形方法について記載したが、板厚が0.2〜0.5mm程度の場合は射出プレスのタイプによる射出圧縮成形金型および射出圧縮成形方法で行うことも想定される。更に射出圧縮成形金型および射出圧縮成形方法については、水平方向に型開閉されるものではなく、垂直方向に型開閉されるものでもよい。
そして前記射出圧縮成形金型の各ブロックの分解および組立方法は上記の実施形態に留まらず、各ブロックを固定するボルトの位置、方向、本数等についても限定されない。また各ブロックの一部は、ボルトを使用せずにピンや嵌め合いにより組付けられるものでもよい。またキャビティ主面形成ブロック等を交換することにより、平板状の導光板の成形と楔型導光板の成形とを同じ金型で行うこともできる。
11,65,71 射出圧縮成形金型
12,66,72 可動金型
13,67,80 固定金型
15,41,73,81 金型本体部
16 コア部
17,74 コア基部ブロック
18,42,76,88 キャビティ主面形成ブロック
18a,42a,76a,88a キャビティ主面形成面
22 可動枠部
29,30,31,93 キャビティ側面形成ブロック
29a,30a,31a キャビティ側面形成面
C キャビティ
H 間隙

Claims (4)

  1. 固定金型のキャビティ主面形成面に対する可動金型のキャビティ主面形成面の距離が可変に形成された導光板の射出圧縮成形金型において、
    内部またはコア基部ブロックとの間に冷却媒体流路が設けられ固定金型と対向する面がキャビティ主面形成面を形成するキャビティ主面形成ブロックと、該キャビティ主面形成ブロックに対して少なくとも型開閉方向に相対位置変更可能に設けられるキャビティ側面形成ブロックとが、いずれも固定金型または可動金型のいずれか一方に交換可能に設けられたことを特徴とする導光板の射出圧縮成形金型。
  2. 前記キャビティ側面形成ブロックのうち少なくとも一辺を形成するブロックは、キャビティ主面形成ブロックに対し押圧手段により付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の導光板の射出圧縮成形金型。
  3. キャビティ側面形成ブロックとキャビティ主面形成ブロックとの間にはエア通路が形成され、該エア通路からエアが噴出されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の導光板の射出圧縮成形金型。
  4. 固定金型のキャビティ主面形成面に対する可動金型のキャビティ主面形成面の距離が可変に形成された導光板の射出圧縮成形金型を用い、
    内部またはコア基部ブロックとの間に冷却媒体流路が設けられ固定金型と対向する面がキャビティ主面形成面を形成するキャビティ主面形成ブロックと、該キャビティ主面形成ブロックに対して少なくとも型開閉方向に相対位置変更可能に設けられるキャビティ側面形成ブロックとが設けられ、前記キャビティ主面形成ブロックと前記キャビティ側面形成ブロックとをそれぞれ交換して、同一の金型により異なる導光板の成形を行うことを特徴とする導光板の射出圧縮成形方法。
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