JP2009241567A - 光学薄板の射出圧縮成形金型および光学薄板の射出圧縮成形方法 - Google Patents

光学薄板の射出圧縮成形金型および光学薄板の射出圧縮成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 光学薄板を成形する際に、特にゲート近傍の部分の内部応力が少ない光学薄板を成形することのできる射出圧縮成形金型および射出圧縮成形方法を提供する。
【解決手段】 固定金型13と可動金型12の間に形成されるキャビティ14内にフィルムゲートP3を介して溶融樹脂を射出し、キャビティ14内の溶融樹脂を圧縮して成形を行う光学薄板Pの射出圧縮成形金型11において、キャビティ14の一辺の長さL2に対して80%以上の長さL1であってキャビティ14の厚さよりも薄く設けられたフィルムゲートP3と、前記フィルムゲートP3に配設されたゲートカッタ24とが備えられている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、射出圧縮成形により固定金型と可動金型の間に形成されるキャビティ内で光学薄板の成形を行う光学薄板の射出圧縮成形金型および射出圧縮成形方法に関するものであり、とりわけ内部応力が問題となる板厚が薄い導光板、拡散板、タッチパネルの表面板、レンズ等の光学薄板の成形に好適に用いられる射出圧縮成形金型および射出圧縮成形方法に関するものである。
光学薄板の成形金型におけるゲート形状については、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1によれば、ゲートの長さ(樹脂の流動方向に直交する方向の長さ)を長くしてフィルムゲートとすることにより導光板の偏光ムラを削減することが記載されている。しかし特許文献1は、射出成形により光学薄板の成形を行うので、射出速度を高速にする必要がありそのため内部応力不良による偏光ムラが発生しやすいものであった。また特許文献2は、射出ゲートの長さが成形品の長辺の長さの20%以上100%未満とし、射出成形の一種である射出プレス方法等を使用することが記載されている。
しかしながら特許文献2についても、光学薄板を射出プレスによりに成形する際にフィルムゲートを用いると溶融樹脂の流動方向に直交する方向については、内部応力のムラは比較的減少するが、光学薄板のゲート近傍の部分については必ずしも内部応力が良好とは言えなかった。これはキャビティの厚さとゲートの厚さがほぼ同じであるため、キャビティ内の溶融樹脂を圧縮した際に、キャビティ内からゲートを通じてランナ側へ溶融樹脂が逆流することが問題ではないかと推測されている。また特許文献1、特許文献2では成形金型にはゲートを切断する機構を有していないので、ランナと導光板等の光学薄板が接続された状態で取出してから、別途設けた切断装置で切断する必要があるものであった。
特開2002−131554号公報(請求項1、図4、図9) 特開2007−38535号公報(請求項1、図3)
本発明では上記の問題を鑑みて、光学薄板を成形する際に、特にゲート近傍の部分の内部応力が少ない光学薄板を成形することのできる射出圧縮成形金型および射出圧縮成形方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の射出圧縮成形金型は、固定金型と可動金型の間に形成されるキャビティ内にフィルムゲートを介して溶融樹脂を射出し、キャビティ内の溶融樹脂を圧縮して成形を行う薄板の射出圧縮成形金型において、キャビティの一辺の長さに対して80%以上の長さであってキャビティの厚さよりも薄く設けられたフィルムゲートと、前記フィルムゲートに配設されたゲートカッタと、が備えられていることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の射出圧縮成形方法は、固定金型と可動金型の間に形成されるキャビティ内にフィルムゲートを介して溶融樹脂を射出し、キャビティ内の溶融樹脂を圧縮して成形を行う薄板の射出圧縮成形方法において、キャビティの一辺の長さに対して80%以上の長さであってキャビティの厚さよりも薄くフィルムゲートが設けられ、前記キャビティ内に射出された溶融樹脂を圧縮開始後に、前記フィルムゲートのゲートカットを行うことを特徴とする。
本発明の光学薄板の射出圧縮成形金型は、固定金型と可動金型の間に形成されるキャビティ内にフィルムゲートを介して溶融樹脂を射出し、キャビティ内の溶融樹脂を圧縮して成形を行う薄板の射出圧縮成形金型において、キャビティの一辺の長さに対して80%以上の長さであってキャビティの厚さよりも薄く設けられたフィルムゲートと、前記フィルムゲートに配設されたゲートカッタと、が備えられているので、成形される光学薄板の特にゲート近傍の内部応力を良好にすることができる。
本発明の光学薄板の射出圧縮成形金型について、図1ないし図4を参照して説明する。図1は、本実施形態の射出圧縮成形金型の断面図であって、射出開始前の状態を示す図である。図2は、図1の状態における射出圧縮成形金型のゲート付近の拡大断面図である。図3は、本実施形態の射出圧縮成形金型の可動金型の正面図である。図4は、本実施形態の射出圧縮成形金型の断面図であって、射出圧によりキャビティが広げられた状態を示す図である。
本実施形態の光学薄板の射出圧縮成形金型11は、対角寸法8インチ、板厚1.5mmの均等板厚のタッチパネルの表面板(以下単に表面板と略す)を射出圧縮成形により成形する金型である。射出圧縮成形は、成形開始時から成形終了時までの間に可動金型12と固定金型13の距離が可変となり、キャビティ14内の溶融樹脂が加圧可能な成形方法である。従って型閉状態で射出して一旦僅かにキャビティが拡大した後に可動金型12を前進させ溶融樹脂を加圧するタイプ(本実施形態)と、僅かにキャビティの厚さが厚い状態で可動金型を停止し、射出後に可動金型を前進させ溶融樹脂を加圧する射出プレスと呼ばれるタイプの両方のタイプが射出圧縮成形に含まれる。これら射出圧縮成形では、射出開始後に可動金型12を型締方向に移動させてキャビティ14内の溶融樹脂に加圧できることから、射出時に超高速射出を行う必要がなく、内部応力や複屈折率に優れた光学薄板を成形できる。
射出圧縮成形機の可動盤に取付けられる可動金型12は、図1等に示されるように、可動盤側に断熱板が取付けられた金型本体部15と、溶融樹脂を加圧するブロックであるコアブロック16と、枠ブロック19等から構成されている。そして金型本体部15の固定金型側の面における略中央には、表面板の一方の主面の形状に略合致した略四角形のコアブロック16が固着されている。コアブロック16は、枠ブロック19に対してバネ18やシリンダ等の進退機構により型開閉方向に相対的に移動可能となっているのでカジリを生じにくいように硬質金属部材から形成されている。またコアブロック16の内部には、冷却媒体流路17が形成されている。
前記金型本体部15の固定金型側の面には、バネ18を介して枠ブロック19が取付られている。枠ブロック19は、図3に示されるように枠ブロック19a,19b,19c,19d(以下枠ブロック全体を示すときは単に19と記す)から構成されている。そして枠ブロック19の内側には、表面板の側面を形成するキャビティ形成面27が設けられている。前記枠ブロック19は、コアブロック16の周囲を囲むよう配設され、前記バネ18により金型本体部15およびコアブロック16に対して型開閉方向に移動可能となっている。枠ブロック19の固定金型13と対向する面は当接面(パーティング面)となっている。なお枠ブロック19は一体形成されたものや二以上に分割されたものでもよい。また本実施形態において枠ブロック19dは、コアブロック16と同様に金型本体部15に固定されているが、他の枠ブロック19a等と同様にコアブロック16に対して相対移動されるようにしてもよい。従って本実施形態では、コアブロック16の少なくとも三方の枠ブロック19が相対移動する平当式の射出圧縮成形金型が用いられる。
図1ないし図4に示されるようにコアブロック16のキャビティ形成面16aの一辺22aに隣接してゲートカッタ24が設けられている。ゲートカッタ24は所定の幅Tを有する硬質金属部材である。ゲートカッタ24の長さL1は、キャビティ形成面16aの溶融樹脂流入側の一辺22aの長さL2と同じ長さとなっている。そしてゲートカッタ24は、固定金型13に向けて所定寸法突出して設けられている。ゲートカッタ24の突出量Aは、型閉時のキャビティの厚みBに対して50%突出した位置となっている。そして後述する固定ゲートカッタ45との間は、フィルムゲートP3となっている。なお本発明においてフィルムゲートP3とは、長さL1が長く、厚さ方向の間隙Cが短いゲートを指す。前記フィルムゲートP3の長さは、前記キャビティ形成面16aの一辺22aの長さ(キャビティの一辺の長さ)と等しくなっている。また本実施形態では射出前のフィルムゲートP3の厚さは0.75mmとなっている。なおゲートカッタ24の突出量Aは、可動金型12内に調整板を挿入することにより容易に調整でき、内部応力等の調整の際にゲートカッタ24の突出量Aが調整される。
そして枠ブロック19dには、前記フィルムゲートP3に連設してランナ形成面32が当接面から一段低く凹状に形成されている。またランナ形成面32の中央であって、固定金型13のスプルブッシュ44と対向する位置には、突き出しピン23が設けられている。そしてランナ形成面32は突き出しピン23の近傍から拡張してキャビティ14に向けて設けられ、ゲートカッタ24の近傍から前記ゲートカッタ24の長さL1と同じ幅Wとなっている。そして枠ブロック19dの突き出しピン23の周囲にも冷却媒体流路25が形成されている。
次に固定金型13について説明すると、図1等に示されるように、射出圧縮成形機の固定盤に取付けられる固定金型13は、金型本体部41、キャビティ形成ブロック42、インサートブロック43、スプルブッシュ44、固定ゲートカッタ45、当接ブロック46等から形成されている。そして金型本体部41の固定盤側には、断熱板が取付けられるとともに、図示しない射出装置のノズルが挿入される穴が形成され、その周囲にはロケートリングが取付けられている。
金型本体部41の可動金型側にはキャビティ形成ブロック42が取付けられ、その可動金型と対向する面は、キャビティ形成面42aとなっている。本実施形態ではキャビティ形成面42aは、表面板Pの他方の主面を形成する面である。またキャビティ形成ブロック42の内部には冷却媒体流路47が形成されている。そしてキャビティ形成ブロック42と当接ブロック46の間には、溝状の気体流通路53が形成されている。気体流通路53は、樹脂が入り込みにくい僅かな間隙に形成されている。
更に金型本体部41には、キャビティ形成ブロック42とともにインサートブロック43が配設されている。インサートブロック43は、その中央部に可動盤側に向けて拡径された孔が設けられたスプルブッシュ44が配設されている。そしてスプルブッシュ44の周囲にはスプルP1およびランナP2を冷却する冷却媒体流路51が形成されている。またインサートブロック43の可動金型12と対向する面には、スプルブッシュ44の先端からキャビティ形成面に向けて、ランナ形成面54が形成されている。そしてインサートブロック43とキャビティ形成ブロック42との間には、硬質金属部材からなる固定ゲートカッタ45が固定されている。なお固定金型13に凹状のランナ形成面54が形成されたものでもよい。
次に本実施形態の射出圧縮成形金型を用いた光学薄板の射出圧縮成形方法について説明する。本実施形態でタッチパネルの表面板Pの成形に用いられる樹脂は、ポリカーボネートであるが、他にポリメチルメタクリレート(PMMA)や他のポリオレフィン系の樹脂や前記樹脂に本発明では他の樹脂が混合されたものを使用してもよく樹脂に限定されない。図示しない射出装置の前部ゾーン(最もノズルに近いゾーン)は330℃〜380℃に温度設定されている。また射出圧縮成形金型11のコアブロック16の冷却媒体流路17、キャビティ形成ブロック42の冷却媒体流路47へ送られる冷却媒体の温度は、90〜110℃が望ましい。また射出圧縮成形金型11のスプルP1およびランナP2を冷却する冷却媒体流路51や冷却媒体流路25へ送られる冷却媒体の温度は同じか更に低い温度としてもよい。そして図示しない型締装置が作動され、固定金型13に対して可動盤に取付けられた可動金型12を型閉し、図1に示される射出開始位置で停止する。その際可動金型の枠ブロック19の当接面と当接ブロック46の当接面は、当接されており、バネ18が収縮した状態となる。なお完全に枠ブロック19と金型本体部15が当接されないでキャビティ14が形成された状態を射出開始位置とするようにしてもよい。
次に、図示しない射出装置のノズルからスプルブッシュ44を介して150〜500mm/secの射出速度により溶融樹脂を射出する。この際に溶融樹脂は、固定金型13のランナ形成面54と可動金型12のランナ形成面32の間に形成されるキャビティ14へ向けて拡張されたランナP2とキャビティ形成面16aの一辺22aの長さL2と同じ長さL1に形成されたフィルムゲートP3を介してキャビティ14内へ導入されるので、表面板Pの一辺22a寄りの長さL2方向における内部応力がほぼ同じ状態となる。また図2に示されるようにゲートカッタ24は、射出前からキャビティ形成面16aおよびランナ形成面32より突出して設けられている。そのゲートカッタ24の突出量Aは、射出前のキャビティ14の厚みB(キャビティ形成面16aとキャビティ形成面42aの間隔)に対して50%の突出量となっている。なおこの際のゲートカッタ24の突出量Aは、射出前のキャビティ14の厚みBに対して、30%〜70%とすることが望ましい。
射出開始後は、図4に示されるように射出圧によりコアブロック16が一旦後退してキャビティ14の厚みが厚くなる。従ってランナP2、フィルムゲートP3、およびキャビティ14内の断面積が広がり溶融樹脂の流動が容易になる。ゲートカッタ24と固定ゲートカッタ45の間の間隔Cが狭いフィルムゲートP3で一旦圧縮された溶融樹脂は、キャビティ14に導入される際に圧力が開放され、内部応力が小さくなる。ただしフィルムゲートP3の間隙Cが広がったとしても、キャビティ14の厚さBよりもフィルムゲートP3の間隙Cの方が薄く設けれた状態のままであり、溶融樹脂がフィルムゲートP3を通過後にキャビティ14内で圧力開放される。次に型締装置を再作動させ金型本体部15およびコアブロック16を急速前進させる。それによりバネ18は再度収縮され、枠ブロック19に対してコアブロック16が前進されキャビティ14内の溶融樹脂が圧縮される。またこの際の圧縮開始のタイミングは溶融樹脂がキャビティ14内に入り、枠ブロック19aに到達していないタイミングが望ましい。そして型締装置による溶融樹脂の圧縮については、所定の目標圧力までの昇圧速度は0.02〜0.08秒、コアブロック16の圧縮速度(移動速度)は5〜25mm/sec、圧力は25〜80MPaとすることが望ましい。なおここに記載された成形条件は一例であって、本発明はこれ以外の範囲で実施されることも有り得る。
前記コアブロック16の前進によりキャビティ14内の溶融樹脂は流動速度が低下した分が補われて、フィルムゲートP3から遠い側の枠ブロック19aへ向けて流れる。しかしその際に溶融樹脂の一部はキャビティ14からフィルムゲートP3を通過してランナP2側にも流動(逆流)しようとする。しかし本発明ではゲートカッタ24が一定突出量Aだけ突出されており、フィルムゲートP3の間隙Cがキャビティ14の厚さBに対して狭くなっているので、溶融樹脂の逆流が妨げられる。このことにより溶融樹脂の逆流による内部応力不良が防止される。
射出装置のスクリュが所定の保圧切換位置に到達すると、射出制御から保圧制御に切換えられる。また保圧切換と同時か僅かに前後して可動金型12のゲートカッタ24を前進させ、フィルムゲートP3部分の固化していない溶融樹脂の切断を行い、ゲートカッタ24が前進位置に保持される。フィルムゲートP3は長さL1が長いが厚みが薄いため、ゲートカッタ24の前進距離は小さくて済む。そのことにより射出装置側からキャビティ14内の溶融樹脂へは完全に保圧が及ばなくなるが、型締装置の駆動によって可動金型12が前進されることによりキャビティ14内の溶融樹脂の圧縮を行うことができるので、冷却による収縮があっても、ヒケがほとんど発生せず、良好な成形ができる。そしてキャビティ14内の表面板Pの冷却が行われて所定時間が経過すると可動金型12の枠ブロック19とコアブロック16の間の気体流通路34,34を介してキャビティ14へ離型用の圧搾エアを及ぼす。次に型締装置を作動させ圧抜、型開を順に行って成形品を取出装置により取出す。
本発明については、上記した本実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもないことである。図5は、別の実施形態の可動金型61の正面図である。この例では、枠ブロック62には突出ピン63の側からキャビティ形成面64に向けて曲線状に拡張されたランナ形成面65が刻設され、それ以外の部分は当接面62a(パーティング面)となっている。そしてランナ形成面65とキャビティ形成面64の間には、ゲートカッタ66が配設されている。そして型閉された際には前記ゲートカッタ66と、図示しない固定金型の固定ゲートカッタとの間には、フィルムゲートが形成される。別の実施形態におけるフィルムゲートの長さL1は、キャビティ形成面64の一辺の長さL2に対して90%の長さとなっている。なおキャビティ内に内部応力の問題なく溶融樹脂を流動させるためのフィルムゲートの長さは、キャビティの一辺の長さに対して80%以上の長さとすることが望ましい。またランナの形状は図5の例に限定されず、2個のキャビティの間が全てランナ形成面としたものでもよい。
また図6は、更に別の実施形態の射出圧縮成形金型71の拡大断面図である。この例では、可動金型72には、キャビティPの厚みに対して30〜70%突出したゲートカッタ73が配置されている。そして固定金型76の固定ゲートカッタ75との間に本発明のフィルムゲートP3が形成される。図1および図2等に記載された実施形態との相違点は、待機位置におけるゲートカッタ73の頂部73aの高さとランナ形成面74の頂部74aの高さが同じ高さに設けられている点である。そして前記ランナ形成面74は、頂部74aに向けて傾斜面74bが形成されている。従ってランナ部分P2における溶融樹脂の損失が少ない。なおランナ形成面74の頂部74aに対してゲートカッタ73の待機位置における頂部73aの方が高くても低くてもよい。そしてランナP2の形状やゲートカッタ73の長さ等は、図3、図5に示される例などが適宜組み合わされる。なお本発明のおいてゲートカッタ24の先端は平坦面であっても傾斜面を有する刃状の形状でもよい。
また本発明は、一方の金型に他方の金型が嵌合されるインロー金型によっても実現することができる。更には型締装置によらず金型に設けられた油圧シリンダのコア圧縮のみにより射出圧縮成形を行うものでもよい。更にまた、垂直方向に型開閉が行われる射出圧縮成形金型を用いたものでもよい。本発明において成形金型の取り数は、2個に限定されず1個以上8個までが想定される。そしてキャビティ形成面16a,42aについては、メッキやコーティングがされた面や転写がなされるパターンがされた面でもよい。
本実施形態の射出圧縮成形金型の断面図であって、射出開始前の状態を示す図である。 図1の状態における射出圧縮成形金型のゲート付近の拡大断面図である。 本実施形態の射出圧縮成形金型の可動金型の正面図である。 本実施形態の射出圧縮成形金型の断面図であって、射出圧によりキャビティが広げられた状態を示す図である。 別の実施形態の射出圧縮成形金型の可動金型の正面図である。 更に別の射出圧縮成形金型のゲート付近の拡大断面図である。
符号の説明
11 射出圧縮成形金型
12 可動金型
13 固定金型
14 キャビティ
16 コアブロック
16a,42a キャビティ形成面
19,19a,19b,19c,19d 枠ブロック
24 ゲートカッタ
32 ランナ形成面
P 表面板
P2 ランナ
P3 フィルムゲート

Claims (4)

  1. 固定金型と可動金型の間に形成されるキャビティ内にフィルムゲートを介して溶融樹脂を射出し、キャビティ内の溶融樹脂を圧縮して成形を行う光学薄板の射出圧縮成形金型において、
    キャビティの一辺の長さに対して80%以上の長さであってキャビティの厚さよりも薄く設けられたフィルムゲートと、
    前記フィルムゲートに配設されたゲートカッタと、が備えられていることを特徴とする光学薄板の射出圧縮成形金型。
  2. 容積可変に設けられたキャビティと、
    前記薄板の主面を形成するキャビティ形成面を備えたコアブロックと、
    前記コアブロックの周囲に配設され前記薄板の側面を形成する枠ブロックと、
    前記コアブロックのキャビティ形成面よりも突出したゲートカッタと、が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の光学薄板の射出圧縮成形金型。
  3. 固定金型と可動金型の間に形成されるキャビティ内にフィルムゲートを介して溶融樹脂を射出し、キャビティ内の溶融樹脂を圧縮して成形を行う光学薄板の射出圧縮成形方法において、
    キャビティの一辺の長さに対して80%以上の長さであってキャビティの厚さよりも薄くフィルムゲートが設けられ、
    前記キャビティ内に射出された溶融樹脂を圧縮開始後に、前記フィルムゲートのゲートカットを行うことを特徴とする光学薄板の射出圧縮成形方法。
  4. 容積可変に設けられたキャビティと、
    前記薄板の主面を形成するキャビティ形成面を備えたコアブロックと、
    前記コアブロックの周囲に配設され前記薄板の側面を形成する枠ブロックと、
    前記コアブロックのキャビティ形成面よりも突出したゲートカッタと、が備えられ、
    前記キャビティ内に射出された溶融樹脂を圧縮開始後に、前記フィルムゲートのゲートカットを行うことを特徴とする請求項3に記載の光学薄板の射出圧縮成形方法。
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