JP2000037235A - 収納体 - Google Patents
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- JP2000037235A JP2000037235A JP10225425A JP22542598A JP2000037235A JP 2000037235 A JP2000037235 A JP 2000037235A JP 10225425 A JP10225425 A JP 10225425A JP 22542598 A JP22542598 A JP 22542598A JP 2000037235 A JP2000037235 A JP 2000037235A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 遊離ホルムアルデヒドの吸着捕捉ないし拡散
防止の効果に優れた収納体を提供し、これを室内に設置
しても室内環境汚染の問題を生じさせないようにする。 【解決手段】 地板、側板、天板、裏板により収納部が
構成され、収納部の前方開口部に必要に応じて扉体や引
き出しが設けられ、収納部の内部に必要に応じて棚板が
取り付けられる収納体において、その構成部材の少なく
とも表面には任意化粧層が設けられ、少なくとも一構成
部材においては化粧層が設けられない基材の露出面に遊
離ホルムアルデヒドに対して吸着反応を示す被膜層が形
成されてなる。
防止の効果に優れた収納体を提供し、これを室内に設置
しても室内環境汚染の問題を生じさせないようにする。 【解決手段】 地板、側板、天板、裏板により収納部が
構成され、収納部の前方開口部に必要に応じて扉体や引
き出しが設けられ、収納部の内部に必要に応じて棚板が
取り付けられる収納体において、その構成部材の少なく
とも表面には任意化粧層が設けられ、少なくとも一構成
部材においては化粧層が設けられない基材の露出面に遊
離ホルムアルデヒドに対して吸着反応を示す被膜層が形
成されてなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地板、側板、天
板、裏板により収納部が構成され、収納部の前方開口部
に必要に応じて扉体や引き出しが設けられ、収納部の内
部に必要に応じて棚板が取り付けられる、キッチンユニ
ット、洗面化粧台、タンス、収納棚、下駄箱、玄関収納
ユニット、クローゼット、押入等の収納体に関する。
板、裏板により収納部が構成され、収納部の前方開口部
に必要に応じて扉体や引き出しが設けられ、収納部の内
部に必要に応じて棚板が取り付けられる、キッチンユニ
ット、洗面化粧台、タンス、収納棚、下駄箱、玄関収納
ユニット、クローゼット、押入等の収納体に関する。
【0002】
【従来の技術】これら収納体を構成する地板、側板、天
板、裏板、棚板等の構成部材は、一般に、挽材、合板、
繊維板、パーティクルボード、単板積層材、集成材等の
木質系基板を単独であるいはそれらを任意積層した複合
材として基材とし、その少なくとも表面に任意化粧を施
して用いられている。
板、裏板、棚板等の構成部材は、一般に、挽材、合板、
繊維板、パーティクルボード、単板積層材、集成材等の
木質系基板を単独であるいはそれらを任意積層した複合
材として基材とし、その少なくとも表面に任意化粧を施
して用いられている。
【0003】上記木質系基板の製造においては、コスト
や品質の面から、尿素樹脂系、メラミン樹脂系、フェノ
ール樹脂系またはこれらを任意変性して得られる変性樹
脂等のホルムアルデヒドを原料の一部とするホルマリン
系樹脂接着剤が一般に用いられている。また、これら桟
材により芯組みされた芯材に化粧板を貼着する際にも同
様のホルマリン系樹脂接着剤が一般に用いられている。
や品質の面から、尿素樹脂系、メラミン樹脂系、フェノ
ール樹脂系またはこれらを任意変性して得られる変性樹
脂等のホルムアルデヒドを原料の一部とするホルマリン
系樹脂接着剤が一般に用いられている。また、これら桟
材により芯組みされた芯材に化粧板を貼着する際にも同
様のホルマリン系樹脂接着剤が一般に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、建築資材からの
遊離ホルムアルデヒドの放散による室内環境汚染が大き
な問題となっている。
遊離ホルムアルデヒドの放散による室内環境汚染が大き
な問題となっている。
【0005】ホルマリン系樹脂接着剤は未反応の遊離ホ
ルムアルデヒドを含有しているため、従来の収納体にあ
っては、木質系基板の製造において用いられホルマリン
系樹脂接着剤から遊離ホルムアルデヒドが徐々に大気中
に放散される。
ルムアルデヒドを含有しているため、従来の収納体にあ
っては、木質系基板の製造において用いられホルマリン
系樹脂接着剤から遊離ホルムアルデヒドが徐々に大気中
に放散される。
【0006】特に、収納体は家屋の室内に設置されるも
のであるため、室内環境汚染の問題が深刻となる。
のであるため、室内環境汚染の問題が深刻となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、遊離ホ
ルムアルデヒドの吸着捕捉ないし拡散防止の効果に優れ
た収納体を提供し、これを室内に設置しても室内環境汚
染の問題を生じさせないようにすることを目的とする。
ルムアルデヒドの吸着捕捉ないし拡散防止の効果に優れ
た収納体を提供し、これを室内に設置しても室内環境汚
染の問題を生じさせないようにすることを目的とする。
【0008】すなわち本発明による収納体は、地板、側
板、天板、裏板により収納部が構成され、収納部の前方
開口部に必要に応じて扉体や引き出しが設けられ、収納
部の内部に必要に応じて棚板が取り付けられる収納体に
おいて、その構成部材の少なくとも表面には任意化粧層
が設けられ、少なくとも一構成部材においては化粧層が
設けられない基材の露出面に遊離ホルムアルデヒドに対
して吸着反応を示す被膜層が形成されてなることを特徴
とする。
板、天板、裏板により収納部が構成され、収納部の前方
開口部に必要に応じて扉体や引き出しが設けられ、収納
部の内部に必要に応じて棚板が取り付けられる収納体に
おいて、その構成部材の少なくとも表面には任意化粧層
が設けられ、少なくとも一構成部材においては化粧層が
設けられない基材の露出面に遊離ホルムアルデヒドに対
して吸着反応を示す被膜層が形成されてなることを特徴
とする。
【0009】本発明の好適な一態様によれば、表面に任
意化粧層が設けられると共に化粧層が設けられない基材
の露出面に遊離ホルムアルデヒドに対して吸着反応を示
す被膜層が形成された構成部材を、収納部の内部側に該
塗膜層が位置するように設けた収納体とされる。
意化粧層が設けられると共に化粧層が設けられない基材
の露出面に遊離ホルムアルデヒドに対して吸着反応を示
す被膜層が形成された構成部材を、収納部の内部側に該
塗膜層が位置するように設けた収納体とされる。
【0010】本発明の別の好適な態様によれば、少なく
ともその片面に遊離ホルムアルデヒドに対して吸着反応
を示す被膜層が形成された構成部材を収納体における棚
板として用いた収納体とされる。
ともその片面に遊離ホルムアルデヒドに対して吸着反応
を示す被膜層が形成された構成部材を収納体における棚
板として用いた収納体とされる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の収納体を構成する地板、
側板、天板、裏板、扉、引き出し、棚板等の構成部材
は、挽板、合板、繊維板、パーティクルボード、単板積
層材、集成材等を単独であるいはそれらを任意積層した
複合材としたものを基材とする。パーティクルボードは
木削片板とも呼ばれ、木削片を接着剤を介して成形一体
化して得られるチップボード、フレークボード、ウエハ
ーボード、ストランドボード、スティックボード、ある
いは木削片を配向させて得られるオリエンテッドストラ
ンドボード(OSB)等が含まれる。上記複合材として
は、たとえば合板、単板積層材、パーティクルボード、
集成材等を基板としてその片面または両面に繊維板を貼
着したもの、繊維板を基板としてその片面または両面に
単板積層材、合板等を積層貼着したもの、あるいはその
他任意の積層構成を有するものを用いることができる。
側板、天板、裏板、扉、引き出し、棚板等の構成部材
は、挽板、合板、繊維板、パーティクルボード、単板積
層材、集成材等を単独であるいはそれらを任意積層した
複合材としたものを基材とする。パーティクルボードは
木削片板とも呼ばれ、木削片を接着剤を介して成形一体
化して得られるチップボード、フレークボード、ウエハ
ーボード、ストランドボード、スティックボード、ある
いは木削片を配向させて得られるオリエンテッドストラ
ンドボード(OSB)等が含まれる。上記複合材として
は、たとえば合板、単板積層材、パーティクルボード、
集成材等を基板としてその片面または両面に繊維板を貼
着したもの、繊維板を基板としてその片面または両面に
単板積層材、合板等を積層貼着したもの、あるいはその
他任意の積層構成を有するものを用いることができる。
【0012】基材は、尿素樹脂系、メラミン樹脂系、フ
ェノール樹脂系あるいはそれらを任意変性して得られる
変性樹脂等の、ホルムアルデヒドを原料の一部とするホ
ルマリン系樹脂接着剤を用いて成形一体化される。ある
いは、アクリルウレタン樹脂系、ポリウレタン樹脂系、
エポキシ樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂系等、ホルマ
リン系樹脂以外の樹脂接着剤を用いて成形一体化して得
られる木質系基板であってもよい。
ェノール樹脂系あるいはそれらを任意変性して得られる
変性樹脂等の、ホルムアルデヒドを原料の一部とするホ
ルマリン系樹脂接着剤を用いて成形一体化される。ある
いは、アクリルウレタン樹脂系、ポリウレタン樹脂系、
エポキシ樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂系等、ホルマ
リン系樹脂以外の樹脂接着剤を用いて成形一体化して得
られる木質系基板であってもよい。
【0013】基材の少なくとも表面には、必要に応じて
シーラー処理、目止め処理、下塗り処理、サンディング
処理等の任意下地処理を施した後、任意化粧が施され
る。任意化粧とは、着色塗装、柄模様印刷または化粧材
貼着により行われる。化粧材としては、突板や人工突板
あるいはそれらの裏面に洋紙、和紙、不織布等の裏打ち
材を貼着したものや、化粧紙、化粧樹脂含浸紙、化粧合
成樹脂シート等が用いられる。基材の表面だけでなくさ
らに木口縁や裏面にも化粧を施してもよい。
シーラー処理、目止め処理、下塗り処理、サンディング
処理等の任意下地処理を施した後、任意化粧が施され
る。任意化粧とは、着色塗装、柄模様印刷または化粧材
貼着により行われる。化粧材としては、突板や人工突板
あるいはそれらの裏面に洋紙、和紙、不織布等の裏打ち
材を貼着したものや、化粧紙、化粧樹脂含浸紙、化粧合
成樹脂シート等が用いられる。基材の表面だけでなくさ
らに木口縁や裏面にも化粧を施してもよい。
【0014】なお、上記木質材料に異種材料を積層した
複合体を収納体構成部材の基材として用いてもよい。あ
るいは、上記木質材料でフラッシュ構造、サンドイッチ
構造または框組み構造としたものを収納体構成部材の基
材としてもよい。
複合体を収納体構成部材の基材として用いてもよい。あ
るいは、上記木質材料でフラッシュ構造、サンドイッチ
構造または框組み構造としたものを収納体構成部材の基
材としてもよい。
【0015】収納体を構成する少なくとも一部材におい
ては、化粧層が設けられずに基材が露出されている面
に、遊離ホルムアルデヒドに対して吸着反応を示す被膜
層が形成される。
ては、化粧層が設けられずに基材が露出されている面
に、遊離ホルムアルデヒドに対して吸着反応を示す被膜
層が形成される。
【0016】この被膜層は、蛋白質類、アミド類、尿素
類等の薬剤を水溶液として、あるいは任意合成樹脂に混
合して、ロールコーター、フローコーター、カーテンコ
ーター、スプレー等の塗布装置を用いて基材の露出面に
塗布した後、加熱乾燥装置により加熱乾燥して固着する
ことにより形成することができる。
類等の薬剤を水溶液として、あるいは任意合成樹脂に混
合して、ロールコーター、フローコーター、カーテンコ
ーター、スプレー等の塗布装置を用いて基材の露出面に
塗布した後、加熱乾燥装置により加熱乾燥して固着する
ことにより形成することができる。
【0017】また、これら蛋白質類、アミド類、尿素類
等の薬剤を溶液の状態とし、ディッピング、フローコー
ター、ロールコーター、スプレー等を用いて、洋紙、和
紙、不織布、合成樹脂シート等のシート状物に塗布含浸
し、乾燥して得たシート状物を基材の露出面に貼着し
て、被膜層を形成してもよい。あるいは、上記薬剤を含
浸されたシート状物または薬剤含浸されないシート状物
の貼着に際して、遊離ホルムアルデヒドに対して吸着反
応を示す上記薬剤を添加混入した接着剤を用いることに
よって、被膜層を形成してもよい。
等の薬剤を溶液の状態とし、ディッピング、フローコー
ター、ロールコーター、スプレー等を用いて、洋紙、和
紙、不織布、合成樹脂シート等のシート状物に塗布含浸
し、乾燥して得たシート状物を基材の露出面に貼着し
て、被膜層を形成してもよい。あるいは、上記薬剤を含
浸されたシート状物または薬剤含浸されないシート状物
の貼着に際して、遊離ホルムアルデヒドに対して吸着反
応を示す上記薬剤を添加混入した接着剤を用いることに
よって、被膜層を形成してもよい。
【0018】収納体構成部材の基材の少なくとも表面に
施される化粧は、遊離ホルムアルデヒドの透過を阻止す
ることのできる化粧被膜層として形成することが好まし
い。これは、たとえば、着色塗装や柄模様印刷あるいは
シート状物貼着等による化粧を施した後にその表面に合
成樹脂による保護層を設けることによってなし得る。ま
た、化粧材の貼着による化粧の場合は、化粧材自体とし
て遊離ホルムアルデヒドの透過を阻止するシート状物を
用いることによってもなし得る。
施される化粧は、遊離ホルムアルデヒドの透過を阻止す
ることのできる化粧被膜層として形成することが好まし
い。これは、たとえば、着色塗装や柄模様印刷あるいは
シート状物貼着等による化粧を施した後にその表面に合
成樹脂による保護層を設けることによってなし得る。ま
た、化粧材の貼着による化粧の場合は、化粧材自体とし
て遊離ホルムアルデヒドの透過を阻止するシート状物を
用いることによってもなし得る。
【0019】なお、ここに遊離ホルムアルデヒドの透過
を「阻止」するとは、遊離ホルムアルデヒドの透過を完
全に阻止することを必ずしも意味するものではなく、遊
離ホルムアルデヒドの透過に対して一定の低減効果を有
するものをも含むものとして理解される。
を「阻止」するとは、遊離ホルムアルデヒドの透過を完
全に阻止することを必ずしも意味するものではなく、遊
離ホルムアルデヒドの透過に対して一定の低減効果を有
するものをも含むものとして理解される。
【0020】少なくとも表面に化粧層を有すると共に化
粧層が設けられずに基材が露出されている面には遊離ホ
ルムアルデヒドに対して吸着反応を示す被膜層が形成さ
れたものを、収納体を構成する地板、側板、天板、裏
板、扉、引き出し、棚板等の構成部材の少なくとも一と
して用いることにより、本発明の収納体が得られる。
粧層が設けられずに基材が露出されている面には遊離ホ
ルムアルデヒドに対して吸着反応を示す被膜層が形成さ
れたものを、収納体を構成する地板、側板、天板、裏
板、扉、引き出し、棚板等の構成部材の少なくとも一と
して用いることにより、本発明の収納体が得られる。
【0021】本発明の好適な実施の態様の一例は、上記
のようにして表面に任意化粧層が設けられると共に化粧
層が設けられない基材の露出面に遊離ホルムアルデヒド
に対して吸着反応を示す被膜層が形成された構成部材
を、収納部の内部側に該塗膜層が位置するように設けた
収納体である。たとえば、地板の上面側、天板の下面
側、側板の内面側、裏板の前面側に遊離ホルムアルデヒ
ドに対して吸着反応を示す被膜層が形成されたものを用
いて収納体を構成する。
のようにして表面に任意化粧層が設けられると共に化粧
層が設けられない基材の露出面に遊離ホルムアルデヒド
に対して吸着反応を示す被膜層が形成された構成部材
を、収納部の内部側に該塗膜層が位置するように設けた
収納体である。たとえば、地板の上面側、天板の下面
側、側板の内面側、裏板の前面側に遊離ホルムアルデヒ
ドに対して吸着反応を示す被膜層が形成されたものを用
いて収納体を構成する。
【0022】あるいは、少なくともその片面に遊離ホル
ムアルデヒドに対して吸着反応を示す被膜層が形成され
た構成部材を収納体における棚板として用いた収納体と
してもよい。
ムアルデヒドに対して吸着反応を示す被膜層が形成され
た構成部材を収納体における棚板として用いた収納体と
してもよい。
【0023】本発明による収納体においては、遊離ホル
ムアルデヒドに対して吸着反応を示す被膜層がその構成
部材の少なくとも一の基材露出面に設けられているた
め、該構成部材の基材がホルマリン系樹脂接着剤を用い
て成形して得られる場合であっても、該基材からの遊離
ホルムアルデヒドが上記被膜層に吸着捕捉されるため、
大気中への放散が有効に防止される。
ムアルデヒドに対して吸着反応を示す被膜層がその構成
部材の少なくとも一の基材露出面に設けられているた
め、該構成部材の基材がホルマリン系樹脂接着剤を用い
て成形して得られる場合であっても、該基材からの遊離
ホルムアルデヒドが上記被膜層に吸着捕捉されるため、
大気中への放散が有効に防止される。
【0024】また、該基材がホルマリン系樹脂以外の樹
脂接着剤を用いて成形して得られる場合には上記作用は
意味を持たないが、該被膜層は、他から放出されて大気
中に浮遊している遊離ホルムアルデヒドに対しても吸着
反応して捕捉するため、大気中の遊離ホルムアルデヒド
量を低減させることができる。
脂接着剤を用いて成形して得られる場合には上記作用は
意味を持たないが、該被膜層は、他から放出されて大気
中に浮遊している遊離ホルムアルデヒドに対しても吸着
反応して捕捉するため、大気中の遊離ホルムアルデヒド
量を低減させることができる。
【0025】さらに、前述のように、遊離ホルムアルデ
ヒドの透過を阻止または低減させる働きを持つ化粧被膜
層が収納体構成部材の基材表面に形成されたものにあっ
ては、該基材からの遊離ホルムアルデヒドの大気中への
放散を防止する作用、および他から放出された大気中の
遊離ホルムアルデヒド量を低減させる作用がより一層効
果的に発現される。
ヒドの透過を阻止または低減させる働きを持つ化粧被膜
層が収納体構成部材の基材表面に形成されたものにあっ
ては、該基材からの遊離ホルムアルデヒドの大気中への
放散を防止する作用、および他から放出された大気中の
遊離ホルムアルデヒド量を低減させる作用がより一層効
果的に発現される。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、収納体構成部材の基材
がホルマリン系樹脂接着剤を用いて成形して得られる場
合であっても、少なくとも一の構成部材の基材露出面に
設けられた被膜層が遊離ホルムアルデヒドに対して吸着
反応を示し、該基材からの遊離ホルムアルデヒドの大気
中への放散を有効に防止する。また、該被膜層は、他か
ら放出されて大気中に浮遊している遊離ホルムアルデヒ
ドに対しても吸着反応して捕捉するため、大気中の遊離
ホルムアルデヒド量を低減させることができる。
がホルマリン系樹脂接着剤を用いて成形して得られる場
合であっても、少なくとも一の構成部材の基材露出面に
設けられた被膜層が遊離ホルムアルデヒドに対して吸着
反応を示し、該基材からの遊離ホルムアルデヒドの大気
中への放散を有効に防止する。また、該被膜層は、他か
ら放出されて大気中に浮遊している遊離ホルムアルデヒ
ドに対しても吸着反応して捕捉するため、大気中の遊離
ホルムアルデヒド量を低減させることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】地板、側板、天板、裏板により収納部が構
成され、収納部の前方開口部に必要に応じて扉体や引き
出しが設けられ、収納部の内部に必要に応じて棚板が取
り付けられる収納体において、その構成部材の少なくと
も表面には任意化粧層が設けられ、少なくとも一構成部
材においては化粧層が設けられない基材の露出面に遊離
ホルムアルデヒドに対して吸着反応を示す被膜層が形成
されてなることを特徴とする収納体。 - 【請求項2】表面に任意化粧層が設けられると共に化粧
層が設けられない基材の露出面に遊離ホルムアルデヒド
に対して吸着反応を示す被膜層が形成された構成部材
を、収納部の内部側に該塗膜層が位置するように設けた
ことを特徴とする請求項1の収納体。 - 【請求項3】少なくともその片面に遊離ホルムアルデヒ
ドに対して吸着反応を示す被膜層が形成された構成部材
を棚板として用いたことを特徴とする請求項1の収納
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22542598A JP3181555B2 (ja) | 1998-07-23 | 1998-07-23 | 収納体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22542598A JP3181555B2 (ja) | 1998-07-23 | 1998-07-23 | 収納体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000037235A true JP2000037235A (ja) | 2000-02-08 |
JP3181555B2 JP3181555B2 (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=16829178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22542598A Expired - Fee Related JP3181555B2 (ja) | 1998-07-23 | 1998-07-23 | 収納体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3181555B2 (ja) |
-
1998
- 1998-07-23 JP JP22542598A patent/JP3181555B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3181555B2 (ja) | 2001-07-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |