JP2952590B1 - 建 材 - Google Patents
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Abstract
防止の効果に優れた化粧板を提供し、これを室内構造に
用いても室内環境汚染の問題を生じさせないようにす
る。 【解決手段】 木質系基板の表面に任意化粧が施される
と共に、該木質系基板の裏面に所定方向に延長する複数
本の溝が設けられ、木口縁に実が設けられる建材におい
て、該木質系基板の裏面に遊離ホルムアルデヒドに対し
て吸着反応を示す被膜層が形成されてなる建材である。
Description
ムアルデヒドの吸着捕捉ないし拡散防止の効果に優れた
建材に関する。
板積層材等の木質系基板は、壁、床、天井、屋根等の下
地材として用いられ、木質系基板の少なくとも表面に任
意化粧を施して得られる建材は仕上材として用いられて
いる。また、壁においては下地材の上に接着剤を用いて
化粧紙、クロス、塩ビ化粧シート等の化粧材を貼着して
仕上げを施すことが行われている。さらに、壁、床、天
井等の仕上材のほかにも、家具や建具等の仕上材、幅
木、廻り縁、窓枠、ドア枠等の造作材、その他幅広く建
築資材として用いられている。
質の面から、尿素樹脂系、メラミン樹脂系、フェノール
樹脂系またはこれらを任意変性して得られる変性樹脂等
のホルムアルデヒドを原料の一部とするホルマリン系樹
脂接着剤が一般に用いられている。また、木質系基板に
化粧材を貼着する際にも同様のホルマリン系樹脂接着剤
が一般に用いられている。
遊離ホルムアルデヒドの放散による室内環境汚染が大き
な問題となっている。
ルムアルデヒドを含有しているため、木質系基板の製造
において、あるいは化粧材の貼着に際してホルマリン系
樹脂接着剤が用いられる場合、該接着剤から遊離ホルム
アルデヒドdが徐々に大気中に放散される。
建材が家屋の室内構造に用いられる場合には、室内環境
汚染の問題が深刻となる。
ルムアルデヒドの吸着捕捉ないし拡散防止の効果に優れ
た建材を提供し、これを室内構造に用いても室内環境汚
染の問題を生じさせないようにすることを目的とする。
も表面に任意化粧が施されると共に、該木質系基板の裏
面に所定方向に延長する複数本の溝が設けられ、木口縁
に実が設けられる建材において、該木質系基板の裏面に
おいて溝形成箇所を架け渡すように、その裏面全般に亘
って、遊離ホルムアルデヒドに対して吸着反応を示す被
膜層が形成されてなることを特徴とする。
板の化粧が施されていない木口縁にも、遊離ホルムアル
デヒドに対して吸着反応を示す被膜層が形成されてな
る。
の少なくとも表面に任意化粧が施されると共に、該木質
系基板の裏面に所定方向に延長する複数本の溝が設けら
れ、木口縁に実が設けられる建材において、該木質系基
板の裏面において溝形成箇所を架け渡すように、その裏
面全般に亘って、遊離ホルムアルデヒドに対して吸着反
応を示す被膜層が形成されてなるものであり、以下本発
明の実施形態を示す図1を参照して説明する。
ーティクルボード、単板積層材、集成材等が用いられ
る。
着剤を介して成形一体化して得られるチップボード、フ
レークボード、ウエハーボード、ストランドボード、ス
ティックボード、あるいは木削片を配向させて得られる
たとえばオリエンテッドストランドボード等が用いられ
る。
脂系、フェノール樹脂系あるいはそれらを任意変性して
得られる変性樹脂等の、ホルムアルデヒドを原料の一部
とするホルマリン系樹脂接着剤を用いて成形一体化され
る。あるいは、アクリルウレタン樹脂系、ポリウレタン
樹脂系、エポキシ樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂系
等、ホルマリン系樹脂以外の樹脂接着剤を用いて成形一
体化して得られる木質系基板であってもよい。
に応じて任意下地処理を施した後、任意化粧2が施され
る。下地処理としては、シーラー処理、目止め処理、下
塗り処理、サンディング処理等を行うことができる。
化粧2は、着色塗装、柄模様印刷または化粧材貼着によ
り行われる。化粧材としては、突板や人工突板あるいは
それらの裏面に洋紙、和紙、不織布等の裏打ち材を貼着
したものや、化粧紙、化粧樹脂含浸紙、化粧合成樹脂シ
ート等が用いられる。
粧2が施されるが、表面のみならず、さらに木口縁や裏
面の一部に亘って化粧を施してもよい(図示せず)。
遊離ホルムアルデヒドの透過を阻止することのできる化
粧被膜層2’として形成することができる(図2参照、
なおこのような化粧被膜層2’を図1の化粧2として採
用してもよいことは言うまでもない)。これは、たとえ
ば、着色塗装や柄模様印刷あるいはシート状物貼着等に
よる化粧2bを施した後にその表面に合成樹脂による保
護層2aを設けることによってなし得る。また、化粧材
の貼着による化粧の場合は、化粧材自体として遊離ホル
ムアルデヒドの透過を阻止するシート状物2bを用いる
ことによってもなし得る。
を「阻止」するとは、遊離ホルムアルデヒドの透過を完
全に阻止することを必ずしも意味するものではなく、遊
離ホルムアルデヒドの透過に対して一定の低減効果を有
するものをも含むものとして理解される。
または4辺の木口縁に、相决り加工や本実加工等による
実が形成される(図示せず)。
延長する複数本の溝4が設けられる。溝の形成は、木質
系基板の表面に化粧2を施す前またはその後のいずれか
において行われる。溝4は、一般に、木質系基板1の幅
方向に延長するものとして設けられることが好ましい
が、必要に応じて長さ方向に延長するものとして設けら
れ、あるいは幅方向および長さ方向に延長するクロス状
の溝としてもよい。また、木質系基板の長手方向に対し
て任意角度で斜めに延長する溝としてもよい。
ることにより、木質系基板自体の剛性を低下させ、施工
において下地材との馴染みを良好にし、また不陸吸収の
働きをなす。
るいはさらに化粧の施されない木口縁等の露出部に、遊
離ホルムアルデヒドに対して吸着反応を示す被膜層3が
形成される。被膜層3は、蛋白質類、アミド類、尿素類
等の薬剤を水溶液として、あるいは任意合成樹脂に混合
して、ロールコーター、フローコーター、カーテンコー
ター、スプレー等の塗布装置を用いて、木質系基板の裏
面や露出部に塗布した後、加熱乾燥装置により加熱乾燥
して固着させることにより形成することができる。
等の薬剤を溶液の状態とし、ディッピング、フローコー
ター、ロールコーター、スプレー等を用いて、洋紙、和
紙、不織布等のシート状物に塗布含浸し、乾燥して得た
シート状物を木質系基板の裏面や露出部に貼着して、上
記被膜層3を形成してもよい。あるいは、薬剤を含浸さ
れたシート状物または薬剤含浸されないシート状物の貼
着に際して、遊離ホルムアルデヒドに対して吸着反応を
示す上記薬剤が添加混入された接着剤を用いることによ
って上記被膜層3を形成してもよい。
して吸着反応を示す被膜層の形成は、薬剤の塗着または
薬剤を含浸させたシート状物の貼着によって行うことが
できるが、これらを併用してもよい。たとえば、表面に
任意化粧の施された木質系基板の裏面に上記薬剤を含浸
させたシート状物を貼着すると共に、その木口部には上
記薬剤を直接塗着させて、木口部から裏面に亘る被膜層
を形成してもよい。
アルデヒドに対して吸着反応を示す被膜層3は、図1に
示すように、溝4を架け渡すように裏面全般に亘って形
成される。このような被膜層3は、木質系基板1の裏面
に溝4を刻設形成した後に薬剤含浸シート状物を貼着す
る製造工程によって設けることができる。
1の少なくとも裏面に遊離ホルムアルデヒドに対して吸
着反応を示す被膜層3が設けられているため、木質系基
板がホルマリン系樹脂接着剤を用いて成形して得られる
場合であっても、木質系基板からの遊離ホルムアルデヒ
ドをその裏面において吸着捕捉することができるため、
大気中への放散が有効に防止される。
の樹脂接着剤を用いて成形して得られる場合には上記作
用は意味を持たないが、該被膜層3は、他から放出され
て大気中に浮遊している遊離ホルムアルデヒドに対して
も吸着反応して捕捉するため、大気中の遊離ホルムアル
デヒド量を低減させることができる。
ルデヒドの透過を阻止または低減させる働きを持つ化粧
被膜層2’が木質系基板表面に形成されたものにあって
は、木質系基板からの遊離ホルムアルデヒドの大気中へ
の放散を防止する作用、および他から放出された大気中
の遊離ホルムアルデヒドが木質系基板に吸着することを
防止する作用がより一層効果的に発現される。
も裏面に遊離ホルムアルデヒドに対して吸着反応を示す
被膜層が設けられているため、木質系基板がホルマリン
系樹脂接着剤を用いて成形して得られる場合であって
も、木質系基板からの遊離ホルムアルデヒドをその裏面
において吸着捕捉することができるため、大気中への放
散が有効に防止される。
中に浮遊している遊離ホルムアルデヒドに対しても吸着
反応して捕捉するため、大気中の遊離ホルムアルデヒド
量を低減させることができる。
す断面図。
示す断面図。
きる化粧被膜層 3 遊離ホルムアルデヒドに対して吸着反応を示す被
膜層 4 溝
Claims (2)
- 【請求項1】木質系基板の少なくとも表面に任意化粧が
施されると共に、該木質系基板の裏面に所定方向に延長
する複数本の溝が設けられ、木口縁に実が設けられる建
材において、該木質系基板の裏面において溝形成箇所を
架け渡すように、その裏面全般に亘って、遊離ホルムア
ルデヒドに対して吸着反応を示す被膜層が形成されてな
ることを特徴とする建材。 - 【請求項2】木質系基板の化粧が施されていない木口縁
にも、遊離ホルムアルデヒドに対して吸着反応を示す被
膜層が形成されてなることを特徴とする請求項1の化粧
板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13256598A JP2952590B1 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 建 材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP13256598A JP2952590B1 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 建 材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2952590B1 true JP2952590B1 (ja) | 1999-09-27 |
JPH11309701A JPH11309701A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=15084284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13256598A Expired - Lifetime JP2952590B1 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 建 材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2952590B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109968470A (zh) * | 2019-05-17 | 2019-07-05 | 绵阳市九福门窗有限责任公司 | 实木生态板及其加工方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005009290A (ja) * | 2003-05-26 | 2005-01-13 | Asahi Woodtec Corp | 床材およびその製造方法 |
-
1998
- 1998-04-28 JP JP13256598A patent/JP2952590B1/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109968470A (zh) * | 2019-05-17 | 2019-07-05 | 绵阳市九福门窗有限责任公司 | 实木生态板及其加工方法 |
CN109968470B (zh) * | 2019-05-17 | 2020-12-29 | 绵阳市九福门窗有限责任公司 | 实木生态板及其加工方法 |
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JPH11309701A (ja) | 1999-11-09 |
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