JP2000035066A - ディスクブレーキの鳴き防止用シムおよびディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキの鳴き防止用シムおよびディスクブレーキ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鳴き防止効果および断熱性を著しく向上させ
ることができ、しかも表面層において層間剥離現象等を
発生することがないディスクブレーキの鳴き防止用シム
およびディスクブレーキを提供する。 【解決手段】 金属板3の少なくとも片面に、石綿以外
の耐熱性非金属繊維と充填材とエラストマーとコルク粒
とを含有してなるコンパウンドの層2をコーティングす
る。コルク粒が配合されることにより、繊維および充填
材の配合率を増大させることなく、コンパウンド層(表
面層)2中の空隙を増大させ、制振性能(ひいては鳴き
防止効果)および断熱性能を著しく高めることができ
る。なお、金属板3の片面にのみ、コンパウンドの層2
を設ければ、バックアップシムが不要になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に使用さ
れているディスクブレーキに関し、特に鳴き音発生防止
や断熱のために、キャリパとブレーキパッドとの間に介
装される鳴き防止用シムに関する。
【従来の技術】自動車等において広く使用されているデ
ィスクブレーキは、車輪と一体に回転するディスクロー
タの両側にブレーキパッドが配されており、キャリパに
設けられたピストンまたはキャリパ爪等の押圧部材を液
圧で駆動して各ブレーキパッドを押すことにより、各ブ
レーキパッドを両側からディスクロータに押圧し、ディ
スクロータを介して車輪を制動する構造となっている。
ところが、このようにしてブレーキパッドがディスクロ
ータに押圧されたとき、ブレーキパッドの裏金と押圧部
材とが相対移動したり、ブレーキパッドとディスクロー
タとの間に生じる摩擦振動によりブレーキ各部が加振さ
れたりすることにより、一般に「鳴き」と称せられてい
る異音が発生することがある。従来より、このような
「鳴き」の発生を防止するために、一般に、金属板の両
面にゴム等の減衰材料の層を設けた鳴き防止用シムがブ
レーキパッドとキャリパとの間に介装されている。そし
て従来、この種の鳴き防止用シムとしては、鋼板の両面
に合成ゴム単独の層を片面につき100μ程度の厚さに
コーティングし、さらに、摩擦係数を小さくするために
これらのゴム層の表面にグラファイト処理を施したもの
が多用されていた。また、一般に、ディスクブレーキの
前記ピストン等の押圧部材の鳴き防止用シムに対向され
る部分の面積は、比較的に小さい。例えば、ピストンは
一般に有底円筒状をなしており、その開口側の端部が鳴
き防止用シムに対向される。したがって、前記従来の金
属板の両面に減衰材料の層を設けた鳴き防止用シムにお
いては、該シムと押圧部材とを直接対向させると、鳴き
防止用シムと押圧部材との接触部の面積が小さくなり、
押圧部材側の面の減衰材料の層に局部的に非常に高い圧
力が作用されるという不都合が生じることになる。この
ため、従来は、鳴き防止用シムと押圧部材との間にさら
にバックアップシムと呼ばれる別のシムを介在させるこ
とにより、そのような不都合を防止していた。
【発明が解決しようとする課題】前記従来のゴム単独の
層をコーティングした鳴き防止用シムにおいては、鳴き
防止効果が十分でないという問題があった。また、キャ
リパに強圧された場合にゴム層が横流れして剥れやすか
った。その上、摩擦パッドとディスクロータとの摺動面
で発生する摩擦熱が摩擦パッドを介して鳴き防止用シム
に伝わるが、ゴム層の耐熱温度は低いため(合成ゴムの
耐熱温度150℃程度である)、前記熱によりゴム層が
比較的短期間のうちに老化し、ぼろぼろになりやすかっ
た。したがって、前記従来の鳴き防止用シムは耐久性に
乏しく、結果として、比較的短期間のうちに鳴き防止効
果が一層低下するという問題があった。前記従来のゴム
単独の層をコーティングした鳴き防止用シムの問題点を
解消することができる鳴き防止用シムとして、本出願人
は、特開昭63−101530号において、金属板に、
石綿以外の耐熱性非金属繊維と充填材とエラストマーと
を含有するコンパウンドの層をコーティングし、さらに
これらのコンパウンド層の表面にグラファイトを主成分
とする層をコーティングしてなる鳴き防止用シムを提案
した。この鳴き防止用シムは、鳴き防止効果を高めるこ
とができ、かつコーティング層が横流れして剥れたりす
ることがないとともに、耐熱温度が高く、耐久性に優
れ、長期間に渡って安定した鳴き防止効果を得ることが
できる。しかも断熱特性をも有していて、ディスクブレ
ーキの油圧シリンダ内の油への伝熱を低減し、ブレーキ
システムの油圧系統の信頼性をも向上させることができ
る。ところが、この鳴き防止用シムにおいては、次のよ
うな問題があった。すなわち、この鳴き防止用シムにお
いては、コンパウンド中の耐熱性非金属繊維および充填
材の配合率が増大するほど、鳴き防止効果および断熱性
が向上する。これは、耐熱性非金属繊維および充填材が
多いほど、コンパウンド中の空隙が多くなるためと考え
られる。しかしながら、鳴き防止効果および断熱性を向
上させるために、コンパウンド中の耐熱性非金属繊維お
よび充填材の配合率を増大させると、逆にエラストマー
の配合率が減少するため、表面層(コンパウンド層)の
耐熱性非金属繊維とエラストマーとの結合力が弱くな
り、製造工程における打ち抜き加工時等において所謂層
間剥離現象(表面層内においてエラストマーと繊維との
間に剥離が生じる現象)等を発生しやすくなるという問
題があった。他方、従来は、前記のように、鳴き防止用
シムとディスクブレーキの押圧部材との間にさらにバッ
クアップシムと呼ばれる別のシムを介在させていたの
で、(a)部品点数が多くなり、ディスクブレーキの製
造コストが増大する、(b)断熱効果を高めるために、
鳴き防止用シムに穴や、外周から内方に入り込む凹部を
設けても、バックアップシムにより前記穴や凹部が塞が
れてしまい、所望の効果が得られない、等の問題があっ
た。本発明は、このような従来の事情に鑑みてなされた
もので、本発明の1つの目的は、前記特開昭63−10
1530号より鳴き防止効果および断熱性をなお一層向
上させることができ、しかも表面層(コンパウンド層)
において、層間剥離現象等を発生することのないディス
クブレーキの鳴き防止用シムおよびディスクブレーキを
提供することにある。本発明のさらに他の目的は、バッ
クアップシムを不要とすることができるディスクブレー
キの鳴き防止用シムおよびディスクブレーキを提供する
ことにある。本発明のさらに他の目的は、以下の説明か
ら明らかになろう。
【課題を解決するための手段】本発明によるディスクブ
レーキの鳴き防止用シムの一つは、金属板の少なくとも
片面に、石綿以外の耐熱性非金属繊維と充填材とエラス
トマーとコルク粒とを含有してなるコンパウンドの層を
コーティングしてなるものである。この場合、前記コン
パウンドは金属板の片面にのみコーティングされてもよ
いし、従来通り両面にコーティングされてもよい。コル
ク粒は、無数の独立した細胞からなり、これらの細胞は
それぞれ空気を含んでおり、通常、この空気がコルクの
容積の約50%を占めている。したがって、本発明にお
いては、コルク粒が配合されることにより、前記コンパ
ウンド中の繊維および充填材の配合率を増大させること
なく、該コンパウンド中に含まれる空隙を著しく増大さ
せることができる。したがって、制振性能、ひいては鳴
き防止効果を著しく高めるとともに、断熱性能を著しく
高めることができ、なおかつ表面層(コンパウンド層)
における層間剥離現象の発生を防止することができる。
本発明によるディスクブレーキの鳴き防止用シムの他の
一つは、前記コンパウンドの層を金属板の片面にのみコ
ーティングしてなるものである。また、本発明によるデ
ィスクブレーキは、ブレーキパッドをディスクロータに
押圧する押圧部材と前記ブレーキパッドの裏金との間に
鳴き防止用シムを介在させるディスクブレーキにおい
て、前記鳴き防止用シムは、金属板の片面にのみ、石綿
以外の耐熱性非金属繊維と充填材とエラストマーとコル
ク粒とを含有するコンパウンドの層をコーティングして
なり、前記金属板が前記押圧部材の側、前記コンパウン
ドの層が前記ブレーキパッドの裏金の側にそれぞれ来る
ようにして前記押圧部材と前記ブレーキパッドの裏金と
の間に介在され、バックアップシムを介することなく前
記押圧部材に対向されているものである。前記従来の鳴
き防止用シムのように、ゴム単独の層をコーティングす
る場合は、ゴム層が厚くなるとヘタリ易くなるので、ゴ
ム層を100μ程度までしか厚くできなかった。このた
め、金属板の片面にのみゴム単独の層をコーティングし
たのでは、制振性能、ひいては鳴き防止効果が一層低下
しまうので、従来は金属板の両面にゴム層をコーティン
グすることが必要であり、したがって、前述のようにバ
ックアップシムが必要であった。しかるに、本発明にお
いては、石綿以外の耐熱性非金属繊維と充填材とエラス
トマーとコルク粒とを含有してなるコンパウンドの層を
コーティングするので、該層を厚くしてもヘタリを生じ
にくいため、該層の厚さを800μ位まで厚くすること
ができ、しかも前記のようにコルク粒が配合されている
ことにより、制振性能を著しく高めることができるの
で、金属板の片面にのみコーティングしても、優れた制
振性能、ひいては優れた鳴き防止効果を得ることができ
る。このため、金属板の押圧部材側の面にはコンパウン
ドの層をコーティングする必要はなくなるので、バック
アップシムは不要になる。また、前記コンパウンド層
は、前述のようにコルク粒を配合されているので断熱性
が非常に優れており、ブレーキパッドから鳴き防止用シ
ムを経由して行われる液圧装置のシリンダへの伝熱を低
減し、ブレーキシステムの液圧系統の信頼性を向上させ
ることができる。また、バックアップシムが不要になる
ので、本発明の鳴き防止用シムに、表裏を貫通する穴ま
たは外周から内方へ入り込む凹部を設ければ、これらの
穴または凹部がバックアップシムにより塞がれてしまう
ことがなく、液圧装置のシリンダへの熱伝導路の横断面
面積が制限されるとともに、鳴き防止用シムとピストン
等の押圧部材との接触部に解放された空気流路が形成さ
れ、この空気流路に空気が流れて放熱が効率的に行われ
るので、断熱効果を一層高めて液圧装置のシリンダ内の
ブレーキ液への伝熱を低減し、ブレーキシステムの液圧
系統の信頼性を向上させることができる。
【発明の実施の形態】本発明の鳴き防止用シムにおける
金属板としては、例えば、ステンレス鋼板、鋼板等が好
適である。また、本発明の鳴き防止用シムのコンパウン
ドにおける耐熱性非金属繊維としては、無機繊維または
有機繊維をそれぞれ単独で用いてもよいし、無機繊維と
有機繊維とを混合して用いてもよい。ただし、石綿以外
の無機繊維は柔軟性に乏しいため、耐熱性非金属繊維と
して石綿以外の無機繊維のみを用いると、制振性能が低
下してしまう一方、有機繊維は一般に無機繊維に比較す
ると耐熱性が劣るため、有機繊維のみを用いるとする
と、シムの耐熱性が悪くなってしまう。したがって、無
機繊維と有機繊維とを混合して用いるのが好ましい。本
発明において使用できる無機繊維としては、例えば、ガ
ラス繊維、セラミック繊維、岩綿、鉱滓綿、溶融石英繊
維、化学処理高シリカ繊維、溶融硅酸アルミナ繊維、ア
ルミナ連続繊維、安定化ジルコニア繊維、窒化ホウ素繊
維、チタン酸アルカリ繊維、ウィスカー、ボロン繊維等
がある。また、本発明において使用できる有機繊維とし
ては、例えば、アラミド繊維(芳香族ポリアミド繊
維)、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリ
エステル系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビ
ニルアルコール系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリ尿
素系繊維、ポリウレタン系繊維、ポリフルオロカーボン
系繊維、フェノール繊維、セルロース系繊維等がある。
また、前記コンパウンドを構成するエラストマーとして
は、例えばニトリルゴム(NBR)、スチレンブタジエ
ンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、クロロプ
レンゴム(CR)、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴ
ム(IIR)、エチレン−プロピレンゴム(EPM)、
フッ素ゴム(FPM)、シリコーンゴム(Si)、クロ
ロスルフォン化ポリエチレン(CSM)、エチレン酢ビ
ゴム(EVA)、塩化ポリエチレン(CPE)、塩化ブ
チルゴム(CIR)、エビクロルヒドリンゴム(EC
O)、ニトリルイソプレンゴム(NIR)等のゴム材を
用いることができる。また、ゴムの代りに他の種のエラ
ストマーを用いることもできる。また、前記コンパウン
ドを構成する充填材としては、有機充填材を用いること
も可能であるが、有機充填材を用いると一般に耐熱性が
低下してしまうので、例えばクレー、タルク、硫酸バリ
ウム、重炭酸ナトリウム、グラファイト、硫酸鉛、トリ
ポリ石、ウォラストナイト等の無機充填材を用いるのが
好ましい。前記コルク粒は、コンパウンド中に2〜5重
量%配合されることが好ましい。それより少なく配合さ
れる場合は、コルク粒配合の効果が十分得られない。ま
た、コルクは見掛け比重が非常に小さいので、重量%と
しては少なくても、表面積は大きくなるため、5%より
多く配合されると、表面層(コンパウンド層)において
耐熱性非金属繊維とエラストマーとの結合力が弱くなる
虞がある。また、前記コルク粒は、コンパウンド層の平
滑性を向上するため、およびコンパウンド層中への分散
性を良好にするため、粒径0.5mm以下の細かい粒径
のものが好ましい。
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1〜3は、本発明によるディスクブレーキの鳴き防止
用シムの一実施例を示す。本実施例の鳴き防止用シム1
は、ステンレス鋼(SUS301)からなる金属板3の
片面に予め耐熱性接着剤を塗布した後、該片面のみに下
記の組成を有するコンパウンドの層2をコーティング
し、さらに該コンパウンド層2の表面にグラファイト処
理を施して、グラファイトを主成分とする層4を形成し
た後、140℃〜160℃の温度で30〜40分熱処理
を施されてなる。 〔コンパウンドの組成〕 ガラス繊維 …40重量% フィブリル化した芳香族ポリアミド繊維 (商品名ケプラーパルプ、デュポン社製) … 6重量% ニトリルゴム(NBR) …20重量% ゴム薬品 … 5重量% 無機充填材 …10重量% コルク粒 … 3重量% カーボン …16重量% なお、上記コンパウンドの組成において、ガラス繊維は
無機繊維の一種、フィブリル化した芳香族ポリアミド繊
維は有機繊維の一種である。コルク粒は重量で3%であ
るが、見掛け比重は0.06g/cm3程度である。他
方、ガラス繊維の見掛け比重は2.7g/cm3である
ため、体積比では、コルク粒はガラス繊維(無機繊維)
の3倍程度を占める。前記コンパウンドの組成中のカー
ボンは、充填材としてではなく、着色剤として配合され
ている。前記コンパウンドの組成中のゴム薬品として
は、例えば硫黄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、過酸化
物、ジニトロリベンゼン等の加硫剤、およびチアゾール
系化合物、ポリアミン系化合物、スルフェンアミド系化
合物、ジチオカルバメート系化合物、アルデヒドアミン
系化合物、グアニジン系化合物、チオ尿素系化合物、キ
サンテート系化合物等の加硫促進剤を用いることができ
る。また、前記グラファイト処理後の熱処理は、前記コ
ンパウンド中のゴム、ゴム薬品、およびグラファイトを
主成分とする層4に混入されている合成樹脂(この合成
樹脂は、グラファイト単独ではコンパウンド層2にコー
テイングすることが不可能なので、グラファイトを主成
分とする層4に混入されている)等を反応させて架橋さ
せるために行われるものである。前記ステンレス鋼板
(SUS301)3の板厚は0.4mm(400μ)、
コンパウンド層2の厚さは600μ、グラファイト層4
の厚さは2〜3μとそれぞれされている。前記鳴き防止
用シム1には、該シム1の表裏を貫通する適当数の長穴
状の穴5が設けられている。また、シム1の外周の3箇
所には、金属板3を折り曲げることにより爪部6が形成
されている。図4は前記鳴き防止用シム1を用いたデイ
スクブレーキの一実施例を示し、車輪(図示せず)と一
体に回転する円盤状のディスクロータ7と、このディス
クロータ7を跨ぐ状態で配置されるとともに、ディスク
ロータ7の軸方向と平行方向に移動可能とされたキャリ
パ8とを備えている。前記ディスクロータ7の両側に
は、一対のブレーキパッド9a,9bが配置されてい
る。各ブレーキパッド9a,9bの摩擦材10はディス
クロータ7に対向されている。前記キャリパ8の一端側
には液圧装置を構成する2個のシリンダ11がディスク
ロータ7の軸方向と平行方向に設けられており(図4で
は1個のシリンダ11しか見えていない)、これらのシ
リンダ11にはそれぞれピストン12が嵌合されてい
る。前記ピストン12は、有底円筒状とされており、該
ピストン12の開口側の端部が該ピストン12側のブレ
ーキパッド9aの裏金13に対向されている。前記ピス
トン12とブレーキパッド9aの裏金13との間には、
金属板3がピストン12の側、コンパウンド層2が裏金
13の側にそれぞれ来るようにして、鳴き防止用シム1
が介在されており、このシム1はバックアップシムを介
することなくピストン12の開口側の端部に直接対向さ
れている。ここで、前記シム1は、図5〜7に示される
ように各爪部6を裏金13に引掛けることにより裏金1
3に取り付けられている。また、各ピストン12の環状
をなす開口側の端部と穴5とは、図5のように各ピスト
ン12の開口側の端部が各穴5に跨ることとなるような
位置関係で対向されている。前記キャリパ8の他端側に
はキャリパ爪14が設けられており、このキャリパ爪1
4は、該キャリパ爪14側のブレーキパッド9bの裏金
13に対向されている。前記キャリパ爪14とブレーキ
パッド9bの裏金13との間には、金属板3がキャリパ
爪14の側、コンパウンド層2が裏金13の側にそれぞ
れ来るようにして、もう1つの鳴き防止用シム1が介在
されており、このシム1はバックアップシムを介するこ
となくキャリパ爪14に直接対向されている。このシム
1も、図5〜7のように爪部6を裏金13に引掛けるこ
とにより裏金13に取り付けられている。このディスク
ブレーキにおいては、制動時には、シリンダ11に液圧
が作用されることにより、ピストン12がディスクロー
タ7側(図4の左方)に移動し、該ピストン12が該ピ
ストン12側のシム1を介してディスクロータ7を押圧
すると同時に、その反力によりキャリパ8が反対方向
(図4の右方)に移動し、キャリパ爪14が該キャリパ
爪14側のシム1を介してディスクロータ7を反対側か
ら押圧する。表1は、従来品および比較例との鳴き防止
効果の比較を示している。ここで、前記従来品はゴム単
独の層をコーティングした鳴き防止用シムであり、板厚
0.4mmのSPCC鋼板の両面に合成ゴム単独の層を
片面に付き100μの厚さにコーティングし、さらに前
記ゴム層の表面にグラファイト処理を施して、グラファ
イトを主成分とする層を形成してなる。なお、この従来
品のみは、鳴き防止用シムとピストン12およびキャリ
パ爪14との間にバックアップシムを介在させてノイズ
発生率およびノイズ係数を測定している。比較例A,
B,Cは、それぞれ板厚0.6mmのステンレス鋼板
(SUS301)の片面のみに、ガラス繊維、フィブリ
ル化した芳香族ポリアミド繊維(商品名ケプラーパル
プ、デュポン社製)、ニトリルゴム(NBR)、ゴム薬
品および無機充填材を配合したコンパウンドの層を、片
面に付き300μの厚さにコーティングし、さらに該コ
ンパウンド層の表面にグラファイト処理を施して、グラ
ファイトを主成分とする層を形成してなる。この場合、
前記コンパウンドにはコルク粒は配合されていない。ニ
トリルゴム(エラストマー)の配合量はそれぞれ50
%,20%,13%、繊維および充填材の配合量はそれ
ぞれ50%,80%,87%とされている。
【表1】 表1から明らかなように、繊維および充填材を含まな
い、ゴム単独の層をコーティングされた従来品は、ノイ
ズ発生率およびノイズ係数が高く、鳴き防止効果が悪
い。繊維および充填材を含むコンパウンドをコーティン
グされた比較例A〜C(コルク粒は配合されていない)
は、従来品よりノイズ発生率およびノイズ係数が低下
し、特に繊維および充填材の配合率が増大するほど、ノ
イズ発生率およびノイズ係数が低下する。しかしなが
ら、繊維および充填材の配合率が増大するほど、逆にコ
ンパウンド中のエラストマーの配合率が減少するため、
既に述べたように、表面層(コンパウンド層)の繊維と
エラストマーの結合力が弱くなり、製造工程における打
ち抜き加工時等において層間剥離現象等を発生しやすく
なる。しかるに、本実施例の鳴き防止用シム1は、比較
例A〜Cのうち、エラストマーの配合量が最も少ない比
較例Cに比べても、ノイズ発生率およびノイズ係数が著
しく低下しており、鳴き防止効果が非常に優れているこ
とが分かる。そして、エラストマーの配合量は著しく少
なくする必要がないので、製造工程における打ち抜き加
工時等において表面層(コンパウンド層2)における層
間剥離現象等を発生しにくい。本発明による鳴き防止用
シム1は、耐熱性非金属繊維と充填材とエラストマーと
コルク粒を含有してなるコンパウンド層2をコーティン
グしているので、該層2を厚くしてもヘタリを生じにく
く、その上、前記のようにコルク粒が配合されているこ
とにより、鳴き防止効果を高めることができるので、前
述のように該層2を金属板3の片面にのみコーティング
しても、優れた制振性能、ひいては優れた鳴き防止効果
を得ることができる。したがって、各シム1の金属板3
のピストン12およびキャリパ爪14側の面にはコンパ
ウンド層2をコーティングする必要はないので、各シム
1のピストン12またはキャリパ爪14側の面に従来の
ようにバックアップシムを設ける必要がない。また、も
しブレーキパッド9a,9bとディスクロータ7との間
で生じた摩擦熱が鳴き防止用シム1によって十分な断熱
効果を受けないとすると、この摩擦熱がブレーキパッド
9a,9bの裏金13、鳴き防止用シム1およぴピスト
ン12を介してシリンダ11内のブレーキ液に伝達され
ることにより、シリンダ11内のブレーキ液が気化して
ブレーキが利かなくなる所謂ベーパロック現象が発生す
る虞がある。しかるに、本発明によるシム1において、
前述のようにコルク粒を配合されているので断熱性が非
常に優れており、ブレーキパッド9a,9bから各シム
1を経由して行われる液圧装置のシリンダ11内のブレ
ーキ液への伝熱を低減することができる。また、バック
アップシムが不要になるので、穴5がバックアップシム
により塞がれてしまうことがない。したがって、鳴き防
止用シム1に穴5が設けられていることにより、シリン
ダ11への熱伝導路の横断面面積が制限されるととも
に、各鳴き防止用シム1とピストン12またはキャリパ
爪14との接触部に解放された空気流路が形成され、こ
の空気流路に空気が流れることにより、放熱が効率的に
行われるので、断熱効果を一層高めてシリンダ11内の
ブレーキ液への伝熱を低減し、ブレーキシステムの液圧
系統の信頼性を向上することができる。なお、前記実施
例では、シム1に穴5を設けているが、穴5の代わり、
シム1の外周から内方へ入り込む凹部を設けてもよい。
また、穴5と凹部の両方を設けてもよい。また、本発明
は、前記実施例のような可動キャリパ型以外のディスク
ブレーキにも適用できるものである。また、前記実施例
では、金属板3の片面にのみコンパウンド層をコーティ
ングし、バックアップシムを不要にしているが、本発明
においては、従来と同様にコンパウンド層を金属板の両
面にコーティングし、バックアップシムとともに用いて
もよい。
【発明の効果】以上のように本発明は、(イ)鳴き防止
効果および断熱性を著しく向上させることができ、しか
も表面層(コンパウンド層)において、層間剥離現象等
を発生しないようにすることかできる、(ロ)鳴き防止
用シムの片面にのみコンパウンド層をコーティングすれ
ば、バックアップシムを不要とし、部品点数を減少し
て、ブレーキの製造コストを低減できる、(ハ)鳴き防
止用シムに表裏を貫通する穴または外周から内方へ入り
込む凹部を設ければ、これらの穴または凹部がバックア
ップシムにより塞がれてしまうことがなく、液圧装置の
シリンダへの熱伝導路の面積を制限するとともに、鳴き
防止用シムとピストン等の押圧部材との接触部に解放さ
れた空気流路が形成され、この空気流路に空気が流れる
ことにより、放熱が効率的に行われるので、断熱効果を
一層高めて液圧装置のシリンダ内のブレーキ液への伝熱
を低減し、ブレーキシステムの液圧系統の信頼性を向上
することができる、等の優れた効果を得られるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鳴き防止用シムの一実施例を示す
正面図である。
【図2】前記鳴き防止用シムの実施例を示す拡大側面図
である。
【図3】前記鳴き防止用シムの実施例を示す拡大断面図
である。
【図4】前記鳴き防止用シムの実施例を使用したディス
クブレーキの実施例を示す断面図である。
【図5】前記ディスクブレーキの実施例においてブレー
キパッドに鳴き防止用シムを取り付けた状態を示す背面
図である。
【図6】図5のVI−VI線における鳴き防止用シムの
上端側の爪部をブレーキパッドの上端部に引掛けた状態
を示す断面図である。
【図7】図5のVII−VII線における鳴き防止用シ
ムの下端側の爪部をブレーキパッドの下端部に引掛けた
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 鳴き防止用シム 2 コンパウンドの層 3 金属板 4 グラファイトを主成分とする層 5 穴 7 ディスクロータ 9a,9b ブレーキパッド 10 摩擦材 11 シリンダ 12 ピストン(押圧部材) 13 裏金 14 キャリパ爪(押圧部材)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクブレーキにおいてブレーキパッ
    ドをディスクロータに押圧する押圧部材と前記ブレーキ
    パッドの裏金との間に介在されるディスクブレーキの鳴
    き防止用シムであって、 金属板と、この金属板の少なくとも片面にコーティング
    された、石綿以外の耐熱性非金属繊維と充填材とエラス
    トマーとコルク粒とを含有するコンパウンドの層とを有
    してなるディスクブレーキの鳴き防止用シム。
  2. 【請求項2】 前記コンパウンドは前記コルク粒を2〜
    5重量%含有する請求項1記載のディスクブレーキの鳴
    き防止用シム。
  3. 【請求項3】 ディスクブレーキにおいてブレーキパッ
    ドをディスクロータに押圧する押圧部材と前記ブレーキ
    パッドの裏金との間に介在されるディスクブレーキの鳴
    き防止用シムであって、 金属板と、この金属板の片面にのみコーティングされ
    た、石綿以外の耐熱性非金属繊維と充填材とエラストマ
    ーとコルク粒とを含有するコンパウンドの層とを有して
    なるディスクブレーキの鳴き防止用シム。
  4. 【請求項4】 表裏を貫通する穴または外周から内方へ
    入り込む凹部を有する請求項3記載のディスクブレーキ
    の鳴き防止用シム。
  5. 【請求項5】 ブレーキパッドをディスクロータに押圧
    する押圧部材と前記ブレーキパッドの裏金との間に鳴き
    防止用シムを介在させるディスクブレーキにおいて、 前記鳴き防止用シムは、金属板の片面にのみ、石綿以外
    の耐熱性非金属繊維と充填材とエラストマーとコルク粒
    とを含有するコンパウンドの層をコーティングしてな
    り、前記金属板が前記押圧部材の側、前記コンパウンド
    の層が前記ブレーキパッドの裏金の側にそれぞれ来るよ
    うにして前記押圧部材と前記ブレーキパッドの裏金との
    間に介在され、バックアップシムを介することなく前記
    押圧部材に対向されていることを特徴とするディスクブ
    レーキ。
  6. 【請求項6】 前記鳴き防止用シムは、該シムの表裏を
    貫通する穴または外周から内方へ入り込む凹部を有する
    請求項4記載のディスクブレーキ。
  7. 【請求項7】 前記押圧部材は有底円筒状のピストンで
    あり、該ピストンの開口側の端部が前記鳴き防止用シム
    に対向されている請求項5または6記載のディスクブレ
    ーキ。
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