JPH11223230A - ディスクブレーキの鳴き防止用シムおよびディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキの鳴き防止用シムおよびディスクブレーキ

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JPH11223230A
JPH11223230A JP10038086A JP3808698A JPH11223230A JP H11223230 A JPH11223230 A JP H11223230A JP 10038086 A JP10038086 A JP 10038086A JP 3808698 A JP3808698 A JP 3808698A JP H11223230 A JPH11223230 A JP H11223230A
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shim
squeal
brake
preventing
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Hiroaki Akita
宏明 秋田
Yoshimichi Okazaki
義路 岡崎
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YUUSAN GASKET KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックアップシムが不要で、かつ断熱効果の
優れたディスクブレーキの鳴き防止用シムおよびディス
クブレーキを提供する。 【解決手段】 金属板3の片面にのみ、石綿以外の耐熱
性非金属繊維と充填材とエラストマーとを含有する厚さ
200〜800μのコンパウンドの層2をコーティング
して鳴き防止用シム1を構成し、ブレーキパッド9a,
9bをディスクロータ7に押圧する押圧部材12,14
に直接対向する。コンパウンド層2は厚くしてもヘタリ
を生じにくいため、金属板3の片面にのみコンパウンド
層2を厚く設けて「鳴き」を十分防止できるので、バッ
クアップシムが不要になる。また、コンパウンド層2に
非金属繊維が混入されているので、断熱効果がよい。シ
ム1に穴5または凹部を設ければ、さらに断熱効果を向
上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に使用さ
れているディスクブレーキにおいて、鳴き音発生防止や
断熱のために、キャリパとブレーキパッドとの間に介装
されるディスクブレーキの鳴き防止用シムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等において広く使用されているデ
ィスクブレーキは、車輪と一体に回転するディスクロー
タの両側にブレーキパッドが配されており、キャリパに
設けられたピストンまたはキャリパ爪等の押圧部材を液
圧で駆動して各ブレーキパッドを押すことにより、各ブ
レーキパッドを両側からディスクロータに押圧して制動
する構造となっている。ところが、このようにしてブレ
ーキパッドがディスクロータに押圧されたとき、ブレー
キパッドの裏金と押圧部材とが相対移動したり、ブレー
キパッドとディスクロータとの間に生じる摩擦振動によ
りブレーキ各部が加振されたりすることにより、一般に
「鳴き」と称せられている異音が発生することがある。
【0003】従来より、このような「鳴き」の発生を防
止するために、一般に、金属板の両面にゴム等の減衰材
料の層を設けた鳴き防止用シムがブレーキパッドとキャ
リパとの間に介装されている。そして従来、この種の鳴
き防止用シムとしては、鋼板の両面に合成ゴム単独の層
を片面につき100μ程度の厚さにコーティングしたも
のが多用されていた。
【0004】他方、一般に、前記ピストン等の押圧部材
の鳴き防止用シムに対向される部分の面積は、比較的に
小さい。例えば、ピストンは一般に有底円筒状をなして
おり、その開口側の端部が鳴き防止用シムに対向され
る。したがって、前記従来の金属板の両面に減衰材料の
層を設けた鳴き防止用シムにおいては、該シムと押圧部
材とを直接対向させると、鳴き防止用シムと押圧部材と
の接触部の面積が小さくなり、押圧部材側の面の減衰材
料の層に局部的に非常に高い圧力が作用されるという不
都合が生じることになる。このため、従来は、鳴き防止
用シムと押圧部材との間にさらにバックアップシムと呼
ばれる別のシムを介在させることにより、そのような不
都合を防止していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、前記のようにバックアップシムを用いることによ
り、(a)部品点数が多くなり、ディスクブレーキの製
造コストが増大する、(b)断熱効果を高めるために、
鳴き防止用シムに穴や、外周から内方に入り込む凹部を
設けても、バックアップシムにより前記穴や凹部が塞が
れてしまい、所望の効果が得られない、等の問題があっ
た。
【0006】本発明は、このような従来の事情に鑑みて
なされたもので、本発明の1つの目的は、バックアップ
シムを不要とすることができるディスクブレーキの鳴き
防止用シムおよびディスクブレーキを提供することにあ
る。
【0007】本発明の他の目的は、断熱効果の優れたデ
ィスクブレーキの鳴き防止用シムおよびディスクブレー
キを提供することにある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、以下の説明か
ら明らかになろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるディスクブ
レーキの鳴き防止用シムは、金属板の片面にのみ、石綿
以外の耐熱性非金属繊維と充填材とエラストマーとを含
有してなる厚さ200〜800μのコンパウンドの層を
コーティングしてなる。
【0010】また、本発明によるディスクブレーキは、
ブレーキパッドをディスクロータに押圧する押圧部材と
前記ブレーキパッドの裏金との間にディスクブレーキの
鳴き防止用シムを介在させるディスクブレーキにおい
て、金属板の片面にのみ、石綿以外の耐熱性非金属繊維
と充填材とエラストマーとを含有してなる厚さ200〜
800μのコンパウンドの層をコーティングしてなるデ
ィスクブレーキの鳴き防止用シムを、前記金属板が前記
押圧部材の側、前記コンパウンドの層が前記ブレーキパ
ッドの裏金の側にそれぞれ来るようにして前記押圧部材
と前記ブレーキパッドの裏金との間に介在させ、該鳴き
防止用シムをバックアップシムを介することなく前記押
圧部材に直接対向するものである。
【0011】ここで、ゴム単独の層をコーティングする
場合は、ゴム層が厚くなるとヘタリ易くなるので、ゴム
層を100μ程度までしか厚くできなかった。このた
め、金属板の片面にのみゴム単独の層をコーティングし
たのでは、十分な制振性能が得られず、「鳴き」を十分
防止することができなかった。
【0012】しかるに、本発明においては、石綿以外の
耐熱性非金属繊維と充填材とエラストマーとを含有して
なるコンパウンドの層をコーティングするので、該層を
厚くしてもヘタリを生じにくいため、該層の厚さを20
0〜800μと厚くすることができる。これにより、金
属板の片面にのみコーティングしても、十分な制振性能
が得られ、「鳴き」を十分防止することができる。この
ため、金属板の押圧部材側の面にはコンパウンドの層を
コーティングする必要はないので、バックアップシムは
不要になる。
【0013】また、前記コンパウンド層は、熱伝導率が
小さい耐熱性非金属繊維を配合されているので、ゴム単
独の場合より断熱効果が優れており、ブレーキパッドか
ら鳴き防止用シムを経由して行われる液圧装置のシリン
ダへの伝熱を低減し、ブレーキシステムの液圧系統の信
頼性を向上させることができる。
【0014】また、バックアップシムが不要になるの
で、本発明の鳴き防止用シムに、表裏を貫通する穴また
は外周から内方へ入り込む凹部を設ければ、これらの穴
または凹部がバックアップシムにより塞がれてしまうこ
とがなく、液圧装置のシリンダへの熱伝導路の横断面面
積が制限されるとともに、鳴き防止用シムとピストン等
の押圧部材との接触部に解放された空気流路が形成さ
れ、この空気流路に空気が流れて放熱が効率的に行われ
るので、断熱効果を一層高めて液圧装置のシリンダ内の
ブレーキ液への伝熱を低減し、ブレーキシステムの液圧
系統の信頼性を向上させることができる。
【0015】なお、前記コンパウンドの層を200μよ
り薄くすると十分な制振性能を得られない一方、800
μより厚くするとヘタリ易くなる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の鳴き防止用シムにおける
金属板としては、例えば、ステンレス鋼板、鋼板等が好
適である。
【0017】また、本発明の鳴き防止用シムのコンパウ
ンドにおける耐熱性非金属繊維としては、無機繊維また
は有機繊維をそれぞれ単独で用いてもよいし、無機繊維
と有機繊維とを混合して用いてもよい。
【0018】ただし、石綿以外の無機繊維は柔軟性に乏
しいため、耐熱性非金属繊維として石綿以外の無機繊維
のみを用いると、制振性能が低下してしまう一方、有機
繊維は一般に無機繊維に比較すると耐熱性が劣るため、
有機繊維のみを用いるとすると、シムの耐熱性が悪くな
ってしまう。したがって、無機繊維と有機繊維とを混合
して用いるのが好ましい。
【0019】本発明において使用できる無機繊維として
は、例えば、ガラス繊維、セラミック繊維、岩綿、鉱滓
綿、溶融石英繊維、化学処理高シリカ繊維、溶融硅酸ア
ルミナ繊維、アルミナ連続繊維、安定化ジルコニア繊
維、窒化ホウ素繊維、チタン酸アルカリ繊維、ウィスカ
ー、ボロン繊維等がある。
【0020】また、本発明において使用できる有機繊維
としては、例えば、アラミド繊維(芳香族ポリアミド繊
維)、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリ
エステル系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビ
ニルアルコール系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリ尿
素系繊維、ポリウレタン系繊維、ポリフルオロカーボン
系繊維、フェノール繊維、セルロース系繊維等がある。
【0021】前記耐熱性非金属繊維は、コンパウンド中
に30〜80重量%程度配合されるのが好ましい。
【0022】また、前記コンパウンドを構成するエラス
トマーとしては、例えばニトリルゴム(NBR)、スチ
レンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(I
R)、クロロプレンゴム(CR)、ブタジエンゴム(B
R)、ブチルゴム(IIR)、エチレン−プロピレンゴ
ム(EPM)、フッ素ゴム(FPM)、シリコーンゴム
(Si)、クロロスルフォン化ポリエチレン(CS
M)、エチレン酢ビゴム(EVA)、塩化ポリエチレン
(CPE)、塩化ブチルゴム(CIR)、エビクロルヒ
ドリンゴム(ECO)、ニトリルイソプレンゴム(NI
R)等のゴム材を用いることができる。また、ゴムの代
りに他の種のエラストマーを用いることもできる。
【0023】また、前記コンパウンドを構成する充填材
としては、有機充填材を用いることも可能であるが、有
機充填材を用いると一般に耐熱性が低下してしまうの
で、例えばクレー、タルク、硫酸バリウム、重炭酸ナト
リウム、グラファイト、硫酸鉛、トリポリ石、ウォラス
トナイト等の無機充填材を用いるのが好ましい。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0025】図1〜3は、本発明によるディスクブレー
キの鳴き防止用シムの一実施例を示す。本実施例の鳴き
防止用シム1は、下記の組成を有するコンパウンドの層
2を、予め耐熱性接着剤を塗布されたステンレス鋼板3
の片面のみにコーティングし、さらに該コンパウンド層
2の表面にグラファイト処理を施して、グラファイトを
主成分とする層4を形成した後、140℃〜160℃の
温度で30〜40分熱処理を施されてなる。
【0026】 〔コンパウンドの組成〕 ガラス繊維 …30重量% フィブリル化した芳香族ポリアミド繊維 (商品名ケプラーパルプ、デュポン社製) …10重量% ニトリルゴム(NBR) …16重量% ゴム薬品 … 4重量% 無機充填材 …40重量% なお、上記コンパウンドの組成において、ガラス繊維は
無機繊維の一種、フィブリル化した芳香族ポリアミド繊
維は有機繊維の一種である。
【0027】また、前記グラファイト処理後の熱処理
は、前記コンパウンド中のゴム、ゴム薬品、およびグラ
ファイトを主成分とする層4に混入されている合成樹脂
(この合成樹脂は、グラファイト単独ではコンパウンド
層2にコーテイングすることが不可能なので、グラファ
イトを主成分とする層4に混入されている)等を反応さ
せて架橋させるために行われるものである。
【0028】前記コンパウンドの組成中のゴム薬品とし
ては、例えば硫黄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、過酸
化物、ジニトロリベンゼン等の加硫剤、およびチアゾー
ル系化合物、ポリアミン系化合物、スルフェンアミド系
化合物、ジチオカルバメート系化合物、アルデヒドアミ
ン系化合物、グアニジン系化合物、チオ尿素系化合物、
キサンテート系化合物等の加硫促進剤を用いることがで
きる。
【0029】前記鳴き防止用シム1には、該シム1の表
裏を貫通する適当数の長穴状の穴5が設けられている。
また、シム1の外周の3箇所には、ステンレス鋼板4を
折り曲げることにより爪部6が形成されている。
【0030】前記ステンレス鋼板3の板厚は0.4mm
(400μ)、コンパウンド層2の厚さは600μ、グ
ラファイト層4の厚さは2〜3μとそれぞれされてい
る。
【0031】図4は前記鳴き防止用シム1を用いたデイ
スクブレーキの一実施例を示し、車輪(図示せず)と一
体に回転する円盤状のディスクロータ7と、このディス
クロータ7を跨ぐ状態で配置されるとともに、ディスク
ロータ7の軸方向と平行方向に移動可能とされたキャリ
パ8とを備えている。前記ディスクロータ7の両側に
は、一対のブレーキパッド9a,9bが配置されてい
る。各ブレーキパッド9a,9bの摩擦材10はディス
クロータ7に対向されている。
【0032】前記キャリパ8の一端側には液圧装置を構
成する2個のシリンダ11がディスクロータ7の軸方向
と平行方向に設けられており、これらのシリンダ11に
はそれぞれピストン12が嵌合されている。前記ピスト
ン12は、有底円筒状とされており、該ピストン12の
開口側の端部が該ピストン12側のブレーキパッド9a
の裏金13に対向されている。前記ピストン12とブレ
ーキパッド9aの裏金13との間には、ステンレス鋼板
3がピストン12の側、コンパウンド層2が裏金13の
側にそれぞれ来るようにして、鳴き防止用シム1が介在
されており、このシム1はバックアップシムを介するこ
となくピストン12の開口側の端部に直接対向されてい
る。ここで、前記シム1は、図5〜7に示されるように
各爪部6を裏金13に引掛けることにより裏金13に取
り付けられている。また、各ピストン12の環状をなす
開口側の端部と穴5とは、図5のように各ピストン12
の開口側の端部が各穴5に跨ることとなるような位置関
係で対向されている。
【0033】前記キャリパ8の他端側にはキャリパ爪1
4が設けられており、このキャリパ爪14は、該キャリ
パ爪14側のブレーキパッド9bの裏金13に対向され
ている。前記キャリパ爪14とブレーキパッド9bの裏
金13との間には、ステンレス鋼板3がキャリパ爪14
の側、コンパウンド層2が裏金13の側にそれぞれ来る
ようにして、もう1つの鳴き防止用シム1が介在されて
おり、このシム1はバックアップシムを介することなく
キャリパ爪14に直接対向されている。このシム1も、
図5〜7のように爪部6を裏金13に引掛けることによ
り裏金13に取り付けられている。
【0034】このディスクブレーキにおいては、制動時
には、シリンダ11に液圧が作用されることにより、ピ
ストン12がディスクロータ7側(図4の左方)に移動
し、該ピストン12が該ピストン12側のシム1を介し
てディスクロータ7を押圧すると同時に、その反力によ
りキャリパ8が反対方向(図4の右方)に移動し、キャ
リパ爪14が該キャリパ爪14側のシム1を介してディ
スクロータ7を反対側から押圧する。
【0035】鳴き防止用シム1は、耐熱性非金属繊維と
充填材とエラストマーとを含有してなるコンパウンド層
2をコーティングしているので、該層2を厚くしてもヘ
タリを生じにくいため、該層2をステンレス鋼板3の片
面にのみコーティングしても、十分な制振性能が得ら
れ、「鳴き」を十分防止することができる。したがっ
て、各シム1のステンレス鋼板3のピストン12および
キャリパ爪14側の面にはコンパウンド層2をコーティ
ングする必要はないので、各シム1のピストン12また
はキャリパ爪14側の面に従来のようにバックアップシ
ムを設ける必要はない。
【0036】また、もしブレーキパッド9a,9bとデ
ィスクロータ7との間で生じた摩擦熱が鳴き防止用シム
1によって十分な断熱効果を受けないとすると、この摩
擦熱がブレーキパッド9a,9bの裏金13、鳴き防止
用シム1およぴピストン12を介してシリンダ11内の
ブレーキ液に伝達されることにより、シリンダ11内の
ブレーキ液が気化してブレーキが利かなくなる所謂ベー
パロック現象が発生する虞がある。
【0037】しかるに、シム1において、コンパウンド
層2は熱伝導率が小さい耐熱性非金属繊維を配合されて
いるので、ゴム単独の場合より断熱効果が優れており、
ブレーキパッド9a,9bから各シム1を経由して行わ
れる液圧装置のシリンダ11内のブレーキ液への伝熱を
低減することができる。
【0038】また、バックアップシムが不要になるの
で、穴5がバックアップシムにより塞がれてしまうこと
がない。したがって、鳴き防止用シム1に穴5が設けら
れていることにより、シリンダ11への熱伝導路の横断
面面積が制限されるとともに、各鳴き防止用シム1とピ
ストン12またはキャリパ爪14との接触部に解放され
た空気流路が形成され、この空気流路に空気が流れるこ
とにより、放熱が効率的に行われるので、断熱効果を一
層高めてシリンダ11内のブレーキ液への伝熱を低減
し、ブレーキシステムの液圧系統の信頼性を向上するこ
とができる。
【0039】なお、前記実施例では、シム1に穴5を設
けているが、穴5の代わり、シム1の外周から内方へ入
り込む凹部を設けてもよい。また、穴5と凹部の両方を
設けてもよい。
【0040】また、本発明は、前記実施例のような可動
キャリパ型以外のディスクブレーキにも適用できるもの
である。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明は、(イ)バックア
ップシムを不要とし、部品点数を減少して、ブレーキの
製造コストを低減できる、(ロ)鳴き防止用シムの断熱
効果が優れており、ブレーキパッドから鳴き防止用シム
を経由して行われる液圧装置のシリンダ内のブレーキ液
への伝熱を低減し、ブレーキシステムの液圧系統の信頼
性を向上することができる、(ハ)鳴き防止用シムに表
裏を貫通する穴または外周から内方へ入り込む凹部を設
ければ、これらの穴または凹部がバックアップシムによ
り塞がれてしまうことがなく、液圧装置のシリンダへの
熱伝導路の面積を制限するとともに、鳴き防止用シムと
ピストン等の押圧部材との接触部に解放された空気流路
が形成され、この空気流路に空気が流れることにより、
放熱が効率的に行われるので、断熱効果を一層高めて液
圧装置のシリンダ内のブレーキ液への伝熱を低減し、ブ
レーキシステムの液圧系統の信頼性を向上することがで
きる、等の優れた効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鳴き防止用シムの一実施例を示す
正面図である。
【図2】前記鳴き防止用シムの実施例を示す拡大側面図
である。
【図3】前記鳴き防止用シムの実施例を示す拡大断面図
である。
【図4】前記鳴き防止用シムの実施例を使用したディス
クブレーキの実施例を示す断面図である。
【図5】前記ディスクブレーキの実施例においてブレー
キパッドに鳴き防止用シムを取り付けた状態を示す背面
図である。
【図6】図5のVI−VI線における鳴き防止用シムの
上端側の爪部をブレーキパッドの上端部に引掛けた状態
を示す断面図である。
【図7】図5のVII−VII線における鳴き防止用シ
ムの下端側の爪部をブレーキパッドの下端部に引掛けた
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 鳴き防止用シム 2 コンパウンドの層 3 ステンレス鋼板(金属板) 4 グラファイトを主成分とする層 5 穴 7 ディスクロータ 9a,9b ブレーキパッド 10 摩擦材 11 シリンダ 12 ピストン(押圧部材) 13 裏金 14 キャリパ爪(押圧部材)
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】前記鳴き防止用シム1には、該シム1の表
裏を貫通する適当数の長穴状の穴5が設けられている。
また、シム1の外周の3箇所には、ステンレス鋼板
折り曲げることにより爪部6が形成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクブレーキにおいてブレーキパッ
    ドをディスクロータに押圧する押圧部材と前記ブレーキ
    パッドの裏金との間に介在されるディスクブレーキの鳴
    き防止用シムであって、 金属板の片面にのみ、石綿以外の耐熱性非金属繊維と充
    填材とエラストマーとを含有してなる厚さ200〜80
    0μのコンパウンドの層をコーティングしてなるディス
    クブレーキの鳴き防止用シム。
  2. 【請求項2】 表裏を貫通する穴または外周から内方へ
    入り込む凹部を有する請求項1記載のディスクブレーキ
    の鳴き防止用シム。
  3. 【請求項3】 前記コンパウンドの層の表面にグラファ
    イトを主成分とする層をコーティングしてなる請求項1
    または2記載のディスクブレーキの鳴き防止用シム。
  4. 【請求項4】 ブレーキパッドをディスクロータに押圧
    する押圧部材と前記ブレーキパッドの裏金との間に鳴き
    防止用シムを介在させるディスクブレーキにおいて、 前記鳴き防止用シムは、金属板の片面にのみ、石綿以外
    の耐熱性非金属繊維と充填材とエラストマーとを含有し
    てなる厚さ200〜800μのコンパウンドの層をコー
    ティングしてなり、前記金属板が前記押圧部材の側、前
    記コンパウンドの層が前記ブレーキパッドの裏金の側に
    それぞれ来るようにして前記押圧部材と前記ブレーキパ
    ッドの裏金との間に介在され、バックアップシムを介す
    ることなく前記押圧部材に対向されていることを特徴と
    するディスクブレーキ。
  5. 【請求項5】 前記鳴き防止用シムは、該シムの表裏を
    貫通する穴または外周から内方へ入り込む凹部を有する
    請求項4記載のディスクブレーキ。
  6. 【請求項6】 前記押圧部材は有底円筒状のピストンで
    あり、該ピストンの開口側の端部が前記鳴き防止用シム
    に対向されている請求項4または5記載のディスクブレ
    ーキ。
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