JP2000034852A - 蝶 番 - Google Patents
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- JP2000034852A JP2000034852A JP10289503A JP28950398A JP2000034852A JP 2000034852 A JP2000034852 A JP 2000034852A JP 10289503 A JP10289503 A JP 10289503A JP 28950398 A JP28950398 A JP 28950398A JP 2000034852 A JP2000034852 A JP 2000034852A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 固定側部材と枢軸部材と可動側部材とを有す
る蝶番において、固定側部材に対する可動側部材の前後
・左右の位置調節と上下の位置調節とを、それぞれ操作
し易くする。 【解決手段】 前後・左右の位置調節は、固定側部材2
の受け筒部7と可動側部材4の被せ筒部20との突き合
わせ間で、枢軸部材3の中間部から周方向外方へ張り出
すようにして設けた係合部27を操作して行う。また、
上下の位置調節は、固定側部材2における受け筒部7の
下端部に設けた昇降調節ネジ部15を操作して行う。操
作位置がそれぞれ別であり、単一工具による操作の独自
性が得られるようにした。
る蝶番において、固定側部材に対する可動側部材の前後
・左右の位置調節と上下の位置調節とを、それぞれ操作
し易くする。 【解決手段】 前後・左右の位置調節は、固定側部材2
の受け筒部7と可動側部材4の被せ筒部20との突き合
わせ間で、枢軸部材3の中間部から周方向外方へ張り出
すようにして設けた係合部27を操作して行う。また、
上下の位置調節は、固定側部材2における受け筒部7の
下端部に設けた昇降調節ネジ部15を操作して行う。操
作位置がそれぞれ別であり、単一工具による操作の独自
性が得られるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蝶番に関するもの
である。
である。
【0002】
【従来の技術】従来、蝶番として、特公平4−7047
2号公報に記載のものが知られている。この蝶番は、ド
ア枠側に取り付けられる固定側取付板と、この固定側取
付板に設けられる枢軸と、ドア側に取り付けられた状態
で上記枢軸を介して固定側取付板の上部で回動自在に保
持される可動側取付板とを有している。
2号公報に記載のものが知られている。この蝶番は、ド
ア枠側に取り付けられる固定側取付板と、この固定側取
付板に設けられる枢軸と、ドア側に取り付けられた状態
で上記枢軸を介して固定側取付板の上部で回動自在に保
持される可動側取付板とを有している。
【0003】固定側取付板及び可動側取付板には、枢軸
の上端部及び下端部をそれぞれ嵌合可能にする筒状部が
設けられている。そして、枢軸は、可動側取付板の筒状
部に嵌められる端部側が太軸とされているのに対し、固
定側取付板の筒状部に嵌められる端部側が細軸とされ、
且つ上記太軸に対して偏心して設けられている。また、
固定側取付板の筒状部には、内面に雌ネジを有するスリ
ーブが回動自在に嵌められており、枢軸の細軸まわりに
は、このスリーブの雌ネジに螺合する雄ねじが設けられ
ている。
の上端部及び下端部をそれぞれ嵌合可能にする筒状部が
設けられている。そして、枢軸は、可動側取付板の筒状
部に嵌められる端部側が太軸とされているのに対し、固
定側取付板の筒状部に嵌められる端部側が細軸とされ、
且つ上記太軸に対して偏心して設けられている。また、
固定側取付板の筒状部には、内面に雌ネジを有するスリ
ーブが回動自在に嵌められており、枢軸の細軸まわりに
は、このスリーブの雌ネジに螺合する雄ねじが設けられ
ている。
【0004】枢軸には、太軸と細軸との間につばが設け
られており、このつばの外周面に回動操作用の工具を係
止できるようになっている。また、スリーブにも、その
外周面に回動操作用の工具を係止できるようになってい
る。従って、スリーブに工具を係合させてこれを回動さ
せると、スリーブに対する枢軸の螺進(軸移動)関係に
おいて固定側取付板に対する可動側取付板の上下動が可
能になる。一方、枢軸のつばに工具を係合させてこれを
回動させると、枢軸における細軸の偏心回動に応じて固
定側取付板に対する可動側取付板の前後・左右への移動
が可能になっている。
られており、このつばの外周面に回動操作用の工具を係
止できるようになっている。また、スリーブにも、その
外周面に回動操作用の工具を係止できるようになってい
る。従って、スリーブに工具を係合させてこれを回動さ
せると、スリーブに対する枢軸の螺進(軸移動)関係に
おいて固定側取付板に対する可動側取付板の上下動が可
能になる。一方、枢軸のつばに工具を係合させてこれを
回動させると、枢軸における細軸の偏心回動に応じて固
定側取付板に対する可動側取付板の前後・左右への移動
が可能になっている。
【0005】これによって、ドア枠に対するドアの取付
位置を調節できるようになっている。
位置を調節できるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の蝶番におい
て、可動側取付板の上下動及び前後・左右動は、スリー
ブや枢軸のつばに対して工具を係合させて、この工具を
操作することによって行っているが、これらスリーブ及
び枢軸のつばは、いずれも固定側取付板の筒状部と可動
側取付板の筒状部との突き合わせ間(蝶番としての上下
方向中央部)に位置している。そのため、恰も、操作箇
所の1か所集中による利便性が得られるかのように錯覚
する。
て、可動側取付板の上下動及び前後・左右動は、スリー
ブや枢軸のつばに対して工具を係合させて、この工具を
操作することによって行っているが、これらスリーブ及
び枢軸のつばは、いずれも固定側取付板の筒状部と可動
側取付板の筒状部との突き合わせ間(蝶番としての上下
方向中央部)に位置している。そのため、恰も、操作箇
所の1か所集中による利便性が得られるかのように錯覚
する。
【0007】ところが、実際には、スリーブや枢軸のつ
ばが設けられる部位は、そもそも狭い箇所である。しか
も、スリーブに係合させた工具を操作するときには、枢
軸が一緒に回動するのを阻止するため、枢軸のつばにも
別の工具を係合させて、これを不動に保持させておく必
要がある。そのため、操作が非常に複雑で煩わしいだけ
でなく、上記のような狭い箇所で、上記のような複雑な
操作を行うに際しては、ドアの開き角度によっては工具
の挿入スペースやその後の操作スペースとして干渉が起
こることもあり、操作が困難で、場合によっては操作で
きないこともあった。
ばが設けられる部位は、そもそも狭い箇所である。しか
も、スリーブに係合させた工具を操作するときには、枢
軸が一緒に回動するのを阻止するため、枢軸のつばにも
別の工具を係合させて、これを不動に保持させておく必
要がある。そのため、操作が非常に複雑で煩わしいだけ
でなく、上記のような狭い箇所で、上記のような複雑な
操作を行うに際しては、ドアの開き角度によっては工具
の挿入スペースやその後の操作スペースとして干渉が起
こることもあり、操作が困難で、場合によっては操作で
きないこともあった。
【0008】更に、枢軸において、細軸は太軸における
片側の外周面ぎりぎりまで偏心して設けられていたた
め、固定側取付板の筒状部と可動側取付板の筒状部との
間でも顕著な偏心状態が生じることになり、仮にこれに
カバー筒を嵌め込んだとしても偏心を隠すことはできな
いので、見栄えが悪いということがあった。本発明は、
上記事情に鑑みてなされたものであって、ドア枠に対す
るドアの取付位置調節等が簡単・迅速且つ的確に行え、
また見栄えもよくできるようにした蝶番を提供すること
を目的とする。
片側の外周面ぎりぎりまで偏心して設けられていたた
め、固定側取付板の筒状部と可動側取付板の筒状部との
間でも顕著な偏心状態が生じることになり、仮にこれに
カバー筒を嵌め込んだとしても偏心を隠すことはできな
いので、見栄えが悪いということがあった。本発明は、
上記事情に鑑みてなされたものであって、ドア枠に対す
るドアの取付位置調節等が簡単・迅速且つ的確に行え、
また見栄えもよくできるようにした蝶番を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る蝶番では、固定側部材と、この固定側部材に設
けられる枢軸部材と、この枢軸部材を介して固定側部材
の上部で回動自在に保持される可動側部材とを有してい
る。
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る蝶番では、固定側部材と、この固定側部材に設
けられる枢軸部材と、この枢軸部材を介して固定側部材
の上部で回動自在に保持される可動側部材とを有してい
る。
【0010】このうち、固定側部材は、軸心を縦方向へ
向けた受け筒部と、この受け筒部を例えばドア枠等の固
定側の取付相手へ取付可能にする取付板部とを有してお
り、また可動側部材は、軸心を縦方向へ向けた被せ筒部
と、この被せ筒部を例えばドア等の可動側の取付相手へ
取付可能にする取付板部とを有している。また、枢軸部
材は、固定側部材の受け筒部へ回動自在に嵌合可能な基
軸部と、可動側部材の被せ筒部を回動自在に嵌合可能と
し、且つ上記基軸部に偏心して設けられた偏心軸部とを
有している。
向けた受け筒部と、この受け筒部を例えばドア枠等の固
定側の取付相手へ取付可能にする取付板部とを有してお
り、また可動側部材は、軸心を縦方向へ向けた被せ筒部
と、この被せ筒部を例えばドア等の可動側の取付相手へ
取付可能にする取付板部とを有している。また、枢軸部
材は、固定側部材の受け筒部へ回動自在に嵌合可能な基
軸部と、可動側部材の被せ筒部を回動自在に嵌合可能と
し、且つ上記基軸部に偏心して設けられた偏心軸部とを
有している。
【0011】そして、枢軸部材には、基軸部と偏心軸部
との中間に回動操作用工具の係合部が設けられている。
従って、この係合部へ工具を係合させ、これを操作する
と、基軸部に対する偏心軸部の回動に応じて固定側部材
に対する可動側部材の前後・左右への移動が可能になっ
ている。また、固定側部材には、受け筒部内に嵌められ
る枢軸部材の基軸部下端部を支持可能とする昇降調節ネ
ジ部が設けられている。この昇降調節ネジ部は、受け筒
部の下端部との間で螺進作用を発生可能になっており、
この螺進作用によって枢軸部材を軸移動可能になってい
るので、この昇降調節ネジ部の操作により、固定側取付
板に対する可動側取付板の上下動が可能になっている。
との中間に回動操作用工具の係合部が設けられている。
従って、この係合部へ工具を係合させ、これを操作する
と、基軸部に対する偏心軸部の回動に応じて固定側部材
に対する可動側部材の前後・左右への移動が可能になっ
ている。また、固定側部材には、受け筒部内に嵌められ
る枢軸部材の基軸部下端部を支持可能とする昇降調節ネ
ジ部が設けられている。この昇降調節ネジ部は、受け筒
部の下端部との間で螺進作用を発生可能になっており、
この螺進作用によって枢軸部材を軸移動可能になってい
るので、この昇降調節ネジ部の操作により、固定側取付
板に対する可動側取付板の上下動が可能になっている。
【0012】このようなことから、ドア枠に対するドア
の取付位置等を調節可能である。なお、固定側部材の受
け筒部には、その周壁部に、枢軸部材の回動及び軸移動
を不能にする軸固定部が設けられているので、上記各操
作後には、この軸固定部によって操作状態の固定を行う
ことができる。そして、上記のように、固定側部材に対
する可動側部材の前後・左右への移動調節を行う回動操
作用の係合部は、固定側部材の受け筒部と可動側部材の
被せ筒部との突き合わせ間に設けられており、これに対
して、固定側部材に対する可動側部材の上下動調節を行
う昇降調節ネジ部は、固定側部材の受け筒部の下端部に
設けられている。
の取付位置等を調節可能である。なお、固定側部材の受
け筒部には、その周壁部に、枢軸部材の回動及び軸移動
を不能にする軸固定部が設けられているので、上記各操
作後には、この軸固定部によって操作状態の固定を行う
ことができる。そして、上記のように、固定側部材に対
する可動側部材の前後・左右への移動調節を行う回動操
作用の係合部は、固定側部材の受け筒部と可動側部材の
被せ筒部との突き合わせ間に設けられており、これに対
して、固定側部材に対する可動側部材の上下動調節を行
う昇降調節ネジ部は、固定側部材の受け筒部の下端部に
設けられている。
【0013】従って、これらに対する操作はそれぞれ別
位置で行え、また一方の操作によって他方の操作状態が
乱されることもないため、単一の工具による操作の独自
性が得られ、全体として操作の容易性が図られたものと
なっている。一方、枢軸部材において、基軸部に対して
偏心軸部を偏心させる場合の偏心度合は、次のようにす
るとよい。すなわち、基軸部を固定側部材の受け筒部内
へ嵌めた状態で回動させたときに、偏心軸部に嵌めた可
動側部材の被せ筒部が、受け筒部の外径範囲から外周側
へ逸脱しないようにする。
位置で行え、また一方の操作によって他方の操作状態が
乱されることもないため、単一の工具による操作の独自
性が得られ、全体として操作の容易性が図られたものと
なっている。一方、枢軸部材において、基軸部に対して
偏心軸部を偏心させる場合の偏心度合は、次のようにす
るとよい。すなわち、基軸部を固定側部材の受け筒部内
へ嵌めた状態で回動させたときに、偏心軸部に嵌めた可
動側部材の被せ筒部が、受け筒部の外径範囲から外周側
へ逸脱しないようにする。
【0014】このようにすると、固定側部材の受け筒部
と可動側部材の被せ筒部との外周面は、片面では段部状
となっても、その反対側片面では面一状に繋がった状態
にすることができる。そのため、双方の筒外周面におい
て、両者の偏心度は顕著とはならず、見栄えが悪くなる
のを防止できる。しかも、双方の筒部に対してカバー筒
を嵌める場合には、このカバー筒を上下方向で一本化
(同一径化)できるようになるため、外観的な一体感が
得られ、偏心状態を完全に隠すことができる。
と可動側部材の被せ筒部との外周面は、片面では段部状
となっても、その反対側片面では面一状に繋がった状態
にすることができる。そのため、双方の筒外周面におい
て、両者の偏心度は顕著とはならず、見栄えが悪くなる
のを防止できる。しかも、双方の筒部に対してカバー筒
を嵌める場合には、このカバー筒を上下方向で一本化
(同一径化)できるようになるため、外観的な一体感が
得られ、偏心状態を完全に隠すことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1乃至図3に示すように、本発
明に係る蝶番1は、固定側部材2と、この固定側部材2
に設けられる枢軸部材3と、この枢軸部材3を介して固
定側部材2の上部で回動自在に保持される可動側部材4
とを有している。
施の形態を説明する。図1乃至図3に示すように、本発
明に係る蝶番1は、固定側部材2と、この固定側部材2
に設けられる枢軸部材3と、この枢軸部材3を介して固
定側部材2の上部で回動自在に保持される可動側部材4
とを有している。
【0016】固定側部材2は、上記枢軸部材3を回動自
在に保持可能な受け筒部7と、この受け筒部7を、例え
ばドア枠等の固定側の取付相手8へ取付可能にする取付
板部9とを有している。この取付板部9には、複数のネ
ジ挿通孔10が設けられている。受け筒部7は、取付板
部9を形成する素材金属板に一部延長部分を設けて、こ
れを縦筒型に巻き込むと共に、この縦筒型の下端開放端
部に座金状の孔明き円板12を溶接等によって固着する
ことにより、形成してある。
在に保持可能な受け筒部7と、この受け筒部7を、例え
ばドア枠等の固定側の取付相手8へ取付可能にする取付
板部9とを有している。この取付板部9には、複数のネ
ジ挿通孔10が設けられている。受け筒部7は、取付板
部9を形成する素材金属板に一部延長部分を設けて、こ
れを縦筒型に巻き込むと共に、この縦筒型の下端開放端
部に座金状の孔明き円板12を溶接等によって固着する
ことにより、形成してある。
【0017】この円板12に設けられた孔はねじ孔13
とされ、このねじ孔13に下からボルト14が螺合され
ることにより、昇降調節ネジ部15が構成されている。
なお、ねじ孔13とボルト14との螺合隙間には、ボル
ト14のガタツキや緩みを防止するために、所定の回動
抵抗を付与するための弾性充填材(図示略)を封入して
おくのが好適である。
とされ、このねじ孔13に下からボルト14が螺合され
ることにより、昇降調節ネジ部15が構成されている。
なお、ねじ孔13とボルト14との螺合隙間には、ボル
ト14のガタツキや緩みを防止するために、所定の回動
抵抗を付与するための弾性充填材(図示略)を封入して
おくのが好適である。
【0018】また、この受け筒部7には、周壁の一部を
貫通する横ねじ孔16が設けられており、この横ねじ孔
16にセットネジ等のネジ17が螺合されることによ
り、軸固定部18が構成されている。これに対し、可動
側部材4は、上記枢軸部材3を回動自在に保持可能な被
せ筒部20と、この被せ筒部20を、例えばドア等の可
動側の取付相手21へ取付可能にする取付板部22とを
有している。この取付板部22には、複数のネジ挿通孔
23が設けられている。
貫通する横ねじ孔16が設けられており、この横ねじ孔
16にセットネジ等のネジ17が螺合されることによ
り、軸固定部18が構成されている。これに対し、可動
側部材4は、上記枢軸部材3を回動自在に保持可能な被
せ筒部20と、この被せ筒部20を、例えばドア等の可
動側の取付相手21へ取付可能にする取付板部22とを
有している。この取付板部22には、複数のネジ挿通孔
23が設けられている。
【0019】被せ筒部20は、取付板部22を形成する
素材金属板に一部延長部分を設けて、これを縦筒型に巻
き込むことにより形成してある。なお、この被せ筒部2
0は、後述する枢軸部材3の形状に伴って、固定側部材
3の受け筒部7よりも径小となっている。一方、枢軸部
材3は、固定側部材2の受け筒部7に嵌合可能とされる
基軸部25と、可動側部材4の被せ筒部20に嵌合可能
とされ、且つ上記基軸部25に偏心して設けられた偏心
軸部26と、これら基軸部25と偏心軸部26との中間
に設けられた回動操作用工具の係合部27とを有してい
る。
素材金属板に一部延長部分を設けて、これを縦筒型に巻
き込むことにより形成してある。なお、この被せ筒部2
0は、後述する枢軸部材3の形状に伴って、固定側部材
3の受け筒部7よりも径小となっている。一方、枢軸部
材3は、固定側部材2の受け筒部7に嵌合可能とされる
基軸部25と、可動側部材4の被せ筒部20に嵌合可能
とされ、且つ上記基軸部25に偏心して設けられた偏心
軸部26と、これら基軸部25と偏心軸部26との中間
に設けられた回動操作用工具の係合部27とを有してい
る。
【0020】基軸部25は、これを固定側部材2の受け
筒部7に対してガタツキなく嵌め入れ可能で、且つ回動
自在となる直径を有していると共に、この受け筒部7に
設けられた昇降調節ネジ部15のボルト14上に軸下端
部が当接する長さを有して形成されている。すなわち、
この枢軸部材3は、固定側部材2の受け筒部7に対し、
昇降調節ネジ部15を介して支持されたかたちとなって
おり、この昇降調節ネジ部15のボルト14をネジ孔1
3に対して螺進させることで、受け筒部7に対して軸移
動(上下動)させることができるものである。
筒部7に対してガタツキなく嵌め入れ可能で、且つ回動
自在となる直径を有していると共に、この受け筒部7に
設けられた昇降調節ネジ部15のボルト14上に軸下端
部が当接する長さを有して形成されている。すなわち、
この枢軸部材3は、固定側部材2の受け筒部7に対し、
昇降調節ネジ部15を介して支持されたかたちとなって
おり、この昇降調節ネジ部15のボルト14をネジ孔1
3に対して螺進させることで、受け筒部7に対して軸移
動(上下動)させることができるものである。
【0021】また、この基軸部25には、固定側部材2
の受け筒部7に設けられた軸固定部18と対応する位置
に、一回り径小にくびれた抜け止め部30が設けられて
いる。従って、この軸固定部18のネジ17を横ねじ孔
16に沿って螺進させることで、ネジ17を抜け止め部
30へ嵌め入れたり退避させたりできるものであり、嵌
め入れ時には、受け筒部7から枢軸部材3が抜け出すの
を阻止可能になっている。
の受け筒部7に設けられた軸固定部18と対応する位置
に、一回り径小にくびれた抜け止め部30が設けられて
いる。従って、この軸固定部18のネジ17を横ねじ孔
16に沿って螺進させることで、ネジ17を抜け止め部
30へ嵌め入れたり退避させたりできるものであり、嵌
め入れ時には、受け筒部7から枢軸部材3が抜け出すの
を阻止可能になっている。
【0022】なお、抜け止め部30の軸方向長さは、ネ
ジ17の直径よりも大きくなされているため、ネジ17
の嵌め入れ時でも、その先端が抜け止め部30に当接し
ていない状態であれば、抜け止め部30における軸方向
長さの範囲で枢軸部材3を軸移動させることは可能であ
る。また、抜け止め部30は基軸部25の全周でくびれ
ているので、枢軸部材3は上記軸移動と共に回動が自在
である。
ジ17の直径よりも大きくなされているため、ネジ17
の嵌め入れ時でも、その先端が抜け止め部30に当接し
ていない状態であれば、抜け止め部30における軸方向
長さの範囲で枢軸部材3を軸移動させることは可能であ
る。また、抜け止め部30は基軸部25の全周でくびれ
ているので、枢軸部材3は上記軸移動と共に回動が自在
である。
【0023】勿論、軸固定部18において、ネジ17を
抜け止め部30に当接するまで締め込めば、枢軸部材3
の軸移動及び回動を不能な状態に固定できるものであ
る。枢軸部材3の上記係合部27は、基軸部25の中心
を同心としつつ、この基軸部25よりも径方向外方へ張
り出す状態で平面正六角形を呈するように形成されてい
る。
抜け止め部30に当接するまで締め込めば、枢軸部材3
の軸移動及び回動を不能な状態に固定できるものであ
る。枢軸部材3の上記係合部27は、基軸部25の中心
を同心としつつ、この基軸部25よりも径方向外方へ張
り出す状態で平面正六角形を呈するように形成されてい
る。
【0024】従って、この係合部27に、例えばスパナ
等の回動操作用の工具(図示略)を係合させ、これを揺
動方向へ操作することで、固定側部材2の受け筒部7内
において枢軸部材3を同軸回動させることができる。枢
軸部材3の上記偏心軸部26は、可動側部材4の被せ筒
部20をガタツキなく嵌め入れ可能で、且つ回動自在と
できる直径を有している。但し、基軸部25よりも径小
とされている。
等の回動操作用の工具(図示略)を係合させ、これを揺
動方向へ操作することで、固定側部材2の受け筒部7内
において枢軸部材3を同軸回動させることができる。枢
軸部材3の上記偏心軸部26は、可動側部材4の被せ筒
部20をガタツキなく嵌め入れ可能で、且つ回動自在と
できる直径を有している。但し、基軸部25よりも径小
とされている。
【0025】なお、この偏心軸部26には、スリップリ
ング35が嵌められて、被せ筒部20の回動を円滑化さ
せるようにしてある。従って、この枢軸部材3におい
て、基軸部25を固定側部材2の受け筒部7へ嵌め入
れ、また偏心軸部26に可動部材4の被せ筒部20を嵌
め入れた状態で、上記のように工具等により、係合部2
7を回動させたとすると、図2の状態から図5乃至図7
に示すように、偏心軸部26が基軸部25に対して偏心
回動を起こし、これに伴って、受け筒部7に対して被せ
筒部20も偏心回動するから、結果として、固定側部材
2の取付板部9(固定側取付相手8)に対する可動側部
材4の取付板部22(可動側取付相手21)の前後・左
右への移動が可能になっている。
ング35が嵌められて、被せ筒部20の回動を円滑化さ
せるようにしてある。従って、この枢軸部材3におい
て、基軸部25を固定側部材2の受け筒部7へ嵌め入
れ、また偏心軸部26に可動部材4の被せ筒部20を嵌
め入れた状態で、上記のように工具等により、係合部2
7を回動させたとすると、図2の状態から図5乃至図7
に示すように、偏心軸部26が基軸部25に対して偏心
回動を起こし、これに伴って、受け筒部7に対して被せ
筒部20も偏心回動するから、結果として、固定側部材
2の取付板部9(固定側取付相手8)に対する可動側部
材4の取付板部22(可動側取付相手21)の前後・左
右への移動が可能になっている。
【0026】ここにおいて、図2は、固定側部材2の取
付板部9と可動側部材4の取付板部22とが、互いに平
行で最も近接間隔となった基準状態を示すものとする
と、図5は、可動側部材4の取付板部22を図中左方へ
引き出した状態、即ち、固定側取付相手8に対して可動
側取付相手21を前後方向の一方(例えば前とする)へ
移動させた状態であり、図6は、反対に、可動側部材4
の取付板部22を図中右方へ押し込んだ状態、即ち、固
定側取付相手8に対して可動側取付相手21を前後方向
の他方(後)へ移動させた状態である。
付板部9と可動側部材4の取付板部22とが、互いに平
行で最も近接間隔となった基準状態を示すものとする
と、図5は、可動側部材4の取付板部22を図中左方へ
引き出した状態、即ち、固定側取付相手8に対して可動
側取付相手21を前後方向の一方(例えば前とする)へ
移動させた状態であり、図6は、反対に、可動側部材4
の取付板部22を図中右方へ押し込んだ状態、即ち、固
定側取付相手8に対して可動側取付相手21を前後方向
の他方(後)へ移動させた状態である。
【0027】また、図7は、図2に示した基準状態か
ら、可動側部材4の取付板部22を、固定側部材2の取
付板部9に平行させたまま最も離反させた状態、即ち、
上記基準状態を、固定側取付相手8に対して可動側取付
相手21が左右方向の一方(例えば右とする)へ偏らせ
てあるものとするとき、固定側取付相手8に対して可動
側取付相手21を左右方向の他方(左)へ移動させた状
態である。
ら、可動側部材4の取付板部22を、固定側部材2の取
付板部9に平行させたまま最も離反させた状態、即ち、
上記基準状態を、固定側取付相手8に対して可動側取付
相手21が左右方向の一方(例えば右とする)へ偏らせ
てあるものとするとき、固定側取付相手8に対して可動
側取付相手21を左右方向の他方(左)へ移動させた状
態である。
【0028】ところで、枢軸部材3において、基軸部2
5に対する偏心軸部26の偏心度合は、基軸部25の嵌
まる受け筒部7の外径範囲から、偏心軸部26に嵌まっ
た被せ筒部20の外面が外周側へ逸脱しないように設定
するのが好適である。すなわち、このようにすると、図
4に示すように、受け筒部7に対して被せ筒部20が最
も偏心されている位置で見たとき、両筒部の突き合わせ
間において、被せ筒部20の片面側(図4左側)では段
部状となっても、その反対の片面側(図4右側)では受
け筒部7と面一状に繋がった状態にできることになる。
5に対する偏心軸部26の偏心度合は、基軸部25の嵌
まる受け筒部7の外径範囲から、偏心軸部26に嵌まっ
た被せ筒部20の外面が外周側へ逸脱しないように設定
するのが好適である。すなわち、このようにすると、図
4に示すように、受け筒部7に対して被せ筒部20が最
も偏心されている位置で見たとき、両筒部の突き合わせ
間において、被せ筒部20の片面側(図4左側)では段
部状となっても、その反対の片面側(図4右側)では受
け筒部7と面一状に繋がった状態にできることになる。
【0029】従って、双方の筒外周面において、両者間
の偏心度はあまり目立たず、見栄えが悪くなるのを防止
できる。そのため、受け筒部7及び被せ筒部20の双方
へカバー筒38,39を嵌め付ければ、これらカバー筒
38,39を上下方向で一本化(同一径化)することが
可能になり、この状態は、枢軸部材3を回動させても何
ら変動を生じないものとなる。
の偏心度はあまり目立たず、見栄えが悪くなるのを防止
できる。そのため、受け筒部7及び被せ筒部20の双方
へカバー筒38,39を嵌め付ければ、これらカバー筒
38,39を上下方向で一本化(同一径化)することが
可能になり、この状態は、枢軸部材3を回動させても何
ら変動を生じないものとなる。
【0030】従って、これらカバー筒38,39として
外観的な一体感が得られ、偏心状態を完全に隠すことが
できることなる。このような構成を具備する本発明に係
る蝶番1では、固定側部材2の受け筒部7と可動側部材
4の被せ筒部20との突き合わせ間に位置付けられてい
る係合部27を操作することで、可動側部材4におせる
前後・左右の位置調節が行えるものであり、また固定側
部材2における受け筒部7の下端に位置付けられている
昇降調節ネジ部15を操作することで、可動側部材4に
おける上下の位置調節が行えるものである。
外観的な一体感が得られ、偏心状態を完全に隠すことが
できることなる。このような構成を具備する本発明に係
る蝶番1では、固定側部材2の受け筒部7と可動側部材
4の被せ筒部20との突き合わせ間に位置付けられてい
る係合部27を操作することで、可動側部材4におせる
前後・左右の位置調節が行えるものであり、また固定側
部材2における受け筒部7の下端に位置付けられている
昇降調節ネジ部15を操作することで、可動側部材4に
おける上下の位置調節が行えるものである。
【0031】従って、これに伴い、固定側取付相手8
(ドア枠等)に対する可動側取付相手21(ドア等)の
取付位置を調節可能になっている。なお、可動側取付相
手21がドアである場合、上下方向に2組以上の蝶番を
用いるようにするのが普通であるから、この場合には、
各蝶番において、上記した前後・左右及び上下の位置調
節を総合的(相対的)に行うことで、可動側取付相手2
1の前後・左右への傾きを調節することも可能であるこ
とは言うまでもない。
(ドア枠等)に対する可動側取付相手21(ドア等)の
取付位置を調節可能になっている。なお、可動側取付相
手21がドアである場合、上下方向に2組以上の蝶番を
用いるようにするのが普通であるから、この場合には、
各蝶番において、上記した前後・左右及び上下の位置調
節を総合的(相対的)に行うことで、可動側取付相手2
1の前後・左右への傾きを調節することも可能であるこ
とは言うまでもない。
【0032】ところで、軸固定部18を構成する頭無し
のネジ17を締め忘れた場合、枢軸部材3が受け筒部7
に対して相対回転し、扉と枠との収まり状態が変化して
しまう恐れがある。そこで、本実施形態では、図8に示
すように、当該ネジ17の長さL1を、受け筒部7の外
周面から枢軸部材3の抜け止め部30の外周面までの深
さL2とほぼ同じか又はそれより若干大きい寸法に形成
することにより、ネジ17がきっちりと締め付けられて
いない場合にはその先端が受け筒部7の外周面から飛び
出すようになっている。
のネジ17を締め忘れた場合、枢軸部材3が受け筒部7
に対して相対回転し、扉と枠との収まり状態が変化して
しまう恐れがある。そこで、本実施形態では、図8に示
すように、当該ネジ17の長さL1を、受け筒部7の外
周面から枢軸部材3の抜け止め部30の外周面までの深
さL2とほぼ同じか又はそれより若干大きい寸法に形成
することにより、ネジ17がきっちりと締め付けられて
いない場合にはその先端が受け筒部7の外周面から飛び
出すようになっている。
【0033】このため、ネジ17がきっちりと締め付け
られていない状態では、下側のカバー筒39の開口上縁
がネジ17の突出端部に当たって上方に嵌め込むことが
できなくなるので、ネジ17の締め忘れを未然に防止す
ることができる。図9は、上下のカバー筒38,39の
嵌め合わせ構造を示している。すなわち、上側のカバー
筒38の開口下縁の内面側に掛止周溝41が形成され、
下側のカバー筒39の開口上縁の外面側に、その掛止周
溝41に強制的に嵌合可能な掛止突条42が形成されて
いる。
られていない状態では、下側のカバー筒39の開口上縁
がネジ17の突出端部に当たって上方に嵌め込むことが
できなくなるので、ネジ17の締め忘れを未然に防止す
ることができる。図9は、上下のカバー筒38,39の
嵌め合わせ構造を示している。すなわち、上側のカバー
筒38の開口下縁の内面側に掛止周溝41が形成され、
下側のカバー筒39の開口上縁の外面側に、その掛止周
溝41に強制的に嵌合可能な掛止突条42が形成されて
いる。
【0034】従って、上下のカバー筒38,39の開口
縁を強制的に接合すると、掛止突条42が掛止周溝41
に自動的に嵌合し、その接合部分の外周面が面一となる
ように両カバー筒38,39をワンタッチで接続するこ
とができる。そして、掛止突条42が掛止周溝41に嵌
合するとその接合部分の外周面が面一になるので、その
接合後においては、両カバー筒38,39を軸方向に引
っ張るだけでは掛止突条42と掛止周溝41との嵌合を
簡単に外すことはできず、この点で防犯上も極めて有効
である。
縁を強制的に接合すると、掛止突条42が掛止周溝41
に自動的に嵌合し、その接合部分の外周面が面一となる
ように両カバー筒38,39をワンタッチで接続するこ
とができる。そして、掛止突条42が掛止周溝41に嵌
合するとその接合部分の外周面が面一になるので、その
接合後においては、両カバー筒38,39を軸方向に引
っ張るだけでは掛止突条42と掛止周溝41との嵌合を
簡単に外すことはできず、この点で防犯上も極めて有効
である。
【0035】すなわち、本実施形態の上下のカバー筒3
8,39同士を互いに分離するには、取付板部22が挿
通される上側のカバー筒39に設けたスリット38Aに
指を入れて、上側のカバー筒39の接合部分を拡径方向
に強制的に変形させた後、この拡径変形によって生じた
掛止突条42と掛止周溝41との間の隙間にドライバー
等を差し込んで、掛止突条42を掛止周溝41から外す
ようにすればよい。
8,39同士を互いに分離するには、取付板部22が挿
通される上側のカバー筒39に設けたスリット38Aに
指を入れて、上側のカバー筒39の接合部分を拡径方向
に強制的に変形させた後、この拡径変形によって生じた
掛止突条42と掛止周溝41との間の隙間にドライバー
等を差し込んで、掛止突条42を掛止周溝41から外す
ようにすればよい。
【0036】かかる取り外し方法を知らない者は、接合
部分の外周面が面一になるように接合されている上下の
カバー筒38,39を互いに分離することは困難であ
り、この点で当該蝶番1の防犯機能を向上させるように
している。
部分の外周面が面一になるように接合されている上下の
カバー筒38,39を互いに分離することは困難であ
り、この点で当該蝶番1の防犯機能を向上させるように
している。
【0037】ところで、本発明は、上記実施形態に限定
されるものではない。例えば、枢軸部材3において、基
軸部25を径小とし、偏心軸部26を径大にすることも
可能である。この蝶番1は、ドア枠に対するドアの取り
付けに使用することが限定されるものではなく、その他
の開閉体においても使用可能である。
されるものではない。例えば、枢軸部材3において、基
軸部25を径小とし、偏心軸部26を径大にすることも
可能である。この蝶番1は、ドア枠に対するドアの取り
付けに使用することが限定されるものではなく、その他
の開閉体においても使用可能である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る蝶番では、ドア枠等の固定側取付相手へ取り付ける
固定側部材に対し、ドア等の可動側取付相手へ取り付け
る可動側部材を前後・左右へ移動させるには、これら両
部材間に設けた枢軸部材において、固定側部材の受け筒
部と可動側部材の被せ筒部との突き合わせ間へ位置付け
た係合部へ工具を係合させ、これを操作するものであ
り、一方、固定側部材に対して可動側部材を上下動させ
るには、固定側部材における受け筒部の下端部に設けた
昇降調節ネジ部を操作するものである。
係る蝶番では、ドア枠等の固定側取付相手へ取り付ける
固定側部材に対し、ドア等の可動側取付相手へ取り付け
る可動側部材を前後・左右へ移動させるには、これら両
部材間に設けた枢軸部材において、固定側部材の受け筒
部と可動側部材の被せ筒部との突き合わせ間へ位置付け
た係合部へ工具を係合させ、これを操作するものであ
り、一方、固定側部材に対して可動側部材を上下動させ
るには、固定側部材における受け筒部の下端部に設けた
昇降調節ネジ部を操作するものである。
【0039】このように、固定側部材に対する可動側部
材の前後・左右への移動調節と、上下動調節とは、それ
ぞれ、別位置での操作によって行えるものであり、しか
も一方の操作によって他方の操作状態が乱されることも
ないため、単一の工具による操作の独自性が得られ、全
体として操作の容易性が図られている。また、枢軸部材
において、基軸部に対する偏心軸部の偏心度を所定範囲
にしているため、固定側部材の受け筒部と可動側部材の
被せ筒部との外周面も、偏心度が顕著とならず、見栄え
が悪くなるのを防止できる。
材の前後・左右への移動調節と、上下動調節とは、それ
ぞれ、別位置での操作によって行えるものであり、しか
も一方の操作によって他方の操作状態が乱されることも
ないため、単一の工具による操作の独自性が得られ、全
体として操作の容易性が図られている。また、枢軸部材
において、基軸部に対する偏心軸部の偏心度を所定範囲
にしているため、固定側部材の受け筒部と可動側部材の
被せ筒部との外周面も、偏心度が顕著とならず、見栄え
が悪くなるのを防止できる。
【図1】本発明に係る蝶番を示す正面断面図である。
【図2】図1のA−A線に相当する位置でその使用状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図3】図1の蝶番の分解斜視図である。
【図4】図1の状態から枢軸部材を90°回動させた状
態を示す部分正面断面図である。
態を示す部分正面断面図である。
【図5】図2の状態からドアの出入方向への位置調節を
行った状態を示す平面断面図である。
行った状態を示す平面断面図である。
【図6】図2の状態からドアの出入方向(図5とは逆方
向)への位置調節を行った状態を示す平面断面図であ
る。
向)への位置調節を行った状態を示す平面断面図であ
る。
【図7】図2の状態からドアの左右方向への位置調節を
行った状態を示す平面断面図である。
行った状態を示す平面断面図である。
【図8】蝶番の中央下部の拡大断面図である。
【図9】上下のカバー筒の嵌め合わせ構造を示す拡大断
面図である。
面図である。
1 蝶番 2 固定側部材 3 枢軸部材 4 可動側部材 7 受け筒部 8 固定側の取付相手(ドア枠) 9 取付板部(固定側部材) 15 昇降調節ネジ部 18 軸固定部 20 被せ筒部 21 可動側の取付相手(ドア) 22 取付板部(可動側部材) 25 基軸部 26 偏心軸部 27 係合部
Claims (2)
- 【請求項1】 固定側部材(2)と、該固定側部材
(2)に設けられる枢軸部材(3)と、該枢軸部材
(3)を介して固定側部材(2)の上部で回動自在に保
持される可動側部材(4)とを有し、 上記固定側部材(2)は、軸心を縦方向へ向けた受け筒
部(7)と該受け筒部(7)を固定側の取付相手(8)
へ取付可能にする取付板部(9)とを有し、上記可動側
部材(4)は、軸心を縦方向へ向けた被せ筒部(20)
と該被せ筒部(20)を可動側の取付相手(21)へ取
付可能にする取付板部(22)とを有し、 上記枢軸部材(3)は、固定側部材(2)の受け筒部
(7)へ回動自在に嵌合可能な基軸部(25)と、可動
側部材(4)の被せ筒部(20)を回動自在に嵌合可能
とし且つ上記基軸部(25)に偏心して設けられた偏心
軸部(26)とを有しており、 前記枢軸部材(3)には、基軸部(25)と偏心軸部
(26)との中間に回動操作用工具の係合部(27)が
設けられており、前記固定側部材(2)には、受け筒部
(7)の下端部に、枢軸部材(3)の基軸部(25)下
端部を支持した状態で螺進作用による軸移動を可能にし
た昇降調節ネジ部(15)が設けられていると共に、受
け筒部(7)の周壁部に、枢軸部材(3)の回動及び軸
移動を不能にする軸固定部(18)が設けられているこ
とを特徴とする蝶番。 - 【請求項2】 前記枢軸部材(3)において、偏心軸部
(26)は、基軸部(25)を固定側部材(2)の受け
筒部(7)内へ嵌めて回動させたときに、この偏心軸部
(26)に嵌めた可動側部材(4)の被せ筒部(20)
が、受け筒部(7)の外径範囲から外周側へ逸脱しない
範囲で基軸部(25)に対して偏心されていることを特
徴とする請求項1記載の蝶番。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10289503A JP2000034852A (ja) | 1998-05-11 | 1998-10-12 | 蝶 番 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-127545 | 1998-05-11 | ||
JP12754598 | 1998-05-11 | ||
JP10289503A JP2000034852A (ja) | 1998-05-11 | 1998-10-12 | 蝶 番 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000034852A true JP2000034852A (ja) | 2000-02-02 |
Family
ID=26463484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10289503A Pending JP2000034852A (ja) | 1998-05-11 | 1998-10-12 | 蝶 番 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000034852A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010089942A1 (ja) * | 2009-02-06 | 2010-08-12 | 株式会社ジェネラルハードウエア | 蝶番 |
KR200464416Y1 (ko) * | 2010-02-05 | 2013-01-02 | 이병규 | 도어용 힌지 |
KR101256831B1 (ko) * | 2011-06-03 | 2013-04-22 | (주)대성스텐 | 뒤틀림 방지를 위한 정밀한 교정 작업이 가능한 경첩 및 상기 경첩을 이용한 장착방법 |
JP2014136949A (ja) * | 2013-01-18 | 2014-07-28 | Nakanishi Sangyo Kk | 対震丁番 |
KR20190102457A (ko) * | 2018-02-26 | 2019-09-04 | (주)명가 | 한식 창호용 경첩 |
-
1998
- 1998-10-12 JP JP10289503A patent/JP2000034852A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010089942A1 (ja) * | 2009-02-06 | 2010-08-12 | 株式会社ジェネラルハードウエア | 蝶番 |
JP5341921B2 (ja) * | 2009-02-06 | 2013-11-13 | 株式会社ジェネラルハードウエア | 蝶番 |
KR200464416Y1 (ko) * | 2010-02-05 | 2013-01-02 | 이병규 | 도어용 힌지 |
KR101256831B1 (ko) * | 2011-06-03 | 2013-04-22 | (주)대성스텐 | 뒤틀림 방지를 위한 정밀한 교정 작업이 가능한 경첩 및 상기 경첩을 이용한 장착방법 |
JP2014136949A (ja) * | 2013-01-18 | 2014-07-28 | Nakanishi Sangyo Kk | 対震丁番 |
KR20190102457A (ko) * | 2018-02-26 | 2019-09-04 | (주)명가 | 한식 창호용 경첩 |
KR102160333B1 (ko) * | 2018-02-26 | 2020-09-25 | (주)명가 | 한식 창호용 경첩 |
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