JP2001336169A - 地下構造物用筐体 - Google Patents

地下構造物用筐体

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JP2001336169A
JP2001336169A JP2000160955A JP2000160955A JP2001336169A JP 2001336169 A JP2001336169 A JP 2001336169A JP 2000160955 A JP2000160955 A JP 2000160955A JP 2000160955 A JP2000160955 A JP 2000160955A JP 2001336169 A JP2001336169 A JP 2001336169A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内筒体が緩むのを防止するとともに、蓋体の
表面に表示した矢印や模様の方向を施工前の所望の方向
に一致させることができるようにする。 【解決手段】 本発明の地下構造物用筐体1は、外筒体
2と、この外筒体2に螺合される内筒体3と、この内筒
体3に蝶番金具9を介して連結され内筒体3の上部開口
7を開閉可能とする蓋本体4とを備えた地下構造物用筐
体であって、内筒体3は、その内周面に周方向に複数形
成した受け部5と、この受け部5のいずれかを選択して
装着しその装着時には外筒体2の内周面に当接すること
により内筒体3を外筒体2に固定する可動部材6とを備
え、可動部材6は、上方に延設した柱状部6Bを備え、
この柱状部6Bの上端には蝶番受座68を形成して蝶番
金具9を装着可能とした、ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外筒体と、この
外筒体に螺合される内筒体と、この内筒体に蝶番金具を
介して連結され内筒体の上部開口を開閉可能とする蓋本
体とを備えた地下構造物用筐体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、地下構造物用筐体として、例
えば、実公昭63−9655号公報に記載された仕切弁
筐が知られている。この仕切弁筐は、外筒体の内側に内
筒体を螺合させ、この内筒体に形成した支持枠にナット
を収納させるとともに、このナットにボルトを内筒体の
内面側より螺合し、このボルトの先端を外筒体の内面に
圧接して両筒体を一体状にする固定装置を設けたもの
で、先ず内筒体を回転させてその上面を路面に一致させ
て設置し、その後外筒体に対して内筒体が緩まないよう
に固定装置で内筒体を固定することができるようにした
ものである。
【0003】一方、内筒体には、その内周上部の所定位
置に蝶番受座を形成し、この蝶番受座に装着した蝶番金
具を介して蓋本体を開閉可能に連結しており、その蓋本
体の表面には、地下の管路の流れ方向が矢印で表示して
あったり、方向性を有した模様が描かれている場合があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の仕切弁筐にあっては、摩耗した路面や本復旧時
の路面に内筒体の上面を一致させるために内筒体を回転
させると、内筒体の内周上部に形成した蝶番受座も回転
するため、蓋本体の表面に表示させた矢印や模様の方向
が施工前に対して異なってしまう、という問題があっ
た。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、内筒体が緩むのを防止するとともに、蓋本体の表面
に表示した矢印や模様の方向を所望の方向に一致させる
ことができる地下構造物用筐体を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、外筒体と、この外筒体に
螺合される内筒体と、この内筒体に蝶番金具を介して連
結され内筒体の上部開口を開閉可能とする蓋本体とを備
えた地下構造物用筐体において、上記内筒体は、その内
周面に周方向に複数形成した受け部と、この受け部のい
ずれかを選択して装着しその装着時には外筒体の内周面
に当接することにより内筒体を外筒体に固定する可動部
材とを備え、上記可動部材は、上方に延設した柱状部を
備え、この柱状部の上端には蝶番受座を形成して上記蝶
番金具を装着可能とした、ことを特徴としている。
【0007】このような構成としたことによって、可動
部材を受け部に装着する際に、施工前と同一方向に蝶番
受座が位置するように、受け部を選択することができ
る。その選択した受け部に可動部材を装着し、その可動
部材を外筒体の内周面に当接させて内筒体を外筒体に固
定することで、内筒体が緩むのを防止することができ、
また内筒体の内周上部に臨んでいる蝶番受座に装着した
蝶番金具を介して蓋本体を連結することで、蓋本体の表
面に表示した矢印や模様の方向を所望の方向に一致させ
ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明にあっては、受け部の開口
部を上下二箇所に形成するとともに、可動部材を側面視
で略コ字状とし、内筒体を上下2箇所で固定するように
したことにより、蓋本体の向きを施工前と同一方向とす
ることができるだけでなく、内筒体の緩みを確実に防止
することができる。
【0009】また、本発明にあっては、内筒体の内周面
に突設させた取付座の上面を可動部材が摺動するように
構成したことにより、蓋本体の向きを施工前と同一方向
とすることができるだけなく、装着が容易となり、また
装着時に可動部材が取付座から落下するのを防止するこ
とができる。
【0010】さらに、本発明にあっては、内筒体の内周
面に、蝶番受座を位置決めする位置決め部を各受け部の
上方に形成しているので、蝶番受座を位置決めすること
で可動部材を確実に装着することができるとともに、蓋
本体の開閉動作を安定して行うことができる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。先ず第1実施例を図1〜図6を用いて説明
する。
【0012】図1は本発明の地下構造物用筐体の構成を
示す縦断面図、図2は内筒体の構成を示す図で、(A)
は平面図、(B)は同図(A)のI−I線断面図、図3
は外筒体の構成を示す図で、(A)は平面図、(B)は
同図(A)のII−II線断面図である。図1におい
て、地下構造物用筐体1は、外筒体2と、外筒体2に螺
合した内筒体3と、内筒体3の受け部5に装着した可動
部材6とを備え、前記可動部材6の先端に形成した押圧
部65,66を外筒体2の内周面に当接させることによ
り、内筒体3を固定している。前記外筒体2には、その
内周面にピッチの粗い雌ねじ部21を隆設し、外周面の
下端にはフランジ22を形成している。
【0013】また、外筒体2の内周面には、雌ねじ部2
1を軸線方向に切欠いた、上端から下端に達する等幅の
縦溝部23を、60°間隔で6箇所形成している。
【0014】一方、内筒体3には、その内周面の下部に
受け部5を60゜間隔で6箇所形成するとともに、外周
面の下部にはピッチの粗い雄ねじ部31を隆設してい
る。前記受け部5のそれぞれは、内筒体3の上位置に内
外に貫通させた開口部としての上開口部51と、下位置
に内外に貫通させるとともに下方を開放させた開口部と
しての下開口部52と、下開口部52の上端縁に内筒体
3の内周面側に突設させた取付座53とを備えている。
この取付座53には、貫通させたボルトの軸線が内筒体
3の上部開口7を貫通するように、そのボルトの径と略
同径の貫通孔531を穿設している。また、取付座53
の下面は、外方に向けて、上り傾斜するように形成され
ている。さらに、上開口部51の上面も、取付座53の
下面と同様に、外方に向けて上り傾斜するように形成さ
れている。
【0015】また、内筒体3の内周面の上部には、受け
部5に対応させて、位置決め部54が突出して形成さ
れ、後述する可動部材6の柱状部6Bの上端に形成した
蝶番受座68の位置決めを行うようにしている。
【0016】さらに、内筒体3の内周面上部にはテーパ
面を有する蓋受け部32を形成し、内筒体3の上部開口
7を開閉可能とする蓋本体4を蝶番金具9を介して嵌合
支持するようにしている。
【0017】図4は可動部材6の構成を示しており、
(A)は正面図、(B)は縦断面図、(C)は背面図、
(D)は平面図、(E)は同図(B)のIII−III
線断面図で、この可動部材6は、図に示すように、下半
部6Aとその上方の柱状部6Bとからなっている。
【0018】下半部6Aは、上腕部61と下腕部として
の摺動部62とその双方を連結する連結部63とにより
側面視略コ字状に形成され、前記上腕部61と摺動部6
2とにはそれぞれボルト10の径より径大の緩挿孔61
1,621が穿設されている。摺動部62は側面視で先
端側が肉厚となるように形成されており、その上面は、
受け部5の取付座53の下面に沿って摺動可能とさせて
いる。摺動部62の下側にはナットを回転不能に保持す
る保持部としてのナット収納室64が形成され、このナ
ット収納室64の下壁64aにはボルト先端が貫通する
貫通孔642が穿設されている。また、上腕部61の先
端には外筒体2の縦溝部23に当接させる押圧部65を
形成し、さらにこの押圧部65の下面に突起612を形
成しており、可動部材6を受け部5に装着して上腕部6
1の先端の押圧部65を内筒体3の上開口部51に挿入
したとき、この突起612が上開口部51の下端縁に係
合するようになっている。なお、摺動部62の先端にも
外筒体2の縦溝部23に当接させる押圧部66を形成し
ている。
【0019】一方、柱状部6Bは、下部を二股状として
上腕部61から上方に延設されており、この柱状部6B
の上端には蝶番受座68が形成されている。
【0020】この蝶番受座68は、図4に示すように、
縦断面がフック状となるように形成した軸受部682が
溝683を介して対向するように形成されており、この
軸受部682の上端縁には切欠部681が形成されてい
る。そして、図1に示すように、蝶番金具9の蓋側ヒン
ジ9aを蓋本体4のヒンジ貫通孔41に軸支させ、他方
の受枠側ヒンジ9bを切欠部681から挿入して軸受部
682で軸支させている。したがって、蓋本体4はこの
蝶番金具9と蝶番受座68との組み合わせにより、内筒
体3に対して開閉可能に連結される。
【0021】上記構成において、内筒体3を外筒体2に
装着し固定するには、先ず内筒体3を外筒体2に挿入し
て螺合させた後、これを回転させて昇降させ、その上端
面を路面高さに合わせる。
【0022】このとき、外筒体2の縦溝部23に受け部
5が一致していないときには、最も近接した縦溝部23
に受け部5が一致するように内筒体3を少し回転させ
る。このように位置合わせを行った後、蓋本体4の表面
に表示された管路の流れ方向や模様の向きが適正となる
ように、可動部材6を装着する受け部5を選択する。
【0023】図5および図6は受け部5に可動部材6を
装着し内筒体3を外筒体2に固定する手順を示す図であ
る。受け部5に可動部材6を装着するには、先ず図5に
示すように、ナット収納室64にナット15を収納した
状態で可動部材6を受け部5に近づけ、受け部5の上開
口部51および下開口部52のそれぞれに、可動部材6
の上腕部61および摺動部62の押圧部65,66を挿
入する。そして、取付座53の下面に摺動部62の上面
を臨ませた状態で、図6(A)に示すように、六角穴付
のボルト10を上腕部61の緩挿孔611、取付座53
の貫通孔531および摺動部62の緩挿孔621に挿入
し、その先端をナット収納室64のナット15に螺合さ
せる。この状態で可動部材6は緩やかに受け部5に装着
される。
【0024】次に、地上から内筒体3の内部に六角レン
チ18を挿入してその先端をボルト10の六角穴に入
れ、その軸線周りに旋回することにより、ボルト10を
ナット15に螺合する。
【0025】続いて、ボルト10を回転させていくと、
図6(B)に示すように、ボルト10の先端がナット収
納室64の貫通孔642から突き出るようになり、ボル
ト10の段差部10aが取付座53の上面を圧接し、ま
たナット15が摺動部62を押し上げるので、取付座5
3の下面と摺動部62の上面との間隔が狭くなる。さら
にボルト10を回転させると、摺動部62は外方を肉厚
としていることから、ボルト10を締め付ける分力は外
方に作用するため、取付座53の下面に沿って摺動部6
2が外筒体2側に押し出されるように移動する。その結
果、摺動部62の先端に形成した押圧部66が外筒体2
の内周面に形成した縦溝部23の溝面に当接する。また
上腕部61も、斜め上方に押し上げられて上開口部51
の傾斜した上面に沿って滑りながら移動し、その先端の
押圧部65が外筒体2の縦溝部23の溝面に当接する
(図6(C))。このとき、緩挿孔611,621は、
可動部材6が摺動して押圧部65,66が縦溝部23の
溝面に当接可能となる大きさに形成されている。
【0026】一方、この可動部材6の動きに応じて、柱
状部6Bの上端に形成した蝶番受座68も、図6(A)
および図6(B)に示すように、少しだけ上方に移動
し、最終的に、柱状部6Bの軸受部682の間に形成さ
れた溝683内に、内筒体3の内周面に形成した位置決
め部54が位置するようになり、柱状部6Bはその位置
決め部54で位置決めされ、直立した姿勢で保持される
(図6(C))。
【0027】なお、上記では、内筒体3を外筒体2に固
定する場合について説明したが、内筒体3を再度路面高
さに合わせる必要が生じた場合は、蓋本体4を開蓋して
蝶番金具9を蝶番受座68からはずし、六角レンチ18
を回転させてボルト10を緩ませ、可動部材6を内筒体
3の受け部5から外した後、内筒体3を回転させて昇降
させ、路面高さに合わせるようにすればよい。
【0028】以上述べたように、この実施例では、受け
部5を内筒体3の内周面に周方向に複数形成し、また可
動部材6の柱状部6Bに蝶番受座68を設けるようにし
たので、蝶番受座68の位置を受け部5を選択すること
で適切な位置に持ってくることができ、したがって、蓋
本体4に管路の流れ方向や模様等が表示されている場合
でも、その蝶番受座68に蝶番金具9を介して蓋本体4
を連結することで、蓋本体4の表面に表示した矢印や模
様の方向を所望の方向に一致させることができる。
【0029】また、内筒体3が緩むのを防止するための
ボルト10の軸線が内筒体3の上部開口7を貫通するよ
うにしたので、地上から六角レンチ18を入れその軸線
周りに連続して旋回させることで、ボルト10の締め付
け作業を行うことができる。したがって、ボルト締めの
作業や、あるいはその逆にボルトを外すときの作業を極
めて簡単に行うことができ、作業効率を大幅に向上させ
ることができる。
【0030】また、ボルト10を締め付けていくと、摺
動部62は外方を肉厚としていることから、ボルト10
を締め付ける分力は外方に作用するため、摺動部62が
外方に移動する。したがって、可動部材6の上腕部61
と摺動部62の押圧部65,66が外筒体2に当接し押
圧した状態で固定されるので、内筒体3はこの可動部材
6を介して外筒体2に固定され、内筒体3が緩んでガタ
ついたり、回転してしまうことを確実に防止することが
できる。
【0031】また、上腕部61の押圧部65の下面に突
起612を形成したので、ボルト10を緩めたり外した
りしても、この突起612が内筒体3の上開口部51の
下端縁に係合し、可動部材6が受け部5から落下するの
を防止することができる。
【0032】上記の説明では、柱状部6Bの上端にフッ
ク状の蝶番受座68を設けるようにしたが、この蝶番受
座は、蓋本体4を開閉可能に連結できるのであれば、任
意の形状に形成することができる。例えば図7に示すよ
うに、蝶番受座68aを円環状に形成してもよい。この
場合、蝶番金具90は、上端を蓋本体4に軸支させた棒
状に形成されており、その中途を蝶番受座68aに入
れ、この蝶番受座68aと蝶番金具90との組み合わせ
により、蓋本体4を開閉可能に連結させるようにする。
【0033】また、押圧部66は、下開口部52に挿入
するようにしたが、取付座53を内筒体3の下端に形成
し、下開口部52を形成しなくてもよい。この場合、押
圧部66は、内筒体3の下端から外筒体2の縦溝部23
に当接させるようにする。
【0034】次に、図8、9は、本発明の第2、3実施
例における受け部と可動部材を説明したもので、これら
の実施例における蝶番受座は、第1実施例に記載したフ
ック状の蝶番受座68や円環状の蝶番受け座68aを適
宜採用することができる。
【0035】なお、第2、3実施例では、第1実施例と
同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省
略する。
【0036】図8は本発明の第2実施例を示す図であ
る。この第2実施例における受け部250は、内筒体3
に60゜の間隔で6箇所形成されており、各受け部25
0は、内筒体3を内外に貫通させた開口部251と、こ
の開口部251の下端縁から内方に向けて突設した取付
座252とからなり、この取付座252には、貫通させ
たボルト11の軸線が内筒体3の上部開口7(図1参
照)を貫通するように、そのボルト11の径と略同径の
貫通孔253を穿設している。また取付座252の上面
は、外方に向けて下り傾斜するように形成されており、
下面にはボルト11の頭部を回転不能とする保持部とし
ての回転止め254が形成されている。
【0037】一方、可動部材260は、摺動部261と
柱状部263とからなり、摺動部261は、側面視で外
方が肉厚となる楔状となっており、その下面が取付座2
52の上面に沿って摺動可能となっている。この摺動部
261にはボルト11を緩挿する切り欠き262を設
け、先端には押圧部265を形成している。また、摺動
部261の上方には柱状部263を延設し、その上端に
は蝶番受座(図示せず)を形成している。
【0038】上記構成において、受け部250に可動部
材260を装着するには、先ず図8(A)に示すよう
に、受け部250の開口部251に、可動部材260の
摺動部261の押圧部265を挿入する。そして、取付
座252の上面に摺動部261の下面を臨ませた状態
で、ボルト11を下方から取付座252の貫通孔253
および摺動部261の切り欠き262に挿入し、ボルト
11の先端にナット16を螺合させる。この状態で可動
部材260は緩やかに受け部250に装着される。次
に、地上から内筒体3の内部に六角のボックスレンチ1
9を挿入し、その軸線周りに旋回してボルト11にナッ
ト16を螺合させていくと、図8(B)に示すように、
ボルト11の段差部11aが取付座252を下方から圧
接し、またナット16が摺動部261を上方から圧接す
るので、外方を肉厚とした摺動部261にはボルト11
を締め付ける分力が外方に作用するため、取付座252
の上面に沿って摺動部261の下面が外筒体2側に向け
て摺動する。その結果、摺動部261の先端の押圧部2
65が外筒体2の内周面に形成した縦溝部23の溝面に
当接する。
【0039】このように、この第2実施例においても、
上記した第1実施例と同様に、受け部250を内筒体3
の内周面に周方向に複数形成し、また可動部材260の
柱状部263の上端に蝶番受座を設けるようにしたの
で、蝶番受座の位置を受け部250を選択することで適
切な位置に持ってくることができ、したがって、蓋本体
4に管路の流れ方向や模様等が表示されている場合で
も、その蝶番受座に蝶番金具9または90を介して蓋本
体4を連結することで、蓋本体4の表面に表示した矢印
や模様の方向を所望の方向に一致させることができる。
【0040】また、内筒体3が緩むのを防止するための
ボルト11の軸線が内筒体3の上部開口7(図1参照)
を貫通するようにしたので、地上からボックスレンチ1
9を入れて行うボルト11の締め付け作業あるいはその
逆にボルト11を外すときの作業を極めて簡単に行うこ
とができ、作業効率を大幅に向上させることができる。
【0041】また、ボルト11を締め付けていくと、摺
動部261の先端の押圧部265が外筒体2に当接し押
圧した状態で固定されるので、内筒体3は外筒体2に固
定され、内筒体3が緩んでガタついたり、回転してしま
うことを確実に防止することができる。
【0042】さらに、取付座252の上面に摺動部26
1を位置させるため、装着が容易であるとともにボルト
11を外したとき可動部材260が受け部250から落
下するのを防止することができる。
【0043】図9は本発明の第3実施例を示す図であ
る。この第3実施例における受け部350も、上記した
第1、第2実施例の場合と同様に、内筒体3に60゜の
間隔で6箇所形成され、この受け部350には可動部材
360が装着される。各受け部350は、内筒体3の側
壁を内方に向けて箱型状に突設させて形成した枠部35
1を備え、この枠部351には貫通孔352と、その貫
通孔352の外側に抜け止めプレート353によって保
持されたナット17とを配設している。枠部351の上
下には、それぞれ2箇所の切欠354,355を形成し
ている。
【0044】可動部材360は、上側の切欠354内に
挿通する第1の押圧部361と、下側の切欠355内に
挿通する第2押圧部362とをボルト孔363を有する
連結部364で連結して断面コ字状とし、前記第1押圧
部361の上方に柱状部365を延設し、その上端には
蝶番受座(図示せず)を形成している。
【0045】上記構成において、受け部350に可動部
材360を装着する場合には、可動部材360の第1押
圧部361を上側の切欠354に挿入し、第2押圧部3
62を下側の切欠355に挿入し、さらにボルト孔36
3および貫通孔352にボルト12を挿通させてナット
17に螺合させる。そして、ボルト12を締めつけるこ
とによって、可動部材360の第1、第2の押圧部36
1,362先端が、外筒体2の縦溝部23の溝面に当接
することとなる。
【0046】このように、この第3実施例においても、
上記した第1、第2実施例と同様に、受け部350を内
筒体3の内周面に周方向に複数形成し、また可動部材3
60の柱状部365に蝶番受座を設けるようにしたの
で、蝶番受座の位置を受け部350を選択することで適
切な位置に持ってくることができ、したがって、蓋本体
4の表面に表示した矢印や模様の方向を所望の方向に一
致させることができる。
【0047】また、押圧部361,362の上下二箇所
が外筒体2に当接し押圧するので、内筒体3を上下2箇
所で固定することとなり、内筒体3の緩みを確実に防止
することができる。
【0048】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記各実施例に限定されるものではない。例えば、
上記各実施例では、受け部を内筒体に60゜の間隔で6
箇所形成するように構成したが、この受け部は所定間隔
で任意の個数形成するようにしてもよい。また、柱状部
の上端に形成した蝶番受座は、蝶番金具を介して蓋本体
を開閉可能に連結できるものであれば実施例の構造に限
定されるものではない。
【0049】
【発明の効果】この発明は上記した構成からなるので、
以下に説明するような効果を奏することができる。
【0050】請求項1に記載の発明では、内筒体の内周
面に受け部を複数形成するとともに、その受け部に装着
する可動部材に蝶番受座を設けるようにしたので、可動
部材を装着する受け部を適切に選択することができ、し
たがって、蓋本体の表面に表示した矢印や模様の方向を
所望の方向に一致させることができる。
【0051】また、その選択した受け部に可動部材を装
着し、可動部材を外筒体の内周面に当接させて内筒体を
外筒体に固定することで、内筒体が緩むのを防止するこ
とができる。
【0052】請求項2に記載の発明では、受け部の開口
部を上下二箇所に形成するとともに、可動部材を側面視
で略コ字状とし、内筒体を上下2箇所で固定するように
したことにより、蓋本体の向きを施工前と同一方向とす
ることができるだけでなく、内筒体の緩みを確実に防止
することができる。
【0053】請求項3に記載の発明では、内筒体の内周
面に突設させた取付座の上面を可動部材が摺動するよう
に構成したので、蓋本体の向きを施工前と同一方向とす
ることができるだけなく、装着が容易となり、また装着
時に可動部材が取付座から落下するのを防止することが
できる。
【0054】さらに、請求項4に記載の発明では、内筒
体の内周面に、蝶番受座を位置決めする位置決め部を各
受け部の上方に形成したので、蝶番受座を位置決めする
ことで可動部材を確実に装着することができるととも
に、蓋本体の開閉動作を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の地下構造物用筐体の構成を示す縦断
面図である。
【図2】内筒体の構成を示す図で、(A)は平面図、
(B)は同図(A)のI−I線断面図である。
【図3】外筒体の構成を示す図で、(A)は平面図、
(B)は同図(A)のII−II線断面図である。
【図4】可動部材の構成を示す図で、(A)は正面図、
(B)は縦断面図、(C)は背面図、(D)は平面図、
(E)は同図(B)のIII−III線断面図である。
【図5】受け部に可動部材を装着し内筒体を外筒体に固
定する第1段階を示す図で、(A)はその平面図、
(B)は縦断面図である。
【図6】受け部に可動部材を装着し内筒体を外筒体に固
定する手順を段階的に示す図である。
【図7】蝶番受座の他の実施例を示す図である。
【図8】この発明の地下構造物用筐体の第2実施例を示
す図である。
【図9】この発明の地下構造物用筐体の第3実施例を示
す図である。
【符号の説明】
1 地下構造物用筐体 2 外筒体 3 内筒体 4 蓋本体 5,250,350 受け部 51 上開口部(開口部) 52 下開口部(開口部) 53,252 取付座 531,253 貫通孔 54 位置決め部 6,260,360 可動部材 6B,263,365 柱状部 61 上腕部 611,621 緩挿孔 62,261 摺動部 63 連結部 64 ナット収納室(保持部) 65,66,265 押圧部 68,68a 蝶番受座 7 上部開口 9,90 蝶番金具 10,11 ボルト 15,16 ナット 251 開口部 254 回転止め(保持部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒体と、この外筒体に螺合される内筒
    体と、この内筒体に蝶番金具を介して連結され内筒体の
    上部開口を開閉可能とする蓋本体とを備えた地下構造物
    用筐体において、 上記内筒体は、その内周面に周方向に複数形成した受け
    部と、この受け部のいずれかを選択して装着しその装着
    時には外筒体の内周面に当接することにより内筒体を外
    筒体に固定する可動部材とを備え、 上記可動部材は、上方に延設した柱状部を備え、この柱
    状部の上端には蝶番受座を形成して上記蝶番金具を装着
    可能とした、 ことを特徴とする地下構造物用筐体。
  2. 【請求項2】 上記受け部は、内筒体を内外に貫通する
    開口部と、内筒体の内周面に突設する取付座とを備え、 上記開口部は、内筒体の上下位置に形成した上開口部と
    下開口部とからなり、上記下開口部の上端縁に取付座を
    突設し、 上記取付座には、貫通させたボルトの軸線が内筒体の上
    部開口を貫通するように貫通孔を形成するとともに、こ
    の取付座の下面を外方に向けて上り傾斜させ、 上記可動部材は、上記上開口部に挿入させる押圧部を先
    端に形成した上腕部と、上記下開口部に挿入させる押圧
    部を先端に形成するとともに上面が取付座の下面に沿っ
    て摺動する摺動部と、上記上腕部と摺動部とを側面視で
    略コ字状に連結した連結部とを備え、上記上腕部と摺動
    部とにはそれぞれボルトを緩挿する緩挿孔を穿設し、 上記摺動部は、側面視で外方を肉厚とするとともに、こ
    の摺動部にはナットまたはボルトを回転不能に保持する
    保持部を形成し、 上記上腕部には、柱状部を上方に向けて延設させた、 請求項1に記載の地下構造物用筐体。
  3. 【請求項3】 上記受け部は、内筒体を内外に貫通する
    開口部と、内筒体の内周面に突設する取付座とを備え、 上記取付座には、貫通させたボルトの軸線が内筒体の上
    部開口を貫通するように貫通孔を形成するとともに、ナ
    ットまたはボルトを回転不能に保持する保持部を形成
    し、この取付座の上面は外方に向けて下り傾斜させ、 上記可動部材は、上記開口部に挿入させる押圧部を先端
    に形成するとともに、下面が取付座の上面に沿って摺動
    する摺動部を備え、 上記摺動部は側面視で外方が肉厚となるように形成し、
    この摺動部には、上記貫通孔に貫通させたボルトを緩挿
    する緩挿孔を穿設するとともに、柱状部を上方に向けて
    延設させた、 請求項1に記載の地下構造物用筐体。
  4. 【請求項4】 上記内筒体の内面には、蝶番受座と係合
    する位置決め部を各受け部の上方に形成した、請求項1
    乃至3のいずれか1項に記載の地下構造物用筐体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4982624B1 (ja) * 2011-11-24 2012-07-25 株式会社一中 地下設備用筐体

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