JP2000034389A - 熱可塑性エラストマー樹脂組成物およびその製造方法 - Google Patents

熱可塑性エラストマー樹脂組成物およびその製造方法

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JP2000034389A JP29418498A JP29418498A JP2000034389A JP 2000034389 A JP2000034389 A JP 2000034389A JP 29418498 A JP29418498 A JP 29418498A JP 29418498 A JP29418498 A JP 29418498A JP 2000034389 A JP2000034389 A JP 2000034389A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性に富み、耐熱変形特性、機械的強度、
耐油性および成形加工性に優れ、ベタツキのない超軟質
熱可塑性エラストマー樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 (a)ビニル芳香族化合物から主として
作られる少なくとも2つの重合体ブロックAと、共役ジ
エン化合物から主として作られる少なくとも1つの重合
体ブロックBとからなるブロック共重合体、及び/又
は、これを水素添加して得られる水添ブロック共重合体
100重量部、(b)非芳香族系ゴム用軟化剤150〜
400重量部、(c)ビニル芳香族系樹脂1〜20重量
部、(d)水添石油樹脂5〜20重量部、および(e)
アクリル系加工助剤0.1〜5.0重量部を含み、各成
分を有機パーオキサイドの存在下に溶融混練して架橋さ
せることによって得られる熱可塑性エラストマー樹脂組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超軟質熱可塑性エ
ラストマー樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴム的な材料であって、加硫工程
を必要とせず、熱可塑性樹脂と同様な成形加工性を有す
る熱可塑性エラストマー樹脂が、自動車部品、家電部
品、電線被覆、履物、雑貨などの分野で注目されてい
る。
【0003】このような熱可塑性エラストマー樹脂とし
て、例えばポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエ
ステル系、ポリスチレン系、ポリ塩化ビニル系などの種
々の形式のポリマーが開発され、市販されている。
【0004】なかでも、スチレン・ブタジエン−ブロッ
クポリマー(SBS)やスチレン・イソプレンブロック
ポリマー(SIS)などのポリスチレン系熱可塑性エラ
ストマー樹脂は、柔軟性に富み、常温で良好なゴム弾性
を有し、かつ、これらより得られる熱可塑性エラストマ
ー樹脂組成物は加工性に優れており、加硫ゴムの代替品
として広く使用されている。
【0005】しかしながら、これらのポリマーはその分
子内に共役ジエンブロックとして二重結合を有している
ため、耐熱老化性(熱安定性)および耐候性に問題があ
る。これを解決するために、スチレンと共役ジエンのブ
ロック共重合体の分子内二重結合に水素添加し、それに
よって、熱安定性の向上したエラストマー樹脂組成物を
得ることができる。
【0006】これらの水素添加物を用いた熱可塑性エラ
ストマー樹脂組成物についてはいくつか提案されてお
り、例えば特開昭50−14742号公報、特開昭52
−26551号公報などを挙げることができる。そし
て、それらの改良法として例えば、特開昭58−132
032号公報、特開昭58−145751号公報、特開
昭59−53548号公報、特開昭62−48757号
公報などには、水素添加されたスチレン・共役ジエン‐
ブロック共重合体に炭化水素およびα‐オレフィン重合
体樹脂を配合した組成物或いはその製造方法が開示され
ている。
【0007】しかしながら、これらの水素添加ブロック
共重合体を用いた従来の熱可塑性エラストマー樹脂組成
物はゴム的特性、例えば加熱加圧変形率(圧縮永久歪
み)や高温時のゴム弾性に問題があった。
【0008】そこで、この点を改良するものとして、上
記ブロック共重合体の水素添加誘導体を含む組成物をシ
ラン変性することによる架橋性組成物、または上記ブロ
ック共重合体の水素添加誘導体を含む組成物を有機パー
オキサイドの存在下に架橋させて得られる架橋体が提案
されている(例えば特開昭59−6236号公報、特開
昭62−57662号公報、特公平3−49927号公
報、特公平3−1129号公報および特公平6−136
28号公報)。
【0009】しかしながら、上記公報に開示されている
水添ブロック共重合体の架橋組成物は、高温時、特に1
00℃における圧縮永久歪みが未だに不十分である。そ
のため、従来加硫ゴム用途で要求されている性能レベル
に到達していないのが現状である。例えば、良好な加工
性が得られない、機械強度が低下するなどである。
【0010】また、上記公報に開示された組成物はいず
れも、ショアA硬さで10以上のものばかりである。そ
のため、軟化剤の添加量を増量することによって軟化さ
せているが、かかる場合には、成形品表面がベタツキを
生じたり、加熱応力下において軟化剤のブリードアウト
を生じ、実用上好ましくないという問題点を含んでいる
のが現状である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点の
ない、柔軟性に富み、耐熱変形特性、機械的強度、耐油
性および成形加工性に優れ、ベタツキのない超軟質熱可
塑性エラストマー樹脂組成物を提供することを目的とす
る。
【0012】本発明において、超軟質とは、JIS K
6301 A硬度が10以下のものをいう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)ビニル
芳香族化合物から主として作られる少なくとも2つの重
合体ブロックAと、共役ジエン化合物から主として作ら
れる少なくとも1つの重合体ブロックBとからなるブロ
ック共重合体、及び/又は、これを水素添加して得られ
るブロック共重合体100重量部、(b)非芳香族系ゴ
ム用軟化剤150〜400重量部、(c)ビニル芳香族
系樹脂1〜20重量部、(d)水添石油樹脂5〜20重
量部、および(e)アクリル系加工助剤0.5〜5.0
重量部を含む熱可塑性エラストマー樹脂組成物であっ
て、成分(a)、(b)、(c)、(d)および(e)
を有機パーオキサイドの存在下に溶融混練して架橋させ
ることによって得られる熱可塑性エラストマー樹脂組成
物を提供する。
【0014】好ましい態様を以下に記載する。 (イ)(f)パ−オキサイド分解型オレフィン系樹脂お
よび/またはそれを含む共重合体ゴム15.0重量部以
下を更に含む上記の樹脂組成物。 (ロ)(g)シリコーンオイル20重量部以下を更に含
む上記いずれかの樹脂組成物。 (ハ)(h)無機充填剤100重量部以下を更に含む上
記のいずれかの樹脂組成物。
【0015】本発明はまた、熱可塑性エラストマー樹脂
組成物の好ましい製造方法を提供する。すなわち、
(a)ビニル芳香族化合物から主として作られる少なく
とも2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から
主として作られる少なくとも1つの重合体ブロックBと
からなるブロック共重合体、及び/又は、これを水素添
加して得られる水添ブロック共重合体100重量部、
(b)非芳香族系ゴム用軟化剤150〜400重量部、
(c)ビニル芳香族系樹脂1〜20重量部、(d)水添
石油樹脂5〜20重量部、および(e)アクリル系加工
助剤0.1〜5.0重量部を含む熱可塑性エラストマー
樹脂組成物の製造方法であって、上記成分(a)、
(b)、(c)、(d)および(e)を溶融混練した
後、得られた組成物を、有機パーオキサイド0.1〜
5.0重量部および架橋助剤0.5〜10.0重量部の
存在下に、さらに溶融混練して架橋させることを特徴と
する熱可塑性エラストマー樹脂組成物の製造方法であ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂組成物における各成
分について説明する。
【0017】成分(a):ブロック共重合体は、ビニル
芳香族化合物から主として作られる(以下では、ビニル
芳香族化合物を主体とするということがある)少なくと
も2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から主
として作られる(以下では、共役ジエン化合物を主体と
するということがある)少なくとも1つの重合体ブロッ
クBとからなるブロック共重合体、またはこれを水素添
加して得られるもの、あるいはこれらの混合物である。
例えば、A−B−A、B−A−B−A、A−B−A−B
−Aなどの構造を有するビニル芳香族化合物−共役ジエ
ン化合物ブロック共重合体あるいは、これを水素添加し
て得られるものが挙げられる。上記(水添)ブロック共
重合体(以下、(水添)ブロック共重合体とは、ブロッ
ク共重合体及び/又は水添ブロック共重合体を意味す
る)は全体として、ビニル芳香族化合物を好ましくは5
〜60重量%、より好ましくは20〜50重量%含む。
【0018】ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブ
ロックAは、好ましくはビニル芳香族化合物のみから成
るホモ重合体ブロック、あるいは50重量%を超える、
好ましくは70重量%以上のビニル芳香族化合物と任意
的成分たとえば共役ジエン化合物とから作られた共重合
体ブロックであり得る。
【0019】共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロ
ックBは、好ましくは共役ジエン化合物のみから成るホ
モ重合体ブロック、あるいは50重量%を超える、好ま
しくは70重量%以上の共役ジエン化合物と任意的成分
たとえばビニル芳香族化合物とから作られた共重合体ブ
ロックであり得る。
【0020】これらのビニル芳香族化合物を主体とする
重合体ブロックAまたは、共役ジエン化合物を主体とす
る重合体ブロックBのそれぞれにおいて、分子鎖中の共
役ジエン化合物またはビニル芳香族化合物由来の単位の
分布がランダム、テーパード(分子鎖に沿ってモノマー
成分が増加または減少するもの)、一部ブロック状また
はこれらの任意の組合せでなっていてもよい。ビニル芳
香族化合物を主体とする重合体ブロックA又は共役ジエ
ン化合物を主体とする重合体ブロックBが、2個以上あ
る場合には、各重合体ブロックはそれぞれが同一構造で
あっても異なる構造であってもよい。
【0021】(水添)ブロック共重合体を構成するビニ
ル芳香族化合物としては、例えばスチレン、α‐メチル
スチレン、ビニルトルエン、p‐第3ブチルスチレンな
どのうちから1種または2種以上を選択でき、中でもス
チレンが好ましい。また共役ジエン化合物としては、例
えば、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエ
ン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエンなどのうち
から1種または2種以上が選ばれ、中でもブタジエン、
イソプレンおよびこれらの組合せが好ましい。
【0022】共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロ
ックBにおいて、そのミクロ構造を任意に選ぶことがで
きる。例えばポリブタジエンブロックにおいては、1,
2−ミクロ構造が好ましくは20〜50重量%、特に好
ましくは25〜45重量%である。ポリイソプレンブロ
ックにおいてはイソプレンの70〜100重量%が1,
4‐ミクロ構造を有し、かつイソプレンに由来する脂肪
族二重結合の少なくとも90重量%が水素添加されたも
のが好ましい。
【0023】(水添)ブロック共重合体の数平均分子量
は、好ましくは5,000〜1,500,000、より
好ましくは、10,000〜550,000、特に好ま
しくは100,000〜400,000の範囲である。
分子量分布(重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)との比(Mw/Mn))は好ましくは10以
下、更に好ましくは5以下、特に好ましくは2以下であ
る。
【0024】(水添)ブロック共重合体の分子構造は、
直鎖状、分岐状、放射状あるいはこれらの任意の組合せ
のいずれであってもよい。
【0025】これらのブロック共重合体の製造方法とし
ては数多くの方法が提案されているが、代表的な方法と
しては、例えば特公昭40−23798号公報に記載さ
れた方法により、リチウム触媒またはチーグラー型触媒
を用い、不活性媒体中でブロック重合させて得ることが
できる。水素添加する方法も公知の方法がいずれも使用
できる。例えば上記方法により得られたブロック共重合
体に、不活性溶媒中で水素添加触媒の存在下にて水素添
加することにより水添ブロック共重合体が得られる。
【0026】上記(水添)ブロック共重合体の具体例と
しては、SBS(スチレン・ブタジエン−ブロックコポ
リマー)、SIS(スチレン・イソプレンブロックコポ
リマー)、SEBS(水素化SBS)、SEPS(水素
化SIS)等を挙げることができる。本発明において、
特に好ましい(水添)ブロック共重合体は、スチレンを
主体とする重合体ブロックAと、イソプレンを主体とし
かつイソプレンの70〜100重量%が1,4−ミクロ
構造を有し、かつ該イソプレンに基づく脂肪族二重結合
の少なくとも90重量%が水素添加されたところの重合
体ブロックBとからなる、重量平均分子量が50,00
0〜550,000の水添ブロック共重合体である。更
に好ましくは、イソプレンの90〜100重量%が1,
4−ミクロ構造を有する上記水添ブロック共重合体であ
る。
【0027】成分(b):非芳香族系ゴム用軟化剤とし
て、非芳香族系の鉱物油または液状もしくは低分子量の
合成軟化剤を用いることができる。一般にゴム用として
用いられる鉱物油軟化剤は、芳香族環、ナフテン環およ
びパラフィン鎖の三者の組み合わさった混合物であっ
て、パラフィン鎖炭素数が全炭素数の50%以上を以上
を占めるものをパラフィン系、ナフテン環炭素数が30
〜40%のものはナフテン系、芳香族炭素数が30%以
上のものは芳香族系と呼ばれて区別されている。
【0028】本発明の成分(b)として用いられる鉱物
油系ゴム用軟化剤は上記区分でパラフィン系およびナフ
テン系のものである。芳香族系の軟化剤は、その使用に
より成分(a)が可溶となり、架橋反応を阻害し、得ら
れる組成物の物性の向上が図れないので好ましくない。
本発明の成分(b)としては、パラフィン系のものが好
ましく、更にパラフィン系の中でも芳香族環成分の少な
いものが特に適している。
【0029】これらの非芳香族系ゴム用軟化剤の性状
は、37.8℃における動的粘度が20〜500cs
t、流動点が−10〜−15℃、引火点(COC)が1
70〜300℃を示すのが好ましい。
【0030】非芳香族系ゴム用軟化剤は、重量平均分子
量が100〜2,000のものが好ましい。
【0031】また、液状の合成軟化剤として、液状ブテ
ン系重合体を用いることができる。液状ブテン系重合体
とは、イソブチレンを主成分とする重合体であり、例え
ばイソブチレンの単独重合体、あるいはイソブチレンを
主成分とする共重合体が挙げられる。共重合される他の
成分としては、例えばα‐オレフィン(1-ブテン、2-ブ
テン)、ジエン類(ブタジエン)等が挙げれられる。こ
れらの共重合される他の成分は、液状ブテン系重合体中
に1種単独でまたは2種以上組合せて含まれることがで
きる。共重合される他の成分の含有量は、40モル%以
下が好ましい。
【0032】この液状ブテン系重合体は、100℃にお
ける動粘度が2〜5000cStのものが好ましく、よ
り好ましくは5〜1000cStである。
【0033】成分(b)の配合量は、成分(a)100
重量部に対して、150重量部以上、好ましくは200
重量部以上、より好ましくは250重量部以上、特に好
ましくは300重量部以上で、かつ400重量部以下、
好ましくは380重量部以下、より好ましくは370重
量部以下、特に好ましくは360重量部以下である。4
00重量部を超える配合は、軟化剤のブリ−ドアウトを
生じやすく、最終製品に粘着性を与えるおそれがあり、
機械的性質も低下せしめる。また、150重量部未満の
配合では、得られる組成物の柔軟性が失われることにな
る。
【0034】成分(c):本発明で使用するビニル芳香
族系樹脂は、ビニル芳香族化合物の単独重合体および、
ビニル芳香族化合物とこれと共重合可能な単量体との共
重合体を包含する。
【0035】ビニル芳香族化合物としては、例えばスチ
レン;アルキル置換スチレン例えばα−メチルスチレ
ン、α−エチルスチレン、α−メチル−p−メチルスチ
レン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−
メチルスチレン;ハロゲン化スチレン例えばo−クロロ
スチレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレン、
p−ブロモスチレン、ジクロロスチレン、ジブロモスチ
レン、トリクロロスチレン、トリブロモスチレン等が挙
げられる。この中で、スチレンおよびα−メチルスチレ
ンが好ましい。
【0036】また、ビニル芳香族化合物と共重合可能な
単量体の例としては、シアン化ビニル化合物、例えばア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、フマロニトリ
ル、マレオニトリル;不飽和酸およびその誘導体、例え
ばアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、メタ
クリル酸メチル、無水マレイン酸;ジエン化合物例えば
ブタジエン、イソプレン等が挙げられる。
【0037】成分(c)は、成分(a)100重量部に
対して1重量部以上、好ましくは5重量部以上、さらに
好ましくは8 重量部以上、特に好ましくは10重量部以
上で、かつ20重量部以下、好ましくは18重量部以
下、さらに好ましくは16重量部以下、特に好ましくは
14重量部以下の量で使用する。配合量が20重量部を
超えると、得られるエラストマ−組成物の柔軟性が失わ
れ、また配合量が1重量部未満では、成形性が悪い。
【0038】成分(d):本発明に用いる水添石油樹脂
としては、水素化石油樹脂、例えば水素化脂肪族系石油
樹脂、水素化芳香族系石油樹脂、水素化共重合系石油樹
脂及び水素化脂環族系石油樹脂、及び水素化テルペン系
樹脂が挙げられる。上記水素化石油樹脂は、慣用の方法
で製造される石油樹脂を慣用の方法によって水素化する
ことにより得られる。
【0039】前記石油樹脂とは、石油精製工業、石油化
学工業の各種工程で得られる樹脂状物、又は、それらの
工程、特にはナフサの分解工程にて得られる不飽和炭化
水素を原料として共重合して得られる樹脂のことを指し
称する。例えば、C5留分を主原料とする脂肪族系石油
樹脂、C9 留分を主原料とする芳香族系石油樹脂、それ
らの共重合系石油樹脂、及び脂環族系石油樹脂等を挙げ
ることができる。好ましい水添石油樹脂は、水素化脂環
族系石油樹脂であり、その中でも、シクロペンタジエン
系化合物とビニル芳香族系化合物とを共重合して、水素
添加したものが特に好ましい。
【0040】本発明で使用する水添石油樹脂は、完全水
素添加されたものが好ましい。部分的に水素添加された
ものは、熱安定性と耐候性の点で劣る傾向にある。ま
た、水素添加されていない石油樹脂を用いると、得られ
る組成物の熱安定性が悪く、本発明の目的を達成できな
い。
【0041】成分(d)は、成分(a)100重量部に
対して5重量部以上、好ましくは10重量部以上で、か
つ20重量部以下、好ましくは15重量部以下の量で使
用する。配合量が20重量部を超えると、得られる組成
物のさらなる軟質化が認められにくくなるばかりでな
く、石油樹脂の粘着性付与剤としての特徴が顕著にな
り、かつ組成物の機械的性質が低下する。また、5重量
部未満では、得られる組成物の軟質化が認められない。
【0042】成分(e):本発明で使用するアクリル系
加工助剤としては、例えば(メタ)アクリル酸アルキル
エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合
物の重合体もしくは共重合体、あるいは、これらの化合
物1 種以上と、オルガノシロキサンあるいはフッ素化合
物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物との
共重合体、あるいは、上記アクリル系(共)重合体とポリ
オルガノシロキサンもしくはフッ素化合物(共)重合体と
の混合物があげられる。
【0043】(メタ)アクリル酸アルキルエステルとし
ては、例えばメチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−
プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、ヘキシルメタクリレー
ト、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−ラウリル
メタクリレート、ドデシルメタクリレート、トリデシル
メタクリレート等が挙げられる。
【0044】ポリオルガノシロキサンと上記の(メタ)
アクリル酸アルキルエステルとの共重合体、フッ素化合
物と上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの共重
合体、あるいは、混合物が好ましい。
【0045】ポリオルガノシロキサンとしては、例えば
3員環以上の各種環状体が挙げられ、好ましくは3〜6
員環である。
【0046】具体的には、ヘキサメチルシクロトリシロ
キサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメ
チルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキ
サシロキサン、トリメチルトリフェニルシクロトリシロ
キサン、テトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロ
キサン、オクタフェニルシクロテトラシロキサン等が挙
げられ、これらを単独で、または2種以上組合せて使用
できる。フッ素化合物(共)重合体としては、ポリクロ
ロトリフルオロエチレン、ポリテトラフオロエチレン、
エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン
−クロロトリフルオロエチレン共重合体、テトラフルオ
ロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テト
ラフルオロエチレン−プロピレン共重合体、テトラフル
オロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体、ポリテトラフルオルエチレン、ポリクロルトロ
フルオルエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニ
リデン、クロルトリフルオルエチレン−フッ化ビニリデ
ン共重合体等が挙げられ、これらを単独で、または2種
以上組合せて使用できる。これら重合体を与えるモノマ
ーを上記アクリル系モノマーと共重合させたものも用い
うる。
【0047】上記化合物を重合させてアクリル系加工助
剤を製造する際、架橋剤及びグラフト交叉剤を用いるこ
とができる。架橋剤としては、例えばエチレングリコー
ルジメタクリレート、プロピレングリコールジメタクリ
レート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート等が
挙げられる。
【0048】グラフト交叉剤としては、例えばアリルメ
タクリレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイ
ソシアヌレート等が挙げられる。
【0049】特に好ましくは、成分(e)は、メタクリ
ル酸メチル、(メタ)アクリル酸アルキル及びジメチル
シロキサンからなる共重合体、あるいは、メタクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸アルキルエステル及びポリ
テトラフルオロエチレンからなる共重合体、あるいは、
混合物が好ましい。より好ましくは、メタクリル酸メチ
ル−(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体とポ
リテトラフルオロエチレンとの混合物である。
【0050】これらの製造方法は、特開平1−1907
46号公報および特開平1−279954号公報に記載
されている。
【0051】成分(e)の配合量は、成分(a)100
重量部に対して、0.1重量部以上、好ましくは0.5
重量部以上、より好ましくは0.8重量部以上、特に好
ましくは1.0重量部以上で、かつ5.0重量部以下、
好ましくは4.5重量部以下、より好ましくは3.5重
量部以下、特に好ましくは2.5重量部以下である。
5.0重量部を超える配合は、コストが高くなるという
問題がある。また、配合量が0.1重量部未満では、溶
融粘度が小さくなり、製品を得ることができない。
【0052】(f)成分:任意成分 必要に応じて、パーオキサイド分解型オレフィン系樹脂
および/またはそれを含む共重合体ゴムを配合すること
ができる。本発明で用いられるパーオキサイド分解型オ
レフィン系樹脂は、13C−核磁気共鳴吸収法によるペン
タッド分率においてrrrr/l−mmmmが20%以
上であり、かつ示差走査熱量測定法により求められる融
解ピーク温度(Tm)が150℃以上及び融解エンタル
ピー(△Hm)100J/g以下のものである。Tm
は、好ましくは150℃〜167℃であり、△Hmは、
好ましくは25mJ/mg〜83mJ/mgである。結
晶化度はTmおよび△Hmから推定することができる。
Tm及び△Hmが上記範囲以外のものでは、得られるエ
ラストマー組成物の、100℃以上におけるゴム弾性が
改良されない。
【0053】本発明の樹脂組成物にパーオキサイド分解
型オレフィン系樹脂を配合する場合には、次の2種類を
組み合わせて、後述する架橋反応の前後で分けて添加す
るのが好ましい。しかし、架橋反応前または後に、いず
れかもしくは両方を添加することがまた可能である。
【0054】架橋反応前に配合するのが好ましいパーオ
キサイド分解型オレフィン系樹脂は、高分子量のホモ型
のポリプロピレン例えばアイソタクチックポリプロピレ
ン;または、プロピレンと他の少量のα−オレフィン例
えばエチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル
−1−ペンテン等との共重合体が好ましい。このような
樹脂のMFR(ASTM‐D‐1238、L条件、23
0℃)は、好ましくは0.1〜10g/10分、より好
ましく0.1〜5g/10分、更に好ましくは0.1〜
3g/10分である。架橋反応前に配合する場合、パー
オキサイド分解型オレフィン系樹脂のMFRが0.1g
/10分未満では、得られるエラストマーの成形性が低
下し、MFRが10g/10分を超えると、得られるエ
ラストマー組成物のゴム弾性が悪化するので好ましくな
い。
【0055】架橋反応後に配合するのが好ましいパーオ
キサイド分解型オレフィン系樹脂は、良流動性のブロッ
ク、ランダム、ホモタイプのポリプロピレン(PP)、
例えばアイソタクチックポリプロピレン;又はプロピレ
ンと他の少量のα−オレフィン例えばエチレン、1−ブ
テン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等との
共重合体が好ましい。このような樹脂のMFRは、好ま
しくは5〜200g/10分、より好ましくは8〜15
0g/10分、更に好ましくは10〜100g/10分
である。架橋反応後に配合する場合、パーオキサイド分
解型オレフィン系樹脂のMFRが5g/10分未満で
は、得られるエラストマーの成形性が低下し、MFRが
200g/10分を超えると、得られるエラストマー組
成物のゴム弾性が悪化するので好ましくない。
【0056】成分(f)の配合量は、成分(a)100
重量部に対して15重量部以下、好ましくは10重量部
以下である。15重量部を超えると、得られるエラスト
マー組成物の硬度が高くなりすぎて柔軟性が低下し、成
形加工性が悪化する。配合量の下限値は特に限定されな
いが、通常3重量部以上である。
【0057】この他に、数平均分子量(Mn)が25,
000以上で、かつ重量平均分子量(Mw)と数平均分
子量(Mn)との比(Mw/Mn)が7以下の沸騰ヘプ
タン可溶性ポリプロピレンとメルトインデックスが0.
1〜4g/10分の沸騰ヘプタン不溶性ポリプロピレン
とからなるパーオキサイド分解型オレフィン系樹脂、極
限粘度[η]が1.2dl/g以上の沸騰ヘプタン可溶
性ポリプロピレンと極限粘度[η]が0.5〜9.0d
l/gの沸騰ヘプタン不溶性ポリプロピレンとからなる
パーオキサイド分解型オレフィン系樹脂を用いることも
できる。
【0058】(g)成分:任意成分:必要に応じてシリ
コーンオイルを配合することができる。使用されるシリ
コーンオイルの重量平均分子量は、好ましくは5,00
0〜50,000、より好ましくは10,000〜2
0,000である。分子量が5,000未満ではブリー
ドアウトが顕著になる。粘度で言えば、100〜1,0
00cStのものが適切である。ストレートシリコーン
オイルは、成形品の表面滑性を改善する。シリコーンオ
イルとしては、例えばジメチルシリコーンオイル、メチ
ルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシ
リコーンオイル、あるいは他の有機基を含む変性シリコ
ーンオイルなどを用いることができる。
【0059】上記シリコーンオイルは、成分(a)10
0重量部に対して20重量部以下、好ましくは10重量
部以下で配合される。20重量部を超えて配合しても、
特に更なる改善は少なく、ブリードアウトが顕著にな
る。配合量の下限値は特に限定されないが、通常3重量
部以上である。
【0060】(h)成分:任意成分 必要に応じて無機充填剤を配合することができる。無機
充填剤は成形品の圧縮永久歪みなど一部の物性を改良す
る効果のほかに、増量による経済上の利点を有する。慣
用の無機充填剤を満足に用いることができ、例えば、炭
酸カルシウム、タルク、水酸化マグネシウム、マイカ、
クレー、硫酸バリウム、天然けい酸、合成けい酸(ホワ
イトカーボン)、酸化チタン、カーボンブラックなどが
挙げられる。これらのうち、炭酸カルシウムあるいはタ
ルクが特に好ましい。
【0061】成分(h)の配合量は、成分(a)100
重量部に対して、100重量部以下、好ましくは60重
量部以下である。100重量部を超えるものは得られる
エラストマー組成物の機械的強度の低下が著しく、か
つ、硬度が高くなって柔軟性が失われ、ゴム的な感触の
製品が得られなくなるので好ましくない。配合量の下限
値は特に限定されないが、通常20重量部以上である。
【0062】本発明の樹脂組成物は、上記の成分のほか
に用途に応じて、各種の添加剤、例えば抗酸化剤、光安
定剤、熱安定剤、着色剤、難燃剤、帯電防止剤等を含有
することができる。
【0063】本発明の樹脂組成物は、各成分を有機パー
オキサイドの存在下に溶融混練して架橋させることによ
って製造することができる。慣用の溶融混練の手法およ
び装置(1軸または2軸押出機、ロール、バンバリーミ
キサー、各種ニーダー等)がいずれも使用できる。特
に、L/Dが47以上の二軸押出機やバンバリ−ミキサ
−を使用する場合、すべての工程を連続的に行なうこと
ができる利点がある。
【0064】溶融混練条件は、慣用の条件が使用でき、
たとえば混練温度130〜210℃が好ましい。
【0065】有機パ−オキサイドとしては、例えば、ジ
クミルパ−オキサイド、ジ−tert−ブチルパ−オキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(tert−
ブチルパ−オキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,
5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、
1,3−ビス(tert−ブチルパ−オキシイソプロピ
ル)ベンゼン、1,1−ビス(tert−ブチルパ−オ
キシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−
ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルパ−オキシ)
バレレ−ト、ベンゾイルパ−オキサイド、p−クロロベ
ンゾイルパ−オキサイド、2,4−ジクロロベンゾイル
パ−オキサイド、tert−ブチルパ−オキシベンゾエ
−ト、tert−ブチルパ−オキシイソプロピルカ−ボ
ネ−ト、ジアセチルパ−オキサイド、ラウロイルパ−オ
キサイド、tert−ブチルクミルパ−オキサイドなど
を挙げることができ、これらを単独で、または2種以上
を組合せて使用する。
【0066】これらのうち、臭気性、着色性、スコ−チ
安定性の点で、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(te
rt−ブチルパ−オキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン
−3が最も好ましい。
【0067】有機パーオキサイドの添加量は、パーオキ
サイドの添加時における成分(a)100重量部に対し
て好ましくは0.1重量部以上、より好ましくは0.5
重量部以上、特に好ましくは1.0重量部以上で、かつ
好ましくは3.0重量部以下、より好ましくは2.5重
量部以下である。0.1重量部未満では、必要とする架
橋が得られない。3.0重量部を超えると架橋が進みす
ぎて、架橋物の分散が悪くなる。
【0068】本発明で用らいれる有機パーオキサイドに
よる部分架橋処理に際し、架橋助剤を配合することがで
きる。架橋助剤としては、例えばジビニルベンゼン、ト
リアリルシアヌレートのような多官能性ビニルモノマ
ー、又はエチレングリコールジメタクリレート、ジエチ
レングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコ
ールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、アリルメタクリレートのような多官能性メタクリレ
ートモノマー等が挙げられる。このような化合物によ
り、均一かつ効率的な架橋反応が期待できる。
【0069】特に、本発明においては、トリエチレング
リコールジメタクリレートが、取扱いやすく、任意成分
であるパーオキサイド架橋型オレフィン系重合体ゴムを
配合する場合には、これとの相溶性が良好であり、かつ
パーオキサイド可溶化作用を有し、パーオキサイドの分
散助剤として働くため、熱処理による架橋効果が均一か
つ効果的で、硬さとゴム弾性のバランスのとれた架橋熱
可塑性エラストマーが得られるため、最も好ましい。
【0070】本発明で用いられる架橋助剤の添加量は、
添加時における成分(a)100重量部に対して、好ま
しくは0.5重量部以上、より好ましくは1.0重量部
以上、特に好ましくは5.0重量部以上で、かつ好まし
くは10.0重量部以下、より好ましくは8.0重量部
以下である。架橋助剤の添加量はパーオキサイドの添加
量の約2〜2.5倍の割合が好ましい。0.1重量部未
満の配合では、必要とする架橋が得られない。10.0
重量部を超えると架橋が進みすぎて、架橋物の分散が悪
くなる。
【0071】また、場合により用いられる抗酸化剤とし
ては、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾー
ル、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,4
−ジメチル−6−tert−ブチルフェノール、4,4
−ジヒドロキシジフェニル、トリス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタンな
どのフェノール系抗酸化剤、ホスファイト系抗酸化剤及
びチオエーテル系抗酸化剤などがある。中でも、フェノ
ール系抗酸化剤とホスファイト系抗酸化剤が好ましい。
【0072】抗酸化剤の添加量は、添加時における成分
(a)100重量部に対して、3重量部以下の範囲が好
ましく、さらに好ましくは1重量部以下である。また、
抗酸化剤は、後述の2工程の製造方法の場合には、第一
工程において添加するのが好ましい。
【0073】本発明の樹脂組成物の製造方法の1 例とし
て、2 工程の製造方法(架橋反応による方法)について
以下に述べる。しかし、これに限定されることはなく、
例えば各成分を一括して有機パーオキサイドおよび架橋
助剤の存在下に溶融混練する1 工程の製造方法をまた用
いることができる。
【0074】第一工程において、まず成分(a)、成分
(b)、成分(c)、成分(d)、成分(e)、場合に
より、更に抗酸化剤、光安定剤、着色剤、難燃剤等の各
種添加剤及び、上記任意成分を配合する場合には、所望
により成分(f)の一部、成分(g)および成分(h)
の全部を予め溶融混練する。混練方法としては、ゴム、
プラスチックなどで通常用いられる方法であれば満足に
使用でき、例えば、一軸押出機、二軸押出機、ロール、
バンバリーミキサーあるいは各種のニーダーなどが用い
られる。この工程により、各成分が均一に分散された組
成物を得ることができる。
【0075】第二工程は、第一工程で得られた組成物
に、有機パーオキサイド、架橋助剤および所望により成
分(f)(第一工程で成分(f)を配合した場合はその
残部)を加え、更に加熱下に混練して架橋を生じせしめ
る。
【0076】このように成分(a)〜成分(e)を予め
溶融混練してミクロな分散を生じせしめてから、有機パ
ーオキサイドを加えて架橋を起こすことが、特に好まし
い物性をもたらす。この工程は、一般に一軸押出機、二
軸押出機、ロール、バンバリーミキサーあるいは各種の
ニーダーなどを用いて行うことができる。この工程で、
各成分の分散がさらに進むと同時に、反応が完了する。
【0077】混練方法として、L/Dが47以上の二軸
押出機やバンバリーミキサーを使用するとすべての工程
を連続的に行なうことができるので好ましい。また、例
えば、二軸押出機にて混練する場合、スクリューの回転
数は80〜350rpm、好ましくは100〜200r
pmの条件で行うと各成分が分散が良好で、物性の良好
なものを得ることができる。
【0078】混練温度は、第一工程では、各成分が完全
に溶融して混合しやすい状態になるように温度設定する
ことが望ましい。第二工程では、有機パーオキサイド、
各成分に剪断力がかかり、且つ、反応が均一に進みなが
ら完了するように温度設定することが望ましい。溶融混
練温度は、通常、第一工程では、130〜160℃、第
2 工程では180〜210℃である。
【0079】
【実施例】以下実施例および比較例を用いて本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。実施例および比較例において用いた評価方法は
次の方法によった。 1)硬さ:JIS K 6301に準拠し、試験片は
6.3mm厚プレスシートを用いた。15秒後の硬さを
測定した。 2)引張強さ:JIS K 6301に準拠し、試験片
は2mm厚の射出成形シートを、ダンベルで3号型に打
抜いて使用した。引張速度は500mm/分とした。 3)引張伸び:JIS K 6301に準拠し、試験片
は2mm厚の射出成形シートを、ダンベルで3号型に打
抜いて使用した。引張速度は500mm/分とした。 4)100%モジュラス:JIS K 6301に準拠
し、試験片は2mm厚の射出成形シートを、ダンベルで
3号型に打抜いて使用した。引張速度は500mm/分
とした。 5)圧縮永久歪み:JIS K 6262に準拠し、試
験片は6.3mm厚さプレスシートを使用した。25%
変形の条件にて、70℃×22時間および120℃×7
2時間で測定した。 6)耐油性:JIS K 6301 に準拠し、試験片
は2mm厚の射出成形シートを、ダンベルで3号型に打
抜いて使用した。ASTM2号油を用い、120℃×7
2時間の後に、溶解しないものは「不溶」、完全に溶解
したものは「溶解」と評価した。 7)製造性:2軸混練機で製造した際、問題なく混練作
業ができ、ペレットが得られた場合を「○」、製造が困
難な場合を「×」とした。 8)ベタツキ性:下記(9)で成形した成形品につい
て、低分子量物のブリードやブルームが見られず、手で
触れてもベタツキがない場合を「○」、ベタツキがある
場合を「×」とした。 9)成形性:120トンの射出成形機で130mm×1
30mm×2mm厚さシートを所定の条件で成形した。
デラミネーションや変形がなく、著しく外観を悪化させ
るようなフローマークがない場合を「○」、デラミネー
ション変形があり、著しく外観を悪化させるようなフロ
ーマークがある場合を「×」とした。
【0080】各成分としては、以下のものを用いた。 成分(a):水添ブロック共重合体 クラレ社製 、セプトン4077、スチレンの含有量:
30重量%、イソプレンの含有量:70重量%、重量平
均分子量:320,000、分子量分布:1.23、水
素添加率:90%以上 成分(b):非芳香族系ゴム軟化剤 出光興産社製、ダイアナプロセスオイルPW‐90、種
類:パラフィン系オイル、重量平均分子量:540、芳
香族成分の含有量:0.1%以下 成分(c):ビニル芳香族系樹脂 電気化学工業社製、GP−1、種類:スチレン樹脂、M
FR:6.4g/10分(測定温度200℃、荷重5k
g) 成分(d):水添石油樹脂 出光石油化学社製、アイマ
ーブ P−140、種 類:水添石油樹脂、C5 −芳香族系共重合水素添加樹脂 成分(e):アクリル系加工助剤 三菱レイヨン社製、試作名:ZX21(製品名:A30
00)、種類:メタクリル酸メチル/メタクリル酸ドデ
シル/メタクリル酸トリデシル共重合体とポリテトラフ
ルオロエチレンとの混合物 成分(f):パーオキサイド分解型オレフィン系樹脂 三井化学社製、CJ700、種類:ポリプロピレン(P
P)、MFR:7g/10分 成分(g):シリコーンオイル 東レ・ダウコーニング社製、SH200、種類:重量平
均分子量17,000のジメチルポリシロキサン、粘度
1,000cSt 成分(h):無機充填剤 三共精粉社製、RS400、
種類:炭酸カルシウム 有機パーオキサイド: 日本油脂社製、パーヘキサ25
B、種類:2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
ペルオキシ)−ヘキサン架橋助剤: 新中村化学社製
NKエステル、3G、種類:トリエチレングリコールジ
メタクリレート。
【0081】(実施例1)2工程の製造方法に従って、
樹脂組成物を製造した。
【0082】第一工程において、成分(a)としてセプ
トン4077を100重量部、成分(b)としてPW‐
90を350重量部、成分(c)として、GP−1を1
2.5重量部、成分(d)として、P−140を12.
5重量部、成分(e)としてZX21を2.0重量部、
成分(g)としてSH200を6.5重量部、および成
分(h)としてRS400を25重量部配合して、溶融
混練した。
【0083】第二工程において、第一工程で得られた組
成物に、有機パーオキサイドとしてパーヘキサ25Bを
3.5重量部、および架橋助剤としてNKエステル3G
を7.0重量部配合して、溶融混練した。
【0084】各工程においては、2軸混練機を用いて、
以下の温度条件にてスクリュー回転200rpmで溶融
混練を行った。第一工程混練温度:130〜160℃お
よび第二工程混練温度:180〜210℃。
【0085】得られた樹脂について、上記評価方法に従
って評価した。組成及び評価の結果を表1に示す。
【0086】(実施例2)第二工程で、さらに成分
(f)として、CJ700を10重量部配合した以外は
実施例1と同様に樹脂組成物を製造し、その評価を行っ
た。
【0087】(比較例1〜3)実施例1と同様にして、
2工程の製造方法に従って樹脂組成物を製造した。ただ
し、比較例1では成分(c)を、比較例2では成分
(d)を、比較例3では成分(e)を配合しなかった。
【0088】得られた樹脂について、上記評価方法に従
って評価した。組成及び評価の結果を表1に示す。
【0089】(比較例4)2工程の製造方法に従って、
樹脂組成物を製造した。
【0090】第一工程において、成分(f)としてCJ
700を10.0重量部配合し、第二工程で、成分
(f)の残部を配合し、かつ有機パーオキサイドおよび
架橋助剤を配合しなかった以外は比較例1と同様にして
樹脂組成物を製造した。
【0091】得られた樹脂について、上記評価方法に従
って評価した。組成及び評価の結果を表1に示す。
【0092】(比較例5)実施例1の第一工程のみを行
って樹脂組成物を製造した。すなわち、有機パーオキサ
イドによる架橋反応を行わなかった。
【0093】得られた樹脂について、上記評価方法に従
って評価した。組成及び評価の結果を表1に示す。
【0094】(比較例6)成分(a)としてセプトン4
077を100重量部、成分(b)としてPW‐90を
350重量部、成分(f)としてCJ700を10.0
重量部、成分(g)としてSH200を6.5重量部お
よび成分(h)としてRS400を25重量部配合し
て、一括溶融混練した。
【0095】溶融混練は、2軸混練機を用いて、以下の
温度条件にてスクリュー回転200rpmで行った。混
練温度:130〜210℃。
【0096】得られた樹脂について、上記評価方法に従
って評価した。組成及び評価の結果を表2に示す。
【0097】(比較例7)2工程の製造方法に従って、
樹脂組成物を製造した。
【0098】第一工程において、成分(a)としてセプ
トン4077を100重量部、成分(b)としてPW‐
90を350重量部、成分(f)としてCJ700を1
0.0重量部、成分(g)としてSH200を4.0重
量部および成分(h)としてRS400を25重量部配
合して、溶融混練した。
【0099】第二工程において、第一工程で得られた組
成物に、成分(f)としてCJ700を9.0重量部配
合して、溶融混練した。
【0100】各工程においては、2軸混練機を用いて、
以下の温度条件にてスクリュー回転200rpmで溶融
混練を行った。第一工程混練温度:130〜160℃お
よび第二工程混練温度:180〜210℃。
【0101】得られた樹脂について、上記評価方法に従
って評価した。組成及び評価の結果を表2に示す。
【0102】(比較例8)2工程の製造方法に従って、
樹脂組成物を製造した。
【0103】第一工程において、成分(a)としてセプ
トン4077を100重量部、成分(b)としてPW‐
90を350重量部、成分(f)としてCJ700を1
0.0重量部、成分(g)としてSH200を6.5重
量部および成分(h)としてRS400を25重量部配
合して、溶融混練した。
【0104】第二工程において、第一工程で得られた組
成物に、有機パーオキサイドとしてパーヘキサ25Bを
3.5重量部、および架橋助剤としてNKエステル3G
を7.0重量部および成分(f)としてCJ700を2
2.0重量部配合して、溶融混練した。
【0105】各工程においては、2軸混練機を用いて、
以下の温度条件にてスクリュー回転200rpmで溶融
混練を行った。第一工程混練温度:130〜160℃お
よび第二工程混練温度:180〜210℃。
【0106】得られた樹脂について、上記評価方法に従
って評価した。組成及び評価の結果を表2に示す。
【0107】(比較例9)2工程の製造方法に従って、
樹脂組成物を製造した。
【0108】第一工程において、成分(a)としてセプ
トン4077を100重量部、成分(b)としてPW‐
90を350重量部、成分(d)として、P−140を
25重量部、成分(f)としてCJ700を10.0重
量部、成分(g)としてSH200を12.5重量部、
成分(h)としてRS400を25重量部配合して、溶
融混練した。
【0109】第二工程において、第一工程で得られた組
成物に、有機パーオキサイドとしてパーヘキサ25Bを
3.5重量部、架橋助剤としてNKエステル3Gを7.
0重量部および成分(f)としてCJ700を22.0
重量部配合して、溶融混練した。
【0110】各工程においては、2軸混練機を用いて、
以下の温度条件にてスクリュー回転200rpmで溶融
混練を行った。第一工程混練温度:130〜160℃お
よび第二工程混練温度:180〜210℃。
【0111】得られた樹脂について、上記評価方法に従
って評価した。組成及び評価の結果を表2に示す。
【0112】(比較例10)2工程の製造方法に従っ
て、樹脂組成物を製造した。
【0113】第一工程において、成分(a)としてセプ
トン4077を100重量部、成分(b)としてPW‐
90を225重量部、成分(d)として、P−140を
12.5重量部、成分(e)としてZX21を2.0重
量部、成分(f)としてCJ700を10.0重量部、
成分(g)としてSH200を6.5重量部、成分
(h)としてRS400を25重量部配合して、溶融混
練した。
【0114】第二工程において、第一工程で得られた組
成物に、成分(f)としてCJ700を2.5重量部配
合して、溶融混練した。
【0115】各工程においては、2軸混練機を用いて、
以下の温度条件にてスクリュー回転200rpmで溶融
混練を行った。第一工程混練温度:130〜160℃お
よび第二工程混練温度:180〜210℃。
【0116】得られた樹脂について、上記評価方法に従
って評価した。組成及び評価の結果を表2に示す。
【0117】(比較例11)第二工程において、有機パ
ーオキサイドとしてパーヘキサ25Bを3.5重量部お
よび架橋助剤としてNKエステル3Gを7.0重量部を
追加した以外は比較例10と同様に樹脂組成物を製造し
た。
【0118】得られた樹脂について、上記評価方法に従
って評価した。組成及び評価の結果を表2に示す。
【0119】
【表1】
【0120】
【表2】
【0121】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、超軟質であり、
かつ圧縮永久歪み等のゴム的特性、機械強度及び成形加
工性に優れ,ベタツキがないので、自動車部品、電気部
品、電子部品等の種々の分野において有用である。本発
明の樹脂組成物はさらに、成形品の概観が優れている。
【0122】本発明の樹脂組成物はまた、熱可塑性エラ
ストマー(ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル芳香族系樹脂等)の柔
軟性付与剤としても有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 57:02 33:06) (72)発明者 山仲 稔美 東京都中央区日本橋本町3丁目11番5号 理研ビニル工業株式会社内 (72)発明者 水野 廣樹 東京都中央区日本橋本町3丁目11番5号 理研ビニル工業株式会社内 Fターム(参考) 4J002 AC032 AE052 BA014 BB205 BC033 BC043 BC053 BC063 BC073 BC083 BC093 BC113 BD125 BG045 BG055 BG085 BN035 BN175 BP011 CP035 CP175 DA036 DE076 DE136 DE236 DG046 DJ006 DJ036 DJ046 DJ056 FD016 FD022 FD025

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ビニル芳香族化合物から主として
    作られる少なくとも2つの重合体ブロックAと、共役ジ
    エン化合物から主として作られる少なくとも1つの重合
    体ブロックBとからなるブロック共重合体、及び/又
    は、これを水素添加して得られる水添ブロック共重合体
    100重量部、(b)非芳香族系ゴム用軟化剤150〜
    400重量部、(c)ビニル芳香族系樹脂1〜20重量
    部、(d)水添石油樹脂5〜20重量部、および(e)
    アクリル系加工助剤0.1〜5.0重量部を含む熱可塑
    性エラストマー樹脂組成物であって、 成分(a)、(b)、(c)、(d)および(e)を有
    機パーオキサイドの存在下に溶融混練して架橋させるこ
    とによって得られる熱可塑性エラストマー樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (f)パ−オキサイド分解型オレフィン
    系樹脂および/またはそれを含む共重合体ゴム15.0
    重量部以下を更に含む請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (g)シリコーンオイル20.0重量部
    以下を更に含む請求項1または2記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (h)無機充填剤100重量部以下を更
    に含む請求項1〜3のいずれか1項記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 (a)ビニル芳香族化合物から主として
    作られる少なくとも2つの重合体ブロックAと、共役ジ
    エン化合物から主として作られる少なくとも1つの重合
    体ブロックBとからなるブロック共重合体、及び/又
    は、これを水素添加して得られる水添ブロック共重合体
    100重量部、(b)非芳香族系ゴム用軟化剤150〜
    400重量部、(c)ビニル芳香族系樹脂1〜20重量
    部、(d)水添石油樹脂5〜20重量部、および(e)
    アクリル系加工助剤0.1〜5.0重量部を含む熱可塑
    性エラストマー樹脂組成物の製造方法であって、上記成
    分(a)、(b)、(c)、(d)および(e)を溶融
    混練した後、得られた組成物を、有機パーオキサイド
    0.1〜5.0重量部および架橋助剤0.5〜10.0
    重量部の存在下に、さらに溶融混練して架橋させること
    を特徴とする熱可塑性エラストマー樹脂組成物の製造方
    法。
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