JP2000030747A - 積層型二次電池の製造方法 - Google Patents

積層型二次電池の製造方法

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JP2000030747A JP10211895A JP21189598A JP2000030747A JP 2000030747 A JP2000030747 A JP 2000030747A JP 10211895 A JP10211895 A JP 10211895A JP 21189598 A JP21189598 A JP 21189598A JP 2000030747 A JP2000030747 A JP 2000030747A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生産性の高められた積層型二次電池の製造方法
を提供する。 【解決手段】電極間にそれらの電子伝導的絶縁層を形成
する電池素子形成工程、当該工程で得られた電池素子の
電極間の短絡を検査して短絡無しと判断された合格品と
短絡有りと判断された不合格品とに仕分けする検査工
程、当該工程で仕分けされた合格品を複数枚積層する積
層電池素子形成工程、当該工程で得られ積層電池素子を
ケースに収納するパッケージィング工程を包含する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層型二次電池の
製造方法に関するものであり、詳しくは、生産性の高め
られた積層型二次電池の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ一体型VTR装置、オーデ
ィオ機器、携帯型コンピュータ、携帯電話など様々な機
器の小型化かつ軽量化が進んでおり、これら機器の電源
としての電池に対する高性能化要請が高まっている。特
に、機器本体の小型化に対応するため、電池の小型化と
容量の同時確保、すなわち、高エネルギー密度化が要求
され、特に、充電により繰り返し使用できる二次電池に
対する期待は高い。斯かる状況下、リチウム二次電池
は、高エネルギー密度の実現が可能であり、更に、高電
圧であることから、開発が盛んに行われている。
【0003】リチウム電池の電解質には、(1)リチウ
ム塩と非水系溶媒から成る非水系電解液、(2)ポリマ
ーに非水系電解液を含有させたゲル状電解質、(3)固
体状電解質が知られている。そして、非水系電解液が使
用される場合は、正極および負極間にセパレーターが配
置されるが、ゲル状電解質または固体状電解質が使用さ
れる場合は、これらの層が正極および負極間に配置さ
れ、セパレーターが省略され得る。
【0004】従来実用化されているリチウム二次電池
は、正負の薄い電極板と電極板同士を相互に隔離するセ
パレータとを渦巻き状に巻いた筒形構造を有する。そし
て、電極板としては、銅箔、アルミニウム箔などの導体
箔にリチウム化合物などの電極活物質を被着させたもの
が使用されている。この様な二次電池の組み立ては次の
様に行われる。
【0005】先ず、リールに夫々巻回されている正負の
電極板と2枚のセパレータとをリールから巻き戻しつ
つ、巻き取り機によりセパレータ、負電極板、セパレー
タ、正電極板の順序で渦巻き状に積層し、正負の電極板
にそれぞれ正極リード及び負極リードを電気的に接合
し、円筒形の電池素子を形成する。次いで、電池素子
(乾燥状態)について短絡検査を施し、合格品のみ次の
工程に送って缶詰めし、電解液を注入して電池とする。
そして、短絡検査は、電解液を注入する前の半完成品の
電池素子に対し、直流導通試験、交流導通試験、高電圧
絶縁試験などを行う方法であり、目的によって使い分け
られている。
【0006】これに対し、近時注目されている積層型二
次電池は、一対の平板状正極および負極とそれらの電子
伝導的絶縁層から成る電池素子を積層した構造を有する
ため、上記の筒形構造二次電池に比して厚さを薄くする
ことが出来、更には、シート状、カード状に形成できる
利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、積層型
二次電池は、未だ検討段階にあり、その生産性などを考
慮した製造方法については解決すべき問題が多くある。
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、その
目的は、生産性の高められた積層型二次電池の製造方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、電極間にそれらの電子伝導的絶縁層を形成する電池
素子形成工程、当該工程で得られた電池素子の電極間の
短絡を検査して短絡無しと判断された合格品と短絡有り
と判断された不合格品とに仕分けする検査工程、当該工
程で仕分けされた合格品を複数枚積層する積層電池素子
形成工程、当該工程で得られ積層電池素子をケースに収
納するパッケージィング工程を包含することを特徴とす
る積層型二次電池の製造方法に存する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1(a)は、電池素子の一例の側面
説明図、図1(b)は、図1(a)に示す電池素子の上
面説明図である。
【0010】図2は、本発明における検査工程で使用さ
れる短絡検査装置の一例の模式的説明図、図3は、複素
数平面に表した正常電池および短絡電池のインピーダン
スの測定例の説明図、図4は、複素数平面に表したイン
ピーダンスの測定結果より短絡を判定する手法の一例の
説明図、図5は、複素数平面に表したインピーダンスの
測定結果より短絡を判定する手法の他の一例の説明図、
図6は、複素数平面に表したインピーダンスの測定結果
より短絡を判定する手法の更に他の一例の説明図であ
る。上記の各複素数平面において、縦軸は複素数の虚部
Z"、横軸は複素数の実部Z'を表す。
【0011】図7は、本発明における検査工程で使用さ
れる短絡検査装置の他の一例の模式的説明図である。
【0012】図8は、本発明における検査工程で使用さ
れる短絡検査装置の更に他の一例の模式的説明図、図9
は、電圧の時間変化を使用した短絡判定法の一例の説明
図、図10は、電圧の時間変化を使用した短絡判定法の
他の一例の説明図である。
【0013】図11(a)は、本発明の製造方法で得ら
れた積層型二次電池の一例の一部断面側面説明図、図1
1(b)は、図11(a)に示す積層型二次電池の一例
(ケース蓋を開放した状態)の平面説明図である。
【0014】本発明の製造方法は、電池素子形成工程、
検査工程、積層電池素子形成工程、パッケージィング工
程を包含する。そして、電解質として非水系電解液が使
用される場合は、パッケージィング工程の後に電解液注
入工程が付加される。そして、非水系電解液が使用され
る場合は、正極および負極間にセパレーターが配置され
るが、ゲル状電解質または固体状電解質が使用される場
合は、これらの層が正極および負極間に配置されてパレ
ーターは省略され得る。その結果、上記の検査工程に供
される電池素子の機能が使用する電解質によって異なる
ことになるため、それに伴って検査工程が異なる。従っ
て、説明の便宜上、初めに上記の検査工程について説明
する。
【0015】<検査工程>この工程においては、後述の
電池素子形成工程で得られた電池素子の電極間の短絡を
検査して短絡無しと判断された合格品と短絡有りと判断
された不合格品とに仕分けする。そして、電解質として
非水系電解液が使用される二次電池の場合は、一対の電
極間に電子伝導的絶縁層としてセパレータを形成し且つ
電池機能を備えていない電池素子が検査対象となり、電
解質としてゲル状電解質または固体状電解質が使用され
る二次電池の場合は、一対の電極間に電子伝導的絶縁層
としてゲル状電解質層または固体状電解質層を形成し且
つ電池機能を備えている電池素子が検査対象となる。
【0016】電池機能を備えていない電池素子の場合、
その検査工程は、従来公知の方法に従い、直流導通試
験、交流導通試験、高電圧絶縁試験などによって行うこ
とが出来る。
【0017】電池機能を備えている電池素子の場合、そ
の検査工程は、上記と異なる方法によって行う必要があ
る。その理由は次の通りである。すなわち、直流導通試
験による手法では、既に電解液が注入され電池として機
能する電池素子に対しては、観測された導通が短絡によ
るものなのか、充電過程によるものなのか区別できな
い。交流導通試験においても、観測された導通が短絡に
よるものなのか、電解質を伝導したものなのか区別でき
ない。高電圧絶縁試験は、機能する電池に対して高電圧
を印加することになり、電池を破壊する可能性すらある
ため利用できない。
【0018】勿論、電池として既に機能する電池素子に
なっていることから、充電すること自体により、不良品
を検出しようとすることは可能である。しかしながら、
初期充電は通常1日以上かけて行うのが普通であり、更
に、短絡の程度によってはかなり充電が進んだ段階でよ
うやく異常挙動が現れることがある。従って、充電途上
における異常挙動から不良を判定する方法は、生産効率
が極めて低い。
【0019】そこで、本発明においては、電池機能を備
えていない電池素子の場合、その検査工程は、以下に示
す(1)初回充電前の二次電池の電極間に交流信号を印
加してそのインピーダンスを測定する検査方法(図2〜
図6参照)、(2)初回充電前の二次電池の電極間の電
圧を測定する検査方法(図7参照)、(3)初回充電前
の二次電池の電極間に電流を通電して通電中および/ま
たは開放した後の電極間の電圧の経時変化を測定する検
査方法(図8〜図10参照)によって行う。
【0020】(1)インピーダンスを測定する検査方
法:インピーダンスZとは、周波数fの交流信号を電極
間に印加した場合に測定される位相成分を含んだ抵抗値
であって、複素数表示した測定電圧Vと測定電流Iか
ら、Z=V/Iで求められる値を意味する。複素数Z
は、その実部Z'と虚部Z"により、Z=Z'+iZ"と表
される。iは−1の平方根である。複素数平面は、x−
y平面上のx軸に複素数の実部Z'、y軸に複素数の虚
部Z"をとって表され、測定されたインピーダンス値Z
=Z'+iZ"は、座標(x、y)=(Z'、Z")に表す
ことが出来る。Z'及びZ"は、電池の特性に関連した値
であり、電池の状態の評価に利用することが出来る。ま
た、複数の周波数に対して測定された(Z'、Z")の点
が描く軌跡は、適当な解析を行うことにより、静電容量
や抵抗値を導出することが出来る。
【0021】すなわち、電池のインピーダンスは、使用
された電極種類、電解質種類、電極面積、電極厚み、電
解質層厚み、温度などに応じて固有のインピーダンス軌
跡を示す。電極間が短絡していない場合、初回充電前の
状態のインピーダンスの軌跡は、低周波側において直線
的になり、特にZ"が発散していく挙動を示す。逆に、
電極間が短絡している場合、電池の等価回路において外
部抵抗抵抗Rを並列に接続したことになることからも分
かる様に、インピーダンスの軌跡は、低周波側で円弧を
描く傾向がある。正常な電池と短絡電池の軌跡の乖離は
低周波側にいくほど顕著になる。
【0022】本発明における検査方法(1)は、上記の
事実に基づき完成されたものであり、複素数平面に表し
た正常電池および短絡電池のインピーダンスの測定結果
の相違に基づき電極間での短絡の有無を判定する方法で
ある。なお、電池の電極間のインピーダンスを測定する
こと自体は公知であるが、これ迄のインピーダンスの測
定は、界面抵抗、電荷二重層容量、電解質層のバルク抵
抗などの評価のため、あるいは、それらの経時変化から
サイクル劣化の挙動を解明ために行われており、本発明
の様に、電解質を有した電極間の短絡の有無を判断する
ためにインピーダンスの測定が行われた例はない。
【0023】上記の検査方法においては、電極間に交流
信号を印加し、電極間に流れる電流、電極間の電圧およ
び位相差を測定し、電極間のインピーダンスを測定する
装置であって、所謂LCRテスタと称される既知の測定
装置や所謂インピーダンスアナライザーと称される既知
の測定装置を使用することが出来る。インピーダンスア
ナライザーとしては、例えばソーラトロン製のモデル
「SI1260/SI1267」が挙げられ、LCRテ
スタとしては、例えば日置電機(株)製のモデル「35
02Cハイテスタ」が挙げられる。
【0024】図2に示す短絡検査装置(30)は、イン
ピーダンスアナライザー(20)を使用している。そし
て、電池の正極端子(4)と電気的に接触できるように
された正極測定端子(8)及び(9)と、電池の負極端
子(5)と電気的に接触できるようにされた負極測定端
子(10)及び(11)と、正極端子(4)及び負極端
子(5)を夫々押圧する端子押さえ(6)及び(7)と
を備えている。上記の各測定端子(8)及び(9)と
(10)及び(11)は、それぞれ、リード線(12)
及び(13)と(14)及び(15)によってインピー
ダンスアナライザー(20)の装置側端子(16)及び
(17)と装置側端子(18)及び(19)に接続され
ている。但し、上記の装置側端子において、(16)及
び(19)は電圧測定用の装置側端子、(17)及び
(18)は電流測定用の装置側端子である。
【0025】以上の構成により、例えば、装置側端子
(16)と(19)間に周波数fの交流測定信号を印加
した場合、装置側端子(17)と(18)間を介して電
極間で流れる電流の強さと電圧に対する位相差を測定す
ることが出来、これによって更に電池の正負電極板間の
インピーダンスを測定することが出来る。インピーダン
スの測定精度を上げるため、被測定電池を含めた測定部
は定温に保たれていることが好ましい。なお、上述の例
では、電圧を印加して電流を測定しているが、逆に、電
流を印加して電圧を測定する場合も同様である。
【0026】本発明における検査方法(1)は、上記の
様な短絡検査装置(30)を使用し、次のステップ11
〜14に示す要領で行うことが出来る。
【0027】(ステップ11)正極端子(4)を端子押
さえ(6)上に、負極端子(5)を端子押さえ(7)上
に夫々位置決めし、短絡検査装置(30)に配置し、更
に、端子押さえ(6)及び(7)を作動させて各端子を
測定端子に接触させる。
【0028】(ステップ12)インピーダンスアナライ
ザー(20)の装置側端子(16)及び(19)間に交
流測定信号を印加し、必要ならば、複数の周波数におい
て電池の正負電極間のインピーダンスを測定する。
【0029】(ステップ13)インピーダンスの測定結
果が規定範囲外の場合は、電極間が短絡していると見な
し、検査した電池素子を不良品として排除する。
【0030】(ステップ14)インピーダンスの測定結
果が規定範囲内の場合、検査した電池素子を合格品とし
て次工程に送り、複数の電池セルユニットの積層などを
行う。
【0031】上記のインピーダンス測定による短絡の判
定は具体的には次の様に行うことが出来る。
【0032】図3に示す正常電池および短絡電池のイン
ピーダンスの測定例は、4個の充電前の電池B1〜B4
について1MHzから20mHzの範囲に亘るインピー
ダンスの測定を行い、得られた結果をインピーダンス複
素平面にプロットして得られたものである。実際に充電
を行って確認した結果、B1〜B3の電池は正常である
が、B4は短絡していることが確認された。この様にイ
ンピーダンス測定の結果をインピーダンス複素平面にプ
ロットした場合、短絡電池は極めて特徴的な軌跡を示す
ため、容易に識別できる。インピーダンスの測定結果よ
り短絡を判定する改良された手法は次の通りである。
【0033】(図4に示す短絡判定手法)この判定手法
は、測定される交流信号の周波数が単一であり、測定さ
れたインピーダンスの複素数平面上における測定点の位
置によって短絡の有無を判定する方法である。
【0034】すなわち、正常な電池のインピーダンスの
値は軌跡M上にあり(図3参照)、周波数F1で測定し
た測定値は領域A1の中にある。ところが、短絡電池で
は、例えば測定値がZ1に表される値となる。更に、短
絡の程度により、Z1aやZ1bなどに表される値とな
ることもある。本発明においては、周波数F1で測定し
たインピーダンスの測定値が領域A1の中にあることを
もってして電池に短絡が生じてないと判定する。更に簡
便には境界線Lを短絡の判定基準とし、Z"の値がZ"1
を超えていることによって判定することも出来る。この
場合、単一の数値の大小のみで判定できるため、装置が
簡略化される。領域A1又は境界線Lの場所は周波数に
よって変化し得るため、検査周波数によって正常とされ
る領域または値を再設定する。例えば周波数F2での測
定の場合、正常電池の測定値は領域A2の中にあり、短
絡電池では例えばZ2に表される値となる。更に、領域
A1又は境界線Lの場所は、被測定電池の構成によって
も変化し得るため、検査される電池の構成によって正常
とされる値を再設定する。
【0035】測定に使用される交流信号の周波数として
は、通常100Hzから0.1mHz、好ましくは10
Hzから10mHzである。周波数が高過ぎる場合は、
正常、短絡の判定が困難になり、低過ぎる場合は、測定
に時間がかかり検査の効率が低下する。測定に使用され
る交流信号の振幅電圧としては、通常100mVから1
μV、好ましくは50mVから100μVである。振幅
電圧が高過ぎる場合は、充電が進行するなどして検査の
精度が低下すると共に、電池に余分な電圧が加わり、低
過ぎる場合は、その測定精度の観点から短絡の判定精度
が低下する。
【0036】(図5に示す短絡判定手法)この判定手法
は、測定される交流信号の周波数が2点であり、インピ
ーダンス複素数平面上における2点の傾きによって短絡
の有無を判定する方法である。
【0037】すなわち、被測定電池に対し、周波数F3
とF4の2点においてインピーダンスを測定した場合、
正常電池のインピーダンスの値はZ3aとZ4bで表さ
れ、これらを結んだ直線Y1の傾きはS1となる。とこ
ろが、短絡電池では、例えば測定値がZ3bとZ4bに
表される値となり、これらを結んだ直線Y2の傾きはS
2となる。そこで、S1を中心とし且つ測定誤差を許容
した範囲の値を設定し、傾きがこの範囲にある場合は短
絡が生じていないと判定することが出来る。この場合2
つの測定点の相対的位置関係から判定がなされるため、
精度が高く、測定時間に対して確度の高い判定が可能と
なる。
【0038】(図6に示す短絡判定手法)この判定手法
は、測定される交流信号の周波数が3点以上であり、イ
ンピーダンス複素数平面上における3点以上の測定点か
ら近似される円弧によって短絡の有無を判定する方法で
ある。
【0039】すなわち、被測定電池に対し、周波数F
5、F6、F7、F8の4点においてインピーダンスを
測定した場合、正常電池のインピーダンスの値は、Z5
a、Z6a、Z7a、Z8aで表され、各点を円弧で近
似せんとた場合、近似不可能か、または、極めて半径の
大きな円弧S1となる。ところが、短絡電池では、例え
ば測定値がZ5b、Z6b、Z7b、Z8bに表される
値となり、円弧S2で良好に近似することが出来る。円
弧の半径は、短絡部の抵抗と相関した値が得られる。そ
こで、要求される検査精度によって基準値を設定し、近
似円弧の半径が基準値以上の場合は短絡が生じていない
と判定することが出来る。インピーダンスの測定点の数
は最小3点から可能であり、多い方が正確な判定が可能
となるが、多過ぎる場合は測定時間が長くなり効率が低
下する。
【0040】(2)電圧を測定する検査方法:異常のな
い二次電池では、正極および負極がイオン的に結合され
た段階において、使用された電極の種類、電解質の種
類、温度などに応じ、その系に固有の電極間電圧を示
す。初期充電前の状態において、正極および負極の端子
が導通されたことがなければ、この値はばらつきを含ん
だ一定の範囲にある。電極間が短絡していると、固有の
端子間電圧が短絡回路を通じて放電してしまい、測定さ
れる電圧は零に近くなる。また、電極や電解質に異物な
どが混入していると、測定される電圧はその系に固有の
電圧から異なってくる。
【0041】本発明における検査方法(2)は、上記の
事実に基づき完成されたものであり、電極間電圧の値か
ら電池の異常の有無を判定する方法であり、電極間電圧
が一定の範囲内である電池は合格品とされる。そして、
上記の電圧の測定は、その安定性から開電圧を測定する
ことが好ましい。また、検査の対象となる二次電池は、
正極および負極が導通されることなく検査に供されるこ
とが好ましい。具体的には、正極および負極の端子が共
通の金属板に接触するようなことがない様にすることが
好ましい。これにより、検査の精度を高めることが可能
となる。
【0042】上記の検査方法においては、電極間の電圧
を測定する装置であって、いわゆる電圧計と称される既
知の測定装置が使用できる。また、電圧の測定には、充
電装置や他の検査装置に付随した電圧測定機能を使用す
ることも出来る。電池の評価や検査に関する機器は、通
常、電圧測定機能を有することが多いため、その機能を
利用することはコストを削減できるため好ましい。
【0043】図7に示す短絡検査装置(30)は、電極
間の電圧を測定する測定として電圧測定装置(21)を
使用している。そして、電池の正極端子(4)と電気的
に接触できるようにされた正極測定端子(8)及び
(9)と、電池の負極端子(5)と電気的に接触できる
ようにされた負極測定端子(10)及び(11)と、正
極端子(4)及び負極端子(5)を夫々押圧する端子押
さえ(6)及び(7)とを備えている。正極測定端子
(8)及び負極測定端子(11)は、それぞれ、リード
線(12)及び(15)によって電圧測定装置(21)
の装置側端子(16)及び(19)に接続されている。
図7に示す短絡検査装置(30)は、更に、通電試験装
置(22)を備え、通電試験装置(22)の装置側端子
(17)及び(18)が夫々リレーを介して正極測定端
子(8)及び(9)又は負極測定端子(10)及び(1
1)に接続できる様になっている。
【0044】以上の構成により、電圧測定装置(21)
の装置側端子(16)及び(19)間の電圧を測定する
ことにより、電池の開電圧を測定することが出来る。電
圧の測定精度を上げるため、被測定電池を含めた測定部
は定温に保たれていることが好ましい。
【0045】本発明における検査方法(2)は、上記の
様な短絡試験装置(30)を使用し、次のステップ21
〜25に示す要領で行うことが出来る。
【0046】(ステップ21)正極端子(4)を端子押
さえ(6)上に、負極端子(5)を端子押さえ(7)上
に夫々位置決めし、短絡試験装置(30)に配置し、更
に、端子押さえ(6)及び(7)を作動させて各端子を
測定端子に接触させる。
【0047】(ステップ22)先ず、リレー(1)及び
(2)を開き、通電試験装置(22)の装置側端子(1
7)及び(18)間を通じて導通試験を行う。導通があ
れば正極測定単子(8)と正極端子(4)の接触は問題
ないと判定される。次いで、リレー(1)及び(2)を
閉じ、リレー(3)及び(4)を開き、通電試験装置
(22)の装置側端子(17)及び(18)間を通じて
導通試験を行う。導通があれば負極測定単子(11)と
負極端子(5)の接触は問題ないと判定される。次い
で、リレー(3)及び(4)を閉じる。端子の接触に問
題があれば、ステップ1に戻って、端子の再接触を行
う。
【0048】(ステップ23)電圧測定装置(21)の
装置側端子(16)及び(19)間の電圧を測定する。
この際、電流が流れないモードで測定することにより、
開電圧が測定できる。
【0049】(ステップ24)電圧の測定結果が規定範
囲外の場合は、電池に異常があると見なし、検査した電
池素子を不良品として排除する。
【0050】(ステップ25)電圧の測定結果が規定範
囲内の場合は、検査した電池素子を合格品として次工程
に送り、複数の電池セルユニットの積層などを行う。
【0051】電圧の測定は、端子の接触具合による影響
を受け難いため、ステップ22を省略し、検査の高速化
や設備の簡略化を図ってもよい。
【0052】(3)電圧の経時変化を測定する検査方
法:電極間が短絡していない場合は、通電により電圧が
上昇または下降し、解放後に若干復元する。電極間が短
絡している場合は、通電された電流の一部が短絡部分を
通過するため、電圧の変化速度が遅くなる。短絡の程度
が大きい場合は、電圧が一定値から変化しなくなる。ま
た、電極を開放した後は、短絡部を通じて放電するた
め、電圧が時間とともに最初の値へ復元していく。これ
らの変化は、電圧が十分に低いことから、充電前の二次
電池を近似的にコンデンサーCとして扱い、短絡部を短
絡抵抗Rとみなし、CRの並列回路を想定することによ
って解釈できる。
【0053】本発明における検査方法(3)は、上記の
事実に基づき完成されたものであり、測定した電圧の経
時変化に基づき電極間での短絡の有無を判定する方法で
ある。通電中の電圧はそれに伴う二次電池の電圧変化と
して測定され、通電を停止して解放した後の電圧は電池
の開電圧の経時変化として測定される。通電中の電圧の
経時変化は、同一の電圧計によって連続的または断続的
に測定することが出来るが、連続的に測定することが好
ましい。開電圧の経時変化は、同一の電圧計によって連
続的または断続的に測定することが出来るが、一定時間
間隔をおいた2回の測定によれば生産性が高められる。
また、異なる電圧計によって一定時間間隔をおいて測定
してもよい。この場合は、被測定電池が測定器の端子を
占有する時間を短縮できるため生産性が更に高められ
る。
【0054】通電の方向は、充電または放電の何れの方
向でもよいが、充電方向が好ましい。通電の制御は、電
圧によるものであっても、電流によるものであってもよ
い。定電流によって予め定められた電圧になるまで通電
する方法は、制御が容易であることから特に好ましい。
通電される電流量は、通常C/10〜C/10000
0、好ましくはC/100〜C/1000である。電流
量を高くする程に測定が早くなるが、測定値が不安定に
なり易く電流の制御が必要となることがある。予め定め
られた電圧は、リチウム二次電池の場合、通常1mVか
ら1V、好ましくは3〜100mV、更に好ましくは5
〜50mVである。電圧が高過ぎる場合は測定に時間が
かかると共に充電前の電池に余分な電圧を加えることと
なり好ましくない。電圧が低過ぎる場合は測定精度が低
下する。検査終了後、必要に応じ、電極間を外部で短絡
するか、逆向きに通電させることにより、電池から残留
電圧を取り除いてもよい。
【0055】上記の検査方法においては、例えば、電極
間の電圧を測定する装置であって、いわゆる電圧計と称
される既知の測定装置を使用することが出来る。電圧測
定には充電装置や他の検査装置に付随した電圧測定機能
を使用することも出来る。更に、電極間に通電する装置
であって、いわゆる電流源と称される既知の電流供給装
置が使用できる。通電中の電圧上昇速度および/または
上昇曲線によって短絡の有無を判定する場合は、上記の
2個の装置を組み合わせて使用する。また、同一装置内
に上記の2個の装置の機能を有する装置を使用してもよ
い。簡便には充電装置を使用することも出来る。開放し
た後の電圧の下降速度および/または下降曲線によって
短絡の有無が判定する場合も同様の装置を使用すること
が出来る。また、電圧測定装置1,2を生産ライン上に
配置し、装置1において電圧を測定した後、装置2にお
いて再度電圧を測定し、被測定電池が装置1から装置2
まで搬送される時間における電圧の経時変化を測定して
もよい。
【0056】図8に示す短絡検査装置(30)は、電極
間の電圧を測定する測定として電圧測定装置(21)を
使用している。そして、電池の正極端子(4)と電気的
に接触できるようにされた正極測定端子(8)及び
(9)と、電池の負極端子(5)と電気的に接触できる
ようにされた負極測定端子(10)及び(11)と、正
極端子(4)及び負極端子(5)を夫々押圧する端子押
さえ(6)及び(7)とを備えている。正極測定端子
(8)及び負極測定端子(11)は、それぞれ、リード
線(12)及び(15)によって電圧測定装置(21)
の装置側端子(16)及び(19)に接続されている。
図8に示す短絡検査装置(30)は、更に、通電試験装
置(22)を備え、通電試験装置(22)の装置側端子
(17)及び(18)が夫々リレーを介して正極測定端
子(8)及び(9)又は負極測定端子(10)及び(1
1)に接続できる様になっている。測定の形態によって
は、ケーブル(24)及び(25)によって接続され
た、通電、電圧測定を制御する制御器(23)が設けら
れる。
【0057】以上の構成により、通電試験装置(22)
によって被測定電池に通電し、電圧測定装置(21)の
装置側端子(16)及び(19)間の電圧を測定するこ
とにより、電池の電圧を測定することが出来る。電圧の
測定精度を上げるため、被測定電池を含めた測定部は定
温に保たれていることが好ましい。
【0058】本発明における検査方法(3)は、上記の
様な短絡検査装置(30)を使用し、次のステップ31
〜35に示す要領で行うことが出来る。
【0059】(ステップ31)正極端子(4)を端子押
さえ(6)上に、負極端子(5)を端子押さえ(7)上
に夫々位置決めし、短絡検査装置(30)に配置し、更
に、端子押さえ(6)及び(7)を作動させて各端子を
測定端子に接触させる。
【0060】(ステップ32)先ず、リレー(1)及び
(2)を開き、通電試験装置(22)の 装置側端子
(17)及び(18)間を通じて導通試験を行う。導通
があれば正極測定単子(8)及び(9)と正極端子
(4)の接触は問題ないと判定される。次いで、リレー
(1)及び(2)を閉じ、リレー(3)及び(4)を開
き、通電試験装置(22)の装置側端子(17)及び
(18)間を通じて導通試験を行う。導通があれば負極
測定単子(10)及び(11)と負極端子(5)の接触
は問題ないと判定される。次いで、リレー(3)及び
(4)を閉じる。端子の接触に問題があれば、ステップ
1に戻って、端子の再接触を行う。
【0061】(ステップ33)先ず、電圧測定装置(2
1)の装置側端子(16)及び(19)間の電圧を測定
し、電圧測定値1とする。次いで、リレー(2)及び
(3)を開き、通電試験装置(22)を10秒間作動さ
せる。次いで、リレー(2)及び(3)を閉じ、電圧測
定装置(21)の装置側端子(16)及び(19)間の
電圧を測定し電圧測定値2とする。
【0062】(ステップ34)電圧測定値1と電圧測定
値2の差が規定値以下の場合は、電池に異常があると見
なし、検査した電池素子を不良品として排除する。
【0063】(ステップ35)電圧の測定値が規定範囲
内の場合は、検査した電池素子を合格品として次工程に
送り、複数の電池セルユニットの積層などを行う。
【0064】電圧の測定は、端子の接触具合による影響
を受け難いため、ステップ2を省略し、検査の高速化や
設備の簡略化を図ってもよい。。
【0065】本発明における検査方法(3)は、上記の
ステップ33及び34を次のステップ33−1及び34
−1に置換することが出来る。
【0066】(ステップ33−1)先ず、リレー(2)
及び(3)を閉じ、通電試験装置(22)を最大で10
秒間作動させる。通電中、電圧測定装置(21)の装置
側端子(16)及び(19)間の電圧を連続的に観察
し、電圧の測定値が電圧測定値3になった段階で通電を
停止し、リレー(2)及び(3)を開いて電極を開放す
る。次いで、解放後、電圧測定装置(21)の装置側端
子(16)及び(19)間の電圧を連続的に一定時間測
定し電圧曲線1とする。
【0067】(ステップ34−1)電圧曲線1を指数関
数:V=A×exp(−t/T))で近似し、緩和時間
Tを算出する。ここで、Vは測定された電圧、Aは定
数、tは測定時間である。緩和時間Tが一定値以下の場
合は電池に異常があると見なし、検査した電池素子を不
良品として排除する。
【0068】上記の電圧測定による短絡の判定は具体的
には次の様に行うことが出来る。
【0069】(図9に示す短絡判定手法)図9中、曲線
(a)は短絡していない場合、(b)は軽度に短絡して
いる場合、(c)は重度に短絡している場合を示す。こ
れらの曲線は、次の様にして求められたデータに基づい
て作成されたものである。すなわち、前述の通電試験装
置(22)を使用して電極間電圧が30mvになるまで
通電試験を行い、一方、実際の充電によって短絡の有無
およびその程度を確認し、短絡していない場合は電圧の
上昇速度が速く、軽度に短絡している場合は電圧の上昇
速度が遅く、重度に短絡している場合は電圧の上昇が一
定値で停止し30mvに達しないという結果を得た。従
って、図9に示す短絡判定手法に示す様に、本発明にお
いては、通電中の電圧の上昇速度および/または上昇曲
線によって短絡の有無を判定することが出来る。例え
ば、図9に示す様に、電圧V1に到達する時間がt1以
内、または、時間t2における電圧の値がV2以上など
の基準を満たす電池を正常と判定することが出来る。
【0070】(図10に示す短絡判定手法)図10中、
曲線(a)は短絡していない場合、(b)は軽度に短絡
している場合、(c)は重度に短絡している場合を示
す。これらの曲線は、次の様にして求められたデータに
基づいて作成されたものである。すなわち、前述の通電
試験装置(22)を使用して一定電流を通電し、電極間
電圧が30mVに達した後に通電を停止して電極間開電
圧の時間変化を測定し、一方、実際の充電によって短絡
の有無およびその程度を確認し、短絡していない場合は
電圧の下降速度が遅く、短絡の程度によって電圧の下降
速度が速くなるという結果を得た。従って、図10に示
す短絡判定手法に示す様に、本発明においては、開放後
の電圧の下降速度および/または下降曲線によって短絡
の有無を判定することが出来る。例えば、図10に示す
様に、時間t3における電圧の値がV4以上、時間t3
における電圧と開放直後の電圧V3の比が一定値以上、
曲線の初期の傾きが一定値以上などの基準を満たす電池
を正常と判定することが出来る。
【0071】ところで、リチウム二次電池の場合、完全
に短絡していなくても、少しでも絶縁性が損なわれてい
ると、そこからデンドライトが発生して短絡が進行す
る。従って、リチウム二次電池において、上記の様に短
絡の程度を把握するし得ることは重要なことである。
【0072】本発明が対象とする二次電池の具体例とし
ては、リチウム二次電池、ニッケル・カドミウム二次電
池、ニッケル・水素二次電池などが挙げられ、電解質と
してゲル状電解質または固体状電解質を使用した二次電
池が好適である。特に、前記の検査工程において、イン
ピーダンスを測定する検査方法を採用した場合は、対向
する電極の面積が200cm2に満たない電池に対し、
高精度、高速な検査が可能となる。そして、リチウム二
次電池における短絡は発火の危険性を伴うため、その短
絡検査は安全上においても重要である。以下において
は、主として、ゲル状電解質を使用したリチウム二次電
池について説明する。この場合は、電池素子形成工程の
前に電極形成工程が備えられる。
【0073】<電極形成工程>この工程においては、正
極および負極を形成する。ゲル状電解質を使用したリチ
ウム二次電池の場合、正極および/または負極は、例え
ば、集電体上に設けられたリチウムイオンの吸蔵放出可
能な活物質含有層と当該層内に形成されるイオン移動相
とから構成される。なお、何れか一方の電極(通常は負
極)は、リチウム箔などの金属自体で構成することも出
来る。
【0074】上記の電極は、空隙を有する正極活物質層
および/または空隙を有する負極活物質層を集電体上に
形成し、活物質層表面にゲル状電解質形成用の電解液を
塗布して空隙中に含浸させた後にゲル状電解質を形成す
る工程によって形成することが出来る。ここに、ゲル状
電解質とは、主として電解液とゲル化ポリマーから成
り、電解液が高分子のネットワーク中に保持され、全体
としての流動性が著しく低下した物質である。斯かるゲ
ル状電解質の場合、イオン伝導性などの特性は通常の電
解液に近い特性を示すが、流動性や揮発性などは著しく
抑制されて安全性が高められる。
【0075】そして、上記の空隙を有する正極活物質層
および/または空隙を有する負極活物質層は、活物質、
バインダー及び溶剤を含有する電極用塗料を集電体上に
塗布して乾燥することにより形成することが出来る。ま
た、ゲル状電解質は、(1)冷却によってゲル化可能な
ポリマーが含有された電解液を加温状態で使用して常温
までポリマーを冷却する方法、または、(2)モノマー
が含有された電解液を使用してモノマーを重合させる方
法により、形成することが出来る。
【0076】集電体としては、通常、アルミ箔や銅箔な
どの金属箔が使用され、その厚さは適宜選択されるが、
通常1〜50μm、好ましくは1〜30μmである。
【0077】無機化合物から成る正極活物質としては、
遷移金属酸化物、リチウムと遷移金属との複合酸化物、
遷移金属硫化物などが挙げられる。上記の遷移金属とし
ては、Fe、Co、Ni、Mn等が使用される。正極活
物質に使用される無機化合物の具体例としては、Mn
O、V25、V613、TiO2等の遷移金属酸化物、ニ
ッケル酸リチウム、コバルト酸リチウム、マンガン酸リ
チウム等のリチウムと遷移金属との複合酸化物、TiS
2、FeS、MoS2等の遷移金属硫化物が挙げられる。
有機化合物から成る正極活物質としては、例えば、ポリ
アニリン、ポリピロール、ポリアセン、ジスルフィド系
化合物、ポリスルフィド系化合物、N―フルオロピリジ
ニウム塩などが挙げられる。正極活物質の粒径は、通常
1〜30μm、好ましくは1〜10μmとされる。
【0078】負極活物質としては、グラファイトやコー
クス等の炭素系活物質が挙げられる。また、負極活物質
としては、ケイ素、錫、亜鉛、マンガン、鉄、ニッケル
等の酸化物や硫酸塩、金属リチウム、Li−Al、Li
−Bi−Cd,Li−Sn−Cd等のリチウム合金、リ
チウム遷移金属窒化物、シリコン等も使用できる。負極
活物質の粒径は、通常1〜50μm、好ましくは15〜
30μmとされる。
【0079】バインダーとしては、シリケートやガラス
の様な無機化合物や各種の樹脂が挙げられる。バインダ
ー用樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリー1,1−ジメチルエチレン等のアルカン系
ポリマー、ポリブタジエン、ポリイソプレン等の不飽和
系ポリマー、ポリスチレン、ポリメチルスチレン、ポリ
ビニルピリジン、ポリ−N−ビニルピロリドン等の環を
有するポリマー、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタク
リル酸エチル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリアクリル
酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸、ポ
リメタクリル酸、ポリアクリルアミド等のアクリル系ポ
リマー、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポ
リテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂、ポリアク
リロニトリル、ポリビニリデンシアニド等のCN基含有
ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール等の
ポリビニルアルコール系ポリマー、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン等のハロゲン含有ポリマー、ポリアニ
リン等の導電性ポリマー等が挙げられる。これらの樹脂
の分子量は、通常10000〜3000,000、好ま
しくは100000〜1000000とされる。
【0080】電極中には、必要に応じ、導電材料、補強
材などの各種の機能を発現する添加剤を含有させること
が出来る。導電材料としては、活物質に適量混合して導
電性を付与できるものであれば特に制限されないが、通
常、アセチレンブラック、カーボンブラック、黒鉛など
の炭素粉末、各種金属のファイバーや箔などが挙げられ
る。また、電池の安定性や寿命を高めるため、トリフル
オロプロピレンカーボネート、ビニレンカーボネート、
カテコールカーボネート、1,6−Dioxaspir
o[4,4]nonane−2,7−dione、12
−クラウン−4−エーテル等が使用できる。更に、補強
材として、各種の無機および有機の球状、板状、棒状、
繊維状などのフィラーが使用できる。
【0081】電極用塗料の調製において、活物質100
重量部に対するバインダーの配合量は、通常0.1〜3
0重量部、好ましくは1〜20重量部とされる。使用す
る溶剤の一例としては、N−メチルピロリドンが挙げら
れる。また、電極用塗料の調製には、ボールミル、サン
ドミル、二軸混練機などが使用される。
【0082】電解液は、主として、リチウム塩と溶媒か
ら成る。リチウム塩としては、LiPF6又はLiCl
4が好適である。溶媒としては、エチレンカーボネー
ト、プロピレンカーボネート等の環状カーボネート類、
ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチル
メチルカーボネート等の非環状カーボネート類から選ば
れた1種または2種以上の混合液が好適である。電解液
中のリチウム塩の濃度は、通常0.5〜2.5mol/
Lとされる。
【0083】電解液には、電池の安定性、性能、寿命を
高めるため、例えば、トリフルオロプロピレンカーボネ
ート、ビニレンカーボネート、カテコールカーボネー
ト、1,6−Dioxaspiro[4,4]nona
ne−2,7−dione、12−クラウン−4−エー
テル等の添加剤を加えてもよい。
【0084】ゲル状電解質を形成するゲル化ポリマーの
分子量は、通常10000〜5000000、好ましく
は100000〜1000000の範囲とされる。
【0085】ゲル状電解質の形成に使用するゲル化可能
なポリマーの具体例としては、ポリビニルピリジン、ポ
リ−N−ビニルピロリドン等の環を有するポリマー、ポ
リメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリ
メタクリル酸ブチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアク
リル酸エチル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポ
リアクリルアミド等のアクリル誘導体系ポリマー、ポリ
フッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素系樹
脂、ポリアクリロニトリル、ポリビニリデンシアニド等
のCN基含有ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルア
ルコール等のポリビニルアルコール系ポリマー、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン含有ポリマ
ーが挙げられる。
【0086】ゲル状電解質の形成に使用するモノマーと
しては、反応性不飽和基含有モノマーが好適に使用さ
れ、その具体例としては、アクリル酸、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、エトキシエチルアクリレー
ト、メトキシエチルアクリレート、エトキシエトキシエ
チルアクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリ
レート、エトキシエチルメタクリレート、メトキシエチ
ルメタクリレート、エトキシエトキシエチルメタクリレ
ート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、
N、Nジエチルアミノエチルアクリレート、N、Nジメ
チルアミノエチルアクリレート、グリシジルアクリレー
ト、アリルアクリレート、アクリロニトリル、N−ビニ
ルピロリドン、ジエチレングリコールジアクリレート、
トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレ
ングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール
ジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレー
ト、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラ
エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレング
リコールジメタクリレート等が挙げられる。
【0087】上記のモノマーの重合方法としては、熱、
紫外線、電子線などによる方法が挙げられるが、生産性
の観点から紫外線による方法が好ましい。この場合、反
応を効果的に進行させるため、電解液に紫外線に反応す
る重合開始剤を配合することも出来る。紫外線重合開始
剤としては、ベンゾイン、ベンジル、アセトフェノン、
ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ビアセチル、ベンゾ
イルパーオキザイド等が挙げられる。一方、熱重合おい
ては、反応制御のため、重合開始剤を使用することが出
来る。熱重合開始剤としては、1,1−ジ(ターシャル
ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン、2,2−ビス−[4,4−ジ(ターシャルブチ
ルパーオキシシクロヘキシル)プロパン]、1,1−ジ
(ターシャルブチルパーオキシ)−シクロヘキサン、タ
ーシャリブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘ
キサノネート、ターシャリブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサノネート、ジベンゾイルパーオキサイド等が挙
げられる。
【0088】ゲル状電解質中の高分子の比率は、通常
0.1〜80重量%、好ましくは1〜50重量%であ
る。溶媒に対するポリマーの割合は、通常0.1〜50
重量%、好ましくは1〜30重量%とされる。
【0089】<電池素子形成工程>この工程において
は、前記の電極工程で得られた電極間にそれらの電子伝
導的絶縁層を形成する。ここで、ゲル状電解質を使用す
るリチウム二次電池の場合の電子伝導的絶縁層は、正極
および負極をイオン的に結合する電解質層、すなわち、
ゲル状電解質層である。なお、固体状電解質を使用する
リチウム二次電池の場合の電子伝導的絶縁層は固体電解
質層である。
【0090】上記のゲル状電解質層は、前記のゲル状電
解質形成用の電解液をゲル化することにより得られる。
そして、電極間における電解質層の形成は、(1)前記
の電極形成工程において、空隙を有する活物質層表面に
ゲル状電解質形成用の電解液を塗布する際、空隙中に含
浸させると共にゲル状電解質層を形成するのに十分な量
存在させた後にゲル化を行い、次いで、電極上に形成さ
れた電解質層を介して正極と負極とを積層する方法、ま
たは、(2)電極間に前記の電極形成工程とは別個に形
成したゲル状電解質シートを挟み込む方法によって行う
ことが出来る。特に、上記(1)の方法は、正極および
負極の少なくとも一方のゲル状電解質と電解質層を構成
するゲル状電解質の少なくとも一部とが連続していると
いう特徴を有する。正極および/または負極のゲル状電
解質と連続する電解質層を構成するゲル状電解質の厚さ
は、通常1〜100μm、好ましくは5〜50μmとさ
れる。正極と電解質層と負極とは平板的に積層されるの
が好ましい。
【0091】なお、電解質として非水系電解液が使用さ
れる二次電池の場合は、上記とは異なる電池素子形成工
程において、リールに夫々巻回されている正負の電極板
と2枚のセパレータとをリールから巻き戻しつつ、巻き
取り機によりセパレータ、負電極板、セパレータ、正電
極板の順序で平板状に積層することにより、一対の電極
間に電子伝導的絶縁層としてセパレータを形成し且つ電
池機能を備えていない電池素子が形成される。
【0092】図1(a)及び(b)に例示した電池素子
は、正極(1)及び負極(2)とそれらをイオン的に結
合する電解質(3)(ゲル状電解質層または固体電解質
層)とを備えて構成されている。電解質として非水系電
解液が使用される二次電池の場合は、上記の電解質
(3)に相当する要素としてセパレータが使用される。
なお、図1中の符号(4)は正極(1)に接続された正
極端子、符号(5)は負極(2)に接続された負極端子
を表し、何れも、前述の検査工程に供するために必要な
要素である。
【0093】<積層電池素子形成工程>この工程におい
ては、前述の検査工程で仕分けされた合格品(電池素
子)を複数枚積層する。積層枚数は、必要とされる電圧
や容量によって適宜決定されるが、通常2〜25枚、好
ましくは2〜10枚である。本発明においては、この様
に積層前の電池素子の段階で短絡検査を行うため、不合
格品を早期に製造工程から排除できる利点が生じ生産性
が向上する。特に、積層電池素子形成工程において多数
の電池素子を積層する場合は、上記の利点は著しい。前
述の数多くの検査工程は、製造せんとする二次電池の種
類により、適宜選択される。
【0094】<パッケージィング工程>この工程におい
ては、上記の工程で得られた積層電池素子をケースに収
納する。ケースとしては、柔軟性、屈曲性、可撓性など
を有する形状可変性のケースが好適に使用される。その
材質としては、プラスチック、高分子フィルム、金属フ
ィルム、ゴム、薄い金属板などが挙げられる。ケースの
具体例としては、ビニール袋の様な高分子フィルムから
成る袋、高分子フィルムから成る真空包装用袋もしくは
真空パック、金属箔と高分子フィルムのラミネート素材
から成る真空包装用袋もしくは真空パック、プラスチッ
クで形成された缶、または、プラスチック板で挟んで周
囲を溶着、接着、はめ込み等で固定したケース等が挙げ
られる。
【0095】前記の各工程は次の環境下に行われる。す
なわち、電極形成工程の前半工程(空隙を有する活物質
層を集電体上に形成する工程)は、電解液を含んでな
く、後の乾燥工程によって水分除去が行われため、水分
管理の必要がなく、通常の雰囲気下で行うことが出来
る。そして、その他の工程は、除湿管理された室内(ド
ライルーム)にて行う。
【0096】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。使用した原料は、予め
次の様な前処理を施した。すなわち、粉体は240℃で
24時間真空乾燥し、樹脂およびリチウム塩は110℃
で4時間乾燥し、モノマーはモレキュラーシーブにて脱
水処理した。また、電解液としてはリチウム電池用に予
め脱水された電解液を使用した。なお、以下の諸例中、
「部」とあるのは「重量部」を意味する。
【0097】実施例1 <電極用塗料の調製>以下に示す組成に従って8時間ボ
ールミルで混練・分散処理し、正極用塗料と負極用塗料
を調製した。
【0098】
【表1】(正極用塗料組成) LiCoO2(活物質) : 90.0部 アセチレンブラック(導電材) : 5.0部 ポリフッ化ビニリデン(バインダー): 5.0部 Nメチルピロリドン(溶剤) :100.0部
【0099】
【表2】(負極用塗料組成) グラファイト(活物質) : 90.0部 ポリフッ化ビニリデン(バインダー): 10.0部 Nメチルピロリドン(溶剤) :150.0部
【0100】<電解液の調製>電解液の調製に使用した
原料は次の通りである。そして、以下に示す組成に従っ
て110℃で溶解し、均一な電解液を調製した。
【0101】
【表3】 (電解液組成) プロピレンカーボネート(PC)(電解液) :40.8部 エチレンカーボネート(EC)(電解液) :40.8部 LiClO4(支持電解質) :10.4部 ポリアクリロニトリル(分子量150、000) : 8.0部
【0102】<電極形成工程および電池素子形成工程>
先ず、ドクターブレードにより、厚さ20μmのアルミ
箔上に膜厚が100μmになる様に正極用塗料を塗布し
て乾燥し、空隙を有する正極活物質層が形成されたシー
トを得た。その後、カレンダー処理し、最終的な層厚を
約80μmとした。上記と同様に、厚さ20μmの銅箔
上に膜厚が100μmになる様に負極用塗料を塗布して
乾燥し、空隙を有する負極活物質層を形成されたシート
を得た。その後、カレンダー処理し、最終的な層厚を約
70μmとした。ここまでの工程は、全て通常の環境下
で行った。その後、塗膜の再乾燥を120℃で行った
後、所定の形状に打ち抜いた。
【0103】次いで、ドクターブレードにより、上記の
各シート上に90℃に加温した電解液を塗布して含浸さ
せた。その際、通常より大きくブレードギャップを設定
することにより、空隙が充填される分量より過剰な量を
塗布し、表面に電解液を存在させた。その後、0℃に冷
却し、含浸させた電解液および表面に存在する電解液を
ゲル化し、活物質層内の空隙と電解質層に連続したゲル
状電解質を形成し、正極および負極を得た。
【0104】<検査工程>次いで、電解質層側を内側に
して正極および負極を積層し、正極、電解質層、負極か
ら成る電池素子となし、当該電池素子の短絡の有無の検
査を次の要領で行った。すなわち、図1(a)及び
(b)に示す様に、正極および負極に正極端子(4)及
び負極端子(5)を夫々接続し、図2に示す短絡検査装
置(30)のインピーダンスアナライザー(20)にセ
ットし、初回充電前の電極間に交流信号(周波数:1H
z、振幅電圧:10mV)を印加してインピーダンスを
測定し、図4に示す短絡判定手法に従い、短絡無しの合
格品と短絡有りの不合格品とに仕分けした。
【0105】<積層電池素子形成工程およびパッケージ
ィング工程>次いで、上記の合格品の電池素子3個を同
極同士が重なる様に積層し、各正極端子および各負極端
子にそれぞれ集合正極端子および集合負極端子を取り付
けた後、蓋付真空パックに封入し、積層型リチウム二次
電池を作成した(図11参照)。
【0106】
【発明の効果】本発明によれば、生産性の高められた積
層型二次電池の製造方法が提供され、本発明の工業的価
値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の短絡検査方法が適用される二
次電池の一例のセルユニットの側面説明図、(b)は
(a)に示すセルユニットの上面説明図である。
【図2】検査工程で使用される短絡検査装置の一例の模
式的説明図
【図3】複素数平面に表した正常電池および短絡電池の
インピーダンスの測定例の説明図
【図4】複素数平面に表したインピーダンスの測定結果
より短絡を判定する手法の一例の説明図
【図5】複素数平面に表したインピーダンスの測定結果
より短絡を判定する手法の他の一例の説明図
【図6】複素数平面に表したインピーダンスの測定結果
より短絡を判定する手法の更に他の一例の説明図
【図7】検査工程で使用される短絡検査装置の他の一例
の模式的説明図
【図8】検査工程で使用される短絡検査装置の更に他の
一例の模式的説明図
【図9】電圧の時間変化を使用した短絡判定法の一例の
説明図
【図10】電圧の時間変化を使用した短絡判定法の他の
一例の説明図
【図11】(a)は本発明の製造方法で得られた積層型
二次電池の一例の一部断面側面説明図、(b)は(a)
に示す積層型二次電池の一例(ケース蓋を開放した状
態)の平面説明図である。
【符号の説明】
1:正極 2:負極 3:電解質層 4:正極端子 5:負極端子 6、7:端子押さえ 8、9、10、11:測定端子 12、13、14、15:リード線 16、17、18、19:装置側端子 20:インピーダンスアナライザー 21:電圧測定装置 22:通電試験装置 23:制御器 24、25:ケーブル 30:短絡検査装置 40:集合正極端子 50:集合負極端子 60:ケース 61:ケース蓋 Ry1:リレー1 Ry2:リレー2 Ry3:リレー3 Ry4:リレー4
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽我 巌 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 Fターム(参考) 2G016 CA00 CB05 CB11 CB23 CB31 CB33 CC01 CC23 5H028 AA01 AA05 BB01 BB11 BB19 CC01 CC08 HH10 5H029 AJ14 AK02 AK03 AK05 AK16 AL01 AL02 AL06 AL07 AL11 AL12 AM00 AM03 AM05 AM07 AM16 BJ02 BJ12 CJ00 CJ01 CJ16 CJ30 DJ04 HJ16 HJ20 5H030 AA09 AA10 AS11 AS14 FF41

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極間にそれらの電子伝導的絶縁層を形
    成する電池素子形成工程、当該工程で得られた電池素子
    の電極間の短絡を検査して短絡無しと判断された合格品
    と短絡有りと判断された不合格品とに仕分けする検査工
    程、当該工程で仕分けされた合格品を複数枚積層する積
    層電池素子形成工程、当該工程で得られ積層電池素子を
    ケースに収納するパッケージィング工程を包含すること
    を特徴とする積層型二次電池の製造方法。
  2. 【請求項2】 電子伝導的絶縁層が、正極および負極を
    イオン的に結合する電解質層またはセパレータである請
    求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 正極および負極をイオン的に結合する電
    解質層がゲル状電解質層または固体電解質層である請求
    項2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 電子伝導的絶縁層が正極および負極をイ
    オン的に結合する電解質層であり、検査工程が初回充電
    前の二次電池の電極間に交流信号を印加してそのインピ
    ーダンスを測定することより成る請求項1に記載の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 複素数平面に表した正常電池および短絡
    電池のインピーダンスの測定結果の相違に基づき電極間
    での短絡の有無を判定する請求項4に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 測定される交流信号の周波数が単一であ
    り、測定されたインピーダンスの複素数平面上における
    測定点の位置によって短絡の有無を判定する請求項4に
    記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 測定される交流信号の周波数が2点であ
    り、インピーダンス複素数平面上における2点の傾きに
    よって短絡の有無を判定する請求項4に記載の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 測定される交流信号の周波数が3点以上
    であり、インピーダンス複素数平面上における3点以上
    の測定点から近似される円弧によって短絡の有無を判定
    する請求項4に記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 測定される交流信号の周波数の少なくと
    も一点が10Hz以下である請求項4〜8の何れかに記
    載の製造方法。
  10. 【請求項10】電子伝導的絶縁層が正極および負極をイ
    オン的に結合する電解質層であり、検査工程が初回充電
    前の二次電池の電極間の電圧を測定することより成る請
    求項1に記載の製造方法。
  11. 【請求項11】電子伝導的絶縁層が正極および負極をイ
    オン的に結合する電解質層であり、検査工程が初回充電
    前の二次電池の電極間に電流を通電して通電中および/
    または開放した後の電極間の電圧の経時変化を測定する
    ことより成る請求項1に記載の製造方法。
  12. 【請求項12】通電中の電圧の上昇速度および/または
    上昇曲線によって短絡の有無を判定する請求項11に記
    載の製造方法。
  13. 【請求項13】開放後の電圧の下降速度および/または
    下降曲線によって短絡の有無を判定する請求項11に記
    載の製造方法。
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