JP2000030355A - ディスク型再生装置 - Google Patents
ディスク型再生装置Info
- Publication number
- JP2000030355A JP2000030355A JP10198385A JP19838598A JP2000030355A JP 2000030355 A JP2000030355 A JP 2000030355A JP 10198385 A JP10198385 A JP 10198385A JP 19838598 A JP19838598 A JP 19838598A JP 2000030355 A JP2000030355 A JP 2000030355A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- correction
- disk
- groove
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/32—Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels
- F16F15/36—Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels operating automatically, i.e. where, for a given amount of unbalance, there is movement of masses until balance is achieved
- F16F15/363—Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels operating automatically, i.e. where, for a given amount of unbalance, there is movement of masses until balance is achieved using rolling bodies, e.g. balls free to move in a circumferential direction
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F2222/00—Special physical effects, e.g. nature of damping effects
- F16F2222/06—Magnetic or electromagnetic
Abstract
(57)【要約】
【課題】光ディスク等の可換型ディスク装置のアンバラ
ンス修正機構では、回転支持系の共振点通過時までアン
バランスを増長して大きな振動や騒音を発生し、装置信
頼性を著しく損なう。 【解決手段】ディスク回転数が稼動領域に達するまでの
過程のうち、支持系の共振点を超えるまであるいは稼動
回転数に達するまで、アンバランス修正重りを回転系に
固定させることで解決できる。なお、修正時にはアンバ
ランス修正を機能させることができるようにアンバラン
ス修正重りを開放する。
ンス修正機構では、回転支持系の共振点通過時までアン
バランスを増長して大きな振動や騒音を発生し、装置信
頼性を著しく損なう。 【解決手段】ディスク回転数が稼動領域に達するまでの
過程のうち、支持系の共振点を超えるまであるいは稼動
回転数に達するまで、アンバランス修正重りを回転系に
固定させることで解決できる。なお、修正時にはアンバ
ランス修正を機能させることができるようにアンバラン
ス修正重りを開放する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCD−ROM,DV
D,MO,リムーバブルHDD等のディスク可換型のデ
ィスク型再生装置に関する。
D,MO,リムーバブルHDD等のディスク可換型のデ
ィスク型再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】可換性を持つディスク型記憶装置として
はCD−ROM,MO等の光ディスク装置が代表的であ
る。コンピュータのソフトウェアは、ほとんどCD−R
OMで配布されており、そのインストール時間を短縮す
るため、あるいはゲームなどを快適に楽しむために、デ
ータ転送速度の向上が要求されている。このためには、
ディスクの回転数を高速にすることが必要事項となる。
この際、大きな問題となるのは、ディスクアンバランス
による振動の増大である。
はCD−ROM,MO等の光ディスク装置が代表的であ
る。コンピュータのソフトウェアは、ほとんどCD−R
OMで配布されており、そのインストール時間を短縮す
るため、あるいはゲームなどを快適に楽しむために、デ
ータ転送速度の向上が要求されている。このためには、
ディスクの回転数を高速にすることが必要事項となる。
この際、大きな問題となるのは、ディスクアンバランス
による振動の増大である。
【0003】以下はCD−ROM装置を例にして従来の
技術について図1を用いて説明する。CD−ROM装置
はディスク8を回転するスピンドルモータ6と情報を読
み取るピックアップ12をユニットメカ10に搭載し、
防振脚7を介してシャーシ11に固定される構造となっ
ている。CD−ROM装置にとってディスクアンバラン
ス振動の発生はディスク8の情報をピックアップ12が
読み取るのを妨げてしまう。この問題を解決するため自
動平衡機構を用いた特開平10−83622 号公報がある。
技術について図1を用いて説明する。CD−ROM装置
はディスク8を回転するスピンドルモータ6と情報を読
み取るピックアップ12をユニットメカ10に搭載し、
防振脚7を介してシャーシ11に固定される構造となっ
ている。CD−ROM装置にとってディスクアンバラン
ス振動の発生はディスク8の情報をピックアップ12が
読み取るのを妨げてしまう。この問題を解決するため自
動平衡機構を用いた特開平10−83622 号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】CD−ROM装置はデ
ータCDであれば最高速(例えば32倍速)で回転する
ことができるが、音楽CDは1倍速で回転させなければ
いけないことが多い。したがって、稼動周波数は数Hz
から百数十Hzと広範囲にわたる。アンバランス修正の
ための自動平衡機構は回転系の共振周波数を設定して、
その共振点以上の回転数において機能するように構成す
る。回転系の共振周波数以下の回転数では修正球に十分
な遠心力が作用せず、修正球同志が衝突して発生する音
と不安定振動が共振点付近の回転数で発生し、修正球が
転動溝を迷走することで、アンバランス修正機能は作用
しない。
ータCDであれば最高速(例えば32倍速)で回転する
ことができるが、音楽CDは1倍速で回転させなければ
いけないことが多い。したがって、稼動周波数は数Hz
から百数十Hzと広範囲にわたる。アンバランス修正の
ための自動平衡機構は回転系の共振周波数を設定して、
その共振点以上の回転数において機能するように構成す
る。回転系の共振周波数以下の回転数では修正球に十分
な遠心力が作用せず、修正球同志が衝突して発生する音
と不安定振動が共振点付近の回転数で発生し、修正球が
転動溝を迷走することで、アンバランス修正機能は作用
しない。
【0005】しかし、大抵の場合はその共振周波数は稼
動周波数内に含まれる。特開平10−83622 号公報はこの
現象を回避するために、共振周波数よりディスク回転数
が低い場合では、転動溝に磁石を設けて磁性体のアンバ
ランス修正球を磁力により保持することで解決してい
る。この方法は低回転ではアンバランス修正球の不具合
はなくなるが、修正球は磁性を帯びるためにアンバラン
スを修正する高回転時は修正球同志が吸引しあいそれが
抵抗となって、修正位置に行きづらくなる。これにより
修正量が減るとともに再現性の低下となる。
動周波数内に含まれる。特開平10−83622 号公報はこの
現象を回避するために、共振周波数よりディスク回転数
が低い場合では、転動溝に磁石を設けて磁性体のアンバ
ランス修正球を磁力により保持することで解決してい
る。この方法は低回転ではアンバランス修正球の不具合
はなくなるが、修正球は磁性を帯びるためにアンバラン
スを修正する高回転時は修正球同志が吸引しあいそれが
抵抗となって、修正位置に行きづらくなる。これにより
修正量が減るとともに再現性の低下となる。
【0006】本発明の目的は、アンバランス修正に自動
平衡機構を利用した系に対して修正時の再現性及び修正
量の低下なくアンバランス修正球同志の衝突音と回転支
持系の共振点を通過する際の不安定振動を低減するディ
スク型再生装置を提供することである。
平衡機構を利用した系に対して修正時の再現性及び修正
量の低下なくアンバランス修正球同志の衝突音と回転支
持系の共振点を通過する際の不安定振動を低減するディ
スク型再生装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題解決手段を図2
(a),(b),(c),(d),(e)を用いて説明する。図
2(a)は本解決手段をディスク駆動用モータに組み込
んだ図、図2(b),(c)は本解決手段の動作を説明す
る図、図2(d),(e)は本解決手段をディスク駆動用
モータに組み込んだ図の拡大図である。上記課題は図2
(a)のように転動部3内輪に磁気的拘束機構2と非磁
性材料の修正球1aとそれが転動部で転がらないように
修正球1aの半径よりも小さい磁性材料の固定球1bと
固定球待避溝4aで自動バランス修正機構を構成するこ
とで解決できる。
(a),(b),(c),(d),(e)を用いて説明する。図
2(a)は本解決手段をディスク駆動用モータに組み込
んだ図、図2(b),(c)は本解決手段の動作を説明す
る図、図2(d),(e)は本解決手段をディスク駆動用
モータに組み込んだ図の拡大図である。上記課題は図2
(a)のように転動部3内輪に磁気的拘束機構2と非磁
性材料の修正球1aとそれが転動部で転がらないように
修正球1aの半径よりも小さい磁性材料の固定球1bと
固定球待避溝4aで自動バランス修正機構を構成するこ
とで解決できる。
【0008】以下、具体的に述べる。転動溝の幅xはそ
の断面において固定球1bと修正球1aが干渉するよう
に設定する。すなわち以下の式を満たすようにすればよ
い。
の断面において固定球1bと修正球1aが干渉するよう
に設定する。すなわち以下の式を満たすようにすればよ
い。
【0009】
【数1】 x≦R+r+2√(R+r) …(数1) 転動溝形状はなるべく正方形が望ましいが、スペースの
関係上どうしてもできない場合はその限りではない。修
正球1aが固定球1bにより固定されるには両者あるい
は転動面3との摩擦力により固定される。これを考慮す
ると修正球1aと固定球1bの同一接線の転動溝内輪に
対する仰角は60°以下が望ましい。この時の条件は以
下の式で表すことができる。
関係上どうしてもできない場合はその限りではない。修
正球1aが固定球1bにより固定されるには両者あるい
は転動面3との摩擦力により固定される。これを考慮す
ると修正球1aと固定球1bの同一接線の転動溝内輪に
対する仰角は60°以下が望ましい。この時の条件は以
下の式で表すことができる。
【0010】
【数2】 tan(π/3)×(R−r)≦2√(R+r) …(数2) 磁気的拘束機構2の拘束力は設定した回転数で固定球1
bが遠心力で離れることを考慮して決定される。固定球
1bはなるべく小さなものを使用し修正量に影響がでな
いようにする。
bが遠心力で離れることを考慮して決定される。固定球
1bはなるべく小さなものを使用し修正量に影響がでな
いようにする。
【0011】以上の構成で回転系の固有振動数以下の回
転周波数では、図2(b),(d)に示すように修正球1
aは磁気的拘束機構2に吸着した固定球1bにより固定
されて動かない。回転周波数が回転系の固有振動数を超
えたとき、図2(c),(e)に示すように固定球1bは
磁気的拘束力よりも遠心力が大きくなり、転動部3の待
避溝4aに移動する。これにより修正球1aは転動自在
となり、アンバランスを修正する位置に移動して回転系
のバランスをとる。アンバランス修正後の修正球1aは
球の材質を非磁性とすることで、磁力の影響をなくすこ
とができるため、再現性の良いアンバランス修正ができ
る。
転周波数では、図2(b),(d)に示すように修正球1
aは磁気的拘束機構2に吸着した固定球1bにより固定
されて動かない。回転周波数が回転系の固有振動数を超
えたとき、図2(c),(e)に示すように固定球1bは
磁気的拘束力よりも遠心力が大きくなり、転動部3の待
避溝4aに移動する。これにより修正球1aは転動自在
となり、アンバランスを修正する位置に移動して回転系
のバランスをとる。アンバランス修正後の修正球1aは
球の材質を非磁性とすることで、磁力の影響をなくすこ
とができるため、再現性の良いアンバランス修正ができ
る。
【0012】以上のような回転体の自動バランス修正機
構を持たせることにより、アンバランスの大きなディス
クでも振動を発生させることなく高速で回転させること
ができ、信頼性を損なうことなく情報の高速転送が可能
となる.
構を持たせることにより、アンバランスの大きなディス
クでも振動を発生させることなく高速で回転させること
ができ、信頼性を損なうことなく情報の高速転送が可能
となる.
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施例を図1,図
2(a),(b),(c),(d),(e)を用いて説明する。
図1は本発明の第1の実施例を装置に搭載した図であ
る。図2(a)は本実施例をディスク駆動用モータに組
み込んだ図、図2(b),(c)は本実施例の動作を説明
する図、図2(d),(e)は本実施例をディスク駆動用
モータに組み込んだ図の拡大図である。本実施例の特徴
はアンバランス修正の再現性を確保するため修正球1a
を非磁性材料で構成し、それを固定する球1bを磁性材
料で構成し、さらに固定球1bを転動部内輪に吸着固定
するのに磁石2を用いたことである。
2(a),(b),(c),(d),(e)を用いて説明する。
図1は本発明の第1の実施例を装置に搭載した図であ
る。図2(a)は本実施例をディスク駆動用モータに組
み込んだ図、図2(b),(c)は本実施例の動作を説明
する図、図2(d),(e)は本実施例をディスク駆動用
モータに組み込んだ図の拡大図である。本実施例の特徴
はアンバランス修正の再現性を確保するため修正球1a
を非磁性材料で構成し、それを固定する球1bを磁性材
料で構成し、さらに固定球1bを転動部内輪に吸着固定
するのに磁石2を用いたことである。
【0014】本実施例のアンバランス修正作用について
以下述べる。転動面半径は13mmとした。修正球1aは
ステンレス304材でその大きさはφ3mmとした。ま
た、数2により固定球1bはステンレス440C材でそ
の大きさはφ1mmとした。転動溝断面形状は数1を参考
に4.5mm 角とした。磁石2の吸着力は回転系の共振点
が30Hzであるので、その回転数における固定球1b
にかかる遠心力を考慮して2Nとした。回転系の固有振
動数以下の回転周波数では図2(b),(d)に示すよう
に、固定球1bは回転による遠心力よりも磁石2による
磁気吸着力が上回り修正球1aを固定する。回転周波数
が回転系の固有振動数を超えたとき、図2(c),(e)
に示すように固定球1bは磁気吸着力よりも遠心力が大
きくなり、転動部3の待避溝4aに移動する。これによ
り修正球1aは転動自在となり、アンバランスを修正す
る位置に移動して回転系のバランスをとる。比較例とし
て本実施例のない系を用いた。
以下述べる。転動面半径は13mmとした。修正球1aは
ステンレス304材でその大きさはφ3mmとした。ま
た、数2により固定球1bはステンレス440C材でそ
の大きさはφ1mmとした。転動溝断面形状は数1を参考
に4.5mm 角とした。磁石2の吸着力は回転系の共振点
が30Hzであるので、その回転数における固定球1b
にかかる遠心力を考慮して2Nとした。回転系の固有振
動数以下の回転周波数では図2(b),(d)に示すよう
に、固定球1bは回転による遠心力よりも磁石2による
磁気吸着力が上回り修正球1aを固定する。回転周波数
が回転系の固有振動数を超えたとき、図2(c),(e)
に示すように固定球1bは磁気吸着力よりも遠心力が大
きくなり、転動部3の待避溝4aに移動する。これによ
り修正球1aは転動自在となり、アンバランスを修正す
る位置に移動して回転系のバランスをとる。比較例とし
て本実施例のない系を用いた。
【0015】以上の本実施例を搭載したスピンドルモー
タを図1に示す光ディスク装置に搭載し比較実験を行っ
た。実験結果を図4に示す。両者とも回転支持系の共振
点を超えた回転周波数ではアンバランス方向に対して、
ほぼ180°の方向に修正球が移動しアンバランスを修
正した。回転支持系の共振点付近では本実施例を用いた
系では修正球の迷走はなかったが、本実施例を用いてい
ない系は修正球が迷走し、振動が増大してしまった。以
上の結果より本実施例は修正球の迷走を防止できる。
タを図1に示す光ディスク装置に搭載し比較実験を行っ
た。実験結果を図4に示す。両者とも回転支持系の共振
点を超えた回転周波数ではアンバランス方向に対して、
ほぼ180°の方向に修正球が移動しアンバランスを修
正した。回転支持系の共振点付近では本実施例を用いた
系では修正球の迷走はなかったが、本実施例を用いてい
ない系は修正球が迷走し、振動が増大してしまった。以
上の結果より本実施例は修正球の迷走を防止できる。
【0016】本発明の第2の実施例を図1,図2(b),
(c)、図3(a),(b)を用いて説明する。図1は本
発明の第1の実施例を装置に搭載した図である。図2
(b),(c)は本実施例の動作を説明する図、図3
(a),(b)は本実施例をディスク駆動用モータに組み
込んだ図の拡大図である。本実施例の特徴は固定球用の
待避溝を上下に2つ設けたことである。
(c)、図3(a),(b)を用いて説明する。図1は本
発明の第1の実施例を装置に搭載した図である。図2
(b),(c)は本実施例の動作を説明する図、図3
(a),(b)は本実施例をディスク駆動用モータに組み
込んだ図の拡大図である。本実施例の特徴は固定球用の
待避溝を上下に2つ設けたことである。
【0017】アンバランスの修正動作を以下に示す。回
転系の固有振動数以下の回転周波数では図2(b)に示
すように修正球1aは磁石2に吸着した固定球1bによ
り固定されて動かない。回転周波数が回転系の固有振動
数を超えたとき図2(c)に示すように固定球1bは磁
気吸着力よりも遠心力が大きくなり転動部3の待避溝4
aあるいは4bに移動する。これはスピンドルモータの
回転軸方向において回転系の重心と支持中心と力の作用
点は必ずしも一致しないので転動部3は首振り運動し、
固定球は磁石を離れるときに転動部外側の上隅あるいは
下隅のどちらかに向かって移動するからである。以上の
動作を経て修正球1aは転動自在となり、アンバランス
を修正する位置に移動して回転系のバランスをとる。比
較例として本実施例のない系を用いた。
転系の固有振動数以下の回転周波数では図2(b)に示
すように修正球1aは磁石2に吸着した固定球1bによ
り固定されて動かない。回転周波数が回転系の固有振動
数を超えたとき図2(c)に示すように固定球1bは磁
気吸着力よりも遠心力が大きくなり転動部3の待避溝4
aあるいは4bに移動する。これはスピンドルモータの
回転軸方向において回転系の重心と支持中心と力の作用
点は必ずしも一致しないので転動部3は首振り運動し、
固定球は磁石を離れるときに転動部外側の上隅あるいは
下隅のどちらかに向かって移動するからである。以上の
動作を経て修正球1aは転動自在となり、アンバランス
を修正する位置に移動して回転系のバランスをとる。比
較例として本実施例のない系を用いた。
【0018】以上の本実施例を搭載したスピンドルモー
タを図1に示す光ディスク装置に搭載し比較実験を行っ
た。実験結果を図4に示す。両者とも回転支持系の共振
点を超えた回転周波数ではアンバランス方向に対してほ
ぼ180°の方向に修正球が移動しアンバランスを修正
した。回転支持系の共振点付近では本実施例を用いた系
では修正球の迷走はなかったが、本実施例を用いていな
い系は修正球が迷走し振動が増大してしまった。以上の
結果より本実施例は修正球の迷走を防止できる。なお、
本実施例はディスク駆動用のスピンドルモータに組み込
んだものだが、クランパに組み込んでも同様な結果を得
られる。
タを図1に示す光ディスク装置に搭載し比較実験を行っ
た。実験結果を図4に示す。両者とも回転支持系の共振
点を超えた回転周波数ではアンバランス方向に対してほ
ぼ180°の方向に修正球が移動しアンバランスを修正
した。回転支持系の共振点付近では本実施例を用いた系
では修正球の迷走はなかったが、本実施例を用いていな
い系は修正球が迷走し振動が増大してしまった。以上の
結果より本実施例は修正球の迷走を防止できる。なお、
本実施例はディスク駆動用のスピンドルモータに組み込
んだものだが、クランパに組み込んでも同様な結果を得
られる。
【0019】以上のような回転体の自動バランス修正機
構を持たせることにより、アンバランスの大きなディス
クでも振動を発生させることなく高速で回転させること
ができ、信頼性を損なうことなく情報の高速転送が可能
な光ディスク装置を得ることができる。
構を持たせることにより、アンバランスの大きなディス
クでも振動を発生させることなく高速で回転させること
ができ、信頼性を損なうことなく情報の高速転送が可能
な光ディスク装置を得ることができる。
【0020】
【発明の効果】アンバランスのあるディスクでも振動を
発生させることなく高速で回転させることができ、情報
の高速転送が可能となる。
発生させることなく高速で回転させることができ、情報
の高速転送が可能となる。
【0021】アンバランスを修正する過程において、振
動,騒音を発生することなく装置信頼性を高めることが
できる。
動,騒音を発生することなく装置信頼性を高めることが
できる。
【図1】本発明の各実施例をCD−ROM装置(例え
ば)に搭載した斜視図である。
ば)に搭載した斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施例であるディスク駆動装置
を説明する断面図及び同図(a)の上方から視た平面図で
ある。
を説明する断面図及び同図(a)の上方から視た平面図で
ある。
【図3】(a)ないし(c)は本発明の第二の実施例で
あるディスク駆動装置を説明する側断図である。
あるディスク駆動装置を説明する側断図である。
【図4】本発明の実施例と比較例の実験結果を説明する
特性図である。
特性図である。
1a…アンバランス修正球、1b…アンバランス修正球
を固定するための固定球、2…固定球を固定するための
マグネット、3…転動溝、4…固定球待避溝、5…チャ
ッキングマグネット、6…スピンドルモータ、7…回転
支持系、8…ディスク、9…クランパ、10…ユニット
メカ、11…シャーシ、12…ピックアップアクチュエ
ータ。
を固定するための固定球、2…固定球を固定するための
マグネット、3…転動溝、4…固定球待避溝、5…チャ
ッキングマグネット、6…スピンドルモータ、7…回転
支持系、8…ディスク、9…クランパ、10…ユニット
メカ、11…シャーシ、12…ピックアップアクチュエ
ータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 敬 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 熊坂 登行 茨城県ひたちなか市大字稲田1410番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 Fターム(参考) 5D109 CA04 DA14 DA16
Claims (1)
- 【請求項1】交換可能な円板状の媒体(以下ディスク)
を回転するスピンドルモータ、及びディスク上の情報を
読む再生ヘッドを持つディスク型再生装置において、前
記ディスク型再生装置が円環状の溝と球を備え、前記球
が前記溝を転動可能であり、ディスクの回転周波数がス
ピンドルモータを含む回転体の支持系の固有振動数より
低い場合、上記球を保持することを特徴とするディスク
型再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10198385A JP2000030355A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | ディスク型再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10198385A JP2000030355A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | ディスク型再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000030355A true JP2000030355A (ja) | 2000-01-28 |
Family
ID=16390255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10198385A Pending JP2000030355A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | ディスク型再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000030355A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2820481A1 (fr) * | 2001-02-05 | 2002-08-09 | Lite On It Corp | Dispositif d'equilibrage pour grande plage de vitesses de rotation |
US6493311B1 (en) | 2000-06-02 | 2002-12-10 | Lite-On It Corporation | Automatic balance device for disk |
US6510122B1 (en) * | 1997-12-19 | 2003-01-21 | Hitachi, Ltd. | Disk drive device |
EP1387966A1 (de) * | 2001-05-11 | 2004-02-11 | Robert Bosch Gmbh | Vorrichtung und verfahren zum wuchten rotierender systeme |
DE102013013650A1 (de) * | 2013-08-16 | 2015-02-19 | Brose Fahrzeugteile GmbH & Co. Kommanditgesellschaft, Würzburg | Drehbar gelagerter Rotationskörper |
-
1998
- 1998-07-14 JP JP10198385A patent/JP2000030355A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6510122B1 (en) * | 1997-12-19 | 2003-01-21 | Hitachi, Ltd. | Disk drive device |
US6493311B1 (en) | 2000-06-02 | 2002-12-10 | Lite-On It Corporation | Automatic balance device for disk |
FR2820481A1 (fr) * | 2001-02-05 | 2002-08-09 | Lite On It Corp | Dispositif d'equilibrage pour grande plage de vitesses de rotation |
EP1387966A1 (de) * | 2001-05-11 | 2004-02-11 | Robert Bosch Gmbh | Vorrichtung und verfahren zum wuchten rotierender systeme |
DE102013013650A1 (de) * | 2013-08-16 | 2015-02-19 | Brose Fahrzeugteile GmbH & Co. Kommanditgesellschaft, Würzburg | Drehbar gelagerter Rotationskörper |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000030355A (ja) | ディスク型再生装置 | |
JP3843526B2 (ja) | 回転操作装置 | |
JP2002359947A (ja) | 自動平衡装置 | |
JP2002148134A (ja) | ディスク装置 | |
JP3355956B2 (ja) | ディスク型記憶装置 | |
JPH10208374A (ja) | ディスク装置 | |
JPH11339379A (ja) | ディスク回転駆動機構 | |
JP2000040281A (ja) | ディスク装置 | |
KR20010023979A (ko) | 디스크 장치 | |
JPH10188465A (ja) | ディスク駆動装置 | |
JPH1186428A (ja) | ディスク装置 | |
JPH10302383A (ja) | ディスク記憶装置 | |
JPH10309058A (ja) | 回転駆動機構 | |
JPH10247359A (ja) | ディスク駆動装置 | |
JPH11306629A (ja) | 光ディスク装置のディスククランプ機構 | |
JP2001236720A (ja) | バランス補正機構を有する光ディスク装置 | |
JP2000048474A (ja) | ディスクプレーヤーのターンテーブル装置 | |
JPH11203776A (ja) | ディスクプレーヤーのターンテーブル装置 | |
JP2000215568A (ja) | ディスクアンバランス補正機構を備えたディスク装置 | |
JP2000132904A (ja) | ディスクアンバランス補正機構を備えたディスク装置 | |
JP2001176157A (ja) | ディスク装置 | |
JPH11127563A (ja) | 回転操作装置 | |
JP3744198B2 (ja) | ディスクドライブ装置 | |
JPH10290547A (ja) | 回転駆動機構 | |
JPH10290555A (ja) | 回転駆動機構 |