JPH11127563A - 回転操作装置 - Google Patents

回転操作装置

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JPH11127563A
JPH11127563A JP29119197A JP29119197A JPH11127563A JP H11127563 A JPH11127563 A JP H11127563A JP 29119197 A JP29119197 A JP 29119197A JP 29119197 A JP29119197 A JP 29119197A JP H11127563 A JPH11127563 A JP H11127563A
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JP
Japan
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rotating body
balancer
rotation
disk
sphere
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JP29119197A
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Inventor
Toshiro Ota
敏朗 太田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクテーブルの如き回転体のアンバラン
ス(偏重心)を修正する自動調心機能を備える回転操作
装置において、自動調心が迅速、かつ、確実に実行され
るようにする。 【解決手段】 スピンドルモータよって記録ディスクと
ともに回転操作されるチャッキングプーリ内に円環状の
マグネット24とこのマグネット24を挟む一対の円環
状の磁気ヨーク25とを設ける。磁気ヨーク25内に複
数のバランサ球体13を収納する。チャッキングプーリ
の停止時及び回転起動時は、バランサ球体13は、磁気
ヨーク25に吸引されている。高速回転時は、バランサ
球体13が磁気ヨーク25の内周縁に沿って周方向に転
動し自動調心がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体を回転操作
するための回転操作装置に関する技術分野に属し、特
に、重量的にアンバランスな回転体を回転操作したとき
に生じる振動を抑制する回転操作装置に関する技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、産業用機械、家庭用電化製品或い
はコンピュータ等には、モ−タ等によって回転操作され
る回転体を備えるものが多く見られる。例えば、コンピ
ュータに備えられ光ディスクや光磁気ディスク等の記録
ディスクに対する記録再生を行うディスクプレーヤ装置
は、記録ディスクをディスク回転操作装置によって回転
操作している。このディスク回転操作装置は、駆動源と
なるスピンドルモータと、このスピンドルモータの駆動
軸(スピンドル軸)の先端側に取付けられ記録ディスク
の中心部分を保持するディスクテーブルと、このディス
クテーブルに記録ディスクを装着させるチャッキングプ
ーリとを有している。このようなディスク回転操作装置
によって回転操作される記録ディスクは、光学ピックア
ップ装置や磁気ヘッド装置により、情報信号の記録及び
再生を行われる。
【0003】ところで、光ディスクの如き記録ディスク
は、製造時等に重量的なアンバランスが生じる場合があ
る。そして、重量的なアンバランスがある記録ディスク
を回転操作すると、回転中心と重心とが一致しないた
め、この記録ディスクは、ディスクテーブルとともに振
動する。このような振動が生ずると、光学ピックアップ
装置による記録ディスクの信号記録面に対するフォーカ
シングや、磁気ヘッド装置による記録ディスクへの追従
が良好に行われなくなる。
【0004】さらに、記録ディスクに生じるアンバラン
スの量は一定値とは限らない。また、近時、光ディスク
へのデ−タの記録又は再生を通常速度よりも高速で行う
ことが可能になっているが、回転速度が増加すると、ア
ンバランスの量が一定であっても、振動は大きくなって
しまう。すなわち、記録ディスクの重量的なアンバラン
スの量あるいは回転速度に対して随時的に対応する振動
抑制手段がなければ、記録ディスクの振動を抑えること
ができない。
【0005】そこで、本発明者は、先に、ディスクテー
ブルに対して回転可能に配設されたバランサ球体を有す
る回転操作装置を提案している。この回転操作装置にお
いては、ディスクテーブルの回転中において、記録ディ
スクの有するアンバランスを打ち消すような位置にバラ
ンサ球体が移動して整定することにより、記録ディス
ク、ディスクテーブル及びバランサ球体の全体として
は、重心と回転中心とが一致する状態となり、振動を発
生することなく、記録ディスクを高速で回転操作するこ
とが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にバランサ球体を備えた回転操作装置においては、記録
ディスク及びディスクテーブルからなる回転体及びバラ
ンサ球体の全体の重心と回転中心とを一致させる作用、
すなわち、調心作用が効果的に実行されるようにするた
めには、バランサ球体の回転体に対する相対的な回転
が、抵抗のない状態で行われるようにしておく必要があ
る。すなわち、バランサ球体の回転体に対する回転に伴
ってバランサ球体と回転体との間に生ずる摩擦力は、極
力小さくしておく必要がある。
【0007】従来の回転操作装置においては、バランサ
球体と回転体との間に生ずる摩擦力を小さくするため
に、バランサ球体の表面部を入念に洗浄するなどして、
この表面部の円滑性を確保していた。しかし、このよう
な洗浄工程は、煩雑なものであった。
【0008】一方、バランサ球体と回転体との間に生ず
る摩擦力が過度に小さいと、回転体が停止状態から回転
を開始したとき、バランサ球体は、回転体より取り残さ
れ、この回転体とともに回転を開始することがない。そ
して、調心作用は、バランサ球体が回転体と同期して同
速度で回転されているときに行われる。したがって、回
転体が回転を開始したときにバランサ球体もこの回転体
とともに回転を開始するようにしないと、調心作用が迅
速に実現されない。
【0009】従来の回転操作装置においては、回転体の
回転の起動時のバランサ球体の回転体への追従を確保す
るため、ネオジュームマグネットのような強力な磁力を
発する高価なマグネットを回転体上に配設して、このマ
グネットの磁力によりバランサ球体を回転体に追従させ
るようにしていた。
【0010】さらに、回転体が停止状態にあるときに、
バランサ球体自体がアンバランスを生じさせるような位
置となっていると、回転体が回転を開始した後、調心作
用が実行されるまでの間に、大きな振動が生ずる虞れが
ある。
【0011】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、回転体に対して回転可能に配設
されたバランサ球体によって回転体のアンバランスを打
ち消すようにした回転操作装置であって、回転体の回転
の開始時にバランサ球体の回転体に追従する回転が速や
かに開始されるとともに、回転体の回転中においては、
バランサ球体が回転体に対して移動することによる調心
作用が良好に実行されるようになされた回転操作装置の
提供という課題を解決しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る回転操作装置は、インシュレータによ
って支持された基台部に対して支軸を介して回転可能に
支持され駆動手段によって支軸回りに回転操作される非
磁性材料によりなる回転体と、この回転体上にこの回転
体の回転中心に中心を一致させて配設された一対の円環
状の磁気ヨークと、各磁気ヨークの間に配設された円環
状のマグネットと、各磁気ヨークの内周側に位置して回
転体に対して移動可能に配設され磁性材料よりなりマグ
ネットの厚さよりも大きな直径を有する複数のバランサ
球体とを備えている。
【0013】この回転操作装置においては、各バランサ
球体は、回転体が停止状態より回転を開始するときに
は、これらバランサ球体がマグネットが発生する磁界に
より各磁気ヨークの内周縁部に吸引されていることに起
因して回転体より各バランサ球体に伝達される起動トル
クによって回転体に追従してこの回転体とともに回転を
開始し、回転体の回転周波数がインシュレータの回転体
の回転軸に垂直な面内の方向についての共振周波数以上
となったときには、回転体に対して一対の磁気ヨークの
内周縁に沿って回転体の回転軸回りに転動されこれらバ
ランサ球体と回転体との合成した重心を回転体の回転軸
上に移動させる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。この実施の形態は、本発明に
係る回転操作装置を、光ディスクや光磁気ディスクの如
き円板状記録媒体、すなわち、記録ディスクの中心部分
を保持して回転操作するディスク回転操作装置として構
成したものである。
【0015】このディスク回転操作装置は、図1に示す
ように、回転操作される記録ディスクに光学ピックアッ
プ装置10からレーザ光を照射するディスクドライブ装
置に適用されるものである。このディスクドライブ装置
は、ディスクプレーヤ装置において、記録ディスクに対
してデータの書き込み又は読み出しを行う部分を構成す
る。
【0016】記録ディスクは、例えば、ポリカーボネー
トの如き合成樹脂材料によって直径120mmの円盤状
に形成された透明基板に信号記録面が形成されて構成さ
れている。そして、記録ディスクには、その中心部に円
形開口部(チャッキング孔)が設けられている。この記
録ディスクは、円形開口部に後述するディスク回転操作
装置のディスクテーブルの位置決め部材を嵌合されるこ
とによりディスク回転操作装置に対して位置決めされ
る。
【0017】ディスクドライブ装置は、図1に示すよう
に、ディスク回転操作装置を構成する駆動手段となるス
ピンドルモータ3及び光学ピックアップ装置10が載置
される基台部となるメカシャーシ1とを有している。こ
のメカシャーシ1は、複数のインシュレータ2により、
メインシャーシ8に対して、いわゆるフローティング支
持されている。そして、メインシャーシ8は、外筐体9
に対して固定して配設される。
【0018】上記光学ピックアップ装置10は、上記メ
カシャーシ1にガイドシャフトを介してスライド自在に
支持されている。この光学ピックアップ装置10は、レ
ーザダイオードの如き光源を有し、この光源より発せら
れる光束を、対物レンズ11を介して記録ディスクに照
射し、また、該光束の記録ディスクよりの反射光を検出
するように構成されている。
【0019】そして、ディスク回転操作装置は、メカシ
ャーシ1上に回転可能に支持されスピンドルモータ3に
よって回転操作される支軸(スピンドル軸)7と、スピ
ンドルモータ3によって回転操作されるディスクテーブ
ル(ターンテーブル)5とを有して構成されている。支
軸7は、図2に示すように、メカシャーシ1上に固定し
て配設された基台部を構成するモータ基板15に対し
て、回転軸受け16を介して軸回りに回転可能に支持さ
れている。この支軸7には、スピンドルモータ3を構成
するモータロータ19が取付けられている。そして、こ
のモータロータ19は、略々円筒状に形成され、内面部
に駆動マグネット18が取付けられている。この駆動マ
グネット18は、モータ基板15上に固定して配設され
たステータコイル17に対向している。このスピンドル
モータ3において、ステータコイル17に駆動電流が供
給されると、このステータコイル17が発生する磁界が
駆動マグネット18に作用し、このマグネット18及び
モータロータ19が支軸7とともに回転操作される。す
なわち、支軸7は、スピンドルモータ3の駆動軸となっ
ている。
【0020】モータロータ19の上面部には、支軸7の
先端側に位置して、ディスクテーブル5が取付けられて
いる。このディスクテーブル5は、略々円板状に形成さ
れている。支軸7の先端側には、記録ディスク101の
位置決めを行う位置決め部材6が取付けられている。こ
の位置決め部材6は、略々円錐台形状を有して形成さ
れ、記録ディスク101のチャッキング孔102に嵌合
してこの記録ディスク101を位置決めする。また、位
置決め部材6は、磁性材料により形成されており、ディ
スクテーブル5上に載置された記録ディスク101の中
央部上に載置されるチャッキングプーリ20が内蔵して
いる磁石により吸引されるようになされている。すなわ
ち、記録ディスク101は、位置決め部材6がチャッキ
ングプーリ20側に吸引されることで、ディスクテーブ
ル5及びチャッキングプーリ20間に挟まれて確実に保
持される。
【0021】チャッキングプーリ20は、図3に示すよ
うに、非磁性材料からなる略々円板状の底板部材21を
有し、この底板部材21上にマグネット24、磁気ヨー
ク23,25及び複数のバランサ球体13が配設されて
構成されている。底板部材21は、上面部に、それぞれ
円周状の内周壁部12及び外周壁部22を有している。
これら内周壁部12及び外周壁部22は、それぞれ底板
部材21に対して同心状に形成されている。また、底板
部材21は、上面部の中央部分に、透孔28を有してい
る。この透孔28は、位置決め部材6が嵌合してチャッ
キングプーリ20の位置決めがなされるように、該位置
決め部材6の外径に略々等しい内径を有して形成されて
いる。
【0022】内周壁部12及び外周壁部22の間には、
円環状のマグネット24及びこのマグネット24を上下
より挟んでいる円環状の磁気ヨーク23,25が配設さ
れている。磁気ヨーク23,25は、磁性材料により形
成されている。これらマグネット24及び各磁気ヨーク
23,25は、互いに略々同一の大きさの円環状に形成
されており、各磁気ヨーク23,25の内周のほうが、
マグネット24の内周よりも若干小径となされている。
これらマグネット24及び各磁気ヨーク23,25は、
外周部を外周壁部22の内周面に沿わせた状態で配設さ
れている。そして、これらマグネット24及び各磁気ヨ
ーク23,25の内周部は、内周壁部12の外周面との
間に空隙を形成している。マグネット24は、主面部に
垂直な方向に2極着磁されている。すなわち、このマグ
ネット24は、表面側及び裏面側がそれぞれ磁極とな
る。
【0023】マグネット24及び各磁気ヨーク23,2
5の内周側であってこれらマグネット24及び各磁気ヨ
ーク23,25の内周部と内周壁部12の外周面との間
の空隙内には、複数のバランサ球体13が配設されてい
る。これらバランサ球体13の直径は、図2に示すよう
に、マグネット24の厚みよりも長くなされている。し
たがって、これらバランサ球体13がマグネット24の
磁力に吸引されてこのマグネット24及び各磁気ヨーク
23,25内における外周側に位置するとき、これらバ
ランサ球体13は、各磁気ヨーク23,25の内周縁部
により2点部において支持される。そして、これらバラ
ンサ球体13は、それぞれ、チャッキングプーリ20内
において、支軸7の回りを回る周方向に移動可能となさ
れている。
【0024】また、チャッキングプーリ20の底板部材
21の透孔28には、チャッキング用マグネット26及
びヨーク板27が嵌合されて配設されている。このチャ
ッキング用マグネット26は、位置決め部材6を吸引す
ることにより、チャッキングプーリ20をディスクテー
ブル5上に装着させる。
【0025】この回転操作装置において、支軸7が停止
しているときには、マグネット24は、この支軸7の傾
きに拘わらず、チャッキングプーリ20内の各バランサ
球体13を吸引してこれらバランサ球体13を各磁気ヨ
ーク23,25の内周縁部に接触させた状態に保持す
る。すなわち、マグネット24は、各磁気ヨーク23,
25の内周縁部に接触する位置にあるバランサ球体13
を鉛直に引き上げて該内周縁部に吸着させるだけの磁力
を発生している。
【0026】そして、チャッキングプーリ20内の各バ
ランサ球体13は、マグネット24より発せられた磁束
が各バランサ球体13内を空気中よりも高い密度で通過
していることにより、図4に示すように、互いに等間隔
に配置された状態となる。
【0027】スピンドルモータ3のステータコイル17
に駆動電流が供給されモータロータ19が回転操作され
ると、このモータロータ19とともに、支軸7、ディス
クテーブル5、このディスクテーブル5上に装着された
記録ディスク101及びこの記録ディスク101上に載
置されたチャッキングプーリ20が一体的に回転操作さ
れる。すなわち、これらモータロータ19、支軸7、デ
ィスクテーブル5、記録ディスク101及びチャッキン
グプーリ20は、一体的な回転体を構成する。そして、
この回転体が回転操作されることにより、各バランサ球
体13も、この回転体とともに支軸7の回転軸回りを回
転操作される。
【0028】そして、回転操作される記録ディスク10
1に重量的なアンバランス(偏重心)がない場合、また
は、記録ディスク101がディスクテーブル5に装着さ
れていない場合には、各バランサ球体13は、図4に示
すように、支軸7の回転軸回りに等角度間隔となる位置
に位置したまま、チャッキングプーリ20とともに回転
される。
【0029】記録ディスク101には、製造時に重量的
なアンバランスを生じている場合がある。ここで、アン
バランスとは、記録ディスク101の中心にこの記録デ
ィスク101の重心が位置していないことをいい、例え
ばアンバランスは、記録ディスク101の基板の厚さが
不均一、あるいは、密度が不均一のときに生じる。この
ようなアンバランスが生じた記録ディスク101をディ
スクテーブル5とともに回転操作すると、このアンバラ
ンスが修正されない場合には、ディスク回転操作装置
は、メカシャーシ1を含めて振動してしまう。
【0030】この回転操作装置においては、重量的なア
ンバランスがある記録ディスク101がディスクテーブ
ル5上に装着されて回転操作されている場合には、各バ
ランサ球体13は、図5に示すように、アンバランスの
方向及びアンバランス量Dに応じて、このアンバランス
を打ち消すこととなる位置にチャッキングプーリ20内
において移動する。すなわち、各バランサ球体13は、
回転体の回転開始直後はこの回転体とは別体で回転する
が、やがてチャッキングプーリ20に対して相対的に静
止してこのチャッキングプーリ20とともに回転する。
そして、各バランサ球体13は、記録ディスク101の
アンバランス方向に対向する位置に徐々に移動する。
【0031】各バランサ球体13が記録ディスク101
のアンバランスを打ち消した状態における各バランサ球
体13の位置は、図5に示すように、アンバランスの方
向(すなわち、支軸7の回転軸からみて記録ディスクの
重心が存在する方向)に対して角度+θnの位置よりこ
のアンバランスの方向の反対側を経て角度−θnの位置
までの範囲に、等間隔で配置されることとなる(すなわ
ち、アンバランスの方向に対して角度±θnの範囲に
は、バランサ球体13が存在しない状態となる)。ここ
で、各バランサ球体13の質量をmとし、各バランサ球
体13の中心の支軸7の軸心からの距離をr2とする
と、角度θnは、 mr2Σn−1Kcosθn≒D mr2Σn−1Ksinθn≒0 が満たされる角度となっている。このとき、各バランサ
球体13の全体の重心は、回転中心を介して記録ディス
ク101のアンバランス方向に対向する位置であって、
その対向線上に位置している。
【0032】この状態では、記録ディスク101のアン
バランスにより回転中心からずれた回転体の重心と各バ
ランサ球体13の重心との合成した重心は、回転体の回
転軸上に位置している。したがって、回転体は、振動を
生じさせることなく回転することができる。
【0033】このように、各バランサ球体13は、アン
バランスを有する記録ディスク101が回転操作された
場合、いわゆる自動調心作用により自己が適宜に移動
し、回転体を含めた合成重心の位置を回転軸上に位置さ
せる。したがって、回転体は、振動することなく、アン
バランスを有する記録ディスクを回転操作することがで
きる。すなわち、記録ディスク101のアンバランスの
量が大きいとき、各バランサ球体13は、自動調心作用
によって、回転体を含めた合成重心の位置が回転軸上と
なるように、互いに接近する。
【0034】このような自動調心作用は、回転体の回転
周波数がインシュレータ2の共振周波数(回転体の回転
軸に垂直な面内の方向についての共振周波数)以上とな
ったときに、効果的に発生する。すなわち、高速度で情
報信号の記録または再生を行う記録ディスクのように、
高速度回転が要求される回転体については、効果的に発
生させることができる。
【0035】なお、この回転操作装置においては、回転
体の停止時において各バランサ球体13が互いに等角度
間隔に配置されることにより、回転体の回転の開始時に
おいて、各バランサ球体13がアンバランスの原因を生
じさせることもない。
【0036】上述のように、本発明に係るディスク回転
操作装置は、重量的なアンバランスを有する記録ディス
ク101を回転操作しても振動を生ずることがない。す
なわち、この回転操作装置を有して構成されたディスク
ドライブ装置は、重量的なアンバランスを有する記録デ
ィスク101の信号記録面に対しても良好に情報信号を
書き込み又は読み出しできる。また、上述のように、各
バランサ球体13は、回転体を構成する部材の一部が一
定しない場合、例えば回転体の一部となる記録ディスク
101が交換可能である場合にも、上述したような自動
調心作用により効果的に振動を抑制することができる。
【0037】このようにして記録ディスク101が回転
操作されると、光学ピックアップ装置10は、この記録
ディスク101にレーザ光束を照射し、その反射光を受
光し検出する。この光学ピックアップ装置10は、ガイ
ドシャフトに沿って移動操作されることにより、支軸7
に対する接離方向、すなわち、ディスクテーブル5上の
記録ディスク101の径方向に移動操作され、この記録
ディスク101の内外周に亘って移動操作される。そし
て、この光学ピックアップ装置10は、記録ディスク1
01に対する情報信号の書き込み及び読み出しを行う。
【0038】ところで、このディスク回転操作装置にお
いて、スピンドルモータ3の起動時、すなわち、回転体
が停止状態から回転を開始するときにおいては、各バラ
ンサ球体13が回転体(チャッキングプーリ20)に対
して相対移動することなく、同期して起動されたほう
が、自動調心作用の効果を迅速に得ることができる。す
なわち、回転体(駆動軸)の回転速度と各バランサ球体
13の回転速度との差は、少なくとも、回転体の回転速
度が使用回転域(インシュレータ2の共振周波数以上の
回転周波数)に達したときには、0となっていることが
望ましい。
【0039】この回転操作装置においては、マグネット
24の磁力により各バランサ球体13が各磁気ヨーク2
3,25の内周縁部に吸着されているため、マグネット
24の磁力が弱いものであっても、スピンドルモータ3
の起動時において、各バランサ球体13は、速やかに回
転操作される。そして、チャッキングプーリ20が回転
されているときにおいて、各バランサ球体13と各磁気
ヨーク23,25とが互いに点接触しているため、各バ
ランサ球体13の表面部の洗浄などをしなくとも、各バ
ランサ球体13は、各磁気ヨーク23,25に対して円
滑に転動し、速やかに自動調心が行われる。
【0040】そして、この回転操作装置においては、製
造工程上の不良品については、スピンドルモータの支軸
7などを交換せずに、チャッキングプーリ20の交換の
みで対応することができ、製造が容易化されている。
【0041】この回転操作装置を、5個のバランサ球体
13を用い、各バランサ球体13の重量を0.175g
f、直径を3.5mmとして構成し、各バランサ球体1
3の中心より支軸7の軸心までの距離r2を1.3cm
とした場合、記録ディスク101のアンバランス量とし
て、 (0.175×5)gf×1.3cm=1.14gf・
cm までのキャンセルが可能である。
【0042】なお、上述のような回転操作装置において
は、回転体の回転周波数が特定の周波数で停止した場合
において、各バランサ球体13の回転体に対する相対回
転が停止せず、アンバランスのキャンセルも行われなく
なる現象が生ずることがある。使用周波数でこのような
現象が生ずる場合には、この現象が生ずる使用周波数で
回転体の回転周波数を停止させずに、一旦、より高い周
波数帯域においてアンバランスのキャンセルを行わせ、
その後に回転体の回転周波数を下げて使用周波数とする
ようにすればよい。
【0043】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る回転操作装
置において、各バランサ球体は、回転体が停止状態より
回転を開始するときには、これらバランサ球体がマグネ
ットが発生する磁界により各磁気ヨークの内周縁部に吸
引されていることに起因して回転体より各バランサ球体
に伝達される起動トルクによって回転体に追従してこの
回転体とともに回転を開始する。
【0044】そして、この回転操作装置において、各バ
ランサ球体は、回転体の回転周波数がインシュレータの
回転体の回転軸に垂直な面内の方向についての共振周波
数以上となったときには、回転体に対して一対の磁気ヨ
ークの内周縁に沿って回転体の回転軸回りに転動されこ
れらバランサ球体と回転体との合成した重心を回転体の
回転軸上に移動させる。このとき、各バランサ球体は、
各磁気ヨークに対して2点でのみ接触しているので、各
磁気ヨークの内周縁に沿った転動を円滑に行うことがで
きる。
【0045】すなわち、本発明は、回転体に対して回転
可能に配設されたバランサ球体によって回転体のアンバ
ランスを打ち消すようにした回転操作装置であって、回
転体の回転の開始時にバランサ球体の回転体に追従する
回転が速やかに開始されるとともに、回転体の回転中に
おいては、バランサ球体が回転体に対して移動すること
による調心作用が良好に実行されるようになされた回転
操作装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転操作装置を適用したディスク
回転操作装置を備えたディスクドライブ装置の構成を示
す斜視図である。
【図2】上記ディスク回転操作装置の要部の構成を示す
縦縦断面図である。
【図3】上記ディスク回転操作装置の要部の構成を示す
分解斜視図である。
【図4】上記ディスク回転操作装置の要部の構成を示す
横縦断面図である。
【図5】調心作用が行われた後の上記ディスク回転操作
装置の要部の構成を示す横縦断面図である。
【符号の説明】
1 メカシャーシ、2 インシュレータ、3 スピンド
ルモータ、7 支軸、13 バランサ球体、20 チャ
ッキングプーリ、23,25 磁気ヨーク、24 マグ
ネット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インシュレータによって支持された基台
    部に対して支軸を介して回転可能に支持され、駆動手段
    によって該支軸回りに回転操作される非磁性材料により
    なる回転体と、 上記回転体上に、この回転体の回転中心に中心を一致さ
    せて配設された一対の円環状の磁気ヨークと、 上記各磁気ヨークの間に配設された円環状のマグネット
    と、 上記各磁気ヨークの内周側に位置して、上記回転体に対
    して移動可能に配設され、磁性材料よりなり上記マグネ
    ットの厚さよりも大きな直径を有する複数のバランサ球
    体とを備え、 上記各バランサ球体は、上記回転体が停止状態より回転
    を開始するときには、これらバランサ球体が上記マグネ
    ットが発生する磁界により上記各磁気ヨークの内周縁部
    に吸引されていることに起因して該回転体より各バラン
    サ球体に伝達される起動トルクによって該回転体に追従
    してこの回転体とともに回転を開始し、該回転体の回転
    周波数が上記インシュレータの該回転体の回転軸に垂直
    な面内の方向についての共振周波数以上となったときに
    は、該回転体に対して一対の磁気ヨークの内周縁に沿っ
    て該回転体の回転軸回りに転動され、これらバランサ球
    体と該回転体との合成した重心を該回転体の回転軸上に
    移動させることを特徴とする回転操作装置。
  2. 【請求項2】 駆動手段は、円盤状記録媒体を回転操作
    するスピンドルモータであり、 回転体は、円盤状記録媒体をスピンドルモータ軸に対し
    て装着させるチャッキングプーリであることを特徴とす
    る請求項1記載の回転操作装置。
JP29119197A 1997-10-23 1997-10-23 回転操作装置 Withdrawn JPH11127563A (ja)

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Cited By (2)

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