JP2000082254A - 回転駆動装置 - Google Patents

回転駆動装置

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JP2000082254A
JP2000082254A JP11006883A JP688399A JP2000082254A JP 2000082254 A JP2000082254 A JP 2000082254A JP 11006883 A JP11006883 A JP 11006883A JP 688399 A JP688399 A JP 688399A JP 2000082254 A JP2000082254 A JP 2000082254A
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Kentaro Soeda
建太郎 添田
Hiroshi Ikuta
浩 生田
Mitsuhiro Ueno
充浩 上野
Yuji Shishido
祐司 宍戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転駆動装置の径方向の大きさを小さくする
ことを課題とする。 【解決手段】 自動調芯機構10を、環状の移動空間2
4を形成するケース体17と、該ケース体の移動空間内
において移動自在に収納された2つ以上のバランス部材
16、16、・・・と、該バランス部材を停止時及び低
速回転時に回転中心側において吸着する吸着マグネット
18とから構成し、上記吸着マグネットを上記移動空間
内のスピンドル軸11に直交する面(ヨーク部材21の
下面水平壁23)に取着したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体を回転操作
するための回転駆動装置に関する技術分野に属し、特
に、重量的にアンバランスな回転体を回転操作したとき
に生じる振動を抑制する回転駆動装置に関する技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】産業用機械、家庭用電化製品或いはコン
ピュータ等には、モ−タ等によって回転操作される回転
体を備えるものが多く見られる。例えば、コンピュータ
に備えられ記録ディスクや光磁気ディスク等のディスク
状記録媒体(以下、「記録ディスク」という。)に対す
る記録及び/又は再生を行うディスクドライブ装置は、
記録ディスクをディスク回転駆動装置によって回転操作
している。
【0003】このディスク回転駆動装置は、駆動源とな
るスピンドルモータと、このスピンドルモータの駆動軸
(スピンドル軸)の先端側に取り付けられ記録ディスク
の中心部分を保持するターンテーブルとを有している。
このようなディスク回転駆動装置によって回転操作され
る記録ディスクは、光学ピックアップ装置や磁気ヘッド
装置により、情報信号の記録及び/又は再生が行われ
る。
【0004】ところで、光ディスク等の記録ディスク
は、製造時等に重量的なアンバランスが生じる場合があ
る。そして、重量的なアンバランスがある記録ディスク
を回転操作すると、回転中心と重心とが一致しないた
め、この記録ディスクは、ターンテーブルとともに振動
する。このような振動が生ずると、光学ピックアップ装
置による記録ディスクの信号記録面に対するフォーカシ
ングや、磁気ヘッド装置による記録ディスクへの追従が
良好に行われなくなる。
【0005】さらに、記録ディスクに生じるアンバラン
スの量は一定値とは限らない。また、近時、記録ディス
クへのデ−タの記録又は再生を通常速度よりも高速で行
うことが可能になっているが、回転速度が増加すると、
アンバランスの量が一定であっても、振動は大きくなっ
てしまう。すなわち、記録ディスクの重量的なアンバラ
ンスの量或いは回転速度に対して随時的に対応する振動
抑制手段がなければ、記録ディスクの振動を抑えること
ができない。
【0006】そこで、回転駆動手段によって回転される
移動空間内に複数のバランス部材を移動可能に配置し、
バランス部材が回転駆動手段によって回転されると共に
移動空間内を移動して、回転駆動手段によって回転する
部材及び回転駆動手段に含まれる回転する部材の重心
(合成重心)が回転軸上に位置するようにした自動調芯
機能を有する回転駆動装置が提案されている。例えば、
本出願人が既に出願した平成9年特許願第96231
号、平成9年特許願第96232号、平成9年特許願第
96233号等に示されたものがそれである。
【0007】このような回転駆動装置によれば、回転体
の回転中において、記録ディスクの有するアンバランス
を打ち消すような位置にバランス部材が移動して整定
し、記録ディスクやターンテーブル等の回転体とバラン
ス部材とが全体として、その重心(合成重心)と回転中
心とが一致する状態となり、振動の発生を抑制し、記録
ディスクを高速で回転操作することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した本
出願人が既に出願した回転駆動装置は、自動調芯機構に
おける吸着マグネットが移動空間を形成するケース体の
内側壁の周面、即ち、回転軸側に配置されたものであ
る。具体的には、自動調芯機構は、回転軸に直交する方
向に切断した断面で見て、回転軸側から回転軸、ケース
体の内側壁、吸着マグネット、バランス部材の移動空
間、ケース体の外側壁で構成される。
【0009】そのため、自動調芯機構を上記断面で見た
場合、必ず、吸着マグネットが存在し、従って、径方向
における移動空間の大きさ(幅寸法)が小さくなってし
まうという問題があった。
【0010】特に、自動調芯機構を回転駆動手段の径方
向における外側に配設する場合には、上記問題が顕著に
なっていた。
【0011】そこで、本発明回転駆動装置は、上記した
問題点を克服し、回転駆動装置の径方向の大きさを小さ
くすることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明回転駆動装置機構
は、上記した課題を解決するために、自動調芯機構を、
環状の移動空間を形成するケース体と、該ケース体の移
動空間内において移動自在に収納された2つ以上のバラ
ンス部材と、該バランス部材を停止時及び低速回転時に
回転中心側において吸着する吸着マグネットとから構成
し、上記吸着マグネットを上記移動空間内の支軸に直交
する2つの面のうち何れかに取着したものである。
【0013】従って、本発明回転駆動装置にあっては、
自動調芯機構の吸着マグネットを移動空間内の支軸に直
交する2つの面のうち何れかに取着するようにしたの
で、回転駆動装置の径方向の大きさを小さくすることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳しく説明する。この各実施の形態は、
本発明に係る回転駆動装置を、光ディスクや光磁気ディ
スク等の記録ディスクを回転操作するディスク回転駆動
装置に適用したものである。
【0015】この実施の形態にかかるディスク回転駆動
装置1は、図1に示すように、回転操作される記録ディ
スク(図示は省略する。)に光学ピックアップ装置2か
らレーザ光を照射するディスクドライブ装置3に適用さ
れるものである。このディスクドライブ装置3は、ディ
スクプレーヤ装置において、記録ディスクに対してデー
タの書き込み又は読み出しを行う部分を構成する。
【0016】尚、各図において矢印で示す、U方向、D
方向は、それぞれ、上方、下方を意味するものとする。
【0017】また、記録ディスクは、例えば、ポリカー
ボネートの如き合成樹脂材料によってほぼ直径120m
mの円盤状に形成された透明基板に信号記録面が形成さ
れて構成されている。そして、記録ディスクには、その
中心部に円形開口部(チャッキング孔)が設けられてい
る。この記録ディスクは、円形開口部にディスク回転駆
動装置1の後述するターンテーブルの位置決め部材を嵌
合されることによりディスク回転駆動装置1に対して位
置決めされる。
【0018】ディスクドライブ装置3は、図1に示すよ
うに、ディスク回転駆動装置1を構成する回転駆動手段
となるスピンドルモータ4及び光学ピックアップ装置2
が載置される基台部となるメカシャーシ5と、このメカ
シャーシ5及び図示しない装置本体の外筐体6内に配設
されこの外筐体6に対してメカシャーシ5をフローティ
ング支持する複数のダンパ7、7、・・・とを備えて構
成されている。
【0019】上記光学ピックアップ装置2は、上記メカ
シャーシ5にガイドシャフト8、8を介してスライド自
在に支持されている。この光学ピックアップ装置2は、
レーザダイオードの如き光源を有し、この光源より発せ
られる光束を、対物レンズ9を介して記録ディスクに照
射し、また、該光束の記録ディスクよりの反射光を検出
するように構成されている。
【0020】ディスク回転駆動装置1は、上記スピンド
ルモータ4と、該スピンドルモータ4の径方向の外側に
配設された自動調芯機構10と、スピンドル軸11の上
端部に固定されたターンテーブル12と、該ターンテー
ブル12と協動して記録ディスクを挾持するチャッキン
グプーリ(図示は省略する。)を備える(図1参照)。
【0021】上記スピンドルモータ4は、ステータコイ
ル13、駆動マグネット14、スピンドル軸11及び回
転軸受け15から構成されて、上記メカシャーシ5上に
配置されている。このように構成されるスピンドルモー
タ4は、記録ディスクが装着されるターンテーブル12
を回転操作する。
【0022】また、上記自動調芯機構10は、スピンド
ルモータ4の径方向の外側に配設されており、球状の複
数のバランス部材16、16、・・・と、これらバラン
ス部材16、16、・・・が移動自在に収納されるケー
ス体17と、ケース体17内に収納されて磁束を発生す
る吸着マグネット18とから構成されている。この自動
調芯機構10は、記録ディスクが装着される上記ターン
テーブル12の裏面側(図面では下側)に配置されてい
る。
【0023】このスピンドルモータ4の具体的な構成に
ついては次のようになる。
【0024】上記スピンドル軸11は、回転軸受け15
により上記メカシャーシ5に対して回転自在に支持され
ている。そして、一端(図面では上端)に上記ターンテ
ーブル12が取り付けられている。
【0025】上記ターンテーブル12は、ほぼ円盤状に
形成されており、上記記録ディスクが装着されて、当該
記録ディスクとともに、スピンドルモータ4により回転
操作される。このターンテーブル12は、中央部に支軸
挿通孔が形成されており、この支軸挿通孔に上記スピン
ドル軸11が挿通されて取り付けられている。
【0026】また、ターンテーブル12は、その中央部
分に記録ディスクの位置決めを行う位置決め突起12a
が設けられている。この位置決め突起12aは、ターン
テーブル12の中央部においてほぼ円錐台形状を有して
突出して設けられ、記録ディスクのチャッキング孔に嵌
合してこの記録ディスクを位置決めする。
【0027】そして、ターンテーブル12には、当該タ
ーンテーブル12に載置された記録ディスクが回転操作
される際に、当該ターンテーブル12に対して空回りし
ないように、フリクションシート19が取り付けられて
いる。このターンテーブル12には、記録ディスクが装
着される面を表面側(図面では上側)とした場合、裏面
側(図面では下側)にスピンドルモータ4及び上記自動
調芯機構10が配置されている。
【0028】上記ステータコイル13は、上記ターンテ
ーブル12の裏面側に位置されて、メカシャーシ5に対
して固定されるように取り付けされている。そして、ス
テータコイル13の外方向に駆動マグネット14が位置
されている。
【0029】上記駆動マグネット14は、ほぼ円環形状
に形成されており、上記ステータコイル13と同様に上
記ターンテーブル12の裏面に対して取り付けられてお
り、当該ステータコイル13を囲むように配設されてい
る。従って、ターンテーブル12はスピンドルモータ4
のロータケースをも兼ねている。
【0030】そして、この駆動マグネット14は、ケー
ス体17を構成する後述するヨーク部材の垂直壁の内周
面の取り付けられている。そして、この場合、ヨーク部
材は、いわゆるスピンドルモータ4のロータケースの一
部を構成することになる。
【0031】このように構成されたスピンドルモータ4
は、ステータコイル13に駆動電流が供給されると該ス
テータコイル13が発生する磁界が上記駆動マグネット
14に作用し、スピンドル軸11とともにターンテーブ
ル12を回転操作する。これにより、ターンテーブル1
2上に装着された記録ディスクはターンテーブル12と
一体的とされて回転操作される。
【0032】上記自動調芯機構10のバランス部材1
6、16、・・・が移動自在に収納されるケース体17
は、上記スピンドルモータ4を構成するステータコイル
13等を外方から囲むように、上記ターンテーブル12
の裏面側において形成されている。
【0033】即ち、ケース体17は、ターンテーブル1
2の外周部と、その外周縁から下方に向かって一体に突
設された外周壁20と、磁性部材から成りリング状で径
方向に切った断面がクランク状をしたヨーク部材21の
垂直壁22と、その下面水平壁23とから成り、ヨーク
部材21はその上端部が上記ターンテーブル12の外周
縁よりスピンドル軸11側に寄った位置に取着されてい
る。
【0034】このように構成されたケース体17のほぼ
円環状の内部空間が上記バランス部材16、16、・・
・が移動自在に収納される移動空間24となっている。
【0035】そして、ケース体17を構成する上記外周
壁20の内周面20aには、スピンドルモータ4が駆動
された際に、バランス部材16、16、・・・が転動す
るバランス部材走行溝25が形成されている。例えば、
このバランス部材走行溝25は、ほぼV字形状の溝形状
をなしている。尚、バランス部材走行溝25の断面形状
はV字形状に限らず、凹R面に形成しても良い。
【0036】上記バランス部材16は、鉄やニッケル等
の磁性材料を用いて形成されており、上述したケース体
17の移動空間24を自在に移動できるような直径を有
してほぼ球形状に形成されている。このバランス部材1
6は、図4及び図5に示すように、例えば、6個とされ
て、ケース体17の移動空間24に収納されている。な
お、個数は、これに限定されないことはいうまでもな
い。
【0037】上記吸着マグネット18は、ケース体17
の形状に対応されてほぼ円環形状の形状をなして、上記
ヨーク部材21の下面水平壁23の上面に配設されてお
り、該吸着マグネット18の上面、即ち、上記バランス
部材16との接触面には低摩擦部材26が貼着されてい
る。これにより、バランス部材16と吸着マグネット1
8との直接接触がなくなり、転動による削れカス等(磁
粉)の発生を防止するとともに、バランス部材16の移
動を円滑にさせることができる。ここで、例えば、低摩
擦部材とは、ペットフィルム(シート状部材)である。
【0038】尚、低摩擦部材26は、シート状部材の
他、吸着マグネット18のバランス部材16との接触面
に蒸着などの手段により薄膜を形成するようにしても良
い。
【0039】よって、この吸着マグネット18は、これ
と上記ターンテーブル12の外周部下面との間にバラン
ス部材16、16、・・・を位置するように移動空間2
4内に配設されていることになる。
【0040】このディスク回転駆動装置1は、上述した
ように、スピンドルモータ4が駆動されていない状態、
すなわち、回転体が回転操作されていない状態におい
て、バランス部材16、16、・・・を吸着する吸着マ
グネット18を、ヨーク部材21の下面水平壁23の上
面に配置して、回転軸方向からバランス部材16、1
6、・・・を吸着保持している。すなわち、回転軸方向
からみて、下面水平壁23とターンテーブル12の外周
部との間に吸着マグネット18、バランス部材16が順
に配置されている。これにより、各バランス部材16及
び吸着マグネット18を収納するための移動空間24の
スピンドル軸11に直交する方向における幅(径方向の
幅寸法)を抑えることができる。すなわち、図2及び図
3に示すように、ケース体17の外周直径を小さくすこ
とができ、ディスク回転駆動装置1の小型化に貢献す
る。
【0041】換言すれば、ディスク回転駆動装置1の径
方向の大きさを同じにすれば、移動空間24の径方向の
幅寸法を大きくすることができ、当該移動空間24内に
収納するバランス部材16、16、・・・を大きな直径
のものにすることができ、よって、自動調芯作用の向上
を図ることができ、もしくは、同じ径方向のディスク回
転駆動装置に比較して、スピンドルモータ4の径方向の
大きさを大きくすることができ、回転駆動力の向上も期
待できる。
【0042】尚、図2及び図4はスピンドルモータ4が
停止又は低回転で、自動調芯作用を為されていない状態
を示し、図3及び図5はスピンドルモータ4が回転し、
自動調芯作用が為されている状態を示す。
【0043】また、駆動マグネット14と吸着マグネッ
ト18とのヨークを上記ヨーク部材21で共通化するこ
とにより、別体のヨークを設ける必要はなく部品点数の
削減になると共に、その分、ディスク回転駆動装置1の
径方向の大きさを小さくすることができる。
【0044】そして、ディスク回転駆動装置1におい
て、ケース体17、ターンテーブル12、スピンドル軸
11、及び記録ディスクが、回転体を構成する。そし
て、この回転体が回転操作されることにより、バランス
部材16、16、・・・も、この回転体とともにスピン
ドル軸11の回転軸回りを回転操作されることになる。
【0045】すなわち、スピンドルモータ4が駆動され
ていない状態にあっては、例えば、図3に示すように、
バランス部材16、16、・・・は、吸着マグネット1
8の磁力にその上面に取着された低摩擦部材26上に吸
着されている。
【0046】そして、スピンドルモータ4が駆動される
と、スピンドル軸11に対して、バランス部材16、1
6、・・・が外方向に移動される。ここで、回転体の回
転速度がある回転域に達したときには、バランス部材1
6、16、・・・は、遠心力によってターンテーブル1
2の外周壁20の方向に移動し、外周壁20の内周面2
0aに沿って移動する。そして、最終的に、図5に示す
ように、アンバランスの方向及びその量に対応して、移
動空間24内においてバランスをとる位置に移動し、整
定する。このバランス部材16の整定は、いわゆる調芯
作用によるものであり、これにより、記録ディスクを含
む回転体と当該バランス部材16が全体として、重心と
回転中心が一致する状態となり、回転体は、振動するこ
となく回転操作されることになる。
【0047】なお、各バランス部材16を吸着する吸着
マグネット18を備える理由について次のようなことに
よる。例えば、バランス部材16と回転体との間に生ず
る摩擦力が小さいと、すなわち、各バランス部材16が
移動空間24内に対して摩擦抵抗が小さいと、スピンド
ルモータ4の駆動より回転体が停止状態から回転を開始
したとき、バランス部材16は、慣性により当該回転体
の回転から取り残され、この回転体とともに回転を開始
することがなくなる。上述した調芯作用は、バランス部
材16が回転体と同期して同速度で回転されているとき
に行われるが、このように回転体が回転を開始したとき
にバランス部材16が当該回転体とともに回転を開始し
ないと、上述したようなバランス部材16の整定まで時
間を要してしまう。すなわち、吸着マグネット18は、
調芯作用を迅速に完了することを可能にするためのもの
である。
【0048】また、各バランス部材16は、回転体が停
止状態にあるときは、図4に示すように、吸着マグネッ
ト18の吸着力により等間隔となるように移動空間24
に配置されるいるが、これは、回転体が停止状態にある
ときに、バランス部材16自体がアンバランスを生じさ
せるような位置となっていると、回転体が回転を開始し
た後、調芯作用が実行されるまでの間に、大きな振動が
生ずる虞れがあるので、これを防止するためである。
【0049】なお、各バランス部材16は、回転体の回
転操作時において、移動空間24を構成するターンテー
ブル12の外周壁20に内周面20aに沿って移動する
ことになるが、この際、バランス部材16、16、・・
・はバランス部材走行溝25により案内されて移動する
ことになり、これにより、各バランス部材16の転動が
安定し、自動調芯作用が早期に完了することができる。
【0050】尚、上記実施の形態においては、回転駆動
装置の自動調芯機構が回転駆動手段(スピンドルモー
タ)の径方向における外側に配設したものについて説明
したが、本発明はこれに限らず、上記既に出願したもの
に実施の形態として記載したような回転駆動手段(スピ
ンドルモータ)の軸方向に隣接して自動調芯機構が配設
されたものについても適用することができる。
【0051】このほか、上記した実施の形態において示
した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実
施するに際しての具体化のほんの一例を示したものにす
ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解
釈されることがあってはならないものである。
【0052】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明回転駆動装置は、回転駆動手段により支軸回
りに回転操作される回転体と、回転するすべての部材の
合成した重心を回転中に回転軸上に位置させる自動調芯
機構とを備えた回転駆動装置であって、自動調芯機構
を、環状の移動空間を形成するケース体と、該ケース体
の移動空間内において移動自在に収納された2つ以上の
バランス部材と、該バランス部材を停止時及び低速回転
時に回転中心側において吸着する吸着マグネットととか
ら構成し、上記吸着マグネットを上記移動空間内の支軸
に直交する2つの面のうち何れかに取着したことを特徴
とする。
【0053】従って、本発明回転駆動装置にあっては、
自動調芯機構の吸着マグネットを移動空間内の回転軸に
直交する2つの面のうち何れかに取着するようにしたの
で、回転駆動装置の径方向の大きさを小さくすることが
できる。
【0054】また、回転駆動装置の径方向の大きさを同
じにすれば、自動調芯機構の移動空間の幅寸法を大きく
することができ、その分、バランス部材を大きくするこ
とができて、アンバランスのキャンセル量を大きくする
ことができ、自動調芯機構の性能を向上させることがで
き、もしくは、回転駆動手段の径方向の大きさを大きく
することができ、その分、回転駆動力の向上を図ること
もできる。
【0055】請求項2に記載した発明にあっては、上記
吸着マグネットが取着された移動空間内の面を下面とし
たので、回転停止時又は低回転時にバランス部材の吸着
マグネットへの吸着状態を安定にすることができ、より
早期に自動調芯作用の実現を図ることができる。
【0056】請求項3及び請求項4に記載した発明にあ
っては、吸着マグネットのバランス部材が接触する面に
シート状部材を貼着したので、バランス部材と吸着マグ
ネットとの直接接触がなくなり、転動による削れカス等
(磁粉)の発生を防止することができ、バランス部材の
移動を円滑にさせることができ、自動調芯作用をスムー
ズに行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図5と共に、本発明に係る実施の形態
について説明するための図であり、本図はディスク回転
駆動機構を用いたディスクドライブ装置の構成を概略的
に示す斜視図である。
【図2】図3と共に、ディスク回転駆動機構を拡大して
示す縦断面図であり、本図は回転駆動手段の停止してい
る状態を示す。
【図3】自動調芯作用により、アンバランスがキャンセ
ルされた状態を示す。
【図4】図5と共に、自動調芯機構を支持軸と直交する
方向に切断して示す概略断面図であり、本図は回転駆動
手段の停止している状態を示す。
【図5】自動調芯作用により、アンバランスがキャンセ
ルされた状態を示す。
【符号の説明】
1…ディスク回転駆動装置(回転駆動装置)、4…スピ
ンドルモータ(回転駆動手段)、10…自動調芯機構、
11…スピンドル軸(支軸)、16…バランス部材、1
7…ケース体、18…吸着マグネット、23…下面水平
壁、24…移動空間、26…低摩擦部材(シート状部
材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 充浩 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 宍戸 祐司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動手段により支軸回りに回転操作
    される回転体と、回転するすべての部材の合成した重心
    を回転中に回転軸上に位置させる自動調芯機構とを備え
    た回転駆動装置であって、 自動調芯機構は、環状の移動空間を形成するケース体
    と、該ケース体の移動空間内において移動自在に収納さ
    れた2つ以上のバランス部材と、該バランス部材を停止
    時及び低速回転時に回転中心側において吸着する吸着マ
    グネットとを備え、 上記吸着マグネットを上記移動空間内の上記支軸に直交
    する2つの面のうち何れかに取着したことを特徴とする
    回転駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した回転駆動装置であっ
    て、 上記吸着マグネットが取着された移動空間内の面が下面
    であることを特徴とする回転駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した回転駆動装置であっ
    て、 上記吸着マグネットのバランス部材が接触する面にシー
    ト状部材を貼着したことを特徴とする回転駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載した回転駆動装置であっ
    て、 上記吸着マグネットのバランス部材が接触する面にシー
    ト状部材を貼着したことを特徴とする回転駆動装置。
JP11006883A 1998-06-26 1999-01-13 回転駆動装置 Pending JP2000082254A (ja)

Priority Applications (1)

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CN111628586A (zh) * 2019-02-27 2020-09-04 信浓绢糸株式会社 内转子型马达的转子

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