JP2000207821A - ディスク回転駆動機構 - Google Patents

ディスク回転駆動機構

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JP2000207821A
JP2000207821A JP11006884A JP688499A JP2000207821A JP 2000207821 A JP2000207821 A JP 2000207821A JP 11006884 A JP11006884 A JP 11006884A JP 688499 A JP688499 A JP 688499A JP 2000207821 A JP2000207821 A JP 2000207821A
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浩 生田
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建太郎 添田
Mitsuhiro Ueno
充浩 上野
Yuji Shishido
祐司 宍戸
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動調芯作用をスムーズに行うことができ、
これにより、自動調芯作用の確実化及び早期実現化を図
ることを課題とする。 【解決手段】 自動調芯機構12を、非磁性材料からな
り扁平な筒状をしたケース体24と、該ケース体の内部
空間(移動空間)25内において移動自在に設けられた
2つ以上のバランス部材27、27、・・・と、該バラ
ンス部材を停止時及び低速回転時に回転中心側において
吸着する吸着マグネット26とから構成し、回転時に、
上記バランス部材とケース体の内周面とが点接触するよ
うに凹R面24aに形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なディスク回転
駆動機構に関する。詳しくは、バランス部材を移動空間
内において移動させることによりスピンドルモータによ
る回転が回転中心の偏心を生じない状態で為されるよう
にしたいわゆる自動調芯機構を備えたディスク回転駆動
機構において、自動調芯作用を確実に、かつ、スムーズ
に行うようにした技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンピュータに備えられ光ディ
スクや光磁気ディスク等の記録ディスクに対する再生や
記録を行うディスクドライブ装置は、記録ディスクをデ
ィスク回転駆動機構によって回転させている。このディ
スク回転駆動機構は、回転駆動手段となるスピンドルモ
ータと該スピンドルモータのスピンドル軸の先端側に固
定され記録ディスクの中心部分を保持するターンテーブ
ルとを有している。そして、このような回転駆動機構に
よって回転される記録ディスクに関して、光学ピックア
ップや磁気ヘッド装置により、情報信号の記録及び/又
は再生が行われる。
【0003】ところで、上記した光ディスク等の記録デ
ィスクは、製造時等に重量的なアンバランスを生じてし
まう場合がある。このような重量的なアンバランスがあ
る記録ディスクをディスク回転駆動機構によって回転さ
せると、回転中心と重心とが一致しないため記録ディス
クがターンテーブルと共に振動してしまう。そして、こ
の振動により、光学ピックアップ装置による記録ディス
クの信号記録面に対するフォーカシングやトラッキン
グ、磁気ヘッド装置による記録ディスクの記録トラック
への追従が良好に行われなくなってしまう。
【0004】そこで、回転駆動手段によって回転される
移動空間内に複数のバランス部材を移動可能に配置し、
バランス部材が回転駆動手段によって回転されると共に
移動空間内を移動して、回転駆動手段によって回転する
部材及び回転駆動手段に含まれる回転する部材(以下、
これらの回転する部材を総称して「合成回転体」とい
う。)の重心(合成重心)が回転軸上に位置するように
した自動調芯機能を有する回転駆動機構が提案されてい
る。例えば、本出願人が既に出願した平成9年特許願第
53704号、平成9年特許願第96231号、平成9
年特許願第96232号、平成9年特許願第96233
号等に示されたものがそれである。
【0005】図7及び図8は、このような自動調芯機構
を備えたディスク回転駆動機構の従来例を示す。
【0006】ディスク回転駆動機構aは、スピンドルモ
ータbと該スピンドルモータbによって回転される支軸
(スピンドル軸)cの上端寄りの位置に配設された自動
調芯機構dと同じくスピンドル軸cの上端部に固定され
たターンテーブルeとを備えている(図7参照)。
【0007】スピンドル軸cはメカシャーシf上に支持
された軸支持部材gに対して、回転軸受けh、hを介し
て軸回りに回転可能に支持されている。スピンドル軸c
にはスピンドルモータbを構成するロータケースiが取
り付けられ、該ロータケースiは一端面が閉塞された略
円筒状に形成されその内周面部に円筒状の駆動マグネッ
トjが固定されている。
【0008】軸支持部材gには、ステータコイルkが取
着されており、該ステータコイルkは上記駆動マグネッ
トjと対向するように配設されている(図7参照)。
【0009】メカシャーシfには、モータ基板lが設け
られており、該モータ基板lは上記軸支持部材gに取着
されたステータコイルkに給電するようになっている。
【0010】そして、スピンドルモータbにおいて、ス
テータコイルkに駆動電流が供給されると、該ステータ
コイルkが発生する磁界が駆動マグネットjに作用し、
該駆動マグネットj及びロータケースiがスピンドル軸
cと共に回転され、これにより上記自動調芯機構d及び
ターンテーブルeが一体となって回転される。即ち、ス
ピンドル軸cはスピンドルモータbの支軸(駆動軸)と
なっている。
【0011】ターンテーブルeは、スピンドル軸cが圧
入されると共に中央部に記録ディスクmの位置決めを行
うための位置決め突起nが形成されたセンタリングガイ
ド部oと、該センタリングガイド部oから軸心に対して
直交する方向に張り出した円板状のテーブル部pとから
成り、センタリングガイド部oは合成樹脂材料により形
成され、テーブル部pは非磁性の金属材料から形成され
ており、テーブル部pはセンタリングガイド部oとイン
サート成形により一体に形成される。
【0012】位置決め突起nは略円錐台形状に突出して
形成され、記録ディスクmの中心孔qに嵌合して記録デ
ィスクmの位置決めを行い、また、位置決め突起n内に
はマグネットrが内蔵されており、磁性材料を有する図
示しないチャッキング部材(クランパ部材)を吸着する
ようになっている。
【0013】テーブル部pの外周縁には、円環状のフリ
クションシートsが貼着されており、テーブル部pに載
置された記録ディスクmに回転力を適確に伝達するよう
になっている。
【0014】自動調芯機構dは、非磁性の金属材料から
なり一端面が閉塞された扁平な円筒状のケース体tと、
該ケース体t内においてケース体tと同軸上に配設され
たリング状の吸着マグネットuと、該吸着マグネットu
とケース体tの外周壁との間の空間(移動空間)に収納
された複数のバランス部材v、v、・・・と、上記吸着
マグネットuに取着された円環状のヨークwとから成
る。
【0015】ケース体tは、その閉塞された側の端面が
上記ロータケースiの閉塞された側の端面と接触するよ
うにスピンドル軸c上に固定されており、これにより、
ケース体tのターンテーブルe側の端面が開放されてい
る。このようなケース体tはプレス加工により成形さ
れ、側壁xと底壁yとの間には角部、又は曲率が大きな
R部が形成されている。
【0016】また、ケース体tの開放された側の端面が
上記ターンテーブルeのテーブル部pにより覆われるよ
うになっている。
【0017】そして、このような自動調芯機構dを備え
たディスク回転駆動機構aによれば、所定回転数になる
と遠心力によりバランス部材v、v、・・・が吸着マグ
ネットuから離脱してケース体tの外周壁の内面に接触
し、合成回転体の偏重心をキャンセルする方向に、各バ
ランス部材v、v、・・・が移動することにより、調芯
が為される。
【0018】そして、バランス部材v、v、・・・がケ
ース体t内を転動する際、バランス部材v、v、・・・
はケース体tの側壁x及び底壁yに接触して転動する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ディスク回転駆動機構aにあっては、ケース体tの側壁
xと底壁yとの2点で接触して転動するため、側壁xと
の接触部(A)においてはほぼ転動するが、底壁yとの
接触部(B)に対しては滑りが発生してしまっている
(図8参照)。
【0020】そのため、転動部(A)においては約1/
1000の転がり摩擦係数であるが、滑り部(B)にお
いては約1/10の滑り摩擦係数が発生してしまってい
た。これは、2つの接触部(A、B)が回転中心から異
なった距離(r1、r2)に位置するからである(図8
参照)。
【0021】そのため、ケース体内におけるバランス部
材が転動するには抵抗が大きく、自動調芯作用がスムー
ズに行われないという問題があった。
【0022】また、接触部が回転中心から同じ距離にな
るようにするために、内周面にV字状溝に形成すること
も考えられる(図9参照)が、かかる場合にあっては、
接触点(C、D)が回転中心から同じ距離(r3)であ
るが2点であり、共に転がりであるため、転がり摩擦係
数は小さくなるが、それにしても転がり摩擦係数が約5
/1000であり、未だ、改善の余地があった。
【0023】そこで、本発明ディスク回転駆動機構は、
上記した問題点を克服し、自動調芯作用をスムーズに行
うことができ、これにより、自動調芯作用の確実化及び
早期実現化を図ることを課題とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明ディスク回転駆動
機構は、上記した課題を解決するために、自動調芯機構
を、非磁性材料からなり扁平な筒状をしたケース体と、
該ケース体の内部空間内において移動自在に設けられた
2つ以上のバランス部材と、該バランス部材を停止時及
び低速回転時に回転中心側において吸着する吸着マグネ
ットとから構成し、回転時に、上記バランス部材とケー
ス体の内周面とが点接触するようにしたものである。
【0025】従って、本発明ディスク回転駆動機構にあ
っては、バランス部材とケース体の内周面とが点接触す
るようにしたので、バランス部材のケース体内において
転動するときにその摩擦係数が小さく、よって、自動調
芯作用を確実に且つ早期に行なうことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明ディスク回転駆動
機構の各実施の形態を添付図面を参照して説明する。
尚、以下に示した各実施の形態は、本発明を光ディスク
や光磁気ディスクの如き記録ディスクに対する再生や記
録を行うディスクドライブ装置のディスク回転駆動機構
に適用したものである。
【0027】ディスクドライブ装置1は回転駆動手段と
なるスピンドルモータ2及び光学ピックアップ装置3が
載置されるメカシャーシ4と、ベースシャーシ5に対し
てメカシャーシ4をフローティング支持する複数のダン
パ6、6、・・・等を備えている(図1参照)。
【0028】光学ピックアップ装置3は上記メカシャー
シ4にガイドシャフト7、7を介してターンテーブルに
装着された記録ディスク8の半径方向に移動自在に支持
されている。そして、光学ピックアップ装置3は、レー
ザダイオードの如き図示しない光源及び光検出器を有
し、光源より発せられるレーザ光を対物レンズ9を介し
て記録ディスク8に照射し、また、レーザ光の記録ディ
スク8よりの反射光を光検出器によって検出するように
構成されている。
【0029】第1の実施の形態にかかるディスク回転駆
動機構10は、上記スピンドルモータ2と、該スピンド
ルモータ2によって回転されるスピンドル軸11の上端
寄りの位置に配設された自動調芯機構12と、スピンド
ル軸11の上端部に固定されたターンテーブル13とを
備える(図1参照)。
【0030】尚、各図において矢印で示す、U方向、D
方向は、それぞれ、上方、下方を意味するものとする。
【0031】スピンドル軸11はメカシャーシ4上に支
持された軸支持部材14に対して、回転軸受け15を介
して軸回りに回転可能に支持されている。スピンドル軸
11にはスピンドルモータ2を構成するロータケース1
6が取り付けられている。ロータケース16は、非磁性
部材から成りほぼ円板状をしており、その平面形状の大
きさは、後述するステータコイルの外周面を結んででき
る円周よりも大きく形成されている。
【0032】ロータケース16の上面は後述するよう
に、記録ディスク8を載置するターンテーブル13のテ
ーブル部17となっている。
【0033】テーブル部17の外周縁寄り部位には、内
周側から外周側に行くに従い上方に変位するように環状
に延びる段差部18が形成されており、これにより、テ
ーブル部17の剛性が高まると共に、その下部に後述す
るように形成される移動空間が広くなり、より大きなバ
ランス部材を収納することができるようになっている。
【0034】また、テーブル部17の上面であって上記
段差部18より外周側部分には、円環状のシート状部材
からなるフリクションシート19が貼着されており、テ
ーブル部17に載置された記録ディスク8に回転力を適
確に伝達するようになっている。
【0035】ロータケース16の中心部には上方に突出
する円筒状のボス部20が一体に形成されており、該ボ
ス部20が上記スピンドル軸11に圧入固定されてお
り、また、その外周縁よりも中心寄りの位置に、磁性体
から成りリング状で断面がクランク状をしたヨーク部材
21が取着されている。
【0036】ロータケース16のボス部20には、直径
が上記記録ディスク8に中心孔8aとほぼ同じか又はや
や小さい円板状のセンタリング部材22が圧入固定され
ており、該センタリング部材22には、3つのチャッキ
ング爪23、23、・・・(図2では1つのみ示す。)
が設けられており、該チャッキング爪23、23、・・
・により、記録ディスク8がテーブル部17面に押し付
けられるようにしてチャッキングが為されるようになっ
ている。従って、ターンテーブル13は上記ロータケー
ス16の一部とセンタリング部材22とチャッキング爪
23、23、・・・とから構成されている。
【0037】ヨーク部材21の下面水平壁21bの外周
縁にはリング状をしたケース体24が取着されており、
これにより、ヨーク部材21の下面水平壁21bと垂直
壁21aとロータケース16の外周部とケース体24と
により、所定の空間25が形成され、該空間25が自動
調芯機構12におけるバランス部材が移動する移動空間
25となっている。従って、上記ロータケース16の外
周部分が自動調芯機構12のケース体の一部を為してい
る。
【0038】自動調芯機構12は、上記移動空間25を
構成する各部材(ヨーク部材21の下面水平壁21bと
垂直壁21aとロータケース16の外周部とケース体2
4)と、該移動空間25内であって上記ヨーク部材21
の下面水平壁21bの上面に取着されたリング状の吸着
マグネット26と、移動空間25内に収納された複数の
バランス部材27、27、・・・とから成る。
【0039】リング状の吸着マグネット26の上面には
辷り性の良好なシート部材28が貼着されている。尚、
かかるシート部材28は、吸着マグネット26に蒸着な
どの手段により薄膜の保護層を形成するようにしても良
い。
【0040】また、ケース体24の内周面は凹R面24
aが形成されており、この凹R面24aの曲率は球状を
した上記バランス部材27の曲率よりも小さく形成され
ている。
【0041】軸支持部材14には、ステータコイル29
が取着され、上記ヨーク部材21の垂直壁21aの内周
面に円筒状の駆動マグネット30が固定されており、該
駆動マグネット30は上記ステータコイル29と対向す
るように配設されている(図2参照)。
【0042】メカシャーシ4には、モータ基板31が設
けられており、該モータ基板31は上記軸支持部材14
に取着されたステータコイル29に給電するようになっ
ている。
【0043】そして、スピンドルモータ2において、ス
テータコイル29に駆動電流が供給されると、該ステー
タコイル29が発生する磁界が駆動マグネット30に作
用し、該駆動マグネット30及びロータケース16がス
ピンドル軸11と共に回転され、これにより上記自動調
芯機構12及びターンテーブル13が一体となって回転
される。即ち、スピンドル軸11はスピンドルモータ2
の支軸(駆動軸)となっている。
【0044】しかして、所定の回転数を超えると、バラ
ンス部材27、27、・・・は、遠心力により外方への
移動力が生じ、該遠心力が吸着マグネット26の吸着力
に勝るとバランス部材27、27、・・・が吸着マグネ
ット26から離間し、ケース体24の凹R面24aを下
方から登って行き、もっとの直径の大きな部分で転動す
る。
【0045】そして、このようなディスクドライブ装置
1によれば、上記例示した公報に記載の通り、自動調芯
機構12により記録ディスク8に重量的なアンバランス
があったとしても、それをキャンセルすることができ、
振動のない安定した回転が実現される。
【0046】尚、上記した実施の形態においては、アン
バランスを有する記録ディスク8をターンテーブルに装
着したときに、合成回転体に対して自動調芯作用を実行
させる例を示したが、合成回転体のうちの記録ディスク
8以外の部材がアンバランスを有する場合においても、
ディスク回転駆動機構10によって自動調芯作用を実行
させて回転時の振動を抑制することができる。
【0047】また、バランス部材27、27、・・・が
凹R面24aに位置された状態では、バランス部材2
7、27、・・・は凹R面24aに対して点接触なの
で、摩擦抵抗が少なく、バランス部材27、27、・・
・の転がり摩擦係数が小さく自動調芯が確実に且つ早期
にスムーズに為される。
【0048】図3はケース体の取付構造の変形例を示す
ものである。
【0049】尚、この変形例にかかるケース体の取付構
造は、前記第1の実施の形態のものと比較すると、ケー
ス体をロータケースに取着した点である。従って、その
相違する部分についてのみ説明し、相違しない部分につ
いては説明を省略する。
【0050】ロータケース16Aは、上端面が閉塞され
たほぼ円筒状をしておりその外周壁32の内周面にケー
ス体24Aが内嵌固定されている。
【0051】かかるケース体24Aは上記第1の実施の
形態にかかるケース体24と同じ形状のものである。
【0052】このようなケース体24Aの取付構造によ
れば、ケース体24Aをロータケース16Aに面接触し
た状態で固定することができるため、その取付けを安定
にすることができる。
【0053】次に、第2の実施の形態にかかるディスク
回転駆動機構10Aについて説明する。この第2の実施
の形態にかかるディスク回転駆動機構10Aが上記第1
の実施の形態にかかるディスク回転駆動機構10と比較
して相異する点は、ケース体の凹R面の形状である。従
って、その相違する部分についてのみ説明し、相違しな
い部分については説明を省略する。
【0054】ケース体33は、上記第1の実施の形態に
かかるケース体24と同様にほぼ扁平な円筒状をしてお
り、その内周面34が2種類の曲率を有する曲面に形成
されている(図4参照)。
【0055】即ち、ケース体33の内周面34は、その
上下方向の中央部が小さな曲率の凹R面34aとその上
部及び下部が比較的小さな凹R面34b、34bとで形
成されており、2種類の凹R面34a、34bは共に、
バランス部材27の曲率よりも小さく形成されている。
【0056】これにより、ディスク回転駆動機構10A
の回転が所定の回転数に達して、バランス部材27、2
7、・・・が吸着マグネット26から離間すると、バラ
ンス部材27、27、・・・は先ず下側の比較的小さな
凹R面34bに接触する。そして、その内周面34が比
較的小さな凹R面34bとなっているため、ケース体3
3の内周面34を登りやすく、早期にもっとも内径が大
きな部分(凹R面34a)に達することができ、これに
より、自動調芯作用を早期に完了することができる。
【0057】次に、第3の実施の形態にかかるディスク
回転駆動機構10Bについて説明する。この第3の実施
の形態にかかるディスク回転駆動機構10Bが上記第2
の実施の形態にかかるディスク回転駆動機構10Aと比
較して相異する点は、ケース体の内周面の形状である。
従って、その相違する部分についてのみ説明し、相違し
ない部分については説明を省略する。
【0058】ケース体35は、上記第1の実施の形態に
かかるケース体24と同様にほぼ扁平な円筒状をしてお
り、その内周面36が上下方向の中央部が断面で直線部
分36aと状の1種類の曲率の2つの凹R面36b、3
6bと直線部分36aとで形成されている(図5参
照)。
【0059】即ち、ケース体35の内周面36は、その
上下方向の中央部が小さな曲率の凹R面36aとその上
部及び下部が比較的小さな凹R面36b、36bとなっ
ており、該凹R面36b、36bは共に、バランス部材
27の曲率よりも小さく形成されている。
【0060】これにより、ディスク回転駆動機構10B
の回転が所定の回転数に達して、バランス部材27、2
7、・・・が吸着マグネット26から離間すると、バラ
ンス部材27、27、・・・は先ず下側の比較的小さな
凹R面36bに接触する。そして、その内周面が比較的
小さな凹R面となっているため、ケース体33の内周面
を登りやすく、早期にもっとも内径が大きな部分(直線
部分36a)に達することができ、これにより、自動調
芯作用を早期に完了することができる。
【0061】図6は第3の実施の形態にかかるディスク
回転駆動機構10Bのケース体の変形例を示すものであ
る。
【0062】尚、この変形例にかかるケース体の内周面
は、前記第3の実施の形態のものと比較すると、上側の
比較的小さな凹R面がなく、直線部が上端部まで延びて
いる点である。従って、その相違する部分についてのみ
説明し、相違しない部分については説明を省略する。
【0063】ケース体37は、上記第3の実施の形態に
かかるケース体35と同様にほぼ扁平な円筒状をしてお
り、その内周面38の下部に曲率が比較的小さな凹R面
38aが形成され、該凹R面38aから上端部までが直
線部38bで形成されている。そして、上記凹R面38
aの曲率はバランス部材27の曲率よりも小さく形成さ
れている(図6参照)。
【0064】これにより、ディスク回転駆動機構10B
の回転が所定の回転数に達して、バランス部材27、2
7、・・・が吸着マグネット26から離間すると、バラ
ンス部材27、27、・・・は先ず下側の比較的小さな
凹R面38bに接触する。そして、その内周面が比較的
小さな凹R面となっているため、ケース体37の内周面
を登りやすく、早期にもっとも内径が大きな部分(直線
部分38a)に達することができ、これにより、自動調
芯作用を早期に完了することができる。
【0065】このようなケース体37によれば、その内
周面38が上方に開放する直線部で形成されているた
め、その成形が容易である。
【0066】尚、上記各実施の形態及び変形例において
は、ロータケースと自動調芯機構のケース体とを別体に
形成した後、ケース体をロータケースに取着したものに
ついて説明したが、本発明はこれに限らず、ロータケー
スとケース体とを一体に、即ち、ロータケースの外周部
をケース体の一部とするようにしても良い。
【0067】また、上記各実施の形態及び各変形例にお
いては、ロータケースの上面をターンテーブルの一部と
したが、本発明はこれに限らず、これらを別体に形成
し、組み合わせるようにしても良い。
【0068】更に、上記実施の形態及び各変形例におい
て、自動調芯機構をスピンドルモータの外側に配置した
ものについて説明したが、本発明はこれに限らず、スピ
ンドルモータの上部に自動調芯機構を配置するようにし
ても良い。
【0069】このほか、上記した実施の形態において示
した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実
施するに際しての具体化のほんの一例を示したものにす
ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解
釈されることがあってはならないものである。
【0070】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明ディスク回転駆動機構は、自動調芯機構を、
非磁性材料からなり扁平な筒状をしたケース体と、該ケ
ース体の内部空間内において移動自在に設けられた2つ
以上のバランス部材と、該バランス部材を停止時及び低
速回転時に回転中心側において吸着する吸着マグネット
とから構成し、回転時に上記バランス部材とケース体の
内周面とが点接触するようにしたことを特徴とする。
【0071】従って、本発明ディスク回転駆動機構にあ
っては、バランス部材とケース体の内周面とが点接触す
るようにしたので、バランス部材のケース体内において
転動するときにその摩擦係数が小さく、よって、自動調
芯作用を確実に且つ早期に行なうことができる。
【0072】請求項2に記載した発明にあっては、ケー
ス体の内周面を凹R面としたので、バランス部材のケー
ス体の内周面との点接触を容易に実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2と共に、本発明に係る第1の実施の形態に
ついて説明するための図であり、本図はディスク回転駆
動機構を用いたディスクドライブ装置の構成を概略的に
示す斜視図である。
【図2】ディスク回転駆動機構を拡大して示す縦断面図
である。
【図3】第1の実施の形態にかかるディスク回転駆動機
構の自動調芯機構のケース体の取付構造の変形例を示す
要部の拡大断面図である。
【図4】第2の実施の形態について説明するための図で
あり、自動調芯機構のケース体の拡大断面図である。
【図5】第3の実施の形態について説明するための図で
あり、自動調芯機構のケース体の拡大断面図である。
【図6】第3の実施の形態にかかるディスク回転駆動機
構の自動調芯機構のケース体の変形例を示す要部の拡大
断面図である。
【図7】図8と共に、従来のディスク回転駆動機構を示
すものであり、本図は拡大して示す縦断面図である。
【図8】自動調芯機構のケース体の一部を拡大して示す
断面図である。
【図9】別の従来の自動調芯機構のケース体の一部を拡
大して示す断面図である。
【符号の説明】
2…スピンドルモータ、8…記録ディスク、10…ディ
スク回転駆動機構、12…自動調芯機構、13…ターン
テーブル、24…ケース体、24a…凹R面、25…移
動空間(内部空間)、26…吸着マグネット、27…バ
ランス部材、10A…ディスク回転駆動機構、33…ケ
ース体、34…内周面、10B…ディスク回転駆動機
構、35…ケース体、36…内周面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 充浩 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 宍戸 祐司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D038 BA05 CA34 5D109 DA12 5H002 AA08 AB08 AE08 5H607 AA04 BB01 BB14 BB17 BB27 DD09 DD17 EE38 FF12 HH03 JJ09 5H621 AA02 BB07 GA04 HH05 JK07 JK13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体を載置するターンテ
    ーブルと、回転するすべての部材の合成した重心を、回
    転中に回転軸上に位置させる自動調芯機構と、ターンテ
    ーブル及び自動調芯機構を回転させるスピンドルモータ
    とを備えたディスク回転駆動機構であって、 自動調芯機構は、非磁性材料からなり扁平な筒状をした
    ケース体と、該ケース体の内部空間内において移動自在
    に設けられた2つ以上のバランス部材と、該バランス部
    材を停止時及び低速回転時に回転中心側において吸着す
    る吸着マグネットとを備え、 回転時に、上記バランス部材とケース体の内周面とが点
    接触するようにしたことを特徴とするディスク回転駆動
    機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したディスク回転駆動機
    構であって、 ケース体の内周面を凹R面としたことを特徴とするディ
    スク回転駆動機構。
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