JPH11232742A - ディスク回転駆動機構 - Google Patents

ディスク回転駆動機構

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Publication number
JPH11232742A
JPH11232742A JP10028117A JP2811798A JPH11232742A JP H11232742 A JPH11232742 A JP H11232742A JP 10028117 A JP10028117 A JP 10028117A JP 2811798 A JP2811798 A JP 2811798A JP H11232742 A JPH11232742 A JP H11232742A
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JP
Japan
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disk
rotation
center
balance
drive mechanism
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Pending
Application number
JP10028117A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Omori
清 大森
Ryuzo Tamayama
隆三 玉山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量的にアンバランスな合成回転体を回転さ
せたときに生じる振動を抑制すると共に、調芯作用を確
実に生じさせ、かつ、装置の小型化、コストの低減を図
る。 【解決手段】 自動調芯機構36を、チャッキングプー
リ27に設けた中心軸37に軸受39、39を介して回
転自在に支持した2つのバランス部材38、38で構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク回転駆動
機構の技術分野に属し、詳しくは、重量的にアンバラン
スな合成回転体を回転させたときに生じる振動を抑制す
ると共に、調芯作用を確実に生じさせ、かつ、装置の小
型化、コストの低減を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクをモータ等によって回転させる
もの、例えば、コンピュータに使用されるディスクドラ
イブ装置(ディスク回転駆動装置)にあっては、信号記
録媒体である光ディスクや光磁気ディスク等をディスク
回転駆動機構によって回転させながら光学ピックアップ
装置や磁気ヘッド装置により情報信号の再生及び/又は
記録を行う。かかるディスクドライブ装置にあっては、
ディスク回転駆動機構によって回転される光ディスクも
合成回転体の一部に含まれる。
【0003】ディスクドライブ装置は、上記ディスク回
転駆動機構により回転される光ディスクにレーザ光を照
射する光学ピックアップ装置を備えている。そして、上
記ディスク回転駆動機構は、光ディスクが装着されるデ
ィスクテーブルと、該ディスクテーブルと協動して光デ
ィスクを挾持するチャッキングプーリと、ディスクテー
ブルを回転させるためのスピンドルモータ等を備えてい
る。
【0004】上記光学ピックアップ装置は、光ディスク
にレーザ光を照射するための光源と、光ディスクの信号
記録面上で反射されたレーザ光の反射光を受光する光検
出器とを備えている。そして、光学ピックアップ装置と
ディスク回転駆動機構とは、例えば、サブシャーシに搭
載されている。サブシャーシは、これに固定支持したデ
ィスク回転駆動機構に対して接離する方向に移動可能に
光学ピックアップ装置を支持している。
【0005】このように構成されるディスクドライブ装
置は、スピンドルモータにより回転される光ディスクに
光学ピックアップ装置から出射されるレーザ光を照射し
て、情報信号の記録及び/又は再生を行う。
【0006】ところで、光ディスクの如き記録ディスク
は、製造時等に重量的なアンバランスが生じることがあ
る。そして、重量的なアンバランスがある記録ディスク
を回転させると、回転中心と重心とが一致していない状
態、即ち、偏重心が生じているため、この記録ディスク
は、ディスクテーブルと共に振動する。このような振動
が生じると、光学ピックアップ装置による記録ディスク
の信号記録面に対するフォーカシング及びトラッキング
や、磁気ヘッド装置による記録ディスクへの追従が良好
に行われなくなる。
【0007】また、通常、記録ディスクに生じるアンバ
ランスの量は記録ディスクによって差がある。即ち、記
録ディスクの基板厚さが不均一であったり或いは密度が
不均一であったりして、記録ディスクの中心に該記録デ
ィスクの重心が位置せず、記録ディスクそれぞれについ
て、重量的なアンバランスが生ずる。
【0008】さらに、近時、記録ディスクへのデータの
記録又は再生を高速回転で行うことが可能になってお
り、回転速度の増加と共に記録ディスクの振動は大きく
なってしまうという問題もある。
【0009】このような記録ディスク及びディスクテー
ブル等の回転部材の偏重心を解消するため、バランス部
材に磁性部材から成る複数の球体(バランス球)を回転
部材と共に回転するケース体に収容した、自動調芯機構
がある。例えば、本出願人により、出願した特願平9−
96233号、特願平9−110925号、特願平9−
112426号等に示されたものがそれである。
【0010】このようなバランス球を用いた自動調芯機
構によれば、合成回転体に偏重心があったとしても、こ
れを回転することにより、バランス球がケース体内をそ
の偏重心を解消する方向に移動することにより、偏重心
が解消される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記バラン
ス球を用いた自動調芯機構にあっても、以下のような問
題があった。
【0012】 多数のバランス球を用い、バランス球
を吸着するマグネットを用いる必要があるため、機構が
高価になっていた。また、ケース内でのバランス球の転
がり抵抗を低減する必要があるため、バランス球を真球
とし、ケース体の内面の摩擦係数を低くする必要があ
り、製造上のコストアップの要因となっていた。
【0013】 合成回転体の大きな偏重心を解消する
ためには、大きなバランス球が必要となり、機構の大型
化が余儀なくされる。
【0014】 従来のディスク回転駆動機構にあって
は、そのほとんどがディスクテーブルとスピンドルモー
タとの間に自動調芯機構を配設したもので、回転駆動手
段が軸方向に大きくなってしまい、また、既にある従来
のディスク回転駆動機構に、自動調芯機構を追加するこ
とはできず、ディスク回転駆動機構そのものの設計を新
たにしなければならない。
【0015】そこで、本発明ディスク回転駆動機構は、
上記した問題点を克服し、構造が複雑になることなく、
コストの低減を図り、また、従来のディスク回転駆動機
構の設計を根本からやり直す必要がないようにすること
を課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明ディスク回転駆動
機構は、上記した課題を解決するために、自動調芯機構
を、チャッキングプーリに設けられた中心軸に回転自在
に支持された少なくとも2つのバランス部材で構成した
ものである。
【0017】従って、本発明ディスク回転駆動機構にあ
っては、バランス球を用いないので、構造が比較的簡単
で、製造コストが安価であり、しかも、チャッキングプ
ーリ側に自動調芯機構を設けたので、回転駆動手段の大
型化を防止することができ、ディスク回転駆動機構自体
の設計を根本からやり直す必要がない。
【0018】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は、本発明に係るデ
ィスク回転駆動機構の基本構成を概念的に示すものであ
る。
【0019】ディスク回転駆動機構1は、回転駆動手段
2と、該回転駆動手段2の回転軸3に設けられディスク
4を載置するディスクテーブル5と、該ディスクテーブ
ル5と協動してディスク4を挾持するチャッキングプー
リ6と、該チャッキングプーリ6に設けられた自動調芯
機構7とを備え、ディスク回転駆動機構1は装置本体に
固定されたベースシャーシ8に弾性部材9を介して支持
されたサブシャーシ10に固定されている(図1参
照)。これにより、サブシャーシ10がベースシャーシ
8に対してフローティング支持されて、サブシャーシ1
0、これに搭載されるもの(ディスク回転駆動機構1
等)及び弾性部材9により振動系11が構成される。
尚、かかる振動系11は後述するように、本発明ディス
ク回転駆動機構1の自動調芯機構7において重要な役割
をする。
【0020】自動調芯機構7は、上述した出願の明細書
において詳述しているように、バランス部材の他の回転
体の回転に対する相対的速度が「0」になった状態にお
いて、バランス部材の引込み現象が生じ、合成回転体の
重量的アンバランス、即ち、偏重心をキャンセルする方
向にバランス部材が移動して調芯作用を為す。
【0021】このような自動調芯機構7は、少なくとも
2つのバランス部材12、12を有し、これらバランス
部材12、12は、チャッキングプーリ6に設けられた
中心軸13に回転自在に支持されている(図2、図3参
照)。
【0022】チャッキングプーリ6の中心軸13は、チ
ャッキングプーリ6がディスクテーブル5に吸着された
ときに回転駆動手段2の回転軸3と軸心がほゞ一致する
ようになっている。そして、チャッキングプーリ6がデ
ィスクテーブル5に吸着された後は、ディスクテーブル
5と一体になるため、ディスクテーブル5の回転に伴な
って一緒に回転するようになっている。
【0023】バランス部材12、12は、2つ以上であ
れば、3つ、4つでも良い。但し、あまり多くのバラン
ス部材12、12、・・・を中心軸13に回転自在に支
持することは、自動調芯機構7の軸方向の大きさが大き
くなってしまうので好ましくない。また、各バランス部
材12、12は、共に同じ材料で、同じ形状、大きさに
形成されていることが好ましい。また、バランス部材1
2、12は、中心軸13に対して軸受を介して支持する
ことが、中心軸13に対する自由な回転を可能とする上
で好ましい。
【0024】弾性部材9の弾性係数は、弾性部材9とサ
ブシャーシ10の質量(サブシャーシ10に搭載するも
のの質量も含める。)とにより決定され、これらにより
構成される振動系11の固有振動数をディスク回転駆動
機構1の使用回転数よりも低く設定する。尚、弾性部材
9には、あらゆる弾性部材を用いることができ、天然ゴ
ム、合成ゴム、軟質合成樹脂のほかバネ等でも良い。
【0025】合成回転体14には、回転駆動手段2によ
り回転されるすべての部材、例えば、後述する実施例に
おいて説明するディスクドライブ装置におけるディスク
テーブル5、チャッキングプーリ6や自動調芯機構7の
ほか、回転駆動手段2に含まれる回転する部材であるロ
ータ及び回転軸3やディスクテーブル5とチャキングプ
ーリ6とにより挾持されるディスク4が含まれる。
【0026】そして、上記振動系11は、本発明ディス
ク回転駆動機構1の自動調芯機構7において以下のよう
な機能を有する。
【0027】即ち、自動調芯機構7においては、本来、
回転駆動手段2の回転数がいわゆる危険速度(軸ブレが
増大する速度)を超えたときに、バランス部材12、1
2が合成回転体14の有する重量的アンバランスを打ち
消すような位置に移動する(以下、「引込み現象」とい
う。)ことによって、調芯作用が為されるが、このよう
な回転駆動手段2において軸ブレが生ずる回転数(危険
速度)とは、数10Hzぐらいであり、通常の使用回転
数(約1000〜6000rpm)では、上記危険速度
には遙かに及ばない。そのため、上記振動系11を構成
することにより、本来の危険速度に達しなくても、振動
系11の共振により、バランス部材12、12、・・・
の引込み現象を生じさせることができる。
【0028】
【実施例】以下に、本発明ディスク回転駆動機構の実施
の一例について添付図面を参照して説明する。尚、以下
に示した実施例は、本発明を光ディスクや光磁気ディス
クの如き記録ディスクに対する再生や記録を行う12倍
速のディスクドライブ装置のディスク回転駆動機構に適
用したものである。
【0029】図4乃至図7は実施の一例に係るディスク
回転駆動機構を用いたディスクドライブ装置15を示
す。
【0030】ディスクドライブ装置15は回転駆動手段
となるスピンドルモータ16及び光学ピックアップ装置
17が載置されるメカシャーシ18と、ベースシャーシ
19に対してメカシャーシ18をフローティング支持す
る複数のダンパ20、20、・・・等を備えて構成され
ている(図4参照)。尚、メカシャーシ18は上記サブ
シャーシ10に相当し、また、ダンパ20は上記弾性部
材9に相当する。
【0031】光学ピックアップ装置17は上記メカシャ
ーシ18にガイドシャフト21、21を介してディスク
テーブルに装着された記録ディスク22の半径方向に移
動自在に支持されている。そして、光学ピックアップ装
置17は、レーザダイオードの如き図示しない光源及び
光検出器を有し、光源より発せられるレーザ光を対物レ
ンズ23を介して記録ディスク22に照射し、また、レ
ーザ光の記録ディスク22よりの反射光を光検出器によ
って検出するように構成されている。
【0032】ディスク回転駆動機構24は、上記スピン
ドルモータ16と、該スピンドルモータ16によって回
転される回転軸(スピンドル軸)25の上端部に固定さ
れたディスクテーブル(ターンテーブル)26と、該デ
ィスクテーブル26と協動して記録ディスク22を挾持
するチャッキングプーリ27を備える(図4、図5参
照)。尚、スピンドルモータ16は上記実施の形態で説
明した回転駆動手段2に相当する。
【0033】スピンドル軸25はメカシャーシ18上に
固定されたモータ基板28に対して、回転軸受29、2
9を介して軸回りに回転可能に支持されている。スピン
ドル軸25にはスピンドルモータ16を構成する略円筒
状のモータロータ30がディスクテーブル26を介して
取り付けられ、該モータロータ30の内面部に駆動マグ
ネット31が固定されている。即ち、スピンドル軸25
はスピンドルモータ16の回転軸(駆動軸)となってい
る。また、駆動マグネット31は、モータ基板28上に
固定されたステータコイル32に対向している(図5参
照)。
【0034】ディスクテーブル26は略円板状に形成さ
れ、中央部に形成された回転軸圧入孔26aにスピンド
ル軸25の先端部が圧入されることにより、該スピンド
ル軸25に固定されている。
【0035】ディスクテーブル26はその中央部に記録
ディスク22の位置決めを行うための略円錐台形状をし
た位置決め突起33が形成されており、該位置決め突起
33は記録ディスク22の円形開口部22aに嵌合して
記録ディスク22を位置決めする。
【0036】また、位置決め突起33の中心には上記回
転軸圧入孔26aに連通した小孔(以下、「位置決め
孔」という。)33aが形成されており、該位置決め孔
33aの軸心は回転軸圧入孔26aの軸心と一致してお
り、従って、ディスクテーブル26がスピンドル軸25
に圧入されると、位置決め孔33aの軸心がスピンドル
軸25の軸心と一致するようになっている。
【0037】尚、位置決め突起33には、図示は省略し
たが、磁性体が埋めこまれており、マグネットを吸着す
るようになっている。
【0038】チャッキングプーリ27は、円板状を為
し、その底面の中心部に下方に開口し上記位置決め突起
33がやや余裕をもって嵌合する扁平な凹部34が形成
され、また、該扁平な凹部34の中心には下方に突出し
た位置決めピン34aが突出されていて、該位置決めピ
ン34aは上記位置決め突起33の位置決め孔33aよ
り僅かに小径に形成されている。
【0039】チャッキングプーリ27の中心部にはリン
グ状のマグネット35が埋設されており、該マグネット
35が上記位置決め突起33の磁性体を吸着するように
なっている。尚、このようなチャッキングプーリ27
は、図示は省略したが、筐体などの固定側部材に回転自
在に支持されており、後述するようにディスクテーブル
26に吸着されたときに、固定側部材から離れて、フリ
ーで回転できるようになっている。
【0040】そして、記録ディスク22がディスクテー
ブル26に載置された状態で、チャッキングプーリ27
がディスクテーブル26にその上方から近接すると、チ
ャッキングプーリ27のマグネット35が位置決め突起
33の磁性体に吸い寄せられて吸着し、また、上記位置
決めピン34aが位置決め孔33aに係合して、チャッ
キングプーリ27のディスクテーブル26に対する位置
決めが為されると共に、記録ディスク22は、位置決め
突起22に位置決めされた状態で、チャッキングプーリ
27とディスクテーブル26とにより挾持される。
【0041】これにより、ディスクテーブル26、チャ
ッキングプーリ27及び記録ディスク22がこれらの軸
心が一致した状態で一体的となり、上記スピンドルモー
タ16の回転により一体に回転するようになっている。
【0042】チャッキングプーリ27には、自動調芯機
構36が設けられており、該自動調芯機構36は、チャ
ッキングプーリ27の上面に突設された中心軸37に回
転自在に支持された2つのバランス部材38、38から
構成される。尚、かかる自動調芯機構36は上記実施の
形態で説明した自動調芯機構7に相当し、この動作につ
いては後述する。
【0043】チャッキングプーリ27に形成された中心
軸37は、上記位置決めピン34aとその軸心が一致さ
れており、従って、ディスクテーブル26にチャッキン
グプーリ27がチャッキングされると、スピンドル軸2
5と軸心が一致される。
【0044】2つのバランス部材38、38は、共に同
じ形状をしており、真鍮、ステンレス鋼、タングステン
などの金属材料から成る板状で、図6に示すように、平
面形状で長い玉子形をしていて、幅が狭い方の一端が中
心軸37に軸受39、39を介して各別に回転自在に支
持されている。尚、バランス部材38、38の形状は、
これに限らず、種々のものが考えられ、例えば、後述す
る自動調芯機構の変形例に示すものがある。
【0045】バランス部材38は、上述した金属材料に
限らず、合成樹脂材料により形成することもでき、いず
れの場合も、比重が5g/cm3以上の材料を用いるこ
とが好ましい。これは、記録ディスク22の最大のアン
バランス量が1g・cm以下と規格化されていることか
ら、最大のアンバランス量をキャンセルするには、比重
が比較的大きな材料を用いた方が、バランス部材38の
小型化を図ることができるからである。
【0046】軸受39は、オイルを含浸した焼結材料か
ら成り、バランス部材38に対して圧入され、中心軸3
7に対して回転自在にされている。尚、軸受39は、こ
のようなものに限られず、ボールベアリングや潤滑性の
良い合成樹脂材料などであっても良い。
【0047】2つのバランス部材38、38の軸方向に
おける間には中心軸37上に辷り性の良い材料から成る
ワッシャ40が介在されており、2つのバランス部材3
8と38とが干渉しないようになっている。
【0048】しかして、スピンドルモータ16のステー
タコイル32に駆動電流が供給されてモータロータ30
が回転すると、該モータロータ30と共にスピンドル軸
25、ディスクテーブル26、バランス部材38、3
8、チャッキングプーリ27及びディスクテーブル26
に装着された記録ディスク22が一体的に回転される。
即ち、スピンドルモータ16に含まれる回転する部材
(モータロータ30、スピンドル軸25)、スピンドル
モータ16により回転する回転部材(ディスクテーブル
26、チャッキングプーリ27、記録ディスク22、自
動調芯機構36)が合成回転体41を構成する(以下、
これらの各部材の全体の重心、即ち、合成回転体41の
重心を「合成重心」という。)。
【0049】また、上記ダンパ20、20、・・・及び
メカシャーシ18(スピンドルモータ16、光学ピック
アップ装置17などメカシャーシ18に搭載されるすべ
てのもの(ディスクテーブル26とチャッキングプーリ
27等)も含む。)により、振動系が構成される。かか
る振動系は上記実施の形態で説明した振動系11に相当
する。
【0050】かかる振動系の固有振動数は、当該ディス
クドライブ装置15が12倍速のものである場合には、
例えば、75Hz(4500rpm)になるように上記
ダンパ20、20、・・・の弾性係数が設定される。こ
れは、12倍速ディスクドライブ装置15の使用回転数
域が約3000〜6000rpmであり、現在多くある
ディスクドライブ装置にあっては、回転駆動開始直後、
最内周側の情報信号を読みに行くのが一般的で、その最
内周の情報信号を読みに行った時が最大回転数(600
0rpm)となるため、この最大回転数になるまでに調
芯作用が為されていれば良いことによる。
【0051】次に、上記ディスクドライブ装置15のデ
ィスク回転駆動機構24における自動調芯機構36のバ
ランス部材38、38の動きについて説明する。
【0052】回転される記録ディスク22に重量的なア
ンバランス(偏重心)がない場合、2つのバランス部材
38、38は、図6に示すように、中心軸37を中心と
して互いにほゞ180度ずれて位置する。これは、2つ
のバランス部材38、38がそれぞれの重心を互いにキ
ャンセルするためである。
【0053】そして、重量的にアンバランスな記録ディ
スク22を回転させると、次のようにして、そのアンバ
ランスが解消される。ここで、重量的なアンバランスと
は記録ディスク22の中心に該記録ディスク22の重心
が位置していないことをいい、例えば、アンバランスは
記録ディスク22の基板厚さが不均一のとき或いは密度
が不均一のときに生じる。
【0054】このようなアンバランスが生じた記録ディ
スク22をディスクテーブル26に装着すると合成回転
体41の合成重心が回転軸からズレ、このような状態で
ディスク回転駆動機構24を回転させると、記録ディス
ク22を回転させているスピンドルモータ16のスピン
ドル軸25が振動し、その回転数が振動系の共振周波数
と一致したところで振動系は大きく振動する。図7にお
いて、点Aはバランス部材38、38を除いた合成回転
体41の重心を示し、点Bは合成回転体41の重心(合
成重心)を示す。
【0055】振動系が大きく振動すると、スピンドル軸
25が危険速度を超えたかのように軸ブレを起し、これ
により、バランス部材38、38が合成回転体41のア
ンバランスの方向とは逆方向に移動する(引込み現象)
(図7参照)。
【0056】そして、合成回転体41の合成重心Bは、
合成回転体41の回転中心に位置して、合成回転体41
のアンバランスは打ち消されて調芯が完了する。
【0057】このように、各バランス部材38、38は
アンバランスを有する記録ディスク22が回転された場
合、いわゆる自動調芯作用により自己が適宜に移動し、
これにより、合成重心の位置が回転中心に位置し、合成
回転体41は振動することなく回転する。従って、アン
バランスを有する記録ディスク22をその重心を回転軸
上に位置させた状態で回転させることができる。
【0058】従って、上記のように、バランス部材3
8、38を備えたディスク回転駆動機構24によって、
重量的なアンバランスを有する記録ディスク22を回転
させても自動調芯作用により合成回転体41に振動を生
ずることがない。即ち、ディスクドライブ装置15にお
いては、重量的なアンバランスを有する記録ディスク2
2であってもその信号記録面に対して良好に情報信号の
書き込み又は読み出しができる。
【0059】このようにして記録ディスク22が回転さ
れると、光学ピックアップ装置17は記録ディスク22
にレーザ光を照射し、その反射光を受光して検出する。
光学ピックアップ装置17はガイドシャフト21、21
に沿って移動されることにより、スピンドル軸25に対
する離接方向、即ち、ディスクテーブル26に装着され
た記録ディスク22の半径方向に移動され、記録ディス
ク22の内外周に亘って移動される。そして、光学ピッ
クアップ装置17によって、記録ディスク22に対する
情報信号の書き込み又は読み出しが行われる。
【0060】図8は、自動調芯機構のバランス部材の変
形例を示すものである。
【0061】尚、この変形例に示すバランス部材42
が、前記実施例におけるバランス部材38と相違すると
ころは、中心軸37に支持された部分が、薄肉に形成さ
れている点である。従って、その相違する部分について
のみ主に説明し、相違しない部分については説明を省略
すると共に、要部以外の部分であって前記実施例におけ
ると同様の部分については、実施例における同様の部分
に付した符号と同じ符号を付することによってその説明
を省略する。
【0062】図8は、変形例にかかる自動調芯機構36
Aの垂直断面を示すものであり、バランス部材42、4
2は、上記実施例におけると同様に、中心軸37に回転
自在に軸受43、43を介して支持されている。
【0063】バランス部材43は、その軸受43が支持
された部分(以下、「中心部」という。)42aは、他
の部分(以下、「主体部」という。)42bよりも薄肉
に形成され、その厚さは、主体部42bのほゞ半分に形
成されている。
【0064】そして、上側に位置するバランス部材42
の中心部42aは、下面側が切り欠かれることにより薄
肉とされ、下側に位置するバランス部材42の中心部4
2aは、上面側が切り欠かれることにより薄肉とされて
おり、両者の切り欠かれた部分が合わさるようにして、
バランス部材42、42が中心軸37に支持されるよう
になっている。
【0065】従って、2つのバランス部材42、42
は、それぞれの重心が軸方向において近接するため、更
に、安定した調芯作用を為すことができると共に、軸方
向における自動調芯機構36Aの寸法を小さくすること
ができ、装置の小型化に寄与する。
【0066】尚、上記した実施例においては、アンバラ
ンスを有する記録ディスク22をディスクテーブル26
に装着したときに、合成回転体41に対して自動調芯作
用を実行させる例を示したが、合成回転体41のうちの
記録ディスク22以外の部材についてアンバランスがあ
る場合においても、ディスク回転駆動機構24によって
自動調芯作用を実行させて回転時の振動を抑制すること
ができる。
【0067】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、請求項1に係る発明によれば、自動調芯機構を、チ
ャッキングプーリに設けた中心軸に回転自在に支持した
バランス部材で構成したので、バランス球を用いず、構
造が比較的簡単で、製造コストが安価であり、しかも、
チャッキングプーリ側に自動調芯機構を設けたので、回
転駆動手段の大型化を防止することができ、ディスク回
転駆動機構自体の設計を根本からやり直す必要がない。
【0068】請求項2に係る発明によれば、バランス部
材を中心軸に対して軸受を介して回転自在に支持したの
で、バランス部材の中心軸に対する回転をスムーズにす
ることができ、安定した自動調芯作用を確実に行うこと
ができる。
【0069】請求項3及び請求項4に係る発明によれ
ば、バランス部材の回転中心部分を他の部分よりも肉厚
が薄く形成し、各バランス部材の回転中心部分を近接さ
せて配置したので、バランス部材のそれぞれの重心を軸
方向において近接させることができ、安定した調芯作用
を為すことができると共に、軸方向における自動調芯機
構の寸法を小さくすることができ、装置の小型化に寄与
する。
【0070】尚、上記した実施例において示した各部の
具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際
しての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これ
らによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるこ
とがあってはならないものである。
【0071】また、上記実施例において、ディスク回転
駆動機構をコンピュータに使用されるディスクドライブ
装置(CD−ROMドライブ装置、DVDドライブ装置
等)に適用したものについて説明したが、本発明ディス
ク回転駆動機構は、これに限らず、ディスクをチャッキ
ングプーリとディスクテーブルにより挾持して回転させ
るもの、例えば、コンパクトディスク(CD)ドライブ
装置、レーザーディスク(LD)ドライブ装置等にも適
用することができることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2及び図3と共に、本発明に係るディスク回
転駆動機構の基本構成を概念的に示すもので、本図は全
体の概略側面図である。
【図2】自動調芯機構の基本構成を概念的に示す概略縦
断面図である。
【図3】自動調芯機構の基本構成を概念的に示す概略平
面図である。
【図4】図5乃至図7と共に、本発明ディスク回転駆動
機構の実施の一例を示すものであり、本図は本発明に係
るディスク回転駆動機構を使用したディスクドライブ装
置を概略的に示す斜視図である。
【図5】合成回転体を示す拡大縦断面図である。
【図6】図7と共に、本発明にかかる自動調芯機構を拡
大して上方から見た平面図であり、本図は、アンバラン
スがない記録ディスクを載置した場合の調芯状態を示す
ものである。
【図7】アンバランスがある記録ディスクを載置した場
合の調芯状態を示すものである。
【図8】自動調芯機構の変形例を示す拡大縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ディスク回転駆動機構、2…回転駆動手段、4…デ
ィスク、5…ディスクテーブル、6…チャッキングプー
リ、7…自動調芯機構、12…バランス部材、13…中
心軸、14…合成回転体、16…スピンドルモータ(回
転駆動手段)、22…記録ディスク(ディスク)、24
…ディスク回転駆動機構、26…ディスクテーブル、2
7…チャッキングプーリ、36…自動調芯機構、37…
中心軸、38…バランス部材、39…軸受、41…合成
回転体、36A…自動調芯機構、42…バランス部材、
43…軸受

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを載置するディスクテーブル
    と、 該ディスクテーブルを回転させる回転駆動手段と、 ディスクテーブルと協動してディスクを挾持するチャッ
    キングプーリと、 上記回転駆動手段により回転される回転部材及び回転駆
    動手段に含まれる回転する部材(以下、これらの回転す
    る部材を総称して「合成回転体」という。)の重心(以
    下、「合成重心」という。)を回転中に自動的に回転軸
    上に位置させる自動調芯機構とを備え、 該自動調芯機構を、上記チャッキングプーリに設けられ
    た中心軸に回転自在に支持されたバランス部材で構成し
    たことを特徴とするディスク回転駆動機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したディスク回転駆動機
    構において、 バランス部材を中心軸に対して軸受を介して回転自在に
    支持したことを特徴とするディスク回転駆動機構。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載したディスク回転駆動機
    構において、 バランス部材はその回転中心部分が他の部分よりも肉厚
    が薄く形成され、各バランス部材の回転中心部分が近接
    して配置されたことを特徴とするディスク回転駆動機
    構。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載したディスク回転駆動機
    構において、 バランス部材はその回転中心部分が他の部分よりも肉厚
    が薄く形成され、各バランス部材の回転中心部分が近接
    して配置されたことを特徴とするディスク回転駆動機
    構。
JP10028117A 1998-02-10 1998-02-10 ディスク回転駆動機構 Pending JPH11232742A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010015647A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Sony Corp ディスク装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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