JP3355956B2 - ディスク型記憶装置 - Google Patents

ディスク型記憶装置

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JP3355956B2
JP3355956B2 JP24444796A JP24444796A JP3355956B2 JP 3355956 B2 JP3355956 B2 JP 3355956B2 JP 24444796 A JP24444796 A JP 24444796A JP 24444796 A JP24444796 A JP 24444796A JP 3355956 B2 JP3355956 B2 JP 3355956B2
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省三 三枝
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】CD-ROM、DVD、MO、リムーバ
ブルHDD等のディスク可換型のディスク型記憶装置に係
り、特に高速回転に有効なディスク型記憶装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】可換性を持つディスク型記憶装置として
はCD-ROM、MO等の光ディスク装置がその代表的である.
以下はCD-ROM装置を例にして従来の技術について説明す
る。
【0003】CD-ROM装置は、ディスクを回転するスピン
ドルモータ系と、このディスクから情報を読み取るピッ
クアップ系からなる。ディスクはスピンドルモータで回
転駆動される。ディスク上には螺旋状あるいは同心状に
記録ピットが形成されており、ディスクに対して径方向
に駆動されるピックアップ系からレーザーを照射し、そ
の反射により情報を読み取る。この情報ピットの径方向
の記録密度は1.6μmと非常に微細で、ディスクとピッ
クアップ間の高精度な位置決めを必要とする。
【0004】位置決め精度を阻害する要因は大きく分け
て(1)スピンドル駆動系やピックアップ駆動系が発生
する振動(2)外部のから加えられる外乱振動に分類で
きる。(1)の代表的なものとしては回転系のアンバラ
ンス振動、モータ電磁振動、ピックアップ駆動系の駆動
反力などがある。これら要因のもとで必要な位置決め精
度を確保することが装置設計上もっとも重要な事項の一
つである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ディスク装置の情報転
送速度は、画像や動画情報を多量に扱うマルチメディア
化により高速化が望まれている。ディスク装置の転送速
度は、ディスクの回転数を高くすることにより高速化す
る事ができる。このため近年、光ディスクの回転数の高
速化が急速に進展している。
【0006】回転速度を高速化するために乗り越えなけ
ればならない最も大きな課題は、アンバランス振動の増
加である。CD-ROM等の光ディスク装置では、ハードディ
スク装置(HDD)と異なり、記録媒体のディスクに互換性
があることが特徴の一つである。ディスクは大量にプレ
ス製作されるため、製作精度はそれ程高くすることがで
きず、厚さのばらつきや、クランプ内径とディスク外径
の同心度のばらつきが大きい。また、ディスク上に文字
や模様を印刷することにより発生する重量のアンバラン
スも無視できない。
【0007】このようなアンバランスの大きな系を回転
させると、回転系の重心と回転中心が一致しないことを
原因とするアンバランス振動が発生する。アンバランス
振動を発生させる力Fは重心と回転中心の距離をε、回
転体の質量をm、回転数をωとすると次式で表される。
【0008】F=m×ε×ω2 ・・・ (1) 式(1)で示されるようにアンバランス振動は回転数の二
乗に比例するから、高速回転化を行うと急激におおきく
なる。アンバランス振動はピックアップ系を加振し信号
のリード/ライトを阻害するばかりでなく、騒音の発生
や装置が取り付けられているシステム自体を振動させ、
システム自体の信頼性を著しく低下させる原因となる。
【0009】そこで、本発明の目的は、ディスクや駆動
装置からなる回転系のアンバランスを自動的に修正する
機構を回転系に設けることにより、高速回転時の振動の
発生を抑制し、情報の高速転送を可能とし、信頼性の高
いディスク装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】ディスクや駆動装置の回
転系において、その回転系の固有振動数f、回転周波数
ωとするとfをωよりも低くなるように設定し、さらに
回転軸周りに滑らかに回転できるような質量系を設けこ
れを回転駆動する構成とした。前記構成とすることによ
り、回転系特有の自動調心作用により回転体自体のアン
バランスを修正する事ができる。またアンバランスを修
正するために用いたアンバランス修正重りが落ち着いた
状態で移動できないようにすることにより、記録媒体の
周速度が一定となるように回転速度を変化させてもアン
バランス修正重りの移動を防止することができるので、
不安定な状態で光学情報を読み出す事が無くなる。具体
的には、クランプ上に回転軌道を設けるとともに、この
回転軌道と対向する位置に回転軌道の周方向に等間隔に
設けられた歯を有する部材を設ける。そして、ユニット
メカを移動機構で記録媒体がクランプされた位置からさ
らに回転軸方向に移動することにより、歯が回転軌道内
に入り込むようにする。アンバランス修正重りは、回転
軌道内に歯が入り込んだ状態において、歯と歯の間で移
動できなくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】まず図8及び図9を用いて回転軸
周りに滑らかに回転できるような質量系を設けこれを回
転駆動したとき、回転系特有の自動調心作用により回転
体自体のアンバランスを修正する原理について説明す
る。
【0012】軸受の回転中心をO、ディスク面における
ディスクの回転中心をS、ディスクの重心をGとする。
アンバランスの無い理想的な回転体では、図8aのよう
にO、S、Gは完全に一致しているが、アンバランス
(SG)を持った回転体では、アンバランスの遠心力に
より軸は外側に引っ張られ、軸倒れ、あるいは軸たわみ
(OS)を発生する。
【0013】O、に対するS、Gの位相は回転系の固有
振動数Fと回転周波数ωの関係により変化する。この様
相を図8b、図8cに示している。Fがωより大きい場
合(図8b)、GはSの外側に位置する。Fとωが一致
した条件(クリティカル)では、S、Gは一直線上に並
ぶ。ωがFより大きい場合(図8c)(オーバクリティ
カル)になるとこの関係は逆転し、SがGの外側に位置
するようになる。アンバランスの修正にはこのオーバク
リティカルの特徴を利用する。
【0014】ディスク上に、2個のバランス重りM1、
M2を中心がS軌道上を滑らかに回転移動できるように
設ける。オーバクリティカル状態になるまで、バランス
重りM1、M2は図9aに示すような状態で固定されて
いると仮定する。回転が上昇しオーバークリティカル状
態で定速回転に移る。この状態でM1、M2に働く遠心
力F1、F2及びO、S、Gの配置を図9aに示す。ここ
で重心GはM1、M2を含んだ回転系全体の重心を表
す。この状態でM1、M2の固定をはずすとM1、M2
は遠心力F1、F2の周方向分力により図9aの状態か
ら図9bの状態へ移動する。M1、M2が移動するとこ
れにより重心Gも紙面上方向すなわちSの方向に移動
し、これによりSGが小さくなる。これはアンバランス
が小さくなる方向で、このM1、M2の移動は、SGが
0すなわちアンバランスが0の状態図9cになるまで続
く。このようにして回転系の初期に持っていたアンバラ
ンスはM1、M2により自動的に修正される。
【0015】以上のように、回転体に自動アンバランス
修正機構を持たせることにより、アンバランス大きな回
転体でも振動を発生させることなく高速で回転させるこ
とができる。
【0016】本発明の第1の実施例を図1、図2に示
す。本実施例はCD-ROM装置を例に述べる。記録媒体であ
るディスク2は、トレーもしくはローディング装置によ
りフロントパネル1側から装置内に挿入される。スピン
ドルモータ14及びピックアップ8及びこの駆動系より
なるユニットメカ18はディスク2の装着を妨げないよ
うに待避している。ディスク2が完全に装置内に入った
時点で、前記ユニットメカ18は移動を開始しスピンド
モータ14に取り付けられているターンテーブル15の
中心と高さとがディスク2中心の高さに一致した時点
で、停止し、同時にターンテーブル15上のマグネット
27とクランプ3に設けられている磁性体6との吸引力
でディスク2を挟みこみ、クランプ支え4とクランプ止
め5により固定する。これらの動作により、ディスク2
はスピンドルモータ14で回転可能となり、同時にユニ
ットメカ18に取り付けられているピックアップ8によ
りディスク2上の光学情報を読み取ることができるよう
になる。なお、ユニットメカ18等はユニットメカ筐体
10内に収納され、カバー9で覆われている。
【0017】前記ユニットメカ18はシャーシ11よ
り、やわらかなゴムもしくはばねにより構成されている
防振脚13により支持されている。防振脚13の目的
は、ディスク2のアンバランス振動を装置外部に伝えな
いためと、装置外部からの振動を前記ユニットメカ18
に伝えないことである。
【0018】本実施例の第1の特徴は、前記クランプ3
と一体でバランス修正機構を設けていることである。バ
ランス修正機構は円弧状のバランスボールの転動溝17
を持ったボールガイドと2個のバランスボール7a,7bか
らなる。
【0019】ボールガイドにはバランスボール7直径よ
りやや幅の大きい転動溝17が円周状に彫られており、
この転動溝17の中に2個のバランスボール7a、7b
がはめ込まれている。転動溝17の側面および底面、及
びバランスボール7表面は非常に滑らかに仕上げられて
おり、バランスボール7はほとんど摩擦なく転動溝17
の中を移動できる。
【0020】バランスボール7の材質は、非磁性である
こと、密度が高いこと、磨耗、腐蝕などの表面の経時変
化が起きにくいこと等を考慮し決定されなければならな
い。磁性であると、クランプ3部にはクランプ用のマグ
ネット27があるため磁気を帯てしまい2個のバランス
ボールが吸着する問題が発生する。密度が低いと修正で
きるアンバランスが小さくなってしまう。表面の経時変
化は摩擦力を大きくし、バランスボール7の移動を妨げ
る問題を起こす。以上を考慮しバランスボール7の材質
は非磁性のステンレス、またはガラスが適当である。
【0021】バランスボール7の重さmbおよびバランス
ボール7の転動半径rとした場合の修正できる最大のア
ンバランス量wは2個の玉が一体となった状態で次式で
表される。
【0022】w=2×mb×r ディスク2の最大アンバランスwは経験上、1gr-cm程度
を考えれば十分である。転動半径をクランプ3の外径と
ほぼ同じr=1.75cmとするとバランスボール7の1個当
たり必要な重量mdは mb=w/(2×r)=1/(2×1.75)=0.28gr 直径4mmのステンレスボールの重さは0.27grであるか
ら、これを使えば上記の最大アンバランスのディスク2
に対しても十分対応できる。
【0023】本実施例の第2の特徴は、前記防振脚の剛
性Kと前記ユニットメカ18の質量Mよりなる固有振動
数f f=SQR(M/K)/(2π) を装置の定格回転数ωよりも小さくし、オーバクリティ
カル状態で運転することである。バランス修正機構を前
記したように構成し、このようなオーバクリティカルの
状態で運転することにより、前記したバランスボール
は、重心と軸の回転中心の位相が反転することから、デ
ィスク2のアンバランスと逆の方向に移動しアンバラン
スを自動的に補正できる。
【0024】CD-ROM装置の場合、周速度一定となるよう
にスピンドルモータ14の回転数は制御されている。す
なわち、ピックアップ8が内周にある場合には回転数は
速く、外周にある場合には回転数は遅くなる。オーディ
オ用のCDを再生する時の回転数を標準速とよびこの回転
周波数は外周3.8Hz、内周8.3Hzの範囲である。現在では
転送速度の高速化の要請から、標準速の12倍(外周45H
z、内周120Hz)まで計画されている。固有振動数fは、
標準速の内周側回転周波数よりも大きく、使用回転数の
外周側回転周波数よりも低く設定される。標準速の回転
数よりもfを小さく設定することは、防振脚の剛性を非
常に小さくしなければならず、外部振動が加わった場合
に大きく変形し、ディスク2等が支えられないことが予
測され実現は困難である。また、標準速程度の回転数で
あればアンバランス振動も小さく修正されなくても問題
にはならない。
【0025】fの設定で注意されなければならない点
は、防振脚の減衰率である。防振の観点からは振動ピー
クの倍率を小さくするため減衰率の大きな材料を用いる
ことが有効であるが、本実施例では減数率の大きな材料
で防振脚を構成すると弊害がでてくる。それは、減衰率
の大きな材料では位相の反転が遅れる点である。先に示
したように、本発明のバランス修正機構では、オーバク
リティカル時の回転中心と重心の位相反転を用いている
が、減衰率の大きな材料を用いるとこの位相の反転が完
全にできず、修正の効果が小さくなる。減衰率が30%の
場合、fをωの1/3に設定しても位相は120度しか回
らない。この条件では、バランス修正の効果はほとんど
ない。実施例では減衰率を15%、fをωの1/2に設定する
ことにより、160度の位相反転を実現し、完全に反転し
た(180度)に比べて約70%の効果を見込んでいる。
【0026】図3、4、5には第2の実施例を示す。こ
の実施例ではバランスボール7によるバランス修正機構
を第1のクランプ19上に設け、さらにこの第1のクラ
ンプ19に同軸上で上下できるボールの固定機構を設け
た第2のクランプ20を設けたことを特徴としている。
CD-ROM装置の場合、ディスク2の回転は周速度一定の条
件で駆動されるから、回転速度はピック8位置によりス
ピンドルモータ14の加減速をおこない変化させなけれ
ばならない。バランスボール7の固定機構がない場合、
この加減速時にバランスボール7はその慣性により一定
回転で回ろうとするから、ディスク2との間で相対的に
回転を発生してしまう。系の振動周波数fと回転数ωの
範囲を前記したように注意して設計しておけば、回転数
が変化してもバランスボール7はもとの修正位置に最終
的には落ち着く。しかし、バランスボール7に加わる摩
擦の影響を小さくするため転動溝17の転動面とバラン
スボール7との間の摩擦力を低くしているから、バラン
スボール7が落ち着くまでにある程度の時間が必要であ
る。このバランスボール7が加減速により転がり始めて
落ち着くまでの時間が、ピックアップ8が移動するシー
ク時間よりも大きくなると、振動が不安定な状態でデー
タの読みだしを行なわなければならなくなり、装置自体
の信頼性を劣化させることにつながる。バランスボール
7の固定機構を設けて、一度修正を行いこの状態でバラ
ンスボール7を固定できれば、以上のような問題を解決
できる。
【0027】第2のクランプ20は第1のクランプ19
と同時に回転しながら、上下に移動できるように第1の
クランプから伸びた中空で外側に第1のクランプ溝24
を持った第1のクランプの中空軸22に第2のクランプ
の突起23部が丁度はめ合うように組み立てられる。ま
た、第1のクランプ19と第2のクランプ20の間には
ばね26が設けられており、上下に力が加わらない状態
では第1のクランプ19と第2のクランプ20は開いた
状態になっている。第1のクランプ19に設けられてい
るバランスボール7の転動溝17と丁度対向する第2の
クランプ20位置には、第2のクランプ20が下がって
くると第1のクランプ19のボール転動溝17の全周に
わたって入り込むように転動溝17よりは幅が狭い多数
の歯21が設けられている。この歯21の間隔はバラン
スボール7の直径よりやや広く、円周上に等分割されて
いる。歯21の高さは、第1のクランプ19と第2のク
ランプ20が閉じた状態で、転動溝17の底と歯21の
先端の隙間がバランスボール7の半径より小さくなるよ
うに構成される。
【0028】第1のクランプ19と第2のクランプ20
が開いた状態では、バランスボール7は転動溝17内を
自由に移動できるが、これが閉じると、バランスボール
7は第2のクランプ20の歯21と歯21の間に挟まれ
移動できないようになる。第1のクランプ19と第2の
クランプ20を開いた状態でオーバクリティカル条件作
りを、修正を行い、バランスボール7が落ち着いた状態
で第1、2のクランプ19、20を閉じればこのバラン
スボール7の修正された条件を保持することができる。
第1、2のクランプ19、20の開閉は、前記ユニット
メカ18のディスク2イジェクト時における上下動を用
いて行う。従来の装置では、ディスク2挿入時にスピン
ドルモータ14がディスク2を妨げないようにユニット
メカ18が下側に待避し、ディスク2の挿入が完了した
時点で、ユニットメカを動作状態高さまで持ち上げ、ス
ピンドルモータ14に設けたマグネット27とクランパ
に設けた磁性体6の吸引力でディスク2をクランプして
いた。これらの動作は、シャーシ11およびユニットメ
カ18に設けられたギヤ、カム機構とモータにより行わ
れる。本実施例では前記待避状態図3aからユニットメ
カ18が上方向に移動し、前記第1のクランプ19はス
ピンドルモータ14のマグネット29により吸着され、
ディスク2を固定しディスク2が回転可能であるが、第
1のクランプ19と第2のクランプ20は開いた状態
で、バランスボール7は自由に動きうる状態(以下修正
モード図3b、図a)とユニットメカ18がさらに移動
し第1のクランプ19と第2のクランプ20が閉じ、バ
ランスボール7が固定される状態(以下定格モード図3
c、図5b)を作ることを特徴とする。
【0029】以下、動作について説明する。ディスク2
が挿入される際に、ユニットメカ18は図3aのように
最も下がった状態にある。ディスク2の挿入に従い、ユ
ニットメカ18は図3bのように上方に移動し、前記修
正モードで一旦停止する。この状態では、第1のクラン
プ19が動作しディスク2はクランプされる。この状態
で、第1のクランプ19と第2のクランプ20は図5a
に示しているように開いた状態でバランスボール7は転
動溝17内を自由に移動できる。ピックアップ8、ディ
スク2の位置関係は確立されている。スピンドルモータ
14によりディスク2の回転を開始し、回転系の固有振
動数fを越えたオーバクリティカル状態で定速回転を行
う。この回転数は前記した防振脚13の減衰特性を考慮
し決定されるが、この装置自体の定格回転数とは無関係
に定めることができる。バランスボール7が修正位置に
落ち着いた時点で、回転を保ったまま、ユニットメカ1
8はさらに上方に移動し、図3cの定格モードで停止す
る。第1のクランパ19と第2のクランパ20はユニッ
トメカ18の移動により徐々に閉じられて、図5bに示
すように、定各モードではバランスボール7は、第2の
クランパ20に設けられている歯21により修正位置で
固定される。このようにバランス修正の行われた位置で
バランスボール7を固定してしまえば、線速度一定にす
るためにピックアップ8の位置により回転数を変動させ
てもバランスボール7が移動することなく、従ってシー
ク性能を劣化させることはない。
【0030】本実施例で、加速度センサ等の振動センサ
を付加することにより、操作性を改善することができ
る。例えば振動センサはユニットメカ18に取り付け
る。振動センサを設けた場合の動作を以下に説明する。
センサを設けた場合は、ディスク2が挿入されると、ユ
ニットメカ18の位置はは定格モードまで一気に上げら
れ、この状態で回転を行う。バランスボール7はアンバ
ランスに関係なく偶然の位置で固定される。この状態で
振動測定を行い、振動のレベルが小さいと判断された場
合は、このままデータの読み込みをおこなう。振動レベ
ルが大きい場合は、修正モードまでユニットメカ18を
下げ、この後は、前記した振動センサのない状態と同様
の手順でアンバランス修正をおこなう。このように振動
センサがある場合には、すべてのディスク2に対して修
正を行う必要がないから、この場合には、ディスク2挿
入からデータの読み込み開始までをすばやく行うことが
できる。
【0031】図6、7に第3の実施例を示す。この実施
例では、半径の異なる2つの転動溝17a、17bを設
けこの各々の転動溝にバランスボール7a、7bを1個
づつ入れてあることを特徴とする。一つの転動溝17に
複数のバランスボール7を入れると、各々のバランスボ
ール7が修正時に衝突し合い不安定な現象を発生する問
題がある。また、磁性のバランスボール7を用いた場合
は磁性を帯びた場合、バランスボール7同士が吸着して
しまう問題もある。転動溝17を複数設け、一つの転動
溝に一個のバランスボール7を入れることにより、以上
の問題を解決でき、修正の信頼性を高めることができ
る。
【0032】図10には第4の実施例を示す。この実施
例でバランス修正機構はターンテーブル15内に形成さ
れている。ターンテーブル15に形成する利点はバラン
スボール7の転動中心と軸回転中心を一致させやすい点
である。軸回転中心とバランスボール7の転動中心がず
れていた場合、遠心力が転動面のある部分で大きくな
る。このためこの部分にバランスボール7が集まりやす
くなり、この遠心力のばらつきが前記してきたオーバク
リティカルによる修正力を越えた場合は、修正が行われ
なくなる。ターンテーブル15上に転動溝を17形成で
きる場合は、軸中心と転動溝17を同心加工できるため
精度を高くすることができる。
【0033】
【発明の効果】アンバランスの大きなディスクでも振動
を発生させることなく高速で回転させることができ、情
報の高速転送が可能となる。
【0034】アンバランスの大きなディスクを高速回転
しても振動、騒音を発生することなく装置信頼性を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の断面図。
【図2】第1の実施例の上面図。
【図3】第2の実施例の断面図。
【図4】第2の実施例の詳細図。
【図5】第2の実施例の詳細図。
【図6】第3の実施例の詳細図。
【図7】第3の実施例の詳細図。
【図8】効果・動作の説明。
【図9】動作説明図。
【図10】第4の実施例の断面図。
【符号の説明】
1…フロントパネル、2…ディスク、3…クランプ、4
…クランプ支え、5…クランプ止め、6…磁性体、7…
バランスボール、8…ピックアップ、9…カバー、10
…ユニットメカ筐体、11…シャーシ、12…ユニット
メカホルダ、13…防振脚、14…スピンドルモータ、
15…ターンテーブル、16…ユニットメカガイド、1
7…転動溝、18…ユニットメカ、19…第1のクラン
プ、20…第2のクランプ、21…歯、22…第1のク
ランプの中空軸、23…第2のクランプの突起、24…
第1のクランプの溝、25…クランプカバ、26…ば
ね、27…クランプマグネット。
フロントページの続き (72)発明者 三枝 省三 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (72)発明者 森 茂樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 映像情報メディ ア事業部内 (56)参考文献 特開 平3−86968(JP,A) 特開 平10−83622(JP,A) 特開 平8−355188(JP,A) 特開 昭58−133673(JP,A) 特開 昭49−15266(JP,A) 実開 昭56−25386(JP,U) 実開 昭58−10278(JP,U) 米国特許2771240(US,A) 米国特許3410154(US,A) 米国特許3733923(US,A) 米国特許2771240(US,A) 米国特許2331756(US,A) 国際公開95/32372(WO,A1) 井上順吉,日本機械学会論文集,1979 年 6月,Vol.45,No.394,p. 646−652 井上順吉,日本機械学会論文集,1967 年 2月,Vol.33,No.246,p. 206−214 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 19/20 G11B 17/022 - 17/035 F16F 15/32 - 15/36

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体を回転するスピンドルモータと、
    前記スピンドルモータに交換可能な記録媒体をクランプ
    するクランプと、記録媒体上の光学情報を読み取るピッ
    クアップと、前記ピックアップの駆動系と、前記スピン
    ドルモータの回転中心と同心の回転軌道を移動する少な
    くとも1個以上のアンバランス修正重りを有して、記録
    媒体のアンバランスを回転により修正するアンバランス
    修正機構と、記録媒体の挿入時に、前記スピンドルモー
    タ、ピックアップ及び駆動系よりなるユニットメカを記
    録媒体の回転軸方向において前記クランプと反対側に退
    避させ、記録媒体のクランプ時に前記ユニットメカを前
    記回転軸方向において前記クランプ側に移動させるユニ
    ットメカの移動機構とを備え、記録媒体を周速度一定の
    条件で駆動するディスク型記憶装置において、 前記回転軌道を前記クランプ上に設け、 前記回転軌道と対向する位置に前記回転軌道の周方向に
    等間隔に設けられた歯を有し、前記歯が前記回転軌道内
    に入り込んだ状態で前記アンバランス修正重りを歯と歯
    の間に固定する固定部材を設け、 前記ユニットメカを前記移動機構で記録媒体がクランプ
    された位置からさらに前記回転軸方向に移動することに
    より前記固定部材の歯が前記回転軌道内に入り込むよう
    にしたことを特徴とするディスク型記憶装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のディスク型記憶装置にお
    いて、前記アンバランス修正機構は前記記録媒体と前記
    スピンドルモータよりなる回転系の振動周波数が前記記
    録媒体の回転周波数よりも低い状態で動作することを特
    徴とするディスク型記憶装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のディスク型記憶装置にお
    いて、前記アンバランス修正機構は少なくとも2個以上
    のアンバランス修正重りを備え、前記アンバランス修正
    重りのそれぞれの回転軌道半径が異なることを特徴とす
    るディスク型記憶装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のディスク型記憶装置にお
    いて、少なくとも1個の振動検出手段を設け、記録媒体
    を装着直後に任意回転数でディスクを回転させ、これに
    より発生する振動を前記振動検出手段で検出し、前記検
    出手段の出力が規定値以下のとき前記アンバランス修正
    機構を動作させずに、情報の記録、再生を行うことを特
    徴とするディスク型記憶装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項に記載のデ
    ィスク型記憶装置において、記録媒体の回転数が4000rp
    m以上あることを特徴とするディスク型記憶装置。
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