JP2000026639A - 発泡性樹脂組成物及び発泡シート - Google Patents

発泡性樹脂組成物及び発泡シート

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JP2000026639A JP19749098A JP19749098A JP2000026639A JP 2000026639 A JP2000026639 A JP 2000026639A JP 19749098 A JP19749098 A JP 19749098A JP 19749098 A JP19749098 A JP 19749098A JP 2000026639 A JP2000026639 A JP 2000026639A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無機充填剤が高充填でも樹脂流動性が良好
で、加工中に発泡せず、発泡性が良好で、燃焼時に環境
を汚染するガスが発生せず、難燃性を有する発泡性樹脂
組成物及びこれを用いた発泡シートを提供することであ
る。 【解決手段】 MFRが0.5〜7g/10分のエチレ
ン酢酸ビニル共重合樹脂99〜80重量部と、タッキフ
ァイヤー又は190℃における溶融粘度が0.1〜10
パスカル・秒である非結晶α−オレフィン樹脂のいずれ
か一方又は双方を1〜20重量部とを混合し、その混合
物(樹脂)100重量部に対して、無機充填剤70〜1
50重量部と発泡剤2〜15重量部を含有することであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡性樹脂組成物
及び発泡シートに関し、更に詳しくは無機充填剤を高充
填しても加工性に優れ、発泡性が良好で、燃焼時に環境
を汚染するガスを発生することが無く、難燃性を有し、
寸法安定性に優れ、壁紙、レザー、床材等に好適な発泡
性樹脂組成物及びこの組成物を用いた発泡シートに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、加工性、難燃性、コストの点か
ら塩化ビニル樹脂製の発泡体が広く使用されており、特
に合成樹脂製壁紙においては、ほとんどが塩化ビニル樹
脂製であった。塩化ビニル樹脂は燃焼時にHClガス等
を発生し、安全や環境の面から好ましくない。そこで、
近年塩化ビニル樹脂に代えてオレフィン系樹脂からなる
壁紙が、例えば特開平7−186336号公報や特開平
10−17724号公報に提案されている。
【0003】しかし、特開平7−186336号公報お
よび特開平10−17724号公報では、難燃性を付与
するためにエチレン酢酸ビニル共重合樹脂あるいは結晶
性α−オレフィン樹脂に無機充填剤を高充填しており、
このため加工中の樹脂の流動性が低く、良好な表面状態
のシートが得られない。樹脂の流動性を高めるために加
工温度を上げて成形する事が考えられるが、加工温度を
上げることによって、加工中に発泡剤が分解し始めるた
め、生産の安定性に問題があった。
【0004】上記のように、無機充填剤を高充填したオ
レフィン系樹脂組成物の発泡配合の加工は、樹脂の流動
性と加工中の発泡に問題があり、加工性の良好な発泡性
樹脂組成物が未だ提案されていないのが実状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来におけ
る問題点を解決し、特に無機充填剤を高充填しても樹脂
流動性が良好で、加工中に発泡することがなく、また発
泡性が良好で、燃焼時に環境を汚染するガスが発生する
こともなく、しかも難燃性を有する発泡性樹脂組成物及
びこれを用いた発泡シートを提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が前記の課題を解
決するために講じた手段は、請求項1ではMFR(メル
トフローレイト)が0.5〜7g/10分のエチレン酢
酸ビニル共重合樹脂(EVA)99〜80重量部と、タ
ッキファイヤー又は190℃における溶融粘度が0.1
〜10パスカル・秒である非結晶α−オレフィン樹脂の
いずれか一方又は双方を1〜20重量部とを混合し、そ
の混合物(樹脂)100重量部に対して、無機充填剤7
0〜150重量部と発泡剤2〜15重量部を含有する発
泡性樹脂組成物としたものである。
【0007】請求項2では前記のエチレン酢酸ビニル共
重合樹脂が、MFR0.5g/10分未満のものとMF
R0.5g/10分以上のものとの混合物からなり、か
つ混合物の加重平均MFRが0.5g/10分≦Σ(樹
脂のMFR×樹脂添加量)/(樹脂総添加量)≦7g/
10分である発泡性樹脂組成物としたものである。
【0008】請求項3では前記の各発泡性樹脂組成物を
用いシート状に成形して基材と積層し、これを発泡して
なる発泡シートとしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について詳し
く説明する。本発明の発泡性樹脂組成物は、MFRが
0.5〜7g/10分のエチレン酢酸ビニル共重合樹脂
(EVA)99〜80重量部と、タッキファイヤー又は
190℃における溶融粘度が0.1〜10パスカル・秒
である非結晶α−オレフィン樹脂のいずれか一方又は双
方を1〜20重量部とを混合し、その混合物(樹脂)1
00重量部に対して、無機充填剤70〜150重量部と
発泡剤2〜15重量部を含有せしめてなり、さらに必要
に応じてその他の配合剤を含有せしめることができる。
【0010】エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)
は、一般の市販品を使用することができる。使用するエ
チレン酢酸ビニル共重合樹脂は、1種でも2種以上を混
合することも可能である。単独又は混合されたエチレン
酢酸ビニル共重合樹脂のMFR(メルトフローレイト)
は、結果として0.5〜7g/10分であり、好ましく
は1.0〜4.0g/分である。混合する場合にはMF
Rが7g/10分以上のものを含む場合もある。単独又
は混合したMFRが0.5g/10分未満であると加工
中の流動性が低いために加工性が悪く、7g/10分を
超えるとベタツキが大きくなり、加工が困難になる。
【0011】また、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂のM
FRが0.5g/10分未満のものと0.5g/10分
以上のものとを混合することでシートの引き取りが容易
になり、加工中のベタツキが大きく改善される。このM
FRが0.5g/10分未満のものと、0.5g/10
分以上のものとを混合する場合には(MFRが7g/1
0分以上のものを含む場合も)、混合する樹脂の加重平
均MFRが0.5〜7g/10分となるようにすること
が必要であるが、好ましくは1.0〜4.0g/10分
の範囲とすることである。加重平均MFRとはΣ(樹脂
のMFR×樹脂添加量)/(樹脂総添加量)であり、使
用する個々の樹脂のMFRと添加量の積合計を、使用す
る樹脂の総量で除したものである。すなわち、下記の式
となる。 (MFR1×W1+MFR2×W2+……)/(W1+
W2+……) MFR1:樹脂1のMFR、 W1:樹脂1の添
加量 MFR2:樹脂2のMFR、 W2:樹脂2の添
加量
【0012】前記エチレン酢酸ビニル共重合樹脂の酢酸
ビニル含量は、10〜40重量%の範囲が好ましく、1
5〜30重量%が特に好ましい。酢酸ビニル含量が上記
の範囲であれば柔軟性に優れる発泡シートが得られる。
又加工性にも優れる特徴を有する。
【0013】タッキファイヤーは一般的には粘着付与剤
として用いられているものであり、軟化点が50℃〜1
50℃の範囲のものが好適である。例えば天然ロジン、
水素化ロジン、ロジン誘導体{(メタノール,グリコー
ル類,グリセリンレ,ペンタエルトール等の)アルコー
ルとのエステル化誘動体、マレイン酸変性体、金属塩
等}、β−ピネン,α−ピネンとフェノールの共重合
体、石油樹脂(脂肪族系、芳香族系、脂肪族−芳香族共
重合体、脂環族系、クロマン−インデン樹脂等)、ポリ
テルペン樹脂及びアルキルフェノール樹脂等である。な
かでもエチレン酢酸ビニル共重合樹脂との相溶性に優れ
るロジン、水素化ロジン、ロジン誘導体が好ましく、熱
に対する安定性から水素化ロジン、ロジン誘導体が特に
好ましい。
【0014】非結晶α−オレフィン樹脂は、α−オレフ
ィン類の単独重合体あるいはそれらの共重合体(例えば
プロピレン単独重合体、プロピレン・エチレン共重合
体、プロピレン・ブテン共重合体等)およびこれらの混
合物で、比較的低分子量で非結晶のものと、これらの不
飽和カルボン酸等で変成したものも含まれる。これら非
結晶α−オレフィンの190℃における溶融粘度(円板
型レオメーターで測定される値)が0.1〜10パスカ
ル・秒のものが使用できるが、溶融粘度が1〜10パス
カル・秒の範囲のものが好ましい。溶融粘度が10パス
カル・秒を超えると加工中の溶融が充分でなく、溶融粘
度が0.1パスカル・秒未満では加工中のベタツキが大
きくなるため加工が困難になる。
【0015】エチレン酢酸ビニル共重合樹脂と、タッキ
ファイヤー又は非結晶α−オレフィン樹脂のいずれか一
方又は双方との混合割合は、エチレン酢酸ビニル共重合
樹脂99〜80重量部に対してタッキファイヤー又は非
結晶α−オレフィン樹脂を単独又は併用して1〜20重
量部、好ましくは3〜15重量部であって、合わせて1
00重量部とすることである。タッキファイヤー又は非
結晶α−オレフィン樹脂が単独又は併用で1重量部未満
であると樹脂組成物の流動性の改善されないため、無機
充填剤の高充填配合における加工性が悪く、発泡剤を添
加した場合、加工中に発泡させない状態でシート化する
のが困難になる。一方これが20重量部を超えると粘度
低下が大きく、加工中の張力が低下してシートを引き取
ることが困難になり、また発泡剤を含有する場合、発泡
剤が分解する温度での樹脂組成物の溶融粘度が低下し、
良好な発泡体が得られない。タッキファイヤー又は非結
晶α−オレフィン樹脂は単独で使用しても効果は大きい
が、非結晶α−オレフィン樹脂とタッキファイヤーを併
用することができる。
【0016】無機充填剤としては、水酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、ほう酸亜
鉛、ハイドロタルサイト等の水和金属化合物、炭酸カル
シウム、タルク、マイカ、雲母、クレー、硫酸バリウム
等が単独又は併用して使用できる。無機充填剤の粒径
は、1〜5μmの範囲が好ましい。更にこの無機充填剤
はアスペクト比が2〜10のものを含有することにより
発泡体の外観の向上に好ましい。この様なアスペクト比
を有する無機充填剤は前記水酸化マグネシウム、水酸化
アルミニウム、水酸化カルシウム等の水和金属化合物、
タルク、マイカ、雲母、クレー、硫酸バリウム等で板状
の形状のものが選択できる。アスペクト比の測定は電子
顕微鏡により粒径と厚みの比から算出する。板状の充填
剤は発泡後の表面状態の平滑が向上し、発泡後の外観を
向上することができる。
【0017】無機充填剤の表面処理は、特に制限はない
が、アルコール、パラフィン、有機酸、有機酸塩、カッ
プリング剤等で処理したものが好適に用いられる。
【0018】本発明において、無機充填剤は、難燃性ま
たは燃焼熱の低下に機能する。本発明で添加する無機充
填剤の量は、前記樹脂分100重量部に対して70〜1
50重量部であり、特に好ましくは90〜120重量部
である。添加量が70重量部未満であると、難燃性また
は燃焼熱の低下が不足し、150部を超える場合、発泡
倍率が低下すると共に加工性も低下する。
【0019】本発明に使用する発泡剤は、熱分解型発泡
剤が使用でき、例えば、アゾジカルボン酸アミド(AD
CA)、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)等の
アゾ系化合物、P、P’−オキシビスベンゼンスルホニ
ルヒドラジド(OBSH)等のスルホニルヒドラジド化
合物、ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)
等のニトロソ化合物等の化学発泡剤が挙げられる。これ
らは単独で使用しても良く、2種以上を併用することも
できる。これらの中で、加工性と安定性の面からアゾジ
カルボン酸アミドが好ましい。
【0020】本発明の樹脂組成物に添加する発泡剤の添
加量は、前記樹脂分100重量部に対して2〜15重量
部であり、2重量部未満の場合は発泡倍率が充分得られ
ず、15重量部超では効果が飽和する。発泡剤の分解温
度を調整するものとして発泡調整剤が用いられ、例えば
金属石鹸、金属酸化物、尿素系化合物、酸無水物、有機
酸等を単独または併用して使用することができ、その添
加量は、0.1〜5重量部程度である。
【0021】本発明におけるその他の成分としては、特
に制限はなく、適宜選択できるが、例えば、酸化防止
剤、光安定剤、帯電防止剤、顔料、難燃剤、加工性改良
剤、滑剤、可塑剤、金属酸化物、繊維、木粉等の各種添
加剤が挙げられる。
【0022】本発明の発泡性樹脂組成物は、公知の混合
装置を使用して混合することができ、その混合装置とし
ては、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、押出機
などが挙げられる。また、公知の装置を用いてシート化
することができ、例えばカレンダー装置等のロール加工
装置、押出機、インフレーション装置などである。特に
カレンダー装置が加工中のせん断が少なく、低温加工が
容易であるため好ましい。
【0023】本発明の発泡シートは、前記発泡性樹脂組
成物を用いて未発泡のシート化し、これを基材と積層し
て発泡させたものである。基材としては紙、織布、不織
布、合成樹脂シート等特に制限はない。
【0024】例えば、壁紙として使用する場合の基材
は、一般紙、難燃紙を使用することができる。難燃紙と
しては、例えば、パルプに自己消火性の水酸化アルミニ
ウムを主体として、クレー、カオリン、タルク、二酸化
チタン等を併用して混抄した難燃紙や、グアニジン化合
物等を含浸したものや、水酸化アルミニウム紙、ガラス
繊維などが挙げられる。これらの紙の厚みは特に制限は
ないが、通常0.10〜0.15mmである。
【0025】本発明の発泡シートは100℃〜160℃
の範囲で未発泡のシート化を行うことが好ましく、この
未発泡シートを200℃〜240℃に加熱して発泡シー
トとする。この発泡シートの厚みは特に制限ないが、発
泡後の厚みとして、通常0.1〜5.0mm程度であ
る。また、発泡倍率も用途に応じて適宜選択できるが、
通常3〜6倍程度である。
【0026】本発明の発泡シートには、プライマー処
理、グラビア等の印刷、表面処理等を行うことができ、
これらは発泡前、発泡後のいずれでも行うことができ
る。また、エンボス加工を行うことで凹凸模様を付与す
ることもできる。さらに汚れ防止フイルムなど表面の保
護層等その他の層を必要に応じて適宜選択して積層する
ことができる。
【0027】本発明の発泡シートは、燃焼時に環境を汚
染するガスを発生することが無く、しかも難燃性および
寸法安定性を有しており、壁紙、レザー、床材等に好適
なものである。
【0028】
【実施例】次に具体的な実施例によって本発明を更に詳
しく説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定
されるものではない。
【0029】実施例1〜19 表1に示す配合剤を混合した後、温度140℃の逆L型
カレンダー成形機で、0.2mm厚みの未発泡シートを
得た。この未発泡シートをオーブンで210℃、60秒
間加熱し発泡させ発泡体を得た。前記未発泡シートの加
工時の加工性と、発泡体の発泡状態及び発泡倍率を測定
した。その結果を表1に示す。
【0030】比較例1〜10 比較のために、表2に示す配合剤を混合した後、実施例
と同様に発泡体を作製し、その時の加工性と、発泡体の
発泡状態及び発泡倍率を測定した。その結果を表2に示
した。
【0031】実施例20〜25 表3に示す配合剤を混合した後、温度140℃の逆L型
カレンダー成形機で、0.1mm厚みの未発泡シートを
得た。この未発泡シートを0.11mmの難燃紙と積層
した後、オーブンで210℃、60秒間加熱し発泡さ
せ、グラビア印刷を施し、エンボス加工を行って立体感
のある意匠性の高い壁紙を得た。この壁紙の加工時の加
工性、発泡状態、発泡倍率及び難燃性を測定した。その
結果を表3に示す。
【0032】比較例11〜13 表3に示す配合剤を混合した後、実施例20〜25と同
様にして壁紙を作製し、同様な測定をしてその結果を表
3に示す。
【0033】なお、実施例及び比較例に使用した成分
は、下記の通りであり、配合部数は、すべて重量部であ
る。エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)は MFR=0.1 酢酸ビニル含有28% エバフレック
スEV−290三井デュポン(株)製 MFR=0.8 酢酸ビニル含有20% ウルトラセン
UE−627 MFR=1.5 酢酸ビニル含有20% ウルトラセン
UE−631 MFR=4.0 酢酸ビニル含有26% ウルトラセン
UE−634 MFR=10 酢酸ビニル含有20% ウルトラセン
UE−633 以上 東ソー(株)製
【0034】ロジンは 特殊ロジンエステル パイ
ンクリスタル KE−100荒川化学工業(株)製 石油樹脂は C5系石油樹脂 クイントン A−100
日本ゼオン(株)製 ポリテルペン系樹脂は YSレジンPX#1150
安原油脂(株)製 非結晶α−オレフィン樹脂は ウベタック APAO UT2780 宇部レキ
セン(株)製 VLDPEは 超低密度ポリエチレン ルミタック53
−1 MFR=20東ソー(株)製
【0035】炭酸カルシウム(1)は 平均粒径=2μ
不定形のためアスペクト比なし 炭酸カルシウム(2)は 平均粒径=7μ 不定形のた
めアスペクト比なし 水酸化アルミニウム(1)は 平均粒径=4μ アスペ
クト比=4 水酸化アルミニウム(2)は 平均粒径=4μ アスペ
クト比=1.5 水酸化アルミニウム(3)は 平均粒径=9μ アスペ
クト比=1.5 水酸化マグネシウム(1)は 平均粒径=3μ アスペ
クト比=5 水酸化マグネシウム(2)は 平均粒径=8μ アスペ
クト比=5
【0036】<加工性>加工温度140℃のカレンダー
成形において、加工性を評価した。 ◎:加工性が良好。 ○:加工可能。 ×:加工性が悪い。 <発泡状態=発泡シートの外観> ◎:表面が平滑できれい。 ○:表面が平滑 ×:表面が凹凸している。 <発泡倍率>発泡前のシートの厚みと発泡後のシートの
厚み比で示した。 ◎:発泡倍率5倍以上。 ○:発泡倍率4倍以上。 △:発泡倍率3倍以上。 ×:発泡倍率3倍未満。 <難燃性>発煙量(CA)及び発熱量(Tdθ)は、J
IS A1321建築物の内装材料及び工法の難燃試験
法によって測定した。なお、CAは発煙係数を示し、T
dθは、温度時間面積(℃分)を示す。 評価(判定)は ◎:CAが60以下かつTdθが100以下。 ×:CAが60を超える、またはTdθが100を超え
る。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【発明の効果】本発明はMFRが0.5〜7g/10分
のエチレン酢酸ビニル共重合樹脂99〜80重量部と、
タッキファイヤー又は190℃における溶融粘度が0.
1〜10パスカル・秒である非結晶α−オレフィン樹脂
のいずれか一方又は双方を1〜20重量部とを混合し、
その混合物(樹脂)100重量部に対して、無機充填剤
70〜150重量部と発泡剤2〜15重量部を含有する
ことにより、樹脂の流動性が向上し、加工性が改善でき
無機充填剤を高充填しても加工性に優れ、発泡性が良好
で、燃焼時に環境を汚染するガスを発生することがな
く、しかも難燃性及び寸法安定性を有し、壁紙、レザ
ー、床材等に好適な発泡性樹脂組成物を得ることができ
る。
【0041】また、前記のエチレン酢酸ビニル共重合樹
脂が、MFR0.5g/10分未満のものとMFR0.
5g/10分以上のものとの混合物からなり、かつ混合
物の加重平均MFRが0.5g/10分≦Σ(樹脂のM
FR×樹脂添加量)/(樹脂総添加量)≦7g/10分
であることにより、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂のM
FRが0.5g/10分未満のものをブレンド(混合)
することで溶融時の張力を向上させることができ、加工
性が更に向上する。
【0042】前記の両発泡性樹脂組成物を用いて未発泡
のシート状に成形し、基材と積層して発泡することによ
り、複合化ができ、難燃性および寸法安定性を有し、良
好な発泡シートを得ることができ、例えば壁紙、レザ
ー、床材などに好適な発泡シートが得られる。
【0043】さらに、前記の両発泡性樹脂組成物におい
て無機充填剤のアスペクト比が2〜10である板状のも
のを使用することで、発泡後の表面状態の平滑が向上
し、発泡後の外観を向上することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23:04) (72)発明者 寺前 公登 茨城県土浦市東中貫町5−3 ロンシール 工業株式会社土浦事業所技術研究所内 Fターム(参考) 4F074 AA16 AA22 AA98 AB05 AC19 AC20 AC26 AG01 AG11 AG14 BA13 CA29 DA02 DA18 DA22 DA37 DA54 DA58 4F100 AA01A AK03A AK68A AL05A AT00B BA01 BA02 CA01A CA23A DJ01A DJ04A EJ02 GB08 JA06A JA12A JJ03 JL01 JL04 YY00A 4J002 AF022 BA002 BA012 BB061 BB122 BB142 BB152 CC032 CE002 DE076 DE086 DE146 DE236 DE286 DG046 DJ036 DJ046 DJ056 DK006 EQ017 ES007 ET007 EV177 EV267 FB086 FD016 FD327 FD342 GL00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】MFRが0.5〜7g/10分のエチレン
    酢酸ビニル共重合樹脂99〜80重量部と、タッキファ
    イヤー又は190℃における溶融粘度が0.1〜10パ
    スカル・秒である非結晶α−オレフィン樹脂のいずれか
    一方又は双方を1〜20重量部とを混合し、その混合物
    (樹脂)100重量部に対して、無機充填剤70〜15
    0重量部と発泡剤2〜15重量部を含有することを特徴
    とする発泡性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記エチレン酢酸ビニル共重合樹脂が、M
    FR0.5g/10分未満のものと、MFR0.5g/
    10分以上のものとの混合物からなり、かつ混合物の加
    重平均MFRが0.5g/10分≦Σ(樹脂のMFR×
    樹脂添加量)/(樹脂総添加量)≦7g/10分である
    請求項1記載の発泡性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の発泡性樹脂組成物を
    用いシート状に成形して基材と積層し、これを発泡して
    なることを特徴とする発泡シート。
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