JP2000026215A - 農薬粒剤 - Google Patents

農薬粒剤

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JP2000026215A
JP2000026215A JP10191588A JP19158898A JP2000026215A JP 2000026215 A JP2000026215 A JP 2000026215A JP 10191588 A JP10191588 A JP 10191588A JP 19158898 A JP19158898 A JP 19158898A JP 2000026215 A JP2000026215 A JP 2000026215A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薬効が増強された農薬粒剤の提供。 【解決手段】(1)一般式 【化1】 〔式中、R1は置換されていてもよい同素または複素環
基を、nは0または1を、R2は水素原子または置換さ
れていてもよい炭化水素基を、R3は第一、第二または
第三アミノ基を、Xは電子吸引基を示す〕で表わされる
グアニジン誘導体(I)またはその塩および(2)ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレン共重合物を含有し
てなる農薬粒剤に関する。該農薬粒剤は、微粉発生率が
低く作業性に優れ、薬害が極めて小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微粉発生率が低く
作業性に優れ、且つ薬害が極めて少ない農薬粒剤、特
に、農薬活性成分として殺虫性グアニジン誘導体を含有
した農薬粒剤に関する。
【0002】
【従来の技術】害虫防除能力を有する農業用殺虫剤とし
てグアニジン誘導体が合成され、優れた薬効を示すもの
が製造されている。例えば、特開平3-157308号公報に示
された化合物は、低薬量で優れた害虫防除能力を有する
農業用殺虫剤である。害虫防除を目的として、粒剤を植
物に直接施用する場合、粒剤の硬度が不十分であると散
布作業時に微粉が多く発生し、作業者の健康を害する恐
れがある。また、粒剤としての成形性を高めるために、
通常、少量の界面活性剤を配合しているが、植物によっ
てはこの界面活性剤が原因となってしばしば薬害を引き
起こす場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】粒剤の硬度を高めるた
めには、結合剤含量を増加させることが有効な手段であ
るが、水中での崩壊性が悪化するために期待される薬効
が発現しない可能性がある。また、結合剤は製剤原料の
中では比較的高価格であるため不経済でもある。界面活
性剤については、従来から頻用されてきたアルキルフェ
ノール類は、環境ホルモンとして位置づけられており、
現在では使用を自粛する傾向にある。更に、界面活性剤
に対する環境ホルモンの指定は今後も拡大する傾向にあ
ることから、粒剤の成形性に優れ、且つ薬害が小さい界
面活性剤を見出すことは年々困難なものとなってきてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
課題を解決するべく鋭意研究検討した結果、農薬活性成
分(特に上記のグアニジン誘導体)を含有する農薬粒剤
を製造するに際して、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレン共重合物を含有せしめることにより、微粉発生
率が低く作業性に優れ、且つ薬害が極めて少ない製剤が
得られることを見出した。
【0005】すなわち、本発明は、〔1〕(1)一般式
【化3】 〔式中、R1は置換されていてもよい同素または複素環
基を、nは0または1を、R2は水素原子または置換さ
れていてもよい炭化水素基を、R3は第一、第二または
第三アミノ基を、Xは電子吸引基を示す〕で表わされる
グアニジン誘導体(I)またはその塩および(2)ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレン共重合物を含有し
てなる農薬粒剤(但し、有機燐系農薬活性成分は有しな
い。)、〔2〕グアニジン誘導体(I)が式
【化4】 で表わされる化合物である上記〔1〕項記載の農薬粒
剤、〔3〕製剤全体に対して、グアニジン誘導体(I)
を0.1〜90重量%、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレン共重合物を0.1〜10重量%含有する上記
〔1〕項記載の農薬粒剤、〔4〕さらに水溶性結合剤を
含有する上記〔1〕項記載の農薬粒剤、および〔5〕さ
らに、ネライストキシン誘導体を含有する上記〔1〕項
記載の農薬粒剤に関する。
【0006】本発明の農薬製剤に用いられるグアニジン
誘導体(I)は、Xの配置に関してシス体〔Z体(zusa
mmen)〕とトランス体〔E体(entgegen)〕の立体異性
体を生じ、またR2が水素原子である場合およびR3が第
一または第二アミノ基である場合は、理論的に互変異性
体を生じるが、これらいずれの異性体も本発明のグアニ
ジン誘導体(I)またはその塩に含まれる。
【0007】R1で示される同素または複素環基は、同
一原子のみを含有する環状基または異なる2種以上の原
子を含有する環状基であって、環状炭化水素基または複
素環基を意味する。R1で示される環状炭化水素基とし
ては、例えば、炭素数3ないし14の環状炭化水素基な
どが用いられ、具体的には、C3-8シクロアルキル基
(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル等)、C3-8シクロアルケニル基
(例、シクロプロペニル、1−シクロペンテニル、1−
シクロヘキセニル、2−シクロヘキセニル、1,4−シ
クロヘキサジエニル等)などの非芳香族環状炭化水素
基、C6-14アリール基(例、フェニル,1−または2−
ナフチルなどのナフチル,1−,2−または9−アント
リルなどのアントリル,1−,2−,3−,4−または9
−フェナントリルなどのフェナントリル,1−,2−,4
−,5−または6−アズレニルなどのアズレニル等)な
どの芳香族環状炭化水素基などが用いられる。これら環
状炭化水素基のなかでも、芳香族のものが好ましく、例
えば、フェニルなどのC6-14アリール基などが好適であ
る。
【0008】R1で示される複素環基としては、例え
ば、酸素原子,硫黄原子,窒素原子などのヘテロ原子を
1〜5個含む5〜8員環、またはその5ないし8員の炭
素環もしくは5ないし8員の複素環との縮合環などが用
いられる。その具体例としては、例えば、チエニル
(例、2−または3−チエニル),フリル(例、2−ま
たは3−フリル),ピロリル(例、2−または3−ピロ
リル),ピリジル(例、2−,3−または4−ピリジ
ル),オキサゾリル(例、2−,4−または5−オキサ
ゾリル),チアゾリル(例、2−,4−または5−チア
ゾリル),ピラゾリル(例、3−,4−または5−ピラ
ゾリル),イミダゾリル(例、2−,4−または5−イ
ミダゾリル),イソオキサゾリル(例、3−,4−また
は5−イソオキサゾリル),イソチアゾリル(例、3
−,4−または5−イソチアゾリル),オキサジアゾリ
ル〔例、3−または5−(1,2,4−オキサジアゾリ
ル),1,3,4−オキサジアゾリル〕,チアジアゾリル
〔例、3−または5−(1,2,4−チアジアゾリル),
1,3,4−チアジアゾリル,4−または5−(1,2,3
−チアジアゾリル),1,2,5−チアジアゾリル〕,ト
リアゾリル(例、1,2,3−トリアゾリル,1,2,4−
トリアゾリル),テトラゾリル(例、1H−または2H
−テトラゾリル),窒素原子が酸化されたピリジル
(例、N−オキシド−2−,3−または4−ピリジ
ル),ピリミジニル(例、2−,4−または5−ピリミ
ジニル),1個または両方の窒素原子が酸化されたピリ
ミジニル(例、N−オキシド−2−,4−または5−ピ
リミジニル),ピリダジニル(例、3−または4−ピリ
ダジニル),ピラジニル,1個または両方の窒素原子が
酸化されたピリダジニル(例、N−オキシド−3−また
は4−ピリダジニル),ベンゾフリル,ベンゾチアゾリ
ル,ベンゾオキサゾリル,トリアジニル,オキソトリア
ジニル,テトラゾロ〔1,5−b〕ピリダジニル,トリ
アゾロ〔4,5−b〕ピリダジニル,オキソイミダジニ
ル,ジオキソトリアジニル,ピロリジニル,ピペリジニ
ル,ピラニル,チオピラニル,オキサジニル(例、1,
4−オキサジニル),モルホリニル,チアジニル(例、
1,4−チアジニル,1,3−チアジニル),ピペラジニ
ル,ベンゾイミダゾリル,キノリル,イソキノリル,シ
ンノリニル,フタラジニル,キナゾリニル,キノキサリ
ニル,インドリジニル,キノリジニル,ナフチリジニル
(例、1,8−ナフチリジニル),プリニル,プテリジ
ニル,ジベンゾフラニル,カルバゾリル,アクリジニ
ル,フェナントリジニル,フェナジニル,フェノチアジ
ニル,フェノキサジニルなどが用いられる。これら複素
環基のなかでも、例えば、ピリジル(例、2−,3−ま
たは4−ピリジル),チアゾリル(例、2−,4−また
は5−チアゾリル)などの5または6員の含窒素複素環
基などが好ましい。
【0009】これらR1で示される同素または複素環基
は、同一又は相異なる置換基を1〜5個(好ましくは1
個)有していてもよく、この様な置換基としては、例え
ば、C1-15アルキル基(例、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、
t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシ
ル、テトラデシル、ペンタデシル等)、C3-10シクロア
ルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル等)、C2-10アルケニル基
(例、ビニル、アリル、2−メチルアリル、2−ブテニ
ル、3−ブテニル、3−オクテニル等)、C2-10アルキ
ニル基(例、エチニル、2−プロピニル、3−ヘキシニ
ル等)、C3-10シクロアルケニル基(例、シクロプロペ
ニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル等)、C
6-14アリール基(例、フェニル、ナフチル等)、C7-19
アラルキル基(例、ベンジル、フェニルエチルなどのフ
ェニル−C1-4アルキル等)、ニトロ基、水酸基、メル
カプト基、オキソ基、チオキソ基、シアノ基、カルバモ
イル基、カルボキシル基、C1-4アルコキシ−カルボニ
ル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル
等)、スルホ基、ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、C1-4アルコキシ基
(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブト
キシ等)、C6-14アリールオキシ基(例、フェノキシ
等)、C1-4アルキルチオ基(例、メチルチオ、エチル
チオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチ
ルチオ、t−ブチルチオ等)、C6-14アリールチオ基
(例、フェニルチオ等)、C1-4アルキルスルフィニル
基(例、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル
等)、C6-14アリールスルフィニル基(例、フェニルス
ルフィニル等)、C1-4アルキルスルホニル基(例、メ
チルスルホニル、エチルスルホニル等)、C6-14アリー
ルスルホニル基(例、フェニルスルホニル等)、アミノ
基、C2-6アシルアミノ基(例、アセチルアミノ、プロ
ピオニルアミノなどのC2-6アルカノイルアミノ基
等)、モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基(例、メ
チルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソ
プロピルアミノ、n−ブチルアミノ、ジメチルアミノ、
ジエチルアミノ等)、C3-6シクロアルキルアミノ基
(例、シクロヘキシルアミノ等)、C6-14アリールアミ
ノ基(例、アニリノ等)、C2-4アシル基(例、アセチ
ルなどのC2-4アルカノイル基等)、C6-14アリール−
カルボニル(例、ベンゾイル等)、酸素、硫黄、窒素か
ら選ばれるヘテロ原子を1〜4個含む5もしくは6員の
複素環基またはそのベンゼン環との縮合環基などの複素
環基〔例、チエニル(例、2−または3−チエニル)、
フリル(例、2−または3−フリル)、ピラゾリル
(例、3−、4−または5−ピラゾリル)、チアゾリル
(例、2−、4−または5−チアゾリル)、イソチアゾ
リル(例、3−、4−または5−イソチアゾリル)、オ
キサゾリル(例、2−、4−または5−オキサゾリ
ル)、イソオキサゾリル(例、3−、4−または5−イ
ソオキサゾリル)、イミダゾリル(例、2−、4−また
は5−イミダゾリル)、トリアゾリル(例、1,2,3−
または1,2,4−トリアゾリル)、テトラゾリル(例、
1Hまたは2H−テトラゾリル)、ピリジル(例、2
−、3−または4−ピリジル)、ピリミジニル(例、2
−、4−または5−ピリミジニル)、ピリダジニル
(例、3−または4−ピリダニジル)、キノリル、イソ
キノリル、インドリル等〕などが用いられる。
【0010】これらの置換基が、例えば、C6-14アリー
ル基、C7-19アラルキル基、C3-10シクロアルキル基、
3-10シクロアルケニル基、C6-14アリールオキシ基、
6-14アリールチオ基、C6-14アリールスルフィニル
基、C6-14アリールスルホニル基、C6-14アリールアミ
ノ基、複素環基などである場合には、さらにハロゲン原
子、水酸基、C1-4アルキル基(例、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブ
チル、t−ブチル等)、C2-4アルケニル基(例、ビニ
ル、アリル、2−メチルアリル等)、C2-4アルキニル
基(例、エチニル、2−プロピニル等)、C6-14アリー
ル基(例、フェニル、ナフチル等)、C1-4アルコキシ
基、フェノキシ基、C1-4アルキルチオ基、フェニルチ
オ基などで1〜5個置換されていてもよい。また、置換
基が、C1-15アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10
アルキニル基、C1-4アルコキシ基、C1-4アルキルチオ
基、C1-4アルキルスルフィニル基、C1-4アルキルスル
ホニル基、アミノ基、モノ−又はジ−C1-4アルキルア
ミノ基、C3-6シクロアルキルアミノ基などである場合
には、さらにハロゲン原子、水酸基、C1-4アルコキシ
基、C1-4アルキルチオ基などで1〜5個置換されてい
てもよい。R1の好ましい例としては、例えば、ハロゲ
ン原子などで1ないし2個置換されていてもよいピリジ
ル、チアゾリルなどの5または6員の含窒素複素環であ
り、特に、塩素原子で置換されたチアゾリル(特に、2
−クロロ−5−チアゾリル等)などが好適である。nは
0または1を示すが、1の場合が好ましい。
【0011】R2で示される「置換されていてもよい炭
化水素基」の炭化水素基としては、炭素数1ないし19
の炭化水素基などが用いられ、例えば、R1で前述した
1-15アルキル基、C3-10シクロアルキル基、C2-10
ルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-10シクロアルケ
ニル基、C6-14アリール基、C7-19アラルキル基などが
用いられる。また、「置換されていてもよい炭化水素
基」の置換基としては、R1で示される同素または複素
環基の置換基として前述したものと同様のもの等が用い
られる。R2の好ましい例としては、例えば、水素原
子、C1-4アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル
等)などが挙げられ、特に、水素原子が好適である。
【0012】R3は第一、第二または第三アミノ基を示
し、例えば、式
【化5】 〔式中、R4およびR5は、同一または相異なり、水素原
子または置換されていてもよい炭化水素基を、あるいは
4およびR5は一緒になって隣接する窒素と共に環状ア
ミノ基を示す。〕で表わされる基などが用いられる。
【0013】ここにおいて、第一アミノ基とは、例え
ば、上記式で言えばR4およびR5が水素原子である無置
換アミノ基を、第二アミノ基とはR4かR5のいずれか一
方が水素原子であるモノ置換アミノ基を、第三アミノ基
とはR4とR5のどちらも水素原子でないジ置換アミノ基
を意味する。R4およびR5で示される「置換されていて
もよい炭化水素基」としては、例えば、上記R2で述べ
た基と同一のもの等が用いられ、なかでもC1-15アルキ
ル基、特に、C1-6アルキル基などが好適である。ま
た、R4およびR5が一緒になって隣接窒素と共に示す環
状アミノ基としては、例えば、アジリジノ,アゼチジ
ノ,ピロリジノ,ピペリジノ,モルホリノ,チオモルホ
リノ基などの3ないし8員の環状アミノ基などが用いら
れる。R3としては、例えば、無置換アミノ基、モノ−
1-4アルキルアミノ基(例、メチルアミノ、エチルア
ミノ、プロピルアミノ等)、ジ−C1-4アルキルアミノ
基(例、ジメチルアミノ、エチルメチルアミノ等)、C
1-4アシルアミノ基(例、ホルムアミド、N−メチルホ
ルムアミド、アセトアミドなどのC1-4アルカノイルア
ミノ基等)などが挙げられ、なかでも、メチルアミノな
どのモノ−C1-4アルキルアミノ基が好適である。
【0014】Xで示される電子吸引基としては、例え
ば、シアノ基、ニトロ基、アルコキシカルボニル基
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル等のC
1-4アルコキシ−カルボニル等)、ヒドロキシカルボニ
ル基(カルボキシル基)、C6-10アリール−オキシカル
ボニル基(例、フェノキシカルボニル等)、複素環オキ
シカルボニル基(複素環基としては、上記R1における
複素環基と同様のもの等が用いられ、例えば、ピリジル
オキシカルボニル、チエニルオキシカルボニル等)、ハ
ロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)
などで1〜3個置換されていてもよいC1-4アルキルス
ルホニル基(例、メチルスルホニル、トリフルオロメチ
ルスルホニル、エチルスルホニル等)、スルファモイル
基、ジ−C1-4アルコキシホスホリル基(例、ジエトキ
シホスホリル等)、ハロゲン原子(例、塩素原子、臭素
原子、フッ素原子等)などで1〜3個置換されていても
よいC1-4アルカノイル基などのC1-4アシル基(例、ア
セチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチル
等)、C6-10アリール−カルボニル基(例、ベンゾイル
等)、カルバモイル基、C1-4アルキルスルホニルチオ
カルバモイル基(例、メチルスルホニルチオカルバモイ
ル等)などが用いられる。該電子吸引基としては、例え
ば、ニトロ基、トリフルオロアセチル基、シアノ基など
が好ましく、特に、ニトロ基が好適である。
【0015】グアニジン誘導体(I)またはその塩の好
ましい例としては、例えば、式
【化6】 〔式中、R1bはピリジル基、ハロゲノピリジル基または
ハロゲノチアゾリル基を、R2c,R4a,R5aは同一また
は相異なり、水素原子、メチル基、エチル基、 ホルミル
基またはアセチル基を示す〕で表わされる化合物
(Ib)またはその塩などが挙げられる。
【0016】R1bで示されるピリジル基としては、例え
ば、3−ピリジル基などが用いられる。ハロゲノピリジ
ル基としては、例えば、6−クロロ−3−ピリジル、6
−ブロモ−3−ピリジル、5−ブロモ−3−ピリジルな
どが用いられる。ハロゲノチアゾリル基としては、例え
ば、2−クロロ−5−チアゾリル、2−ブロモ−5−チ
アゾリルなどが用いられる。なかでも、R1bとしては、
2−クロロ−5−チアゾリルが好適である。
【0017】グアニジン誘導体(I)としては、特に、
【化7】 で示される化合物が好ましく、なかでもE体である
(E)-1-(2-クロロチアゾール-5-イルメチル)-3
-メチル-2-ニトログアニジン(以下、化合物(II)と
略記する)が好適である。
【0018】上記グアニジン誘導体(I)の塩としては、
例えば、塩酸,臭化水素酸,ヨウ化水素酸,リン酸,硫
酸,過塩素酸などの無機酸、例えば、ギ酸,酢酸,酒石
酸,リンゴ酸,クエン酸,シュウ酸,コハク酸,安息香
酸,ピクリン酸,p−トルエンスルホン酸などの有機酸
との農薬化学的に許容され得る塩などが用いられる。上
記グアニジン誘導体(I)またはその塩は、自体公知ある
いはそれに準じる方法、例えば、特開平2−28860
号公報、特開平3−157308号公報などに記載の方
法に従って製造することができる。特に、化合物(II)
は、特開平3−157308号公報に記載の化合物N
o.19であり、特開平3−157308号公報の実施
例3に準じて製造することができる。
【0019】本発明の農薬粒剤に用いられるポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレン共重合物としては分子量
500〜10000(好ましくは1000〜7000)
のブロック共重合物(例、ニューポールPE−64(三
洋化成(株)製)等)が好ましい。ポリオキシエチレン
とポリオキシプロピレンの重合比は1:15〜13:1
(好ましくは1:9〜8:2)が好ましい。
【0020】本発明の農薬粒剤において、組成物の適応
範囲を広げるために更に1種または2種以上(好ましく
は1種以上、3種以下)の他の農薬活性成分を含有する
ことができる。他の農薬活性成分としては、常温で固
体、液体を問わず、殺虫剤、殺菌剤などいずれの農薬活
性成分であっても良い。これに該当する農薬活性成分の
例を挙げると次の通りであるが、これらに限定されるも
のではない。 〔殺虫剤〕 1)カーバメート系殺虫剤:NAC、MTMC、MIP
C、PHC、MPMC、XMC、ベンダイオカルブ、ピ
リミカルブ、メソミル、オキサミル、チオジカルブ等 2)ピレスロイド系殺虫剤:レスメトリン、ペルメトリ
ン、シペルメトリン、シフルトリン、フェンプロパトリ
ン、シクロプロトリン、フルバリネート、フルシトリネ
ート、シハロトリン、フェンバレレート、エトフェンプ
ロックス等 3)ネライストキシン系殺虫剤:カルタップ塩酸塩、チ
オシクラム、ベンスルタップなどのネライストキシン誘
導体等 4)昆虫成長制御剤:ジフルベンズロン、テフルベンズ
ロン、クロルフルアズロン、ブプロフェジン等 5)殺ダニ剤:ヘキシチアゾクス、酸化フェンブタス
ズ、ピリダベン、クロフェンテジン等 6)その他:ニテンピラム、アクリナトリン、シラフル
オフェン等
【0021】〔殺菌剤〕ジラム、チウラム、キャプタ
ン、TPN、フサライド、トルクロホスメチル、ホセチ
ル、チオファネートメチル、ベノミル、カルベンダゾー
ル、チアベンダゾール、ジエトフェンカルブ、イプロジ
オン、ビンクロゾリン、プロシミドン、フルオルイミ
ド、オキシカルボキシン、メプロニル、フルトラニル、
ペンシクロン、メタラキシル、オキサジキシル、トリア
ジメホン、ヘキサコナゾール、トリホリン、ブラストサ
イジンS、カスガマイシン、ポリオキシン、バリダマイ
シンA、ミルディオマイシン、PCNB、ヒドロキシイ
ソキサゾール、ダゾメット、ジメチリモール、ジクロメ
ジン、トリアジン、フェリムゾン、プロベナゾール、イ
ソプロチオラン、トリシクラゾール、ピロキロン、オキ
ソリニック酸、イプロベンホス(IBP)、エジフェン
ホス(EDDP)、トルクロホスメチル、ピラゾホス、
ホセチル等 上記した農薬活性成分の中でもネライストキシン誘導体
が好ましく用いられる。
【0022】本発明の粒剤には、さらに殺線虫剤、除草
剤、植物ホルモン剤、植物発育調節剤、共力剤、誘引
剤、忌避剤、色素、肥料などを配合し、混合使用するこ
ともできる。本発明の粒剤には、その他、通常の農薬粒
剤に用いられる添加剤を用いることができる。例えば、
界面活性剤、結合剤、安定化剤、増量剤、防腐剤を自由
に使用することができ、これらは使用される農薬活性成
分の種類に応じて選択すればよい。
【0023】本発明に用いられる界面活性剤としては、
通常の非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、
陰イオン性界面活性剤などがあり、これらの1種または
2種類以上(好ましくは1種以上、3種以下)を用いて
もよい。非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、高級脂肪酸アルカノールアマ
イドなどが用いられる。陽イオン性界面活性剤として
は、例えば、アルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩
などが用いられる。陰イオン性界面活性剤としては、例
えば、ナフタレンスルホン酸重縮合物金属塩、アルケニ
ルスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン
縮合物、アルキルナフタレンスルホン酸塩、リグニンス
ルホン酸金属塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキ
ルアリルスルホネート硫酸塩などの高分子系化合物、ポ
リスチレンスルホン酸Na塩、ポリカルボン酸金属塩、
ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテルサルフ
ェートアンモニウム、高級アルコールスルホン酸塩、高
級アルコールエーテルスルホン酸塩、ジアルキルスルホ
サクシネート、高級脂肪酸アルカリ金属塩などが用いら
れる。上記の中でも非イオン性界面活性剤や陰イオン性
界面活性剤が好ましい。特に、非イオン性界面活性剤と
しては、HLB値が9〜12の範囲のものが、水に対す
る溶解度や湿潤作用の点からみて好ましい。また、陰イ
オン性界面活性剤としては、ジアルキルスルホサクシネ
ート、アルケニルスルホン酸塩を主成分とする界面活性
剤が好ましい。より具体的には、ジアルキルスルホサク
シネートを主成分とするニューカルゲンEP−70G
(竹本油脂(株)製)などが用いられる。
【0024】結合剤としては、水溶性結合剤などが好ま
しく用いられる。そのような水溶性結合剤としては、例
えば、デキストリン、ポリビニルアルコール、アルファ
化澱粉、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、ポリビ
ニルピロリドン、グルコース、ショ糖、マンニトール、
ソルビトールなどが用いられ、特にデキストリン、アル
ファ化澱粉などが好ましい。これらの水溶性結合剤を含
有させることによって、本発明の粒剤は顆粒強度を高め
ることができる。
【0025】安定化剤としては、例えば、エポキシ基を
有する化合物または抗酸化剤、リン酸、PAP(イソプ
ロピルアシッドフォスフェート)助剤等が挙げられる。
エポキシ基を有する化合物としては、エポキシ化植物油
として、エポキシ化アマニ油、エポキシ化キリ油、エポ
キシ化エノ油等のエポキシ化乾性油、エポキシ化大豆
油、エポキシ化綿実油、エポキシ化ゴマ油、エポキシ化
ナタネ油等のエポキシ化半乾性油、エポキシ化ヒマシ
油、エポキシ化オリーブ油、エポキシ化ツバキ油、エポ
キシ化ラッカセイ油、エポキシ化ヤシ油等のエポキシ化
不乾性油等が挙げられる。抗酸化剤としては、ジブチル
ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニ
ソール(BHA)、テトラキス〔3−(3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシメチル〕メタン(Irganox 1010)、2,4,6
−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)メシチレン(Ionox 330)、エリソルビ
ン酸、エリソルビン酸ナトリウム、クエン酸イソプロピ
ル等が挙げられる。
【0026】増量剤としては、例えば、クレー類(例、
微粉末クレー等)、タルク類(例、滑石粉、ロウ石粉
等)、シリカ類(例、珪藻土粉、雲母粉等)などの鉱物
性粉末、または炭酸カルシウム、硫黄粉末、尿素粉末な
どを1種または2種以上(好ましくは1種以上、3種以
下)混合して用いることができる。また、これらに限定
されるわけではなく、農薬製剤に使用される通常の増量
剤は全て使用できる。
【0027】防腐剤としては、例えば、ブチルパラベ
ン、ソルビン酸カリなどが用いられる。
【0028】本発明の農薬粒剤における農薬活性成分の
含有量は、製剤全体に対して、通常約0.1〜90重量
%、好ましくは約0.3〜50重量%、より好ましくは
約0.3〜20重量%である。ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレン共重合物は製剤全体に対して、通常約
0.1〜10重量%、好ましくは約0.1〜5重量%、
より好ましくは約0.1〜3重量%である。界面活性剤
は、製剤全体に対して、通常0.1〜15重量%、好ま
しくは0.1〜10重量%の範囲で用いられる。結合剤
は、製剤全体に対して、通常0.5〜20重量%、好ま
しくは1〜10重量%の範囲で用いられる。安定化剤
は、製剤全体に対して、通常0.01〜50重量%、好
ましくは0.05〜20重量%の範囲で用いられる。増
量剤は、製剤全体に対して、通常0.1〜99.9重量
%、好ましくは0.1〜99重量%の範囲で用いられ
る。防腐剤は、製剤全体に対して、通常0〜5重量%、
好ましくは0〜3重量%の範囲で用いられる。本発明の
農薬粒剤がグアニジン誘導体(I)またはその塩の他に
別の農薬活性成分(例、ネライストキシン誘導体)を含
有する場合、該別の農薬活性成分は製剤全体に対して
0.1〜50重量%、好ましくは0.1〜30重量%の
範囲で用いられる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の農薬粒剤は、通常の農薬
粒剤の製造に用いられる湿式押出造粒法により製造する
ことができる。湿式造粒法では、通常、100重量部の
製剤固形分に対して通常約1〜30重量部の水を用いて
押出造粒することにより製造する。より具体的には、農
薬活性成分、界面活性剤、増量剤、結合剤等を混練機等
によって均一に混合する。次いで、この混合物に適量の
水を加え、さらに混練機で練る。この練合は、練合物が
滑らかな粘りを生じ、後工程の押出造粒に適した程度ま
で行なう。そして、この練合物を通常の湿式押出造粒機
で顆粒化後、乾燥、篩過して顆粒剤とする。このように
して得られる本発明の農薬粒剤の嵩密度としては、通常
約0.1〜1.5g/mlの範囲であるのが好ましく、特
に約0.8〜1.2g/mlの範囲が好ましい。また、本
発明の農薬粒剤の平均粒子径は0.5〜20mm、好ま
しくは0.8〜10mmである。
【0030】本発明の農薬粒剤は、直接茎葉に散布する
方法、植物の根元に処理する方法及び箱処理する方法な
ど自体公知の方法によって、水田、畑地、芝地、果樹園
あるいは非農耕地に散布される。本発明の農薬粒剤の使
用量は、含まれる農薬活性成分の種類、含量などによっ
て異なるが、通常、10アールあたり約100〜500
0g、好ましくは約200〜4000gである。
【0031】以下、実施例、参考例及び試験例をあげて
本発明を更に説明する。尚、ここにおいて用いられてい
る部は、特に断りがない限り重量部を示す。また、以下
で用いた化合物(II):(E)−1−(2−クロロチア
ゾール−5−イルメチル)−3−メチル−2−ニトログ
アニジンは、特開平3-157308号公報の実施例に記載の方
法(表4、化合物No.19)に従って製造されたものを用い
た。
【0032】〔実施例〕 (実施例1) 化合物(II) 0.5部 ニューポールPE−64 0.5 デキストリン 4.0 炭酸カルシウムを加えて100部とした。上記の原料を
乳鉢で十分混合した後、水道水5部を添加して練合し
た。その練合物を0.8mm径のスクリーンを用い、押
出造粒機(菊水製作所,RG−5M)にて円柱状の顆粒
に造粒した。得られた顆粒を60℃で1時間乾燥して化
合物(II)0.5%を含む粒剤を得た。
【0033】(実施例2) 化合物(II) 2.5部 ニューポールPE−64 0.5 アルファ化澱粉 3.0 炭酸カルシウムを加えて100部とした。上記の原料を
乳鉢で十分混合した後、実施例1と同様に操作して化合
物(II)2.5%を含む粒剤を得た。
【0034】(実施例3) 化合物(II) 2.5部 カルタップ塩酸塩 6.5 85%リン酸 2.0 ニューポールPE−64 0.5 アルファ化澱粉 3.5 微粉末クレーを加えて100部とした。上記の原料を乳
鉢で十分混合した後、実施例1と同様に操作して化合物
(II)・カルタップ混合粒剤を得た。
【0035】(実施例4) 化合物(II) 2.5部 ベンスルタップ 6.5 ニューポールPE−64 0.5 アルファ化澱粉 3.5 炭酸カルシウムを加えて100部とした。上記の原料を
乳鉢で十分混合した後、実施例1と同様に操作して化合
物(II)・ベンスルタップ混合粒剤を得た。
【0036】(実施例5) 化合物(II) 1.0部 ニューポールPE−64 0.5 デキストリン 4.0 炭酸カルシウムを加えて100部とした。上記の原料を
乳鉢で十分混合した後、水道水5部を添加して練合し
た。その練合物を1.2mm径のスクリーンを用い、押
出造粒機(菊水製作所,RG−5M)にて円柱状の顆粒
に造粒した。得られた顆粒を60℃で1時間乾燥して化
合物(II)1.0%を含む粒剤を得た。
【0037】(実施例6) 化合物(II) 1.0部 カルタップ塩酸塩 14.0 85%リン酸 2.0 ニューポールPE−64 0.5 アルファ化澱粉 3.5 微粉末クレーを加えて100部とした。上記の原料を乳
鉢で十分混合した後、実施例5と同様に操作して化合物
(II)・カルタップ混合粒剤を得た。
【0038】(実施例7) 化合物(II) 1.0部 ベンスルタップ 14.0 ニューポールPE−64 0.5 アルファ化澱粉 3.5 炭酸カルシウムを加えて100部とした。上記の原料を
乳鉢で十分混合した後、実施例5と同様に操作して化合
物(II)・ベンスルタップ混合粒剤を得た。
【0039】(実施例8) 化合物(II) 0.5部 アセフェート 5.0 ニューポールPE−64 1.0 エポキシ化大豆油 2.0 ポリビニルアルコール 2.0 炭酸カルシウムを加えて100部とした。上記の原料を
乳鉢で十分混合した後、実施例1と同様に操作して化合
物(II)・アセフェート混合粒剤を得た。
【0040】〔参考例〕 (参考例1)実施例1のニューポールPE−64をジオ
クチルスルホコハク酸ナトリウム0.5部に変更し、実
施例1と同様に操作して化合物(II)を0.5%含む粒
剤を得た。
【0041】(参考例2)実施例2のニューポールPE
−64をジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.5部
に変更し、実施例1と同様に操作して化合物(II)を
2.5%含む粒剤を得た。
【0042】〔試験例〕 (試験例1)粉砕試験 磁製ボールミル(内径10cm、内深10cm)に50
0μmで篩った粒剤100gを入れ、次いで直径3cm
の磁製玉3個を入れた。75rpmで15分間回転させ
た後、内容物を取り出し、再度500μmで篩った。篩
を通過した微粉重量を測定し、微粉発生率を算出した。
結果を表1に示す。
【0043】(試験例2)薬害試験 育苗箱で栽培した稚苗に粒剤200mgを散布した後、
水道水をじょうろを用いて適当量散布した。処理約3時
間後に5〜6本になるように苗をかき取り、プラスチッ
ク製ポットに移植し、約30分後に水深が1cm程度と
なるように注水した。移植1、3及び7日後に下記の判
定基準により分類評価した。それぞれの判定は、括弧内
の数値を割り当てることで数値化した。結果を表2に示
す。 − (0) 葉身に異常なし。 ± (2) 葉先巻きが僅かにある。 + (4) 葉先巻きが多く認められる。 ++ (8) 葉先巻きが全体の1/2以上認められ
る。 +++ (12)針状に壊死した葉身が多く認められ
る。 〔表2〕 薬害試験 移植後日数 1 3 7 実施例2 2.0 0.3 0.7 参考例2 8.7 12.0 11.3 数値は、イネ6株あたりの平均値を示す。表1および表
2から明らかなように、本発明の農薬粒剤は微粉発生率
が低く、かつ薬害が小さいため、農薬製剤として有利に
使用できる。
【0044】
【発明の効果】本発明は、微粉発生率が低く作業性に優
れ、薬害が極めて小さい殺虫剤を提供する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 43/32 A01N 43/32 47/12 47/12 Z 51/00 51/00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)一般式 【化1】 〔式中、R1は置換されていてもよい同素または複素環
    基を、nは0または1を、R2は水素原子または置換さ
    れていてもよい炭化水素基を、R3は第一、第二または
    第三アミノ基を、Xは電子吸引基を示す〕で表わされる
    グアニジン誘導体(I)またはその塩および(2)ポリ
    オキシエチレンポリオキシプロピレン共重合物を含有し
    てなる農薬粒剤(但し、有機燐系農薬活性成分は有しな
    い。)。
  2. 【請求項2】グアニジン誘導体(I)が式 【化2】 で表わされる化合物である請求項1記載の農薬粒剤。
  3. 【請求項3】製剤全体に対して、グアニジン誘導体
    (I)を0.1〜90重量%、ポリオキシエチレンポリ
    オキシプロピレン共重合物を0.1〜10重量%含有す
    る請求項1記載の農薬粒剤。
  4. 【請求項4】さらに水溶性結合剤を含有する請求項1記
    載の農薬粒剤。
  5. 【請求項5】さらに、ネライストキシン誘導体を含有す
    る請求項1記載の農薬粒剤。
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