JP2001072515A - 農薬粒剤 - Google Patents

農薬粒剤

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JP2001072515A
JP2001072515A JP25314699A JP25314699A JP2001072515A JP 2001072515 A JP2001072515 A JP 2001072515A JP 25314699 A JP25314699 A JP 25314699A JP 25314699 A JP25314699 A JP 25314699A JP 2001072515 A JP2001072515 A JP 2001072515A
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JP
Japan
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group
acid
salt
derivative
pesticide granule
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JP25314699A
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English (en)
Inventor
Masahiko Koike
正彦 小池
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薬害の軽減された農薬粒剤の提供。 【解決手段】ネライストキシン誘導体またはその塩を製
剤全体に対して5〜30重量%含有し、さらに無機酸お
よび酸性白土を含有する農薬粒剤。 【効果】ネライストキシン誘導体またはその塩を含有す
る農薬粒剤において、無機酸および酸性白土を含有させ
ることにより、安定性および徐放効果に優れた農薬粒剤
が得られ、薬効を減ずることなく薬害が軽減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農薬活性成分とし
てカルタップ塩酸塩などのネライストキシン誘導体を含
有した農薬粒剤において、薬害が軽減された農薬粒剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】カルタップ塩酸塩などのネライストキシ
ン誘導体は、水溶解度が高く、農薬粒剤として施用した
場合、施用直後にほぼ全量が溶出される。そのため、植
物体中の薬物濃度が急激に上昇し、薬害を発生させるお
それがある。従って、薬害を軽減するためには、ネライ
ストキシン誘導体の急速な溶出を抑えるために、徐放化
することが望まれている。徐放性を有する製剤の製造法
として現在までにいくつかの方法、即ち、樹脂を使用し
た方法(特開昭58-219103等)、マイクロカプセルを使
用した方法(特開平6-211648)等が知られている。しか
しながら、これらの方法をカルタップ塩酸塩などのネラ
イストキシン誘導体に適用した場合、徐放効果が小さ
い、または逆に薬物がいつまでも保持される結果、溶出
が起こらず効果が不十分となる等の欠点を有していた。
更に、製造工程が複雑であり、溶剤及び高価な樹脂を使
用することから経済性、実用性に問題があり、工業化は
困難であった。以上のことから、カルタップ塩酸塩など
のネライストキシン誘導体に対する徐放効果が大きく、
薬効を減ずることなく薬害を軽減し、且つ大量生産に適
した方法の開発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、練り込み造
粒という大量生産に適した低コストの製造方法でカルタ
ップ塩酸塩などのネライストキシン誘導体に対して優れ
た徐放性を有し、植物体への薬害を軽減する農薬粒剤を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
課題を解決するべく鋭意研究検討した結果、カルタップ
塩酸塩などのネライストキシン誘導体を含有する農薬粒
剤を製造するに際して、無機酸および吸着能を有する固
形担体、特に酸性白土を使用することにより、薬効を減
ずることなく薬害を軽減でき、さらに安定性にも優れた
粒剤が得られることを見いだし、これらの知見に基づい
て本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は〔1〕ネライストキシ
ン誘導体またはその塩を製剤全体に対して5〜30重量
%含有し、さらに無機酸および酸性白土を含有する農薬
粒剤、〔2〕酸性白土をネライストキシン誘導体または
その塩に対して7倍(重量比)以上含有する上記〔1〕
項記載の農薬粒剤、〔3〕ネライストキシン誘導体がカ
ルタップまたはその塩である上記〔1〕項記載の農薬粒
剤、〔4〕さらに、一般式
【化2】 〔式中、R1は置換されていてもよい同素または複素環
基を、nは0または1を、R2は水素原子または置換さ
れていてもよい炭化水素基を、R3は第一、第二または
第三アミノ基を、Xは電子吸引基を示す〕で表わされる
グアニジン誘導体またはその塩を含有する上記〔1〕項
記載の農薬粒剤、〔5〕グアニジン誘導体が1−(2−
クロロ−5−チアゾリルメチル)−3−メチル−2−ニ
トログアニジンである上記〔4〕項記載の農薬粒剤、
〔6〕さらに、界面活性剤を含有する上記〔1〕項記載
の農薬粒剤、および〔7〕さらに、結合剤を含有する上
記〔1〕項記載の農薬粒剤に関する。
【0006】本発明に使用されるネライストキシン誘導
体としては例えば式
【化3】 〔式中、R4およびR5はアルキル基を、R6およびR7
置換基を有していてもよいカルバモイル基または置換基
を有していてもよいアリールスルホニル基を示すかまた
は、互いに結合して−S−を形成する。〕で表される化
合物またはその塩等が用いられる。R4およびR5のアル
キル基としては、例えばメチル、エチル、n-プロピル、
イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、te
rt-ブチル、ペンチル、ヘキシルなどのC1-6アルキルが
挙げられる。好ましくは例えばメチル、エチルなどのC
1-4アルキルが用いられる。R6およびR7の「置換基を
有していてもよいアリールスルホニル基」のアリールス
ルホニル基としては、例えばフェニルスルホニル、ナフ
チルスルホニルなどのC6-10アリールスルホニルが挙げ
られる。好ましくはフェニルスルホニルが用いられる。
6およびR7の「置換基を有していてもよいカルバモイ
ル基」における「カルバモイル基」の置換基としては、
例えばハロゲン(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、
1-6アルキル基(例、メチル、エチル、n-プロピル、
イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、te
rt-ブチル、ペンチル、ヘキシル)、C1-6アルコキシ基
(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ)などが挙げられる。これらの置換基は同
一または相異なって1ないし2個置換していてもよい。
6およびR7の「置換基を有していてもよいアリールス
ルホニル基」における「アリールスルホニル基」の置換
基としては、例えばハロゲン(例、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素)、C1-6アルキル基(例、メチル、エチ
ル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチ
ル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル)、C1-6アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ)などが挙げら
れる。これらの置換基は2個以上存在する場合は同一ま
たは相異なって1ないし5個置換していてもよく、好ま
しくは1ないし3個置換していてもよい。R6およびR7
の「置換基を有していてもよいカルバモイル基または置
換基を有していてもよいアリールスルホニル基」の置換
基の好ましい例としては、例えばフッ素、塩素などのハ
ロゲン、例えばメチル、エチルなどのC1-4アルキル、
例えばメトキシ、エトキシなどのC1-4アルコキシなど
が挙げられる。R6およびR7の好ましい例としては、例
えばカルバモイル、フェニルスルホニルなどが挙げら
れ、また互いに結合して形成される−S−などが挙げら
れる。ネライストキシン誘導体の塩としては、例えば塩
酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硫酸、過塩素
酸などの無機酸、例えばギ酸、酢酸、酒石酸、リンゴ
酸、クエン酸、シュウ酸、コハク酸、安息香酸、ピクリ
ン酸などの有機酸との農薬化学的に許容され得る塩が挙
げられる。ネライストキシン誘導体またはその塩の具体
的な例としては、例えば1,3−ビス−(カルバモイル
チオ)−2−(N,N−ジメチルアミノ)プロパン塩酸
塩(カルタップ塩酸塩)、S,S'−2−ジメチルアミ
ノトリメチレン=ジ(ベンゼンチオスルホナート)(ベ
ンスルタップ)、5−ジメチルアミノ−1,2,3−ト
リチアン(チオシクラム)シュウ酸塩などが挙げられ
る。特にカルタップまたはその塩(塩としては上記した
ネライストキシン誘導体の塩と同様のものを挙げること
ができ、中でも塩酸塩が好ましい。)が好ましい。本発
明の農薬粒剤において、上記ネライストキシン誘導体ま
たはその塩は1種または2種以上(好ましくは1種以上
3種以下)含有することができる。このようなネライス
トキシン誘導体またはその塩は、例えば特公昭42−1
0969号に記載の方法に準ずる方法で製造することが
できる。
【0007】本発明で用いられる無機酸としては、例え
ば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硫酸、過
塩素酸などが挙げられ、特にリン酸が好ましい。本発明
に使用される酸性白土としては、吸着能を有する酸性白
土であれば特に限定されないが、例えば酸性白土#1
0、#20、#200、#400(水澤化学(株)製)
などが挙げられる。
【0008】本発明の農薬粒剤において、組成物の適応
範囲を広げるために更に1種または2種以上(好ましく
は1種以上3種以下)の他の農薬活性成分を含有するこ
とができる。他の農薬活性成分としては、常温で固体、
液体を問わず、殺虫剤、殺菌剤などいずれの農薬活性成
分であっても良い。これに該当する農薬活性成分の例を
挙げると次の通りであるが、これらに限定されるもので
はない。 〔殺虫剤〕ピリダフェンチオン、ジメトエート、PM
P、CVMP、ジメチルビンホス、サリチオン、DE
P、NAC、MTMC、MIPC、PHC、MPMC、
XMC、ベンダイオカルブ、ピリミカルブ、メソミル、
オキサミル、チオジカルブ、クロチアニジン、ニテンピ
ラム、ジフルベンズロン、テフルベンズロン、クロルフ
ルアズロン、ブプロフェジン、ヘキシチアゾクス、酸化
フェンブタスズ、ピリダベン、クロフェンテジン、シア
ノホス(CYAP)、フェンチオン(MPP)、フェニ
トロチオン(MEP)、ジクロフェンチオン(EC
P)、ピリミホスメチル、エトリムホス、ダイアジノ
ン、キナルホス、イソキサチオン、ピリダフェンチオ
ン、クロルピリホスメチル、クロルピリホス、オキシデ
プロホス(ESP)、バミドチオン、プロフェノホス、
マラチオン(マラソン)、フェントエート(PAP)、
ジメトエート、ホルモチオン、チオメトン、ジスルホト
ン(エチルチオメトン)、ホサロン、メチダチオン(D
MTP)、プロチオホス、スルプロホス、ピラクロホ
ス、ジクロルボス(DDVP)、モノクロトホス、ナレ
ッド(BRP)、テトラクロルビンホス(CVMP)、
ジメチルビンホス、クロルフェンビンホス(CVP)、
プロパホス、アセフェート、イソフェンホス、サリチオ
ン、トリクロルホン(DEP)、EPN、エチオン、レ
スメトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、シフルト
リン、フェンプロパトリン、シクロプロトリン、フルバ
リネート、フルシトリネート、シハロトリン、フェンバ
レレート、エトフェンプロックス、アクリナトリン、シ
ラフルオフェン等 〔殺菌剤〕ジラム、チウラム、キャプタン、TPN、フ
サライド、ホセチル、チオファネートメチル、ベノミ
ル、カルベンダゾール、チアベンダゾール、ジエトフェ
ンカルブ、イプロジオン、ビンクロゾリン、プロシミド
ン、フルオルイミド、オキシカルボキシン、メプロニ
ル、フルトラニル、ペンシクロン、メタラキシル、オキ
サジキシル、トリアジメホン、ヘキサコナゾール、トリ
ホリン、ブラストサイジンS、カスガマイシン、ポリオ
キシン、バリダマイシンA、ミルディオマイシン、PC
NB、ヒドロキシイソキサゾール、ダゾメット、ジメチ
リモール、ジクロメジン、トリアジン、フェリムゾン、
プロベナゾール、イソプロチオラン、トリシクラゾー
ル、ピロキロン、オキソリニック酸、イプロベンホス
(IBP)、エジフェンホス(EDDP)、トルクロホ
スメチル、ピラゾホス等さらに、本発明の粒剤には、殺
ダニ剤、殺線虫剤、除草剤、植物ホルモン剤、植物発育
調節剤、共力剤、誘引剤、忌避剤、肥料などを配合し、
混合使用することもできる。
【0009】上記したような「他の農薬活性成分」とし
ては特に一般式
【化4】 〔式中、R1は置換されていてもよい同素または複素環
基を、nは0または1を、R2は水素原子または置換さ
れていてもよい炭化水素基を、R3は第一、第二または
第三アミノ基を、Xは電子吸引基を示す〕で表わされる
グアニジン誘導体またはその塩が好ましい。グアニジン
誘導体(II)は、Xの配置に関してシス体〔Z体(zusa
mmen)〕とトランス体〔E体(entgegen)〕の立体異性
体を生じ、またR2が水素原子である場合およびR3が第
一または第二アミノ基である場合は、理論的に互変異性
体を生じるが、これらいずれの異性体も本発明のグアニ
ジン誘導体(II)またはその塩に含まれる。R1で示され
る同素または複素環基は、同一原子のみを含有する環状
基または異なる2種以上の原子を含有する環状基であっ
て、環状炭化水素基または複素環基を意味する。R1
示される環状炭化水素基としては、例えば、炭素数3な
いし14の環状炭化水素基などが用いられ、具体的に
は、C3-8シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等)、C
3-8シクロアルケニル基(例、シクロプロペニル、1−
シクロペンテニル、1−シクロヘキセニル、2−シクロ
ヘキセニル、1,4−シクロヘキサジエニル等)などの
非芳香族環状炭化水素基、C6-14アリール基(例、フェ
ニル,1−または2−ナフチルなどのナフチル,1−,
2−または9−アントリルなどのアントリル,1−,2
−,3−,4−または9−フェナントリルなどのフェナン
トリル,1−,2−,4−,5−または6−アズレニルな
どのアズレニル等)などの芳香族環状炭化水素基などが
用いられる。これら環状炭化水素基のなかでも、芳香族
のものが好ましく、例えば、フェニルなどのC6-14アリ
ール基などが好適である。
【0010】R1で示される複素環基としては、例え
ば、酸素原子,硫黄原子,窒素原子などのヘテロ原子を
1〜5個含む5〜8員環、またはその5ないし8員の炭
素環もしくは5ないし8員の複素環との縮合環などが用
いられる。その具体例としては、例えば、チエニル
(例、2−または3−チエニル),フリル(例、2−ま
たは3−フリル),ピロリル(例、2−または3−ピロ
リル),ピリジル(例、2−,3−または4−ピリジ
ル),オキサゾリル(例、2−,4−または5−オキサ
ゾリル),チアゾリル(例、2−,4−または5−チア
ゾリル),ピラゾリル(例、3−,4−または5−ピラ
ゾリル),イミダゾリル(例、2−,4−または5−イ
ミダゾリル),イソオキサゾリル(例、3−,4−また
は5−イソオキサゾリル),イソチアゾリル(例、3
−,4−または5−イソチアゾリル),オキサジアゾリ
ル〔例、3−または5−(1,2,4−オキサジアゾリ
ル),1,3,4−オキサジアゾリル〕,チアジアゾリル
〔例、3−または5−(1,2,4−チアジアゾリル),
1,3,4−チアジアゾリル,4−または5−(1,2,3
−チアジアゾリル),1,2,5−チアジアゾリル〕,ト
リアゾリル(例、1,2,3−トリアゾリル,1,2,4−
トリアゾリル),テトラゾリル(例、1H−または2H
−テトラゾリル),窒素原子が酸化されたピリジル
(例、N−オキシド−2−,3−または4−ピリジ
ル),ピリミジニル(例、2−,4−または5−ピリミ
ジニル),1個または両方の窒素原子が酸化されたピリ
ミジニル(例、N−オキシド−2−,4−または5−ピ
リミジニル),ピリダジニル(例、3−または4−ピリ
ダジニル),ピラジニル,1個または両方の窒素原子が
酸化されたピリダジニル(例、N−オキシド−3−また
は4−ピリダジニル),ベンゾフリル,ベンゾチアゾリ
ル,ベンゾオキサゾリル,トリアジニル,オキソトリア
ジニル,テトラゾロ〔1,5−b〕ピリダジニル,トリ
アゾロ〔4,5−b〕ピリダジニル,オキソイミダジニ
ル,ジオキソトリアジニル,ピロリジニル,ピペリジニ
ル,ピラニル,チオピラニル,オキサジニル(例、1,
4−オキサジニル),モルホリニル,チアジニル(例、
1,4−チアジニル,1,3−チアジニル),ピペラジニ
ル,ベンゾイミダゾリル,キノリル,イソキノリル,シ
ンノリニル,フタラジニル,キナゾリニル,キノキサリ
ニル,インドリジニル,キノリジニル,ナフチリジニル
(例、1,8−ナフチリジニル),プリニル,プテリジ
ニル,ジベンゾフラニル,カルバゾリル,アクリジニ
ル,フェナントリジニル,フェナジニル,フェノチアジ
ニル,フェノキサジニルなどが用いられる。これら複素
環基のなかでも、例えば、ピリジル(例、2−,3−ま
たは4−ピリジル),チアゾリル(例、2−,4−また
は5−チアゾリル)などの5または6員の含窒素複素環
基などが好ましい。
【0011】これらR1で示される同素または複素環基
は、同一又は相異なる置換基を1〜5個(好ましくは1
個)有していてもよく、この様な置換基としては、例え
ば、C1-15アルキル基(例、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、
t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシ
ル、テトラデシル、ペンタデシル等)、C3-10シクロア
ルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル等)、C2-10アルケニル基
(例、ビニル、アリル、2−メチルアリル、2−ブテニ
ル、3−ブテニル、3−オクテニル等)、C2-10アルキ
ニル基(例、エチニル、2−プロピニル、3−ヘキシニ
ル等)、C3-10シクロアルケニル基(例、シクロプロペ
ニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル等)、C
6-14アリール基(例、フェニル、ナフチル等)、C7-19
アラルキル基(例、ベンジル、フェニルエチルなどのフ
ェニル−C1-4アルキル等)、ニトロ基、水酸基、メル
カプト基、オキソ基、チオキソ基、シアノ基、カルバモ
イル基、カルボキシル基、C1-4アルコキシ−カルボニ
ル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル
等)、スルホ基、ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、C1-4アルコキシ基
(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブト
キシ等)、C6-14アリールオキシ基(例、フェノキシ
等)、C1-4アルキルチオ基(例、メチルチオ、エチル
チオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチ
ルチオ、t−ブチルチオ等)、C6-14アリールチオ基
(例、フェニルチオ等)、C1-4アルキルスルフィニル
基(例、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル
等)、C6-14アリールスルフィニル基(例、フェニルス
ルフィニル等)、C1-4アルキルスルホニル基(例、メ
チルスルホニル、エチルスルホニル等)、C6-14アリー
ルスルホニル基(例、フェニルスルホニル等)、アミノ
基、C2-6アシルアミノ基(例、アセチルアミノ、プロ
ピオニルアミノなどのC2-6アルカノイルアミノ基
等)、モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基(例、メ
チルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソ
プロピルアミノ、n−ブチルアミノ、ジメチルアミノ、
ジエチルアミノ等)、C3-6シクロアルキルアミノ基
(例、シクロヘキシルアミノ等)、C6-14アリールアミ
ノ基(例、アニリノ等)、C2-4アシル基(例、アセチ
ルなどのC2-4アルカノイル基等)、C6-14アリール−
カルボニル(例、ベンゾイル等)、酸素、硫黄、窒素か
ら選ばれるヘテロ原子を1〜4個含む5もしくは6員の
複素環基またはそのベンゼン環との縮合環基などの複素
環基〔例、チエニル(例、2−または3−チエニル)、
フリル(例、2−または3−フリル)、ピラゾリル
(例、3−、4−または5−ピラゾリル)、チアゾリル
(例、2−、4−または5−チアゾリル)、イソチアゾ
リル(例、3−、4−または5−イソチアゾリル)、オ
キサゾリル(例、2−、4−または5−オキサゾリ
ル)、イソオキサゾリル(例、3−、4−または5−イ
ソオキサゾリル)、イミダゾリル(例、2−、4−また
は5−イミダゾリル)、トリアゾリル(例、1,2,3−
または1,2,4−トリアゾリル)、テトラゾリル(例、
1Hまたは2H−テトラゾリル)、ピリジル(例、2
−、3−または4−ピリジル)、ピリミジニル(例、2
−、4−または5−ピリミジニル)、ピリダジニル
(例、3−または4−ピリダニジル)、キノリル、イソ
キノリル、インドリル等〕などが用いられる。
【0012】これらの置換基が、例えば、C6-14アリー
ル基、C7-19アラルキル基、C3-10シクロアルキル基、
3-10シクロアルケニル基、C6-14アリールオキシ基、
6-14アリールチオ基、C6-14アリールスルフィニル
基、C6-14アリールスルホニル基、C6-14アリールアミ
ノ基、複素環基などである場合には、さらにハロゲン原
子、水酸基、C1-4アルキル基(例、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブ
チル、t−ブチル等)、C2-4アルケニル基(例、ビニ
ル、アリル、2−メチルアリル等)、C2-4アルキニル
基(例、エチニル、2−プロピニル等)、C6-14アリー
ル基(例、フェニル、ナフチル等)、C1-4アルコキシ
基、フェノキシ基、C1-4アルキルチオ基、フェニルチ
オ基などで1〜5個置換されていてもよい。また、置換
基が、C1-15アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10
アルキニル基、C1-4アルコキシ基、C1-4アルキルチオ
基、C1-4アルキルスルフィニル基、C1-4アルキルスル
ホニル基、アミノ基、モノ−又はジ−C1-4アルキルア
ミノ基、C3-6シクロアルキルアミノ基などである場合
には、さらにハロゲン原子、水酸基、C1-4アルコキシ
基、C1-4アルキルチオ基などで1〜5個置換されてい
てもよい。R1の好ましい例としては、例えば、ハロゲ
ン原子などで1ないし2個置換されていてもよいピリジ
ル、チアゾリルなどの5または6員の含窒素複素環であ
り、特に、塩素原子で置換されたチアゾリル(特に、2
−クロロ−5−チアゾリル等)などが好適である。nは
0または1を示すが、1の場合が好ましい。
【0013】R2で示される「置換されていてもよい炭
化水素基」の炭化水素基としては、炭素数1ないし19
の炭化水素基などが用いられ、例えば、R1で示される
同素または複素環基への置換基として前述したC1-15
ルキル基、C3-10シクロアルキル基、C2-10アルケニル
基、C2-10アルキニル基、C3-10シクロアルケニル基、
6-14アリール基、C7-19アラルキル基などが用いられ
る。また、「置換されていてもよい炭化水素基」の置換
基としては、R1で示される同素または複素環基の置換
基として前述したものと同様のもの等が用いられる。R
2の好ましい例としては、例えば、水素原子、C1-4アル
キル基(例、メチル、エチル、プロピル等)などが挙げ
られ、特に、水素原子が好適である。
【0014】R3は第一、第二または第三アミノ基を示
し、例えば、式
【化5】 〔式中、R8およびR9は、同一または相異なり、水素原
子または置換されていてもよい炭化水素基を示すか、あ
るいはR8およびR9は一緒になって隣接する窒素と共に
環状アミノ基を示す。〕で表わされる基などが用いられ
る。
【0015】ここにおいて、第一アミノ基とは、例え
ば、上記式で言えばR8およびR9が水素原子である無置
換アミノ基を、第二アミノ基とはR8かR9のいずれか一
方が水素原子であるモノ置換アミノ基を、第三アミノ基
とはR8とR9のどちらも水素原子でないジ置換アミノ基
を意味する。R8およびR9で示される「置換されていて
もよい炭化水素基」としては、例えば、上記R2で述べ
た基と同様のもの等が用いられ、なかでもC1-15アルキ
ル基、特に、C1-6アルキル基などが好適である。ま
た、R8およびR9が一緒になって隣接窒素と共に示す環
状アミノ基としては、例えば、アジリジノ,アゼチジ
ノ,ピロリジノ,ピペリジノ,モルホリノ,チオモルホ
リノ基などの3ないし8員の環状アミノ基などが用いら
れる。R3としては、例えば、無置換アミノ基、モノ−
1-4アルキルアミノ基(例、メチルアミノ、エチルア
ミノ、プロピルアミノ等)、ジ−C1-4アルキルアミノ
基(例、ジメチルアミノ、エチルメチルアミノ等)、C
1-4アシルアミノ基(例、ホルムアミド、N−メチルホ
ルムアミド、アセトアミドなどのC1-4アルカノイルア
ミノ基等)などが挙げられ、なかでも、メチルアミノな
どのモノ−C1-4アルキルアミノ基が好適である。
【0016】Xで示される電子吸引基としては、例え
ば、シアノ基、ニトロ基、アルコキシカルボニル基
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル等のC
1-4アルコキシ−カルボニル等)、ヒドロキシカルボニ
ル基(カルボキシル基)、C6-10アリール−オキシカル
ボニル基(例、フェノキシカルボニル等)、複素環オキ
シカルボニル基(複素環基としては、上記R1における
複素環基と同様のもの等が用いられ、例えば、ピリジル
オキシカルボニル、チエニルオキシカルボニル等)、ハ
ロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)
などで1〜3個置換されていてもよいC1-4アルキルス
ルホニル基(例、メチルスルホニル、トリフルオロメチ
ルスルホニル、エチルスルホニル等)、スルファモイル
基、ジ−C1-4アルコキシホスホリル基(例、ジエトキ
シホスホリル等)、ハロゲン原子(例、塩素原子、臭素
原子、フッ素原子等)などで1〜3個置換されていても
よいC1-4アルカノイル基などのC1-4アシル基(例、ア
セチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチル
等)、C6-10アリール−カルボニル基(例、ベンゾイル
等)、カルバモイル基、C1-4アルキルスルホニルチオ
カルバモイル基(例、メチルスルホニルチオカルバモイ
ル等)などが用いられる。該電子吸引基としては、例え
ば、ニトロ基、トリフルオロアセチル基、シアノ基など
が好ましく、特に、ニトロ基が好適である。
【0017】グアニジン誘導体(II)またはその塩の好
ましい例としては、例えば、式
【化6】 〔式中、R1bはピリジル基、ハロゲノピリジル基または
ハロゲノチアゾリル基を、R2c,R8aおよびR9aは同一
または相異なり、水素原子、メチル基、エチル基、 ホル
ミル基またはアセチル基を示す〕で表わされる化合物
(IIb)またはその塩などが挙げられる。
【0018】R1bで示されるピリジル基としては、例え
ば、3−ピリジル基などが用いられる。ハロゲノピリジ
ル基としては、例えば、6−クロロ−3−ピリジル、6
−ブロモ−3−ピリジル、5−ブロモ−3−ピリジルな
どが用いられる。ハロゲノチアゾリル基としては、例え
ば、2−クロロ−5−チアゾリル、2−ブロモ−5−チ
アゾリルなどが用いられる。なかでも、R1bとしては、
2−クロロ−5−チアゾリルが好適である。グアニジン
誘導体(II)としては、特に、式
【0019】
【化7】 で示される化合物(IV)が好ましく、なかでもE体である
(E)-1-(2-クロロチアゾリル-5-イルメチル)-3
-メチル-2-ニトログアニジン(クロチアニジン)が好
適である。
【0020】上記グアニジン誘導体(II)の塩としては、
例えば、塩酸,臭化水素酸,ヨウ化水素酸,リン酸,硫
酸,過塩素酸などの無機酸、例えば、ギ酸,酢酸,酒石
酸,リンゴ酸,クエン酸,シュウ酸,コハク酸,安息香
酸,ピクリン酸,p−トルエンスルホン酸などの有機酸
との農薬化学的に許容され得る塩などが用いられる。上
記グアニジン誘導体(II)またはその塩は、自体公知ある
いはそれに準じる方法、例えば、特開平2−28860
号公報、特開平3−157308号公報などに記載の方
法に従って製造することができる。特に、クロチアニジ
ンは、特開平3−157308号公報に記載の化合物N
o.19であり、特開平3−157308号公報の実施
例3に準じて製造することができる。本発明の農薬製剤
においては、これらグアニジン誘導体(II)またはその
塩を1種または2種以上(好ましくは1〜3種)用いる
ことができる。
【0021】本発明の粒剤には、前述の成分に加えて、
通常の粒剤に用いられる添加剤を用いることができる。
例えば、界面活性剤、結合剤、安定化剤、防腐剤及び増
量剤を自由に使用することができ、これらは使用される
農薬活性成分の種類に応じて選択すればよい。本発明に
用いられる界面活性剤としては、通常の非イオン性界面
活性剤及び陰イオン性界面活性剤などがあり、これらの
1種または2種類以上(好ましくは1種以上3種以下)
を用いてもよい。非イオン性界面活性剤としては、例え
ば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、酸化エチレンと酸化プ
ロピレンのブロック共重合物、高級脂肪酸アルカノール
アマイドなどが用いられる。陰イオン性界面活性剤とし
ては、例えば、ナフタレンスルホン酸重縮合物金属塩、
アルケニルスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩のホ
ルマリン縮合物、アルキルナフタレンスルホン酸塩、リ
グニンスルホン酸金属塩、アルキルアリルスルホン酸
塩、アルキルアリルスルホネート硫酸塩などの高分子系
化合物、ポリスチレンスルホン酸Na塩、ポリカルボン
酸金属塩、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエー
テルサルフェートアンモニウム、高級アルコールスルホ
ン酸塩、高級アルコールエーテルスルホン酸塩、ジアル
キルスルホサクシネート、高級脂肪酸アルカリ金属塩な
どが用いられる。本発明で用いられる界面活性剤として
は、上記の中でも非イオン性界面活性剤や陰イオン性界
面活性剤が好ましく、非イオン性界面活性剤が特に好ま
しい。このような非イオン性界面活性剤としては、HL
B値が9〜12の範囲のものが、水に対する溶解度や湿
潤作用の点からみて好ましい。より具体的には、非イオ
ン界面活性剤としては、酸化エチレンと酸化プロピレン
のブロック共重合物を主成分とするニューポールPE−
64(三洋化成(株)製)などが用いられる。また、陰
イオン性界面活性剤としては、ジアルキルスルホサクシ
ネートを主成分とするニューカルゲンEP−70G(竹
本油脂(株)製)などが用いられる。
【0022】結合剤としては、水溶性結合剤が好ましく
用いられる。そのような水溶性結合剤としては、例え
ば、デキストリン、ポリビニルアルコール、アルファ化
澱粉、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニ
ルピロリドン、グルコース、ショ糖、マンニトール、ソ
ルビトールなどが用いられ、特にデキストリン、アルフ
ァ化澱粉などが好ましい。これらの水溶性結合剤を含有
させることによって、本発明の粒剤は顆粒強度を高める
ことができる。増量剤としては、例えば、クレー類
(例、微粉末クレー等)、タルク類(例、滑石粉、ロウ
石粉等)、シリカ類(例、珪藻土粉、雲母粉等)などの
鉱物性粉末、または炭酸カルシウム、硫黄粉末、尿素粉
末などを1種または2種以上(好ましくは1種以上3種
以下)混合して用いることができる。また、これらに限
定されるわけではなく、農薬粒剤に使用される通常の増
量剤は全て使用できる。安定化剤としては、例えば抗酸
化剤〔例、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブ
チルヒドロキシアニソール(BHA)、テトラキス〔3
−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタン(Irganox
1010)、DL−トコフェロール、没食子酸プロピル、エ
リソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、クエン酸イ
ソプロピル等〕などが用いられる防腐剤としては、例え
ば、ブチルパラベン、ソルビン酸カリなどが用いられ
る。
【0023】ネライストキシン誘導体またはその塩は、
製剤全体に対して、通常5〜30重量%、好ましくは5
〜15重量%、さらに好ましくは8〜12重量%の範囲
で用いられる。さらに、他の農薬活性成分が用いられる
場合、該農薬活性成分は製剤全体に対して、通常0.5
〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%の範囲で用
いられる。無機酸は、製剤全体に対して、通常0.1〜
20重量%、好ましくは0.5〜10重量%の範囲で用
いられる。酸性白土は、製剤全体に対して、通常35〜
95重量%、好ましくは56〜90重量%の範囲で用い
られる。ここで、酸性白土は、ネライストキシン誘導体
またはその塩に対して、7倍以上〔好ましくは7〜20
倍、より好ましくは7〜15倍〕(重量比)用いること
により、極めて優れた徐放性が得られ、薬害軽減の観点
からも好ましい。界面活性剤は、製剤全体に対して、通
常0.1〜10重量%、好ましくは0.2〜5重量%の
範囲で用いられる。結合剤は、製剤全体に対して、通常
0.5〜20重量%、好ましくは1〜10重量%の範囲
で用いられる。防腐剤は、製剤全体に対して、通常0〜
5重量%、好ましくは0〜3重量%の範囲で用いられ
る。安定化剤は、製剤全体に対して、通常0〜5重量
%、好ましくは0〜3重量%の範囲で用いられる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の粒剤は、通常の粒剤の製
造に用いられる湿式押出造粒法により製造することがで
きる。湿式造粒法では、通常、100重量部の製剤固形
分に対して通常約1〜30重量部の水を用いて押出造粒
することにより製造する。より具体的には、農薬活性成
分、無機酸および酸性白土を所望により界面活性剤、増
量剤、結合剤、その他の添加剤等と一緒に混練機等によ
って均一に混合する。次いで、この混合物に適量の水を
加え、さらに混練機で練る。この練合は、練合物が滑ら
かな粘りを生じ、後工程の押出造粒に適した程度まで行
なう。そして、この練合物を通常の湿式押出造粒機で顆
粒化後、乾燥、篩過して粒剤とする。このようにして得
られる本発明の粒剤の嵩密度としては、通常約0.1〜
1.5g/mlの範囲であるのが好ましく、特に約0.8
〜1.2g/mlの範囲が好ましい。本発明の農薬粒剤
の施用対象栽培植物としては、例えば、稲、小麦、大
麦、てんさい、とうもろこし、綿、キャベツ、ハクサ
イ、ダイコン、キュウリ、ナス、ジャガイモ、みかん、
もも、なし、茶、タバコなどが挙げられる。施用対象害
虫としては、例えば、半翅目害虫(例、ナガメ、イネク
ロカメムシ、ホソヘリカメムシ、ナシグンバイ、トビイ
ロウンカ、セジロウンカ、ヒメトビウンカ、ツマグロヨ
コバイ、チャノミドリヒメヨコバイ、オンシツコナジラ
ミ、ヤノネカイガラムシ、クワコナカイガラムシ、ダイ
ズアブラムシ、ニセダイコンアブラムシ、ダイコンアブ
ラムシ、モモアカアブラムシ、ワタアブラムシ、リンゴ
アブラムシなど)、鱗翅目害虫(例、ハスモンヨトウ、
コナガ、モンシロチョウ、ニカメイガ、タマナギンウワ
バ、タバコガ、アワヨトウ、ヨトウガ、リンゴコカクモ
ンハマキ、ワタノメイガ、コブノメイガ、ジャガイモ
ガ、チャノホソガ、チャノコカクモンハマキなど)、甲
虫目害虫(例、ニジュウヤホシテントウムシ、ウリハム
シ、キスジノミハムシ、コロラドイモハムシ、カメノコ
ハムシ、イネドロオイムシ、イネゾウムシ、ヤサイゾウ
ムシなど)、双翅目害虫(例、イエバエ、アカイエカ、
ウシアブ、タマネギバエ、タネバエなど)、直翅目害虫
(例、トノサマバッタ、ケラなど)、網翅類(例、チャ
バネゴキブリ、クロゴキブリなど)、ハダニ類(例、ナ
ミハダニ、ミカンハダニ、カンザワハダニ、ミセナミダ
ニ、リンゴハダニ、ミカンサビダニなど)、線虫(例、
イネシンガレセンチュウなど)などが挙げられる。
【0025】本発明の農薬粒剤は、動植物に対し毒性が
極めて少なく安全で、優れた農薬である。本発明の農薬
粒剤の使用方法は、使用場所などによって異なるが、公
知の使用方法にしたがい水田、畑地、果樹園、芝地ある
いは非農耕地などに散布することにより用いられる。具
体的には、直接茎葉に散布する方法、植物の根元または
側条に散布する方法及び箱処理する方法などの自体公知
の方法によって散布される。本発明の粒剤の使用量は、
含まれる農薬活性成分の種類、含量などによって異なる
が、通常、10アールあたり約10〜5000g、好ま
しくは約30〜4000gである。
【0026】以下、実施例及び試験例をあげて本発明を
更に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定解釈さ
れるべきものではない。尚、ここで用いられている部
は、特に断りがない限り重量部を示す。
【実施例】(実施例1) カルタップ塩酸塩 10.0部 85%リン酸 2.0 ニューポールPE−64 0.5 コーンアルファ 2.0 酸性白土#10を加えて100部とした。 上記の原料を乳鉢で十分混合した後、水道水20部を添
加して練合した。その練合物を0.8mm径のスクリー
ンを用い、押出造粒機(菊水製作所,RG−5M)にて
円柱状の顆粒に造粒した。得られた顆粒を60℃で1時
間乾燥してカルタップ塩酸塩10.0%を含む粒剤を得
た。
【0027】(実施例2) カルタップ塩酸塩 10.0部 クロチアニジン 1.5 85%リン酸 2.0 ニューポールPE−64 0.5 コーンアルファ 2.0 酸性白土#10を加えて100部とした。 上記の原料を乳鉢で十分混合した後、実施例1と同様に
操作してカルタップ塩酸塩・クロチアニジン混合粒剤を
得た。
【0028】(比較例1)実施例1の酸性白土#10を
クレーに変更し、カルタップ塩酸塩を10.0%含有す
る粒剤を得た。
【0029】(試験例)実施例1及び比較例1の粒剤を
育苗箱に50g散布した。3日後に1/5000aポットに移植
し、移植7日後に薬害の有無を観察し、次いで処理41日
後、57日後、67日後にコブノメイガに対する防除効果を
調査した。イネは、日本晴、2.5葉期を用いた。
【表1】 表1から明らかなように、本発明の農薬粒剤は、薬害が
みられず、且つ薬効を減じていないことから、農薬製剤
として有利に使用できる。
【0030】
【発明の効果】ネライストキシン誘導体またはその塩を
含有する農薬粒剤において、無機酸および酸性白土を含
有させることにより、安定性および徐放効果に優れた農
薬粒剤が得られ、薬効を減ずることなく薬害が軽減でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 47/44 A01N 47/44

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネライストキシン誘導体またはその塩を製
    剤全体に対して5〜30重量%含有し、さらに無機酸お
    よび酸性白土を含有する農薬粒剤。
  2. 【請求項2】酸性白土をネライストキシン誘導体または
    その塩に対して7倍(重量比)以上含有する請求項1記
    載の農薬粒剤。
  3. 【請求項3】ネライストキシン誘導体がカルタップまた
    はその塩である請求項1記載の農薬粒剤。
  4. 【請求項4】さらに、一般式 【化1】 〔式中、R1は置換されていてもよい同素または複素環
    基を、nは0または1を、R2は水素原子または置換さ
    れていてもよい炭化水素基を、R3は第一、第二または
    第三アミノ基を、Xは電子吸引基を示す〕で表わされる
    グアニジン誘導体またはその塩を含有する請求項1記載
    の農薬粒剤。
  5. 【請求項5】グアニジン誘導体が1−(2−クロロ−5
    −チアゾリルメチル)−3−メチル−2−ニトログアニ
    ジンである請求項4記載の農薬粒剤。
  6. 【請求項6】さらに、界面活性剤を含有する請求項1記
    載の農薬粒剤。
  7. 【請求項7】さらに、結合剤を含有する請求項1記載の
    農薬粒剤。
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