JP2000024045A - 折り畳み式車椅子 - Google Patents

折り畳み式車椅子

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JP2000024045A
JP2000024045A JP10192708A JP19270898A JP2000024045A JP 2000024045 A JP2000024045 A JP 2000024045A JP 10192708 A JP10192708 A JP 10192708A JP 19270898 A JP19270898 A JP 19270898A JP 2000024045 A JP2000024045 A JP 2000024045A
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Masayuki Harakawa
正行 原川
Naoyuki Hagita
直之 萩田
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折り畳み式の車椅子について、簡単な操作に
より車体の折り畳みや組み立てを行うことができ、ま
た、背もたれ部を立てた状態にロックするだけで、車体
の全体を使用状態で固定できるようにする。 【解決手段】 車体の左右両側に一対で設けられた各フ
レーム部材の何れか21,23,26で、折り畳み可能
な部材34を介して、左右の部材が車体の幅方向で狭く
折り畳めるように連結されていると共に、車体の左右両
側のそれぞれで、着座部のフレーム部材21の後端部に
背もたれ部のフレーム部材23,26が前倒し可能なよ
うに連結されている折り畳み式の車椅子1において、二
本の部材をその交点を中心に折り畳み可能なようにX字
状に連結したクロス部材34の各端部を、車体の左右両
側のそれぞれで、着座部のフレーム部材21の前端部に
対して可動的に連結すると共に、着座部のフレーム部材
21と背もたれ部のフレーム部材23,26との連結点
27から下方に離れた位置(連結点37)で、背もたれ
部のフレーム部材26に対して可動的に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手動あるいは電動
により駆動輪を駆動するような車椅子に関し、特に、不
使用時には背もたれ部を前倒しにして車体を幅方向で狭
く折り畳めるようにした折り畳み式の車椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】左右一対の駆動輪を手動あるいは電動に
より駆動するような車椅子では、駆動輪を支持するため
のフレーム部材や椅子部分を構成するための各フレーム
部材を車体の左右両側で一対のものとし、少なくとも何
れかのフレーム部材において、その左右の部材を折り畳
み可能な部材を介して連結することにより、車体を幅方
向で狭く折り畳めるようにすると共に、車体の左右両側
のそれぞれで、背もたれ部を着座部に対して前倒し可能
なように連結することで、不使用時には、背もたれ部を
前に倒し車体を幅方向で狭くするように折り畳むこと
で、車体全体をコンパクトな状態にできるようにした、
所謂折り畳み式の車椅子というものが従来から使用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来公知の折り畳み式の車椅子では、使用時の状態と
なっている車体を折り畳むに際して、車体をその幅方向
で狭く折り畳むための動作を行うと共に、着座部に対し
て背もたれ部を前倒しするための動作を行っており、車
体を折り畳んだ不使用時の状態から使用時の状態とする
際にも、上記の動作とは逆にそれぞれの動作を行う必要
があることから、車体の折り畳みや組み立てに手間がか
かることとなり、また、車体を使用時の状態で固定して
おくためのロック機構についても、車体をその幅方向で
拡げた状態にロックするためのものと、背もたれ部を着
座部に対して立てた状態にロックするためのものとがそ
れぞれ必要となる。
【0004】本発明は、上記のような問題の解消を課題
とするものであり、具体的には、折り畳み式の車椅子に
ついて、簡単な操作により車体の折り畳みや組み立てを
行うことができ、また、背もたれ部を立てた状態にロッ
クするだけで、車体の全体を使用状態で固定できるよう
にすることを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、車体の左右両側に一対で設けら
れた各フレーム部材の何れかで、折り畳み可能な部材を
介して、左右の部材が車体の幅方向で狭く折り畳めるよ
うに連結されていると共に、車体の左右両側のそれぞれ
で、着座部のフレーム部材の後端部に背もたれ部のフレ
ーム部材が前倒し可能なように連結されている折り畳み
式の車椅子において、二本の部材をその交点を中心に折
り畳み可能なようにX字状に連結したクロス部材の各端
部が、車体の左右両側のそれぞれで、着座部のフレーム
部材の前端部に対して可動的に連結されていると共に、
着座部のフレーム部材と背もたれ部のフレーム部材との
連結点から下方に離れた位置で、背もたれ部のフレーム
部材に対して可動的に連結されていることを特徴とする
ものである。
【0006】上記のような構成の折り畳み式車椅子によ
れば、使用時の状態にある車体について、背もたれ部を
前に倒すという動作だけで、着座部と背もたれ部の各フ
レーム部材の間に介装されたクロス部材を介して、着座
部と背もたれ部の各フレーム部材のそれぞれの左右の部
材が車体の幅方向で狭く折り畳まれ、それに連れて、車
体全体がその幅方向で狭く折り畳まれることとなり、ま
た、その逆に、折り畳まれた車椅子について、背もたれ
部を立てるだけで、車体全体を幅方向で拡げて使用時の
状態に組み立てることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の折り畳み式車椅子
の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0008】図1〜図4は、本発明の一実施形態に係る
折り畳み式の電動車椅子を示すもので、図1は、車体全
体の側方から見た状態を示し、図2は、車体全体の上方
から見た状態を示し、図3は、車体前部の前方から見た
状態を示し、図4は、車体後部の後方から見た状態を示
すものである。
【0009】車椅子1は、着座部2と背もたれ部3と肘
掛け部4とからなる椅子部分に対して、介助者のための
グリップ5を背もたれ部3の後側に設け、乗員の足載せ
部6を椅子部分とは離して車体の前方下部に設け、駆動
手段となる左右一対の駆動輪7を椅子部分の下部両側に
設け、車体の安定性を確保するための前キャスター8と
後キャスター9をそれぞれ左右一対で駆動輪7の前方と
後方に設けると共に、駆動輪7を電力で駆動するため
に、バッテリー11や電動モーター12やコントローラ
ー13や乗員用の操作ボックス14や介助者用の操作ボ
ックス15等を設けたものである。
【0010】車椅子1には、車体の左右両側で一対とな
るように、メインフレーム21とシートパイプ22とバ
ックパイプ23とベースフレーム24と揺動アーム25
がそれぞれ設けられており、左右のシートパイプ22に
渡って布製のシートが張設されることで着座部2が形成
され、左右のバックパイプ23に渡って布製のシートが
張設されることで背もたれ部3が形成されている。
【0011】車体の左右両側のそれぞれにおいて、メイ
ンフレーム21とシートパイプ22とベースフレーム2
4は溶接等により一体的に結合されており、バックパイ
プ23は、着座部2の側に倒すことができるように、そ
の下端部に一体的に結合された板金製の連結用ブラケッ
ト26を介し、該連結用ブラケット26の上端部で軸2
7により、メインフレーム21に対して上下方向で回動
可能なように連結されている。
【0012】バックパイプ23には、取付け位置の高さ
の調節が可能なように肘掛け部4が取り付けられ、肘掛
け部5よりも上部に介助者のためのグリップ5が一体的
に固着されていて、メインフレーム21の後端部には、
連結用ブラケット26を介して回動可能に連結されたバ
ックパイプ23を立てた状態でロックするために、バッ
クパイプ固定用のストッパー28が設けられている。
【0013】メインフレーム21の下端に一体的に結合
されたベースフレーム24の前端には、揺動アーム25
が、その中間部分が軸30により回動可能に連結される
ことで、軸30を揺動支点として上下方向で揺動可能な
ように支持されていると共に、駆動輪7よりも後方に延
びたベースフレーム24の後端には、車輪9aを取付部
材9bに軸支させた後キャスター9が、ベースフレーム
24に対して取付部材9bが左右方向で回動可能なよう
に取り付けられている。
【0014】ベースフレーム24の前端に連結された揺
動アーム25には、その前端部に足載せ部4を固定する
ためのピン受け部31が形成され、その後端部に駆動輪
7の車軸が支持されていて、ベースフレーム24に対す
る揺動アーム25の揺動範囲を任意に設定できるよう
に、ベースフレーム24の側に螺合されてその先端が揺
動アーム25の側に当接する前後一対のボルトからなる
揺動範囲規制用のストッパー32が、軸(揺動支点)3
0の前後両側にそれぞれ設けられている。
【0015】着座部2の裏側で左右のメインフレーム2
1の間には、二本の部材34a,34bを上方から見て
X字状に連結させたクロス部材34が介装されており、
クロス部材34は、二本の部材34a,34bがその交
点35で縦軸により回動可能に連結されることで折り畳
み可能なものとなっていて、左右のメインフレーム21
は、クロス部材34と連結用ブラケット26を介して、
その間隔を変えられるように一体的に連結されている。
【0016】すなわち、左右のメインフレーム21の各
前端部と、クロス部材34の各部材34a,34bの前
端部とは、横軸と縦軸を一体化した連結部品による連結
点36において、メインフレーム21の前端部に連結部
品を横軸で回動可能に連結し、この連結部品の縦軸にク
ロス部材34の前端部を回動可能に連結することによ
り、上下方向と左右方向でそれぞれ可動的に連結されて
いる。
【0017】また、左右のバックパイプ23にそれぞれ
一体的に結合された左右の連結用ブラケット26の各下
端部と、クロス部材34の各部材34a,34bの後端
部とは、横軸と縦軸を一体化した連結部品による連結点
37において、連結用ブラケット26の下端部に連結部
品を横軸で回動可能に連結し、この連結部品の縦軸にク
ロス部材34の後端部を回動可能に連結することにより
で、上下方向と左右方向でそれぞれ可動的に連結されて
いる。
【0018】なお、車体の左右それぞれにおいて、連結
用ブラケット26の下端部で、連結点37の連結部品の
横軸は、バックパイプ23を立てた状態で、メインフレ
ーム21の後縁部に当接しており、それによって、連結
用ブラケット26を介して軸27の部分でメインフレー
ム21に対して上下方向で回動可能なように連結された
バックパイプ23は、前方に倒すことはできるが、後方
には倒れないようになっている。
【0019】また、バックパイプ固定用のストッパー2
8については、連結点37において、メインフレーム2
1の後縁部に当接した連結部品の横軸を後方から押さえ
ることで、バックパイプ23を立てた状態でロックし、
連結部品の横軸に対する後方からの押さえを解除するこ
とで、バックパイプ23を前倒し可能なようにロック解
除するものとなっている。
【0020】左右のベースフレーム24の各前端部に対
してそれぞれ揺動可能に連結された左右の揺動アーム2
5の間には、各揺動アーム25の内側にそれぞれ連結ア
ーム39が水平方向で回動可能なように連結されてお
り、車体の幅方向中央で前後方向に延びる一本の進退ア
ーム40の後端部が、左右の連結アーム39の各内端と
それぞれ縦軸で連結されている。
【0021】すなわち、左右の揺動アーム25は、左右
の連結アーム39と一本の進退アーム40を介して、左
右の部材の間隔を変えられるように一体的に連結されて
おり、進退アーム40は、左右の揺動アーム25の間隔
が変わることで、連結アーム39を介して、車体の前後
方向で進退させられることとなる。
【0022】進退アーム40の前端部には、車体の幅方
向に延びる前キャスター取付フレーム41が一体的に結
合されており、この一本の前キャスター取付フレーム4
1には、車輪8aを取付部材8bに軸支させた前キャス
ター8が、左右一対で、それぞれ前キャスター取付フレ
ーム42に対して取付部材8bが左右方向で回動可能な
ように取り付けられている。
【0023】前キャスター取付フレーム41には、更
に、一枚の足載せ部6が、その裏面側に一体的に固着さ
れた左右対称で枠状の足載せフレーム42を介して、軸
43を支点として上下方向で回動可能なように連結され
ており、前キャスター取付フレーム41に対して前端部
を中心に回動可能に連結された足載せフレーム42の後
端両側には、揺動アーム25の前端部に形成されたピン
受け部31に嵌入される足載せ部固定用のピン44が、
左右一対で下方に突設されている。
【0024】上記のような構造を備えた車椅子1では、
走路上の障害物に前キャスター8が乗り上げたときに、
前キャスター8と駆動輪7の各車軸の間に位置する揺動
支点(軸30)を中心として、駆動輪7が接地面に強く
押しつけられ、それによって、駆動輪7が宙に浮いてス
リップするようなことなく、駆動輪7の駆動力を効果的
に働かせることができると共に、前キャスター8の乗り
上げに伴う椅子部分2,3,4の後方への傾きを小さく
抑えることができ、しかも、後キャスター9により椅子
部分2,3,4が確実に支えられているため、乗員の座
った椅子部分2,3,4が後方に倒れてしまうようなこ
とはない。
【0025】しかも、下り坂で前キャスター8が障害物
に衝突したような場合に、前キャスター8と駆動輪7の
各車軸の間に位置する揺動支点(軸30)を回動中心と
して、椅子部分2,3,4に対して前倒れのモーメント
が働くこととなっても、車椅子1の使用時には、足載せ
部6が、椅子部分2,3,4とは固定的に連結されてお
らず、前キャスター8や駆動輪7の側に対して固定され
た状態となっているため、椅子部分2,3,4に座った
乗員が足載せ部6に載せた足を踏ん張ることで、そのよ
うな前倒れを防止することができる。
【0026】また、車椅子1の使用時には、足載せ部6
が、前キャスター8や駆動輪7に対して揺動可能な椅子
部分2,3,4の側ではなく、接地している前キャスタ
ー8や駆動輪7の側に対して固定された状態となってい
ることにより、乗員が足載せ部6を使用して車椅子1へ
の乗り降りを行っても、車体が不安定な状態となるよう
なことはなく、身体のバランスを崩すことなく楽に車椅
子1への乗り降りを行うことができる。
【0027】さらに、揺動範囲規制用のストッパー32
により、揺動支点(軸30)を中心とした揺動アーム2
5の揺動範囲(揺動可能角度)を所定の範囲に規制でき
ることによって、例えば、ベースフレーム24に対して
揺動アーム25の後端側が略水平状態から大きく下がら
ないようにストッパー32(前側のボルト)により予め
調整しておくことで、車椅子1を折り畳むためにバック
パイプ23を前倒した時に、駆動輪7を浮かすように椅
子部分2,3,4の全体が前倒れするようなことなく、
確実に車椅子1を折り畳むことができる。
【0028】また、例えば、ベースフレーム24に対し
て揺動アーム25の前端側が略水平状態から大きく下が
らないようにストッパー32で予め調整しておくことに
より、運転操作を誤って前キャスター8が走路上の段差
部を踏み外した場合でも、前キャスター8が大きく落ち
込むようなことがなく、その場で車体を旋回させること
によって、前キャスター8を再び平面部に接地させるこ
とができる。
【0029】なお、その場合、前キャスター8の落ち込
み量が前キャスター8の車輪の径の半分以下となるよう
に、揺動アーム25のベースフレーム24に対する揺動
範囲を予め調整しておくことにより、前キャスター8が
走路上の段差部を踏み外してからその場で車体を旋回さ
せたときに、前キャスター8を段差部に引っかかって元
に戻せなくなるというようなことを確実に防止すること
ができる。
【0030】上記のような車椅子1には、駆動輪7を電
力で駆動するために、電源となるバッテリー11が、ベ
ースフレーム24の後部に固着されたバッテリーホルダ
ー45によって着脱可能に保持されており、また、左右
の駆動輪7のそれぞれに対して、バッテリー11を電源
として作動する電動モーター12やコントローラー13
が、駆動輪7のホイール部分に設置されている。
【0031】そして、一方(右側)の肘掛け部4の先端
には、ジョイスティック14aやメスイッチ部分等を備
えた乗員用の操作ボックス14が取り付けられていると
共に、左右の各バックパイプ23の上端部近傍に固着さ
れた介助者用のグリップ5の一方(右側)に対して、そ
の近傍に介助者用の操作ボックス15とブレーキレバー
16が設けられている。
【0032】なお、左右の駆動輪7のそれぞれには、駆
動源となる電動モーター12と、駆動輪7の回転速度や
回転方向を制御するためのコントローラー13が設置さ
れていると共に、図示していないが、電動モーター12
の回転を減速して駆動輪7に伝達するための減速ギア等
を含む動力伝達機構が設置されており、電動モーター1
2は、図4に示すように、カバー部材46によって覆わ
れた状態で車輪の内側に突出されている。
【0033】車椅子1に設けられた上記のような電動駆
動手段については、例えば、乗員が操作ボックス14の
メインスイッチをONにすると、左右の駆動輪7にそれ
ぞれ設置された電動モーター12やコントローラー13
にバッテリー11から給電されて、乗員による操作ボッ
クス14のジョイスティック14aの操作により、左右
の駆動輪7の電動モーター12がそれぞれ独立して駆動
され、各電動モーター12の回転が各駆動輪7にそれぞ
れ伝達されて、左右の駆動輪7がそれぞれのコントロー
ラー13により独立して駆動制御されることで、車椅子
1を乗員の意思に従って走行させることができる。
【0034】ところで、上記のような本実施形態の車椅
子1では、図7に示すように、駆動輪7や各フレーム部
材21,23,24,25,26が車体の左右両側で一
対となるように設けられており、車体の左右両側のそれ
ぞれで、バックパイプ23が、その下端部に一体的に結
合された連結用ブラケット26を介し、連結用ブラケッ
ト26の上端部に位置する軸27を回動中心として、メ
インフレーム21に対して前倒し可能なように連結され
ている。
【0035】そして、メインフレーム21とバックパイ
プ23および連結用ブラケット26の車体左右の各部材
の間には、X字状で交点35を中心に折り畳み可能に形
成されたクロス部材34が、メインフレーム21の前端
部に対して連結点36で上下方向と左右方向に可動的に
連結されていると共に、バックパイプ23に対して、連
結用ブラケット26の下端部に位置する連結点37で、
上下方向と左右方向に可動的に連結されている。
【0036】そのような構造を備えた本実施形態の車椅
子1によれば、前キャスター取付フレーム41に連結さ
れた足載せ部6を軸43を支点として上方に回動させ、
バックパイプ固定用のストッパー28のロック状態を解
除してから、バックパイプ23を前方に倒すと、左右の
メインフレーム21の間に介装されたX字状のクロス部
材34は、図8(A)(B)に示すような状態から、連
結用ブラケット26の下端部に位置するクロス部材34
の連結点37が後方に引かれることで、図8(C)
(D)に示すように、クロス部材34が交点35を中心
として折り畳まれ、それによってメインフレーム21や
バックパイプ23の左右の部材の間隔が狭められること
となる。
【0037】そのように左右のメインフレーム21の間
隔が狭められるのに連れて、左右のメインフレーム21
のそれぞれに対して連結されているシートパイプ22と
バックパイプ23とベースフレーム24と揺動アーム2
5は、何れも、メインフレーム21と一体的にそれぞれ
の左右の部材の間隔が狭められることとなり、左右の揺
動アーム25の間隔が狭められるのに連れて、図9
(A)(B)に示すように、各連結アーム39を介し
て、進退フレーム40が後退させられ、それによって、
図5および図6に示すように、車椅子1は、全体がコン
パクトに折り畳まれた状態となる。
【0038】そのように車椅子1が折り畳まれた状態か
ら、バックパイプ23を立てると、上記のような動作と
は逆に、連結用ブラケット26とクロス部材34の連結
点37が前方に押し出されることで、クロス部材34が
交点35を中心としてのX字状に拡げられ、左右のメイ
ンフレーム21の間隔が拡げられることとなり、その
後、軸43を支点として足載せ部6を倒し、揺動アーム
25のピン受け部31に足載せ部6のピン44を嵌入す
ると共に、バックパイプ固定用のストッパー28をロッ
ク状態とすることで、車椅子1を使用時の状態に戻すこ
とができる。
【0039】そのような本実施形態の車椅子1によれ
ば、使用時の状態の車椅子1について、足載せ部6を立
て、バックパイプ固定用のストッパー28のロックを解
除してから、バックパイプ23を前方に倒すだけで、図
5および図6に示すように、車椅子1の全体をコンパク
トに折り畳むことができ、その逆に、折り畳まれた車椅
子1について、バックパイプ23を立て、バックパイプ
固定用のストッパー28をロックして、足載せ部6を倒
すだけで、使用時の状態に車椅子を組み立てることがで
きる。
【0040】また、本実施形態では、X字状のクロス部
材34が、着座部2のシート面と略平行になるように、
該シート面の下方に配置されていることで、着座部2の
下方に大きなスペースを確保することができ、しかも、
着座部2の部分でクロス部材34によって充分な車体の
剛性を確保することができる。
【0041】また、本実施形態では、駆動輪7を支持す
る揺動アーム25の左右の部材同士が、左右の連結アー
ム39を介して連結されていることで、左右の揺動アー
ム25の全体としての剛性を向上させることができ、揺
動アーム25の左右の部材のそれぞれについての軽量化
を図ることができる。
【0042】また、本実施形態では、駆動輪7を支持す
る揺動アーム25の左右の部材同士を連結する左右の連
結アーム25に対して、車体の前後方向に延びる一本の
進退アーム40が連結され、この進退アーム40に対し
て、車体の安定性を確保するための前キャスター8が設
置されていることで、車体の折り畳み時に前キャスター
8を後方に引っ込めることができ、車体の前後方向でも
小さく畳むことができる。
【0043】また、本実施形態では、進退アーム25の
前端部の前キャスター取付フレーム41に連結された足
載せ部6によって、駆動輪7を支持する揺動アーム25
の左右の部材を、その間隔を拡げた使用状態で一体的に
固定できるように構成されていることで、使用時におけ
る左右の揺動アーム25の間隔を、特別の専用の部材を
要することなく、足載せ部6を利用して高い剛性で確保
することができる。
【0044】以上、本発明の折り畳み式車椅子を電動車
椅子による一実施形態によって説明したが、本発明は、
上記のような実施形態に限られるものではなく、例え
ば、電動車椅子だけではなく手動による車椅子において
も実施可能であり、また、前キャスターと後キャスター
をそれぞれ設けたような車椅子に限らず、図10に示す
ような、前キャスターのみを設けたタイプの異なる車椅
子においても実施可能である等、適宜設計変更可能なも
のであることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したような本発明の折り畳み式
車椅子によれば、背もたれ部を立てたり倒したりすると
いう簡単な操作により、車体の幅方向と高さ方向の両方
で、車体の折り畳みや組み立てを行うことができ、ま
た、背もたれ部を立てた状態にロックするだけで、車体
の全体を使用状態で固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の折り畳み式車椅子の一実施形態に係る
電動車椅子を示す側面図。
【図2】図1に示した車椅子の上面図。
【図3】図1に示した車椅子の前部の構造を示す前面
図。
【図4】図1に示した車椅子の後部の構造を示す後面
図。
【図5】図1に示した車椅子の折り畳んだ状態を示す側
面図。
【図6】図5に示した車椅子の折り畳んだ状態の上面
図。
【図7】図1に示した車椅子における各フレーム部材の
連結状態を示す斜視説明図。
【図8】図1に示した車椅子におけるバックパイプの倒
立に対応したクロス部材の動きを示す(A)バックパイ
プを立てた時の側面説明図,(B)バックパイプを立て
た時の上面説明図,(C)バックパイプを倒した時の側
面説明図,および(D)バックパイプを倒した時の上面
説明図。
【図9】図1に示した車椅子における左右の揺動アーム
の間隔の変化に応じた連結アームや進退アームの動きを
示す(A)揺動アームの間隔が拡がった時の上面説明
図,および(B)揺動アームの間隔が狭まった時の上面
説明図。
【図10】本発明の他の実施形態に係る電動車椅子を示
す側面図。
【符号の説明】
1 車椅子 2 (椅子部分の)着座部 3 (椅子部分の)背もたれ部 6 足載せ部 7 駆動輪 8 前キャスター 21 メインフレーム(着座部のフレーム部材) 23 バックパイプ(背もたれ部のフレーム部材) 25 揺動アーム(駆動輪を支持するフレーム部
材) 26 連結用ブラケット(背もたれ部のフレーム部
材) 34 クロス部材 35 (クロス部材の)交点 37 (着座部のフレーム部材と背もたれ部のフレ
ーム部材の)連結点 41 前キャスター取付フレーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の左右両側に一対で設けられた各フ
    レーム部材の何れかで、折り畳み可能な部材を介して、
    左右の部材が車体の幅方向で狭く折り畳めるように連結
    されていると共に、車体の左右両側のそれぞれで、着座
    部のフレーム部材の後端部に背もたれ部のフレーム部材
    が前倒し可能なように連結されている折り畳み式の車椅
    子において、二本の部材をその交点を中心に折り畳み可
    能なようにX字状に連結したクロス部材の各端部が、車
    体の左右両側のそれぞれで、着座部のフレーム部材の前
    端部に対して可動的に連結されていると共に、着座部の
    フレーム部材と背もたれ部のフレーム部材との連結点か
    ら下方に離れた位置で、背もたれ部のフレーム部材に対
    して可動的に連結されていることを特徴とする折り畳み
    式車椅子。
  2. 【請求項2】 車体の上方から見てX字状のクロス部材
    が、それを構成する二本の部材のそれぞれが着座部のシ
    ート面と略平行になるように、該シート面の下方に配置
    されていることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み
    式車椅子。
  3. 【請求項3】 駆動輪を支持するフレーム部材の左右の
    部材同士が、各部材の内側にそれぞれ水平方向で回動可
    能に連結された一対の連結アームを介して、車体の幅方
    向で狭く折り畳めるように連結されていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の折り畳み式車椅子。
  4. 【請求項4】 左右の連結アームが、車体の前後方向に
    延びる一本の進退アームを介して連結され、該進退アー
    ムの前端に固定的に連結された前キャスター取付フレー
    ムに対して、車体の安定性を確保するための前キャスタ
    ーが取り付けられていることを特徴とする請求項3に記
    載の折り畳み式車椅子。
  5. 【請求項5】 進退アームの前端に連結された前キャス
    ター取付フレームに対して、更に、一枚の足載せ部が起
    倒可能なように連結され、駆動輪を支持するフレーム部
    材の左右の部材の間隔を拡げることで、左右の連結アー
    ムを介して、進退アームを前方に進出させた状態として
    から、足載せ部を倒すことにより、駆動輪を支持するフ
    レーム部材の左右の部材の間隔が、一枚の足載せ部によ
    って固定されるように構成されていることを特徴とする
    請求項4に記載の折り畳み式車椅子。
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