JP2000022114A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびその製造方法

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JP2000022114A
JP2000022114A JP10187707A JP18770798A JP2000022114A JP 2000022114 A JP2000022114 A JP 2000022114A JP 10187707 A JP10187707 A JP 10187707A JP 18770798 A JP18770798 A JP 18770798A JP 2000022114 A JP2000022114 A JP 2000022114A
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film
concentration impurity
insulating film
stacked gate
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Noriyuki Shimoji
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Rohm Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B41/00Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates
    • H10B41/30Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates characterised by the memory core region

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  • Non-Volatile Memory (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集積度が高く、かつ、動作時の信頼性の高い
半導体記憶装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 レジスト56、積層ゲート46および熱
酸化膜58をマスクとしてシリコン酸化物に対する選択
性の高い異方性エッチング(SASエッチング)を行な
う。SASエッチングによって、低濃度ソースLS間に
あったフィールド酸化膜44が、選択的に除去される。
熱酸化膜58の膜厚が薄いため、除去されるフィールド
酸化膜44の幅w3は、隣接する積層ゲート46の間隙
w2に比し、それほど狭くならない。このため、この後
のイオン注入、熱拡散によって形成される拡散ソース配
線の幅が確保される。SASエッチングに際し、熱酸化
膜58も高さ方向に浸食されて背が低くなるものの、S
ASエッチングの間、該熱酸化膜58によってゲートエ
ッジ部59は保護される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体記憶装置
およびその製造方法に関し、特に、半導体記憶装置を高
密度化するためのSAS(Self Aligned Source)技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】フラッシュEPROMなど不揮発性半導
体記憶装置のメモリアレイを高密度化するための方法と
して、SAS技術が知られている。図24A〜図25B
に基づいて、SAS技術を用いたメモリアレイの製造方
法を説明する。まず、図24Aに示すように、半導体基
板2の上にX方向を長手方向とするストライプ状に、素
子分離のためのフィールド酸化膜4を形成する。
【0003】つぎに、図24Bに示すように、ストライ
プ状のフィールド酸化膜4に直交するストライプ状(Y
方向を長手方向とするストライプ状)に、積層ゲート6
を形成する。積層ゲート6は、メモリセル(図25Bの
メモリセルMC参照)のチャネル形成領域CH上に、ゲ
ート酸化膜8、フローティングゲート10、ONO膜1
2、コントロールゲート14をこの順に積層した構造を
備えている。
【0004】積層ゲート6のうち、ゲート酸化膜8、フ
ローティングゲート10およびONO膜12は、各メモ
リセルごとに独立しているが、コントロールゲート14
は、同一列を構成するメモリセル(Y方向に並んだ複数
のメモリセル)をつなぐように形成されている。
【0005】つぎに、積層ゲート6およびフィールド酸
化膜4に対して自己整合的にドレインDおよび、低濃度
ソースLSを形成する。ドレインDおよび低濃度ソース
LSは、それぞれ、行方向(X方向)に隣接する2つの
メモリセル間で共用される。
【0006】つぎに、図25Aに示すように、ドレイン
Dを覆うようにレジスト16を形成し、レジスト16お
よび積層ゲート6をマスクとしてシリコン酸化物に対す
る選択性の高いエッチングをおこなう。このエッチング
をSASエッチングと呼ぶ。このSASエッチングによ
って、列方向(Y方向)に隣接する低濃度ソースLS間
に介在していたフィールド酸化膜4が、選択的に除去さ
れる。
【0007】この状態で、高濃度のヒ素(As)をイオ
ン注入する。したがって、高濃度のヒ素は、行方向に隣
接するメモリセル間で共用されるソース形成領域と、当
該ソース形成領域を列方向につなぐ領域すなわち先程の
SASエッチングによってフィールド酸化膜4が除去さ
れた領域とに注入される。
【0008】この後、加熱することにより、図25Bに
示すように、メモリセルの高濃度ソースHSをY方向に
連結した構造の拡散ソース配線15が形成される。この
ようにして、積層ゲート6に対し自己整合的に、拡散ソ
ース配線15を形成することができる。これが、SAS
技術である。SAS技術を用いることにより、半導体記
憶装置の集積度を向上させることができる。
【0009】しかし、上記のSAS技術には、次のよう
な問題点がある。図26に拡大して示すように、SAS
エッチングの際、メモリセルMCのゲート酸化膜8の端
部やソースSの表面がある程度浸食されてしまう。
【0010】これでは、メモリセルMCに対する書込み
や消去の際に重要な役割を果すゲートエッジ部19の形
状や表面状態が不安定になっしまう。すなわち、メモリ
セルMCに対する書込みや消去に要する電圧や、当該電
圧の印加時間に大きなバラ付きを生ずる。
【0011】このような問題を解決するために、図27
A〜図28Bに示すような改良されたSAS技術が提案
されている(特開平7−312395参照)。図27
A、図28Aは、図25Aの断面27Aに対応する部分
の断面図であり、改良されたSAS技術にかかるもので
ある。図27B、図28Bは、図25Aの断面27Bに
対応する部分の断面図であり、改良されたSAS技術に
かかるものである。
【0012】改良されたSAS技術においては、積層ゲ
ート6を形成した後、積層ゲート6に対し自己整合的
に、低濃度ソースLS、高濃度ソースHS、ドレインD
を形成し、その後、SASエッチングする前に、図27
Aおよび図27Bに示すように、積層ゲート6の側面に
シリコン酸化物で構成されたサイドウォール18を形成
する。
【0013】サイドウォール18は、周辺回路を構成す
るLDD(Lightly Doped Drain)型のMOSFETを
形成する工程において同時に形成される。すなわち、C
VD法(化学的気相成長法)等によりシリコン酸化物を
堆積させ、その後、異方性エッチングを行なう(エッチ
バックする)ことで、サイドウォール18が形成され
る。したがって、サイドウォール18は、X方向にかな
りの厚さを有する厚膜となる。
【0014】その後、図28Aおよび図28Bに示すよ
うに、SASエッチングを行なう。サイドウォール18
は、SASエッチングに際してある程度浸食されるもの
の、図28Bに示すように、ゲートエッジ部19の近傍
は、SASエッチング終了に至るまで、サイドウォール
18によって保護される。
【0015】その後、レジスト16、積層ゲート6およ
び取り残されたサイドウォール18をマスクとして、高
濃度のヒ素(As)をイオン注入し、加熱する。これに
より、図29に平面図で示すように、メモリセルの高濃
度ソースHSをY方向に連結した構造の拡散ソース配線
15が形成される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のSAS技術にも、次のような問題点があ
る。上記のように改良されたSAS技術を用いることに
よって、図28Bに示すゲートエッジ部19はSASエ
ッチングから保護されるものの、図29に示すように、
拡散ソース配線15の幅が、部分的に狭く(幅w1)な
ってしまう。
【0017】これは、取り残されたサイドウォール18
をマスクとして、高濃度のヒ素(As)をイオン注入す
るため、ヒ素イオンの注入幅が、当該サイドウォール1
8の幅(通常1500〜2000オングストローム程
度)の2倍(3000〜4000オングストローム程
度)に相当する分だけ、狭くなってしまうからである。
【0018】したがって、幅の狭い部分がネックとな
り、拡散ソース配線15の電気抵抗が大きくなってしま
う。このため、特に、データの書込み等に際し大きなソ
ース電流を流すタイプのメモリに適用した場合、各メモ
リ素子間で、電圧降下によるソース電位のバラ付きが大
きくなり、動作が不安定になるおそれがある。
【0019】このような場合、隣接する積層ゲート6の
間隙w2を大きくすれば、幅w1も大きくなるため、こ
のような問題は解決されるが、間隙w2を大きくするこ
とにより、メモリの集積度が犠牲になってしまう。たと
えば、0.35μm(3500オングストローム)のデ
ザインルールを用いたメモリにおいて、間隙w2を30
00〜4000オングストローム程度広げるとなると、
メモリ素子部分の集積度は、1/2程度に落ちてしま
う。
【0020】この発明は、このような問題点を解決し、
集積度が高く、かつ、動作時の信頼性の高い半導体記憶
装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段、発明の作用および効果】
請求項1の半導体記憶装置の製造方法においては、実質
的に積層ゲートの側面を覆う絶縁性薄膜を形成し、選択
エッチングによって、実質的に積層ゲートに対して自己
整合的に素子分離用絶縁膜を除去し、素子分離用絶縁膜
の除去された半導体領域を含む半導体領域に、実質的に
積層ゲートに対して自己整合的に第1の高濃度不純物領
域を形成することを特徴としている。
【0022】したがって、積層ゲートを構成する下部絶
縁膜の側面は絶縁性薄膜に覆われているため、選択エッ
チングによって浸食されることはない。このため、書込
み時等動作時の信頼性が高い。
【0023】また、絶縁性薄膜の厚さを薄く設定するこ
とにより、積層ゲートおよび絶縁性薄膜をマスクとして
第1の高濃度不純物領域を形成する際、第1の高濃度不
純物領域の幅の減少量を小さく抑えることができる。こ
のため、隣接する積層ゲートの間隙を大きくすることな
く、第1の高濃度不純物領域について所定幅を確保する
ことができる。この結果、集積度を犠牲にすることな
く、列方向に連続的に形成される第1の高濃度不純物領
域の電気抵抗の増大を防ぐことができる。
【0024】すなわち、集積度が高く、かつ、動作時の
信頼性が高い半導体記憶装置を実現することができる。
【0025】請求項2の半導体記憶装置の製造方法にお
いては、絶縁性薄膜を、シリコン酸化物を主成分とする
薄膜としたことを特徴としている。
【0026】したがって、熱酸化法やCVD法(化学的
気相成長法)などにより、薄い絶縁膜を容易に得ること
ができる。
【0027】請求項3の半導体記憶装置の製造方法にお
いては、絶縁性薄膜を、シリコン窒化物を主成分とする
薄膜としたことを特徴としている。
【0028】したがって、選択エッチングにおいてエッ
チングされにくいシリコン窒化物を用いることで、素子
分離用絶縁膜の厚さに対する積層ゲートの高さの比率が
より小さくなった場合であっても、選択エッチングにお
いて、下部絶縁膜の側面を保護することができる。ま
た、選択エッチングにおいて、積層ゲートの側面全体を
保護することができるので、動作時の信頼性を、より高
めることができる。
【0029】請求項4の半導体記憶装置の製造方法にお
いては、積層ゲートを形成した後、メモリアレイ部全体
にシリコン窒化物を主成分とする薄膜を堆積し、異方性
エッチングにより、堆積した厚さ分だけ当該薄膜を除去
することにより、少なくとも選択エッチングによって除
去すべき素子分離用絶縁膜の上にある当該薄膜を除去
し、その後、選択エッチングを行なうことを特徴として
いる。
【0030】したがって、素子分離用絶縁膜の上にある
シリコン窒化物を主成分とする薄膜を除去して、当該素
子分離用絶縁膜を露出させておくことにより、その後の
選択エッチングによって、素子分離用絶縁膜を容易に除
去することができる。
【0031】請求項5の半導体記憶装置の製造方法にお
いては、絶縁性薄膜を、シリコン酸化物を主成分とし実
質的に積層ゲートの側面を覆う第1の薄膜、およびシリ
コン窒化物を主成分とし実質的に第1の薄膜を覆う第2
の薄膜、を用いて構成したことを特徴としている。
【0032】したがって、電荷を捕獲しにくいシリコン
酸化物を主成分とする第1の薄膜を用いて積層ゲートの
側面を覆うことで、積層ゲートの側面において不用意に
電荷が捕獲されるのを防止することができる。また、選
択エッチングにおいてエッチングされにくいシリコン窒
化物を主成分とする第2の薄膜を用いて第1の薄膜を覆
うことで、選択エッチングにおいて、確実に下部絶縁膜
の側面を保護することができる上、積層ゲートの側面全
体を保護することができる。このため、動作時の信頼性
を、さらに高めることができる。
【0033】請求項6の半導体記憶装置の製造方法にお
いては、積層ゲートを形成する際、上部導電体層の上に
さらにシリコン窒化物を主成分とする第3の薄膜を形成
しておき、その後、実質的に積層ゲートの側面を覆うよ
うに第1の薄膜を形成し、その後、メモリアレイ部全体
に前記第2の薄膜を堆積し、異方性エッチングにより、
堆積した厚さ分だけ当該第2の薄膜を除去することによ
り、少なくとも選択エッチングによって除去すべき素子
分離用絶縁膜の上にある第2の薄膜を除去し、その後、
選択エッチングを行なうことを特徴としている。
【0034】つまり、上記異方性エッチング前において
は、積層ゲートの側面に形成された第1の薄膜の側面お
よび上部は、第2の薄膜により覆われている。したがっ
て、異方性エッチングにより、堆積した厚さ分だけ当該
第2の薄膜を除去したとしても、第1の薄膜の側面およ
び上部が露出することはない。このため、その後に行な
われる選択エッチングにおいて、第1の薄膜が浸食され
ることはない。すなわち、積層ゲートの側面を覆う第1
の薄膜と、第1の薄膜を覆う第2の薄膜とを用いて構成
される絶縁性薄膜を、容易に得ることができる。
【0035】請求項7の半導体記憶装置の製造方法にお
いては、絶縁性薄膜の厚さを、下部絶縁膜の厚さと同程
度の厚さないし下部絶縁膜の厚さの10倍程度の厚さと
したことを特徴としている。
【0036】したがって、第1の高濃度不純物領域から
下部絶縁膜を介して下部導電体層に流れるべき電流が、
絶縁性薄膜を介して下部導電体層に流れる可能性は極め
て低く、かつ、第1の高濃度不純物領域の幅の減少量を
小さく抑えることができる。すなわち、絶縁性薄膜の絶
縁性を確保しつつ、第1の高濃度不純物領域の幅の減少
量を小さく抑えることができる。
【0037】請求項8の半導体記憶装置の製造方法にお
いては、選択エッチングの後、素子分離用絶縁膜の除去
された半導体領域を含む半導体領域に、実質的に積層ゲ
ートおよび除去されなかった素子分離用絶縁膜に対して
自己整合的に、第1の高濃度不純物領域および第2の高
濃度不純物領域を形成することを特徴としている。
【0038】したがって、第2の高濃度不純物領域、お
よび、列方向に連続的に形成される第1の高濃度不純物
領域を、同一工程で形成することが可能となる。このた
め、マスク工程等煩雑な工程を伴う不純物導入工程の数
を低減することができる。すなわち、製造コストを低減
することができる。
【0039】請求項9の半導体記憶装置においては、積
層ゲートの側面を少なくとも実質的に下部絶縁膜の上端
まで覆う高さの絶縁性薄膜を備えたことを特徴としてい
る。
【0040】したがって、書込み等の動作時に重要な役
割を果す下部絶縁膜の側面近傍を絶縁性薄膜で覆って保
護することにより、より確実に、書込み等の動作の信頼
性を高めることができる。
【0041】なお、請求項において、「半導体基板に半
導体領域を設ける」とは、半導体基板に接して半導体領
域を形成する場合、半導体基板の上に形成した一層以上
の別の層の上に半導体領域を形成する場合、および、半
導体基板自体が半導体領域である場合を含む概念であ
る。
【0042】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]図12に、こ
の発明の一実施形態による半導体記憶装置であるフラッ
シュEPROMのメモリアレイ部の平面構成を概念的に
表わした図面を示す。このフラッシュEPROMは、不
揮発性の半導体記憶装置であり、メモリアレイ部26に
は、複数のメモリセルMC(図12において、破線で囲
んだ部分)が、直交する行列状に配置されている。な
お、メモリセルMCのX方向の並びを行、Y方向の並び
を列と呼ぶ。
【0043】図6に、メモリアレイ部26の一部を表わ
す斜視図を示す。メモリセルMCは、P型(第1導電
型)の半導体基板22(半導体領域)に設定されたチャ
ネル形成領域CHと、チャネル形成領域CHを挟んで配
置されたN型(第2導電型)のソースSおよびドレイン
D(第2の高濃度不純物領域)と、チャネル形成領域C
Hの上に形成された積層ゲート46を備えている。
【0044】ソースSは、N+型の高濃度ソースHS
と、高濃度ソースHSを取り囲むように形成されたN-
型の低濃度ソースLS(低濃度不純物領域)とを備えて
いる。ドレインDおよびソースSは、それぞれ、行方向
(X方向)に隣接する2つのメモリセル間で共用され
る。メモリセルのソースSのうち高濃度ソースHSは、
列方向(Y方向)に連結され、拡散ソース配線55(第
1の高濃度不純物領域)となっている。異なる行に属す
るメモリセルのドレインDは、フィールド酸化膜44
(第1の素子分離用絶縁膜)によって電気的に分離され
ている。
【0045】また、積層ゲート46は、ゲート酸化膜4
8(下部絶縁膜)、フローティングゲート50(下部導
電体層)、ONO膜52(上部絶縁膜)、コントロール
ゲート54(上部導電体層)をこの順に積層した構成を
備えている。積層ゲート46のうち、ゲート酸化膜4
8、フローティングゲート50およびONO膜52は、
各メモリセルごとに独立しているが、コントロールゲー
ト54は、同一列を構成するメモリセル(Y方向に並ん
だ複数のメモリセル)をつなぐように形成されている。
なお、図12の右上がりのハッチング部(細線)がコン
トロールゲート54を表わし、右下がりのハッチング部
(太線)がフローティングゲート50を表わす。
【0046】積層ゲート46の側面には、絶縁用薄膜で
ある熱酸化膜58が形成されている。熱酸化膜58の厚
さは、特に限定されるものではないが、ゲート酸化膜4
8の厚さと同程度の厚さないしゲート酸化膜48の厚さ
の10倍程度の厚さとするのが好ましい。この程度の厚
さにすれば、ソースSからゲート酸化膜48を介してフ
ローティングゲート50に流れるべき電流が、熱酸化膜
58を介してフローティングゲート50に流れる可能性
は極めて低く、かつ、拡散ソース配線55の幅の減少量
を小さく抑えることができるからである。たとえば、ゲ
ート酸化膜48の厚さを100オングストローム程度と
すると、熱酸化膜58の厚さを100〜1000オング
ストローム程度にするのが好ましい。
【0047】熱酸化膜58の膜厚制御が容易であれば、
より好ましくは、熱酸化膜58の厚さを、ゲート酸化膜
48の厚さと同程度の厚さないしゲート酸化膜48の厚
さの5倍程度の厚さ(上述の例では、100〜500オ
ングストローム程度)とするのがよい。さらに好ましく
は、熱酸化膜58の厚さを、ゲート酸化膜48の厚さと
同程度の厚さないしゲート酸化膜48の厚さの2倍程度
の厚さ(上述の例では、100〜200オングストロー
ム程度)とするのがよい。
【0048】すなわち、熱酸化膜58の厚さは、熱酸化
膜58を介してフローティングゲート50に流れる電流
が無視できる程度の厚さであれば、薄いほうがよいこと
になる。
【0049】ソースS側の熱酸化膜58は、後述するS
ASエッチングによりある程度除去されるものの、ゲー
ト酸化膜48の側面を覆う程度には残存している。
【0050】つぎに、このフラッシュEPROMの製造
方法について説明する。図1〜図6は、この発明の一実
施形態による半導体記憶装置であるフラッシュEPRO
Mの製造工程を説明するための斜視図である。図7A〜
図10Bは、各工程における主要部分の断面図である。
【0051】フラッシュEPROMを製造するには、図
1に示すように、まず、P型の半導体基板22を用意
し、LOCOS法を用いて、メモリアレイ部26の素子
分離領域42上に、フィールド酸化膜44を形成する。
フィールド酸化膜44は、X方向を長手方向とするスト
ライプ状に形成される。
【0052】なお、この実施形態においては、約100
0℃の水蒸気雰囲気中で加熱することにより、3000
オングストローム程度の膜厚を有するフィールド酸化膜
44を形成している。
【0053】つぎに、図2に示すように、ストライプ状
のフィールド酸化膜44に直交するストライプ状(Y方
向を長手方向とするストライプ状)に、積層ゲート46
を形成する。積層ゲート46は、つぎのようにして形成
する。
【0054】まず、半導体基板22の露出した素子形成
領域40(図1参照)の表面に、ゲート酸化膜48とな
る熱酸化膜を形成する。なお、この実施形態において
は、約900℃の乾燥雰囲気中で加熱することにより、
当該熱酸化膜を形成するようにしている。
【0055】この上に、フローティングゲート50とな
るポリシリコン層を、X方向を長手方向とするストライ
プ状に形成する。この実施形態においては、当該ポリシ
リコン層を、約620℃の温度下でCVD法を用いて形
成している。ポリシリコン層形成後、不純物であるリン
を該ポリシリコン層にドープしておく。このポリシリコ
ン層を覆うように、ONO膜52となるONO層を形成
する。
【0056】つぎに、コントロールゲート54となるポ
リシリコン層およびタングステンシリサイド(WSi)
層を形成する。この実施形態においては、当該ポリシリ
コン層を、約620℃の温度下でCVD法を用いて形成
している。最後に、このポリシリコン層、タングステン
シリサイド(WSi)層および上述のONO層、X方向
を長手方向とするストライプ状のポリシリコン層、熱酸
化膜をパタニングすることによって、積層ゲート46が
形成される。
【0057】なお、この実施形態においては、積層ゲー
ト46を構成する各層の厚さを、次のように設定してい
る。すなわち、ゲート酸化膜48の厚さ:約100オン
グストローム、フローティングゲート50の厚さ:約1
000オングストローム、ONO膜52の厚さ:約20
0オングストローム、コントロールゲートの厚さ:約3
000オングストローム(内、タングステンシリサイド
の厚さ:約1500オングストローム)である。
【0058】つぎに、積層ゲート46に対して自己整合
的に、N-型の低濃度ソースLSおよびN+型のドレイン
Dを形成する。低濃度ソースLSを形成するために、ド
レインDとなるべき領域をレジスト(図示せず)で覆っ
た後、低濃度ソースLSとなるべき領域に低濃度のリン
(P)を注入する。ドレインDを形成するために、低濃
度ソースLSとなるべき領域をレジスト(図示せず)で
覆った後、ドレインDとなるべき領域に高濃度のヒ素
(As)を注入する。その後、アニール(加熱)工程を
経て、低濃度ソースLSおよびドレインDが形成され
る。
【0059】上述のように、低濃度ソースLSおよびド
レインDは、それぞれ、行方向(X方向)に隣接する2
つのメモリセル間で共用される。
【0060】なお、低濃度ソースLSおよびドレインD
の形成工程と前後して、周辺回路を構成するNチャンネ
ル型MOSFETやPチャンネル型MOSFET(図示
せず)のLDD(Lightly Doped Drain)領域を形成し
ておく。
【0061】つぎに、図3に示すように、熱酸化を行な
うことにより、積層ゲート46の上面および側面に、熱
酸化膜58を形成する。絶縁性薄膜として熱酸化膜58
を用いれば、膜厚の制御が容易である上、膜組織が緻密
であるため絶縁性に優れており、好都合である。
【0062】この実施形態においては、熱酸化膜58の
厚さを、200オングストローム程度、すなわち、ゲー
ト酸化膜48の2倍程度の厚さに設定している。
【0063】したがって、ソースSからゲート酸化膜4
8を介してフローティングゲート50に流れるべき電流
が、熱酸化膜58を介してフローティングゲートに流れ
る可能性は極めて低く、かつ、拡散ソース配線55の幅
の減少量を小さく抑えることができる。すなわち、熱酸
化膜58の絶縁性を確保しつつ、拡散ソース配線55の
幅の減少量を小さく抑えることができる。
【0064】図3における断面7Aを図7Aに示す。ま
た、図3における断面7Bを図7Bに示す。図7Bに示
すように、熱酸化膜58は、積層ゲート46の上面およ
び側面全体を覆うように形成されている。なお、半導体
基板22のうち露出した部分にも、熱酸化膜58が形成
される。
【0065】つぎに、図4に示すように、ドレインDお
よび、積層ゲート46の一部を覆うように、Y方向を長
手方向とするストライプ状に、レジスト56を形成す
る。図4における断面8Aを図8Aに示す。また、図4
における断面8Bを図8Bに示す。
【0066】つぎに、図5に示すように、レジスト5
6、積層ゲート46および熱酸化膜58をマスクとして
シリコン酸化物に対する選択性の高い異方性エッチング
(SASエッチング)を行なう。図5における断面9A
を図9Aに示す。また、図5における断面9Bを図9B
に示す。
【0067】図9Aに示すように、SASエッチングに
よって、低濃度ソースLS(図4参照)間にあったフィ
ールド酸化膜44が、選択的に除去される。上述のよう
に、積層ゲート46の側面に形成される熱酸化膜58の
膜厚が薄いため、図9Aに示すように、除去されるフィ
ールド酸化膜44の幅w3は、隣接する積層ゲート46
の間隙w2に比し、それほど狭くなっていない。
【0068】SASエッチングに際し、フィールド酸化
膜44と同時に、露出した熱酸化膜58も高さ方向に浸
食され、図9Bのように、背が低くなる。しかし、SA
Sエッチングは、上述のように、異方性エッチングであ
るから、高さ方向に直交する方向(図中X方向、および
Y方向)には、あまり浸食されない。一方、上述のよう
に、フィールド酸化膜44の膜厚(3000オングスト
ローム程度)に比し、積層ゲート46の厚さ(4300
オングストローム程度)がかなり厚い。
【0069】したがって、フィールド酸化膜44の除去
が終了した時点でも、熱酸化膜58は、ある程度残存す
ることになる。つまり、SASエッチングが終了するま
で、積層ゲート46のゲートエッジ部59は、熱酸化膜
58によって覆われていることになる。
【0070】SASエッチングが終了すると、つぎに、
レジスト56、積層ゲート46、および取り残された熱
酸化膜58をマスクとして、高濃度のヒ素(As)をイ
オン注入する。上述のように、熱酸化膜58の膜厚が薄
いため、イオン注入の際のマスクとしての熱酸化膜58
のX方向の寸法(すなわち膜厚)は、SASエッチング
の場合と同様に、ほとんど問題とならない。
【0071】イオン注入された部分を、図9Aおよび図
9Bの×印で示す。すなわち、図5に示すように、高濃
度のヒ素は、低濃度ソースLSと、当該低濃度ソースL
SをY方向につなぐ領域すなわち先程のSASエッチン
グによってフィールド酸化膜44が除去された領域とに
注入される。
【0072】この後、レジスト56をはく離し、加熱す
ることにより、図6に示すように、メモリセルの高濃度
ソースHSが形成されるとともに、高濃度ソースHSを
Y方向に連結した構造の拡散ソース配線55が形成され
る。このようにして、実質的に積層ゲート46に対し自
己整合的に、拡散ソース配線55を形成することができ
る。図6における断面10Aを図10Aに示す。また、
図6における断面10Bを図10Bに示す。図10Aに
示すように、拡散ソース配線55の幅w4は、隣接する
積層ゲート46の間隙w2と同等程度あるいはそれ以上
でであることが分る。
【0073】この後、上述の周辺回路を構成するNチャ
ンネル型MOSFETやPチャンネル型MOSFET
(図示せず)のゲート側面にサイドウォールが形成さ
れ、ゲートおよび該サイドウォールをマスクとして、該
Nチャンネル型MOSFETのN+型のソース/ドレイ
ンやPチャンネル型MOSFETのP+型のソース/ド
レインが形成される。
【0074】なお、周辺回路を構成するNチャンネル型
MOSFETやPチャンネル型MOSFETのゲート側
面にサイドウォールが形成される際、同時に、メモリセ
ルの積層ゲート46の両側にも、サイドウォール(図示
せず)が形成される。
【0075】最後に、図示しないが、層間膜形成工程、
コンタクト形成工程、アルミ配線工程、パッシベーショ
ン膜形成工程等を経て、フラッシュEPROMが製造さ
れる。
【0076】このように、この実施形態においては、積
層ゲート46の側面を覆う熱酸化膜58を形成し、選択
エッチングによって、実質的に積層ゲート46に対して
自己整合的にフィールド酸化膜44を除去し、フィール
ド酸化膜44の除去された領域を含む半導体基板22
に、実質的に積層ゲート46に対して自己整合的に、高
濃度ソースHSをY方向に連結した構造の拡散ソース配
線55を形成するようにしている。
【0077】したがって、ゲート酸化膜48の側面を含
むゲートエッジ部59(図9B参照)は熱酸化膜58に
覆われているため、選択エッチングによって浸食される
ことはない。このため、メモリセルへの書込み時等動作
時の信頼性が高い。
【0078】また、熱酸化膜58の膜厚が薄いので、積
層ゲート46および該熱酸化膜58をマスクとして拡散
ソース配線55を形成する際、拡散ソース配線55の幅
の減少を抑制することができる。このため、隣接する積
層ゲート46の間隙を大きくすることなく、拡散ソース
配線55について所定幅を確保することができる。この
結果、集積度を犠牲にすることなく、列方向に連続的に
形成される拡散ソース配線55の電気抵抗の増大を防ぐ
ことができる。
【0079】すなわち、集積度が高く、かつ、動作時の
信頼性が高いフラッシュEPROM等のメモリ装置を実
現することができる。
【0080】なお、この実施形態においては、絶縁性薄
膜として、熱酸化膜58を用いたが、絶縁性薄膜とし
て、シリコン酸化物を主成分とする薄膜であって熱酸化
膜以外の薄膜、たとえば、CVD(化学的気相成長)法
を用いて形成したシリコン酸化膜を用いてもよい。CV
D法を用いてシリコン酸化膜を成膜することにより、比
較的低温下で、容易にシリコン酸化膜を得ることができ
る。
【0081】また、この実施形態においては、絶縁性薄
膜として、シリコン酸化物を主成分とする薄膜を用いた
が、絶縁性薄膜はこれに限定されるものではない。たと
えば、絶縁性薄膜として、シリコン窒化物を主成分とす
る薄膜を用いることもできる。
【0082】[第2の実施形態]絶縁性薄膜として、シ
リコン窒化物を主成分とする薄膜を用いた場合の製造方
法の一例を、図13〜図16を用いて説明する。
【0083】積層ゲート46を形成するまでの工程は、
上述の実施形態と同様である(図1、図2参照)。その
後、図13に示すように、絶縁性薄膜として、シリコン
窒化膜68を形成する。シリコン窒化膜68は、CVD
法を用いて、シリコン窒化物を薄膜状に堆積させること
により成膜する。
【0084】したがって、積層ゲート46の側面のみな
らず、積層ゲート46の上面、露出した半導体基板22
の上部、および、フィールド酸化膜44の上部に、薄膜
状のシリコン窒化膜68が形成されることになる。な
お、この実施形態においては、シリコン窒化膜68の膜
厚を200オングストローム程度に設定しているが、上
述の実施形態の場合と同様に、シリコン窒化膜68の膜
厚は、特に限定されるものではない。
【0085】つぎに、図14に示すように、ドレインD
および、積層ゲート46の一部を覆うように、Y方向を
長手方向とするストライプ状に、レジスト56を形成す
る。その後、レジスト56をマスクとして、シリコン窒
化物に対する選択性の高い異方性エッチングを行ない、
シリコン窒化膜68の膜厚分だけ、シリコン窒化膜68
を除去する。これにより、フィールド酸化膜44の上部
のシリコン窒化膜68が除去される。フィールド酸化膜
44の上部にシリコン窒化膜68があると、次工程のS
ASエッチングにおいて、フィールド酸化膜44を除去
できないからである。なお、露出した積層ゲート46の
上面および半導体基板22の上部に形成されたシリコン
窒化膜68も、同時に除去される。
【0086】つぎに、図15に示すように、レジスト5
6、積層ゲート46および側面に残されたシリコン窒化
膜68をマスクとしてシリコン酸化物に対する選択性の
高いSASエッチングを行なう。
【0087】図15に示すように、SASエッチングに
よって、低濃度ソースLS間にあったフィールド酸化膜
44(図14参照)が、選択的に除去される。
【0088】絶縁性薄膜として熱酸化膜58を用いた上
述の実施形態の場合と異なり、この実施形態において
は、SASエッチングに際し、絶縁性薄膜であるシリコ
ン窒化膜68はほとんど浸食されない。
【0089】このように、SASエッチングにおいてエ
ッチングされにくいシリコン窒化膜68を絶縁性薄膜と
して用いれば、仮に、フィールド酸化膜44の厚さに対
する積層ゲート46の高さの比率がより小さくなった場
合であっても、SASエッチングにおいて、積層ゲート
46のゲートエッジ部59が露出することはなく、確実
にゲートエッジ部59を保護することができる。また、
SASエッチングにおいて、ONO膜52の側面を含め
積層ゲート46の側面全体を保護することができるの
で、動作時の信頼性を、より高めることができる。
【0090】SASエッチング終了後の工程は、前述の
実施形態の場合と、ほぼ同様である。すなわち、レジス
ト56、積層ゲート46およびその側面に残されたシリ
コン窒化膜68をマスクとして、高濃度のヒ素(As)
をイオン注入し、その後、レジスト56をはく離し、加
熱することにより、図16に示すように、メモリセルの
高濃度ソースHSが形成されるとともに、高濃度ソース
HSをY方向に連結した構造の拡散ソース配線55が形
成される。このようにして、前述の実施形態と同様に、
実質的に積層ゲート46に対し自己整合的に、拡散ソー
ス配線55を形成することができるのである。
【0091】[第3の実施形態]図17〜図22は、こ
の発明のさらに他の実施形態による半導体記憶装置であ
るフラッシュEPROMの製造工程を説明するための斜
視図である。この実施形態においては、絶縁性薄膜78
として、第1の薄膜である熱酸化膜74および第2の薄
膜であるシリコン窒化膜76を用いている。
【0092】フィールド酸化膜44を形成する工程まで
は、上述の各実施形態と同様である(図1参照)。その
後、図17に示すように、ストライプ状の積層ゲート4
6を形成するが、この実施形態においては、積層ゲート
46の上部にシリコン窒化物により構成された第3の薄
膜であるキャップ材72を形成するようにしている。キ
ャップ材72を形成することにより、後述するように、
SASエッチングにおいて、熱酸化膜74が浸食される
のを防止することができる(図21参照)。
【0093】積層ゲート46およびキャップ材72を形
成する手順を説明する。コントロールゲート54となる
ポリシリコン層およびタングステンシリサイド(WS
i)層を堆積させる工程までは、上述の実施形態と同様
である。すなわち、ゲート酸化膜48となる熱酸化膜、
フローティングゲート50となるポリシリコン層、ON
O膜52となるONO層、コントロールゲート54とな
るポリシリコン層およびタングステンシリサイド(WS
i)層を、この順に形成する。
【0094】その後、キャップ材72となるシリコン窒
化膜を、減圧CVD法等を用いて堆積させる。この実施
形態においては、当該シリコン窒化膜の膜厚を800オ
ングストローム程度に設定している。
【0095】つぎに、このシリコン窒化膜、ポリシリコ
ン層およびタングステンシリサイド(WSi)層、ON
O層、X方向を長手方向とするストライプ状のポリシリ
コン層、熱酸化膜をパタニングすることによって、積層
ゲート46ならびにキャップ材72が形成される。な
お、積層ゲート46を構成する各層の厚さは、上述の実
施形態と同様であるが、特に限定されるものではない。
【0096】つぎに、積層ゲート46に対して自己整合
的に、N-型の低濃度ソースLSおよびN+型のドレイン
Dを形成するが、この工程は、上述の実施形態と同様で
ある。
【0097】つぎに、図18に示すように、熱酸化を行
なうことにより、積層ゲート46の側面に、熱酸化膜7
4を形成する。第1の薄膜として熱酸化膜74を用いれ
ば、膜厚の制御が容易である上、膜組織が緻密であるた
め絶縁性に優れており、好都合である。
【0098】図18に示すように、熱酸化膜74は、半
導体基板22のうち露出したシリコン部分にも形成され
る一方、シリコン窒化物で構成されたキャップ材72の
側面や上部には、ほとんど形成されない。したがって、
キャップ材72の側面等に極めて薄く熱酸化膜が形成さ
れたとしても、実用上ほとんど問題はない。ただし、極
く軽くエッチングを行なうことで、キャップ材72の側
面等に形成された極く薄い熱酸化膜を除去するようにす
れば、なおよい。
【0099】その後、図19に示すように、第2の薄膜
として、シリコン窒化膜76を形成する。シリコン窒化
膜76は、CVD法を用いて、シリコン窒化物を薄膜状
に堆積させることにより成膜する。
【0100】したがって、積層ゲート46の側面に形成
された上述の熱酸化膜74を覆うように、薄膜状のシリ
コン窒化膜76が形成されることになる。なお、キャッ
プ材72の側面および上面、半導体基板22上に形成さ
れた熱酸化膜76の上部、ならびに、フィールド酸化膜
44の上部にも、薄膜状のシリコン窒化膜76が形成さ
れることになる。
【0101】なお、この実施形態においては、熱酸化膜
74の厚さを、100オングストローム程度とし、シリ
コン窒化膜76の膜厚を100オングストローム程度に
設定している。すなわち、熱酸化膜74とシリコン窒化
膜76とを合せた絶縁性薄膜78の厚さを200オング
ストローム程度に設定している。ただし、上述の各実施
形態の場合と同様に、これら各膜厚は、特に限定される
ものではない。
【0102】つぎに、図20に示すように、レジスト5
6を形成し、レジスト56をマスクとして、シリコン窒
化物に対する選択性の高い異方性エッチングを行ない、
シリコン窒化膜76の膜厚分だけ、シリコン窒化膜76
を除去する。これにより、フィールド酸化膜44の上部
のシリコン窒化膜76が除去される。
【0103】上述のように、積層ゲート46の側面に形
成された熱酸化膜74の側面は、シリコン窒化膜76に
より覆われている。また、キャップ材72の側面(すな
わち、積層ゲート46の側面に形成された熱酸化膜74
の上部)にも、シリコン窒化膜76が形成されている。
【0104】したがって、上記異方性エッチングによっ
て、堆積した厚さ分だけシリコン窒化膜76を除去した
としても、積層ゲート46の側面に形成された熱酸化膜
74の側面および上面が露出することはない。
【0105】このため、その後に行なわれるSASエッ
チングにおいて、積層ゲート46の側面に形成された熱
酸化膜74が浸食されることはない。すなわち、キャッ
プ材72を形成しておくことにより、積層ゲート46の
側面を覆う熱酸化膜74と、熱酸化膜74を覆うシリコ
ン窒化膜76とを用いて構成される絶縁性薄膜78を、
容易に得ることができるのである。
【0106】なお、露出したキャップ材72の上面およ
び半導体基板22上に形成された熱酸化膜76の上部に
形成されたシリコン窒化膜76も、上記異方性エッチン
グによって、同時に除去される。
【0107】つぎに、図21に示すように、レジスト5
6、キャップ材72、残された絶縁性薄膜78をマスク
としてシリコン酸化物に対する選択性の高いSASエッ
チングを行なう。
【0108】図21に示すように、SASエッチングに
よって、低濃度ソースLS間にあったフィールド酸化膜
44(図20参照)が、選択的に除去される。一方、絶
縁性薄膜78は、外側がシリコン窒化膜76により構成
されているため、SASエッチングに際し、ほとんど浸
食されない。
【0109】このように、この実施形態においては、絶
縁性薄膜78を、実質的に積層ゲート46の側面を覆う
熱酸化膜74、および該熱酸化膜74を覆うシリコン窒
化膜76を用いて構成している。
【0110】したがって、シリコン窒化膜に比し電荷を
トラップ(捕獲)しにくい熱酸化膜74を用いて積層ゲ
ート46の側面を直接覆うことで、フローティングゲー
ト50に取込まれるべき電荷、あるいはフローティング
ゲート50から排出されるべき電荷が、不用意に絶縁性
薄膜にトラップされるのを防止することができる。この
ため、電荷がトラップされることによる電界の好まざる
変動(すなわち、書込み時、消去時等における不安定動
作の発生)を防止することができる。
【0111】また、SASエッチングにおいてエッチン
グされにくいシリコン窒化膜76を用いて熱酸化膜74
を覆うことで、SASエッチングにおいて、確実にゲー
トエッジ部59を保護することができる。また、SAS
エッチングにおいて、ONO膜52の側面を含め積層ゲ
ート46の側面全体を保護することができるので、動作
時の信頼性を、さらに高めることができる。
【0112】SASエッチング終了後の工程は、前述の
各実施形態の場合と、ほぼ同様である。すなわち、レジ
スト56、キャップ材72、積層ゲート46の側面に残
された絶縁性薄膜78をマスクとして、高濃度のヒ素
(As)をイオン注入し、その後、レジスト56をはく
離し、加熱することにより、図22に示すように、メモ
リセルの高濃度ソースHSが形成されるとともに、高濃
度ソースHSをY方向に連結した構造の拡散ソース配線
55が形成される。このようにして、前述の各実施形態
と同様に、実質的に積層ゲート46に対し自己整合的
に、拡散ソース配線55を形成することができるのであ
る。
【0113】[その他の実施形態]なお、図13〜図1
6に示す実施形態、および、図17〜図22に示す実施
形態においては、レジスト56を形成した後、シリコン
窒化膜68またはシリコン窒化膜76を、その膜厚分だ
け除去するようにしたが、シリコン窒化膜68またはシ
リコン窒化膜76をその膜厚分だけ除去する工程は、レ
ジスト56形成後に限定されるものではない。たとえ
ば、レジスト56形成前に、シリコン窒化膜68または
シリコン窒化膜76をその膜厚分だけ除去する工程を実
施するようにしてもよい。
【0114】また、上述の各実施形態においては、SA
Sエッチングを行なう前に、低濃度ソースLSおよびド
レインDを形成するとともに、SASエッチング終了後
に、高濃度ソースHSをY方向に連結した構造の拡散ソ
ース配線55を形成するよう構成したが、低濃度ソース
LS、ドレインD、拡散ソース配線55を形成する手順
は、これに限定されるものではない。たとえば、ドレイ
ンDおよび拡散ソース配線55を同一工程で形成するよ
うにしてもよい。
【0115】ドレインDおよび拡散ソース配線55を同
一工程で形成する場合の一例を、図1〜図12に示す実
施形態の場合を例に説明する。
【0116】まず、図1に示すように、フィールド酸化
膜44を形成したあと、積層ゲート46を形成する。そ
の後、図23に示すように、積層ゲート46に対して自
己整合的に、N-型の低濃度ソースLSのみを形成す
る。
【0117】その後、SASエッチング終了までの工程
は、上記図1〜図12に示す実施形態の場合とほぼ同様
である。ただし、本実施形態においては、SASエッチ
ング終了後、レジスト56をはく離し、その後、積層ゲ
ート46および残存するフィールド酸化膜44をマスク
として、高濃度のヒ素(As)をイオン注入するように
している。
【0118】したがって、その後の加熱により、図6に
示すように、ドレインDと、高濃度ソースHSをY方向
に連結した構造の拡散ソース配線55とが、同時に形成
される。
【0119】このように、この実施形態においては、S
ASエッチングの後、フィールド酸化膜44の除去され
た半導体領域を含む半導体基板22に、実質的に積層ゲ
ート46および除去されなかったフィールド酸化膜44
に対して自己整合的に、拡散ソース配線55およびドレ
インDを形成するようにしている。
【0120】したがって、ドレインD、および、高濃度
ソースHSをY方向に連結した構造のソース配線55
を、同一工程で形成することが可能となる。このため、
マスク工程等煩雑な工程を伴うイオン打込み工程の数を
低減することができる。すなわち、製造コストを低減す
ることができる。
【0121】なお、この実施形態のように、SASエッ
チングに用いたレジスト56を除去した後にイオン注入
工程を実施するような場合には、イオン注入工程に先立
ち、軽い熱酸化工程を実施しておくと、なおよい。熱酸
化膜を形成することで、半導体基板22の表面や積層ゲ
ート46の表面が、イオン注入の際にダメージを受ける
のを防止できるからである。
【0122】また、この実施形態においては、低濃度ソ
ースLSは、SASエッチングの前に形成するようにし
たが、拡散ソース配線55およびドレインD同様、低濃
度ソースLSも、SASエッチングの後に形成するよう
にしてもよい。この場合には、SASエッチングの後に
低濃度ソースLSを形成し、その後に、拡散ソース配線
55およびドレインDを形成する工程を実施することに
なる。
【0123】逆に、従来のように、SASエッチングの
前に、低濃度ソースLS、高濃度ソースHSおよびドレ
インDを形成しておき、SASエッチングの後で、高濃
度ソースHSをつないで拡散ソース配線55にするため
の工程を実施するようにしてもよい。
【0124】なお、上述の各実施形態においては、絶縁
性薄膜として、熱酸化膜、CVDにより形成したシリコ
ン酸化薄膜、シリコン窒化膜、熱酸化膜とシリコン窒化
膜とを重ねた積層薄膜を例示したが、絶縁性薄膜はこれ
に限定されるものではない。絶縁性薄膜として、たとえ
ば、シリコン酸化窒化膜(シリコン酸化物とシリコン窒
化物とが混在する薄膜)や、3層以上の積層薄膜などを
用いることもできる。また、上述の各実施形態において
は、上部絶縁膜としてONO膜52を例に説明したが、
上部絶縁膜はONO膜に限定されるものではない。たと
えば、単層のシリコン酸化膜により構成される上部絶縁
膜等を用いた半導体記憶装置にも適用することができ
る。
【0125】なお、上述の実施形態においては、半導体
記憶装置としてフラッシュEPROMを例に説明した
が、この発明はフラッシュEPROMに限定されるもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるフラッシュEPR
OMの製造工程を説明するためのメモリアレイ部26の
斜視図である。
【図2】この発明の一実施形態によるフラッシュEPR
OMの製造工程を説明するためのメモリアレイ部26の
斜視図である。
【図3】この発明の一実施形態によるフラッシュEPR
OMの製造工程を説明するためのメモリアレイ部26の
斜視図である。
【図4】この発明の一実施形態によるフラッシュEPR
OMの製造工程を説明するためのメモリアレイ部26の
斜視図である。
【図5】この発明の一実施形態によるフラッシュEPR
OMの製造工程を説明するためのメモリアレイ部26の
斜視図である。
【図6】この発明の一実施形態によるフラッシュEPR
OMの製造工程を説明するためのメモリアレイ部26の
斜視図である。
【図7】図7Aは、図3における断面7Aを表わす図面
である。図7Bは、図3における断面7Bを表わす図面
である。
【図8】図8Aは、図4における断面8Aを表わす図面
である。図8Bは、図4における断面8Bを表わす図面
である。
【図9】図9Aは、図5における断面9Aを表わす図面
である。図9Bは、図5における断面9Bを表わす図面
である。
【図10】図10Aは、図6における断面10Aを表わ
す図面である。図10Bは、図6における断面10Bを
表わす図面である。
【図11】図4の状態におけるメモリアレイ部の平面構
成を概念的に表わした図面である。
【図12】この発明の一実施形態によるフラッシュEP
ROMのメモリアレイ部の平面構成を概念的に表わした
図面である。
【図13】この発明の他の実施形態によるフラッシュE
PROMの製造工程を説明するためのメモリアレイ部2
6の斜視図である。
【図14】この発明の他の実施形態によるフラッシュE
PROMの製造工程を説明するためのメモリアレイ部2
6の斜視図である。
【図15】この発明の他の実施形態によるフラッシュE
PROMの製造工程を説明するためのメモリアレイ部2
6の斜視図である。
【図16】この発明の他の実施形態によるフラッシュE
PROMの製造工程を説明するためのメモリアレイ部2
6の斜視図である。
【図17】この発明のさらに他の実施形態によるフラッ
シュEPROMの製造工程を説明するためのメモリアレ
イ部26の斜視図である。
【図18】この発明のさらに他の実施形態によるフラッ
シュEPROMの製造工程を説明するためのメモリアレ
イ部26の斜視図である。
【図19】この発明のさらに他の実施形態によるフラッ
シュEPROMの製造工程を説明するためのメモリアレ
イ部26の斜視図である。
【図20】この発明のさらに他の実施形態によるフラッ
シュEPROMの製造工程を説明するためのメモリアレ
イ部26の斜視図である。
【図21】この発明のさらに他の実施形態によるフラッ
シュEPROMの製造工程を説明するためのメモリアレ
イ部26の斜視図である。
【図22】この発明のさらに他の実施形態によるフラッ
シュEPROMの製造工程を説明するためのメモリアレ
イ部26の斜視図である。
【図23】この発明のさらに別の実施形態によるフラッ
シュEPROMの製造工程を説明するためのメモリアレ
イ部26の斜視図である。
【図24】図24Aおよび図24Bは、従来のSAS技
術を用いたメモリアレイの製造方法を説明するための斜
視図である。
【図25】図25Aおよび図25Bは、従来のSAS技
術を用いたメモリアレイの製造方法を説明するための斜
視図である。
【図26】従来のSAS技術を用いたメモリアレイの製
造方法におけるメモリセルMC部分の断面を示す図面で
ある。
【図27】図27Aは、図25Aの断面27Aに対応す
る部分の断面図であり、従来の他のSAS技術にかかる
ものである。図27Bは、図25Aの断面27Bに対応
する部分の断面図であり、従来の他のSAS技術にかか
るものである。
【図28】図28Aは、図25Aの断面27Aに対応す
る部分の断面図であり、従来の他のSAS技術にかかる
ものである。図28Bは、図25Aの断面27Bに対応
する部分の断面図であり、従来の他のSAS技術にかか
るものである。
【図29】従来の他のSAS技術を用いたメモリアレイ
の平面構成を概念的に表わした図面である。
【符号の説明】
44・・・・・・フィールド酸化膜 46・・・・・・積層ゲート 56・・・・・・レジスト 58・・・・・・熱酸化膜 59・・・・・・ゲートエッジ部 LS・・・・・・低濃度ソース w2・・・・・・隣接する積層ゲート46の間隙 w3・・・・・・フィールド酸化膜44の幅

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の(A)ないし(C)、(A)半導体
    基板に設けられた半導体領域に設定された第1導電型の
    チャネル形成領域、(B)チャネル形成領域を挟んで配
    置された第2導電型の第1の高濃度不純物領域および第
    2の高濃度不純物領域、(C)チャネル形成領域の上に
    形成された下記の(c1)ないし(c4)を有する積層ゲート、
    (c1)チャネル形成領域の上に形成された下部絶縁膜、(c
    2)下部絶縁膜の上に形成された下部導電体層、(c3)下部
    導電体層の上に形成された上部絶縁膜、(c4)上部絶縁膜
    の上に形成された上部導電体層、を持つ複数のメモリセ
    ル、を行列配置したメモリアレイ部であって、同一列に
    属するメモリセルの上部導電体層は連続的に形成され、
    各メモリセルの第1の高濃度不純物領域および第2の高
    濃度不純物領域は行方向に隣接するメモリセル間でそれ
    ぞれ連続して形成され、第1の高濃度不純物領域を挟ん
    で隣接する2つの列に属するメモリセルの第1の高濃度
    不純物領域は列方向に連続的に形成され、第2の高濃度
    不純物領域を挟んで隣接する2つの列に属するメモリセ
    ルの第2の高濃度不純物領域は素子分離用絶縁膜によっ
    て列方向に相互に電気的に分離されているメモリアレイ
    部、 を備えた半導体記憶装置、を製造する方法であって、 半導体領域の上に、メモリセルの行方向にストライプ状
    に素子分離用絶縁膜を形成し、 半導体領域およびストライプ状の素子分離用絶縁膜の上
    に、メモリセルの列方向にストライプ状に積層ゲートを
    形成し、 実質的に積層ゲートの側面を覆う絶縁性薄膜を形成し、 選択エッチングによって、実質的に積層ゲートに対して
    自己整合的に素子分離用絶縁膜を除去し、 素子分離用絶縁膜の除去された半導体領域を含む半導体
    領域に、実質的に積層ゲートに対して自己整合的に第1
    の高濃度不純物領域を形成することを特徴とする半導体
    記憶装置の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1の半導体記憶装置の製造方法にお
    いて、 前記絶縁性薄膜を、シリコン酸化物を主成分とする薄膜
    としたことを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】請求項1の半導体記憶装置の製造方法にお
    いて、 前記絶縁性薄膜を、シリコン窒化物を主成分とする薄膜
    としたことを特徴とするもの。
  4. 【請求項4】請求項3の半導体記憶装置の製造方法にお
    いて、 前記積層ゲートを形成した後、メモリアレイ部全体に前
    記シリコン窒化物を主成分とする薄膜を堆積し、 異方性エッチングにより、堆積した厚さ分だけ当該薄膜
    を除去することにより、少なくとも前記選択エッチング
    によって除去すべき素子分離用絶縁膜の上にある当該薄
    膜を除去し、 その後、前記選択エッチングを行なうことを特徴とする
    もの。
  5. 【請求項5】請求項1の半導体記憶装置の製造方法にお
    いて、 前記絶縁性薄膜を、シリコン酸化物を主成分とし実質的
    に積層ゲートの側面を覆う第1の薄膜、およびシリコン
    窒化物を主成分とし実質的に第1の薄膜を覆う第2の薄
    膜、を用いて構成したことを特徴とするもの。
  6. 【請求項6】請求項5の半導体記憶装置の製造方法にお
    いて、 前記積層ゲートを形成する際、上部導電体層の上にさら
    にシリコン窒化物を主成分とする第3の薄膜を形成して
    おき、 その後、実質的に積層ゲートの側面を覆うように前記第
    1の薄膜を形成し、 その後、メモリアレイ部全体に前記第2の薄膜を堆積
    し、 異方性エッチングにより、堆積した厚さ分だけ当該第2
    の薄膜を除去することにより、少なくとも前記選択エッ
    チングによって除去すべき素子分離用絶縁膜の上にある
    第2の薄膜を除去し、 その後、前記選択エッチングを行なうことを特徴とする
    もの。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項6の半導体記憶装置
    の製造方法において、 前記絶縁性薄膜の厚さを、前記下部絶縁膜の厚さと同程
    度の厚さないし下部絶縁膜の厚さの10倍程度の厚さと
    したことを特徴とするもの。
  8. 【請求項8】請求項1ないし請求項7の半導体記憶装置
    の製造方法において、 前記選択エッチングの後、前記素子分離用絶縁膜の除去
    された半導体領域を含む半導体領域に、実質的に前記積
    層ゲートおよび除去されなかった素子分離用絶縁膜に対
    して自己整合的に、前記第1の高濃度不純物領域および
    第2の高濃度不純物領域を形成することを特徴とするも
    の。
  9. 【請求項9】下記の(A)ないし(C)、(A)半導体
    基板に設けられた半導体領域に設定された第1導電型の
    チャネル形成領域、(B)チャネル形成領域を挟んで配
    置された第2導電型の第1の高濃度不純物領域および第
    2の高濃度不純物領域、(C)チャネル形成領域の上に
    形成された下記の(c1)ないし(c4)を有する積層ゲートで
    あって、当該積層ゲートの側面を少なくとも実質的に下
    部絶縁膜の上端まで覆う高さの絶縁性薄膜を伴う積層ゲ
    ート、(c1)チャネル形成領域の上に形成された下部絶縁
    膜、(c2)下部絶縁膜の上に形成された下部導電体層、(c
    3)下部導電体層の上に形成された上部絶縁膜、(c4)上部
    絶縁膜の上に形成された上部導電体層、を持つ複数のメ
    モリセル、を行列配置したメモリアレイ部であって、同
    一列に属するメモリセルの上部導電体層は連続的に形成
    され、各メモリセルの第1の高濃度不純物領域および第
    2の高濃度不純物領域は行方向に隣接するメモリセル間
    でそれぞれ連続して形成され、第1の高濃度不純物領域
    を挟んで隣接する2つの列に属するメモリセルの第1の
    高濃度不純物領域は列方向に連続的に形成され、第2の
    高濃度不純物領域を挟んで隣接する2つの列に属するメ
    モリセルの第2の高濃度不純物領域は素子分離用絶縁膜
    によって列方向に相互に電気的に分離されているメモリ
    アレイ部、を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
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