JP4057081B2 - 不揮発性半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複合ゲート構造のトランジスタと単一ゲート構造のトランジスタもった半導体装置及びその製造方法に関し、特に、浮遊ゲートと制御ゲートの複合ゲート構造の不揮発性メモリセルと、制御ゲートのみの単一ゲート構造のトランジスタを含む不揮発性半導体装置、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電源を切っても情報が消えない不揮発性半導体記憶装置のうち、EPROM(Electrically Programmable Read Only Memory) は、個々のメモリセルへの情報の書き込みが電気的にでき、また、フラッシュメモリなどのEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)は、個々のメモリセルへの情報の書き込み、消去が電気的にできるという特徴を有する。
【0003】
このようなEPROMやEEPROMなどのメモリセルとしては、一般に、多結晶シリコン膜からなる浮遊ゲートと制御ゲートの2つのゲート電極が絶縁膜を介して積層された複合ゲート構造のMOSトランジスタが用いられている。そして、メモリセルトランジスタ以外の、例えば周辺回路領域に形成されるMOSトランジスタの単一ゲート構造のゲート電極としては、メモリセルトランジスタの浮遊ゲートおよび制御ゲートと同時に成膜された2層の多結晶シリコン膜を用いることにより、半導体装置の製造工程を簡略化するようにしている。このような構成は、例えば特開昭59−74677号公報、特開平7−183411号公報、特開平5−48046号公報に開示されている。
【0004】
前記特開昭59−74677においては、メモリトランジスタの浮遊ゲートと制御ゲートとを含む複合ゲートと、周辺トランジスタの単一構造のゲートを、共に第1の多結晶シリコン膜、絶縁膜、第2の多結晶シリコン膜の3層により形成している。
【0005】
そして、周辺トランジスタにおいては、第1、第2の多結晶シリコン膜を絶縁膜に形成した開口を通して電気的に一体に接続することにより、実質的に単層構造のゲートと同一にしている。
【0006】
しかし、前記特開昭59−74677の記憶装置は、周辺トランジスタのゲート電極を構成する、第1、第2の多結晶シリコン膜の間の絶縁膜の所定箇所に開口を形成することが必要なため、工程が複雑になる問題があった。
【0007】
また、特開平7−183411号公報、特開平5−48046号公報には、第1の多結晶シリコン膜、シリコン酸化膜、第2の多結晶シリコン膜を順次積層してメモリセルトランジスタの浮遊ゲート及び制御ゲートを形成し、一方周辺回路トランジスタの制御ゲートは第2の多結晶シリコン膜を直接第1のシリコン多結晶膜の上に積層することにより形成することが開示されている。
【0008】
しかし、メモリセルトランジスタの複合ゲートと、周辺回路トランジスタのゲート電極とを、第1、第2の多結晶シリコン膜の積層により構成する場合、第1、第2の多結晶シリコン膜は、配線としても使用されるため、リンのような不純物を導入して抵抗を小さくすることが必要であるが、特開平7−183411号公報、特開平5−48046号公報のいずれもそれに関しては何も示されていなかった。
【0009】
なお、記憶トランジスタの複合ゲートを、低濃度にリンをドープした第1の多結晶シリコン膜と、層間絶縁膜と、高濃度にリンをドープした第2の多結晶シリコン膜を順次積層して形成することが、特開平2−3289号公報に開示されている。
【0010】
一般に、浮遊ゲート、制御ゲートを構成する第1、第2の多結晶シリコン膜にリンのような不純物を導入する方法として、加速された不純物イオンを注入するイオン注入法と、炉の中でオキシ塩化リンを気化させて気相から多結晶シリコン膜中にリンを拡散させる気相拡散法、または熱拡散法がある。
【0011】
ところが、熱拡散法では不純物濃度が拡散温度に対応した固溶度で決められてしまうため、不純物を低濃度に多結晶シリコン膜内に導入するのが困難である。メモリセルトランジスタの第1の多結晶シリコン膜の不純物濃度が高くなると、ゲート酸化膜と第1の多結晶シリコン膜との界面状態が悪化し、浮遊ゲートである第1の多結晶シリコン膜への電子の注入および排出が均一に行われなくなり、メモリセルが安定に動作しなくなってしまう。
【0012】
一方、イオン注入法では、ゲート酸化膜の破壊や基板の結晶欠陥の発生のために、第1の多結晶シリコン膜を十分に低抵抗化できる量の不純物を導入するのが困難である。第1の多結晶シリコン膜を十分に低抵抗化できないと、周辺トランジスタの、第1および第2の多結晶シリコン膜からなるゲート電極の抵抗が高くなる。
【0013】
そして、ゲート電極の抵抗が高くなると、ゲート電極に電圧が印加されたときに第1の多結晶シリコン膜が空乏化し、周辺トランジスタのしきい値電圧が安定しなくなってしまう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従来は、メモリセルトランジスタおよびメモリセルトランジスタ以外のトランジスタがともに2層の多結晶シリコン膜構造を有する不揮発性半導体記憶装置において、下層の多結晶シリコン膜の不純物濃度が、メモリセルトランジスタに必要な条件とこれ以外のトランジスタに必要な条件とを同時に満たすようにすることができなかった。
【0015】
また、特開昭59−74677号公報の記憶装置は、周辺トランジスタ形成領域である素子活性領域において、ゲート電極を構成する第1および第2の多結晶シリコン膜は、この第1および第2の多結晶シリコン膜の間の絶縁膜の所定箇所に開口部を介して接続されていた。
【0016】
このために、この第2の多結晶シリコン膜に含有する不純物濃度を高く設定した場合には、この第2の多結晶シリコン膜に含有した不純物が、前記開口部を介して下方に拡散し、ゲート酸化膜と第1の多結晶シリコン膜との界面状態を悪化するという問題が生じていた。
【0017】
本発明は前述の問題点にかんがみ、複合ゲート構造をもった第1のトランジスタと、単一ゲート構造をもった第2のトランジスタを含む半導体装置であって、前記複合ゲート構造と前記単一ゲート構造が共に、第1の多結晶シリコン膜と第2の多結晶シリコン膜との積層により形成することができ、かつ前記複合ゲート構造を構成する第1の多結晶シリコン膜の不純物濃度と、前記単一ゲート構造を構成する前記第1の多結晶シリコン膜の不純物濃度とを互いに独立に制御することのできる半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0018】
本発明は、浮遊ゲート及び制御ゲートを有するメモリセルトランジスタと、単一ゲート構造に形成されたMOSトランジスタとを含む不揮発性半導体装置の製造方法において、
半導体基板の前記メモリセルトランジスタを形成する第1の領域の表面上に第1の絶縁膜を形成し、前記MOSトランジスタを形成する第2の領域の表面上に第2の絶縁膜を形成する工程と、
前記半導体基板の全面に前記メモリセルトランジスタの浮遊ゲート及び前記MOSトランジスタの単一ゲートとなる第1の多結晶シリコン膜を形成する工程と、
前記第1の多結晶シリコン膜に、所定の第1の濃度で不純物をイオン注入法により導入する工程と、
前記第1の領域において、前記第1の多結晶シリコン膜を所定の形状にパターニングする工程と、
前記半導体基板の前記第2の領域を除き、少なくとも前記第1の領域上に少なくともシリコン窒化膜を含む第3の絶縁膜を形成する工程と、
前記半導体基板の全面に前記メモリセルトランジスタの制御ゲート及び前記MOSトランジスタの単一ゲートとなる第2の多結晶シリコン膜を形成する工程と、
前記第2の多結晶シリコン膜に前記第1の濃度よりも高い所定の第2の濃度で不純物を熱拡散法により導入して、
前記第1の領域においては、前記第2の多結晶シリコン膜を前記第2の濃度の不純物膜とするとともに、前記第3の絶縁膜で前記第2の濃度の不純物の導入を阻止して前記第1の多結晶シリコン膜を前記第1の濃度の不純物膜とし、前記第2の領域においては、前記第2の多結晶シリコン膜及び前記第1の多結晶シリコン膜を前記第2の濃度の不純物膜とする工程と
を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法である。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明による第1の実施形態によるEEPROMの製造方法を、図1を参照しながら説明する。図1の(a)〜(d)において、左側はメモリセル領域に形成されるメモリセルトランジスタを示し、右側は周辺回路領域に形成されるMOSトランジスタ(周辺トランジスタ)を示している。
【0025】
第1の実施形態のEEPROMを製造するには、まず、図1(a)に示すように、シリコン基板1の表面にLOCOS法により膜厚500nm程度のフィールド酸化膜2による素子分離領域を形成する。そして、メモリセル領域においてフィールド酸化膜2による素子分離領域に囲まれた活性領域のシリコン基板1上に熱酸化法により膜厚10〜12nm程度のトンネル酸化膜3を形成する。
【0026】
しかる後、周辺回路領域においてフィールド酸化膜2に囲まれた活性領域のシリコン基板1上に熱酸化法により膜厚10〜40nm程度のゲート酸化膜4を形成する。なお、トンネル酸化膜3とゲート酸化膜4との形成順序は逆であってもよいし、同時であってもよい。
【0027】
次に、図1(b)に示すように、膜厚150nm程度の実質的には均一の厚みをもった多結晶シリコン膜5をCVD法により全面に形成する。
【0028】
次に、図1(c)に示すように、イオン注入法により、多結晶シリコン膜5の不純物濃度が1×1018〜1×1019Atom/cm3 程度となるようにリンを打ち込む。多結晶シリコン膜5の不純物濃度がこれを超えた場合には、メモリセル領域においてトンネル酸化膜3と多結晶シリコン膜5との界面状態が悪化し、浮遊ゲートである多結晶シリコン膜5への電子の注入および排出が均一に行われなくなって好ましくない。なお、リンの代わりに砒素をイオン注入してもよい。
【0029】
次に、図1(d)に示すように、メモリセル領域の多結晶シリコン膜5をパターニングして浮遊ゲート形状に加工する。
【0030】
次に、図2(a)に示すように、CVD法などにより、ONO膜(シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜)6を全面に形成する。このONO膜6を構成する2層のシリコン酸化膜の膜厚はともに10nm程度であり、シリコン窒化膜の膜厚は20nm程度であり、ONO膜6全体の酸化膜換算膜厚は30nm程度である。
【0031】
次に、図2(b)に示すように、メモリセル領域を被覆するパターンのフォトレジスト(図示せず)をマスクとして用いたエッチングを施して、周辺回路領域に形成されたONO膜6を総て除去する。
【0032】
次に、図2(c)に示すように、膜厚150nm程度の均一な厚みをもった多結晶シリコン膜7をCVD法により全面に形成する。
【0033】
次に、図2(d)に示すように、オキシ塩化リン(POCl3 :三塩化ホスホリル)を気化させた炉の中で熱処理を施すことによる気相拡散法によって、多結晶シリコン膜7にリンを拡散させる。このリンの気相拡散は、多結晶シリコン膜7の不純物濃度が多結晶シリコン膜5の不純物濃度の少なくとも10倍となるように、多結晶シリコン膜7の不純物濃度が1×1020〜1×1021Atom/cm3 程度となるまで行う。なお、リンの代わりに砒素を拡散させてもよい。
【0034】
このとき、周辺回路領域では多結晶シリコン膜5と多結晶シリコン膜7とが接触しているため、多結晶シリコン膜5にも多結晶シリコン膜7からリンが拡散し、多結晶シリコン膜5の不純物濃度も1×1020〜1×1021Atom/cm3 程度となる。一方、メモリセル領域では、多結晶シリコン膜5と多結晶シリコン膜7との間には、緻密でリンの拡散速度が遅いシリコン窒化膜を含むONO膜6が介在している。このため、リンはメモリセル領域ではONO膜6を通って多結晶シリコン膜5にまで拡散していかない。したがって、メモリセル領域の多結晶シリコン膜5の不純物濃度は、1×1018〜1×1019Atom/cm3 程度のままとなる。
【0035】
しかる後、フォトレジスト(図示せず)を全面に塗布した後、メモリセル領域においてはメモリセルトランジスタ11の制御ゲート15のパターン(図3)に、周辺回路領域においては周辺トランジスタ12のゲート電極16のパターン(図4)に、このフォトレジストをそれぞれパターニングする。
【0036】
そして、パターニングされたフォトレジストをマスクとして、多結晶シリコン膜7、ONO膜6および多結晶シリコン膜5に異方性エッチングを施す。これにより、メモリセル領域には多結晶シリコン膜5からなる浮遊ゲートと多結晶シリコン膜7からなる制御ゲートとが形成されるとともに、周辺回路領域には多結晶シリコン膜5、7からなる周辺トランジスタのゲート電極が形成される。
【0037】
この後、制御ゲートやゲート電極をマスクとしたイオン注入を行ってメモリセルトランジスタ11および周辺トランジスタ12にソース・ドレインとなる不純物拡散層18、19を形成する工程や、さらにメモリセルトランジスタ11および周辺トランジスタ12の全体が覆われるような層間絶縁膜(図示せず)を形成する工程などを行って、EEPROMが完成する。
【0038】
このように、本実施形態では、イオン注入法により多結晶シリコン膜5に比較的低濃度のリンを導入し、メモリセル領域の少なくとも多結晶シリコン膜5上にだけONO膜6を残存させているので、気相拡散法により多結晶シリコン膜7に比較的高濃度のリンを導入する際、ONO膜6中のシリコン窒化膜がリンの拡散ストッパとして機能する。したがって、メモリセル領域の多結晶シリコン膜5の不純物濃度を比較的低濃度に保つことができるとともに、周辺回路領域の多結晶シリコン膜5の不純物濃度を比較的高濃度にすることができる。
【0039】
本実施形態では、周辺トランジスタのゲート電極を構成する多結晶シリコン膜5、7とメモリトランジスタの制御ゲートを構成する多結晶シリコン膜7は、ほぼ同じ導電率で、メモリトランジスタの浮遊ゲートを構成する多結晶シリコン膜5よりも高い導電率である。また、多結晶シリコン膜5と7は、実質的に均一の断面をもっているので、周辺トランジスタのゲート電極を構成する多結晶シリコン膜5、7とメモリトランジスタの制御ゲートを構成する多結晶シリコン膜7は、ほぼ同じ抵抗値をもっている。
【0040】
よって、メモリセルトランジスタ11のトンネル酸化膜3と多結晶シリコン膜5との界面を良好な状態に保つことができ、且つ、周辺トランジスタ12のゲート電極を十分に低抵抗化することができる。この結果、信頼性が高く、高速動作可能なEEPROMを製造することができるようになる。
【0041】
なお、本実施形態では図2(b)の工程において周辺回路領域に形成されたONO膜6を総て除去するようにしたが、周辺回路領域に形成されたONO膜6を周辺トランジスタが形成されている領域にある部分のみを除去するようにしてもよい。このときもONO膜6の除去された部分を通じて気相拡散法で導入したリンが多結晶シリコン膜5にまで拡散していくため、周辺回路領域の多結晶シリコン膜5の不純物濃度を比較的高濃度にすることができる。
【0042】
さらに、この場合、メモリセルトランジスタ11の縦方向の膜構造と周辺トランジスタ12の縦方向の膜構造とがほぼ同一となるので、前述した多結晶シリコン膜7、ONO膜6および多結晶シリコン膜5に異方性エッチングを施して浮遊ゲートなどを形成する工程において、これらの加工性が向上するという利点がある。
【0043】
また、本実施形態ではメモリセルトランジスタ11と同時に形成されるMOSトランジスタとして周辺回路領域のMOSトランジスタ12を例に説明したが、本実施形態は、例えばEEPROMのメモリセルトランジスタ11のスイッチング用の選択トランジスタであるMOSトランジスタなどをメモリセルトランジスタ11と同時に形成する場合にも適用することが可能である。さらに、本実施形態は、EEPROMの製造だけではなく、メモリセルトランジスタおよびメモリセルトランジスタ以外のトランジスタがともに2層の多結晶シリコン膜構造を有する不揮発性半導体記憶装置であれば、EPROMなどの他の不揮発性半導体記憶装置の製造にも適用することが可能である。
【0044】
次に、本願に係る発明には含まれない参考形態を、図5の(a)及び(b)を参照して説明する。図5(a)は、本参考形態の第参考例の製造工程における周辺トランジスタのゲート電極部分の断面を示し、図5の(b)のX−X線に沿った断面図である。また、図5の(b)は、第参考例の周辺トランジスタを含む領域の平面図を示している。
【0045】
この第参考形態においても、第1の実施形態における図1の(a)〜図2の(a)の工程と実質的に同じ工程が実行される。第参考形態が第1の実施形態と異なるのは、図2の(b)の工程である。第1の実施形態においては、図2の(b)の工程において周辺トランジスタの形成される領域のONO膜が除去されたが、第参考形態においては、周辺トランジスタの形成される活性領域(図5の(b)の21)を含む領域23をマスクして、領域23に存在するONO膜は残し、フィールド酸化膜2の形成される素子分離領域に存在するONO膜のみを除去する。
【0046】
したがって、第参考形態においては、図2の(b)の工程に相当する工程において、周辺トランジスタの第1の多結晶シリコン膜5の上方の、活性領域のほぼ上方部分にONO膜が残存する。
【0047】
また、図2の(c)に相当する工程においては、周辺トランジスタの第1、第2の多結晶シリコン膜5、7の間の部分に図5の(a)に示されるようにONO膜が残存する。すなわち、第参考形態における図2の(c)の工程において、右側の周辺トランジスタの断面は、図5の(a)に示されるようになる。
【0048】
この結果、図2の(d)の第2の多結晶シリコン膜77に不純物イオンを導入する工程において、第1の多結晶シリコン膜5の活性領域にある部分(図5の(b)の5a)は、不純物イオンが導入されず濃度が低いままで抵抗が高くなるが、ゲート電極の配線として機能する第1の多結晶シリコン膜5のフィールド酸化膜の上の部分(図5の(b)の5b)は、第2の多結晶シリコン膜7と同じ不純物濃度となり抵抗が低くなり、回路の動作の遅延が防止される。また、メモリセルトランジスタのトンネル酸化膜の場合と同じ理由により、周辺トランジスタのゲート酸化膜4の信頼性が高くなる。
【0049】
なお、図5の(b)の19は、周辺トランジスタのドレイン/ソース領域24or25はドレイン/ソース領域を配線層(図示せず)に接続するためのコンタクトホールである。
また、図5の(b)の22は、周辺トランジスタのゲート電極5を配線層(図示せず)に接続するためのコンタクトホールである。
【0050】
次に、本願に係る発明には含まれない参考形態を、図6を参照して説明する。この第参考形態は、第参考形態における、図5の(a)の工程(第1の実施形態の図2の(c)の工程に相当)の後、第2の多結晶シリコン膜7の上に層間絶縁膜26を形成した後、フォトリソグラフィー及びエッチング技術により、この層間絶縁膜26及び第2の多結晶シリコン膜7にコンタクトホール27を形成する。
【0051】
コンタクトホール27をONO膜6上に形成する場合、ONO膜6がコンタクトホール27を形成する時のエッチングストッパとしても機能する。また、素子活性領域上で、信頼性を確保しつつゲート酸化膜4上にコンタクトホール27を形成可能となるので、半導体装置の集積度が高くするため、半導体素子を微細化する上で有効である。また、第2の多結晶シリコン膜7の膜厚を、第1の多結晶シリコン膜5より薄く形成する場合には、ONO膜6のエッチングストッパとしての機能が特に有効となる。
【0052】
次に、コンタクトホール27を形成した後、コンタクトホール27の内面を少なくとも覆い、第2の多結晶シリコン膜7に接触する配線層28を形成する。なお、第参考形態のコンタクトホール27は、素子活性領域上に形成された層間絶縁膜26及び第2の多結晶シリコン膜7に形成されているが、層間絶縁膜26にのみ形成してもよい。すなわち、ONO膜6上にコンタクトホールが形成されていれば、半導体装置の製造上での、信頼性を確保しつつ微細化が可能となる。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、第1のトランジスタにおいては、熱拡散法により制御ゲートとなる多結晶シリコン膜に比較的高濃度のリンを導入する際、当該リンの浮遊ゲートとなる多結晶シリコン膜への拡散をその間に設けられた層間絶縁膜で阻止して当該浮遊ゲートの不純物濃度を比較的低濃度に保つことができるとともに、第2のトランジスタにおいては、ゲート電極となる多結晶シリコン膜の不純物濃度を比較的高濃度で均一にすることができる。これにより、第1のトランジスタのトンネル酸化膜と浮遊ゲートとの界面を良好な状態に保つことができ、かつ、第2のトランジスタのゲート電極配線を十分に低抵抗化することが可能となり、信頼性が高く、高速動作可能な不揮発性半導体記憶装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法の第1の実施形態を説明するための工程順断面図である。
【図2】本発明の半導体装置の製造方法の第1の実施形態を説明するための工程順断面図である。
【図3】本発明の半導体装置のメモリセルトランジスタと周辺トランジスタのゲート電極部分の断面図である。
【図4】本発明の半導体装置のメモリセルトランジスタと周辺トランジスタのゲート電極部分の断面図である。
【図5】本発明の半導体装置の製造方法の第参考形態を説明するための工程順断面図である。
【図6】本発明の半導体装置の製造方法の第参考形態を説明するための工程順断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板
2 フィールド酸化膜
3 トンネル酸化膜(第1の絶縁膜)
4 ゲート酸化膜(第2の絶縁膜)
5 多結晶シリコン膜
6 ONO膜
7 多結晶シリコン膜
11 メモリセルトランジスタ
12 周辺トランジスタ

Claims (1)

  1. 浮遊ゲート及び制御ゲートを有するメモリセルトランジスタと、単一ゲート構造に形成されたMOSトランジスタとを含む不揮発性半導体装置の製造方法において、
    半導体基板の前記メモリセルトランジスタを形成する第1の領域の表面上に第1の絶縁膜を形成し、前記MOSトランジスタを形成する第2の領域の表面上に第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記半導体基板の全面に前記メモリセルトランジスタの浮遊ゲート及び前記MOSトランジスタの単一ゲートとなる第1の多結晶シリコン膜を形成する工程と、
    前記第1の多結晶シリコン膜に、所定の第1の濃度で不純物をイオン注入法により導入する工程と、
    前記第1の領域において、前記第1の多結晶シリコン膜を所定の形状にパターニングする工程と、
    前記半導体基板の前記第2の領域を除き、少なくとも前記第1の領域上に少なくともシリコン窒化膜を含む第3の絶縁膜を形成する工程と、
    前記半導体基板の全面に前記メモリセルトランジスタの制御ゲート及び前記MOSトランジスタの単一ゲートとなる第2の多結晶シリコン膜を形成する工程と、
    前記第2の多結晶シリコン膜に前記第1の濃度よりも高い所定の第2の濃度で不純物を熱拡散法により導入して、前記第1の領域においては、前記第2の多結晶シリコン膜を前記第2の濃度の不純物膜とするとともに、前記第3の絶縁膜で前記第2の濃度の不純物の導入を阻止して前記第1の多結晶シリコン膜を前記第1の濃度の不純物膜とし、前記第2の領域においては、前記第2の多結晶シリコン膜及び前記第1の多結晶シリコン膜を前記第2の濃度の不純物膜とする工程と
    を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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