JP2000018415A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2000018415A
JP2000018415A JP10187728A JP18772898A JP2000018415A JP 2000018415 A JP2000018415 A JP 2000018415A JP 10187728 A JP10187728 A JP 10187728A JP 18772898 A JP18772898 A JP 18772898A JP 2000018415 A JP2000018415 A JP 2000018415A
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valve
fuel
spool
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valve member
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JP10187728A
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Takehiko Daiku
武彦 大工
Masashi Suzuki
雅詞 鈴木
Naoyuki Tsuzuki
尚幸 都築
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】閉弁時における弁部材の衝撃を緩和し、弁部材
の衝撃に起因する諸問題を解消する。 【解決手段】電磁スピル弁1において、バルブハウジン
グ2の摺動孔2bには断面コップ状のスプールバルブ
(弁部材)4が配設され、同バルブ4の開口部にはバル
ブガイド5が密接状態で挿入されている。スプールバル
ブ4の下方先端にはシート部4aが形成され、バルブガ
イド5には弁座5bが形成されている。スプールバルブ
4とバルブガイド5とにより区画形成されたバネ室7内
には、常にスプールバルブ4を押し上げる方向に付勢す
る圧縮コイルバネ8が収容され、スプールバルブ4に
は、バネ室7と燃料室21とを連通するための小径の絞
り孔22が複数箇所に形成されている。電磁部の通電に
伴いスプールバルブ4が閉弁位置に移動する際、絞り孔
22を介してバネ室7内の燃料が少しずつ流出すること
で、閉弁速度が調節されて閉弁時の衝撃力が緩和され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁弁に係り、例え
ばディーゼルエンジン用燃料噴射ポンプの電磁スピル弁
などに適用される電磁弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として、例えば特開平
8−177676号公報の「電磁弁」が知られている。
同公報の電磁弁では、弁部材(弁体)が圧縮コイルバネ
により常に開弁方向に付勢され、電磁部の通電に伴い弁
部材が圧縮コイルバネの付勢力に抗して閉弁位置に移動
する。この弁部材の移動時には当該弁部材とバルブガイ
ドとが当接し、それにより燃料通路が閉鎖される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電磁弁の閉
弁時において圧縮コイルバネの付勢力に抗して弁部材を
閉弁位置に移動させるには、比較的大きな電磁吸引力が
必要となる。従って、弁部材の閉弁速度が自ずと速くな
り、弁部材がバルブガイドに当接する時の衝撃力が大き
くなる。かかる場合、弁部材とバルブガイドとの当接面
(シート面)が磨耗したり、機械的な騒音が増大した
り、弁部材が大きくバウンスしたりするといった問題が
生じる。
【0004】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、閉弁時における
弁部材の衝撃を緩和し、弁部材の衝撃に起因する諸問題
を解消することができる電磁弁を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の電磁弁では、電磁部の通電に伴
い、バネ部材の付勢力に抗して弁部材が弁座に当接する
閉弁位置或いは弁座から離間する開弁位置に弁部材が移
動される。弁部材の移動時には、バネ部材を収容するバ
ネ室の容積が変化する。
【0006】こうした電磁弁において、バネ室の隔壁に
その内外を連通する絞り孔を設けることで、弁部材の移
動時にバネ室がダンパとして働き、弁部材の移動速度が
遅くなる。これにより、弁部材が弁座に当接する際(閉
弁時)の衝撃力が緩和される。従って、閉弁時の衝撃が
原因で、 ・弁部材と弁座との当接面が磨耗する。 ・機械的な騒音が増大する。 ・弁部材が大きくバウンスする。 といった従来の諸問題が解消される。その結果、閉弁時
における弁部材の衝撃を緩和し、弁部材の衝撃に起因す
る諸問題を解消するという本発明の目的が達せられる。
【0007】バネ室をダンパとして機能させるには、バ
ネ室を閉空間とし、絞り孔のみによってバネ室の内部圧
力を調節するとよい。実際には請求項2に記載したよう
に、弁部材の移動をガイドするためのガイド部材と弁部
材とによりバネ室が区画形成される構成としたり、請求
項3に記載したように、断面コップ状の弁部材に、その
開口部よりガイド部材が嵌挿されてバネ室が形成される
構成としたりするとよい。
【0008】一方、請求項4に記載の発明では、前記弁
部材が開弁位置にある時と閉弁位置にある時とで前記絞
り孔の開口面積が異なるように構成する。実際には、請
求項5に記載したように、前記弁部材が開弁位置にある
時には絞り孔の開口面積が比較的小さく、閉弁位置にあ
る時には絞り孔の開口面積が比較的大きくするとよい。
【0009】つまり、バネ室の内外を連通する絞り孔の
開口面積が異なれば、弁部材の移動時の衝撃力と応答速
度(移動速度)とが共に変化するが、このとき、衝撃力
を弱めようと意図すれば応答速度が遅くなり、応答速度
を速めようと意図すれば衝撃力が強くなるという傾向に
ある。そこで上記の通りに、絞り孔の開口面積を変化さ
せれば、衝撃力の緩和と応答速度の確保とが選択的に実
現できる。特に請求項5に記載したように、開弁時に絞
り孔の開口面積を小さくすれば、弁部材の閉弁位置への
移動時において衝撃力の緩和が優先され、当接面の摩
耗、機械的騒音、弁部材のバウンスといった問題が解消
される。また、閉弁時に絞り孔の開口面積を大きくすれ
ば、弁部材の開弁位置への移動時において応答性の確保
が優先される。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、この
発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明
する。本実施の形態における電磁弁は、例えばディーゼ
ルエンジン用燃料噴射ポンプの電磁式燃料スピル弁(以
下、電磁スピル弁という)として具体化される。
【0011】燃料噴射ポンプの構成は周知であり、ここ
ではその詳細な説明を省略するが、概要を記述すれば、
燃料噴射ポンプはエンジンクランク軸の回転に連動し、
ポンプ高圧室内での燃料の吸入→圧縮→吐出を繰り返し
実施する。圧縮燃料を吐出する際、その燃料が燃焼順序
に合わせて各気筒に分配供給される。こうした燃料噴射
ポンプにおいて、電磁スピル弁は、圧縮燃料をスピル
(溢流)させるためのスピル通路の途中に設けられ、燃
料噴射ポンプによる燃料噴射の量を調量するための役割
を持つ。つまり、電磁スピル弁は、通電時には閉弁さ
れ、ポンプ高圧室内にて燃料を加圧させて各気筒に圧送
させる。また、非通電時には開弁され、ポンプ高圧室内
の燃料をスピル通路を介して燃料室にスピルさせる。
【0012】図1は、本実施の形態における電磁スピル
弁1の構成を示す断面図である。図1において、電磁ス
ピル弁1のバルブハウジング2は略筒状をなし、その外
周には雄ねじ部2aが形成されている。電磁スピル弁1
は雄ねじ部2aをねじ込むことで燃料噴射ポンプのポン
プヘッドHに組み付けられている。バルブハウジング2
の外周には、燃料シールのためのOリング3が配設され
ている。ポンプヘッドHには、ポンプ高圧室に連通する
高圧側スピル通路S1と、燃料室に連通する低圧側スピ
ル通路S2とが設けられている。
【0013】バルブハウジング2には図の上下方向に延
びる摺動孔2bが形成されており、その摺動孔2bには
断面コップ状のスプールバルブ4が配設されている。ス
プールバルブ4は図の下方に開口し、その開口部にはバ
ルブガイド5が密接状態で挿入されている。バルブガイ
ド5は、バルブハウジング2により押圧されることでそ
の位置が固定されている。バルブガイド5には、一端が
前記高圧側スピル通路S1に連通する断面T字状の燃料
通路5aが形成されている。また、バルブガイド5とポ
ンプヘッドHとの間にはリング状のガスケット6が配設
され、このガスケット6により高圧燃料がシールされて
いる。
【0014】スプールバルブ4の下方先端にはテーパ状
のシート部4aが形成され、他方、バルブガイド5にお
いて前記シート部4aに対向する部位には弁座5bが形
成されている。バネ室7は、スプールバルブ4とバルブ
ガイド5とにより区画形成され、そのバネ室7内には圧
縮コイルバネ8が収容されている。圧縮コイルバネ8は
常にスプールバルブ4を押し上げる方向に付勢し、これ
により、スプールバルブ4のシート部4aとバルブガイ
ド5の弁座5bとが離間した状態で保持される(図示の
状態)。
【0015】また、スプールバルブ4には、バネ室7と
燃料室21とを連通するための小径の絞り孔22が図の
左右2箇所に形成されている。この絞り孔22が形成さ
れることで、バネ室7内の油圧が急激に変化する際にも
その変化を抑える油圧ダンパ機能が装備されるようにな
る。
【0016】バルブハウジング2の下端部には、中心部
から放射状に延びる複数の燃料通路2cが形成され、こ
の燃料通路2cが環状室9に連通している。また、環状
室9は前記低圧側スピル通路S2に連通している。
【0017】スプールバルブ4を作動させるための電磁
部において、コア10にはコイル11が巻回され、コア
10の中心部には図の上下方向に延びるロッド12が配
設されている。ロッド12はブッシュ13にて支持され
ている。ロッド12の下端は前記スプールバルブ4の上
面に当接し、同ロッド12の上端にはアーマチュア14
が取り付けられている。
【0018】バルブハウジング2の上端には非磁性体か
らなるカバー15がカシメ着され、このカバー15によ
り電磁部(コア10)が固定されている。カバー15の
外周にはOリング16が配設されている。また、カバー
15には、アーマチュア14の可動位置を規制するため
のストッパ17が取り付けられると共に、コイル11に
外部からの通電信号を入力するためのターミナル18が
取り付けられている。ターミナル18の周囲にはOリン
グ19並びに絶縁体20が配設されている。
【0019】上記構成の電磁スピル弁1において、コイ
ル11の非通電時には圧縮コイルバネ8の付勢力により
スプールバルブ4が開弁位置に保持される(図示の状
態)。このとき、高圧側スピル通路S1から導入された
燃料はバルブガイド5の燃料通路5a内を流れ、その
後、シート部4aと弁座5bとの間隙、燃料通路2cを
経由して環状室9に流入する。そして、その燃料が環状
室9から低圧側スピル通路24bに流出する。
【0020】一方、コイル11が通電されると、コア1
0にアーマチュア14が吸引され、圧縮コイルバネ8の
付勢力に抗してスプールバルブ4が閉弁方向(図の下方
向)に移動する。これにより、シート部4aと弁座5b
とが当接し、高圧側スピル通路S1と低圧側スピル通路
S2との連通が遮断されて通路S1,S2間の燃料の流
通が停止される。電磁スピル弁1は、コイル11の通電
が継続される間、上記の閉弁状態を保持する。
【0021】コイル11の通電が停止されると、圧縮コ
イルバネ8の付勢力によりスプールバルブ4が上動し、
アーマチュア14がストッパ17に当たるまで移動す
る。これにより、電磁スピル弁1が開弁状態に復帰す
る。
【0022】図2は、スプールバルブ4のバルブリフト
動作を示すタイムチャートである。なお図2中、実線で
示すバルブリフトは、スプールバルブ4に設けた絞り孔
22の径が比較的小さい場合を示し、点線で示すバルブ
リフトは、絞り孔22の径が比較的大きい場合を示す。
【0023】図2において、コイル11が通電(ON)
されるとスプールバルブ4が閉弁方向に動き始め、スプ
ールバルブ4はそのシート部4aがバルブガイド5の弁
座5bに当接するまで移動する。このとき、バネ室7の
容積が減少し、それに伴いバネ室7内の燃料が絞り孔2
2を介して少しずつ燃料室21に流出する。この絞り孔
22を介して流出する燃料量に応じて電磁スピル弁1の
閉弁速度が調節される。
【0024】本実施の形態では、絞り孔22の径を比較
的小さくし、閉弁速度を遅くしている。これにより、ス
プールバルブ4がバルブガイド5の弁座5bに当接する
際の衝撃力が緩和され、機械的な騒音も抑制される。ま
た、スプールバルブ4が弁座5bに当接する時(閉弁位
置に達した時)に、僅かながら当該バルブ4のバウンス
が生じるが、そのバウンス量は微量で抑えられる。
【0025】なお、ディーゼルエンジンの燃料噴射ポン
プにおいては、燃料圧縮前のタイミングで電磁スピル弁
1が閉弁されるため、閉弁応答性の要求は比較的低く、
閉弁速度を遅くすることによる不都合はない。
【0026】コイル11の通電遮断(OFF)に伴う開
弁時には、やはり絞り孔22の働きにより比較的遅い速
度でスプールバルブ4が開弁位置に移動する。燃料噴射
ポンプにおいては、電磁スピル弁1の開弁のタイミング
で燃料噴射量が決定されるが、この開弁時には開弁当初
の僅かな間隙により高圧燃料がスピルされ始めるため、
開弁速度が比較的遅いものであってもそれに起因する不
具合はない。
【0027】図3は絞り孔22の径とスプールバルブ4
の開閉弁速度との関係を示し、図4は絞り孔22の径と
シート面の摩耗及び騒音レベルとの関係を示す。図3か
ら分かるように、絞り孔22の径を小さくすることによ
って、開閉弁速度が遅くなり、油圧ダンパ効果が増大す
る。また、図4から分かるように、同じく絞り孔22の
径を小さくすることによって、衝撃力緩和の効果により
シート面の摩耗や騒音レベルが小さくなる。
【0028】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。本実施の形態では、スプールバ
ルブ4とバルブガイド5とによりバネ室7を区画形成す
ると共に、スプールバルブ4(バネ室の隔壁)の複数箇
所にバネ室7と燃料室21とを連通するための小径の絞
り孔22を形成した。これにより、開弁時又は閉弁時に
おいてバネ室7が油圧ダンパとして働き、スプールバル
ブ4が弁座5bに当接する際(閉弁時)の衝撃力が緩和
される。従って、閉弁時の衝撃が原因で、 ・スプールバルブ4と弁座5bとの当接面が磨耗する。 ・機械的な騒音が増大する。 ・スプールバルブ4が大きくバウンスする。 といった従来の諸問題が解消される。その結果、閉弁時
における弁部材の衝撃を緩和し、スプールバルブ4の衝
撃に起因する諸問題を解消するという本発明の目的が達
せられる。
【0029】また、上記効果により、燃料噴射ポンプの
燃料噴射量が不用意に変動するといった不具合が回避で
き、ディーゼルエンジンを安定状態で運転させることが
できる。
【0030】(第2の実施の形態)次に、本発明におけ
る第2の実施の形態を図5を用いて説明する。但し、第
2の実施の形態の構成において、上述した第1の実施の
形態と同等であるものについては図面に同一の記号を付
すと共にその説明を簡略化する。そして、以下には第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0031】本実施の形態では、スプールバルブ4が開
弁位置にある時と閉弁位置にある時とで絞り孔22の開
口面積が異なるように構成する。その詳細を図5を用い
て説明する。図5(a)は開弁時における電磁スピル弁
1の要部の状態を示し、図5(b)は閉弁時における電
磁スピル弁1の要部の状態を示す。なお便宜上、図5で
はバネ室7内の圧縮コイルバネ8など、要部以外の図示
を省略する。
【0032】前記図1の構成との相違点として、図5で
はバルブガイド5の上端近傍に複数の連通路31が形成
され、スプールバルブ4において連通路31に対向する
位置に絞り孔22が形成されている。絞り孔22の径
は、前記図1の構成に比べて若干大きな径となってい
る。
【0033】そして、図5(a)に示されるように、開
弁時には、絞り孔22の一部のみがバルブガイド5の連
通路31に連通し、他の部分はバルブガイド5の外壁に
て閉塞される。つまり、絞り孔22の開口面積が本来の
孔径よりも狭められる。一方、図5(b)に示されるよ
うに、閉弁時には、弁座5bに当接する位置までスプー
ルバルブ4が移動(下動)することで、絞り孔22がバ
ルブガイド5の連通路31に対して全開となる。
【0034】電磁スピル弁1の動作として説明すれば、
電磁スピル弁1が開弁状態から閉弁状態に移行する際
(図5(a)→(b)の移行時)には、絞り孔22の開
口面積が比較的小さいことから、閉弁速度が遅く閉弁時
における衝撃力の緩和が優先される。これに対し、電磁
スピル弁1が閉弁状態から開弁状態に移行する際(図5
(b)→(a)の移行時)には、絞り孔22の開口面積
が比較的大きいことから、閉弁速度が速く開弁応答性の
確保が優先される。
【0035】本第2の実施の形態によれば、上記第1の
実施の形態と同様の優れた効果が得られるのは勿論のこ
と、その他に以下の効果が得られる。すなわち、絞り孔
22の開口面積を変化させることにより、電磁スピル弁
1における衝撃力緩和の効果と応答性向上の効果とが選
択的に得られる。
【0036】なお、本発明の実施の形態は、上記以外に
次の形態にて具体化できる。上記図1,図5の構成で
は、スプールバルブ4において図の左右2箇所に絞り孔
22を形成したが、絞り孔22の個数や形成の位置はこ
れに限定されず、任意に変更できる。
【0037】上記第2の実施の形態(図5)において、
絞り孔22の一部をバルブガイド5にて閉塞することで
絞り孔22の開口面積を変化させるようにしたが、この
構成を変更する。例えば、複数設けられた絞り孔のう
ち、少なくとも1つの絞り孔をスプールバルブ4の移動
により閉塞及び開放する。この構成によっても、バネ室
7の内外を連通する絞り孔22の開口面積が異なるもの
となり、上記と同じ効果が得られる。
【0038】上記実施の形態の燃料噴射ポンプでは、ポ
ンプ高圧室での圧縮燃料をスピルさせるためのスピル通
路を設け、このスピル通路の途中に電磁スピル弁を設け
たが、この構成を変更する。ポンプ高圧室への燃料の吸
入と、同高圧室内からの燃料スピルとを同一の燃料通路
を用いて実施する燃料噴射ポンプにおいて、燃料吸入と
燃料スピルとを一つの電磁弁の開閉動作により実現す
る。この場合、燃料吸入時と燃料スピル時との各々に合
わせて電磁弁が開閉動作するが、その際にも衝撃力が緩
和され、シート面摩耗などの諸問題が解消される。
【0039】本発明の電磁弁は、上記した電磁スピル弁
以外にも具体化できる。例えばコモンレール式燃料噴射
装置において高圧ポンプの燃料吐出量を調節するための
電磁弁としても具体化できる。また、圧縮コイルバネに
より弁部材が常に開弁方向に付勢される常開弁のみなら
ず、圧縮コイルバネにより弁部材が常に閉弁方向に付勢
される常閉弁にも具体化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態における電磁スピル弁の構成
を示す断面図。
【図2】バルブリフトの挙動を示すタイムチャート。
【図3】絞り孔の径と開閉弁速度との関係を示す図。
【図4】絞り孔の径とシート摩耗及び騒音レベルとの関
係を示す図。
【図5】第2の実施の形態において、電磁スピル弁の要
部を示す図。
【符号の説明】
1…電磁スピル弁、4…弁部材としてのスプールバル
ブ、5…ガイド部材としてのバルブガイド、5b…弁
座、7…バネ室、8…バネ部材としての圧縮コイルバ
ネ、10…電磁部を構成するコア、11…電磁部を構成
するコイル、14…電磁部を構成するアーマチュア、2
2…絞り孔、31…連通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 雅詞 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 都築 尚幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AD12 BA09 BA22 BA33 BA40 BA47 CA20U CE22 CE34 DA13 3H066 AA01 BA16 BA32 BA33 EA02 EA14 3H106 DA07 DA12 DA23 DB02 DB12 DB26 DB32 DB38 DC02 DC17 DD03 EE19 EE20 EE33 GB06 GC29 KK18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バネ部材により常に所定方向に付勢される
    弁部材と、通電に伴い前記バネ部材の付勢力に抗して前
    記弁部材が弁座に当接する閉弁位置或いは弁座から離間
    する開弁位置に当該弁部材を移動させる電磁部とを有
    し、前記弁部材の移動時においてバネ部材を収容するバ
    ネ室の容積が変化する電磁弁であって、 前記バネ室の隔壁にその内外を連通する絞り孔を設けた
    ことを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】前記弁部材の移動をガイドするためのガイ
    ド部材を有し、前記バネ室は、弁部材とガイド部材とに
    より区画形成されるものである請求項1に記載の電磁
    弁。
  3. 【請求項3】前記弁部材は断面コップ状をなし、弁部材
    の開口部より前記ガイド部材が嵌挿されて前記バネ室が
    形成される請求項2に記載の電磁弁。
  4. 【請求項4】前記弁部材が開弁位置にある時と閉弁位置
    にある時とで前記絞り孔の開口面積が異なる請求項1〜
    請求項3のいずれかに記載の電磁弁。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の電磁弁において、 前記弁部材が開弁位置にある時には絞り孔の開口面積が
    比較的小さく、閉弁位置にある時には絞り孔の開口面積
    が比較的大きくなる電磁弁。
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