JPH09303600A - 弁 - Google Patents

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JPH09303600A
JPH09303600A JP11395396A JP11395396A JPH09303600A JP H09303600 A JPH09303600 A JP H09303600A JP 11395396 A JP11395396 A JP 11395396A JP 11395396 A JP11395396 A JP 11395396A JP H09303600 A JPH09303600 A JP H09303600A
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JP
Japan
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valve
valve rod
recess
communication passage
rod
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JP11395396A
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Isao Tate
伊佐夫 舘
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステッピングモータ等電気的な手段を用い
ず、機械的な手段で弁が閉じる速度を遅くできる弁を提
供する。 【解決手段】 弁棒6は弁体を貫通して、その先端がバ
ルブケーシング2の底部に設けられた凹部2aの近傍ま
で延びて設けられ、弁棒の先端には、凹部に嵌入されて
凹部との間で密閉空間10を形成するピストン9が取り
つけられ、しかも、弁棒には密閉空間と流路とをつなぐ
連通路6aが形成されている。弁棒の先端の連通路6a
の開口部分とそれに対向するポペット13の上端部との
両接触部分にまたがってオリフィス12が形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弁に係わり、特に
閉じるときに当該弁が介装されている配管系に生じがち
な水撃の発生を未然に防止できる弁に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁弁等の弁においては、弁体の移動速
度が速いため、弁が閉じる際に該弁が介装された配管系
に水撃が発生し、ときには弁や配管を損傷させることも
ある。このため、従来では、弁体の移動速度を遅くする
ために、例えばステッピングモータ等を弁に組み込み、
これにより、弁の開閉速度を調整する工夫が行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ステッ
ピングモータを組み込んだ従来の弁には、次の問題があ
った。すなわち、ステッピングモータを収納するため
のスペースを確保しなければならず、その分、弁のサイ
ズが大きくなる。ステッピングモータを制御しなけれ
ばならないため、電気的なインターフェイスが複雑にな
る。ステッピングモータ自体が高価なこともあってコ
スト高になる等の問題があった。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、ステッピングモータ等電気的な手段を用い
ず、機械的な手段で弁が閉じる速度を遅くでき、これに
より上記した諸問題を解決することができる弁を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、バルブケーシング内に
形成された流路の途中に弁座が設けられ、該弁座に対向
するように設けられた弁体が弁棒を介してアクチュエー
タにより前記弁座に対し接近・離間する方向へ移動され
て開閉操作される弁において、前記弁棒は弁体を貫通し
て、その先端がバルブケーシングの底部に設けられた凹
部の近傍まで延びて設けられ、前記弁棒の先端には、前
記凹部に嵌入されて該凹部との間で密閉空間を形成する
ピストンが取りつけられ、しかも、前記弁棒には前記密
閉空間と流路とをつなぐ連通路が形成されていることを
特徴とする。請求項2記載の発明では、前記弁棒の連通
路にはオリフィスが付設されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明では、前記オリフィスは、弁棒の先
端の連通路の開口部分とそれに対向するポペットの端部
との両接触部分にまたがって形成されていることを特徴
とする。請求項4記載の発明では、前記ポペットは付勢
部材によって前記弁棒の先端側に当接するように付勢さ
れていることを特徴とする。
【0006】本発明によれば、弁体を閉じる方向へ移動
させるときに弁棒の先端に設けたピストンとバルブケー
シングの底部の凹部との間に形成される密閉空間の容積
が減少し、該密閉空間に封入されている流体が、弁棒に
形成された連通路を通ってバルブケーシングの流路に流
れ込む。このように流体が、弁棒内の連通路を通過する
ときに流路抵抗が生じ、この流路抵抗によって弁体が閉
じる速度が遅くなる。この結果、当該弁が介装される配
管系に水撃が生じるのを未然に防止する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明にかかる電磁弁を示
す。この弁1のバルブケーシング2には、入側開口3
a、出側開口3b及びそれら両者をつなぐ流路3が形成
されている。
【0008】流路3の途中には弁座4が設けられ、この
弁座4に対向するように弁体5が配されている。弁体5
には弁棒6が連設されており、この弁棒6がバルブケー
シング2の上部に組み込まれた弁体開閉用コイル8(8
a,8b)によって上下方向へ移動操作されることによ
り、該弁棒6と一体的に移動する弁体5が弁座4に対し
接近・離間する方向へ移動し該弁座4を開閉する。
【0009】前記弁棒6は弁体5を貫通して、その先端
(下端)がバルブケーシング2の底部に設けられた凹部
2aの近傍まで延びて設けられている。そして、弁棒6
の先端にはピストン9が固定され、ピストン9は、前記
バルブケーシング2の凹部2aに嵌入されて該凹部2a
との間で密閉空間10を形成する。
【0010】また、前記弁棒6には密閉空間10と流路
3とをつなぐ連通路6aが形成されている。連通路6a
は弁棒6と同芯状に形成されていて、連通路6aの下端
は弁棒の下端まで延びる一方、連通路6aの上端は弁棒
6の側部に開口して流路3に臨む。
【0011】前記弁棒6の下端に設けられた連通路6a
の開口部分6aaには、該開口部分6aaとの間でオリ
フィス12を形成するポペット13が配置されている。
ポペット13は、上端部が先細り形状に形成され、か
つ、上端部には十字状の溝13aが形成されており、該
ポペット13が弁棒6の下端に当接するときに、ポペッ
ト13の上端部と弁棒6の下端との当接部分の前記十字
状の溝13aを流体が通過するとき所定の流通抵抗が生
ずるようになっている。すなわち、前記オリフィス12
は、弁棒6の先端の連通路6aの開口部分6aaとそれ
に対向するポペット13の端部との両接触部分にまたが
って形成されている。
【0012】ポペット13は、ベルブケーシング2の底
部に設けられた案内筒14の内側に適宜遊びをもって嵌
入されており、該案内筒14によって弁棒6と同軸状と
なるように案内される。また、ポペット13はその上端
部が前記弁棒6の先端側に当接するように上方へ付勢さ
れている。
【0013】なお、弁棒6とピストン9との間にはシー
ル部材17が介装されている。また、バルブケーシング
2の凹部2aの内側面にはシール部材18が設けられ、
該シール部材18によってピストン9とバルブケーシン
グ2との間が液密に保持されている。
【0014】次に、上記構成の弁の作用について説明す
る。いま、弁1が開状態から閉状態に移行するとき、す
なわち、一方の開閉用コイル8bに通電されて弁棒6を
介して弁体5が押し下げられるときに、弁棒6の下端に
固定されているピストン9も一体的に下降する。これに
伴い、ピストン9の下側に形成されている密閉空間10
の容積が減少し、この密閉空間10を満たしている流体
が、図2中矢印で示すように、弁棒6の下端に設けられ
た連通路6aの開口部分6aaとポペット13との間に
形成されるオリフィス12、ならびに、弁棒6内に形成
されている連通路6aを介して流路3中に流れる。この
ように密閉空間10内の流体が、前記オリフィス12を
通過するとき、また、弁棒6内に形成されている連通路
6aを通過するとき、それぞれ、所定の流動抵抗が生
じ、この流通抵抗によって弁体5の移動速度を遅くでき
る。この結果、当該弁1が介在される配管系に水撃が生
じるのを未然に防止できる。
【0015】一方、弁1が閉状態から開状態に移行する
ときには、開閉用コイル8aに通電されて、弁棒6及び
弁体5の上昇に伴いピストン9も一体的に上昇し、これ
により、密閉空間10の容積が増加し、同時に密閉空間
10が負圧になろうとする。したがって、差圧によっ
て、流路3中の流体が、弁棒6内に形成されている連通
路6a、ならびに、弁棒6とポペット13との接触部分
に形成されるオリフィス12を介して密閉空間10に流
れ込む。このように密閉空間10内の流体が、前記連通
路6aおよびオリフィス12をそれぞれ通過するとき、
所定の流動抵抗が生じこの流動抵抗によって弁体5が開
く速度を遅くできる。
【0016】ここで、ポペット16を上方へ押し上げる
スプリング15の強さを調整することにより、弁体5が
開く瞬間に弁棒6とポペット13との間に隙間を形成す
ることができ、これにより、仮にオリフィス12にゴミ
が詰まったときでも、そのゴミを密閉空間10あるいは
流路3側へ速やかに押し流すことができる。つまり、オ
リフィス12を分離可能に設けているため、自動洗浄が
行える。
【0017】なお、前記した実施の形態では、オリフィ
ス12をポペットと別部材で構成しているが、これに限
られることなく、弁棒6の下端に一体的に設けてもよ
い。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は以下の優れ
た効果を奏する。請求項1記載の発明によれば、弁を閉
じるときに弁棒の先端に設けたピストンとバルブケーシ
ングの底部の凹部との間に形成される密閉空間の容積が
減少し、該密閉空間に封入されている液体が、弁棒に形
成された連通路を通ってバルブケーシングの流路に流れ
込む。このように流体が、弁棒内の連通路を通過すると
き所定の流動抵抗が生じ、この流動抵抗によって弁の閉
じる速度が遅くなる。この結果、当該弁が介装される配
管系に水撃が生じるのを未然に防止できる。このように
ステッピングモータ等の電気的な手段ではなく機械的な
手段によって弁の開閉速度を遅くするものであるから、
電気的なインターフェイスが簡単になり、かつ、コスト
を低減できる。また、全体構成を簡素化でき、しかも、
弁自体のサイズを小さくできるとともに重量も軽減でき
る。請求項2記載の発明によれば、弁棒の連通路にはオ
リフィスを付設しているので、流動抵抗の設定が容易に
なり、したがって、弁体の開閉速度制御の精度が向上す
る。請求項3記載の発明によれば、オリフィスを別部材
である弁棒とポペットの接触部分に形成しているので、
仮にオリフィスにゴミがたまる場合でも、容易かつ自動
的に除去できる。請求項4記載の発明によれば、ポペッ
トを付勢部材によって弁棒の先端に当接するように付勢
しているので、オリフィスを確実に形成することがで
き、弁体を移動する速度の制御の信頼性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す弁の縦断面図であ
る。
【図2】図1に示すX円部の拡大図である。
【符号の説明】 1 弁 2 バルブケーシング 3 流路 4 弁座 5 弁体 6 弁棒 6a 連通路 6aa 開口部分 8(8a,8b) 開閉用コイル(アクチュエータ) 9 ピストン 10 密閉空間 12 オリフィス 13 ポペット 15 圧縮スプリング(付勢部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブケーシング(2)内に形成された
    流路(3)の途中に弁座(4)が設けられ、該弁座に対
    向するように設けられた弁体(5)が弁棒(6)を介し
    てアクチュエータ(8)により前記弁座に対し接近・離
    間する方向へ移動されて開閉操作される弁において、 前記弁棒は弁体を貫通して、その先端がバルブケーシン
    グの底部に設けられた凹部(2a)の近傍まで延びて設
    けられ、 前記弁棒の先端には、前記凹部に嵌入されて該凹部との
    間で密閉空間(10)を形成するピストン(9)が取り
    つけられ、 しかも、前記弁棒には前記密閉空間と流路とをつなぐ連
    通路(6a)が形成されていることを特徴とする弁。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の弁において、 前記弁棒の連通路にはオリフィス(12)が付設されて
    いることを特徴とする弁。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の弁において、 前記オリフィスは、弁棒の先端の連通路の開口部分とそ
    れに対向するポペットの端部との両接触部分にまたがっ
    て形成されていることを特徴とする弁。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の弁において、 前記ポペットは付勢部材(15)によって前記弁棒の先
    端側に当接するように付勢されていることを特徴とする
    弁。
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