JP2004011717A - 電磁弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】応答性の向上と応答時間のばらつきの抑制が図れる電磁弁を提供する。
【解決手段】磁性材料よりなるコア21と、電磁コイル22と、可動子23と、可動子23の移動を規制可能なストッパ24とを備え、可動子23が、定置の弁座11と協働する弁閉鎖体12を操作し、電磁コイル22の励磁が解除された状態でストッパ24の衝突面24aに向かって衝突する電磁弁であって、ストッパ24は、可動子23に当接する衝突面24aに、流体を導くことが可能な経路24bを備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁弁に関し、特に内燃機関へ高圧燃料を供給する燃料噴射装置等に使用される電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
電磁弁としては、例えばディーゼル機関の燃料噴射装置としての燃料噴射ポンプに用いられ、内燃機関へ噴射する高圧燃料の噴射制御を行なう電磁弁が知られている。この種の電磁弁は、近年、排気ガス浄化等の社会的要請から、噴射燃料の高圧化が図られその噴射特性を満足するために、高応答性が必要となる。
【0003】
なお、この電磁弁は、高圧燃料を流通、遮断を行なう弁部と、弁部を駆動する電磁駆動部とを含んで構成され、この弁部の開閉の応答性向上を図るため、電磁駆動部の応答性、つまり電磁駆動部を構成する可動子としてのアーマチャの移動速度等の向上が図られている(図5参照)。弁部の開弁時に、アーマチャがそのリフトを規制するストッパに当たった際には、その移動速度の向上に伴って、アーマチャがストッパへ及ぼす衝撃力が高くなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術による構成では、その衝撃力でアーマチャとストッパの当接部が弾性変形してしまって、その結果、両当接部が全面密着してしまうという問題がある。これによって、閉弁時つまり電磁コイルの励磁によってアーマチャをストッパから離間させようとするとき、その全面密着面に負圧が生じる恐れがある。負圧が発生してしまうと、ストッパから離間させようとするアーマチャが、負圧によって貼り付いた状態となって、閉弁開始、弁全閉のタイミングのばらつきを生じる。その結果、応答時間がばらつくという問題がある(図5(e)参照)。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、したがってその目的は、応答性の向上と応答時間のばらつきの抑制が図れる電磁弁を提供することにある。
【0006】
別の目的は、応答性向上と応答時間のばらつき抑制を図るとともに、信頼性の向上が図れる電磁弁を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1によれば、磁性材料よりなるコアと、電磁コイルと、可動子と、可動子の移動を規制可能なストッパとを備え、可動子が、定置の弁座と協働する弁閉鎖体を操作し、電磁コイルの励磁が解除された状態でストッパの衝突面に向かって衝突する電磁弁であって、ストッパは、可動子に当接する衝突面に、流体を導くことが可能な経路を備えている。
【0008】
これにより、可動子がストッパに衝突する際、可動子に当接する衝突面が全面密着を回避することが可能である。また、全面密着したとしても、衝突面に設けられた経路に導かれた流体によって、全面密着面するストッパから可動子を引き離す際に生じる負圧の発生を抑制可能である。したがって、負圧発生に起因する可動子の移動開始から終了までの挙動時間、つまり弁の応答時間のばらつきを抑制することが可能である。
【0009】
本発明の請求項2によれば、ストッパは、衝突面に略平行な横孔と、この横孔から衝突面に向けて開口する縦孔とを備え、縦孔は、衝突面に流体を導くことが可能な経路である。
【0010】
これにより、横孔を通じて縦孔から流体を衝突面に導くことが容易となる。
【0011】
さらに、衝突面に流体を導く経路を衝突面に形成する手段として、可動子に当接する衝突面の当接可能面積うちの一部を、縦孔を開ける開口部とすればよい。従って、ストッパの衝突面は、可動子と当接する有効面積の確保が容易である。つまり、応答時間ばらつきの抑制と、信頼性の向上とを図ることが可能である。
【0012】
本発明の請求項3によれば、ストッパは、衝突面の略中央に凹部を備え、凹部は、可動子が衝突面に衝突するとき、流体を収容可能な上記経路である。
【0013】
これにより、衝突面の略中央に設けた凹部によって、全面密着する状態を防止することが可能である。また、凹部を挟み、ストッパと可動子とが密着状態となったとしても、凹部に収容可能な流体の体積の微小な変化から負圧を発生させるのは容易でなく、負圧発生の回避が可能である。
【0014】
さらに、衝突面に流体を導く経路を衝突面に形成する手段として、衝突面の略中央に凹部を設けるだけでよいとともに、略中央の外側の衝突面は全周に渡って当接に有効な面積を確保することが容易となる。従って、ストッパによる可動子の位置規制の安定化が図れ、可動子の位置規制に係わる信頼性の向上が図れる。
【0015】
上記凹部は、本発明の請求項4に記載するように、略中央側に向かってテーパ状に形成されている。
【0016】
これにより、凹部が形成する流体を収容可能な空間の断面積を径方向に向かって徐々に変えるような形状となるので、ストッパから可動子を引き離す際に、ストッパと可動子の間に流入する流体の流れは、凹部がない従来の衝突面での流体の流れとほぼ同じとなる。したがって、負圧発生の回避を図れるとともに、流体の流れ等に起因したエロージョン等の信頼性低下の防止が図れる。
【0017】
本発明の請求項5によれば、弁閉鎖体は、略カップ状に形成されており、弁座と弁閉鎖体とで区画される内部には、弁閉鎖体を前記可動子側に付勢する付勢スプリングが配置されている。
【0018】
少なくとも、略カップ状に形成され、その開口端が弁座に当接、離間可能な弁閉鎖体を備えた電磁弁に好適である。これにより、例えば燃料噴射装置に本発明の電磁弁を用いる場合、内燃機関へ噴射される高圧燃料の噴射特性に係わる応答性の向上およびばらつき抑制が図れる。例えば、高圧流体、例えば高圧燃料の圧力を低下させることで燃料噴射を終了させる場合、弁閉鎖体のリフトが同一であっても、カップ状の開口端の大きさに応じて、高圧燃料の低下速度を変化させることが容易となる。
【0019】
なお、弁座と弁閉鎖体とで区画される内部に配置される付勢スプリングは、弁閉鎖体を弁座と協働させるとともに、弁閉鎖体を操作する可動子の作動力発生手段を構成する。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の電磁弁を、具体化した実施形態を図面に従って説明する。
【0021】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の電磁弁の構成を表す断面図である。図2は、図1に示す発明の要部である可動子およびストッパ周りを示す部分拡大断面図である。
【0022】
図1に示すように、電磁弁1は、内燃機関へ燃料噴射弁(図示せず)を介して高圧燃料を噴射供給する燃料噴射装置100に取付けられている。なお、この電磁弁1は、高圧燃料を噴射供給する燃料噴射装置100に限らず、高圧流体等の圧力媒体により駆動する駆動装置、あるいはその圧力媒体を供給する供給装置等に用いられてもよい。また、電磁弁1としては、高圧流体の圧力を所定圧力に減圧するもの、あるいは高圧流体の流量特性を調整するものでもよく、高圧流体の流量を調整するものであればいずれでもよい。
【0023】
なお、本実施形態で説明する電磁弁1は、燃料噴射装置100内部の図示しない圧送手段によって圧送された高圧燃料を、所定の燃料圧力(詳しくは、噴射圧特性)になるように、その燃料流量を調整するものとする。なお、燃料噴射装置100には、電磁弁1を取付ける取付部(以下、弁ケーシング)102が設けられており、この弁ケーシング102は、電磁弁1を収容する収容室121、収容室121に接続される電磁弁1への流入側流体通路122、および流出側流体通路123を備えている。圧力媒体が流れる流入側流体通路22と流出側流体通路23とは、電磁弁1の収容室121(詳しくは、ガスケット60を介してボディバルブ11)への接触によって区画されている。さらに、電磁弁1と収容室121の螺合により発生する締付軸力を利用して気密に区画される。
【0024】
次に、電磁弁1の構造について、以下説明する。電磁弁1は、略段付き円柱状体であって、高圧流体としての燃料を流通、遮断する弁部Bと、弁部Bを駆動する電磁駆動部Sとを含んで構成されている。弁部Bは、弁座としてのボディバルブ11と、ボディバルブ11に当接、離間可能な弁閉鎖体(以下、スプールバルブ)12とを含んで構成されている。一方、電磁駆動部Sは、強磁性材料等の磁性材料からなるコア21と、電磁コイル22と、可動子としてのアーマチャ23と、アーマチャ23の一方方向へ移動を規制可能なストッパ24とを含んで構成されている。
【0025】
詳しくは、非磁性材料からなるハウジング50が、略段付き円筒状に形成されている。ハウジング50の下部側の外周には、収容室121に螺合可能なねじ部51が形成されており、図1に示すように、ボディバルブ11とガスケット60を挟み込んで、収容室121に螺着している。また、ハウジング50には、ねじ部51と同一の軸心を有する弁部収容孔52が形成されている。この弁部収容孔52には、カップ状をなすスプールバルブ12が収容されている。このスプールバルブ12は、ハウジング50によって定置されたボディバルブ11と協働可能である。なお、スプールバルブ12の開口端12aは、ボディバルブ11のシート部11aに当接、離間することで、ボディバルブ11内に形成される燃料通路11bから導かれる燃料の流通、遮断をする。なお、スプールバルブ12とボディバルブ11とで区画されるばね室Sbには、付勢スプリング40が配設されている。開口端11aとシート部12aは、この付勢スプリング40により常に離反する方向に付勢されている。なお、付勢スプリング40は、スプールバルブ12をアーマチャ23側へ付勢するように配置されている。この付勢スプリング40は、スプールバルブ12をボディバルブ11と協働可能にさせるとともに、スプールバルブ12を操作するアーマチャ23の作動力発生手段である(詳しくは、電磁コイル22が非通電時)。
【0026】
なお、燃料通路11bは、ボディバルブ11内にT字状に形成され、図1に示すばね室Sbに開口している。さらに、下流側には、スプールバルブ12と弁部収容孔5の間に燃料通路δが形成されており、燃料通路δは、図1の上方に示すアーマチャ室Saと連通可能である。さらになお、燃料通路δの下流側には、ハウジング50の下部を略径方向に貫通する内通路54が形成されており、内通路54は、流出側流体通路123に連通している。これにより、弁部Bが開弁時、流入側流体通路122から電磁弁1すなわち弁部Bに導入された燃料は、流出側流体通路123へ流出する。
【0027】
一方、ハウジング50の上部には、コア21が配設され、このコア21の上端側には、電磁コイル22が収容されている。この電磁コイル22とコア21は、いわゆる電磁石Cを構成している。コア21の中心部は中空となっており、図1の上下方向に延びるロッド23aが摺動自在に配置されている。このロッド23aの上端には、アーマチャ23が一体的に取付けられ、下端はスプールバルブ12に係合している。アーマチャ23は、電磁コイル22が励磁された状態で、コア22の上端側に引き寄せられ、その結果、ロッド23aを介して付勢スプリング40の付勢力に抗して、開口端11aとシート部12aを閉弁させる。一方、電磁コイル22の励磁が解除された状態で、付勢スプリング40の付勢力により開口端11aとシート部12aを開弁するとともに、アーマチャ23は、スプールバルブと一体となって図1上方へ移動する。そして、アーマチャ23の上端(詳しくは、当設部23b)は、ストッパ24の衝突面24aに衝突することで、移動が規制される。なお、このストッパ24は、電磁弁1の天井を形成するカバー53に設けられている。
【0028】
なお、電磁コイル22の励磁が解除された状態で、アーマチャ23が衝突するストッパ24の詳細については、後述する。
【0029】
なお、カバー53は、電磁コイル22から延びる端部(以下、ターミナルと呼ぶ)22aが突出して配置されており、カバー53とターミナル22aは絶縁体59でシールされている。一方、カバー53の外周にはOリング91が配置され、このOリング91によってカバー53は、ハウジング50の上端と気密にシールされている。図1に示すアーマチャ室Sb内の燃料が気密に導入可能である。なお、このアーマチャ室Saは、電磁コイル22の励磁、励磁の解除(電磁コイル22の通電、非通電)に応じて移動するアーマチャ23の作動室を構成する。
【0030】
次に、本発明の特徴であるアーマチャ23およびストッパ24回りの構成を、以下図1および図2に従って説明する。なお、図6は、本発明の効果を説明するための比較例である。図2および図6は、アーマチャ23の移動状態を示す各過程(従来例で示す図5(a)から図5(d)に対応)のうち、電磁コイル22の励磁が解除され、ストッパ24の衝突面24aからアーマチャ23の当設部23bが離間する直後の状態(図5(c)に対応)を示す。
【0031】
まず、図5に示す従来の電磁弁でのアーマチャ23の挙動を説明する。電磁コイル22が通電状態では、電磁石Cにアーマチャ23を吸引する吸引力が発生しており、この吸引力によって、アーマチャ23は、付勢スプリング40の付勢力に抗してスプールバルブ12を操作し、開口端12aとシート部11aが当接して閉弁している。次に電磁コイル22への通電を停止すると、電磁コイル22の励磁が解除され、電磁石Cは吸引力を失う。アーマチャ23とスプールバルブ12は、付勢スプリング40の付勢力によって、一体的にストッパ24側へ移動を開始し(図5(a)参照)、すなわち弁リフトを開始する。さらに、付勢力によってアーマチャ23が図1上方へリフトすると、アーマチャ23がストッパ24に衝突する(図5(b)参照)。これにより弁全開状態となる。このときの衝突による衝撃力は、アーマチャ23およびスプールバルブ12の運動エネルギーおよび付勢スプリング40の付勢力によって発生する。この衝撃力によってアーマチャ23の当接面23bとストッパ24の衝突面24aが弾性変形する。場合によっては、この弾性変形による反発力によってバウンズが発生し、反発力の低下とともにバウンズが収束する(図5参照)。その結果、その弾性変形に起因して当接面23bと衝突面24aが全面密着して開弁動作が終了する。そして、所定の開弁期間つまり燃料噴射装置100から燃料噴射される燃料噴射量が所望の噴射量となる開弁期間が経過すると、再び電磁コイル22に通電を開始する。すなわち、電磁コイル22は励磁され、電磁石Cの吸引力によって、ストッパ24の衝突面24aからアーマチャ23(詳しくは、当接部23b)を引き離そうとする(図5(c)参照)。このとき、所定の開弁期間は約1μsec程度であり、当接部23bは衝突面24aに全面密着しており、当接部23bの引き離し開始直後の微小隙間で負圧が発生する。このため、アーマチャ23とストッパ24の間で負圧による貼り付きが一時的に発生する。なお、この貼り付き時間は発生する負圧の大きさΔP(図6参照)によりばらつきを生じる。その結果、閉弁開始タイミングのばらつきが発生する(図5(e)参照)。結果として、閉弁動作が終了する状態(図5(d)参照)まで、その負圧によって生じた貼り付き時間に応じてばらつきの影響が及ぶ(図5(e)参照)。つまり従来の電磁弁では閉弁応答時間のばらつきが生じる。
【0032】
これに対して、本実施形態では、図1及び図2に示すように、衝突面24aに略平行な横孔24cと、この横孔24cから衝突面24aに向けて開口する縦孔24bがスットパ24に開けられている。すなわち、横孔24cを通じて縦孔24bから燃料を衝突面24aに導くことが容易となる。これにより、当接部23bの引き離し開始直後の微小隙間が発生した段階で、その隙間の外周側からしか燃料の補填が行なえなかった従来の構成(図6参照)に比べて、隙間の内部からも燃料の補填を行なえるようになる。したがって、全面密着するストッパ24からアーマチャ23を引き離す際に生じる負圧の発生を抑制できる。その結果、上記閉弁応答時間のばらつきを抑制することが可能となる。
【0033】
なお、本実施形態では、衝突面24aに燃料を導く経路として、衝突面24aに対して略平行な横孔24cと開口する縦孔24bを有する燃料通路としたが、衝突面24aに燃料を導く開口部を有する燃料通路であればよく、一つの曲がり孔で形成されるもの、あるいは一つの斜め孔で形成されるものであってもよい。
【0034】
さらに、衝突面24aに燃料を導く燃料通路を形成する手段として、衝突面24a上には、開口する縦孔24bを形成するだけでよいので、衝突面24a上に切欠き溝を延在させる場合等に比べて、アーマチャ23に当接するストッパ24の有効面積の低下を抑制することができる。したがって、有効面積の確保が容易となるので、信頼性の向上が図れる。
【0035】
(第2の実施形態)
以下、本発明を適用した他の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、第1の実施形態と同じもしくは均等の構成には同一の符号を付し、説明を繰返さない。図3は、本実施形態の電磁弁の構成を表す断面図である。図4は、図3に示す要部である可動子およびストッパ周りを示す部分拡大断面図である。
【0036】
第2の実施形態では、図3および図4に示すように、衝突面24aに凹部24dを設ける。なお、凹部24dは、衝突面24aの略中央に設ける。さらになお、この凹部24dは、略中央側に向かってテーパ状に形成されていることが望ましい。
【0037】
これにより、凹部24dによって燃料を収容することが容易となる。しかも、凹部24dを衝突面24aの略中央に設けるので、衝突面24aの内部から確実に燃料の補填が図れる。さらに、全面密着する状態を防止することが容易となる。さらになお、この凹部24dを挟んで、スットパ24とアーマチャ23とが密着状態となったとしても、凹部24dに収容可能な燃料の所定の体積に対し、微小な体積変化から所定の負圧を発生させるのは容易ではなく、したがって、負圧発生を回避可能である。
【0038】
さらに、略中央の外側にある衝突面24aの部分は全周に渡って当接に有効な面積を確保することが容易となる。従って、ストッパ24によるアーマチュア23の位置規制の安定化が図れ、アーマチュア23の位置規制に係わる信頼性の向上が図れる。
【0039】
さらになお、凹部24dの形状として、上記略中央側に向かってテーパ状に形成することで、ストッパ24からアーマチャ23を引き離す際に、ストッパ24とアーマチャ23の間に流入する燃料の流れは、凹部24dのない従来の衝突面での燃料の流れとほぼ同じとなる。したがって、負圧発生の回避を図れるとともに、燃料の流れ等に起因したエロージョン等の信頼性低下の防止が図れる。
【0040】
以上本実施形態で説明した衝突面24aに燃料を導く手段としては、第1の実施形態のように直接的に燃料を導く経路を設ける構成に限らず、第2の実施形態のように燃料を収容する経路であってもよく、燃料を導くことが可能な経路を有するものであればいずれでもよい。
【0041】
さらになお、燃料を収容する経路を有する構成としては、第2の実施形態で説明したストッパ24の衝突面24a(詳しくは、凹部24d)をテーパ状に形成する構成に限らず、アーマチャ23の上端面(詳しくは、当接部23b)をテーパ状に形成する構成としてもよい。この構成によっても、第2の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0042】
さらになお、本発明を適用する電磁弁として、少なくとも、略カップ状に形成され、その開口端12aがボディバルブ11に当接、離間可能なスプールバルブ12を備えたものに好適である。これにより、燃料噴射装置100に本発明の電磁弁1を用いる場合、内燃機関へ噴射される高圧燃料の噴射特性に係わる応答性の向上およびばらつき抑制が図れる。例えば、高圧燃料の圧力を低下させることで燃料噴射を終了させる場合、スプールバルブ12のリフトが同一であっても、開口端12aの大きさに応じて、高圧燃料の低下速度を変化させることが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の電磁弁の構成を表す断面図である。
【図2】図1に示す発明の要部である可動子およびストッパ周りを示す部分拡大断面図である。
【図3】第2の実施形態の電磁弁の構成を表す断面図である。
【図4】図2に示す可動子およびストッパ周りを示す部分拡大断面図である。
【図5】従来の電磁弁の動作、特に可動子およびストッパに係わる動作を示す図であって、図5(a)から図5(d)は可動子の各移動の過程を示す断面図、図5(e)は、電磁弁の開弁、閉弁の特性を、可動子のリフトによって示す弁リフト波形のグラフである。
【図6】図5に示す可動子およびストッパ周りを示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 電磁弁
11 ボディバルブ(弁座)
11a シート部
12 スプールバルブ(弁閉鎖体)
12a 開口端
21 コア
22 電磁コイル
23 アーマチャ(可動子)
23a 当接部
24 ストッパ
24a 衝突面
24b、24c 縦孔、横孔
24d 凹部
40 付勢スプリング
100 燃料噴射装置

Claims (5)

  1. 磁性材料よりなるコアと、電磁コイルと、可動子と、前記可動子の移動を規制可能なストッパとを備え、
    前記可動子が、定置の弁座と協働する弁閉鎖体を操作し、前記電磁コイルの励磁が解除された状態で前記ストッパの衝突面に向かって衝突する電磁弁であって、
    前記ストッパは、前記可動子に当接する前記衝突面に、流体を導くことが可能な経路を備えていることを特徴とする電磁弁。
  2. 前記ストッパは、前記衝突面に略平行な横孔と、前記横孔から前記衝突面に向けて開口する縦孔とを備え、
    前記縦孔は、前記衝突面に流体を導くことが可能な前記経路であることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記ストッパは、前記衝突面の略中央に凹部を備え、
    前記凹部は、前記可動子が前記衝突面に衝突するとき、流体を収容可能な前記経路であることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  4. 前記凹部は、略中央側に向かってテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電磁弁。
  5. 前記弁閉鎖体は、略カップ状に形成されており、
    前記弁座と前記弁閉鎖体とで区画される内部には、前記弁閉鎖体を前記可動子側に付勢する付勢スプリングが配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電磁弁。
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