JP4367385B2 - 内燃機関用燃料噴射装置 - Google Patents
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Description
電磁弁は、ノズルボディ(21)の反対側の端部側に設けられ、内部に圧力室(53)に接続される流体通路(66)、弁座(561)を有するとともに、圧力室(53)および噴孔(52)へ加圧された燃料を供給する高圧通路(61)を有するハウジング(23、24、26)と、ハウジング(23、24、26)内に設けられ、弁座(561)に着座する閉弁方向へ移動すると流体通路(66)を閉塞し、弁座(561)から離座する開弁方向へ移動すると流体通路(66)を開放する弁体(35)と、ハウジング(23、24、26)内に往復移動可能に設けられ、この往復移動方向の両端部である第1の端部(361)と第2の端部(362)を有し、該第1の端部(361)に弁体(35)が設けられる可動子(36)と、可動子(36)の第2の端部(362)側に配設され、電流が供給されると、可動子(36)を開弁方向へ移動させる吸引力を発生する電磁コイル(42)と、高圧通路(61)の径方向外側に設けられるとともに、可動子(36)の第2の端部(362)と対向して設けられ、電磁コイル(42)を支持する固定子(41)と、可動子(36)ならびに弁体(35)に、弁体(35)が弁座(561)に着座する方向への付勢力を付与する付勢手段(38、39)と、を備え、
付勢手段(38、39)は、弁体(35)が弁座(561)に着座するように、その一端部が可動子(36)の第2の端部(362)側に係止して、可動子(36)に対し閉弁方向へ付勢力を付与する第1の付勢手段(38)と、弁体(35)と第2の端部(362)との間における可動子(36)または弁体(35)の部位に係止部(36c)を有して、その一端部が該係止部(36c)に係止して、可動子(36)または弁体(35)に対し閉弁方向へ付勢力を付与する第2の付勢手段(39)と、を備え、第1の付勢手段(38)は、前記電磁コイル(42)の内周側に設置されていることを特徴としている。
通常、内燃機関には、燃料噴射装置の他に内燃機関を動作するための機能部品が多く設けられている。特に、燃料噴射装置周辺には、多くの機能部品が設けられており、燃料噴射装置の大きさ、特に径方向の大きさには制約がある。また、燃料噴射装置には、微少噴射量の制御性を向上させたいという要望がある。
この発明の構成によれば、燃料噴射装置の体格を大きくせず、微少噴射量の制御性を向上させることができる。なお、圧力室の圧力を電磁弁にて調整するという意味は、直接的に電磁弁にて圧力室の圧力を調整する形式のもの、間接的に電磁弁にて圧力室の圧力を調整する形式のもの両方を含んだものである。
電磁弁は、ノズルボディ(21)の反対側の端部側に設けられ、内部に圧力室(53)に接続される流体通路(66)、弁座(561)を有するとともに、圧力室(53)および噴孔(52)へ加圧された燃料を供給する高圧通路(61)を有するハウジング(23、24、26)と、ハウジング(23、24、26)内に設けられ、弁座(561)に着座する閉弁方向へ移動すると流体通路(66)を閉塞し、弁座(561)から離座する開弁方向へ移動すると流体通路(66)を開放する弁体(35)と、ハウジング(23、24、26)内に往復移動可能に設けられ、この往復移動方向の両端部である第1の端部(361)と第2の端部(362)を有し、該第1の端部(361)に弁体(35)が設けられ、かつ、該第1の端部(361)と該第2の端部(362)との間に、摺動させながら往復移動を案内する摺接支持部(363)を有する可動子(36)と、可動子(36)の第2の端部(362)側に配設され、電流が供給されると、可動子(36)を開弁方向へ移動させる吸引力を発生する電磁コイル(42)と、高圧通路(61)の径方向外側に設けられるとともに、可動子(36)の第2の端部(362)と対向して設けられ、電磁コイル(42)を支持する固定子(41)と、可動子(36)ならびに弁体(35)に、弁体(35)が弁座(561)に着座する方向への付勢力を付与する付勢手段(38、39)と、を備える電磁弁であって、
付勢手段(38、39)は、弁体(35)が弁座(561)に着座するように、その一端部が可動子(36)の第2の端部(362)側に係止して、可動子(36)に対し閉弁方向へ付勢力を付与する第1の付勢手段(38)と、摺接支持部(363)と第1の端部(361)との間における可動子(36)の部位に係止部(36c)を有して、その一端部が該係止部(36c)に係止して、可動子(36)または弁体(35)に対し閉弁方向へ付勢力を付与する第2の付勢手段(39)と、を備え、前記第1の付勢手段(38)は、前記電磁コイル(42)の内周側に設置されていることを特徴としている。
図1、図2に本発明を適用した第1の実施形態になる内燃機関用燃料噴射装置(以下、インジェクタという)の構成を示す。インジェクタは例えば、コモンレール式の燃料噴射システムを備えた内燃機関(以下、ディーゼルエンジンという)に適用され、インジェクタがエンジンの各気筒に1対1に対応して設けられる。そして、ECUによる制御で、所定の期間にコモンレールが供給する燃料を噴射する。
次に、参考例を図5に基づいて説明する。なお、第1の実施形態と同一機能物および同一処理は、同一符号を付す。ここでは、第1の実施形態と相違する特徴点のみを説明する。図5は、参考例のインジェクタの主要断面図である。
11 ノズル部
12 バルブ駆動部
121 ソレノイド
21 ノズルボディ
22 ディスタンスピース
23 第1のバルブボディ(ハウジング)
24 ホルダ(ハウジング)
25 リテーニングナット
26 第2のバルブボディ(ハウジング)
261 縦孔(支持部)
31 ノズルニードル
32 コイルばね
33 第1バルブニードル
33a 第1弁体部
34 コイルばね
35 第2弁体部(弁体)
36 可動子
36a 第2バルブニードル
36b 円盤部
36c Cリング(係止部)
36d 板状部
361 下端部(第1の端部)
362 上端部(第2の端部)
363 摺接支持部
38 第1コイルばね(第1の付勢手段)
39 第2コイルばね(第2の付勢手段)
41 固定子
42 電磁コイル
52 噴孔
53 ノズルニードル圧力室(圧力室)
54 第1制御弁室
55 バルブ圧力室
56 第2制御弁室
561 シート面(弁座)
57 ソレノイド室
61 高圧通路
62 低圧通路
63 連通路
64 高圧分岐通路
65 低圧分岐通路
65a ポート
66 連通路(流体通路)
Claims (6)
- 噴孔(52)を有するノズルボディ(21)と、
前記ノズルボディ(21)内に往復移動可能に設けられ、前記噴孔(52)を開閉するノズルニードル(31)と、
前記ノズルボディ(21)内に設けられ、前記噴孔(52)を閉塞する方向の力を前記ノズルニードル(31)に付与する燃料圧力を蓄積する圧力室(53)と、
前記ノズルボディ(21)の前記噴孔(52)とは反対側の端部側に設けられ、前記圧力室(53)内の圧力を調整する電磁弁と、を備える内燃機関用燃料噴射装置であって、
前記電磁弁は、
前記ノズルボディ(21)の前記反対側の端部側に設けられ、内部に前記圧力室(53)に接続される流体通路(66)、弁座(561)を有するとともに、前記圧力室(53)および前記噴孔(52)へ加圧された燃料を供給する高圧通路(61)を有するハウジング(23、24、26)と、
前記ハウジング(23、24、26)内に設けられ、前記弁座(561)に着座する閉弁方向へ移動すると前記流体通路(66)を閉塞し、前記弁座(561)から離座する開弁方向へ移動すると前記流体通路(66)を開放する弁体(35)と、
前記ハウジング(23、24、26)内に往復移動可能に設けられ、この往復移動方向の両端部である第1の端部(361)と第2の端部(362)を有し、該第1の端部(361)に前記弁体(35)が設けられる可動子(36)と、
前記可動子(36)の前記第2の端部(362)側に配設され、電流が供給されると、前記可動子(36)を開弁方向へ移動させる吸引力を発生する電磁コイル(42)と、
前記高圧通路(61)の径方向外側に設けられるとともに、前記可動子(36)の前記第2の端部(362)と対向して設けられ、前記電磁コイル(42)を支持する固定子(41)と、
前記可動子(36)ならびに前記弁体(35)に、前記弁体(35)が前記弁座(561)に着座する方向への付勢力を付与する付勢手段(38、39)と、を備え、
前記付勢手段(38、39)は、
前記弁体(35)が前記弁座(561)に着座するように、その一端部が前記可動子(36)の前記第2の端部(362)側に係止して、前記可動子(36)に対し閉弁方向へ付勢力を付与する第1の付勢手段(38)と、
前記弁体(35)と前記第2の端部(362)との間における前記可動子(36)または前記弁体(35)の部位に係止部(36c)を有して、その一端部が該係止部(36c)に係止して、前記可動子(36)または前記弁体(35)に対し閉弁方向へ付勢力を付与する第2の付勢手段(39)と、を備え、
前記第1の付勢手段(38)は、前記電磁コイル(42)の内周側に設置されていることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。 - 噴孔(52)を有するノズルボディ(21)と、
前記ノズルボディ(21)内に往復移動可能に設けられ、前記噴孔(52)を開閉するノズルニードル(31)と、
前記ノズルボディ(21)内に設けられ、前記噴孔(52)を閉塞する方向の力を前記ノズルニードル(31)に付与する燃料圧力を蓄積する圧力室(53)と、
前記ノズルボディ(21)の前記噴孔(52)とは反対側の端部に設けられ、前記圧力室(53)内の圧力を調整する電磁弁と、を備える内燃機関用燃料噴射装置であって、
前記電磁弁は、
前記ノズルボディ(21)の前記反対側の端部側に設けられ、内部に前記圧力室(53)に接続される流体通路(66)、弁座(561)を有するとともに、前記圧力室(53)および前記噴孔(52)へ加圧された燃料を供給する高圧通路(61)を有するハウジング(23、24、26)と、
前記ハウジング(23、24、26)内に設けられ、前記弁座(561)に着座する閉弁方向へ移動すると前記流体通路(66)を閉塞し、前記弁座(561)から離座する開弁方向へ移動すると前記流体通路(66)を開放する弁体(35)と、
前記ハウジング(23、24、26)内に往復移動可能に設けられ、この往復移動方向の両端部である第1の端部(361)と第2の端部(362)を有し、該第1の端部(361)に前記弁体(35)が設けられ、かつ、該第1の端部(361)と該第2の端部(362)との間に、摺動させながら往復移動を案内する摺接支持部(363)を有する可動子(36)と、
前記可動子(36)の前記第2の端部(362)側に配設され、電流が供給されると、前記可動子(36)を開弁方向へ移動させる吸引力を発生する電磁コイル(42)と、
前記高圧通路(61)の径方向外側に設けられるとともに、前記可動子(36)の前記第2の端部(362)と対向して設けられ、前記電磁コイル(42)を支持する固定子(41)と、
前記可動子(36)ならびに前記弁体(35)に、前記弁体(35)が前記弁座(561)に着座する方向への付勢力を付与する付勢手段(38、39)と、を備え、
前記付勢手段(38、39)は、
前記弁体(35)が前記弁座(561)に着座するように、その一端部が前記可動子(36)の前記第2の端部(362)側に係止して、前記可動子(36)に対し閉弁方向へ付勢力を付与する第1の付勢手段(38)と、
前記摺接支持部(363)と前記弁体(35)との間における前記可動子(36)または前記弁体(35)の部位に係止部(36c)を有して、その一端部が該係止部(36c)に係止して、前記可動子(36)または前記弁体(35)に対し閉弁方向へ付勢力を付与する第2の付勢手段(39)と、を備え、
前記第1の付勢手段(38)は、前記電磁コイル(42)の内周側に設置されていることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。 - 前記ハウジング(23、24、26)は、前記摺動支持部(363)を往復移動可能に支持する支持部(261)を備えることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関用燃料噴射装置。
- 前記第2の付勢手段(39)の付勢力は、前記第1の付勢手段(38)の付勢力よりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の内燃機関用燃料噴射装置。
- 前記弁体(35)の前記弁座(561)に対向する面の反対側の面には、板状部(36d)が形成されており、
この板状部(36d)が、前記第2の付勢手段(39)の一端部を係止していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の内燃機関用燃料噴射装置。 - 前記弁体(35)の前記弁座(561)に対向する面は、平面状となっていることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の内燃機関用燃料噴射装置。
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