JP2000017112A - クロロプレンゴム組成物及びそれを用いてなる支承 - Google Patents

クロロプレンゴム組成物及びそれを用いてなる支承

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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた切断時伸び、引張り強さ及び低い衝撃脆
化温度を有するクロロプレンゴム加硫物を与えるクロロ
プレンゴム組成物を提供する。 【解決手段】下記A,B,C,Dからなるクロロプレン
ゴム組成物であって、A:クロロプレンゴム100重量
部に対し、B:アルキル基の炭素数が2以上のアルキル
ナフタレンとホルムアルデヒドの縮合物1〜15重量
部、C:カーボンブラック20〜40重量部、及びD
(加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、老化防止剤、可
塑剤、軟化剤、滑剤及び充てん剤からなる群から選ばれ
る少なくとも1種)よりなり、かつ、A,B,C及びD
の総重量が140〜170重量部となるように配合して
クロロプレンゴム組成物を製造し、用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクロロプレンゴム組
成物及びそれを成型加硫してなる支承に関する。さらに
詳しくは、優れた破断伸び、引張り強さ及び低い衝撃脆
化温度を有する加硫物を与えるクロロプレンゴム組成物
及びそれを成型加硫してなる支承に関する。
【0002】
【従来の技術】クロロプレンゴムは耐オゾン性、耐熱
性、耐油性、耐薬品性に優れた合成ゴムであり、これら
の特性をいかして、各種自動車部品、電線、ホースある
いは接着剤等に使用されている。近年、建築構造物や橋
梁の耐震構造化が注目されており、その耐震化の一つと
して免震構法がある。免震構法とは建物と基礎(地盤)
の間に支承を設置し、地震の衝撃力を吸収し、建物に衝
撃を与えないようにすることを目的とした構法である。
また、橋梁等の構造物は橋脚の上に支承を介して橋桁が
載せられる。支承が構造物の変形や外部からの衝撃・変
形に対してそのエネルギーを吸収して構造物の破壊を防
ぐものである。これらの支承はゴム組成物と金属板を交
互に積層後成型加硫したものや加硫ゴムのみの成型物が
あり、垂直方向に適度な剛性を有し水平方向に高い伸び
特性及び力学強度を有することが特徴である。また、寒
い場所での使用に耐えるために、低い温度雰囲気下で外
部から衝撃が加わっても破壊しない優れた耐低温脆化性
が要求される。
【0003】従って、これらの支承に使用されるゴム組
成物は、その加硫ゴムが適度な剛性を有し、かつ、大き
な変形を受けても破断しない優れた切断時伸び、引張り
強さ及び低い衝撃脆化温度が要求される。従来、これら
の支承のゴム組成物用ゴム素材として高い切断時伸びを
示す天然ゴムが使用されてきたが、耐老化性、耐オゾン
性、耐候性に劣る問題があった。クロロプレンゴムは、
天然ゴムよりも耐老化性、耐オゾン性及び耐熱性にすぐ
れているが、加硫ゴムの静的せん断弾性率が6〜15k
g/cm2にしたときに優れた切断時伸び、引張り強さ
及び低い衝撃脆化温度のいずれもを満たすことが困難で
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した課
題に鑑みてなされたものであり、優れた切断時伸び、引
張り強さ及び低い衝撃脆化温度を有するクロロプレンゴ
ム加硫物を与えるクロロプレンゴム組成物及びそれを成
型加硫してなる支承を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
課題を解決するために鋭意検討した結果、以下のクロロ
プレンゴム組成物が目的を達成することを見出した。す
なわち、本発明は下記A、B、C及びDからなるクロロ
プレンゴム組成物であって、A:100重量部に対し、
B:1〜15重量部、C:20〜40重量部及びDより
なり、かつ、これらA、B、C及びDの総重量が140
〜170重量部となるように配合してなることを特徴と
するクロロプレンゴム組成物である。
【0006】A;クロロプレンゴム B;アルキル基の炭素数が2以上のアルキルナフタレン
とホルムアルデヒドの縮合物 C;カーボンブラック D;加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、老化防止剤、
可塑剤、軟化剤、滑剤及び充てん剤からなる群から選ば
れる少なくとも1種 以下、本発明について詳細に説明する。
【0007】本発明のクロロプレンゴム組成物のゴム成
分は、クロロプレンゴムを主成分とするものであり、ク
ロロプレンゴムの他に必要に応じクロロプレンゴムの特
性を損なわない範囲で天然ゴム、NBR、ブチルゴム等
を含有することができる。
【0008】本発明におけるクロロプレンゴムは、通常
知られているクロロプレンゴムは全て使用でき、1種類
だけでなく2種類以上の組み合せでも使用できる。本発
明におけるクロロプレンゴム中に含有されているコモノ
マーは、クロロプレンと共重合可能な単量体であれば特
に限定するものではなく、例えば、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、塩化ビニリデン等のモノビニル化
合物、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル
類、スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル化
合物、1,3−ブタジエン、1−クロロ−1,3−ブタ
ジエン、2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン等の共
役ジエン化合物、硫黄等が挙げられ、これらの単独又は
二種以上を組み合わせて用いることができる。クロロプ
レンゴム中のコモノマー含有量は0〜50%であり、5
0重量%を越えるとクロロプレンゴムの性質を損なうの
で好ましくない。
【0009】本発明におけるクロロプレンゴムは、乳化
重合、溶液重合、塊状重合等の公知の方法によって製造
される。例えば、乳化重合を例に挙げると、以下の方法
により製造される。
【0010】単量体成分及び任意量の分子量調節剤の混
合物を乳化剤水溶液と混合し乳化する。この乳化液に重
合開始剤を添加して重合を行い、任意の転化率で停止剤
を添加し重合を停止させる。分子量調節剤としては、特
に限定するものではなく、例えば、n−ドデシルメルカ
プタン、tert−ドデシルメルカプタン、オクチルメ
ルカプタン等のアルキルメルカプタン類、ジエチルキサ
ントゲンジスルフィド、ジイソプロピルキサントゲンジ
スルフィド等のキサントゲンスルフィド類、ヨウ化ベン
ジル、ヨードホルム等のハロゲン化合物が使用される。
分子量調節剤は、重合開始前に単量体と混合して使用す
るだけでなく、分割又は連続で添加しながら重合するこ
ともできる。乳化剤としては、特に限定するものではな
く、例えば、アビエチン酸アルカリ金属塩、不均化アビ
エチン酸アルカリ金属塩、アルキル硫酸アルカリ金属
塩、アルキルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸アルカリ
金属塩、高級脂肪酸アルカリ金属塩、ナフタリンスルホ
ン酸ホルマリン縮合物のアルカリ金属塩、高級脂肪酸ス
ルホン化物のアルカリ金属塩等のアニオン系、又はポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル等のノニオン系いずれの界面
活性剤も使用可能である。重合開始剤としては、特に限
定するものではなく、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸
アンモニウム、パラメンタンハイドロパーオキサイド、
クメンハイドロパーオキサイド、tert−ブチルハイ
ドロパーオキサイド等の無機又は有機の過酸化物、又は
上記過酸化物と硫酸第一鉄、ハイドロサルファイトナト
リウム、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート
(ロンガリット)等の還元剤を併用したレドックス系等
が使用される。停止剤としては、特に限定するものでは
なく、例えば、フェノチアジン、2,2’−メチレンビ
ス−(4−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス−(4−エチル−6−t
ert−ブチルフェノール)、2,6−ジ−tert−
ブチル−4−メチルフェノール、ハイドロキノン、4−
メトキシフェノール、N,N−ジエチルヒドロキシルア
ミン等のラジカル禁止剤が使用される。
【0011】重合の温度は、特に限定するものではない
が0〜60℃の温度が好ましく、さらに5〜50℃の温
度が好ましい。重合時の発熱が大きく温度の制御が困難
な場合は、乳化剤水溶液に単量体混合物を少量ずつ分割
又は連続で添加しながら重合することもできる。
【0012】重合停止後、ラテックス中の未反応単量体
を減圧スチームストリッピング等の方法により除去した
後、凍結凝固又は塩析等によりポリマーを単離し、水
洗、乾燥を経て重合体を得る。2種類以上のクロロプレ
ンゴムを組み合せて使用する場合、ブレンド方法とし
て、重合を行い調製したラテックス状態のブレンドある
いは固体重合体のブレンド等の方法が使用できる。
【0013】本発明におけるアルキル基の炭素数が2以
上のアルキルナフタレンとホルムアルデヒドの縮合物
は、アルキル基のナフタレン環への置換数について特に
限定するものではない。アルキルナフタレンとしては、
例えばエチルナフタレン、n−プロピルナフタレン、イ
ソプロピルナフタレン、ブチルナフタレン、イソブチル
ナフタレン、ジエチルナフタレン、ジ−n−プロピルナ
フタレン、ジイソプロピルナフタレン、ジブチルナフタ
レン等であり、アルキル基のナフタレン環への置換位置
について特に制限はない。アルキルナフタレンとしての
アルキル基の炭素数が1のメチルナフタレンは、理由は
さだかではないが加硫物の切断時伸びが小さくなるため
好ましくない。本発明におけるアルキル基の炭素数が2
以上のアルキルナフタレンとホルムアルデヒドの縮合物
は、その縮合度について特に制限はなく、単独もしくは
2種類以上の組み合わせでも使用できる。これらは、例
えば対応するアルキルナフタレンとホルムアルデヒドを
硫酸やパラトルエンスルホン酸といった酸触媒の存在
下、縮合反応することにより得られる。本発明における
アルキル基の炭素数が2以上のアルキルナフタレンとホ
ルムアルデヒドの縮合物の使用量は、クロロプレンゴム
100重量部に対して1〜15重量部である。1重量部
未満であると加硫物の切断時伸びが小さくなり、15重
量部を越えると樹脂の分散不良が発生することにより加
硫物の切断時伸びが小さくなり、さらに、加硫物の衝撃
脆化温度が上昇することにより耐低温脆性が劣るため、
好ましくない。
【0014】本発明のクロロプレンゴム組成物中に配合
するカーボンブラックの種類には何ら制限はないが、カ
ーボンブラックの使用量はクロロプレンゴム100重量
部に対してカーボンブラック20〜40重量部である。
カーボンブラックが20重量部未満であると加硫物の切
断時伸び及び引張り強さが低くなり、40重量部を越え
ると加硫物の切断時伸びが低くなるため好ましくない。
【0015】本発明における配合剤として、加硫剤、加
硫促進剤、加硫促進助剤、老化防止剤、可塑剤、軟化
剤、滑剤及び充てん剤について以下に示す。これらの配
合剤は1種以上使用することができる。加硫剤として
は、硫黄、モルホリンジスルフィド等の硫黄化合物、酸
化亜鉛、一酸化鉛等の無機化合物、tert−ブチルヒ
ドロペルオキシド等の過酸化物等を挙げることができ
る。加硫促進剤としては、ジフェニルグアニジン等のグ
アニジン系化合物、2−メルカプトベンゾチアゾール等
のチアゾール系化合物、エチレンチオウレア等のチオ尿
素系化合物等を挙げることができる。加硫促進助剤とし
ては、水酸化カルシウム等の金属化合物、ステアリン酸
等の脂肪酸等を挙げることができる。老化防止剤として
は、オクチル化ジフェニルアミン等のアミン化合物、
2、6−ジ−tert−ブチルフェノール等のフェノー
ル化合物等を挙げることができる。可塑剤としては、ジ
ブチルフタレート、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレ
ート等のフタル酸化合物、ジ−(2−エチルヘキシル)
アジペート等のアジピン酸化合物等を挙げることができ
る。軟化剤としては、ナフテン系プロセスオイル、芳香
族系プロセスオイル等を挙げることができる。滑剤とし
ては、パラフィンワックス等のワックス類、ノルマルブ
チルステアレート等の脂肪酸エステル類等を挙げること
ができる。充てん剤としては、炭酸カルシウム、クレ
ー、シリカ等を挙げることができる。
【0016】また、本発明では、通常クロロプレンゴム
組成物やその他のゴム組成物に配合される配合剤であれ
ば、本発明の目的を阻害しない範囲で使用できる。
【0017】本発明のクロロプレンゴム組成物の総重量
とは、クロロプレンゴム、アルキル基の炭素数が2以上
のアルキルナフタレンとホルムアルデヒドの縮合物、カ
ーボンブラック、及び加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助
剤、老化防止剤、可塑剤、軟化剤、滑剤、充てん剤から
なる群から選ばれる少なくとも1種からなるクロロプレ
ンゴム組成物の総重量のことであり、この総重量はクロ
ロプレンゴム100重量部に対し140〜170重量部
である。140重量部未満であるとクロロプレンゴム組
成物の弾性が高くなることで、混練するときに配合剤の
分散不良を引き起こし力学物性が低下するといった問題
が生じ、かつ170重量部を越えると加硫物の切断時伸
びが小さくなるため好ましくない。
【0018】本発明のクロロプレンゴム組成物は、通常
知られているクロロプレンゴムと同様の方法でロール、
ニーダー、インターミックス又はバンバリー等の混練機
によって混合し、目的に応じた形状に成型加工し加硫物
を得ることができる。必要に応じて、クロロプレンゴム
組成物と金属板とを交互に積層した後に加硫接着を行う
ことにより積層体を得る等の複合化を行うことができ
る。
【0019】得られたクロロプレンゴム組成物からなる
加硫物は、優れた切断時伸び、引張り強さ及び低い衝撃
脆化温度を示すので、ホース、ベルト、電線被覆、ゴム
引き布、防振ゴム、ジョイント類や各種自動車、車両、
船舶関係のゴム部品及び一般工業用ゴム製品等に幅広く
使用可能であるが、特に耐震構造建築物や橋梁等の構造
物の支承として使用した場合にその目的を達成すること
ができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに具体的
に示すが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0021】<加硫ゴムの引張り強さ及び切断時伸び>
JIS K 6251(1997年版)の加硫ゴムの引
張り試験に従って評価した。
【0022】<加硫ゴムの静的せん断弾性率>JIS
K 6254(1997年版)の加硫ゴムの低変形引張
り試験に従って評価を行い、25%引張り応力を1.6
39倍することにより得た。
【0023】<加硫ゴムの衝撃脆化温度>JIS K
6261(1997年版)の加硫ゴムの低温衝撃脆化試
験に従って評価した。
【0024】なお、実施例、比較例で使用した配合剤の
内容は以下の通りである。
【0025】クロロプレンゴム:スカイプレンB−5
(東ソー(株)) 酸化マグネシウム:キョーワマグ150(協和化学工業
(株)) 老化防止剤1:アンテージOD−P(川口化学(株)) 老化防止剤2:ノクラック6C(大内新興(株)) シリカ:ニップシルVN3(日本シリカ(株)) オイル:ジ−(2−エチルヘキシル)アジペート(新日
本理化(株)) 酸化亜鉛:1号(堺化学工業(株)) エチレンチオウレア:サンセラー22−C(三新化学
(株)) ジベンゾチアジルジスルフィド:ノクセラーDM(大内
新興(株)) カーボンブラック:シースト300(東海カーボン
(株)) 樹脂1(エチルナフタレンとホルムアルデヒドの縮合
物) :ストラクトール40MS−F(エスアンドエスジャパ
ン社) 樹脂2(メチルナフタレンとホルムアルデヒドの縮合
物) :レノシン300(バイエル社) 実施例1〜実施例5 クロロプレンゴム組成物は、表1に示す配合剤及び配合
量に従い1lニーダーで混練を行い得られた。これらの
クロロプレンゴム組成物を155℃で20分のプレス成
型加硫を行うことにより加硫ゴムシート(150mm×
150mm×2mm)を作成した。上記の試験法により
これらの加硫物の引張り強さ、切断時伸び、静的せん断
弾性率及び衝撃脆化温度を測定した結果を表1に示し
た。表1の結果から、本発明の組成物から極めて高い切
断時伸び、引張り強さ及び低い衝撃脆化温度を示すクロ
ロプレンゴム加硫物が得られる事が明らかである。
【0026】
【表1】
【0027】比較例1〜比較例7 実施例1〜実施例5と同様に表2に示す組成のクロロプ
レンゴム組成物を得た。さらにこれらクロロプレンゴム
組成物を実施例1〜実施例5と同様の方法で成型加硫
し、加硫物の引張り強さ、切断時伸び、静的せん断弾性
率及び衝撃脆化温度を測定し、この結果を表2に示し
た。比較例1はアルキルナフタレンとホルムアルデヒド
の縮合物としてメチルナフタレンとホルムアルデヒドの
縮合物を用いた場合であるが、切断時伸びが小さい。比
較例2及び比較例3はアルキルナフタレンとホルムアル
デヒドの縮合物としてエチルナフタレンとホルムアルデ
ヒドの縮合物を用いた場合である。エチルナフタレンと
ホルムアルデヒドの縮合物の使用量が本願の範囲より少
ないと切断時伸びが小さい。エチルナフタレンとホルム
アルデヒドの縮合物の使用量が本願の範囲より多いとエ
チルナフタレンとホルムアルデヒドの縮合物の分散不良
が発生することにより加硫物の切断時伸びが小さくな
る。さらに、加硫物の衝撃脆化温度が高くなり耐低温脆
性が悪くなる。比較例4及び比較例5はカーボンブラッ
クの使用量が本願の範囲外にある場合である。カーボン
ブラックの使用量が本願の範囲より少ないと切断時伸び
及び引張り強さが小さい。カーボンブラックの使用量が
本願の範囲より多いと切断時伸びが小さい。比較例6及
び比較例7はクロロプレンゴム組成物の総重量が本願の
範囲外にある場合である。クロロプレンゴム組成物の総
重量が本願の範囲より少ないとクロロプレンゴム組成物
の弾性が高くなることで、加硫物の配合剤の分散不良を
引き起こし切断時伸び及び引張り強さが低下する。クロ
ロプレンゴム組成物の総重量が本願の範囲より大きいと
加硫物の切断時伸びが小さくなる。
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】以上の結果から、本発明により得られる
クロロプレンゴム組成物は、優れた切断時伸び、引張り
強さ及び低い衝撃脆化温度を有するクロロプレンゴム加
硫物を与えることが明らかである。
【0030】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記A、B、C及びDからなるクロロプレ
    ンゴム組成物であって、A:100重量部に対し、B:
    1〜15重量部、C:20〜40重量部及びDよりな
    り、かつ、これらA、B、C及びDの総重量が140〜
    170重量部となるように配合してなることを特徴とす
    るクロロプレンゴム組成物。 A;クロロプレンゴム B;アルキル基の炭素数が2以上のアルキルナフタレン
    とホルムアルデヒドの縮合物 C;カーボンブラック D;加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、老化防止剤、
    可塑剤、軟化剤、滑剤及び充てん剤からなる群から選ば
    れる少なくとも1種
  2. 【請求項2】請求項1記載のクロロプレンゴム組成物を
    成型加硫してなる支承。
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