JP4273711B2 - 加工安定性に優れたクロロプレンゴム組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は加工安定性に優れたクロロプレンゴム組成物に関する。さらに詳しくは、従来のクロロプレンゴム組成物より優れた加工安定性を有するクロロプレンゴム組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
クロロプレンゴムは、加工性、機械的強度、耐候性、耐油性、難燃性、接着性などにおいてバランスがとれているため、自動車部品をはじめとするその他工業部品の素材として幅広く用いられている。近年ゴム工業において、生産性の向上ならびに製品の性能向上に伴い加工時の発熱性の増大などが問題となり、安全な加工工程を確保することは非常に重要な課題の一つとなっている。加工安定性は、加硫速度、貯蔵安定性、流れ、加工機への粘着又は排出性、寸法安定性、表面肌など広範囲にわたるものであり、その中にはへたり、こし、だれ、まとまり性など作業者の感覚的な特性も含まれている。また加工安定性が重要となる工程は混練り、配合、成形加工工程と多岐に及ぶ。よってここでは、狭義の加工安定性として数値化が可能であるスコーチに限定する。一般にスコーチ(焼け)は、原料ゴムと配合剤との混合時または未加硫ゴム配合物の貯蔵中や成形加工時の早期加硫と定義されている。スコーチが発生すると、ゴムの加工工程で配合ゴムの収縮、流動性の悪化、接着不良などの現象が起こり、最悪の場合はゴム配合物の加工が不可能となる。クロロプレンゴムは、合成ゴムの中ではスコーチしやすいといわれており、これまで、高温加硫、例えば射出成形法などの短時間加硫を行う際にスコーチし、高温加硫が不可能な場合があった。この際、加工安定性を向上させるためスコーチ防止剤(リターダー)を用いる方法があるが、安全衛生上の問題、加硫特性や加硫ゴムの物性への影響、作業性を考慮した上での選定が必要となり、検討時間を要していた。よって、このような配合検討が不要な加工安定性に優れたクロロプレン組成物が切望されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の安全衛生上の問題、加硫特性や加硫ゴムの物性への影響、作業性等に鑑みてなされたものであり、その目的は従来のクロロプレンゴム組成物では達成できなかった加工安定性に優れたクロロプレンゴム組成物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、クロロプレンゴムに対して、特定の脂肪酸を含有してなるクロロプレンゴム組成物は優れた加工安定性を有することを見出し本発明に至った。
【0005】
即ち、本発明は、クロロプレンゴム100重量部に対して、炭素数36以上の脂肪酸を0.5〜2.0重量部を含有してなることを特徴とする加工安定性に優れたクロロプレンゴム組成物である。
【0006】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0007】
本発明のクロロプレンゴム組成物は、クロロプレンゴム100重量部に対して、炭素数36以上の脂肪酸を0.5〜2.0重量部を含有してなるクロロプレンゴム組成物である。脂肪酸は炭素数が36以上であり、炭素数が36未満の場合は、満足な加工安定性が得られない。また、炭素数36以上の脂肪酸は、0.5〜2.0重量部であり、0.5重量部未満または2.0重量部を超えると満足な加工安定性が得られない。好ましい添加量は0.5〜1.0重量部である。炭素数54以上の脂肪酸ではその傾向が強い。好ましい脂肪酸は、炭素数36〜54の脂肪酸である。炭素数36以上の脂肪酸としては、例えば、ダイマー酸、トリマー酸が挙げられる。ダイマー酸としては、ヘンケル社製のエンポール1008、1018、1019、1061、1062、トリマー酸としては、エンポール1043、1045などがある。上記脂肪酸は、重合前に添加しても配合時に添加してもどちらでもよく、加工安定性に及ぼす効果は変わらない。
【0008】
本発明のクロロプレンゴム組成物は、同一配合及び同一混練条件において、従来のクロロプレンゴム組成物より、加工安定性が優れるものである。具体例を挙げると、例えばクロロプレン原料ゴム100重量部に対して酸化マグネシウム4重量部、ステアリン酸1重量部、SRFカーボンブラック70重量部、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレート20重量部を配合し、OOC型3.6Lバンバリーで、ケーシングとローターのクリアランス2.50mm、ローターの回転数55〜63rpm、ラム圧力3.0kg/cm2、混練前のケーシング温度を25℃に条件設定し、充填率60%でアップサイドダウン方式で混練を行う。混練過程は2段階ある。まず、第一段階として上記配合薬品のみをバンバリーへ投入し、60秒間撹拌後クロロプレン原料ゴムを投入する。それから150秒間混練を行い、120℃以下の温度でダンプし、クロロプレンゴム未加硫物を取り出す。第二段階として、12インチロールで促進剤を投入する。設定条件としては、前ロール回転数15rpm、後ロール回転数16.5rpm、ニップ厚4mm、ガイド幅500mm、ロール温度40〜50℃である。バンバリーダンプ後のクロロプレンゴム未加硫物をロールに巻き付け、酸化亜鉛5重量部、エチレンチオウレア0.75重量部、ジベンゾチアジルジスルフィド1重量部を添加する。添加終了後、切り返し3回、ニップ厚1mmで丸目通し3回、ニップ厚2mmでシートを分出しし、クロロプレンゴム組成物を得る。さらに、得られたクロロプレンゴム組成物を160℃で30分プレス加硫を行うことにより、加硫ゴムが得られる。この様にすれば、本発明のクロロプレンゴム組成物を得ることができる。例えば、加工安定性を、評価配合によって、適正な範囲が異なる相対的な数値である、スコーチタイムを125℃で測定することで評価したところ、加工安定性に優れたクロロプレンゴム組成物を得ることができた。すなわち、本評価配合での、125℃のスコーチタイムt5が、17.0分以上かつ21.0分以下である加工安定性に優れたクロロプレンゴム組成物を得ることができた。
【0009】
本発明におけるクロロプレンゴムは、クロロプレンと共重合可能なコモノマーを50重量%以下含有している2−クロロ−1,3−ブタジエンの重合により得られるゴムである。ここで言うコモノマーとは、2−クロロ−1,3−ブタジエンと共重合可能な単量体であれば特に限定するものではなく、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニリデン等のモノビニル化合物、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物、1,3−ブタジエン、1−クロロ−1,3−ブタジエン、2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン等の共役ジエン化合物、硫黄等が挙げられ、単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらのうち、1−クロロ−1,3−ブタジエン、2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエンが特に好ましい。
【0010】
さらに、本発明のクロロプレンゴムは、種々の重合方法、例えば、乳化重合、溶液重合、塊状重合等により製造される。
【0011】
本発明において、重合に用いる乳化剤としては特に限定するものではなく、例えば、アビエチン酸アルカリ金属塩、不均化アビエチン酸アルカリ金属塩、アルキル硫酸アルカリ金属塩、アルキルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸アルカリ金属塩、高級脂肪酸アルカリ金属塩、ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合物のアルカリ金属塩、高級脂肪酸スルホン化物のアルカリ金属塩等のアニオン系、またはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等のノニオン系いずれの界面活性剤も使用可能である。
【0012】
本発明において、重合開始剤としては特に限定するものではなく、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、パラメンタンハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、tert−ブチルハイドロパーオキサイド等の無機または有機の過酸化物、または上記過酸化物と硫酸第一鉄、ハイドロサルファイトナトリウム、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート等の還元剤を併用したレドックス系等が使用される。
【0013】
本発明において、重合に用いる停止剤としては特に限定するものではなく、例えば、フェノチアジン、2,2−メチレンビス−(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2−メチレンビス−(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、ハイドロキノン、4−メトキシフェノール、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン等のラジカル禁止剤が使用される。
【0014】
本発明において、重合の温度は特に限定するものではないが、0〜60℃の温度が好ましく、さらに5〜50℃の温度が好ましい。重合時の発熱が大きく温度の制御が困難な場合は、乳化剤水溶液に単量体混合物を少量ずつ分割または連続で添加しながら重合することもできる。重合停止後、ラテックス中の未反応単量体を減圧スチームストリッピング等の方法により除去した後、中和、凍結凝固又は塩析等によりポリマーを単離し、水洗、乾燥を経て重合体を得る。
【0015】
以下に詳細に代表例を示す。重合温度30℃〜50℃の条件下、クロロプレン重合体の単量体成分およびクロロプレンゴム100重量部に対して、炭素数36以上の脂肪酸を0.5〜2.0重量部および所定のムーニー粘度が得られる量の分子量調節剤n−ドデシルメルカプタンの混合物を乳化剤ロジン酸カリウム塩水溶液3〜5重量%(クロロプレン重合体の単量体に対する重量%)と混合して乳化する。この乳化液に過硫酸カリウム水溶液を重合開始より連続的に添加し、重合を行い、70%の重合転化率でN,N−ジエチルヒドロキシルアミンを停止剤として0.02重量%(クロロプレン重合体の単量体に対する重量%)添加し重合を停止させる。重合停止後、ラテックス中の未反応単量体を減圧スチームストリッピング法により除去した後、希酢酸により中和、凍結凝固によりポリマーを単離し、水洗、熱風乾燥を経て重合体を得る。なお、本発明のクロロプレンゴムの重合方法は、請求項1に記載のクロロプレンゴムを得られる方法であれば特に限定されるものではない。
【0016】
本発明のクロロプレンゴム組成物中のゴム用配合薬品としては、通常クロロプレンゴム組成物に添加する充填剤、可塑剤、及びゴム軟化剤より選ばれる少なくとも一種が挙げられる。充填剤としては、カーボンブラック、クレー、タルク、けい藻土、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、けい酸及びけい酸化合物、ホワイトカーボン等が挙げられ、このうち、カーボンブラックが好ましい。カーボンブラックの種類としては特に限定するものではなく、例えばSRF、FEF、MAF、HAF、FT、MT等が使用可能である。その添加量としては、破断伸びあるいは引張応力等の力学物性を維持するために、15〜80重量部が好ましく、特に好ましくは、カーボンブラックが30〜70重量部である。本発明において使用される可塑剤、ゴム軟化剤は、その種類としては特に限定するものではなく、例えば植物油としての菜種油、あまに油、大豆油、エステル系可塑剤としてのジ−(2−エチルヘキシル)アジペート、ジ−(2−エチルヘキシル)セバケート、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレート、ジ−(2−エチルヘキシル)アゼレート、鉱物油系軟化剤としてのプロセス油等が使用可能である。その添加量としては、引張応力や破断伸びを維持するために、5〜40重量部が好ましく、特に好ましくは、可塑剤及びゴム軟化剤が10〜30重量部である。
【0017】
また、その他の添加剤、例えば、老化防止剤、加工助剤、滑剤、難燃剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫遅延剤等は、必要に応じて用いることができる。本発明のクロロプレンゴム組成物は、通常知られているクロロプレンゴムと同様の方法でロール又はバンバリー等の混練機によって混合し、目的に応じた形状に成型加工し成型加硫物を得ることができる。得られたクロロプレンゴム成型加硫物は優れた加工安定性を有しているので各種ベルト、空気バネやブーツといった動的用途をはじめとする各用途に幅広く使用可能である。ここでいうブーツには、自動車用のCVJブーツ、ステアリングブーツ、ダストブーツ等を含む。
【0018】
【実施例】
以下に本発明を実施例によってさらに具体的に示すが、本発明はこれら実施例のみにより限定されることはない。
【0019】
クロロプレン原料ゴムのムーニー粘度はJIS K6388のB法(2002年版)に従い、角形溝のダイを使用して評価した。加硫ゴムの力学物性は、JIS K6251(2002年版)に従い、ダンベル状3号形の試験片を用い、引張速度500mm/minにて評価した。クロロプレンゴム組成物のムーニースコーチタイムは、JIS K6300(2002年版)に従い、角形溝のダイを使用して評価した。なお、以下の記述で重量部とは原料ゴム100重量部に対する重量比を表す。
【0020】
実施例1〜実施例3
表1の重合処方A〜Cに従い10Lの撹拌機つきオートクレーブに仕込み十分に窒素置換し乳化させた。その後40℃に保持し、重合開始約4時間後、重合転化率が約70%になるように過硫酸カリウム水溶液を連続的に適当量に制御しながら滴下し重合を行なった。重合転化率が約70%になった時点で停止剤を添加し重合を停止させた。次に残存する未反応のモノマーを減圧スチームストリッピング法により除去しラテックスを得た。その後、凍結凝固、水洗、熱風乾燥し、目的としたクロロプレンゴムを得た。その原料ゴムのムーニー粘度を表7に示した。次に、神戸製鋼製OOC型3.6Lバンバリーで、アップサイドダウン方式で混練を行った。バンバリーは回転数55〜65rpm、ケーシングとローターのクリアランス2.50mm、ラム圧力3.0kg/cm2に条件を設定し、混練前のケーシング温度を25℃、充填率を60%とした。表2に示す配合Aのうち酸化亜鉛、エチレンチオウレア、ジベンゾチアジルジスルフィドを除く配合薬品をバンバリーへ投入した。60秒間撹拌後クロロプレン原料ゴムを投入し、150秒間混練を行い、120℃以下の温度でダンプして、クロロプレンゴム未加硫物を取り出した。次に、西村工機製12インチロールで促進剤を投入した。まず、前ロール回転数15rpm、後ロール16.5rpm、ニップ厚4mm、ガイド幅500mm、ロール温度40〜50℃にロール条件を設定し、バンバリー混練後のクロロプレンゴム未加硫物をロールに巻き付け、酸化亜鉛、エチレンチオウレア、ジベンゾチアジルジスルフィドを添加した。添加終了後、切返し3回、ニップ厚1mmで丸目通し3回、ニップ厚2mmでシートを分出しし、クロロプレンゴム組成物を得た。得られたクロロプレンゴム組成物のスコーチタイムを表7に示した。さらにその組成物を160℃で30分プレス加硫を行なうことにより加硫ゴムを作成し、力学物性を測定し、これらの結果を表7に示した。その結果、スコーチタイムt5が17.0分以上かつ21.0分以下となり、力学物性を損なうことなく良好なスコーチタイムt5を有する加工安定性に優れたクロロプレンゴム組成物が得られた。
【0021】
【表1】
【表2】
実施例4〜実施例6
表1の重合処方D〜Fとして、それ以外は実施例1と同様に重合し評価した。これらの結果を表7に示した。その結果、スコーチタイムt5が17.0分以上かつ21.0分以下となり、力学物性を損なうことなく良好なスコーチタイムt5を有する加工安定性に優れたクロロプレンゴム組成物が得られた。
【0022】
実施例7〜実施例21
表1の重合処方G、表2〜4の評価配合B〜Fとして、それ以外は実施例1と同様に重合し評価した。これらの結果を表7〜9に示した。その結果、スコーチタイムt5が17.0分以上かつ21.0分以下となり、力学物性を損なうことなく良好なスコーチタイムt5を有する加工安定性に優れたクロロプレンゴム組成物が得られた。
【0023】
【表3】
【表4】
実施例22〜実施例24
表1の重合処方A〜C、表4の評価配合Gとして、それ以外は実施例1と同様に重合し評価した。これらの結果を表9に示した。その結果、スコーチタイムt5が14.0分以上かつ17.0分以下となり、力学物性を損なうことなく良好なスコーチタイムt5を有する加工安定性に優れたクロロプレンゴム組成物が得られた。
【0024】
比較例1〜比較例6
表1の重合処方G〜L、表2の評価配合Aとして、それ以外は実施例1と同様に重合し評価した。これらの結果を表9に示した。その結果、スコーチタイムt5が17.0分未満となり加工安定性が劣っていた。
【0025】
比較例7〜比較例16
表1の重合処方G、表4,5の評価配合H〜Lとして、それ以外は実施例1と同様に重合し評価した。これらの結果を表10に示した。その結果、スコーチタイムt5が17.0分未満となり加工安定性が劣っていた。
【0026】
【表5】
比較例17〜比較例19
表1の重合処方G〜J、表4の評価配合Gとして、それ以外は実施例1と同様に重合し評価した。これらの結果を表11に示した。その結果、スコーチタイムt5が14.0分未満となり加工安定性が劣っていた。
【0027】
比較例20〜比較例24
表1の重合処方G、表6の評価配合M〜Qとして、それ以外は実施例1と同様に重合し評価した。これらの結果を表11に示した。その結果、スコーチタイムt5が17.0分未満となり加工安定性が劣っていた。
【0028】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明により得られた炭素数36以上の脂肪酸を0.5〜2.0重量部を含有してなるクロロプレンゴム組成物は、力学物性を損なわず優れた加工安定性を示すことが明らかである。
Claims (4)
- クロロプレンゴム100重量部に対して、炭素数36以上の脂肪酸を0.5〜2.0重量部を含有してなることを特徴とする加工安定性に優れたクロロプレンゴム組成物。
- クロロプレンゴム100重量部に対して、炭素数36以上の脂肪酸を0.5〜2.0重量部及びゴム用配合薬品を含有してなることを特徴とする加工安定性に優れたクロロプレンゴム組成物。
- 炭素数36以上の脂肪酸が、トリマー酸であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加工安定性に優れたクロロプレンゴム組成物。
- ゴム用配合薬品が、カーボンブラック、可塑剤、及びゴム軟化剤より選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の加工安定性に優れたクロロプレンゴム組成物。
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