JP5942666B2 - Nbrとpvcの組成物用pvcラテックス及びnbrとpvcの組成物 - Google Patents

Nbrとpvcの組成物用pvcラテックス及びnbrとpvcの組成物 Download PDF

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本発明は、ニトリルゴム(以下、NBRと略すことがある)と塩化ビニル系ポリマー(以下、PVCと略すことがある)の組成物用PVCラテックス及びNBRとPVCの組成物に関し、更に詳しくは貯蔵安定性に優れており、機械強度が強く、動的粘弾性に優れたNBRとPVCの組成物が得られる、NBRとPVCの組成物用PVCラテックス、及びNBRとPVCの組成物に関する。
ホ−ス、パッキン、ベルト等のゴム製品が自動車部品や工業用部品や建築資材等の分野で使用されており、従来より耐油性や耐燃料油性、耐オゾン性や耐摩耗性等が必要なゴム製品には、NBRとPVCをブレンドしたNBRとPVCの組成物を原料とし配合薬品を混練分散させた加硫ゴム製品が使用されている。NBRとPVCの組成物を原料としたゴム製品が充分な耐油性や耐オゾン性、耐摩耗性等を発現するには、NBRとPVCが均一に混合されていることが必要であり、これまで以下のような方法が提案されている。
(1)水分を除去した乾燥NBRと、懸濁重合等の方法で得られる水分を乾燥した粒子径50〜150μmオーダーのPVCを、バンバリーミキサー等の密閉混合機内でNBRとPVCが相溶化する温度領域(160〜230(℃))で熱入れを行うドライブレンド法である(例えば非特許文献1)。
しかし、この方法は、乾燥PVCの粒子径が大きくPVCがNBRに必ずしも相溶化するとは限らず、機械特性の一つである引裂き強度や動的粘弾性挙動が劣る欠点があった。
(2)乳化重合で得られるNBRラテックスと、乳化重合や微細懸濁重合等の方法で得られる粒子径0.2〜1μmオーダーのPVCラテックスをラテックス同士でブレンドを行い、水分乾燥した後に熱入れを行うラテックスブレンド法である(例えば非特許文献1)。
しかし、この方法も熱入れを行う際、PVCラテックスの粒子径が大きいとPVCがNBRに必ずしも相溶化するとは限らず、引裂き強度や動的粘弾性挙動が劣る欠点があった。またPVCラテックスの粒子径が小さくてもPVCラテックスの輸送時や貯蔵の際に沈降し、NBRとPVCの組成物の組成にばらつきを生じる課題があった。
(3)粒子径を制御したPVCラテックスを用い、NBRラテックスとのラテックスブレンド後、熱入れを行なわないでNBRとPVCの組成物を得る方法が提案されている(例えば特許文献1)。
しかし、この方法は熱入れを行わないので、必ずしも相溶化するとは限らず、引裂き強度や動的粘弾性挙動が劣る欠点があり、またPVCラテックスの粒子径が大きいとPVCラテックスの輸送時や貯蔵の際に沈降し、NBRとPVCの組成物の組成にばらつきを生じるので常にPVCラテックスを撹拌する課題があった。
特開昭59−45339号公報
ニトリルゴム(発行所:大成社)S51年、p.64〜65
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、PVCラテックスの貯蔵安定性に優れ、機械強度、動的粘弾性を改善したNBRとPVCの組成物を製造するNBRとPVCの組成物用PVCラテックス、及びNBRとPVCの組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記の課題を解決するため、鋭意研究を重ねた結果、塩化ビニル単独重合ポリマー100重量部に対して、アルキルベンゼンスルホン酸塩1〜5重量部及び高級脂肪酸塩0.05〜2.5重量部を含有し、平均粒子径が0.20μm以下、平均重合度が400〜2000であるPVCラテックスは、ラテックスの貯蔵安定性に優れ、このPVCラテックスを用いたNBRとPVCの組成物は優れた引き裂き強度や動的粘弾性を有することを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明は、塩化ビニル単独重合ポリマー100重量部に対して、アルキルベンゼンスルホン酸塩1〜5重量部及び高級脂肪酸塩0.05〜2.5重量部を含有し、塩化ビニル単独重合ポリマーの平均粒子径が0.20μm以下で、平均重合度が400〜2000であることを特徴とする、ニトリルゴム(NBR)と塩化ビニル単独重合ポリマー(PVC)の組成物用PVCラテックス、並びにNBRとPVCの組成物である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のNBRとPVCの組成物用PVCラテックス(NBRとPVCの組成物の製造に使用されるPVCラテックス)は、PVC100重量部に対して、アルキルベンゼンスルホン酸塩1〜5重量部及び高級脂肪酸塩0.05〜2.5重量部を含有するものである。
PVCは、塩化ビニルモノマー単独で重合させたもの、又は塩化ビニルモノマー及び塩化ビニルモノマーと共重合可能なモノマー(以下、共重合モノマーと略すことがある)を共重合させたものである。
共重合モノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプタン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4.4−ジメチル−1−ヘキセン、4.4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセンなどのα−オレフィンモノマー;スチレン、α−メチルスチレンなどの芳香族系モノマー;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸プロピル、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸エチル、メタアクリル酸ブチル、メタアクリル酸プロピル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジプロピル、マレイン酸ジ−n−ブチル、マレイン酸ジイソブチル、マレイン酸ジ−n−ペンチル、マレイン酸ジ−n−ヘキシル、マレイン酸ジ−2−エチルヘキシル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジプロピル、フマル酸ジ−n−ブチル、フマル酸ジイソブチル、フマル酸ジ−n−ペンチル、フマル酸ジ−n−ヘキシル、フマル酸ジ−2−エチルヘキシル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、イタコン酸ジプロピル、イタコン酸ジ−n−ブチル、イタコン酸ジイソブチル、イタコン酸ジ−n−ペンチル、イタコン酸ジ−n−ヘキシル、イタコン酸ジ−2−エチルヘキシル、シトラコン酸ジメチル、シトラコン酸ジエチル、シトラコン酸ジプロピル、シトラコン酸ジ−n−ブチル、シトラコン酸ジイソブチル、シトラコン酸ジ−n−ペンチル、シトラコン酸ジ−n−ヘキシル、シトラコン酸ジ−2−エチルヘキシル、メサコン酸ジメチル、メサコン酸ジエチル、メサコン酸ジプロピル、メサコン酸ジ−n−ブチル、メサコン酸ジイソブチル、メサコン酸ジ−n−ペンチル、メサコン酸ジ−n−ヘキシル、メサコン酸ジ−2−エチルヘキシル、グルタコン酸ジメチル、グルタコン酸ジエチル、グルタコン酸ジプロピル、グルタコン酸ジ−n−ブチル、グルタコン酸ジイソブチル、グルタコン酸ジ−n−ペンチル、グルタコン酸ジ−n−ヘキシル、グルタコン酸ジ−2−エチルヘキシル、アリルマロン酸ジメチル、アリルマロン酸ジエチル、アリルマロン酸ジプロピル、アリルマロン酸ジ−n−ブチル、アリルマロン酸ジイソブチル、アリルマロン酸ジ−n−ペンチル、アリルマロン酸ジ−n−ヘキシル、アリルマロン酸ジ−2−エチルヘキシル、テラコン酸ジメチル、テラコン酸ジエチル、テラコン酸ジプロピル、テラコン酸ジ−n−ブチル、テラコン酸ジイソブチル、テラコン酸ジ−n−ペンチル、テラコン酸ジ−n−ヘキシル、テラコン酸ジ−2−エチルヘキシルなどのエチレン性不飽和カルボン酸アルキルエステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステルモノマー;アクリルアミド、メタクリルアミドなどのα,β−エチレン性不飽和モノカルボン酸アミド;ビニルメチルエーテル、ビニルセチルエーテルなどのビニルエーテルモノマー;塩化ビニリデンなどのビニリデン化合物等を挙げることができる。
アルキルベンゼンスルホン酸塩としては、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸等と、ナトリウム、カリウム、アンモニア、トリエタノールアミン等のアルカリとの塩を挙げることができる。更にアルキル基の構造として直鎖状、分岐状どちらでも良い。入手が容易なことから、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい。アルキルベンゼンスルホン酸塩が1重量部未満の場合は、ラテックスの貯蔵時にラテックスが凝集し沈殿物が発生し、貯蔵安定性に劣り、また、NBRとPVCの組成物を用い、配合薬品や補強剤、加硫剤を混合して加硫した成型体(以下、加硫成型体と略す)の引き裂き強度や動的粘弾性物性が劣る。5重量部を超える場合は、加硫成型体の引き裂き強度や動的粘弾性物性が劣る。貯蔵安定性やNBRとPVCの組成物を用いた加硫成型体の引き裂き強度や動的粘弾性物性をより向上させるため、1.5〜3重量部が好ましい。
高級脂肪酸塩としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等と、ナトリウム、カリウム、アンモニア、トリエタノールアミン等のアルカリとの塩が挙げられる。入手が容易なことから、ラウリン酸カリウムが好ましい。高級脂肪酸塩が0.05重量部未満だとラテックスの貯蔵時にラテックスの貯蔵安定性が劣り、NBRとPVCの組成物を用いた加硫成型体の引き裂き強度や動的粘弾性が劣り、2.5重量部を超えるとNBRとPVCの組成物を用いた加硫成型体の引き裂き強度や動的粘弾性が劣る。PVCラテックスの貯蔵安定性や加硫成型体の引き裂き強度や動的粘弾性をより向上させるため、0.1〜2.0重量部が好ましい。
PVCラテックス中のPVCの平均粒子径は、0.20μm以下である。平均粒子径が0.20μmを超えると長期貯蔵後に沈殿物が発生する問題がある。またNBRとPVCの組成物を用いた加硫成型体の引き裂き強度や動的粘弾性が劣る。平均粒子径は、PVCラテックスの貯蔵安定性や加硫成型体の引き裂き強度や動的粘弾性をより向上させるため、0.12μm以下が好ましく、0.10μm以下がさらに好ましく、0.05〜0.10μmが特に好ましい。
PVCラテックス中のPVCの平均重合度は、400〜2000である。平均重合度が2000を超えるとNBRとPVCの組成物を用いた加硫成型体の引き裂き強度や動的粘弾性が劣る。平均重合度が400未満だと引き裂き強度が劣る。平均重合度は、PVCラテックスの貯蔵安定性や加硫成型体の引き裂き強度や動的粘弾性をより向上させるため、400〜2000が好ましい。
本発明のNBRとPVC組成物用PVCラテックスは、連鎖移動剤、還元剤、緩衝剤、アルキルベンゼンスルホン酸塩及び高級脂肪酸塩以外の乳化剤等を含有していても良い。
ここに、連鎖移動剤とは、塩化ビニル単独重合体や塩化ビニルと共重合可能なモノマーとの共重合体の重合度を調整できるものであればよく、例えば、トリクロルエチレン、四塩化炭素などのハロゲン系炭化水素;2−メルカプトエタノール、3−メルカプトプロピオン酸オクチル、ドデシルメルカプタンなどのメルカプタン類;アセトン、n−ブチルアルデヒドなどのアルデヒド類等が挙げられる。還元剤とは、例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素アンモニウム、チオ硫酸アンモニウム、メタ重亜硫酸カリウム、亜二チオン酸ナトリウム、ナトリウムホルムアルデヒドスルフォキシレート、L−アスコルビン酸、デキストローズ、硫酸第一鉄、硫酸銅等が挙げられる。緩衝剤とは、例えば、リン酸一または二水素アルカリ金属塩、フタル酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。アルキルベンゼンスルホン酸塩及び高級脂肪酸塩以外の乳化剤とは、例えば、ラウリル硫酸エステルナトリウム、ミリスチル硫酸エステルなどのアルキル硫酸エステル塩類;ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸塩類;ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩類;ポリオキシエチレンアルキルアリール硫酸エステル塩類等のアニオン系界面活性剤;ソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等のソルビタンエステル類;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ポリアルキレングリコール類、ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸およびその塩等のノニオン系界面活性剤等が挙げられる。これらは単独でも、2種類以上含有していても良い。
本発明のNBRとPVCの組成物用PVCラテックスは、塩化ビニルモノマー単独、又は塩化ビニルモノマーと共重合モノマーを、アルキルベンゼンスルホン酸塩1〜5重量部、好ましくは1.5〜3重量部、及び高級脂肪酸塩0.05〜2.5重量部の存在下、乳化重合によって得られる。
乳化重合は、水を分散媒とし、分散媒に対して5〜150重量%の塩化ビニルモノマー単独、又は塩化ビニルモノマーと共重合モノマーを、所定量のアルキルベンゼンスルホン酸塩及び高級脂肪酸塩の存在下、重合開始剤を用い、40〜80℃程度、好ましくは45〜80℃で、3〜24時間、攪拌下重合することにより行われる。
前記重合開始剤は、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の水溶性開始剤、2、2’−アゾビスイソブチロニトリル、2、2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルペルオキシピバレート、ジアシルパーオキサイド、パーオキシエステル、パーオキシジカーボネート等の油溶性開始剤等を挙げることができる。
塩化ビニルモノマーの重合率は、全モノマーに対して80〜97重量%であることが好ましい。
重合の終了は、容器内の圧力を常圧、さらに減圧し、モノマーを回収することにより行う。重合禁止剤を添加して重合を終了させてもよい。
必要に応じ、重合終了後のラテックスに、PVCポリマー100重量部に対してアルキルベンゼンスルホン酸スルホン酸塩1〜5重量部及び高級脂肪酸塩0.05〜2.5重量部を含有するように、これらの乳化剤を追加添加することができる。
さらに、本発明のNBRとPVCの組成物用PVCラテックスを製造する際に、重合の安定化やスケール発生量の低減を目的として、連鎖移動剤、還元剤、緩衝剤、アルキルベンゼンスルホン酸塩以外の乳化剤等を添加することもできる。
本発明においてニトリルゴム(NBR)とは、アクリロニトリルとブタジエンとの共重合体や、更に官能基をもつ変性ニトリルゴム(変性NBR)や水素添加したニトリルゴム(水添NBR)等が挙げられ、ニトリルゴムラテックス、変性ニトリルゴムラテックス(NBRラテックス)を乾燥して得られる。NBR中のニトリル含有量は特に限定されるものではないが、一般に5〜50重量%含有される。ニトリルモノマーとしては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル、α−シアノエチルアクリロニトリル、ビニリデンシアニド等が挙げられる。また変性NBRを製造する際のニトリル単量量体と共重合可能なモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和酸モノマー、及びこれらのメチル、エチル、ブチル、オクチル等のアルキルエステルのような不飽和酸エステル等のモノマーが挙げられる。またニトリルモノマーと共重合可能なブタジエンモノマーは1,3−ブタジエンの他に、共役ジエンモノマーとしては、α、β−エチレン性不飽和ニトリルモノマーと共重合可能な共役ジエン含有化合物であれば限定されず、例えば、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエンなどの炭素数4〜12の共役ジエン含有化合物が好ましく挙げられ、なかでも1、3−ブタジエンが好ましい。
NBRは、乳化重合により製造されるが、溶液重合等の製造方法でも製造され限定されるものではない。NBRの乳化重合はアニオン性界面活性剤及び水溶性の重合開始剤を用いて水媒体中で行うラジカル重合で製造される。
本発明のNBRとPVCの組成物は、塩化ビニル系ポリマー100重量部に対してニトリルゴム10〜900重量部を含有し、かつ、塩化ビニル系ポリマー100重量部に対して、アルキルベンゼンスルホン酸塩1〜5重量部及び高級脂肪酸塩0.05〜2.5重量部を含有し、塩化ビニル系ポリマーの平均粒子径が0.20μm以下で、平均重合度が400〜2000である。NBRとPVCの組成物中、NBRが10重量部未満では、NBRとPVCの組成物の引き裂き強度や損失正接が損なわれる。NBRが900重量部を超えるとNBRとPVCの組成物の引き裂き強度や損失正接及び動的弾性率が劣る。好ましくは塩化ビニル系ポリマー100重量部に対してNBR20〜850重量部である。
本発明のNBRとPVCの組成物は、NBRラテックスとPVCラテックスを混合することによって得られる(ラテックスブレンド法)。また、NBRと、PVCを混合しても得られる(ドライブレンド法)。さらに、押し出し乾燥機によって、NBRラテックスとPVCラテックスを混合し、水分を乾燥することによっても得られる(押し出し乾燥機によるブレンド法)。本発明のNBRとPVCの組成物の製造方法は、これらの方法で制約を受けるものではない。NBR(ラテックス)とPVC(ラテックス)の混合割合は、使用目的に応じ任意の実用的な割合であってよいが、現在の市販製品のNBRとPVCの割合はNBRとPVC=80/20〜50/50重量%の範囲である。
ドライブレンド法は、水分除去した固形のNBRと固形のPVCをロール、バンバリーミキサー、加圧ニーダー等の混合機により混合しNBRとPVCが均質になる温度で熱入れを行う方法である。熱入れ処理は150〜190℃の温度で数分間行ないNBRとPVCの組成物を得るが、本発明によって得られるNBRとPVCの組成物用PVCラテックスはこの方法においても特に制約を受けるものではない。本発明のNBRとPVCの組成物用PVCラテックスは、噴霧乾燥器等の乾燥機で水分を除去した後の粉状のPVCをロール、バンバリーミキサー、加圧ニーダー等の混合機により乾燥された固体のNBRと混合しNBRとPVCが均質になる温度で熱入れ処理を行う。熱入れ処理は150〜190℃の温度で数分間行ないNBRとPVCの組成物を得る。
ラテックスブレンド法は、乳化重合等により得られるNBRラテックスと、乳化重合や微細懸濁重合等によって得られるPVCラテックスを、ラテックスの状態で混合し、塩化カルシウム等の塩析剤で凝固し水分乾燥した後、NBRとPVCの組成物を得るが、本発明によって得られるNBRとPVCの組成物用PVCラテックスは、この方法においても特に制約を受けるものではない。ラテックスブレンド法では微細な粒子同士が均等に混合する為、ドライブレンド法で行う熱入れ処理は必ずしも必要ではないが、得られたNBRとPVCの組成物を更に均質化するため熱入れ処理をしてもかまわない。
更にはラテックスブレンド法の熱入れは、NBRとPVCの組成物に、補強剤や可塑剤、老化防止剤や加硫剤等の副原料物を混合分散させ、ゴム製品を得るための混練工程で150〜190℃の熱入れ処理を数分間を行っても構わない。
押し出し乾燥機によるブレンド法は、NBRラテックスとPVCラテックスを押し出し機に供給して、凝固、脱水、及び乾燥、熱入れを連続的に得る方法であるが、本発明のNBRとPVCの組成物の製造に使用されるPVCラテックスは、この方法においても特に制約を受けるものではない。
NBRとPVCの組成物の熱入れ処理は150〜190℃の温度で数分間行なうが、NBRの安定性やPVCのゲル化を防ぐため熱入れ時に、安定剤や可塑剤等を加え熱入れを行っても構わない。
NBRとPVCの組成物の熱入れ時に加えるNBRの安定剤は、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2,2'−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)等のフェノール系老化防止剤、4,4'−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、N,N'−ジフェニル−p−フェニレンジアミン等のアミン系老化防止剤、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト等亜リン酸老化防止剤等が好ましく、NBRとPVCの組成物に対して0.01〜10重量部添加しても構わない。
NBRとPVCの組成物の熱入れ時に加えるPVCの安定剤は、例えば、2−エチルヘキサン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リシノール酸、イソデカン酸などの脂肪酸のマグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、亜鉛塩、鉛塩などの脂肪酸金属塩、ジメチルスズビス−2−エチルヘキシルチオグリコレート、モノジメチルスズステアロキシエチルメルカプチド、ジブチルスズマレート、ジブチルスズビスブチルマレート、ジブチルスズラウレート、ジメチルスズ、ビス−2−エチルヘキシルチオグリコレート、ジブチルスズ−β−メルカプトプロピオネート、ジオクチルスズビス−2−エチルヘキシルチオグリコレートなどの有機スズ化合物、鉛白、三塩基性硫酸鉛、二塩基性亜リン酸鉛、塩基性亜硫酸鉛、二塩基性フタル酸鉛、三塩基性マレイン酸鉛、二塩基性ステアリン酸鉛、ステアリン酸鉛などの鉛化合物、トリアルキルホスファイト、アルキルアリールホスファイト、トリアリールホスファイトなどのホスファイト化合物; エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化脂肪酸エステル、ビスフェノールA ジグリシジルエーテルなどのエポキシ化合物等が好ましく、NBRとPVCの組成物に対して0.01〜20重量部添加しても構わない。
NBRとPVCの組成物の熱入れ時の可塑剤としては、例えば、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−2 −エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシルなどのフタル酸エステル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソノニル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバチン酸−2−エチルヘキシルなどの脂肪族二塩基酸エステル、塩素化パラフィン、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシステアリン酸オクチル、エポキシ化脂肪酸ブチル、エポキシ化アマニ油脂肪酸ブチルなどのエポキシ化合物;トリクレジルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、トリエチルホスフェートなどのリン酸エステル;トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート、トリイソデシルトリメリテートなどのトリメリット酸エステル等が好ましく、NBRとPVCの組成物に対して1〜20重量部添加しても構わない。
NBRとPVCの組成物を用いた加硫成型体を得るために、NBRとPVCの組成物に補強剤や可塑剤、老化防止剤や加硫剤等の副原料物を混合分散させるため混練を行うが、副原料物は、例えば、カーボンブラックやマイカ、シリカ、クレイ、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、黒鉛、マイカ、フェライト等の充填剤に加え、パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、アロマ系オイル、大豆油、菜種油等の植物油、ジブチルフタル酸エステルやジオクチルフタル酸エステル等のフタル酸エステル類、液状ブタジエンゴム等液状ゴム等の可塑剤、硫黄、ベンゾイルパーオキサイド等の加硫剤、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、モルホリノジチオベンゾチアゾール、ジフェニルチオウレア、ジフェニルグアニジン、メルカプトベンゾチアゾール、N−スルフェンアミド、ジメチルジカルバミン酸亜鉛等の加硫促進剤、酸化マグネシウム、鉛丹等の金属酸化物からなる加硫促進助剤、無水フタル酸、ニトロソジフェニルアミン等のスコーチ防止剤、N−イソプロピルN’−フェニル−p−フェニレンジアミン、2,6−ジ−t−ブチルカテコール、メルカプトベンツイミダゾール等の老化防止剤、チオキシレノール、ジキシルジスルフィド等の素練り促進剤、ワックス、ステアリン酸等の活剤、テルペンフェノール、ガムロジン、トール油ロジン等の粘着付与剤、重炭酸ナトリウム、アゾジカルボンアミド、p,p’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)等の発泡剤等が挙げられ、これらを使用するにあたり特に制限はない。
NBRとPVCの組成物と副原料物の混練は、オープンロール、加圧ニーダー、バンバリーミキサー等のミキサーによって混合分散されるが特に制約を受けるものではない。
本発明のNBRとPVCの組成物用PVCラテックスは貯蔵安定性に優れ、そのPVCラテックスを用いて得られたNBRとPVCの組成物は機械強度、動的粘弾性に優れる。
以下の実施例、比較例により、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何らの制限を受けるものではない。
なお、以下の実施例、比較例における評価法は以下のとおりである。
<PVCラテックスの貯蔵安定性>
PVCラテックスを水で希釈し、固形分を30重量%に調整した。PVCラテックス500gを透明なガラス瓶に入れ、室温下1ヶ月間静置し、ラテックス中の沈降物発生の有無を目視で確認し、以下の通り評価した。
○:沈降物の発生が全く無い。
△:僅かに発生が見られた。
×:多量の沈降物発生が見られた。
<PVCラテックス中のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量及びラウリン酸カリウム量>
重合終了後のPVCラテックスを重合器より採取し、40℃で24時間真空乾燥後の固形分測定によりビニルモノマーの重合転化率を求め、仕込み組成よりポリマー中のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量及びラウリン酸カリウム量を求めた。
<PVCラテックス中のPVCの平均粒子径の測定方法>
PVCラテックスの平均粒子径は、粒径分布測定機(マイクロトラックUPA150、日機装社製)を用い、分散媒の屈折率を1.33に設定し粒径分布を測定し、メジアン粒径を求め、各々の樹脂粒子の平均粒子径とした。
<PVCラテックス中のPVCの平均重合度の測定方法>
PVCラテックスを乾燥後、THF溶液に5倍量のメタノールを攪拌添加してPVCを析出させ、濾過・乾燥したものをJISK7367−2に従ってK値を測定し、平均重合度を算出した。
<NBRとPVCの組成物から得られる加硫成型体の機械強度の測定>
NBRとPVCの組成物とカーボンブラック、可塑剤、老化防止剤、加硫剤等の副原料を混練機で副原料を混練後、加硫成型し厚さ2mmの加硫シートをJISK6252の方法で引き裂き強度を求めた。
<NBRとPVCの組成物を用いた加硫成型体の動的粘弾性の測定>
恒温室(25℃、相対湿度55%)で1日以上放置したNBRとPVCの組成物を用いた加硫成型体のシートを動的粘弾性測定装置(上島製作所製、VR−7120型)を用い、初期歪1(%)、繰り返し歪0.1(%)、振動数10Hz、温度24℃と50℃で、NBRとPVCの組成物を用いた加硫成型体の損失正接(tanδ)及び動的弾性率(E’)を測定した。
実施例1
表1に示す通り、2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水830.0g、塩化ビニルモノマー750.0g、3重量%過硫酸カリウム6.8g及び5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液75.0g(モノマーに対して0.50重量部)を仕込み、温度を66℃に上げて、乳化重合を開始した。温度を66℃に保ち、重合開始後60分後より、5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液270.0g(モノマーに対して1.80重量部)と5重量%ラウリン酸カリウム水溶液46.0gを360分間かけて連続添加した。66℃におけるオートクレーブ内の圧力が0.7MPaまで低下した後、未反応の塩化ビニルモノマーを回収し、NBRとPVCの組成物用PVCラテックスを得た(PVC100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量:2.6重量部、ラウリン酸カリウムの量:0.34重量部、平均粒子径:0.08μm、平均重合度:690)。
そしてこの操作を3回繰り返しNBRとPVCの組成物用PVCラテックスを得た。
Figure 0005942666
実施例2〜3
表1に示す通り、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量を変えた以外は実施例1と同様の操作で、NBRとPVCの組成物用PVCラテックスを得た(PVC100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表1に示す)。
実施例4〜5
表1に示す通り、ラウリン酸カリウム量を変えた以外は実施例1と同様の操作で、NBRとPVCの組成物用PVCラテックスを得た(PVC100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表1に示す)。
実施例6
表2に示す通り、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量及びラウリン酸カリウム量を変えた以外は実施例1と同様の操作で、NBRとPVCの組成物用PVCラテックスを得た(PVC100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表2に示す)。
Figure 0005942666
実施例7
表2に示す通り、重合温度を66℃から75℃に変えた以外は実施例1と同様の操作で、NBRとPVCの組成物用PVCラテックスを得た(PVC100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表2に示す)。
実施例8
表2に示す通り、重合温度を66℃から45℃に変えた以外は実施例1と同様の操作で、NBRとPVCの組成物用PVCラテックスを得た(PVC100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表2に示す)。
実施例9
実施例1と同じ処方で作製したPVCラテックス4000gを噴霧乾燥器(大川原加工機工業製)を用いて110℃で噴霧乾燥後、真空乾燥機で70℃で8時間水分除去し、粉体状のPVCを得た。
実施例10
<NBRとPVCの組成物の調製>
NBRラテックス(日本ゼオン社製、ニポール1562)2410.0g、実施例1で得られたPVCラテックス1250.0g及び水2300.0gを攪拌機付きの10リットルの容器に入れ撹拌しながら、23.5重量%のラテックスブレンド液を調製した。そして攪拌機付きの容量20リットルの容器に、予め2重量%塩化カルシウム水溶液1750.0gを仕込み、ラテックブレンド液を約1時間、激しく撹拌しながら、連続滴下してNBRとPVCの組成物を塩析した。塩析物は200メッシュのナイロン製濾布を用い濾過・水洗を行い、110℃で2時間常圧乾燥、その後70℃で16時間の真空乾燥を行い、重量組成比NBR/PVC=7/3のNBRとPVCの組成物を得た。
<NBRとPVCの組成物を用いた加硫成型体の調製>
重量組成比NBR/PVC=7/3のNBRとPVCの組成物を原料ゴムとし、以下の配合によりNBRとPVCの組成物を用いた加硫成型体を電熱ヒーター付3リットルの加圧ニーダー及び18インチロールで調製した。
<加圧ニーダーによるNBRとPVCの組成物の加硫配合物の調製>
加圧ニーダーに以下の配合物の10倍量を90℃より混練し160℃で5分間熱入れを行った。
NBRとPVCの組成物 100.0重量部
亜鉛華 5.0
ステアリン酸 1.0
FEFカーボンブラック 40.0
可塑剤 ジイソノニルフタレート 2.5
可塑剤 アジピン酸ジエステル 40.0
2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール 1.0
トリス(ノニルフェニル)ホスファイト 0.5
2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノンの重合物 2.0
脂肪酸金属塩(アデカスタブSC−320) 1.0
加圧ニーダーにより得られた上記混練配合物を更に90℃に調整した18インチロールで以下の配合量の10倍量の加硫剤及び加硫促進剤を混練分散させNBRとPVCの組成物の加硫配合物を得た。
硫黄 0.5重量部
テトラメチルチウラムジスルフィド 1.5
N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド 1.5
その後NBRとPVCの組成物の加硫配合物を160℃で10分間プレス加硫を行い、厚さ2mmのNBRとPVCの組成物を用いた加硫成型体を調製し、引裂き強度や動的粘弾性を評価した。その結果を表3に示す。表3から明らかなように、実施例1を用いたNBRとPVCの組成物用PVCラテックスは貯蔵安定性に優れ、このラテックスを用いたNBRとPVCの組成物を用いた加硫成型体シートの引き裂き強度や損失正接は優れた。また動的弾性率は低くゴムの柔軟性は優れた。
Figure 0005942666
実施例11〜12
表3に示す通り、実施例2〜3で得られたPVCラテックスを使用した以外は実施例10と同様にして、NBRとPVCの組成物と加硫成型体を調製し、評価した。その結果を表3に示す。表3から明らかなように、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの異なるNBRとPVCの組成物用PVCラテックスは貯蔵安定性に優れ、このラテックスを用いたNBRとPVCの組成物から得られる加硫成型体シートの引き裂き強度や損失正接は優れた。また動的弾性率は低くゴムの柔軟性は優れた。
実施例13〜14
表3に示す通り、実施例4〜5で得られたPVCラテックスを使用した以外は実施例10と同様にして、NBRとPVCの組成物と加硫成型体を調製し、評価した。その結果を表3に示す。表3から明らかなように、NBRとPVCの組成物用PVCラテックスは貯蔵安定性に優れ、このラテックスを用いたNBRとPVCの組成物から得られる加硫成型体シートの引き裂き強度や動的粘弾性は優れていた。
実施例15
表3に示す通り、実施例6で得られたPVCラテックスを使用した以外は実施例10と同様にして、NBRとPVCの組成物と加硫成型体を調製し、評価した。その結果を表3に示す。表3から明らかなように、NBRとPVCの組成物用PVCラテックスは貯蔵安定性に優れ、このラテックスを用いたNBRとPVCの組成物から得られる加硫成型体シートの引き裂き強度や動的粘弾性は優れていた。
実施例16〜17
表4に示す通り、実施例7〜8で得られたPVCラテックスを使用した以外は実施例10と同様にして、NBRとPVCの組成物と加硫成型体を調製し、評価した。その結果を表4に示す。表4から明らかなように、NBRとPVCの組成物用PVCラテックスは貯蔵安定性に優れ、このラテックスを用いたNBRとPVCの組成物から得られる加硫成型体シートの引き裂き強度や動的粘弾性は優れていた。
Figure 0005942666
実施例18
実施例9で得られた粉状のPVCを用い、実施例10に示すNBRとPVCの組成物を用いた加硫成型体の調製を行った。実施例1のラテックスを用いたドライブレンドにより得られるNBRとPVCの組成物から得られる加硫成型体シートの引き裂き強度や動的粘弾性は優れていた。
比較例1
<微細懸濁重合法によるPVCラテックスの調製>
1mオートクレーブ中に脱イオン水360kg、塩化ビニルモノマー300kg、過酸化ラウロイル5.7kgおよび15重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液30kgを仕込み、この重合液を3時間ホモジナイザーを用いて循環し、均質化処理後、温度を45℃に上げて重合を進めた。圧力が低下した後、未反応の塩化ビニルモノマーを回収し、固形分含有率35重量%粒子が0.55μmの平均粒子径を有し、かつポリマーを基として2重量%の過酸化ラウロイルを含有するシードラテックス1を得た。
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水500g、塩化ビニルモノマー800.0g、5重量%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液を16.0g、シードラテックス1を95.0g、0.1重量%硫酸銅水溶液4.0gを仕込み反応混合物の温度を48℃に上げると共に、0.05重量%アスコルビン酸水溶液150gを全重合時間を通じて連続的に添加した。更に、重合開始してから重合転化率85%までの間、塩化ビニルモノマー100重量部に対して0.7重量部のラウリル硫酸ナトリウムを連続的に添加した。重合圧が48℃における塩化ビニル飽和蒸気圧から0.2MPa降下した時に重合を停止し、未反応の塩化ビニルモノマーを回収し、PVCラテックスを得た(平均粒子径:1.52μm、平均重合度:1800)。
比較例2〜3
表5に示す通り、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量を変えた以外は実施例1と同様の操作で、NBRとPVCの組成物用PVCラテックスを得た(PVC100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表5に示す)。
Figure 0005942666
比較例4〜5
表5に示す通り、ラウリン酸カリウム量を変えた以外は実施例1と同様の操作で、NBRとPVCの組成物用PVCラテックスを得た(PVC100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表5に示す)。
比較例6
表5に示す通り、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量及びラウリン酸カリウム量を変えた以外は実施例1と同様の操作で、NBRとPVCの組成物用PVCラテックスを得た(PVC100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表5に示す)。
比較例7
表6に示す通り、重合温度を66℃から85℃に変え、85℃におけるオートクレーブ内の圧力が1.11MPaまで低下した後、未反応の塩化ビニルモノマーを回収した以外は実施例1と同様の操作で、NBRとPVCの組成物用PVCラテックスを得た(PVC100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表6に示す)。
Figure 0005942666
比較例8
表6に示す通り、重合開始から重合終了時までに還元剤として0.4重量%L−アスコルビン酸水溶液25.5gをオートクレーブ中に添加し、重合温度を66℃から35℃に変え、35℃におけるオートクレーブ内の圧力が0.25MPaまで低下した後、未反応の塩化ビニルモノマーを回収した以外は実施例1と同様の操作で、NBRとPVCの組成物用PVCラテックスを得た(PVC100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表6に示す)。
比較例9
比較例1で得られた従来より製造されている微細懸濁重合によって得られるPVCラテックスを実施例10と同様の操作でNBRラテックスとラテックスブレンドを行い、塩析、濾過、乾燥後重量組成比NBRとPVC=7/3のNBRとPVCの組成物を得た。そしてこのNBRとPVCの組成物を実施例10に示す同一の配合と混練分散、熱入れを行い加硫成型体シートを調製し、引裂き強度や動的粘弾性を評価した。その結果を表7に示す。表7から明らかなように、比較例1の従来より製造されている微細懸濁重合によって得られるNBRとPVCの組成物用PVCラテックスを用いたNBRとPVC用PVCラテックスは貯蔵安定性に劣り、このラテックスを用いたNBRとPVCの組成物から得られる加硫成型体シートの引き裂き強度や損失正接は劣っていた。また動的弾性率は高く剛直になりゴムの柔軟性が損なわれた。
Figure 0005942666
比較例10
表7に示す通り、比較例2で得られたPVCラテックスを使用した以外は実施例10と同様にして、NBRとPVCの組成物と加硫成型体を調製し、評価した。その結果を表7に示す。表7から明らかなように、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量の少ないPVCラテックスは貯蔵安定性に劣り、このラテックスを用いたNBRとPVCの組成物の加硫成型体の引き裂き強度や損失正接は劣った。また動的弾性率は高く剛直でありゴムの柔軟性が損なわれていた。
比較例11
表7に示す通り、比較例3で得られたPVCラテックスを使用した以外は実施例10と同様にして、NBRとPVCの組成物と加硫成型体を調製し、評価した。その結果を表7に示す。表7から明らかなように、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量の多いPVCラテックスの貯蔵安定性はよいが、このラテックスを用いたNBRとPVCの組成物の加硫成型体の引き裂き強度や損失正接は劣った。また動的弾性率は高く剛直でありゴムの柔軟性が損なわれた。
比較例12
表7に示す通り、比較例4で得られたPVCラテックスを使用した以外は実施例10と同様にして、NBRとPVCの組成物と加硫成型体を調製し、評価した。その結果を表7に示す。表7から明らかなように、ラウリン酸カリウム量の少ないPVCラテックスは貯蔵安定性に劣り、このラテックスを用いたNBRとPVCの組成物の加硫成型体の引き裂き強度や損失正接は劣った。また動的弾性率は高く剛直になりゴムの柔軟性が損なわれた。
比較例13
表7に示す通り、比較例5で得られたPVCラテックスを使用した以外は実施例10と同様にして、NBRとPVCの組成物と加硫成型体を調製し、評価した。その結果を表7に示す。表7から明らかなように、ラウリン酸カリウム量の多いPVCラテックスの貯蔵安定性はよいが、このラテックスを用いたNBRとPVCの組成物の加硫成型体の引き裂き強度や損失正接は劣った。また動的弾性率は高く剛直でありゴムの柔軟性が損なわれた。
比較例14
表7に示す通り、比較例6で得られたPVCラテックスを使用した以外は実施例10と同様にして、NBRとPVCの組成物と加硫成型体を調製し、評価した。その結果を表7に示す。表7から明らかなように、粒子径の大きいPVCラテックスは貯蔵安定性が劣り、このラテックスを用いたNBRとPVCの組成物の加硫成型体の引き裂き強度や損失正接は劣った。また動的弾性率は高く剛直になりゴムの柔軟性が損なわれた。
比較例15
表8に示す通り、比較例7で得られたPVCラテックスを使用した以外は実施例10と同様にして、NBRとPVCの組成物と加硫成型体を調製し、評価した。その結果を表8に示す。表8から明らかなように、平均重合度の低いPVCラテックスの貯蔵安定性はよいが、このラテックスを用いたNBRとPVCの組成物の加硫成型体の引き裂き強度は劣った。
Figure 0005942666
比較例16
表8に示す通り、比較例8で得られたPVCラテックスを使用した以外は実施例10と同様にして、NBRとPVCの組成物と加硫成型体を調製し、評価した。その結果を表8に示す。表8から明らかなように、平均重合度の高いNBRとPVCの組成物用PVCラテックスの貯蔵安定性は僅かに析出物があり、このラテックスを用いたNBRとPVCの組成物の加硫成型体の引き裂き強度や損失正接は劣った。また動的弾性率は高く剛直になりゴムの柔軟性が損なわれた。
実施例19
表9に示す通り、2.5Lオートクレーブ中に初期仕込みとして脱イオン水630.0g、塩化ビニルモノマー712.5g(全仕込モノマー中95.0重量%)、酢酸ビニルモノマー37.5g(全仕込モノマー中5.0重量%)、3重量%濃度の過硫酸カリウム水溶液6.8g及び5重量%濃度のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液60.0gを仕込み、温度を66℃に上げて、乳化重合を開始した。温度を66℃に保ち、重合開始後60分後より、5重量%濃度のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液150.0gと5重量%ラウリン酸カリウム水溶液46.0gを290分かけて連続添加した。66℃におけるオートクレーブ内の圧力が0.7MPaまで低下した後、未反応の塩化ビニルモノマー及び酢酸ビニルモノマーを回収した。これに5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液50.0g、5重量%ラウリン酸カリウム水溶液11.0gを追加添加し、NBRとPVCの組成物用PVCラテックス(塩化ビニル−酢酸ビニルエステル共重合体ラテックス)を得た(PVC100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表9に示す)。
Figure 0005942666
実施例20
表9に示す通り、酢酸ビニルモノマーをアクリル酸ブチルモノマーへ変えた以外は実施例19と同様の操作で、NBRとPVCの組成物用PVCラテックス(塩化ビニル−アクリル酸ブチル共重合体ラテックス)を得た(PVC100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表9に示す)。
実施例21
表10に示す通り、実施例19で得られたPVCラテックス(塩化ビニル−酢酸ビニルエステル共重合体ラテックス)を使用した以外は実施例10と同様にして、NBRとPVCの組成物と加硫成型体を調製し、評価した。その結果を表10に示す。表10から明らかなように、NBRとPVC組成物用PVCラテックスは貯蔵安定性に優れ、このラテックスを用いたNBRとPVCの組成物から得られる加硫成型体シートの引き裂き強度や損失正接は優れた。また動的弾性率は低くゴムの柔軟性は優れた。
Figure 0005942666
実施例22
表10に示す通り、実施例20で得られたPVCラテックス(塩化ビニル−アクリル酸ブチル共重合体ラテックス)を使用した以外は実施例10と同様にして、NBRとPVCの組成物と加硫成型体を調製し、評価した。その結果を表10に示す。表10から明らかなように、NBRとPVC組成物用PVCラテックスは貯蔵安定性に優れ、このラテックスを用いたNBRとPVCの組成物から得られる加硫成型体シートの引き裂き強度や損失正接は優れた。また動的弾性率は低くゴムの柔軟性は優れた。
比較例17
表11に示す通り、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量とラウリン酸カリウム量を変えた以外は実施例19と同様の操作で、NBRとPVCの組成物用PVCラテックス(塩化ビニル−酢酸ビニルエステル共重合体ラテックス)を得た(PVC100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表11に示す)。
Figure 0005942666
比較例18
表11に示す通り、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量とラウリン酸カリウム量を変えた以外は実施例20と同様の操作で、NBRとPVCの組成物用PVCラテックス(塩化ビニル−アクリル酸ブチル共重合体共重合体ラテックス)を得た(PVC100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表11に示す)。
比較例19
表12に示す通り、比較例17で得られたPVCラテックス(塩化ビニル−酢酸ビニルエステル共重合体ラテックス)を使用した以外は実施例10と同様にして、NBRとPVCの組成物と加硫成型体を調製し、評価した。その結果を表12に示す。表12から明らかなように、NBRとPVC組成物用PVCラテックスは貯蔵安定性に劣り、このラテックスを用いたNBRとPVCの組成物から得られる加硫成型体シートの引き裂き強度や損失正接は劣った。また動的弾性率は高くゴムの柔軟性は劣った。
Figure 0005942666
比較例20
表12に示す通り、比較例18で得られたPVCラテックス(塩化ビニル−アクリル酸ブチル共重合体ラテックス)を使用した以外は実施例10と同様にして、NBRとPVCの組成物と加硫成型体を調製し、評価した。その結果を表12に示す。表12から明らかなように、NBRとPVC組成物用PVCラテックスは貯蔵安定性に劣り、このラテックスを用いたNBRとPVCの組成物から得られる加硫成型体シートの引き裂き強度や損失正接は劣った。また動的弾性率は高くゴムの柔軟性は劣った。
本発明のNBRとPVCの組成物用PVCラテックスは貯蔵安定性が高く、本発明のPVCラテックスを用いたNBRとPVCの組成物により得られる加硫成型体を用いることにより、自動車用ホース、航空機用ホース、工業用ホース、電気製品用ホース等のホース用途、自動車用パッキンやオイルシール、航空機用パッキンやオイルシール、工業用パッキンや工業用オイルシール、電気製品用パッキンやオイルシール等パッキンやオイルシール用途、ブーツや電絶被膜、ベルト、各種スポンジ製品、ゴム履物等の広範な用途に使用される。

Claims (7)

  1. 塩化ビニル単独重合ポリマー100重量部に対して、アルキルベンゼンスルホン酸塩1〜5重量部及び高級脂肪酸塩0.05〜2.5重量部を含有し、塩化ビニル単独重合ポリマーの平均粒子径が0.20μm以下で、平均重合度が400〜2000であることを特徴とする、ニトリルゴム(NBR)と塩化ビニル単独重合ポリマー(PVC)の組成物用PVCラテックス。
  2. アルキルベンゼンスルホン酸塩が、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムであることを特徴とする請求項1に記載のNBRとPVCの組成物用PVCラテックス。
  3. 高級脂肪酸塩が、ラウリル硫酸ナトリウムであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のNBRとPVCの組成物用PVCラテックス。
  4. 塩化ビニル単独重合ポリマー100重量部に対してニトリルゴム10〜900重量部を含有し、かつ、塩化ビニル単独重合ポリマー100重量部に対して、アルキルベンゼンスルホン酸塩1〜5重量部及び高級脂肪酸塩0.05〜2.5重量部を含有し、塩化ビニル単独重合ポリマーの平均粒子径が0.20μm以下で、平均重合度が400〜2000であることを特徴とするNBRとPVCの組成物。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載のNBRとPVCの組成物用PVCラテックスとNBRラテックスを混合して得られることを特徴とする請求項4に記載のNBRとPVCの組成物。
  6. 請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載のNBRとPVCの組成物用PVCラテックスを乾燥して得られたPVCと、NBRを混合して得られることを特徴とする請求項4に記載のNBRとPVCの組成物。
  7. 請求項4〜請求項6のいずれかの項に記載のNBRとPVCの組成物を成形し、加硫して得られることを特徴とする加硫成型体。
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