JP7182948B2 - 密封装置 - Google Patents
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Description
図1には、本発明の第一の実施形態に係る密封装置32の一例が示されている。この密封装置32は、自動車のディファレンシャル装置において、デフピニオンギヤ及びデフサイドギヤを収容するデフケースを回転自在に支持するハウジング34と、デフサイドギヤに連結され、このハウジング34の軸孔36に挿通された軸38(ドライブシャフトともいう。)との間に用いられる。この密封装置32は、デフサイド用である。
図2には、密封装置32のシール本体40の要部が示されている。この図2には、変形前の自然状態にあるシール本体40が示されている。この図2において、右側が密封空間A側に相当する。
主リップ部58は、本体部56の内周部68の径方向内側において密封空間A側へ延びている。主リップ部58の外周面70には、周溝72が形成されている。そして、この周溝72には、ガータスプリングと呼ばれるバネリング50が装着されている。このバネリング50により、主リップ部58が径方向内方へ締め付けられている。
補助リップ部60は、本体部56の内周部68から径方向内方で且つ軸方向外方へ延在している。この密封装置32では、補助リップ部60は軸38と摺接する。この補助リップ部60は、軸38の外周面74に締め代をもって接触して軸方向外方から密封空間A内への異物の侵入を防止している。補助リップ部60の内周面84は、密封空間A側から軸方向外方に向かって縮径状となる第三傾斜面86と、この第三傾斜面86の最小径部から軸方向外方に向かって拡径状となる第四傾斜面88とを備えている。この補助リップ部60においても、その最小径部が先端90である。図示されていないが、第三傾斜面86には、周方向に間隔をあけて負圧防止突起が配置されている。
サイドリップ部62は、主リップ部58側から軸方向外方に向けて径方向外方に傾斜しつつ延在している。この密封装置32では、サイドリップ部62は、本体部56と一体的に形成されている。このサイドリップ部62は、この本体部56の側面部66から軸方向外方に向けて延在している。このサイドリップ部62は、その先端94の部分(以下、先端部96)において、ディフレクター42の環状板部44と接触する。
初期歪み:2%
歪み振幅:±0.1%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:30℃
4、34・・・ハウジング
6、38・・・軸
8、40、134・・・シール本体
10、42・・・ディフレクター
12・・・リップ部
14、58、136・・・主リップ部
16、60・・・補助リップ部
18、62・・・サイドリップ部
20、44・・・環状板部
22・・・サイドリップ部18の先端
36・・・軸孔
46・・・芯金
48・・・シール部材
50・・・バネリング
52・・・円筒部
54・・・環状板部
56・・・本体部
64・・・外周部
66・・・側面部
68・・・内周部
70、138・・・主リップ部58の外周面
72、140・・・周溝
74・・・軸38の外周面
76、142・・・主リップ部58の先端
78、144・・・主リップ部58の内周面
80、146・・・第一傾斜面
82、148・・・第二傾斜面
84・・・補助リップ部60の内周面
86・・・第三傾斜面
88・・・第四傾斜面
90・・・補助リップ部60の先端
92、152・・・凹溝
94・・・サイドリップ部62の先端
96・・・先端部
98・・・狭窄部
100・・・膨出部
102・・・サイドリップ部62の外周面
104・・・第一外周面
106・・・第二外周面
108・・・外周面102の先端
110・・・第三外周面
112・・・サイドリップ部62の内周面
114・・・内周面112の先端
116・・・先端面
118・・・補助リップ部60の外周面
150・・・円筒面
154・・・凹溝152の内側面
156・・・突部
Claims (10)
- 互いに相対回転する軸とハウジングとの間に構成される環状の空間に装着され、当該軸と当該ハウジングとの間を封止する、密封装置であって、
前記軸と前記ハウジングとの間に装着される環状のシール本体と、前記シール本体の軸方向外方において前記軸に装着される環状のディフレクターとを備えており、
前記シール本体が、前記軸に摺接する主リップ部と、前記主リップ部側から軸方向外方に向けて径方向外方に傾斜しつつ延在し、先端部において前記ディフレクターと接触するサイドリップ部とを有しており、
前記サイドリップ部が、その根元側に薄肉の狭窄部を有し、当該狭窄部及び前記先端部から両者の軸方向中央部に向かって径方向外方に漸次膨出する膨出部を有しており、
前記膨出部の肉厚が、前記狭窄部の肉厚よりも厚く、前記先端部の肉厚よりも厚く、
前記狭窄部から前記膨出部までの長さL1に対する当該膨出部から前記先端部までの長さL2の比(L2/L1)が0.6以上0.8以下である、ことを特徴とする、密封装置。 - 互いに相対回転する軸とハウジングとの間に構成される環状の空間に装着され、当該軸と当該ハウジングとの間を封止する、密封装置であって、
前記軸と前記ハウジングとの間に装着される環状のシール本体と、前記シール本体の軸方向外方において前記軸に装着される環状のディフレクターとを備えており、
前記シール本体が、前記軸に摺接する主リップ部と、前記主リップ部側から軸方向外方に向けて径方向外方に傾斜しつつ延在し、先端部において前記ディフレクターと接触するサイドリップ部とを有しており、
前記サイドリップ部が、その根元側に薄肉の狭窄部を有し、当該狭窄部及び前記先端部から両者の軸方向中央部に向かって径方向外方に漸次膨出する膨出部を有しており、
前記膨出部の肉厚が、前記狭窄部の肉厚よりも厚く、前記先端部の肉厚よりも厚く、
前記サイドリップ部が、その根元側から先端に向かって拡径状となる面で構成された内周面を備えており、
前記内周面が径方向に対してなす角度が70°~80°の範囲で設定される、ことを特徴とする、密封装置。 - 前記狭窄部の肉厚に対する前記膨出部の肉厚の比が1.5以上3.5以下である、請求項1又は2に記載の密封装置。
- 前記狭窄部の肉厚に対する前記先端部の肉厚の比が0.5以上2.0以下である、請求項1から3のいずれかに記載の密封装置。
- 前記主リップ部が、当該主リップ部の最小径部である先端から軸方向外方に向けて拡径状となる傾斜面と、前記傾斜面の全面が前記軸に接触するのを規制する規制部とを備えている、請求項1から4のいずれかに記載の密封装置。
- 前記サイドリップ部が、前記内周面の先端から軸方向内方に向けて拡径状となる面で構成された先端面を備えており、
前記内周面と前記先端面とで構成される角が丸められており、
前記丸められた角の前記内周面側の端から前記先端面側の端までの径方向距離が0.1mm以上1.0mm以下であり、
前記丸められた角の軸方向外端から前記内周面側の端までの軸方向距離が0.03mm以上1.0mm以下である、請求項2に記載の密封装置。 - 前記シール本体が、前記主リップ部及び前記サイドリップ部を有する、環状のシール部材を備えており、
前記シール部材が弾性部材からなる、請求項1から6のいずれかに記載の密封装置。 - 前記シール部材のTR-10値が-40℃以下である、請求項7に記載の密封装置。
- 前記シール部材の損失正接が0.15以上0.30以下である、請求項7又は8に記載の密封装置。
- 前記シール部材の引張強さが8MPa以上である、請求項7から9のいずれかに記載の密封装置。
Applications Claiming Priority (2)
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2018
- 2018-08-16 JP JP2018153094A patent/JP7182948B2/ja active Active
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