JP2000015666A - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型

Info

Publication number
JP2000015666A
JP2000015666A JP18277698A JP18277698A JP2000015666A JP 2000015666 A JP2000015666 A JP 2000015666A JP 18277698 A JP18277698 A JP 18277698A JP 18277698 A JP18277698 A JP 18277698A JP 2000015666 A JP2000015666 A JP 2000015666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
cavity
core
touch
molded product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18277698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3449402B2 (ja
Inventor
Hirotoshi Murakami
博俊 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP18277698A priority Critical patent/JP3449402B2/ja
Publication of JP2000015666A publication Critical patent/JP2000015666A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3449402B2 publication Critical patent/JP3449402B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型のキャビティに中芯を貫通させて合成ゴ
ムで円筒状の成形品を射出成形する際に金型割面に薄バ
リが発生しないようにすること、および、成形品から中
芯を引き抜くときに成形品の内面に成形品外面の薄バリ
が侵入しないようにすること。 【解決手段】 上下金型1,2のタッチ面Nに部分的に
凹部20を形成して、型締め時のタッチ面同士の接触面
積を減じて単位面積当たりのタッチ圧を増大させる。両
金型1,2の中芯型締め面Mに隣接させて一対のバリ溝
21,22を形成し、キャビティ側の第1のバリ溝21
をバリ吸収溝、空気抜き溜まり溝として機能させる。第
2のバリ溝22を第2のバリ吸収溝として機能させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成ゴムや熱可塑
性樹脂等の成形材料から筒状等の成形品を射出成形する
射出成形機における射出成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】コピー機の給紙ローラパイプのような長
尺なゴム製パイプを射出成形する射出成形機に使用され
る金型の従来例を、図7及び図8に基づき説明する。同
図における割型の金型は、横置き仕様の固定金型1と可
動金型2で構成される。固定金型1の上面と可動金型2
の下面を突き合わせて形成された長尺な断面円形のキャ
ビティ3の中央部を貫通する丸棒状の中芯4の両端部が
両金型1,2で上下から型締めされる。また、例えば固
定金型1の上面にキャビティ3の片端側から合成ゴムの
成形材料を射出するゲート5が形成され、両金型1,2
のゲート5と反対側の端部の中芯型締め面Mに空気抜き
溜まり機能とバリ吸収機能を有するバリ溝6が形成され
る。
【0003】図8(A)に示すように、ゲート5からキ
ャビティ3に溶融した合成ゴムの成形材料7を射出する
と、キャビティ3内を成形材料7が図8(A)の矢印方
向に流れ、キャビティ3内の空気がバリ溝6に押し出さ
れながら成形材料7がキャビティ3内に充填され、一部
がバリ溝6にゴムバリとして流出して吸収され、バリ溝
6の中に残留成形材料10として硬化する。キャビティ
3に充填された成形材料7が硬化すると、上下金型1,
2の型開きが行われて、図8(B)に示すように中芯4
の外周にパイプ状の成形品7が固着された成形途中品が
取り出される。この成形途中品は、図9に示す中芯引抜
き工程に送られて、成形品7から中芯4が引き抜かれ
る。
【0004】図9の中芯引抜き工程の設備は、鉛直な中
芯4の上端部を脱着可能に固定する上下動可能な芯抜き
部材8と、この芯抜き部材8と成形品7の上端面と芯抜
き板8の間の定位置に固定された成形品抜き部材9を備
える。図9(A)に示す引き抜き前の状態から芯抜き部
材8を上昇させて、図9(B)に示すように成形品7の
上端面を成形品抜き部材9の下面に当接させ、更に芯抜
き部材8で中芯4を上昇させて中芯4を成形品7から引
き抜く。中芯4の下端が成形品7から抜け出すと、成形
品7は自重で落下して次工程へ送られる。
【0005】次工程で成形品7は、例えばコピー機の給
紙ローラパイプとして製品化処理される。この処理は、
例えば成形品7からのバリ溝残留成形材料10の切断除
去や、成形品7の内外面のバリ除去や研磨等を含むもの
である。成形品7の外周面研磨は、この外周面の摩擦係
数を給紙ローラとして適値にする目的で行われる。ま
た、成形品7の外周面研磨は、例えば円筒状成形品7の
中に研磨芯を圧入しておいて外周面を研磨加工すること
で行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図8に示すように上下
金型1,2で円筒状成形品7を射出成形すると、成形さ
れた成形品7の外周と端面に成形品7の軸方向に薄バリ
11が形成されることがある。この薄バリ11は上下金
型1,2の突き合わせ面にはみ出したゴムバリである。
また、バリ溝残留成形材料10の先端にもバリ溝6から
はみ出した薄バリ12が形成されることがある。そし
て、このような薄バリ11,12の一部が、図9に示す
ように成形品7から中芯4を引き抜くときに成形品7の
内面に引き込まれ、そのまま成形品7の内面に付着する
ことがある。即ち、図9に示すように成形品7から中芯
4を引き抜くと、成形品7の下端面の薄バリ11やバリ
溝残留成形材料10の薄バリ12の一部が中芯4との摩
擦抵抗で中芯4と共に成形品7の内面へと引き込まれ
て、成形品7の内面にこびり着くことがある。
【0007】上記のような合成ゴムの円筒状成形品の場
合、その内面に同じ成形材料のバリが付着したまま研磨
芯を圧入して外周面を研磨すると、研磨後に研磨芯を外
したときに研磨済み成形品の外周の内面バリ付着部分に
相当する箇所に凹みが発生することがある。また、同様
な円筒状成形品の外周を研磨せずに成形品をコピー機の
給紙ローラの樹脂芯等に圧入して製品化したときには、
成形品の外周の内面バリ付着部分に相当する箇所に凸面
が形成されることがある。
【0008】以上のような円筒状成形品の外周の部分的
な凹みや凸面は、給紙ローラなどの機能に障害を及ぼ
す。そこで、従来においては、例えば射出成形機におけ
る金型同士の型締め能力を増大させて、成形品の外面に
発生するバリ量を極力少なくするようにすることで、中
芯引き抜き時に成形品内面に引き込まれるバリ量を低減
させるようにしている。しかし、射出成形機の型締め能
力を増大させるほど射出成形機が大型化して設備全体が
コスト高となるため、現状は成形品の内面に付着したバ
リを人手でもって除去するか、或いは、成形品内面に付
着したバリを洗浄機で洗浄することで除去するようにし
ている。
【0009】ところが、円筒状成形品の内面に付着した
バリを人手で除去する作業工程は、作業性が悪くて製品
コストが高くなる。また、円筒状成形品の内面を洗浄機
で洗浄する工程は自動化が容易であるが、成形品の内面
にこびり着いた合成ゴムのバリを洗浄だけで確実に除去
することが難しくて信頼性に問題がある。また、特に内
径の小さい合成ゴムの円筒状成形品の内面を信頼性良く
洗浄することが難しくて、このような成形品の内面バリ
の除去は人手に頼らざるを得ないのが現状である。
【0010】本発明の目的は、射出成形機の型締め能力
を増大させることなく成形品の薄バリの発生を減少させ
て、成形品内面へのバリ付着を回避、減少させる構造の
射出成形金型を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
割型の金型を型締めして形成されるキャビティに成形材
料を射出して成形品を成形する射出成形機における金型
であって、割型の金型の金型同士が接触するタッチ面に
部分的に、このタッチ面同士の接触面積を減じて直接接
触するタッチ面同士の単位面積当たりのタッチ圧を高め
るように、所定深さの凹部を形成したことにより、上記
目的を達成するものである。
【0012】本発明の第2の発明は、割型の金型を型締
めして形成されるキャビティの中央部に中芯を貫通さ
せ、この中芯の外周とキャビティで形成される筒状空間
に、同筒状空間の片端から成形材料を射出して筒状成形
品を成形する射出成形機における金型であって、割型の
金型の金型同士が接触する前記キャビティ周辺のタッチ
面のキャビティに沿った周縁部を除く部分に、このタッ
チ面同士の接触面積を減じて直接接触するタッチ面同士
の単位面積当たりのタッチ圧を20%以上高めるよう
に、深さ0.1〜5.0mmの凹部を形成したことを特
徴とする。
【0013】ここで、割型の金型のタッチ面に形成され
る凹部は、互いに型締めされる一対の金型の少なくとも
一方のタッチ面に形成されて、この凹部周辺のタッチ面
が相手のタッチ面に接触して型締めが行われる。型締め
される一対の金型同士の接触面積は、タッチ面の凹部の
面積分だけ減少して、この減少面積に比例して一対の金
型のタッチ面の直接に接触する部分での型締め力が増大
し、キャビティの金型突き合わせ面に生じるバリ量が減
少する。
【0014】また、本発明の第3の発明は、上記第2の
発明の射出成形金型において、中芯とキャビティの間の
円筒空間の成形材料が射出される片端側とは反対側で、
中芯を型締めする中芯型締め面に空気抜き溜まり機能と
バリ吸収機能を有するバリ溝を、そのキャビティ側内壁
面をキャビティ内での成形材料の流入方向に対して45
度以上の角度で立ち上がるテーパ面にして形成したこと
を特徴とする。
【0015】ここで、金型に形成されるバリ溝は、キャ
ビティに成形材料を射出するときにキャビティの空気を
逃がして溜める溝であり、キャビティからはみ出す成形
材料のバリを吸収して残留させる溝で、このバリ溝のキ
ャビティ側内壁面を定角度のテーパ面に設定すること
で、バリ溝に残留する成形材料の剛性が増してバリ発生
の抑制が可能となる。
【0016】更に、本発明の第4の発明は、上記第3の
発明の射出成形金型の中芯型締め面に、この中芯型締面
に形成されたバリ溝に対して、キャビティとは反対側で
隣接する定箇所にバリ吸収用の第2のバリ溝を形成す
る。このように金型の中芯型締め面に2つのバリ溝を隣
接させて形成することで、バリ発生が2段階的により確
実に抑制される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
6を参照して説明する。この実施形態に示される射出成
形金型は、図7及び図8の射出成形金型に適用したもの
で、図7及び図8と同一、又は、相当部分には同一符号
を付して説明の重複を避ける。
【0018】本発明においては、図1に示すように固定
金型1の上面であるタッチ面Nに部分的に凹部20を形
成したことを特徴とする。タッチ面Nは、上下金型1,
2を型締めしたときに可動金型2の下面に接触する面で
あり、可動金型2の場合はその下面がタッチ面である。
固定金型1の上面に複数のキャビティ3が等間隔で平行
に形成されている場合、隣接するキャビティ3の間のタ
ッチ面Nと、最両端のキャビティ3の外側のタッチ面N
に凹部20が形成される。
【0019】1領域のタッチ面Nに凹部20は、可動金
型2のタッチ面との接触面積を減じて直接接触するタッ
チ面同士の単位面積当たりのタッチ圧を20%以上高め
るような面積で、かつ、0.1〜5.0mmの深さで形
成される。例えば図1と図2に示すように隣接するキャ
ビティ3の間の1つのタッチ面Nに、このタッチ面Nの
キャビティ3に沿った周縁部を除く中央部に1つの凹部
20が形成される。凹部20の深さhと面積は、図3に
示すように上下金型1,2を型締めしたときのタッチ面
同士の単位面積当りのタッチ圧(型締め力)が凹部20
の無いタッチ面同士のタッチ圧より20%以上高くなる
ように設定される。
【0020】上記実施形態において、図3に示すように
固定金型1と可動金型2で中芯4を図7の従来金型によ
る型締め力と同じ型締め力で型締めし、図4に示すよう
にキャビティ3に合成ゴムの成形材料を充填して成形品
7を成形すると、成形品7の外周の軸方向にバリが発生
しないか、発生しても微量である。即ち、固定金型1の
タッチ面Nに凹部20を形成したので、このタッチ面N
と可動金型2のタッチ面との接触面積が減少して、図7
と同じ型締め力で型締めしても上下金型1,2のタッチ
面同士のタッチ圧が増大し、このタッチ圧増大分に比例
して上下金型1,2の突き合わせ面での薄バリ発生が抑
制される。
【0021】その結果、上下金型1,2と中芯4を使っ
て成形品7を円筒状に成形して、図6に示すように成形
品7から中芯4を引き抜く場合、成形品7の外面に薄バ
リが発生していないので、中芯4の引き抜き時に成形品
7の内面にバリが引き込まれて付着する可能性がほとん
どなくなる。
【0022】以上の成形品7の外面薄バリ発生の抑制効
果は、上下金型1,2を型締めした図3のときのタッチ
面同士の単位面積当りのタッチ圧が図7のタッチ面同士
のタッチ圧より20%以上高くなるように設定すればよ
いことが実験により分かっている。その実験例を説明す
る。
【0023】図7の射出成形金型が73トン/514c
2 の射出成形機のもので型締め時のタッチ圧が142
kgf/cm2 の場合には、成形品の外周に薄バリが発
生して前述した問題が発生するが、この金型に上記実施
形態の要領で73トン/347cm2 となるように凹部
を形成したところ、タッチ圧が210kgf/cm2
48%増大して成形品の外周に薄バリが発生せず、発生
しても問題ない程度に微量であることが実証された。
【0024】また、図7の射出成形金型が90トン/4
50cm2 の射出成型機のもので型締め時のタッチ圧が
200kgf/cm2 の場合、成形品の外周に薄バリが
発生していたが、この金型に90トン/330cm2
なるように凹部を形成したところ、タッチ圧が273k
gf/cm2 と約36%増大して、成形品の外周に薄バ
リが発生しないことが実証された。
【0025】以上の実施形態における凹部20の深さh
を0.1〜5.0mmに規定した理由を説明する。凹部
20の深さhが0. 1mmより小さいと、タッチ圧の増
大効果が薄れて成形品外周に薄バリが発生し易くなる。
また、凹部20の深さhが5mmを超えると、固定金型
1のタッチ面Nの機械的強度が低下して金型のへたりの
原因になることがある。更に、深さhが5mmを超える
と、深い凹部20の空気溜まりによる金型温度のバラツ
キが発生して、成形品の品質のバラツキが発生する可能
性が高くなる。以上の理由により深さhは0.1〜5.
0mmが好ましいが、より好ましくは深さhは0.1〜
3.0mmの範囲がよい。
【0026】尚、以上の実施形態は固定金型1のタッチ
面Nだけに凹部20を形成したが、可動金型2のタッチ
面だけに同様な凹部を形成してもよく、或いは、両金型
1,2のタッチ面に凹部を形成してもよい。
【0027】また、以上の実施形態は円筒状の成形品を
射出成形する金型で説明したが、成形品の形状は円筒状
に限らない。
【0028】次に、図5及び図6に基づいて本発明の他
の実施形態を説明すると、この実施形態においては固定
金型1と可動金型2の互いに突き合わされて中芯4を型
締めする中芯型締め面Mに第1のバリ溝21と第2のバ
リ溝22を隣接させて形成したことを特徴とする。この
一対のバリ溝21,22が形成される中芯型締め面M
は、キャビティ3の成形材料射出方向の下流側に位置す
る。図5に示される第1のバリ溝21は、キャビティ3
に合成ゴムの成形材料を射出するときの空気抜き溜まり
の溝であり、かつ、キャビティ3からはみ出す成形材料
によるバリを吸収して溜める溝であって、図7のバリ溝
6に相当する。
【0029】第1のバリ溝21の図7のバリ溝6と相違
する特徴は、第1のバリ溝21のキャビティ3側の内壁
面21aがキャビティ3内の成形材料の流入方向に対し
て45度以上の角度θで立ち上がるテーパ面にしたこと
である。ちなみに図7のバリ溝6のキャビティ側内壁面
の上記角度θに相当する立ち上がり角度は最大で45度
程度であり、そのためバリ溝6の深さが最大で2mm程
度であって、このサイズのバリ溝6では更に後方に薄バ
リが発生し易い。ところが、第1のバリ溝21のように
キャビティ側内壁面21aの傾斜角度θを45度以上に
設定すると、第1のバリ溝21の深さが2〜5mm程度
まで増大できて、第1のバリ溝21のバリ吸収能力と第
1のバリ溝21に流入して硬化する合成ゴムの残留成形
材料23の剛性が増し、更には図6に示すように成形品
7から中芯4を引き抜くときの摩擦抵抗でバリ溝残留成
形材料23が弾性変形するクッション効果が期待できる
ようになる。
【0030】従って、円筒状の成形品7から中芯4を引
き抜くとき、第1のバリ溝21で形成された剛性の高い
バリ溝残留成形材料23が成形品7の内面へのバリ侵入
を難しくし、かつ、バリ溝残留成形材料23のクッショ
ン効果で成形品7内面への薄バリ侵入が難しくなって、
成形品7の内面に合成ゴムの薄バリが付着する可能性が
大幅に減少する。
【0031】第1のバリ溝21に隣接する第2のバリ溝
22は、第1のバリ溝21からはみ出す成形材料の薄バ
リを吸収する溝で、中芯型締め面Mに第1のバリ溝21
に加えて第2のバリ溝22を形成することで、薄バリ発
生が2段階的に抑制されて、図6に示すように円筒状の
成形品7から中芯4を引き抜くときの成形品7の内面へ
の薄バリ侵入がより確実に防止される。
【0032】特に、第2のバリ溝22から後方の中芯型
締め面Mと中芯4のクリアランスを0に設定しておく
と、尚更に薄バリの発生が効果的に抑制される。また、
第2のバリ溝22の深さを第1のバリ溝21の深さより
大きく設定して、第2のバリ溝22に侵入して硬化する
バリ溝残留成形材料24の剛性を第1のバリ溝21の残
留成形材料23の剛性より大きめに設定すれば、円筒状
成形品7の内面へのバリ侵入防止効果が上がる。
【0033】尚、以上の実施形態は合成ゴムの成形材料
で給紙ローラ用の円筒状成形品を射出成形する場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されることなく、
その他の長尺な樹脂製筒状成形品を射出成形する金型に
おいても適用可能である。
【0034】
【発明の効果】請求項1の金型によれば、射出成形機の
型締め能力を増大させることなく金型同士のタッチ面の
単位面積当たりのタッチ圧を増大させて、成形品外面の
薄バリ発生を抑制することができるので、設備投資的に
有利な、また、成形品の成形後のバリ除去作業を簡易化
する射出成形金型が提供できる。
【0035】請求項2〜4の金型によれば、中芯を使っ
て成形された円筒状成形品の外面の薄バリ発生が抑制さ
れるので、成形品から中芯を引き抜くときに成形品の内
面に薄バリが侵入して付着する可能性が大幅に低減さ
れ、従って、円筒状成形品を給紙ローラ等として仕上げ
処理する際の円筒状成形品内面のバリ除去作業等の作業
が省略、或いは、簡便化されて、給紙ローラパイプ等の
円筒状成形品の製造工程や製造コストの低減化が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる射出成形金型の実施形態を示す
部分斜視図。
【図2】図1の射出成形金型のキャビティと直交する方
向での部分拡大断面図。
【図3】図1の射出成形金型の中芯型締め時の部分拡大
断面図。
【図4】図1の射出成形金型の成形材料射出成形時の部
分拡大断面図。
【図5】(A)は図1の射出成形金型のキャビティと平
行な方向での部分拡大断面図、(B)は成形材料射出成
型時の部分拡大断面図。
【図6】(A)は図1の金型で成形された筒状成形品か
ら中芯を引き抜く設備の中芯引き抜き前の断面図、
(B)は中芯引き抜き時の断面図。
【図7】(A)は従来の射出成形金型の断面図、(B)
はX−X線の断面図、(C)はY−Y線の断面図。
【図8】(A)は図7の金型の成形材料充填時の断面
図、(B)は射出成形された成形品の正面図。
【図9】(A)は図8の金型で成形された筒状成形品か
ら中芯を引き抜く設備の中芯引き抜き前の断面図、
(B)は中芯引き抜き時の断面図。
【符号の説明】
1 金型(固定金型) 2 金型(可動金型) 3 キャビティ 4 中芯 7 成形品 M 中芯型締め面 N タッチ面 20 凹部 21 バリ溝(第1のバリ溝) 22 第2のバリ溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 割型の金型を型締めして形成されるキャ
    ビティに成形材料を射出して成形品を成形する射出成形
    機における金型であって、 割型の金型の金型同士が接触するタッチ面に部分的に、
    このタッチ面同士の接触面積を減じて直接接触するタッ
    チ面同士の単位面積当たりのタッチ圧を高めるように、
    所定深さの凹部を形成したことを特徴とする射出成形金
    型。
  2. 【請求項2】 割型の金型を型締めして形成されるキャ
    ビティの中央部に中芯を貫通させ、この中芯の外周とキ
    ャビティで形成される筒状空間に、同筒状空間の片端か
    ら成形材料を射出して筒状成形品を成形する射出成形機
    における金型であって、 割型の金型の金型同士が接触する前記キャビティ周辺の
    タッチ面のキャビティに沿った周縁部を除く部分に、こ
    のタッチ面同士の接触面積を減じて直接接触するタッチ
    面同士の単位面積当たりのタッチ圧を20%以上高める
    ように、深さ0.1〜5.0mmの凹部を形成したこと
    を特徴とする射出成形金型。
  3. 【請求項3】 請求項2の射出成形金型において、中芯
    とキャビティの間の筒状空間の成形材料が射出される片
    端側とは反対側で中芯を型締めする中芯型締め面に空気
    抜き溜まり機能とバリ吸収機能を有するバリ溝を、その
    キャビティ側の内壁面をキャビティ内での成形材料の流
    入方向に対して45度以上の角度で立ち上がるテーパ面
    にして形成したことを特徴とする射出成形金型。
  4. 【請求項4】 請求項3の射出成形金型の中芯型締め面
    に、この中芯型締め面に形成されたバリ溝に対してキャ
    ビティとは反対側で隣接する定位置に、バリ吸収用の第
    2のバリ溝を形成したことを特徴とする射出成形金型。
JP18277698A 1998-06-29 1998-06-29 射出成形金型 Expired - Lifetime JP3449402B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18277698A JP3449402B2 (ja) 1998-06-29 1998-06-29 射出成形金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18277698A JP3449402B2 (ja) 1998-06-29 1998-06-29 射出成形金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000015666A true JP2000015666A (ja) 2000-01-18
JP3449402B2 JP3449402B2 (ja) 2003-09-22

Family

ID=16124225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18277698A Expired - Lifetime JP3449402B2 (ja) 1998-06-29 1998-06-29 射出成形金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3449402B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012236303A (ja) * 2011-05-11 2012-12-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ加硫用金型
CN103286916A (zh) * 2012-03-01 2013-09-11 住友橡胶工业株式会社 注塑成型用模具、以及使用该模具的橡胶产品的制造方法
US20170326759A1 (en) * 2014-12-09 2017-11-16 Nok Corporation Die for molding roller
CN111571938A (zh) * 2019-02-15 2020-08-25 台州市黄岩美鼎模具有限公司 乐高管件模具的无痕迹顶出机构

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012236303A (ja) * 2011-05-11 2012-12-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ加硫用金型
CN103286916A (zh) * 2012-03-01 2013-09-11 住友橡胶工业株式会社 注塑成型用模具、以及使用该模具的橡胶产品的制造方法
CN103286916B (zh) * 2012-03-01 2016-05-04 住友橡胶工业株式会社 注塑成型用模具、以及使用该模具的橡胶产品的制造方法
US20170326759A1 (en) * 2014-12-09 2017-11-16 Nok Corporation Die for molding roller
EP3231570A4 (en) * 2014-12-09 2017-11-29 Nok Corporation Die for molding roller
CN111571938A (zh) * 2019-02-15 2020-08-25 台州市黄岩美鼎模具有限公司 乐高管件模具的无痕迹顶出机构

Also Published As

Publication number Publication date
JP3449402B2 (ja) 2003-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101196418B1 (ko) 웨이퍼 연마용 리테이너 링 및 그 제조 방법
KR102086425B1 (ko) 사출 런너 자동분리시스템
JP2000015666A (ja) 射出成形金型
JP4904587B2 (ja) 筒状芯体付成形品の成形型及び製造方法
JP3778667B2 (ja) リング状成形品の成形用金型
JP2004017629A (ja) 樹脂成形体の成形方法
JP5743275B2 (ja) 電力ケーブル接続用ゴムユニット及びその製造方法
JPH036407Y2 (ja)
JPH11277583A (ja) 羽根車の成形方法及びその装置
JPH11226992A (ja) 射出成形法および射出成形用金型
CN210880635U (zh) 保护弹簧的注塑模具
KR100331347B1 (ko) 디스크게이트의 제조방법 및 그 장치
JP2000334753A (ja) 円筒状ゴム部材の製造方法およびその成形金型
JPH10264210A (ja) レジンインジェクション用成形金型および該金型を用いた成形方法
KR20180113936A (ko) 버어 제거가 가능한 성형 장치
JP2585093B2 (ja) 直圧成形のバリ除去方法
JP2000167885A (ja) 中空体製品の成形方法および成形用金型
JP2925564B2 (ja) 二重成形方法および二重成形用金型
JPH0890156A (ja) 樹脂中子の再生方法
JPH02172B2 (ja)
JP2934233B1 (ja) 射出成形金型
JP3146410B2 (ja) 円筒型射出成形品の取り出し治具及びその治具を使用した円筒型射出成形品の取り出し装置
JP2004148765A (ja) ゴム製品の射出成形方法
JP3695705B2 (ja) フィルム付成形品用射出成形金型
JP2006027092A (ja) バリの発生がなく後仕上げの要らないゴム成型物の成型用金型

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030623

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080711

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080711

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090711

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090711

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100711

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110711

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110711

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130711

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term