JP2004148765A - ゴム製品の射出成形方法 - Google Patents

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昌弘 深田
Toshio Nakazawa
俊夫 中澤
Takahiro Suemori
貴宏 末盛
Osamu Nagae
修 長江
Michitaro Kawai
道太郎 河合
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Abstract

【課題】ゴム製品の射出成形方法において、注入したゴムが加熱膨張等によりバックフローして外部に漏出し、その漏出した部分が次回の射出成形の際の障害となる問題を解決する。
【解決手段】成形キャビティ18を有する成形型10に対して、注入通路26を有する枠部材24を圧接した状態に型締めし、その型締状態で射出ノズル28から可塑化したゴムを注入通路26及びランナ20を通じて成形キャビティ18内に注入した後、射出ノズル28を後退させ、その後型締状態に保持して加硫処理を行うゴム製品16の射出成形方法において、枠部材24の注入通路26を射出ノズル28の先端部に対応した大きさに形成し、ゴムの注入に際し注入通路26内に射出ノズル28の先端部を突入させて、注入通路26内の射出ノズル28からゴムの射出を行わせる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はゴム製品の射出成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ゴム製品の射出成形方法として、従来、図5に示すような方法が用いられていた。
同図において200は成形型で、ここでは上型202と下型204とから成っており、その内部にゴム製品206に対応した形状の複数の成形キャビティ208を有している。
210は成形型200に設けられたランナで、ゲート211を通じて成形キャビティ208に連通している。
【0003】
212は枠部材であって、成形型200のランナ210を通じて各成形キャビティ208に連通する注入通路(スプル)214を有している。
216は射出ノズルであって、可塑化されたゴムがこの射出ノズル216から射出され、注入通路214,ランナ210を経由して各成形キャビティ208に注入される。
【0004】
尚、218はプレス設備の一部である。また図中214Aは注入通路214内のスプルゴムを、210Aはランナ210内のランナゴムをそれぞれ表している。
【0005】
この射出成形方法では、枠部材212が成形型200に圧接する状態に型締めした状態の下で、射出ノズル216を図中下方に前進させてその先端を枠部材212の当接面(図5中上面)に当接させ、その状態で可塑化されたゴムを射出ノズル216から射出する。
射出されたゴムは枠部材212の注入通路214を通じてランナ210へと流れ込み、続いて各ゲート211から成形キャビティ208内部に注入されて同成形キャビティ208内をゴムで充満させる。
ゴムを射出した射出ノズル216は、その後図中上方へと後退する。
【0006】
一方、成形型200及び枠部材212は所定の設定時間その型締状態を保持し、その間に成形型200内部に注入されたゴムの加硫処理が行われる。
そして設定時間の加硫処理が行われたところで、枠部材212が成形型200から図中上方に離間させられるとともに成形型200が分解され、加硫処理されたゴム製品206が成形型200から脱型される。
【0007】
このとき、成形型200のランナ210で固まったランナゴム210Aはゴム製品206とともに成形型200側に残り、枠部材212が成形型200から分離された後にそのランナゴム210Aがゴム製品206から取り除かれる。
【0008】
ところで、射出ノズル216から射出されて成形キャビティ208,ランナ210及び注入通路214を埋めたゴムは、射出ノズル216の後退後に加熱膨張によって、更には成形型200内外の圧力差によって注入時とは反対向きに逆流し、その一部が図6(I)に示しているように注入通路214の外部、即ち枠部材212の図中上面よりも外部に溢れ出る現象を生じる。これをバックフローと称している。
而してこのバックフローにより枠部材212の外部に溢れ出たゴムは十分に加熱されないため、ゴム製品206の加硫処理が終了した時点でも半加硫状態となる。
【0009】
枠部材212側のゴム(スプルゴム214A及び外部への漏出ゴム222(図6(I)参照))は、型開きの際にゴム製品206側に残るのが望ましいが、通常はそのようにはならず、そこでこの射出成形方法では、型締めを解除するに際して図6(II)に示しているように注入通路214からの漏出ゴム222をチャック220で掴んで取り去るようにしている。
【0010】
しかしながら漏出ゴム222は長さ,形状等が不安定で一定しておらず、そのためチャックの際に時としてチャックミスを生じてしまう。
而してそのようなチャックミスが生じると、漏出ゴム222或いは注入通路214内のスプルゴム214Aの一部等がそのまま枠部材212に残ったままとなり、次に再び射出ノズル216を枠部材212に当接させて射出成形操作を行う際、これがトラブルの要因となる。
【0011】
即ちこのようにして漏出ゴム222やスプルゴム214Aの一部が枠部材212に残ったままであると、射出ノズル216によってそれらが押し潰され、その結果として押し潰されたゴムは注入通路214,ランナ210,ゲート211等を詰まらせて各成形キャビティ208へのゴムの円滑な流入を阻害したり各成形キャビティ208ごとの流入バランスを崩す要因となり、ゴム製品206におけるゴム不足を生じたり、或いは焼けゴムとなってゴム製品206に混入して不良品発生の原因となる。
【0012】
このため上記チャックミスを生じたような場合には人手で漏出ゴム222を取り除くことが必要となり、また誤って漏出ゴム222等が残ったまま続く射出成形操作を行ってしまったときには、成形装置の掃除や不良品の選別に多大の手間と工数とが必要となり、更にまたゴム製品206内に混入した焼けゴム等は外観検査では発見できないこともあり、ゴム製品206の品質信頼度を低下させる。
【0013】
この問題点を解決するための射出成形方法の1つが下記特許文献1に提案されている。
図7はこの射出成形方法を示したものである。
図示のようにこの特許文献1に開示の射出成形方法は、枠部材212に収納空間224を設けて、そこに注入通路214を有する摺動部材226を図中上下方向に所定の隙間をもって摺動可能に収容したものである。
【0014】
この射出成形方法の場合、図7(I)に示しているように射出ノズル216の押付圧(タッチ圧)によって摺動部材226を成形型200に押し付け、その状態で射出ノズル216からゴムの射出を行って、可塑化状態のゴムを成形キャビティ208内に充填する。
【0015】
そして図7(II)に示しているように射出ノズル216を図中上方へ後退させる。
その後加熱膨張したゴムはバックフローを生じるが、このとき摺動部材226が図中上方に後退することによって、摺動部材226と成形型200との間に隙間が形成される。そしてバックフローしたゴムがその隙間に流入してそこに余剰ゴムが吸収される。
これによりバックフローしたゴムが注入通路214から外部に漏出するのが防止される。
【0016】
【特許文献1】
特開平7−304058号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこの射出成形方法の場合、摺動部材226を射出ノズル216のタッチ圧によって成形型200に押し付けるようにしていることから次のような不具合が発生する。
このタッチ圧は成形型200の型締圧力に対して圧力的に弱く、このため射出ノズル216から可塑化したゴムを成形型200の成形キャビティ208内に注入充填する際、摺動部材226に対する射出ノズル216の押付圧力が負けて図中上方に後退してしまい、その結果として成形キャビティ208へのゴムの注入不足を起したり、収納空間224内に射出時からゴムが洩れることにより、本来のバックフローを吸収出来なかったりする不具合が発生する。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明のゴム製品の射出成形方法はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1の射出成形方法は、ゴム製品に対応した形状の成形キャビティを内部に有する成形型に対して、該成形型のランナを通じて該成形キャビティに連通する注入通路を有する枠部材を離間可能に圧接した状態に型締めし、該型締状態で射出ノズルから可塑化したゴムを該注入通路及びランナを通じて該成形キャビティに注入した後、該射出ノズルを後退させて該枠部材から離間させ、その後所定時間前記成形型を型締状態に保持して加硫処理を行うゴム製品の射出成形方法において、前記枠部材における注入通路を前記射出ノズルの先端部に対応した大きさに形成し、前記ゴムの注入に際し該注入通路内に該射出ノズルの先端部を突入させて、該注入通路内で該射出ノズルから該ゴムを注入することを特徴とする。
【0019】
請求項2の方法は、請求項1において、前記加硫処理後に前記枠部材を前記成形型から離間させるに際し、押出手段にて前記注入通路内のゴムを前記ゴム製品側に押し出すことを特徴とする。
【0020】
請求項3の方法は、請求項1,2の何れかにおいて、前記注入通路の略全体に亘り前記射出ノズルを突入させることを特徴とする。
【0021】
請求項4の方法は、請求項1〜3の何れかにおいて、前記射出ノズルにおける前記突入部分の外周面と前記注入通路の内周面とを隙間無く嵌合させるように前記注入通路の内周面形状及び射出ノズルの外周面形状が定めてあることを特徴とする。
【0022】
請求項5の方法は、請求項1〜4の何れかにおいて、前記注入通路の内周面形状が、前記射出ノズルの後退方向に向って大径となるテーパ形状となしてあることを特徴とする。
【0023】
請求項6の方法は、請求項1〜5の何れかにおいて、前記射出ノズルの外周面形状が、該射出ノズルの後退方向に向って大径となるテーパ形状となしてあることを特徴とする。
【0024】
請求項7の方法は、請求項1〜6の何れかにおいて、前記注入通路の内周面形状が、通路途中より前記射出ノズルの前進方向に向って大径となる逆テーパ形状となしてあることを特徴とする。
【0025】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明の射出成形方法は、枠部材の注入通路を射出ノズルの先端部に対応した大きさに形成してそこに射出ノズルの先端部を突入させ、注入通路内の射出ノズルから可塑化したゴムを成形型の成形キャビティ内に注入するものである。
【0026】
かかる本発明の射出成形方法では、成形型からゴムがバックフローしたとき、射出ノズルの後退によって注入通路内に生じた空間、即ちそれまで射出ノズルが注入通路内で占めていた空間にバックフローしたゴムを流入させて、そこでこれを吸収することができる。
これにより枠部材外部へのゴムの漏出を防止し或いはその漏出量を可及的に少なくすることが可能となる。
【0027】
従って本発明によれば、加硫処理後の型開きの際にゴムが枠部材側に残ってしまって上記トラブルの要因になる問題を解決することができる。
【0028】
次に請求項2は、加硫処理後において枠部材を成形型から分離するに際し、押出手段にて枠部材における注入通路内のゴムをゴム製品側に押し出すようになすもので、このようにすれば枠部材側のゴムを更に確実にゴム製品側に移行させることができる。
【0029】
本発明においては、上記射出ノズルを注入通路の略全体に亘って突入させるようになすことができ(請求項3)、このようにすれば射出ノズルの後退によって注入通路内により広い空間を形成でき、バックフローしたゴムの流入空間(吸収空間)をより大きく確保できる。従ってバックフローしたゴムが枠部材外部へ漏出するのをより確実に防止でき或いはその漏出量をより少なくすることができる。
【0030】
本発明においてはまた、射出ノズルにおける注入通路への突入部分の外周面と、注入通路の内周面とを隙間なく嵌合させるようになしておくことができる(請求項4)。
【0031】
次に請求項5は、注入通路の内周面形状を射出ノズルの後退方向に向って大径となるテーパ形状となしたもので、このようになした場合、射出ノズルを注入通路内に突入させる際にこれを良好に突入案内することができる。
また併せてそのテーパ形状によって、射出ノズルの位置決め機能を行わせることができる。
更に注入通路の内周面形状をこのようなテーパ形状となしておくことで、射出ノズルの後退後において注入通路内にバックフローしたゴムの流入の容積を大きく確保することが可能となる。
【0032】
また注入通路の内周面形状をこのようなテーパ形状となしておいた場合、請求項2に従って押出手段により注入通路内のゴムをゴム製品側に押し出す際、特に押出棒を注入通路内に押し込んで注入通路内のゴムを押し出す際、注入通路内への押出棒の挿入案内を行わせることができる。
【0033】
この請求項5に従って注入通路の内周面形状をテーパ形状になすのと併せ若しくはこれとは別に、射出ノズルの外周面形状を射出ノズルの後退方向に向って大径となるテーパ形状となしておくことができる(請求項6)。
特に請求項5と請求項6とに従って注入通路の内周面形状と射出シリンダ外周面形状とを何れもテーパ形状となしておいた場合、射出ノズルの注入通路内への突入案内及び射出ノズルの位置決めをより良好に行わせることができる。
【0034】
次に請求項7は注入通路の内周面形状を、通路途中から成形型側の開口にかけて射出ノズルの前進方向に向って大径となるテーパ形状となすもので、このようになしておいた場合、注入通路内のゴムを枠部材から取り出す際にこれを途中で破断させてしまうことなく、より円滑にゴム製品側に取り出すことが可能となる。
【0035】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は成形型で上型12と下型14とから成っており、その内部にはゴム製品16に対応した形状の成形キャビティ18が複数形成されている。
20は成形型10詳しくは上型12に形成されたランナで、ゲート22を通じて成形キャビティ18に連通している。
【0036】
24は枠部材(上枠部材)であって、成形型10のランナ20を通じて各成形キャビティ18に連通する注入通路(スプル)26を中心部に有している。
28は可塑化したゴムを射出する射出ノズルであり、30はプレス設備の一部、32はロケートリングである。このロケートリング32は、プレス設備の一部30との嵌合によって枠部材24を位置合せする働きをなす。
尚、図中20Aはランナ20内のランナゴムを、また26Aは注入通路26内のスプルゴムをそれぞれ表している。
【0037】
本例において、射出ノズル28はその先端部の外周面形状が図中上方の後退方向に向って径が漸次増大するテーパ形状となしてある。
一方枠部材24における注入通路26は、その内周面形状が射出ノズル28の先端部を突入可能な大きさで形成されている。
【0038】
更にこの注入通路26の内周面形状は、射出ノズル28の先端部のテーパ形状に応じて、射出ノズル28の後退方向に向って径が漸次増大するテーパ形状となしてある。
尚、注入通路26はその略全深さに亘って射出ノズル28を内部に突入可能な形状とされている
【0039】
図2は本例の射出成形方法における具体的な射出成形の手順を表している。
本例の射出成形方法では、成形型10を枠部材24とともにプレス設備によって上下に型締めし、その状態で、枠部材24から図中上方に離間し後退位置にある射出ノズル28を、図中下向きに前進させて、テーパ形状の先端部を枠部材24の注入通路26内部に突入させる。
このとき射出ノズル28の先端部は、注入通路26の略全体に亘ってその内部に突入する。
【0040】
その状態で予め可塑化したゴムを射出ノズル28から射出し、成形型10のランナ20及びゲート22を通じて各成形キャビティ18内部に注入し、各成形キャビティ18内をゴムで充填する。
図1はこのときの状態を表している。
【0041】
射出ノズル28がゴムの射出を終えたら、次に図2(I)に示しているように射出ノズル28を図中上方に後退させる。
そして成形型10を型締状態に保ったまま、内部に注入したゴムを所定時間かけて加圧加熱し、加硫処理する。
【0042】
その際、加熱膨張によって更には成形型10内外の圧力差によって注入したゴムのバックフローが生じるが、このときバックフローしたゴムは、射出ノズル28の後退によって生じた注入通路26内の空間(スペース)に流入する。
即ちそれまで射出ノズル28が占めていた空間が、射出ノズル28が後退することによって開放された空間となり、バックフローしたゴムがその空間へ流入可能となる。
そしてその空間へのゴムの流入によって、ゴムのバックフローが吸収され、バックフローしたゴム(スプルゴム26A)が枠部材24の上面から外部に漏出するのが良好に防止される。
【0043】
さて設定時間の加圧加熱処理、即ち加硫処理が済んだところで枠部材24を成形型10から図中上方に離間(分離)させる。
その際、図2(II)に示しているように押出手段としての押出棒34を注入通路26内に押し込んで、注入通路26内のスプルゴム26Aを図中下向きに、即ち成形型10側に押し出し、スプルゴム26Aをランナ20内部のランナゴム20Aとともにゴム製品16側に残す(移行させる)ようにする。
【0044】
図2(III)はその押出棒34の押出しによる助けによって、枠部材24の成形型10からの分離の際に、スプルゴム26Aがランナゴム20Aとともにゴム製品16側に残った状態を表している。
その後成形キャビティ18内で成形されたゴム製品16を成形型10の分解によって脱型する。
【0045】
かかる本例の射出成形方法では、成形型10からバックフローしたゴムを射出ノズル28の後退によって注入通路26内に生じた空間で吸収できるのに加えて、押出棒34にて枠部材24の注入通路26内のスプルゴム26Aをゴム製品16側に強制的に押し出すため、枠部材24側のゴム(スプルゴム26A)を確実にゴム製品16側に移行させることができる。ひいてはその後に、スプルゴム26Aをランナゴム20Aとともにゴム製品16から容易に取り去ることができる。
【0046】
また本例では上記射出ノズル28を注入通路26の略全体に亘って突入させるため、その後に射出ノズル28の後退によって注入通路26内に広い空間を形成でき、バックフローしたゴムの流入空間(吸収空間)をより大きく確保できる。
【0047】
更には注入通路26の内周面形状を射出ノズル28の後退方向に向って大径となるテーパ形状となしてあるため、バックフローしたゴムの流入空間をそのテーパ形状によって大きく確保できるのに加えて、射出ノズル28を注入通路26内に突入させる際にこれを良好に突入案内することができる。また併せてそのテーパ形状によって射出ノズル28の位置決め機能を行わせることができる。
更に押出棒34を注入通路26内に押し込んで注入通路26内のスプルゴム26Aをゴム製品16側に押し出す際、押出棒34の挿入案内を行わせることができる。
【0048】
また本例では注入通路26の内周面形状をテーパ形状になすのと併せて、射出ノズル28の外周面形状も射出ノズル28の後退方向に向って大径となるテーパ形状となしてあるため、射出ノズル28の注入通路26内への突入案内及び射出ノズル28の位置決めをより良好に行わせることができる。
【0049】
上例では注入通路26を全体的に射出ノズル28の後退方向に向って径が大径となるテーパ形状となしているが、図3に示しているように注入通路26の下部を通路途中から逆テーパ形状、即ち射出ノズル28の前進方向に向って径が大となる逆テーパ形状となしておくこともできる。図中26Bは注入通路26の下部の逆テーパ部を表している。
【0050】
このようになした場合、加硫処理後においてスプルゴム26Aを枠部材24の注入通路26から下向きに取り出す際、スプルゴム26Aが途中で切れてしまって、その一部が枠部材24の内部に残ってしまうのを防止し、確実に注入通路26からその内部のスプルゴム26Aを下向きに取り出せるようになる。
【0051】
本発明においては、図4(A)に示しているように注入通路26を全体的にテーパ形状となす一方、射出ノズル28の先端部を軸方向にストレート形状となしておくこともできるし、或いはまたこれとは逆に、図4(B)に示しているように射出ノズル28の先端部の外周面形状をテーパ形状とする一方、注入通路26を軸方向のストレート形状となしておくこともできる。
更には図4(C)に示しているように、射出ノズル28の外周面及び注入通路26の内周面の何れの形状をも軸方向のストレート形状となしておくといったことも場合によって可能である。
【0052】
以上本発明の実施例を詳述したがこれらはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例方法の一実施状態を表す図である。
【図2】同実施例方法の図1に続く各実施状態を表す図である。
【図3】本発明の他の実施例方法の要部説明図である。
【図4】本発明の更に各他の実施例の要部説明図である。
【図5】従来の射出成形方法の一実施状態の説明図である。
【図6】図5に続く実施状態の説明図である。
【図7】従来の射出成形方法の図5及び図6とは異なる他の例の説明図である。
【符号の説明】
10 成形型
16 ゴム製品
18 成形キャビティ
20 ランナ
24 枠部材
26 注入通路
26B 逆テーパ部
28 射出ノズル
34 押出棒(押出手段)

Claims (7)

  1. ゴム製品に対応した形状の成形キャビティを内部に有する成形型に対して、該成形型のランナを通じて該成形キャビティに連通する注入通路を有する枠部材を離間可能に圧接した状態に型締めし、該型締状態で射出ノズルから可塑化したゴムを該注入通路及びランナを通じて該成形キャビティに注入した後、該射出ノズルを後退させて該枠部材から離間させ、その後所定時間前記成形型を型締状態に保持して加硫処理を行うゴム製品の射出成形方法において、
    前記枠部材における注入通路を前記射出ノズルの先端部に対応した大きさに形成し、前記ゴムの注入に際し該注入通路内に該射出ノズルの先端部を突入させて、該注入通路内で該射出ノズルから該ゴムを注入することを特徴とするゴム製品の射出成形方法。
  2. 請求項1において、前記加硫処理後に前記枠部材を前記成形型から離間させるに際し、押出手段にて前記注入通路内のゴムを前記ゴム製品側に押し出すことを特徴とするゴム製品の射出成形方法。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記注入通路の略全体に亘り前記射出ノズルを突入させることを特徴とするゴム製品の射出成形方法。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記射出ノズルにおける前記突入部分の外周面と前記注入通路の内周面とを隙間無く嵌合させるように前記注入通路の内周面形状及び射出ノズルの外周面形状が定めてあることを特徴とするゴム製品の射出成形方法。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記注入通路の内周面形状が、前記射出ノズルの後退方向に向って大径となるテーパ形状となしてあることを特徴とするゴム製品の射出成形方法。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、前記射出ノズルの外周面形状が、該射出ノズルの後退方向に向って大径となるテーパ形状となしてあることを特徴とするゴム製品の射出成形方法。
  7. 請求項1〜6の何れかにおいて、前記注入通路の内周面形状が、通路途中より前記射出ノズルの前進方向に向って大径となる逆テーパ形状となしてあることを特徴とするゴム製品の射出成形方法。
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