JP2672230B2 - 射出成形装置 - Google Patents

射出成形装置

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好春 斉川
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴム製品成形用の射出成
形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴム製品の射出成形に際しては、キャビ
ティ内のエア抜きが成形歩留りに大きく影響し、通常は
金型をバンピングしてキャビティ内のエア抜き(ガス抜
き)を行っているが、この場合金型の合わせ面間にゴム
材料が流出してバリが生じてしまう。
【0003】そこで、このようなバンピングによるエア
抜きに伴うバリ発生を回避するために、例えば、実開昭
61−140817号公報に示されているように、キャ
ビティ内を真空にするようにした射出成形装置が提案さ
れている。
【0004】これは、成形機のノズル受け部の外側にノ
ズルセット時にシール装置によって隔成される真空室を
設け、インジエクションノズルがノズル受け部に当接す
る直前に該真空室を真空引きし、ノズル受け部に開口す
るスプルーを経由してキャビティ内を真空にするように
してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の射出成形装置は
金型およびノズル受け部までゴム材料の流通部分を加熱
装置により全体的にゴムの加硫温度に加熱するホットラ
ンナータイプの射出成形装置であるため、1回毎の成形
工程でスプルーに滞留したゴム材料が加硫して、型抜き
時に製品と一緒にスプルー部も引き抜かれるので、次工
程での真空引きが可能となるのであるが、これを材料歩
留りの良いコールドランナータイプのものに適用しよう
としても不可能である。
【0006】即ち、コールドランナータイプの射出成形
装置では、前述のようにゴム材料の歩留りを良くするた
めに、スプルーを含めてその上流のゴム材料流通部分を
加硫温度よりも低い温度に保持しておくことから、型抜
き時にはスプルー上流にゴム材料が残留しており、従っ
て、該部分を通してのキャビティの真空引きは出来な
い。
【0007】このようなことから、前記公報あるいは実
公昭60−36417号公報にも示されているように、
固定型,可動型を取付ける一対の取付板間に、これら固
定型,可動型を全体的に包囲して真空室を形成すること
も考えられているが、これでは、作業効率の向上を図る
上で真空室の容積を狭めようとした場合に、金型の厚み
を十分にとることができず、成形高さ寸法に大きく制約
を受けてしまう。
【0008】そこで、本発明はゴム材料歩留りの良いコ
ールドランナータイプの射出成形に際して、成形高さ寸
法に制約を受けることなくキャビティ内を真空引きする
ことができる射出成形装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】キャビティを形成する固
定型および可動型に、ゴム材料の加硫温度に加熱する加
熱手段を設ける一方、固定型,可動型の何れか一方に断
熱材を介して接続されて、ゴム材料を注入するインジエ
クションノズルのノズル受け部から前記キャビティに連
絡するランナーおよびスプルーを形成するランナーブロ
ックに、ゴム材料を加硫温度よりも低い温度に保持する
冷却手段を設けると共に、固定型と可動型の何れか一方
の外周部に環状壁を設け、他方の外周部にこの環状壁に
内接するシール手段を設けて、これら固定型と可動型と
の合わせ部外周側に、真空引きされる真空室を形成して
ある。
【0010】
【作用】固定型と可動型を型締めする直前に真空室を真
空引きすることにより、これら固定型と可動型との合わ
せ面間を通してキャビティ内が真空引きされる。
【0011】キャビティの真空引き後、キャビティ内に
ゴム材料を充填し、加硫成形後に製品を型抜きすると、
スプルー上流のゴム材料流通路内にはゴム材料が未加硫
のまま残留し、次の射出成形に備える。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面と共に詳述す
る。
【0013】図5は本発明の実施例装置によって形成さ
れる円筒形防振ブッシュを示し、ブッシュaは金属製の
内筒bと、金属製の外筒c、およびこれら内,外筒b,
c間に一体成形される防振ゴムdとからなっていて、こ
の防振ゴムdの部分が射出成形される。
【0014】図1〜4において、1は上側の固定型(以
下上型と称す)、2は下側の可動型(以下下型と称す)
で、これら上型1,下型2には、ゴム材料の加硫温度、
例えば150〜170℃に加熱するカートリッジヒータ
ー3を加熱手段として設けてある。
【0015】上型1,下型2にはそれぞれ後述するキャ
ビティ14を形成するコア4,5を複数個対設してあ
る。
【0016】コア4には前記ブッシュaの内筒bを芯出
しするロケートピン6を設けてある一方、コア5には同
じく内筒bの芯出しと、製品の型抜きとを兼ねたエジエ
クターピン7を出没自在に設けてある。
【0017】エジエクターピン7はエジエクタープレー
ト8にボルト9固定して立設されて、該エジエクタープ
レート8の図外のシリンダー機構による上下移動により
出没動作される。
【0018】下型2は断熱材10,11を介して下型取
付板12にボルト13固定され、この下型2の型面上に
はブッシュaの外筒cを位置決めし、前記コア4,5と
の間にキャビティ14を形成する一対のスライドコア1
5を設けてある。
【0019】各スライドコア15は長手方向両端部にガ
イド突起16を形成してあり、これらガイド突起16を
下型2の側面にボルト18を固定したガイドレール17
に係合して、該ガイドレール17に沿って下型2の型面
上を摺動するようにしてある。
【0020】スライドコア15の各背面には傾斜したカ
ム面15aを形成してあると共に、先端に図外のシリン
ダー機構にチャッキングされるフック20を設けた牽引
ロッド19を突設してあり、この牽引ロッド19を下型
2の型面上に固設した軸受部21に軸支してある。
【0021】一方、上型1には前記カム面15aに摺接
する傾斜したカム面22aを形成したカムブロック22
を固設してあり、上型1と下型2との型締め時に、カム
面15a,22a同志の摺接によりスライドコア15,
15を密接させるようになっている。
【0022】上型1はその上面に断熱材23を介して配
置したランナーブロック24,25と共に上型取付板2
6に図外のボルトにより一体に共締め固定してある。
【0023】ランナーブロック24,25には、上型取
付板26に固設したロケートリング27のノズル受け部
28、およびその注入口29に連絡するランナー30を
形成してあると共に、ランナーブロック25には一側に
取付けた冷却液口32から供給される冷却液を循環させ
る冷却パイプ31を冷却手段として設けてあり、前記ノ
ズル受け部28に当接されるインジエクションノズル3
3から注入されるゴム材料を、加硫温度よりも低い温
度、例えば70〜90℃に保持し得るようにしてある。
【0024】また、ランナーブロック25の下面側に
は、上型1を貫通してコア4のゲート4aと、ランナー
30とを連絡するスプルー35を形成したスプルーブッ
シュ34を固設してある。
【0025】そして、前記上型1と下型2との合わせ部
外周側に真空室37を形成してある。
【0026】この真空室37は、上型1の外周部にボル
ト39固定した環状壁38と、下型2の外周部に図外の
ボルトにより固定したシートブロック40にリテーナプ
レート41を介してボルト42固定されて、前記環状壁
38を内接するシール手段としてのパッキング43とで
隔成され、環状壁38に設けたバキューム口44より図
外のバキュームポンプにより真空引されるようになって
いる。
【0027】次に以上の実施例装置によりブッシュaを
射出成形する工程を説明する。
【0028】先ず、上型1から離間された下型2のコア
5に突出したエジエクターピン7の端部に内筒bを嵌合
し、その外側に外筒cをセットする。
【0029】次に、下型2を上型1に向けて上昇させる
が、この下型2の上昇過程でパッキング43が環状壁3
8に内接して真空室37が隔成されるから、これら上型
1と下型2とを型締めする前に真空室37をバキューム
ポンプで真空引きする。この真空室37の真空引きによ
り、コア4,5間は勿論、上型1と下型2(スライドコ
ア15を含む)との間隙全体の空気が排出されるから、
この真空引きしている状態で上型1と下型2とを型締め
する。
【0030】前記真空引き工程では、上型1のコア4に
設けたゲート4aは、前工程の製品の型抜きにより開口
状態となっているが、該ゲート4aに続く上流側のスプ
ルー35およびランナー30には、冷却パイプ31内を
循環する冷却液により70〜90℃の加硫温度よりも低
い温度に保持されたゴム材料が滞留していて、所謂目詰
まり状態となっていることから、これらスプルー35、
ランナー30を通して真空漏れすることはなく、キャビ
ティ14を確実に真空引きすることができる。一方、前
述の上型1と下型2との型締めの過程では、スライドコ
ア15の背面のカム面15aが上型1のカムブロック2
2のカム面22aに対して摺接してガイドされることに
より、一対のスライドコア15は互いに接近する方向に
下型2の型面上をスライドし、外筒cを挟圧して位置決
めすると共に、内筒bが上型1のコア4に突設したロケ
ートピン6に嵌合して芯出しされ、内,外筒b,cとも
適正に芯出しされてコア4,5およびスライドコア15
間に適正にセットされ、コア4,5と内,外筒b,cと
の間にキャビティ14が確定される。
【0031】次いで、ロケートリング27のノズル受け
部28にインジエクションノズル33の先端を当接し、
該インジエクションノズル33よりゴム材料を注入すれ
ば、ランナー30,スプルー35およびコア4のゲート
4aを通ってキャビティ14内にゴム材料が充填され
る。
【0032】上型1,下型2は共にカートリッジヒータ
3により、150〜170℃の加硫温度に加熱されてい
るため、キャビティ14に充填されたゴム材料は経時的
に加硫,硬化し、成形工程が終了する。
【0033】成形後、下型2を下降して上型1と離間さ
せると、コア4のゲート4aおよびスプルー35の下側
部分では、ゴム材料が加硫,硬化するため、これらの部
分のゴム材料は下型2側の製品と共に抜き取られて、ス
プルー35の下側およびゲート4aが加硫,硬化したゴ
ムで閉塞されることはない。
【0034】そして、下型2を所定の取出し位置まで下
降させた後、スライドカム15の牽引ロッド19端のフ
ック20を図外のシリンダー機構にチャッキングして、
スライドコア15をスライド移動させると共に、エジエ
クタープレート8を上昇させれば、エジエクターピン7
により製品、即ちブッシュaが下型2のコア5より突き
上げられて型抜きされ、成形工程の1サイクルが終了す
る。
【0035】なお、前記実施例では円筒形防振ブッシュ
の射出成形用としてスライドコアを用いたものを例示し
たが、これに限定されるものでないことは勿論である。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、コールド
ランナータイプの射出成形に際して、キャビティ内の真
空引きを可能にして製品歩留りを向上できると共に、真
空室は固定型,可動型に設けた環状壁とシール手段とに
よってこれら固定型と可動型との合わせ部外周側に隔成
するようにしてあるため、真空室の形成によって金型の
厚み、成形高さ寸法に些かも制約を受けることもないと
いう実用上多大な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】図1の要部の拡大図。
【図4】スライドコアの略示的斜視図。
【図5】射出成形された防振ブッシュの断面図。
【符号の説明】 1…固定型(上型) 2…可動型(下型) 3…加熱手段 14…キャビティ 23…断熱材 24,25…ランナーブロック 30…ランナー 31…冷却手段 35…スプルー 37…真空室 38…環状壁 43…シール手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティを形成する固定型および可動
    型に、ゴム材料の加硫温度に加熱する加熱手段を設ける
    一方、固定型,可動型の何れか一方に断熱材を介して接
    続されて、ゴム材料を注入するインジエクションノズル
    のノズル受け部から前記キャビティに連絡するランナー
    およびスプルーを形成するランナーブロックに、ゴム材
    料を加硫温度よりも低い温度に保持する冷却手段を設け
    ると共に、固定型と可動型の何れか一方の外周部に環状
    壁を設け、他方の外周部にこの環状壁に内接するシール
    手段を設けて、これら固定型と可動型との合わせ部外周
    側に、真空引きされる真空室を形成したことを特徴とす
    る射出成形装置。
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