JP5568105B2 - 射出成形用金型、及びそれを用いたゴム製品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ゴム製品を金型から取り外す際に、ゴム製品からはみ出すスプルー部内のゴムが、その根元部分で折れてスプルー部内(金型内)に残留してしまうのを抑制する射出成形用金型、及びそれを用いたゴム製品の製造方法に関する。
例えば図7(A)、(B)に示すように、ゴム製品Wを射出成形する射出成形用の金型Aでは、ゴム材料は、コールドランナ部(図示しない)とスプルー部b1とランナー部b2とゲート部b3とを含むゴム供給流路bを通ってゴム製品形成用のキャビティc内に充填される。そして充填されたゴム材料がキャビティc内で加熱加硫されることにより、ゴム製品Wが形成される。
ここで、ゴム製品Wを金型Aから取り外す際に、前記スプルー部b1、ランナー部b2及びゲート部b3内のゴムg(以後、はみ出しゴムgという場合がある。)も、ゴム製品Wと一体となって取り出せるように、前記スプルー部b1は先細コーン状に形成されている。なお同図には、前記ゴム製品Wが、紙送り用のゴムローラである場合が示されており、符号eの芯金は、射出成形後にゴム製品Wから抜き取られる。
しかしながら、ゴム製品Wの場合、金型Aから取り外す際に、前記はみ出しゴムgがスプルー部b1の根元部分jで折れてしまい、スプルー部b1内のゴムg1が取り出せずに金型側に残ってしまうという問題がある。
その原因として下記のことが推測される。加硫用の熱によって金型が一様に温度上昇し、キャビティc内のゴムだけでなく、スプルー部b1、ランナー部b2及びゲート部b3内のゴムgにも加硫が同時に進行する。そのため、金型Aの内圧が非常に大きくなり、スプルー部b1の内面と内部のゴムg1との間の接触圧が高まって付着力も増加する。そのため、前記ゴムg1がスプルー部b1から剥離し難くなり、前記根元部分jで破断が発生することとなる。なおスプルー部b1内に残ったゴムg1は、取り除く必要があり、連続自動成形が行えなくなるなど生産性の低下原因となる。
なお下記の特許文献1には、紙送り用のゴムローラの射出成形用金型の一例が記載されている。
特開2000−15666号公報
そこで本発明は、断熱板を用いてスプルー部とランナー部とゲート部の内部のゴム材料の温度上昇を抑えることを基本として、ゴム製品を金型から取り外す際に、スプルー部内のゴムがその根元部分で破断してスプルー部内に残留するのを抑制しうる射出成形用金型、及びそれを用いたゴム製品の製造方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、固定側の金型部と可動側の金型部とに分割可能な金型本体を具える射出成形用金型であって、
前記金型本体は、
各前記金型部の分割面を互いに付き合わすことによって閉じるゴム製品形成用のキャビティと、このキャビティ内に充填されるゴム材料を加熱加硫するヒータとを有する製品形成領域、
及びコールドランナ部とスプルー部とランナー部とゲート部とを含みかつ射出装置からのゴム材料を前記キャビティ内に充填するゴム供給流路を有するゴム材料供給領域に区分されるとともに、
前記製品形成領域とゴム材料供給領域との間に、前記製品形成領域からの熱がゴム材料供給領域側に伝わって前記スプルー部とランナー部とゲート部の内部のゴム材料が温度上昇するのを抑える断熱板を設け、
前記断熱板は、前記キャビティとゲート部との交差部を通る第1の断熱板を含むことを特徴としている。
また請求項2では、前記第1の断熱板は、その少なくとも一方の側面に凹設されることにより該側面と隣接する前記製品形成領域又はゴム材料供給領域との接触面積を減じて前記製品形成領域からゴム材料供給領域側への熱伝達を妨げる肉盗み部を具えることを特徴としている。
また請求項3では、前記第1の断熱板は、その一方の側面から他方の側面まで貫通してのびることにより各前記側面と隣接する前記製品形成領域およびゴム材料供給領域との接触面積を減じて前記製品形成領域からゴム材料供給領域側への熱伝達を妨げる貫通孔部を具えることを特徴としている。
また請求項4では、前記断熱板は、その熱伝導率が20W/m・K以下であることを特徴としている。
また請求項5では、前記ゴム製品がゴムローラであることを特徴としている。
また請求項6はゴム製品の製造方法であって、請求項1〜5の何れかに記載の射出成形用金型を用いたゴム製品形成工程を有することを特徴としている。
本発明は叙上の如く、金型本体を、ゴム製品形成用のキャビティと加熱加硫用のヒータとを有する製品形成領域、及び前記キャビティ内にゴム材料を充填するゴム供給流路を有するゴム材料供給領域に区分するとともに、この製品形成領域とゴム材料供給領域との間に、断熱板を設けている。この断熱板は、製品形成領域からの熱がゴム材料供給領域側に伝わって前記スプルー部とランナー部とゲート部(以下、スプルー部等と呼ぶ場合がある。)の内部のゴム材料が温度上昇するのを抑える。
そのため、キャビティ内のゴム材料に比して、前記スプルー部等のゴム材料の加硫開始時期を遅らすことができる。即ち、加硫時にキャビティ内のゴム材料が熱膨張して内圧が上昇した時、前記スプルー部等のゴム材料が流動することで金型内の圧力を下げることができる。その結果、スプルー部内面と内部のゴム材料との間の接触圧や付着力を減少させることができ、スプルー部の根元部分でのゴム材料の破断、ひいてはゴム材料のスプルー部内での残留を抑制することが可能となる。
本発明の射出成形用金型の一実施例を示す断面図である。 その金型本体部を概念的に示す斜視図である。 断熱板の一部を概念的に示す分解斜視図である。 スプルー部とランナー部とゲート部を拡大して示す断面図である。 キャビティの前端側を第1の断熱板とともに示す部分断面図である。 キャビティの後端側を示す部分断面図である (A)は従来の射出成形用金型の一部を示す断面図、(B)はそれによって形成されたゴム製品の一部を示す斜視図である
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1、2に示すように、本実施形態の射出成形用金型1は、固定側の金型部2と可動側の金型部3とに2分割可能な金型本体4を具える。本例では、下方の金型部3が、昇降台5によって上下に移動可能に支持される場合が例示されるが、上方の金型部2を移動可能に支持することもできる。
本例では、射出成形用金型1が、例えば複写機等に用いられる紙送り用のゴムローラであるゴム製品Wを形成する場合が例示される。なお図中の符号6は、芯金であり、この芯金6の回りにゴムローラが射出成形されるとともに、射出成形後に前記芯金6は、ゴムローラから取り外される。又符号7は芯金保持装置であって、前記芯金6をキャビティ8と同心に支持する。
次に、前記金型本体4は、製品形成領域10とゴム材料供給領域11とに区分されるとともに、この製品形成領域10とゴム材料供給領域11との間には、前記製品形成領域10からの熱がゴム材料供給領域11側に伝わるのを妨げる断熱板12が設けられる。
前記製品形成領域10とは、各前記金型部2、3の分割面Sを互いに付き合わすことによって閉じるキャビティ8と、このキャビティ8内に充填されるゴム材料Gを加熱加硫するヒータ9とを有してゴム製品Wを形成する領域である。
これに対して、前記ゴム材料供給領域11は、射出装置13からのゴム材料Gを前記キャビティ8内に充填するゴム供給流路14を有する領域である。前記ゴム供給流路14は、コールドランナ部15とスプルー部16とランナー部17とゲート部18とを含んで構成される。
本例のコールドランナ部15は、金型本体4の上面に設けられるロケートリング20の中心孔に一端が連なり、金型本体4内部を通って前方(図では右側)にのびる。前記ロケートリング20は、前記射出装置13のノズル部と接続する接続金具である。
又図4に拡大して示すように、前記スプルー部16は、前記コールドランナ部15の他端(本例では前端)で折れ曲がり下方に向かってのびる小径な小径孔部16aと、この小径孔部16aに同心に連なりかつ下方に向かって拡径するコーン状のテーパ孔部16bとから形成される。このスプルー部16は、金型内に交換可能に配される管状のスプルーブッシュ21の中心孔として形成される。
前記ランナー部17は、スプルー部16からゲート部18に到る中間の流路であり、本例の如く複数のキャビティ8が形成される場合、ランナー部17は各ゲート部18間を連結してのびる。前記ゲート部18は、ゴム材料Gがキャビティ8内に流入する入口部分であって、各キャビティ8に設けられる。
前記キャビティ8は、ゴム製品Wの外形形状に合う輪郭形状をなし、本例では、前記芯金6と同心な断面円形状の長尺な孔部として形成される。そして前記キャビティ8の長さ方向前端に、前記ゲート部18が例えば同心に連設される。本例では、金型内に2列のキャビティ8が平行に形成される場合が示されるが、キャビティ8の形成数は、これに限定されるものではなく1個でも又3個以上であっても良い、又本例のキャビティ8は、上下の分割面Sにそれぞれ形成される断面半円状のキャビティ用凹部8aを付き合わすことにより形成される。
次に、本例の金型本体4を具体的に説明する。本例の下方側の金型部3は、図2、3に示すように、
(ア)キャビティ用凹部8aが形成されるブロック状の下の本体主部24、
(イ)前記ランナー部17の下半分を形成するランナー用凹部17aとゲート部18の下半分を形成するゲート用凹部18aとが形成されるブロック状の下の本体副部25、
(ウ)前記本体主部24と本体副部25との間に配される断熱板体26、
(エ)前記本体主部24の下面に沿って配される断熱板体27、
(オ)前記本体副部25の下面に沿って配される断熱板体28、及び
(カ)前記本体主部24と本体副部25とを断熱板体27、28を介して一体に連結する底板29、を具えている。
他方、上方側の金型部2は、図2に示すように、
(キ)キャビティ用凹部8aが形成されるブロック状の上の本体主部30、
(ク)前記ランナー部17の上半分を形成するランナー用凹部17aとゲート部18の上半分を形成するゲート用凹部18aとが形成されるブロック状の上の本体副部31、
(ケ)前記本体主部30と本体副部31との間に配される断熱板体32、
(コ)前記本体主部30の上面に沿って配される断熱板体33、
(サ)前記本体副部31の上面に沿って配される断熱板体34、及び
(シ)前記本体主部30と本体副部31とを断熱板体33、34を介して一体に連結する上板35を具えている。
前記上板35は、上下の板部35U、35Lからなり、この上下の板部35U、35L間に、前記コールドランナ部15が形成される。なお上板35内には、本例では、前記コールドランナ部15と断熱板体33との間に、前記コールドランナ部15を冷却する冷却手段36(図1に示す。)が配される。この冷却手段36は、例えば冷却水等の冷却流体を循環させることにより冷却し、前記コールドランナ部15内でゴム材料Gが加硫してしまうのを防止する。
又前記スプルー部16は、下の板部35Lと断熱板体34と本体副部31とを上下に貫通して形成される。又前記断熱板体26、32は、その上端、下端に、それぞれ前記ゲート用凹部18aの一部を形成している。又上下の前記本体主部24、30には、それぞれキャビティ8内のゴム材料Gを加熱加硫するヒータ9が配される。このヒータ9として、本例ではカートリッジヒータが使用されるが、例えば、スチームなどの加熱流体を用いることもできる。
従って本例では、本体主部24、30により前記製品形成領域10を構成している。又本体副部25、31と上板35とにより前記ゴム材料供給領域11を構成している。又、断熱板体26、27、32、33、又は断熱板体26、28、32、33によって前記断熱板12を構成している。
このように、前記製品形成領域10とゴム材料供給領域11との間に断熱板12を設け、製品形成領域10からの熱がゴム材料供給領域11側に伝わるのを抑制している。そのため、キャビティ8内のゴム材料Gに比して、前記スプルー部16等のゴム材料Gの加硫開始時期を遅らすことができる。即ち、加硫時にキャビティ8内のゴム材料Gが熱膨張して内圧が上昇した時、前記スプルー部16等のゴム材料Gが流動することで金型内の圧力を下げることができる。その結果、スプルー部16内面と内部のゴム材料Gとの間の接触圧や付着力を減少させることができ、スプルー部16の根元部分でのゴム材料Gの破断、ひいてはゴム材料Gのスプルー部16内での残留を抑制することが可能となる。
前記断熱板12としては、断熱効果のために20℃での熱伝導率が20W/m・K(以下できるだけ小さい材質のものを用いることが好ましい。このようなものとして、例えば金属ではチタン、SUS等、無機材料ではガラスやセラミック、及び種々の熱硬化性樹脂等を挙げることができる。
又前記断熱板12としては、前記キャビティ8とゲート部18との交差部Jを通る第1の断熱板12Aを有することが、前記スプルー部16等のゴム材料Gの加硫開始時期を遅らすためにより好ましい。本例では、前記断熱板体26、32により第1の断熱板12Aを構成している。この第1の断熱板12Aでは、断熱効果をさらに高めるために、図3に断熱板体26を代表して示すように、その少なくとも一方の側面に、前記製品形成領域10又はゴム材料供給領域11との接触面積を減じる肉盗み部40を凹設している。このように接触面積を減じることで、製品形成領域10からゴム材料供給領域11側への熱伝達を抑えて断熱効果をさらに高めることができる。同図には、断熱板体26の両側面に、肉盗み部40が形成される場合が示されるが、何れか一方の側面のみに形成しても良い。又前記肉盗み部40としては、本例の如き溝状の凹み部が好適に採用しうるが、例えばディンプル状の凹み部のものも採用できる。
なお図示しないが、前記肉盗み部40に代えて、第1の断熱板12に、その一方の側面から他方の側面まで貫通してのびる貫通孔部を形成することもできる。この貫通孔部も前記肉盗み部40と同様、隣接する前記製品形成領域10およびゴム材料供給領域11との接触面積を減じて前記製品形成領域10からゴム材料供給領域11側への熱伝達を妨げる効果がある。なお肉盗み部40と貫通孔部とを混用することもできる。なお第1の断熱板12A以外の断熱板にも、肉盗み部40及び/又は貫通孔部を形成することができる。
又本例では、図に示すように、前記キャビティ8の後端に、第1、第2のバリ溝41、42を隣設している。この第1、第2のバリ溝41、42は、キャビティ8内にゴム材料Gを充填する際に、キャビティ8からはみ出すゴム材料Gを吸収して溜める溝である。前記第1のバリ溝41のキャビティ8側の内壁面41aは、ゴム材料Gの流入方向に対して45°以上の深い角度θで立ち上がるテーパ面で形成される。これによりバリ溝41の深さを増すことができ、バリ吸収能力を増すことができる。その結果、バリ溝41内で硬化するバリの剛性が増し、芯金6を引き抜くときに、前記バリがゴムローラ(ゴム製品W)の内周面に付着するのを抑制することができる。又前記角度θが45°以上と深くなることで、第1のバリ溝41に薄皮状のバリが発生しやすくなる。従って、この薄皮状のバリを吸収するため、第1のバリ溝41の後方側に、第2のバリ溝42を形成している。なお第2のバリ溝42は、第1のバリ溝41よりも深く形成するのが好ましい。

なお前記ゴム製品Wは、前記射出成形用金型1を用いたゴム製品形成工程を有する製造方法によって形成される。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の効果を確認するため、図1に示す構造をなす射出成形用金型を表1の仕様で試作するとともに、その試作金型を用いて、複写機用のゴムローラを240本形成した。
そして加硫中における、製品部分での表面温度(最高温度)、及びスプルー部のテーパ孔部での表面温度(最高温度)を熱電対を用いて測定するとともに、ゴム製品を金型から取り外す際に、スプルー部内のゴムが、その根元部分で破断してスプルー部内に残留してしまうスプルー残りの発生率を測定した。その結果を表1に示す。
ゴム製品Wは、外径(φ21mm)、内径(φ9mm)、長さ240mmのゴムローラであり、ゴム材料Gのゴム組成は、表2に示される。表2において、EPDMは住友化学株式会社製のエスプレン505A、炭酸カルシウムは、備北粉化工業株式会社製のBF300、酸化チタンはチタン工業株式会社製のクロノス酸化チタンKR380、カーボンブラックは、東海カーボン株式会社製のシースト3、オイルは出光興産出光興産製のPW−380、過酸化物は日油株式会社製のパークミルDを使用した。
射出成形用金型は、何れも、前記ゴムローラ形成用のキャビティを8個互いに平行に並設したものであり、キャビティとゲート部との交差部を通る第1の断熱板以外、各射出成形用金型は、同仕様である。なお成型条件は、以下の通り実質的に同一である。
・コールドランナ部の温度−−−75℃
・加硫温度−−−160℃
・加硫時間−−−22分
・射出時間22秒
断熱板として、それぞれ熱伝導率が15W/(m・K)のSUS304を材料とした厚さ10mmの板材を使用した。又第1の断熱板以外は、肉盗み部は形成していない。
Figure 0005568105
Figure 0005568105
表の如く、第1の断熱板を含む断熱板を設けて、スプルー部のテーパ孔部での温度上昇を抑えることで、ゴム製品を金型から取り外す際のスプルー残りの発生率を大幅に抑制しうるのが確認できる。
1 射出成形用金型
2 金型部
3 金型部
4 金型本体
8 キャビティ
9 ヒータ
10 製品形成領域
11 ゴム材料供給領域
12 断熱板
12A 第1の断熱板
13 射出装置
14 ゴム供給流路
15 コールドランナ部
16 スプルー部
17 ランナー部
18 ゲート部
40 肉盗み部
G ゴム材料
J 交差部
S 分割面
W ゴム製品

Claims (6)

  1. 固定側の金型部と可動側の金型部とに分割可能な金型本体を具える射出成形用金型であって、
    前記金型本体は、
    各前記金型部の分割面を互いに付き合わすことによって閉じるゴム製品形成用のキャビティと、このキャビティ内に充填されるゴム材料を加熱加硫するヒータとを有する製品形成領域、
    及びコールドランナ部とスプルー部とランナー部とゲート部とを含みかつ射出装置からのゴム材料を前記キャビティ内に充填するゴム供給流路を有するゴム材料供給領域に区分されるとともに、
    前記製品形成領域とゴム材料供給領域との間に、前記製品形成領域からの熱がゴム材料供給領域側に伝わって前記スプルー部とランナー部とゲート部の内部のゴム材料が温度上昇するのを抑える断熱板を設け、
    前記断熱板は、前記キャビティとゲート部との交差部を通る第1の断熱板を含むことを特徴とする射出成形用金型。
  2. 記第1の断熱板は、その少なくとも一方の側面に凹設されることにより該側面と隣接する前記製品形成領域又はゴム材料供給領域との接触面積を減じて前記製品形成領域からゴム材料供給領域側への熱伝達を妨げる肉盗み部を具えることを特徴とする請求項1記載の射出成形用金型。
  3. 記第1の断熱板は、その一方の側面から他方の側面まで貫通してのびることにより各前記側面と隣接する前記製品形成領域およびゴム材料供給領域との接触面積を減じて前記製品形成領域からゴム材料供給領域側への熱伝達を妨げる貫通孔部を具えることを特徴とする請求項1記載の射出成形用金型。
  4. 前記断熱板は、その熱伝導率が20W/(m・K)以下であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の射出成形用金型。
  5. 前記ゴム製品が、ゴムローラであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の射出成形用金型。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の射出成形用金型を用いたゴム製品形成工程を有することを特徴とするゴム製品の製造方法。
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