JP2000014320A - サツマイモシート - Google Patents

サツマイモシート

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JP2000014320A
JP2000014320A JP10187461A JP18746198A JP2000014320A JP 2000014320 A JP2000014320 A JP 2000014320A JP 10187461 A JP10187461 A JP 10187461A JP 18746198 A JP18746198 A JP 18746198A JP 2000014320 A JP2000014320 A JP 2000014320A
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JP
Japan
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sweet potato
sheet
oil
weight
liquid sugar
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JP10187461A
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English (en)
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Kiyonobu Hirota
潔宣 廣田
Osamu Tsuchiya
修 土屋
Hiroaki Kondo
裕昭 近藤
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Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸展性、作業性がよく、サツマイモそのもの
の風味を活かすことができ、またゲル化剤使用しなくて
もシート状の形状を維持することのできるサツマイモシ
ートを提供すること。 【解決手段】 本発明のサツマイモシートは、サツマイ
モ、液糖及び油脂の混合物のシート状物からなるもので
ある。また、本発明のサツマイモシートの製造方法は、
サツマイモを蒸し、これに液糖及び油脂を加え、加熱混
合、均質化し、シート状にする方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、健康食材であるサ
ツマイモを主原料としたシート状の製菓製パン材料に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】シート状の製菓製パン材料として、フラ
ワーペーストをシート状にしたものがある。このフラワ
ーペーストの風味はフレーバーに頼る部分が大きく素材
の風味を活かすことができなかった。またゲル化剤を使
用することによりシート状の形状を維持させるものであ
った。
【0003】一方、サツマイモを使った製菓製パン材料
としてスイートポテトがある。このスイートポテトは、
サツマイモと砂糖を加熱混合して得られるものであり、
これを更にレトルト処理したものや冷凍したものが提供
されている。しかし、これらは、シート状にすると切れ
てしまうため、これらをそのままシート状にするのは困
難であった。
【0004】特開平9−154492号では、澱粉質原
料を5〜10重量%含有するフラワーペーストであっ
て、緑豆澱粉及び/またはエンドウ豆澱粉を含有するフ
ラワーペーストが記載されているが、シート状の形状で
はなく、またサツマイモを多量に使用するものでもな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、伸展性、作業性がよく、サツマイモそのものの風味
を活かすことができ、またゲル化剤使用しなくてもシー
ト状の形状を維持することのできるサツマイモシートを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、サツマイモ、
液糖及び油脂の混合物のシート状物からなることを特徴
とするサツマイモシートを提供することにより、上記目
的を達成したものである。また、本発明は、サツマイモ
を蒸し、これに液糖及び油脂を加え、加熱混合、均質化
し、シート状にすることを特徴とするサツマイモシート
の製造方法を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明のサツマイモシート
について詳細に説明する。本発明のサツマイモシートに
使用されるサツマイモの品種としては特に制限はない。
好ましくは、蒸し又は焼き処理したあと冷凍したサツマ
イモ(以下、冷凍蒸しサツマイモ又は冷凍焼きサツマイ
モという)を使用するのがよい。冷凍蒸しサツマイモ又
は冷凍焼きサツマイモを使用すると、本発明のサツマイ
モシートに加工する際、サツマイモの細胞組織が破壊さ
れにくいため、サツマイモシートの老化を防ぐことがで
きる。
【0008】サツマイモの使用量は、サツマイモシート
中、好ましくは40〜70重量%(以下%とする)、更
に好ましくは45〜65%、一層好ましくは50〜55
%である。40%より少ないとサツマイモの風味を活か
せないおそれがあるので好ましくなく、70%を超える
とサツマイモシートの伸展性が悪くなり、シートを薄く
することができなかったり、切れてしまうおそれがある
ため好ましくない。
【0009】本発明のサツマイモシートに使用される液
糖は、サツマイモシートの伸展性、作業性、を良好にす
るものである。液糖を使用しないと、サツマイモシート
を薄く延ばすことができなかったり、シートが切れてし
まったりする。液糖の使用量は、制限されないが、サツ
マイモシート中、好ましくは10〜30%、更に好まし
くは15〜25%である。
【0010】本発明にいう「液糖」とは、単糖類、二糖
類、三糖類、オリゴ糖、デキストリンなどの混合物で、
常温において液体であり、水分を20〜40%含有する
液体状の糖類のことであり、三糖類以上の成分を30〜
50%含む液糖が好ましい。また、必要により、蔗糖、
ブドウ糖、麦芽糖、果糖、乳糖、異性化糖、糖アルコー
ルなどの液糖以外の糖類、例えば、上白糖などを使用す
ることもできる。
【0011】本発明のサツマイモシートに使用される油
脂は、食用油脂であれば特に制限はなく、例えば、パー
ム油、パーム核油、ヤシ油、コーン油、綿実油、大豆
油、ナタネ油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、牛
脂、乳脂、豚脂、カカオ脂、魚油、鯨油などの各種植物
油脂、動物油脂並びにこれらを水素添加、分別及びエス
テル交換から選択される1又は2以上の処理を施した加
工油脂から選ばれた1種または2種以上を使用すること
ができる。
【0012】また、本発明で使用する油脂は可塑性を有
することが好ましい。この場合、ショートニングタイプ
あるいはマーガリンタイプとした油脂を用いるのが好ま
しく、また、乳化形態として油中水型あるいは水中油型
とした油脂を用いるのが好ましい。このような油脂を使
用することにより、サツマイモシートの組織につながり
を与え、また温度変化による物性の変化を少なくするこ
とができる。
【0013】油脂の使用量は、サツマイモシート中、好
ましくは2〜20%、更に好ましくは5〜15%であ
る。また、油脂の20℃におけるSFCは、好ましくは
10〜40、更に好ましくは10〜30、一層好ましく
は10〜25である。油脂の20℃におけるSFCを上
記範囲内とすることにより、サツマイモシートに適度な
伸展性を付与することができる。
【0014】本発明のサツマイモシートは、上述したサ
ツマイモ、液糖及び油脂の混合物のシート状物からなる
ものである。このシート状物とする前の段階である混合
物には、必要に応じて以下に述べる任意の添加物が添加
されていてもよい。
【0015】本発明のサツマイモシートは、餡類が添加
されていることにより、サツマイモシートのべたつきを
抑え、シートに適度な硬さを与えることができる。餡類
としては、小豆、手芒、白インゲンなどを主成分とする
もの、例えば、こし白餡などを用いることができる。ま
た、餡類の使用量は、サツマイモシート中、好ましくは
2〜20%、更に好ましくは5〜15%である。
【0016】また、本発明のサツマイモシートは、必要
により、保存料、着色料、及び着香料が添加されていて
もよい。保存料を用いる場合には、該保存料としてソル
ビン酸カリウムを使用するのが好ましく、また該保存料
をサツマイモシート中0.04〜0.13%含有させる
のが好ましい。ソルビン酸カリウムを使用する場合に
は、サツマイモ、液糖、油脂、及び必要に応じ他の添加
物から得られる混合物のpHを5.9以下にすることが
好ましい。pHを5.9以下にしないと、ソルビン酸カ
リウムの保存効果が期待できないためである。このよう
に得られた本発明のサツマイモシートは可塑性を有す
る。
【0017】本発明のサツマイモシートの製造方法は、
上述した本発明のサツマイモシートを製造する好ましい
方法であり、サツマイモを蒸し、これに液糖及び油脂を
加え、加熱混合、均質化し、シート状にすることを特徴
とする。
【0018】本発明のサツマイモシートの製造方法の具
体例を次に示す。まず、サツマイモを蒸す。この蒸した
サツマイモに、液糖及び油脂を加え、加熱混合して混合
物とする。該混合物には、必要により、餡類、液糖以外
の糖類、保存料、着色料、着香料を添加する。この混合
物とする際の各成分の種類及び使用割合は、前述の本発
明のサツマイモシートにおいて説明したことが適用され
る。ここで、加熱混合する際の温度は、65〜85℃が
好ましい。また、加熱混合する時間は、10〜40分間
が好ましい。次に、上記混合物を、最終の水分活性値が
0.89〜0.94、好ましくは0.9〜0.93とな
るように炊きあげ、サツマイモフィリングとする。これ
を裏ごしなどして均質化した後、シート包装機でシート
化し、冷却して、シート状物からなる本発明のサツマイ
モシートとする。得られた本発明のサツマイモシート
は、その厚さが8〜15mmであることが好ましい。
【0019】本発明のサツマイモシートは、パンや菓子
などのベーカリー製品にロールインフィリングとして用
いることにより、層状のベーカリー製品やうずまき模様
のベーカリー製品を提供することができる。
【0020】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの例によって限定されるもので
はない。
【0021】(実施例1)冷凍蒸しサツマイモ50重量
部、三糖類以上の糖を40%含有する液糖20重量部、
上白糖10重量部、こし白餡10重量部、及び20℃で
のSFCが15%の油脂10重量部を、75℃で10分
間、加熱混合し、最終水分活性値が0.92になるよう
に炊きあげた。それをシート包装機で、シート状にして
フィルムにより包装し、冷却して、厚さ10mmのサツ
マイモシートを得た。このサツマイモシートは、包装フ
ィルムの剥離性が良好で、パン生地に折り込む際に良好
な作業性を保持し、伸展性も良好であった。
【0022】(実施例2)冷凍蒸しサツマイモ50重量
部、三糖類以上の糖を30%含有する液糖20重量部、
上白糖10重量部、こし白餡10重量部、及び20℃で
のSFCが15%の油脂10重量部を、75℃で10分
間、加熱混合し、最終水分活性値が0.92になるよう
に炊きあげた。それをシート包装機で、シート状にして
フィルムにより包装し、冷蔵保存して、厚さ10mmの
サツマイモシートを得た。このサツマイモシートは、包
装フィルムの剥離性が良好で、パン生地に折り込む際に
良好な作業性を保持し、伸展性も良好であった。
【0023】(比較例1)実施例2において液糖のかわ
りにデキストリンを使用したほかは実施例2と同様の配
合と製法にて、厚さ10mmのサツマイモシートを製造
した。最終水分活性値は0.92であった。このサツマ
イモシートは、包装フィルムの剥離性が悪く、作業性が
悪かった。また粘度が高く、ロールイン性も悪かった。
【0024】(実施例3)冷凍蒸しサツマイモ50重量
部、三糖類以上の糖を35%含有する液糖25重量部、
上白糖5重量部、こし白餡10重量部、及び20℃での
SFCが15%の油脂10重量部を、75℃で10分
間、加熱混合し、最終水分活性値が0.92になるよう
に炊きあげた。それをシート包装機で、シート状にして
フィルムにより包装し、冷蔵保存して、厚さ10mmの
サツマイモシートを得た。このサツマイモシートは、包
装フィルムの剥離性が良好で、パン生地に折り込む際に
良好な作業性を保持し、伸展性も良好であった。
【0025】(実施例4)冷凍蒸しサツマイモ49.8
5重量部、三糖類以上の糖を40%含有する液糖20重
量部、上白糖10重量部、こし白餡10重量部、20℃
でのSFCが15%の油脂10重量部、ソルビン酸カリ
ウム0.1重量部、及び乳酸0.05重量部を混合し、
pHを5.6とし、更に、75℃で10分間、加熱混合
し、最終水分活性値が0.92になるように炊きあげ
た。それをシート包装機で、シート状にしてフィルムに
より包装し、冷却して、厚さ10mmのサツマイモシー
トを得た。このサツマイモシートは、包装フィルムの剥
離性が良好で、パン生地に折り込む際に良好な作業性を
保持し、伸展性も良好であった。
【0026】
【発明の効果】本発明のサツマイモシートは、包装フィ
ルムの剥離性が良好で、ベーカリー製品に折り込む際の
作業性が良好で、また伸展性も良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 裕昭 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 Fターム(参考) 4B014 GG05 GG06 GG07 GG14 GL10 GL11 GP01 GP14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サツマイモ、液糖及び油脂の混合物のシ
    ート状物からなることを特徴とするサツマイモシート。
  2. 【請求項2】 上記混合物に、餡類が添加されている請
    求項1記載のサツマイモシート。
  3. 【請求項3】 サツマイモの使用量が、40〜70重量
    %である請求項1または2記載のサツマイモシート。
  4. 【請求項4】 サツマイモを蒸し、これに液糖及び油脂
    を加え、加熱混合、均質化し、シート状にすることを特
    徴とするサツマイモシートの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のサツマイモシートを使用
    したベーカリー製品。
JP10187461A 1998-07-02 1998-07-02 サツマイモシート Pending JP2000014320A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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