JP2000012961A - 半導体レーザ - Google Patents

半導体レーザ

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JP2000012961A JP10175674A JP17567498A JP2000012961A JP 2000012961 A JP2000012961 A JP 2000012961A JP 10175674 A JP10175674 A JP 10175674A JP 17567498 A JP17567498 A JP 17567498A JP 2000012961 A JP2000012961 A JP 2000012961A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザに関し、量子ドット内における
高速のキャリア緩和を可能にし、動作特性を向上する。 【解決手段】 半導体レーザの活性層4を構成する量子
ドット1の伝導帯側または価電子帯側の離散化したエネ
ルギー準位の内の少なくとも一方を1つだけにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体レーザに関す
るものであり、特に、量子ドットにおけるキャリア緩和
時間を短縮するためのエネルギーポテンシャル構造に特
徴のある量子ドット半導体レーザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザはここ20年程度の間に着
実に進歩し高性能化されてきたが、この高性能化の原動
力は、半導体レーザの発光部分である活性層構造の進歩
である。
【0003】即ち、1980年代の初期には厚さ100
nm以上のバルク半導体層が用いられていたが、198
0年代半ばから厚さ10nm程度の薄膜である所謂量子
井戸構造が用いられ、量子力学的効果、即ち、量子効果
が利用されるようになった。
【0004】さらに、1990年代に入ると、量子井戸
構造に意図的に歪みを導入した歪量子井戸構造が採用さ
れはじめ、これらの技術的進歩に伴って、例えば、半導
体レーザの発振しきい値電流Ithは100mAから数m
A程度まで約2桁低減され、また、量子効率或いは変調
帯域幅等の特性も向上してきた。
【0005】現在、半導体レーザのより一層の高性能化
を達成するために、活性層を半導体量子ドット或いは半
導体量子箱と呼ばれる新量子構造とする試みが始まって
いる。
【0006】この半導体量子ドットは、キャリアを3次
元的に狭い領域に閉じ込め、そのエネルギーを完全に量
子化したものであり、この様な半導体量子ドットを活性
層に用いることによって、レーザ発振に寄与しない余分
なキャリアを減らし、効率良く光学利得を発生するもの
であり、その結果、低しきい値電流化が達成でき、ま
た、キャリアが低減することによって内部損失も低減し
て高効率化が図られ、微分利得の増大によってより高速
の変調が可能になる。
【0007】即ち、半導体量子ドットは、キャリアに3
次元的な量子閉じ込めを与えるほど極微細なポテンシャ
ルの箱であり、この半導体量子ドットにおいてはキャリ
アの状態関数密度はデルタ関数的に離散化し、その基底
準位には2個のキャリア、例えば、伝導帯においては2
個の電子しか存在することができず、また、高次の量子
準位、即ち、励起準位にはその準位の次数に応じて複数
個の電子が存在することができる。
【0008】この様な量子ドット構造を作製するため
に、各種の技術が提案されており、まず、微傾斜基板上
のステップにおける成長初期の横方向成長を利用する方
法、電子線を用いたリソグラフィー及びエッチングによ
る方法、マスクパターンを利用して選択成長させたピラ
ミッド型の結晶の頂部を量子ドット構造とする方法、マ
スクパターンを利用したエッチングによって形成された
正4面体状の凹部の底に量子ドット構造を作製する方法
(必要ならば、特願平7−65492号参照)、或い
は、STM(Scanning Tunnel Mic
roscope)技術を応用した原子マニュピレーショ
ンの方法等がある。
【0009】これらの方法を用いて量子ドットを作製す
る試みが1980年代から1990年代にかけて盛んに
行われてきたが、これらの量子ドットで作製した量子ド
ットには、結晶品質が悪い、サイズが大きく十分な
量子効果が得られない、或いは、密度が低い等の欠点
があり、所期の高性能な半導体レーザを実現することが
できなかった。
【0010】ところが、最近になって、自己形成、即
ち、自己組織化という新しい結晶成長技術の発見によ
り、十分にレーザ用活性層として利用可能な量子ドット
の成長が可能になり、この様な自己組織化量子ドットを
活性層として用いた半導体レーザが報告されているの
で、この自己組織化による量子ドット半導体レーザを図
4を参照して説明する。
【0011】図4(a)参照 図4(a)は従来の自己組織化による量子ドット半導体
レーザの概略的断面図であり、n型GaAsからなる基
板31上に、MOVPE法(有機金属気相成長法)を用
いて、n型AlGaAsからなるクラッド層32、Ga
Asからなる光閉じ込め層33、InGaAs量子ドッ
トを含む活性層34、GaAsからなる光閉じ込め層3
5、及び、p型AlGaAsからなるクラッド層36を
順次エピタキシャル成長させて基本構造を構成したもの
である。
【0012】図4(b)参照 図4(b)は図4(a)における破線の円内の領域を模
式的に拡大して示したもので、光閉じ込め層33を構成
するGaAsと格子不整合のInGaAsを薄く成長さ
せることによって二次元的に拡がる薄いウェッティング
層(Wetting層:濡れ層)37とクラスタ状の島
である量子ドット38とからなる活性層34が形成さ
れ、この量子ドット38は図においては説明を簡単にす
るために1個のみ示しているが、実際にはランダムに高
密度で分布しているものである。
【0013】即ち、InGaAs層を1乃至2原子層程
度成長させた場合には、二次元的にエピタキシャル成長
するものの、さらに結晶の弾性限界を越える臨界厚以上
に厚く堆積させた場合には、歪みエネルギーが増大する
結果、結晶学的に安定した成長になるようにGaAsと
格子定数のかなり異なるIn組成比の大きなInGaA
sからなる歪みの大きな量子ドット38と、光閉じ込め
層33を構成するGaAsからのGaの拡散によりGa
Asに近い、即ち、In組成比の小さなInGaAsか
らなるウェッティング層37が成長するものである。
【0014】図4(c)参照 図4(c)は、量子ドット38の近傍の伝導帯側のバン
ドダイヤグラムであり、この量子ドット38内において
は、上述のように離散化されたエネルギー準位、即ち、
量子準位が形成される。なお、図においては、説明を簡
単にするために、基底準位39、第2量子準位40、及
び、第3量子準位41を示しているが、量子ドット38
のサイズ及び光閉じ込め層33,35との相対的なバン
ドギャップ差等によって形成される量子準位の数は異な
る。
【0015】この場合、n型のクラッド層32から光閉
じ込め層33に注入された電子42は、拡散により量子
ドット38を囲むウェッティング層37に達し、量子ド
ット38に捕獲され、レーザ発振を起こす量子準位へ
と、例えば、第3量子準位41→第2量子準位40→基
底準位39へと緩和していく。
【0016】この様な自己組織化量子ドットを活性層と
した半導体レーザにおいて、電流注入励起により室温で
のレーザ発振に成功しており、そのしきい値電流Ith
しては、現在実用化されている歪量子井戸レーザに近い
値が報告されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な量子
ドット半導体レーザをさらに高性能化しようとする場
合、フォノンボトルネック現象という原理的な障害が存
在することが最近知られるようになってきたので、この
事情を図5を参照して説明する。
【0018】図5(a)参照 まず、量子ドット38におけるキャリアで緩和過程を伝
導帯側で考えると、量子ドット38近傍の電子42は、
オージェ過程によって量子ドット38の離散化したエネ
ルギー準位、特に、第3量子準位41等の高次の量子準
位に捕まる。なお、オージェ過程とは、二つの電子42
が衝突して、一つの電子42が量子ドット38内に遷
移、即ち、緩和し、そのエネルギーをもらったもう一方
の電子42が高いエネルギー状態に励起される過程であ
り、この場合の緩和時間τ0 は1〜10ps(ピコ秒)
程度と非常に高速な緩和過程である。
【0019】図5(b)参照 次いで、第3量子準位41等の高次の量子準位に捕まっ
た電子42は、離散化した量子準位間のエネルギー差に
相当するエネルギーを有する縦光学フォノン(LOフォ
ノン)を放出しながら基底準位39等の低次の量子準位
へ緩和していくが、この場合の緩和時間τ0 はフォノン
ボトルネック現象のために数100psと極めて長い値
となることが報告されており(必要ならば、K.Muk
ai et al.,Physical Review
B,Vol.54,No.8,pp.5243−52
46,1996参照)、この様な数100psの長い緩
和時間τ0 では所期の優れた特性が得られないという問
題が発生する。
【0020】即ち、半導体の伝導帯の電子の状態密度を
考えたとき、バルクや1次量子井戸では、電子の状態密
度は全てのエネルギーについて存在し連続と言えるもの
であり、より詳しく言うと、バルクにおける状態密度関
数はE1/2 であり、1次量子井戸ではエネルギー値に対
するステップ関数となる。
【0021】これに対して、量子ドット(3次元量子井
戸)のように、キャリアに対する閉じ込めの次元を上げ
ていくと状態関数密度は離散化するようになり、理想的
な量子ドットではデルタ関数的に完全に離散化すること
になり、この様な量子ドットにおける電子と正孔の再結
合を考えると、伝導帯のエネルギー最小点(直接遷移に
おいてはk=0の点)にある電子が正孔(同じくk=0
の点のもの)と再結合することになるが、再結合によっ
て失われた電子の状態は、より高いエネルギーの励起準
位にある電子が緩和することによって補給されるもので
あり、この緩和(遷移)に際しては主に縦型フォノン
(LO,LAフォノン)の放出を伴うことになる。
【0022】バルクや1次元量子井戸の場合には、縦型
フォノンを放出したのちの状態は、状態密度が連続的に
存在するために遷移後のエネルギー準位は必ず存在し、
遷移はいつでも起こり得るものであるのに対して、量子
ドットの場合にはエネルギー準位が3次元量子化によっ
て離散しており、しかもエネルギー幅が大きいので、丁
度縦型フォノンのエネルギー分だけ低い位置に準位がな
ければ、エネルギー保存則を満たさないので遷移ができ
ないことになる。
【0023】この量子ドットの様にキャリアに対する閉
じ込めの次元が高い場合に、電子の遷移、或いは、エネ
ルギー緩和がフォノンの放出の確率低下のために抑制さ
れ現象をフォノンボトルネック現象といい、量子ドット
半導体レーザの特性向上のためにはできるだけフォノン
ボトルネック現象を抑制することが必要となるので、こ
の事情を図6乃至図8を参照して説明する。なお、図6
乃至図8は、本発明者が、レート方程式を解いて量子ド
ット半導体レーザの動作特性をシミュレートした結果を
グラフ化したものであり、詳細な計算方法は論文(M.
Sugawara et al.,Applied P
hysics Letters,Vol.71,No.
19,pp.2791〜2793,November,
1998参照)に詳しい。
【0024】図6参照 図6は、量子ドット半導体レーザの電流−光出力特性を
示す図であり、量子準位間の緩和時間τ0 が増大するに
連れて効率の低下としきい値電流Ithの上昇が起こるこ
とが明らかである。
【0025】図7参照 図7は、量子ドット半導体レーザの最大光出力の緩和時
間τ0 依存性を示す図であり、緩和時間τ0 の増大とと
もに、最大光出力が低下し、しまいには光出力が得られ
なくなることが明らかである。
【0026】図8参照 図8は、変調帯域幅f3dB の緩和時間τ0 依存性を示す
図であり、緩和時間τ 0 の増大とともに、変調帯域幅f
3dB が狭くなっていくことが明らかである。
【0027】以上の結果から分かるように、しきい値電
流Ith、効率、光出力等の静的な特性を十分に引き出す
ためには、量子準位間の緩和時間τ0 が10ps程度以
下であることが必要になり、また、動的に10GHz以
上の変調をかけるためには数psの速い緩和時間τ0
必要となる。
【0028】したがって、本発明は、量子ドットにおけ
る高速のキャリア緩和を可能にし、動作特性を向上する
ことを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。なお、図1
(a)は、量子ドット半導体レーザの概略的断面図であ
り、また、図1(b)は、活性層近傍における伝導帯側
のバンドダイヤグラムである。 図1(a)及び(b)参照 (1)本発明は、量子ドット1を活性層4とする半導体
レーザにおいて、量子ドット1の伝導帯側または価電子
帯側の離散化したエネルギー準位の内の少なくとも一方
が1つだけであることを特徴とする。
【0030】この様に、量子ドット1の伝導帯側または
価電子帯側の離散化したエネルギー準位、即ち、量子準
位の内の少なくとも一方が1つだけ、即ち、基底準位7
だけである場合、活性層4近傍に注入されたキャリア
は、オージェ過程で1〜10ps程度の短い緩和時間τ
0 で基底準位7へ緩和するので、フォノンボトルネック
現象の影響を受けることなくレーザ発振するためのキャ
リアを短い時間で補給することができ、それによって動
作特性を向上することができる。なお、本願明細書にお
いて、レーザ動作温度の熱エネルギー、即ち、kT
(k:ボルツマン係数、T:絶対温度)の範囲内に存在
するエネルギー準位はまとめて一つの準位と見なすもの
である。
【0031】この様に、量子ドット1の伝導帯側または
価電子帯側の離散化したエネルギー準位の少なくとも一
方が1つだけになるように量子ドット1を形成するため
には、量子ドット1内に高次の量子準位8,9が形成さ
れないように、バリア層となる半導体層のバンドギャッ
プを図において破線で示した状態から実線で示した状態
になるように、相対的により小さくする必要があり、そ
のためには、量子ドット1の周囲を量子ドット1のバン
ドギャップEg1より若干大きなバンドギャップEg を有
する低バンドギャップ層2で取り囲めば良い。
【0032】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、量子ドット1が、自己形成量子ドットであり、自己
形成量子ドットを構成する量子ドット1のバンドギャッ
プをEg1、ウェッティング層3のバンドギャップをEg2
とした時、Eg1<Eg <Eg2の関係を満たすバンドギャ
ップを有する低バンドギャップ層2を量子ドット1に接
するように設けたことを特徴とする。
【0033】量子ドット1を所定の高密度で再現性良く
形成するためには、自己形成量子ドットを用いることが
望ましく、その場合に、上記(1)の条件を満たすため
に、Eg1<Eg <Eg2の関係を満たすバンドギャップを
有する低バンドギャップ層2を量子ドット1に接するよ
うに設ける必要がある。
【0034】(3)また、本発明は、上記(2)におい
て、量子ドット1が、直接接するように複数個近接積層
されていることを特徴とする。
【0035】この様な量子ドット1を積層させる場合、
結晶学的に低エネルギー状態になるように、量子ドット
1上に量子ドット1が直接接するように近接積層されて
全体として大きな1個の量子ドットが得られ、この様に
複数の量子ドット1を近接積層させることによって、成
長条件で規定される個々の量子ドット1のサイズに依存
しない任意に大きさの量子ドットを形成することができ
る。
【0036】(4)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかにおいて、量子ドット1が、InGa
As、InGaN、或いは、InGaPの内のいずれか
から構成されることを特徴とする。
【0037】この様な量子ドット1をInGaAs、I
nGaN、或いは、InGaPの内のいずれかによって
構成することにより、優れた特性の量子ドット半導体レ
ーザを再現性良く作製することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】まず、本発明の第1の実施の形態
を図2を参照して説明する。 図2(a)参照 図2(a)は、本発明の第1の実施の形態の量子ドット
半導体レーザの概略的断面図であり、n型GaAs基板
11上に、MOVPE法を用いてn型AlGaAsクラ
ッド層12、i型GaAs光閉じ込め層13、活性層1
7、i型GaAs光閉じ込め層18、p型AlGaAs
クラッド層19、及び、p型GaAsキャップ層20を
順次エピタキシャル成長させたものである。
【0039】この場合も従来の自己組織化量子ドットを
用いた半導体レーザと同様に、活性層17の成長過程に
おいて、GaAsの組成に近いInGaAsウェッティ
ング層14が最初に形成され、次いで、層厚が厚くなる
のに連れてIn組成比の大きなInGaAs量子ドット
15が島状に形成されるが、本発明の第1の実施の形態
においては、InGaAs量子ドット15の表面をIn
GaAsウェッティング層14よりバンドギャップの小
さなInGaAs低バンドギャップ層16で覆って活性
層17を構成するものである。
【0040】即ち、InGaAs量子ドット15のバン
ドギャップをEg1、InGaAsウェッティング層14
のバンドギャップをEg2、InGaAs低バンドギャッ
プ層16のバンド・ギャップをEg とした場合、Eg1
g <Eg2の関係を満たし、且つ、図2(b)に示すよ
うに、伝導帯側の離散化されたエネルギー準位、即ち、
量子準位が基底準位21の一つだけになるようにInG
aAs低バンドギャップ層16のバンド・ギャップEg
を設定するものであり、その値Eg 、したがって、In
組成比は、InGaAs量子ドット15のIn組成比、
及び、サイズ等に依存する。
【0041】例えば、InGaAs量子ドット15は、
In組成比が0.5のIn0.5 Ga 0.5 Asからなり、
また、InGaAsウェッティング層14のIn組成比
は約0.1となるので、InGaAs低バンドギャップ
層16のIn組成比は0.2程度とする。なお、この場
合には、活性層17の構造を理解しやすいように、強調
して図示しているが、実際には、図4に示した従来の量
子ドット半導体レーザと同様の層厚関係を有するもので
あり、また、InGaAs量子ドット15は高密度で分
布しているものである。
【0042】図2(b)参照 図2(b)は、活性層17の近傍における伝導帯側のバ
ンドダイヤグラムであり、図に示すように、InGaA
s量子ドット15内における量子準位が一つである時、
即ち、基底準位21のみである場合、活性層17の近傍
に注入された電子22は、オージェ過程で1〜10ps
程度の短い緩和時間τ0 で基底準位21へ緩和するの
で、フォノンボトルネック現象の影響を受けることなく
レーザ発振するための電子を短い時間で補給することが
できる。
【0043】この様に、本発明の第1の実施の形態にお
いては、InGaAs量子ドット15に接するようにE
g1<Eg <Eg2の関係を有するInGaAs低バンドギ
ャップ層16を設けているので、InGaAs量子ドッ
ト15内に形成される量子準位を1つだけにすることが
でき、それによってフォノンボトルネック現象の影響を
受けることがないのでキャリアの高速緩和が可能にな
り、量子ドット半導体レーザの高性能化が可能になる。
【0044】次に、図3を参照して本発明の第2の実施
の形態を説明する。 図3参照 図3は、本発明の第2の実施の形態の量子ドット半導体
レーザの概略的断面図であり、n型GaAs基板11上
に、MOVPE法を用いてn型AlGaAsクラッド層
12、i型GaAs光閉じ込め層13、活性層23、i
型GaAs光閉じ込め層18、p型AlGaAsクラッ
ド層19、及び、p型GaAsキャップ層20を順次エ
ピタキシャル成長させたものである。
【0045】この場合も、第1の実施の形態の量子ドッ
ト半導体レーザと同様に、活性層23の成長過程におい
て、GaAsの組成に近いInGaAsウェッティング
層14が最初に形成され、次いで、層厚が厚くなるのに
連れてIn組成比の大きなInGaAs量子ドット15
が島状に形成され、このInGaAs量子ドット15の
表面をInGaAsウェッティング層14よりバンドギ
ャップの小さなInGaAs低バンドギャップ層16で
覆うものであるが、この本発明の第2の実施の形態にお
いては、InGaAs量子ドット15が互いに直接接す
るように近接積層させたものである。
【0046】この場合、上部のInGaAs量子ドット
15を形成する際の下地層となるInGaAs低バンド
ギャップ層16とInGaAs量子ドット15の格子定
数は異なるので、InGaAs量子ドット15の上に重
なるように縦方向に整列した量子ドット列が形成され
る。なお、この場合にも、活性層23の構造を理解しや
すいように、強調して図示しているが、実際には、図4
に示した従来の量子ドット半導体レーザと同様の層厚関
係を有するものであり、また、InGaAs量子ドット
15或いは量子ドット列は高密度で分布しているもので
ある。
【0047】また、図においては、5個のInGaAs
量子ドット15を重ねた状態を示しており、この様に複
数のInGaAs量子ドット15を互いに直接接するよ
うに近接積層させることにより全体として1個の大きな
量子ドットとして機能することになり、個々のInGa
As量子ドット15の大きさは成長条件で規定されるも
のの、この様な構成を採用することによって任意のサイ
ズの量子ドットを人為的に形成することができる。
【0048】この第2の実施の形態においても、InG
aAs量子ドット15のバンドギャップをEg1、InG
aAsウェッティング層14のバンドギャップをEg2
InGaAs低バンドギャップ層16のバンド・ギャッ
プをEg とした場合、 Eg1<Eg <Eg2 の関係を満たすように設定しており、個々のInGaA
s量子ドット15は相対的にバンドギャップの小さなI
nGaAs低バンドギャップ層16によって周囲が囲ま
れているので、全体として1個の大きな量子ドットのバ
リアの高さ、即ち、エネルギー障壁が低くなり、形成さ
れる量子準位は基底準位のみとなるので、フォノンボト
ルネック現象の影響を受けることがなく、キャリアの高
速緩和が可能になる。
【0049】以上、本発明の各実施の形態を説明してき
たが、各実施の形態で説明した構造及び材料に限られる
ものではなく、各種の変更が可能であり、例えば、上記
の量子ドット半導体レーザにおいては、1μm帯半導体
レーザを形成するために活性層、即ち、量子ドットを構
成するための格子不整合系の半導体層としてIn組成比
が0.5のIn0.5 Ga0.5 As組成のInGaAs量
子ドットが形成される様にガスの流量比を制御している
が、In0.5 Ga0.5 As組成のInGaAs量子ドッ
トに限られるものではなく、In組成比が0.2〜0.
7の範囲であれば良く、その場合のInGaAsウェッ
ティング層のIn組成比はInGaAs量子ドットのI
n組成比より0.2以上小さくなり、その値に応じてI
nGaAs低バンドギャップ層のIn組成比を設定すれ
ば良い。
【0050】また、格子不整合系の半導体層中に散点状
に形成される自己組織化量子ドットはInGaAs系で
典型的に生ずるものであるが、格子不整合系の半導体層
上に散点状に形成される量子ドットはその他の半導体系
において多く見られる構造であり、したがって、量子ド
ットはInGaAs量子ドットに限られるものでなく、
Nを含むInGaAsN量子ドット或いはInGaP量
子ドットであっても良く、例えば、InGaN量子ドッ
トの場合には、発振が困難であった青色半導体レーザ等
の可視半導体レーザを量子ドットの量子効果によって発
振を容易にすることが期待できる。
【0051】例えば、サファイア基板上に、GaNバッ
ファ層、n型GaNバッファ層、及び、n型In0.1
0.9 N層を介してn型Al0.15Ga0.85Nクラッド層
及びn型GaN光ガイド層を成長させ、次いで、TM
I、TEG、及び、NH3 を供給してInGaN層を成
長させることによって、薄いInGaN層上にInGa
N量子ドットを形成する。
【0052】即ち、この場合には、InGaN層の厚さ
が結晶の弾性限界を越えない厚さまでは、薄いInGa
N層がウェッティング層として二次元的に成長し、厚さ
が結晶の弾性限界に達した時点で三次元的成長が始ま
り、InGaN量子ドットがウェッティング層の上に散
点状に形成されることになる。
【0053】次いで、低バンドギャップ層として、In
GaN量子ドットのバンドギャップより若干大きなIn
GaN層を成長させたのち、p型GaN光ガイド層、p
型Al0.15Ga0.85Nクラッド層、及び、p型GaNコ
ンタクト層を設け、最後に、n側電極及びp側電極を設
けて可視半導体レーザを構成すれば良い。
【0054】この場合の量子ドットはInGaNに限ら
れるものではなく、InGaAsNであっても良く、所
望する波長に応じて組成比を変えれば良く、その組成比
の変化に応じて低バンドギャップ層、光ガイド層、及
び、クラッド層の組成比を変えれば良い。
【0055】また、量子ドットをInGaP量子ドット
で形成する場合には、構成不整合の下地層としてGaA
s層を用いれば良く、他の構成は本発明と同様に形成す
れば良く、InGaAs系に比べて短波長化が可能にな
る。
【0056】また、本発明の各実施の形態においては、
量子ドットを格子不整合の下地半導体層を用いて自己形
成しているが、量子ドットの形成方法はこの様な自己形
成法に限られるものではなく、上記において説明した微
細加工技術を用いて形成した量子ドットを用いても良い
ものであり、量子ドットのバリア層となる層を量子ドッ
ト内に形成される量子準位が1つのみとなるように低バ
ンドギャップ層で構成すれば良い。
【0057】また、本発明の各実施の形態の説明におい
ては、伝導帯側のバンド構造しか説明していないもの
の、価電子帯側でもほぼ同様の量子準位が形成されてい
るものであり、少なくとも、伝導帯側或いは価電子帯側
の量子準位の少なくとも一方が1個のみであれば良いも
のであるが、伝導帯側及び価電子帯側の両方における量
子準位が各1個であればより効果が大きくなる。
【0058】なお、この場合、量子準位が1個のみと
は、レーザ動作温度における熱エネルギーkTの範囲内
に複数の量子準位が存在しても、これらの複数の量子準
位間のキャリアの遷移の際に、エネルギー保存則を満た
すフォノンの放出が容易であり、したがって、フォノン
ボトルネック現象が抑制されるので、これらをまとめて
1つの準位とするものである。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、量子ドット内に形成さ
れる量子準位を1個のみとしているので、フォノンボト
ルネック現象の影響を受けることがなくキャリアの緩和
速度が速くなり、したがって、量子化効果による所期の
温度特性の改善が可能になるので、高性能な半導体レー
ザの実現に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の説明図である。
【図4】従来の量子ドット半導体レーザの説明図であ
る。
【図5】従来の量子ドットにおける緩和時間の説明図で
ある。
【図6】量子ドット半導体レーザにおける電流−光出力
特性の説明図である。
【図7】量子ドット半導体レーザにおける最大光出力の
緩和時間依存性の説明図である。
【図8】量子ドット半導体レーザにおける変調帯域幅の
緩和時間依存性の説明図である。
【符号の説明】
1 量子ドット 2 低バンドギャップ層 3 ウェッティング層 4 活性層 5 高バンドギャップ層 6 高バンドギャップ層 7 基底準位 8 高次の量子準位 9 高次の量子準位 11 n型GaAs基板 12 n型AlGaAsクラッド層 13 i型GaAs光閉じ込め層 14 InGaAsウェッティング層 15 InGaAs量子ドット 16 InGaAs低バンドギャップ層 17 活性層 18 i型GaAs光閉じ込め層 19 p型AlGaAsクラッド層 20 p型GaAsキャップ層 21 基底準位 22 電子 23 活性層 31 基板 32 クラッド層 33 光閉じ込め層 34 活性層 35 光閉じ込め層 36 クラッド層 37 ウェッティング層 38 量子ドット 39 基底準位 40 第2量子準位 41 第3量子準位 42 電子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 量子ドットを活性層とする半導体レーザ
    において、前記量子ドットの伝導帯側または価電子帯側
    の離散化したエネルギー準位の少なくとも一方が1つだ
    けであることを特徴とする半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 上記量子ドットが、自己形成量子ドット
    であり、前記自己形成量子ドットを構成する量子ドット
    のバンドギャップをEg1、ウェッティング層のバンドギ
    ャップをEg2とした時、Eg1<Eg <Eg2の関係を満た
    すバンドギャップを有する低バンドギャップ層を前記量
    子ドットに接するように設けたことを特徴とする請求項
    1記載の半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 上記量子ドットが、直接接するように複
    数個近接積層されていることを特徴とする請求項2記載
    の半導体レーザ。
  4. 【請求項4】 上記量子ドットが、InGaAs、In
    GaN、或いは、InGaPの内のいずれかから構成さ
    れることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に
    記載の半導体レーザ。
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