JP2000009901A - 合成樹脂製レンズ - Google Patents
合成樹脂製レンズInfo
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- JP2000009901A JP2000009901A JP17852498A JP17852498A JP2000009901A JP 2000009901 A JP2000009901 A JP 2000009901A JP 17852498 A JP17852498 A JP 17852498A JP 17852498 A JP17852498 A JP 17852498A JP 2000009901 A JP2000009901 A JP 2000009901A
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- Japan
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- lens
- synthetic resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 使用直前に二液を混合したりする必要がな
く、成形性が環境に左右されず、高屈折率かつ良好な光
学的特性及び機械的特性を有する合成樹脂製レンズを提
供する。 【解決手段】 下記A成分10〜50重量%と、A成分
と共重合可能な単量体であるB成分90〜50重量%と
からなる共重合体であり、屈折率が1.58以上である
合成樹脂製レンズ。 A成分 ペンタブロモベンジル(メタ)アクリレート、 B成分 A成分と共重合可能な単量体。
く、成形性が環境に左右されず、高屈折率かつ良好な光
学的特性及び機械的特性を有する合成樹脂製レンズを提
供する。 【解決手段】 下記A成分10〜50重量%と、A成分
と共重合可能な単量体であるB成分90〜50重量%と
からなる共重合体であり、屈折率が1.58以上である
合成樹脂製レンズ。 A成分 ペンタブロモベンジル(メタ)アクリレート、 B成分 A成分と共重合可能な単量体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製レンズ
に関し、更に詳しくは、良好な光学的特性、機械的特性
を有する共重合体からなる高屈折率合成樹脂製レンズに
関するものである。
に関し、更に詳しくは、良好な光学的特性、機械的特性
を有する共重合体からなる高屈折率合成樹脂製レンズに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光学レンズ材料として種々の
無機ガラスレンズが使用されてきたが、最近では合成樹
脂製レンズが、その軽量性、加工性、安定性、染色性、
大量生産性、コストの削減可能等を有することから、無
機ガラスレンズと共に広く使用され始めている。
無機ガラスレンズが使用されてきたが、最近では合成樹
脂製レンズが、その軽量性、加工性、安定性、染色性、
大量生産性、コストの削減可能等を有することから、無
機ガラスレンズと共に広く使用され始めている。
【0003】光学レンズ材料には種々の物性が求められ
るが、特に高い屈折率、低い光学分散及び小さい比重を
有することが極めて重要なことである。すなわち、使用
されるレンズが高屈折率と低比重を有する材料よりなる
ものであれば、例えば顕微鏡、写真機、望遠鏡等の光学
機器や眼鏡レンズにおいて重要な位置を占めるレンズ系
の薄肉化、軽量化を図ることが可能となる。
るが、特に高い屈折率、低い光学分散及び小さい比重を
有することが極めて重要なことである。すなわち、使用
されるレンズが高屈折率と低比重を有する材料よりなる
ものであれば、例えば顕微鏡、写真機、望遠鏡等の光学
機器や眼鏡レンズにおいて重要な位置を占めるレンズ系
の薄肉化、軽量化を図ることが可能となる。
【0004】このため、合成樹脂製レンズ材料において
も、更に高屈折率化及び低比重化を図り、無機ガラスレ
ンズ材料に対する優位性を強調する傾向にある。
も、更に高屈折率化及び低比重化を図り、無機ガラスレ
ンズ材料に対する優位性を強調する傾向にある。
【0005】例えば、眼鏡用合成樹脂製レンズ材料とし
て現在最も普及しているものとして「CR−39」と称
されるジエチレングリコールビスアリルカーボネート樹
脂がある。しかし、この樹脂は屈折率が1.498(D
線測定値)と低屈折率樹脂である。
て現在最も普及しているものとして「CR−39」と称
されるジエチレングリコールビスアリルカーボネート樹
脂がある。しかし、この樹脂は屈折率が1.498(D
線測定値)と低屈折率樹脂である。
【0006】一方、屈折率が1.58以上の高屈折率合
成樹脂製レンズ材料として、ポリスチレンやポリカーボ
ネート等の熱可塑性樹脂が知られているが、これらは実
用上必要とされる光学的特性を十分に有さないものであ
る。
成樹脂製レンズ材料として、ポリスチレンやポリカーボ
ネート等の熱可塑性樹脂が知られているが、これらは実
用上必要とされる光学的特性を十分に有さないものであ
る。
【0007】他方、耐熱性、耐溶剤性、機械的強度等の
諸物性に優れた合成樹脂製レンズ材料として、架橋構造
を有する共重合体が紹介されており、例えば特開昭63
−46213号公報、特開平2−270859号公報等
に提案されている含硫ウレタン樹脂製レンズ材料などが
実用化されている。しかしながら、これらの合成樹脂製
レンズ材料は原料の保存安定性が悪いため、イソシアネ
ートとチオールを別々に保管する必要がある。更に、イ
ソシアネートとチオールを混合しなければならない。更
に、イソシアネートとチオールを混合することにより、
経時的に混合液の粘度が上がって行き、最終的には高粘
度のためモールドに注入できなくなることがある。ま
た、湿気の多い季節や場所では、イソシアネートが水分
と反応してレンズが白濁したり気泡が発生するため成形
性が悪くなる。以上のように、この合成樹脂製レンズ材
料は使用時の取り扱いが極めて不便である。
諸物性に優れた合成樹脂製レンズ材料として、架橋構造
を有する共重合体が紹介されており、例えば特開昭63
−46213号公報、特開平2−270859号公報等
に提案されている含硫ウレタン樹脂製レンズ材料などが
実用化されている。しかしながら、これらの合成樹脂製
レンズ材料は原料の保存安定性が悪いため、イソシアネ
ートとチオールを別々に保管する必要がある。更に、イ
ソシアネートとチオールを混合しなければならない。更
に、イソシアネートとチオールを混合することにより、
経時的に混合液の粘度が上がって行き、最終的には高粘
度のためモールドに注入できなくなることがある。ま
た、湿気の多い季節や場所では、イソシアネートが水分
と反応してレンズが白濁したり気泡が発生するため成形
性が悪くなる。以上のように、この合成樹脂製レンズ材
料は使用時の取り扱いが極めて不便である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
合成樹脂製レンズ材料は高屈折率化が十分に達成されて
いないか、あるいは成形性に優れていないため、高屈折
率かつ成形性に優れ、その上、良好な光学的特性を兼ね
備えた光学材料の開発が強く望まれている。本発明は、
このような事情に基づいてなされたものであり、その目
的は、使用直前に二液を混合したりする必要がなく、成
形性が環境に左右されず、高屈折率かつ良好な光学的特
性及び機械的特性を有する合成樹脂製レンズを提供する
ことにある。
合成樹脂製レンズ材料は高屈折率化が十分に達成されて
いないか、あるいは成形性に優れていないため、高屈折
率かつ成形性に優れ、その上、良好な光学的特性を兼ね
備えた光学材料の開発が強く望まれている。本発明は、
このような事情に基づいてなされたものであり、その目
的は、使用直前に二液を混合したりする必要がなく、成
形性が環境に左右されず、高屈折率かつ良好な光学的特
性及び機械的特性を有する合成樹脂製レンズを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の合成樹脂製レン
ズは、A成分のペンタブロモベンジル(メタ)アクリレ
ート10〜50重量%と、A成分と共重合可能な単量体
であるB成分90〜50重量%とからなる共重合体であ
り、屈折率が1.58以上であることを特徴とする合成
樹脂製レンズである。
ズは、A成分のペンタブロモベンジル(メタ)アクリレ
ート10〜50重量%と、A成分と共重合可能な単量体
であるB成分90〜50重量%とからなる共重合体であ
り、屈折率が1.58以上であることを特徴とする合成
樹脂製レンズである。
【0010】また、本発明の合成樹脂製レンズは、A成
分のペンタブロモベンジル(メタ)アクリレート10〜
50重量%と、A成分と共重合可能な単量体であるB成
分90〜50重量%からなり、かつB成分中に、ラジカ
ル重合性不飽和基を2個以上有する単量体を10重量%
以上含有する共重合体であり、屈折率が1.58以上で
あることを特徴とする合成樹脂製レンズである。
分のペンタブロモベンジル(メタ)アクリレート10〜
50重量%と、A成分と共重合可能な単量体であるB成
分90〜50重量%からなり、かつB成分中に、ラジカ
ル重合性不飽和基を2個以上有する単量体を10重量%
以上含有する共重合体であり、屈折率が1.58以上で
あることを特徴とする合成樹脂製レンズである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明について具体的に説明
する。
する。
【0012】本発明の高屈折率樹脂製レンズを構成する
共重合体は、下記のA成分と共重合可能な単量体である
B成分から得られるものである。
共重合体は、下記のA成分と共重合可能な単量体である
B成分から得られるものである。
【0013】 A成分 ペンタブロモベンジル(メタ)アクリレート、 B成分 A成分と共重合可能な単量体。
【0014】また、本発明の合成樹脂製レンズを構成す
る共重合体は、下記のA成分と、A成分と共重合可能な
単量体であるB成分から得られるものであり、特にB成
分はラジカル重合性不飽和基を2個以上有する単量体を
10重量%以上含有するものである。
る共重合体は、下記のA成分と、A成分と共重合可能な
単量体であるB成分から得られるものであり、特にB成
分はラジカル重合性不飽和基を2個以上有する単量体を
10重量%以上含有するものである。
【0015】 A成分 ペンタブロモベンジル(メタ)アクリレート、 B成分 A成分と共重合可能な単量体、 特にラジカル重合性不飽和基を2個以上有する単量体。
【0016】A成分のペンタブロモベンジル(メタ)ア
クリレートにより、高屈折率の共重合体が得られるので
ある。
クリレートにより、高屈折率の共重合体が得られるので
ある。
【0017】A成分が10重量%未満では高屈折率化が
困難になる。また、A成分が50重量%を越えるとA成
分の溶解が困難となる。
困難になる。また、A成分が50重量%を越えるとA成
分の溶解が困難となる。
【0018】A成分と共重合可能な単量体であるB成分
の具体例としては、(イ)スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン等の芳香族ビニル化合物、(ロ)ベ
ンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリ
レート等の各種(メタ)アクリル酸エステル、すなわ
ち、一価の水酸基を有する芳香族系化合物と(メタ)ア
クリル酸とのエステル、ラジカル重合性不飽和基を2個
以上有する化合物としては、(ハ)ジビニルベンゼン、
テトラメチロールメタンテトラアクリレート、2,2−
ビス[4−[メタクリロキシ・ポリエトキシ]フェニ
ル]プロパン、2−ヒドロキシ−1,3−ジメタクリロ
キシプロパン、その他を挙げることができる。しかし、
これらの例のみに限定されるものではない。以上のよう
なB成分を、その目的に応じて1種もしくは多種類を混
合して用いることができる。
の具体例としては、(イ)スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン等の芳香族ビニル化合物、(ロ)ベ
ンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリ
レート等の各種(メタ)アクリル酸エステル、すなわ
ち、一価の水酸基を有する芳香族系化合物と(メタ)ア
クリル酸とのエステル、ラジカル重合性不飽和基を2個
以上有する化合物としては、(ハ)ジビニルベンゼン、
テトラメチロールメタンテトラアクリレート、2,2−
ビス[4−[メタクリロキシ・ポリエトキシ]フェニ
ル]プロパン、2−ヒドロキシ−1,3−ジメタクリロ
キシプロパン、その他を挙げることができる。しかし、
これらの例のみに限定されるものではない。以上のよう
なB成分を、その目的に応じて1種もしくは多種類を混
合して用いることができる。
【0019】本発明においては、A成分の割合が全体の
10〜50重量%であることが必要で、好ましくは20
〜40重量%である。このことは、当該B成分の割合が
全体の90〜50重量%の範囲であることが必要で、好
ましくは80〜60重量%の範囲であることを意味す
る。
10〜50重量%であることが必要で、好ましくは20
〜40重量%である。このことは、当該B成分の割合が
全体の90〜50重量%の範囲であることが必要で、好
ましくは80〜60重量%の範囲であることを意味す
る。
【0020】本発明の高屈折率樹脂製レンズは、上記の
条件を満足する上記A成分とB成分の適宜の混合物から
製造される。
条件を満足する上記A成分とB成分の適宜の混合物から
製造される。
【0021】注型容器を利用する注型重合法もしくは注
型反応法としては、周知の技術をそのまま利用すること
ができる。そして注型容器としては、板状、レンズ状、
円筒状、角柱状、円錐状、球状、その他用途に応じて設
計された鋳型または型枠その他が使用される。その材質
は、無機ガラス、プラスチック、金属等合目的的な任意
なものでよい。
型反応法としては、周知の技術をそのまま利用すること
ができる。そして注型容器としては、板状、レンズ状、
円筒状、角柱状、円錐状、球状、その他用途に応じて設
計された鋳型または型枠その他が使用される。その材質
は、無機ガラス、プラスチック、金属等合目的的な任意
なものでよい。
【0022】注型重合法によって本発明のレンズを得る
場合においては、適宜の注型容器内に、A成分とB成分
を混合物として重合開始剤と共に投入し重合を行わせれ
ばよい。
場合においては、適宜の注型容器内に、A成分とB成分
を混合物として重合開始剤と共に投入し重合を行わせれ
ばよい。
【0023】またラジカル重合は、公知のラジカル重合
開始剤を用いて室温もしくは加温状態で行うことがで
き、これによって高分子量化された重合体を得ることが
可能である。
開始剤を用いて室温もしくは加温状態で行うことがで
き、これによって高分子量化された重合体を得ることが
可能である。
【0024】注型重合法の実施においては、各成分を注
型容器内に一括して一度に投入してもよいし、必要に応
じて別の容器を用いて予めある程度の重合を行わせてお
き、得られたシロップを注型容器に投入して重合を完結
させる態様によってレンズを得ることもできる。またこ
の混合物には、得られるレンズに期待する用途に応じ
て、着色剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、その他の補助資
材を含有させることもできる。
型容器内に一括して一度に投入してもよいし、必要に応
じて別の容器を用いて予めある程度の重合を行わせてお
き、得られたシロップを注型容器に投入して重合を完結
させる態様によってレンズを得ることもできる。またこ
の混合物には、得られるレンズに期待する用途に応じ
て、着色剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、その他の補助資
材を含有させることもできる。
【0025】本発明のレンズは、レンズ材料の屈折率が
1.58以上の共重合体であるという点に特徴を有し、
従って注型重合法によって直接にレンズとして得る方法
以外に、板材その他の共重合体を得てこれより削り出す
方法によっても、製造することができる。更に、表面硬
度を上げるために無機あるいは有機のハードコート剤
を、蒸着あるいはディッピング等の手段によって被覆さ
せること、更に無反射コートを施すことも可能である。
1.58以上の共重合体であるという点に特徴を有し、
従って注型重合法によって直接にレンズとして得る方法
以外に、板材その他の共重合体を得てこれより削り出す
方法によっても、製造することができる。更に、表面硬
度を上げるために無機あるいは有機のハードコート剤
を、蒸着あるいはディッピング等の手段によって被覆さ
せること、更に無反射コートを施すことも可能である。
【0026】
【作用】このような効果が得られる理由は、A成分であ
るペンタブロモベンジル(メタ)アクリレートが原子屈
折率の高い臭素原子を多く含有することにより、A成分
の屈折率が高くなるからである。これによりA成分が1
0〜50重量%の共重合体の屈折率は1.58以上とな
る。
るペンタブロモベンジル(メタ)アクリレートが原子屈
折率の高い臭素原子を多く含有することにより、A成分
の屈折率が高くなるからである。これによりA成分が1
0〜50重量%の共重合体の屈折率は1.58以上とな
る。
【0027】本発明の高屈折率樹脂製レンズは、A成
分、B成分を特定の比率において、重合させることによ
り得られる共重合体よりなるものである。
分、B成分を特定の比率において、重合させることによ
り得られる共重合体よりなるものである。
【0028】特に、B成分中に、ラジカル重合性不飽和
基を2個以上有する単量体を10重量%以上含有するこ
とにより、共重合体の耐溶剤性が更に向上する。
基を2個以上有する単量体を10重量%以上含有するこ
とにより、共重合体の耐溶剤性が更に向上する。
【0029】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。なお、得られた重合体の諸物性の測定方法及
び評価結果は次の通りである。
説明する。なお、得られた重合体の諸物性の測定方法及
び評価結果は次の通りである。
【0030】(1)屈折率(nD )及びアッベ数
(νD ) 10mm×20mm×3mmの試験片を作成し、アタゴ
社製「アッベ屈折率計1T」を用いて、室温における屈
折率(nD )及びアッベ数(νD )を測定した。接触液
はα−ブロモナフタリンを使用した。
(νD ) 10mm×20mm×3mmの試験片を作成し、アタゴ
社製「アッベ屈折率計1T」を用いて、室温における屈
折率(nD )及びアッベ数(νD )を測定した。接触液
はα−ブロモナフタリンを使用した。
【0031】(2)比重 10mm×20mm×3mmの試験片を作成し、メトラ
ー・トレド社製「SGM−6」を用いて測定した。
ー・トレド社製「SGM−6」を用いて測定した。
【0032】(3)耐溶剤性 70φmmで−3Dのレンズを溶剤(エタノール、アセ
トン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、トル
エン)に10時間浸積した後、レンズの表面が侵されて
いるか否かを判定した。
トン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、トル
エン)に10時間浸積した後、レンズの表面が侵されて
いるか否かを判定した。
【0033】実施例1 A成分であるペンタブロモベンジルアクリレート30.
0g(30.0%)、B成分としてスチレン30.0g
(30.0%)、ラジカル重合性不飽和基を2個以上有
する単量体として2,2−ビス[4−[メタクリロキシ
・ポリエトキシ]フェニル]プロパン30.0g(3
0.0%)、ジビニルベンゼン10.0g(10.0
%)を混合し、その100gにラジカル重合開始剤パー
ブチルND1.0gを加え、完全に溶解させた樹脂液を
2枚のガラス板とガスケットで構成された注型鋳型の中
に注入し重合を行った。重合は熱風循環炉を用い、40
℃から100℃まで16時間かけて徐々に昇温し、10
0℃で1時間保持した後、65℃まで徐々に冷却して行
った。得られた重合体の物性値を表1に示した。
0g(30.0%)、B成分としてスチレン30.0g
(30.0%)、ラジカル重合性不飽和基を2個以上有
する単量体として2,2−ビス[4−[メタクリロキシ
・ポリエトキシ]フェニル]プロパン30.0g(3
0.0%)、ジビニルベンゼン10.0g(10.0
%)を混合し、その100gにラジカル重合開始剤パー
ブチルND1.0gを加え、完全に溶解させた樹脂液を
2枚のガラス板とガスケットで構成された注型鋳型の中
に注入し重合を行った。重合は熱風循環炉を用い、40
℃から100℃まで16時間かけて徐々に昇温し、10
0℃で1時間保持した後、65℃まで徐々に冷却して行
った。得られた重合体の物性値を表1に示した。
【0034】表1の結果から屈折率が1.58以上であ
り、無色透明で脈理、歪み及び剥がれ等の欠陥が見られ
ない成形物が得られた。
り、無色透明で脈理、歪み及び剥がれ等の欠陥が見られ
ない成形物が得られた。
【0035】実施例2,3、比較例1,2 表1に示した組成比(重量基準)で重合組成物を調製
し、その100gにラジカル重合開始剤としてパーブチ
ルND 1.0g加え、完全に溶解させた樹脂液を2枚
のガラス板とガスケットで構成された注型鋳型の中に注
入し重合を行った。重合は熱風循環炉を用い、40℃か
ら100℃まで16時間かけて徐々に昇温し、100℃
で1時間保持した後、65℃まで徐々に冷却して行っ
た。得られた重合体のそれぞれの物性値を表1に示し
た。実施例2,3のいずれの組成においても屈折率が
1.58以上であり、無色透明で脈理、歪み及び剥がれ
等の欠陥が見られない成形物が得られた。
し、その100gにラジカル重合開始剤としてパーブチ
ルND 1.0g加え、完全に溶解させた樹脂液を2枚
のガラス板とガスケットで構成された注型鋳型の中に注
入し重合を行った。重合は熱風循環炉を用い、40℃か
ら100℃まで16時間かけて徐々に昇温し、100℃
で1時間保持した後、65℃まで徐々に冷却して行っ
た。得られた重合体のそれぞれの物性値を表1に示し
た。実施例2,3のいずれの組成においても屈折率が
1.58以上であり、無色透明で脈理、歪み及び剥がれ
等の欠陥が見られない成形物が得られた。
【0036】A成分が10重量%未満の比較例1では、
屈折率が1.58以上の成形物が得られなかった。A成
分が50重量%を越える比較例2では、A成分が溶解し
なかったため均一な重合物が得られなかった。
屈折率が1.58以上の成形物が得られなかった。A成
分が50重量%を越える比較例2では、A成分が溶解し
なかったため均一な重合物が得られなかった。
【0037】
【0038】FR−1025M(ブロモケム・ファーイ
ースト社製 ペンタブロモベンジルアクリレート) BPE−1300(新中村化学社製 2,2−ビス[4
−[メタクリロキシ・ポリエトキシ]フェニル]プロパ
ン) St(ゴードー社製 スチレン) DVB(新日鉄社製 ジビニルベンゼン)
ースト社製 ペンタブロモベンジルアクリレート) BPE−1300(新中村化学社製 2,2−ビス[4
−[メタクリロキシ・ポリエトキシ]フェニル]プロパ
ン) St(ゴードー社製 スチレン) DVB(新日鉄社製 ジビニルベンゼン)
【0039】
【効果】本発明による合成樹脂レンズは、高屈折率で、
良好な機械的特性、光学的特性を有するものである。
良好な機械的特性、光学的特性を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇野 憲治 東京都文京区本郷二丁目40番2号 株式会 社シード内 Fターム(参考) 4J100 AB02P AB03P AB04P AB16Q AB16R AL08P AL08Q AL11P AL63Q AL63R AL66Q AL66R BA08Q BA08R BB03Q BC43P BC43Q BC43R CA04 CA05 DA63 JA33
Claims (2)
- 【請求項1】 下記A成分10〜50重量%と、A成分
と共重合可能な単量体であるB成分90〜50重量%と
からなる共重合体であり、屈折率が1.58以上である
ことを特徴とする合成樹脂製レンズ。 A成分 ペンタブロモベンジル(メタ)アクリレート、 B成分 A成分と共重合可能な単量体。 - 【請求項2】 前記B成分中に、ラジカル重合性不飽和
基を2個以上有する単量体を10重量%以上含有するこ
とを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製レンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17852498A JP2000009901A (ja) | 1998-06-25 | 1998-06-25 | 合成樹脂製レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17852498A JP2000009901A (ja) | 1998-06-25 | 1998-06-25 | 合成樹脂製レンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000009901A true JP2000009901A (ja) | 2000-01-14 |
Family
ID=16049988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17852498A Pending JP2000009901A (ja) | 1998-06-25 | 1998-06-25 | 合成樹脂製レンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000009901A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7045558B2 (en) | 2003-08-29 | 2006-05-16 | General Electric Company | Method of making a high refractive index optical management coating and the coating |
JP2007522281A (ja) * | 2004-01-27 | 2007-08-09 | ビー.ジー.・ポリマーズ・エー.・シー.・エー.・リミテッド | 臭素化ポリマーおよびそれらを含む難燃製品 |
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-
1998
- 1998-06-25 JP JP17852498A patent/JP2000009901A/ja active Pending
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