JP2000009216A - 自動変速機の油圧回路構造 - Google Patents
自動変速機の油圧回路構造Info
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Abstract
イドケースとに形成した油路間の接続を容易にする。 【解決手段】トランスミッションケース2を構成するメ
インケース3にオイルポンプ16に連通するポンプ油路
17を形成し、サイドケース4に各プーリ8,9に対し
て作動圧を供給するプライマリ圧油路19とライン圧油
路18とを形成し、両ケース3,4の底面に装着したコ
ントロールバルブボディ6に、両ケース3、4にそれぞ
れ形成した油路17と油路18,19間を接続する副油
路20を形成する。両ケース3,4の底面にコントロー
ルバルブボディ6を装着するだけで、両ケース3,4に
形成した油路間が副油路20を介して接続される。
Description
ンケースに併設するコントロールバルブボディを油路の
一部とした自動変速機の油圧回路構造に関する。
ば、特開平8−177890号公報に開示されているよ
うに、トランスミッションケースに併設するオイルポン
プにより発生した油圧を、上記トランスミッションケー
スに形成した油路を通して、プライマリプーリ作動室、
セカンダリプーリ作動室などの油圧作動室へ供給してい
る。
メインケースとサイドケースとに分割されている場合、
この両ケースに形成された油路間を、ルブリケーション
パイプ等の専用回路を用いて接続する必要がある。
にて両ケースに形成した油路間を接続するには、各油路
の開口部を、上記専用回路を接続することの可能な位置
まで引き回す必要がある。その結果、両ケースに形成す
る油路が複雑化し、これを鋳造時の鋳抜きで形成しよう
とすれば、鋳造工程が複雑化し、又、後加工で形成しよ
うとすれば、加工工数が嵩んでしまう。
に形成した油路間を接続するルブリケーションパイプ等
の専用回路を必要とするため、部品点数が多く、又、専
用回路を接続するための作業が必要になるため、作業効
率が悪い。
ションケースのメインケースとサイドケースとに形成し
た油路間を、簡単な回路構成で接続することのできる自
動変速機の油圧回路構造を提供することを目的としてい
る。
請求項1記載の発明は、トランスミッションケースがメ
インケースと該メインケースに装着されるサイドケース
とに分割されており、上記トランスミッションケースに
併設するオイルポンプにより発生した油圧を上記両ケー
スに形成された油路を経て上記トランスミッションケー
スに内装する油圧作動部へ供給する自動変速機の油圧回
路構造において、上記メインケースと上記サイドケース
との共通面に、上記油圧作動部へ供給する油圧を調圧す
るコントロールバルブを内装するコントロールバルブボ
ディを装着し、上記コントロールバルブボディに上記メ
インケースと上記サイドケースとに形成した油路間を接
続する副油路を形成したことを特徴とする。
明において、前記共通面が開口されており、この開口部
が前記コントロールバルブボディにて閉塞されているこ
とを特徴とする。
記載の発明において、前記コントロールバルブが無段変
速機のプライマリプーリとセカンダリプーリとの作動圧
を調圧するバルブであり、又前記メインケースと前記サ
イドケースとの一方に形成された油路がオイルポンプに
接続され、他方に形成された油路が上記両プーリに接続
されていることを特徴とする。
ンプにより発生した油圧の一部は、トランスミッション
ケースのメインケースとサイドケースとに形成した油路
の一方を経て、上記メインケースと上記サイドケースと
の共通面に装着されているコントロールバルブボディに
形成した副油路へ至り、このコントロールバルブボディ
に内装したコントロールバルブにて所定に調圧された
後、他方の油路へ送られる。
共通面を開口し、この開口部を前記コントロールバルブ
ボディで閉塞することで部品の簡略化、軽量化が図れ
る。
ンケースと前記サイドケースとの一方に配設したオイル
ポンプにより発生した油圧を、一方のケースに形成した
油路を介してコントロールバルブボディに形成した副油
路へ導き、このコントロールバルブボディに内装されて
いるコントロールバルブで所定に調圧した後、他方のケ
ースに形成した油路を経て、無段変速機のプライマリプ
ーリとセカンダリプーリとにそれぞれ供給し、変速制御
を行うと共にトルク伝達に必要なベルトに対するクラン
プ力を付与する。
施の一形態を説明する。図1の符号1は自動変速機の一
例である無段変速機で、トランスミッションケース2
が、メインケース3とサイドケース4とに分割され、更
に、この両ケース3,4の共通の底面に開口部5が形成
されており、この開口部5にコントロールバルブボディ
6が装着されている。ここで、コントロールバルブボデ
ィ6を上記開口部5に装着することで、コントロールバ
ルブボディ6がトランスミッションケース2の一部とな
り、その分、構造の簡略化、及び軽量化を図ることが可
能となる。
4側にトルクコンバータケース7が取付けられている。
ライマリプーリ8とセカンダリプーリ9とが平行に配設
されており、上記プライマリプーリ8を支持するプライ
マリプーリ軸10の一端が前後進切換え装置11を介し
て、上記トルクコンバータケース7に突出されているプ
ーリ入力軸12に連設されている。
カンダリプーリ軸13の一側に、図示しない終減速装置
に連設するリダクションドライブギヤ14が軸装されて
いる。
入力軸12側に可動シーブ8aが設けられており、この
可動シーブ8aにプライマリプーリ作動室8bが連設さ
れている。
ションドライブギヤ14側に可動シーブ9aが形成さ
れ、この可動シーブ9aにセカンダリプーリ作動室9b
が連設されている。上記両プーリ8,9間はベルト15
を介して連設されている。上記両プーリ8,9は、各プ
ーリ作動室8b,9bに供給する油圧を制御すること
で、可動シーブ8a,9aを動作し、ベルト15の各プ
ーリ8,9に対する巻付き径を互いに反比例的に可変し
て、変速制御を行う。このとき、上記両可動シーブ8
a,9aがそれぞれ反対側に配設されているため、上記
ベルト15は常に両プーリ8,9の幅方向中央で移動す
る(図1,図2参照)。
メインケース3との間にオイルポンプ16が配設されて
いる。このオイルポンプ16は上記トルクコンバータケ
ース7に内装するトルクコンバータ(図示せず)のイン
ペラにオイルポンプドライブ軸16aを介して連設され
ており、このインペラを介してエンジンにより直接駆動
される。尚、上記プーリ入力軸12は上記トルクコンバ
ータのタービン(図示せず)に連設されている。
インケース3には、上記オイルポンプ16に連通するポ
ンプ油路17が形成されており、又、上記サイドケース
4には、ライン圧油路18、プライマリ圧油路19等が
形成されている。
プーリ9のセカンダリプーリ作動室9bに、上記セカン
ダリプーリ軸13に穿設されている油路13aを介して
連通され、又、上記プライマリ圧油路19が、上記プラ
イマリプーリ8のプライマリプーリ作動室8bに、上記
プライマリプーリ軸10に穿設されている油路10aを
介して連通されている。
ンプ油路17の下流端と、上記サイドケース4側に形成
されたライン圧油路18及びプライマリ圧油路19等の
上流端とが、上記開口部5の下端面に開口されて、コン
トロールバルブボディ6に集約されている。このコント
ロールバルブボディ6は、アッパバルブボディ6aとロ
アバルブボディ6bとがセパレータ6cを介して当接さ
れている。
路20が形成されている。この副油路20は上記ポンプ
油路17側から複数分岐されており、この分岐された各
副油路20が、上記サイドケース4側に形成された上記
ライン圧油路18及びプライマリ圧油路19等の各油路
に連通されている。
ライン圧油路18へ供給する油圧を調圧してセカンダリ
プーリ9に対し、ベルトスリップを防止してトルク伝達
に必要なクランプ力を付与するレギュレータバルブ、上
記プライマリ圧油路19へ供給する油圧を調圧して上記
両プーリ8,9を反比例的に作動させて変速比を設定す
るシフトコントロールバルブ等の各コントロールバルブ
21が配設されている。
ライン圧油路18に接続する副油路20に連通されてお
り、又、シフトコントロールバルブは、上記プライマリ
圧油路19に接続する専用の副油路20に介装されてい
る。
サイドケース4側に開口するライン圧油路18、プライ
マリ圧油路19等の各油路に接続する副油路20の開口
端周囲がOリング22を介して上記サイドケース4の開
口部5の下端面に当接されている。即ち、上記アッパバ
ルブボディ6aは、上記メインケース3側の下端面を基
準面として固設され、上記Oリング22により、上記メ
インケース3の下端面と上記サイドケース4の下端面と
の段差(製造誤差)が吸収される。尚、符号23はオイ
ルストレーナ、24はオイルパンである。
て説明する。無段変速機1の組立行程においては、トラ
ンスミッションケース2のサイドケース4にプライマリ
プーリ8とセカンダリプーリ9とを組付け、メインケー
ス3を図示しないボルトによりサイドケース4に接合す
る。その後、メインケース3の内部に、前後進切換え装
置11、オイルポンプ16、及び、それらの周辺部品等
を収納する。そして、トルクコンバータケース7をボル
ト(図示せず)を介してメインケース3に接合する。
尚、このオイルポンプ16は、上記トルクコンバータケ
ース7に収納されるトルクコンバータのインペラにオイ
ルポンプドライブ軸16aを介して連結される。
ス4との共通の底面に開口する開口部5に、コントロー
ルバルブボディ6を当接し、ボルトで固定する。する
と、このコントロールバルブボディ6のアッパバルブボ
ディ6aに形成した副油路20を介して上記メインケー
ス3側のポンプ油路17と、上記サイドケース4側のラ
イン圧油路18、プライマリ圧油路19等の各油路とが
連通される。
メインケース3側の下端面を基準面として当接されてお
り、サイドケース4側の下端面に介装するOリング22
により、上記メインケース3の下端面とサイドケース4
の下端面との段差(製造誤差)が吸収される。その為、
上記両ケース3,4の、上記アッパバルブボディ6aに
当接する下端面の位置合わせ精度を厳しくする必要がな
く、更に、位置合わせのための後加工も不要になるた
め、製造が容易になる。
と、サイドケース4側のライン圧油路18、プライマリ
圧油路19等の各油路とが、コントロールバルブボディ
6に形成した副油路20を介して連通されるため、上記
両ケース3,4に形成した油路を専用回路を用いて接続
する必要がなくなり、両ケース3,4に形成する油路の
形状が簡素化され、鋳造時の鋳抜き等が容易になる。
1をトルクコンバータを介してエンジン(図示せず)に
連結させる。すると、プライマリプーリ8のプライマリ
プーリ軸10に連設するプーリ入力軸12が、上記トル
クコンバータのタービンにスプライン結合され、又、上
記オイルポンプ16が、オイルポンプドライブ軸16a
により、エンジンに直結する上記トルクコンバータのイ
ンペラに接続される。
クコンバータのインペラを介して上記オイルポンプ16
が回転し、オイルパン24に貯留されているオイルがオ
イルストレーナ23を経て吸引され、オイルポンプ16
下流に油圧を発生させる。
トランスミッションケース2のメインケース3に形成さ
れたポンプ油路17を経て、上記コントロールバルブボ
ディ6のアッパバルブボディ6aに形成した副油路20
へ送給される。
は、該副油路20に沿って分岐され、レギュレータバル
ブ、シフトコントロールバルブ等のコントロールバルブ
21により所定に調圧されて、サイドケース4に形成し
たライン圧油路18、プライマリ圧油路19等の各油路
へ送給される。
(ライン圧)は、セカンダリプーリ9のセカンダリプー
リ作動室9bに供給され、セカンダリプーリ9に対し、
ベルトスリップを防止してトルク伝達に必要なクランプ
力を付与する。又、プライマリ圧油路19を経て送給さ
れた油圧(プライマリ圧)は、プライマリプーリ8のプ
ライマリプーリ作動室8bに供給される。そして、周知
のように、プライマリ圧とライン圧との関係により、可
動シーブ8a,9aを動作し、ベルト15の各プーリ
8,9に対する巻付き径を互いに反比例的に可変して、
運転状態に応じ変速比を制御する。又、図示しない潤滑
油路を通して送給された油圧はベルト15等の各必要潤
滑部に供給される。
側とサイドケース4側とに形成した油路間を接続する副
油路20を、トランスミッションケース2の底部に装着
したコントロールバルブボディ6に一体形成したので、
上記油路間を接続するルブリケーションパイプ等の専用
回路を必要とせず、又、上記両ケース3,4に形成した
油路がコントロールバルブボディ6を介して連通される
ため、両ケース3,4に形成する油路の形状が単純化さ
れ、この油路を形成する鋳造時の鋳抜きが容易になる。
の削減が図れ、無段変速機のコンパクト化を実現するこ
とができる。更に、専用回路を接続するための作業が不
要になるため、組立時の作業効率が向上する。
ミッションケースがメインケースとサイドケースとに分
割されており、この両ケースに形成されている油路間
を、該両ケースの共通面に装着されたコントロールバル
ブボディに形成した副油路にて接続したので、上記油路
間を接続する専用回路が不要となり、その分、油路の構
造を簡略化することができ、この油路を形成する鋳造時
の鋳抜きが容易になり、作業性を向上することができ
る。更に、専用回路が不要になるので、部品点数の削減
が図れ、又、専用回路の接続作業が不要になった分、組
立時の作業効率を向上することができる。
ロールバルブボディにて、前記両ケースの共通面に開口
した開口部を閉塞するので、上記請求項1記載の発明の
効果に加え、このコントロールバルブボディがトランス
ミッションケースの一部となり、部品の簡略化、及び軽
量化を図ることができる効果を有する。
ロールバルブボディに内装したコントロールバルブを、
無段変速機のプライマリプーリとセカンダリプーリとの
作動圧を調圧するバルブとし、又前記メインケースと前
記サイドケースとの一方に形成された油路をオイルポン
プに接続し、他方に形成された油路を上記両プーリに接
続するので、上記請求項1或いは請求項2記載の発明の
効果に加え、無段変速機のコンパクト化を実現すること
ができる効果を有する。
Claims (3)
- 【請求項1】トランスミッションケースがメインケース
と該メインケースに装着されるサイドケースとに分割さ
れており、上記トランスミッションケースに併設するオ
イルポンプにより発生した油圧を上記両ケースに形成さ
れた油路を経て上記トランスミッションケースに内装す
る油圧作動部へ供給する自動変速機の油圧回路構造にお
いて、 上記メインケースと上記サイドケースとの共通面に、上
記油圧作動部へ供給する油圧を調圧するコントロールバ
ルブを内装するコントロールバルブボディを装着し、 上記コントロールバルブボディに上記メインケースと上
記サイドケースとに形成した油路間を接続する副油路を
形成したことを特徴とする自動変速機の油圧回路構造。 - 【請求項2】前記共通面が開口されており、この開口部
が前記コントロールバルブボディにて閉塞されているこ
とを特徴とする請求項1記載の自動変速機の油圧回路構
造。 - 【請求項3】前記コントロールバルブが無段変速機のプ
ライマリプーリとセカンダリプーリとの作動圧を調圧す
るバルブであり、 又前記メインケースと前記サイドケースとの一方に形成
された油路がオイルポンプに接続され、他方に形成され
た油路が上記両プーリに接続されていることを特徴とす
る請求項1或いは2記載の自動変速機の油圧回路構造。
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