JP2000007733A - クロロトリフルオロエチレンコポリマ―とその製造方法 - Google Patents

クロロトリフルオロエチレンコポリマ―とその製造方法

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JP2000007733A
JP2000007733A JP11155654A JP15565499A JP2000007733A JP 2000007733 A JP2000007733 A JP 2000007733A JP 11155654 A JP11155654 A JP 11155654A JP 15565499 A JP15565499 A JP 15565499A JP 2000007733 A JP2000007733 A JP 2000007733A
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Claudia Manzoni
マンゾニ クラウディア
Julio A Abusleme
ア.アブスレメ ジュリオ
Massimo Malavasi
マラヴァシ マッシモ
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Solvay Specialty Polymers Italy SpA
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Ausimont SpA
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F214/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F214/18Monomers containing fluorine
    • C08F214/24Trifluorochloroethene
    • C08F214/245Trifluorochloroethene with non-fluorinated comonomers

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  • Polymerization Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な機械的特性、良好な気体および蒸気、
特に水蒸気に対するバリア性、ならびにフィルム加工に
適した溶融粘度を有するCTFEとアクリルモノマーと
の熱加工性コポリマーを提供することを課題とする。 【解決手段】 クロロトリフルオロエチレン(CTF
E)と、一般式(I): CH2 =CH−CO−O−R1 (I) (式中、R1 は炭素数1〜20の炭化水素残基または水
素原子であり、基R1 は任意にヘテロ原子、1つ以上の
官能基および(または)二重結合を含んでいてもよい)
で表されるアクリルモノマーとのコポリマーであり、一
般式(I)のアクリルモノマーの量が0.01〜5モル
%の範囲にあり、かつメルトフローインデックス(MF
I)が0.01〜1000の範囲にある、熱加工性クロ
ロトリフルオロエチレンコポリマーにより、上記の課題
を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、良好な機械的特
性および気体と蒸気のバリア特性を有する熱加工性のフ
ッ素化ポリマーに関する。詳しくは、この発明は、クロ
ロトリフルオロエチレン(CTFE)ホモポリマー(P
CTFE)と比較して、改善された機械的特性および気
体と蒸気のバリア特性を有する、CTFEとアクリルモ
ノマーとの熱加工性のコポリマーに関する。さらに詳し
くは、この発明は、気体と蒸気、特に酸素、窒素および
水蒸気に対する良好な不透過性が要求される包装用途に
用いられる、CTFEとアクリルモノマーとのコポリマ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】気体
と蒸気の両方に対して不透過性である優れたCTFEホ
モポリマーが知られている。また、高分子量のポリマー
類は良好な機械的特性を示すが、高い溶融粘度のため
に、それらの加工は困難であり、かつ製品の表面にきず
をつけやすい。一方、低分子量のポリマーは、低い溶融
粘度のために、容易に加工し得るが、機械的特性に劣
る。特に要求される加工条件は、食品および医薬品の包
装用などの多層システムでも使用可能なフィルムを得る
ことである。
【0003】良好な気体および蒸気、特に水蒸気に対す
るバリア特性、良好な機械的特性、ならびにフィルム加
工に適した溶融粘度を有する、有用なフッ素化ポリマー
が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、良好な機
械的特性、良好な気体および蒸気、特に水蒸気に対する
バリア特性、ならびにフィルム加工に適した溶融粘度を
有するCTFEとアクリルモノマーとの熱加工性のコポ
リマーを意外にも見出した。
【0005】
【発明の実施の形態】かくして、この発明の目的は、ク
ロロトリフルオロエチレン(CTFE)と、一般式
(I): CH2 =CH−CO−O−R1 (I) (式中、R1 は炭素数1〜20の炭化水素残基、好まし
くは直鎖状もしくは分枝鎖状のC1-20のアルキル基また
はC4-20のシクロアルキル基、または水素原子であり、
基R1 は任意にヘテロ原子、好ましくはCl、O、N、
1つ以上の官能基、好ましくは−OH、−COOH、エ
ポキシド、エステルまたはエーテル、および(または)
二重結合を含んでいてもよい)で表されるアクリルモノ
マーとのコポリマーであって、メルトフローインデック
ス(MFI)が0.01〜1000の範囲にある熱加工
性のクロロトリフルオロエチレンコポリマーにある。
【0006】一般式(I)のアクリルモノマーの量は、
0.01〜5モル%、好ましくは0.05〜2モル%、
より好ましくは0.1〜1モル%の範囲である。R1
好ましくは1つ以上のヒドロキシ基を含む炭素数1〜1
0のアルキル基である。
【0007】一般式(I)のアクリルモノマーとして
は、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロ
キシプロピルおよびアクリル酸(ヒドロキシ)エチルヘ
キシルなどが挙げられる。
【0008】この発明のさらなる目的は、フィルム製造
用の、0.1〜50、好ましくは0.5〜20、より好
ましくは2〜10のメルトフローインデックス(MF
I)を有する、CTFEとアクリルモノマーとのコポリ
マーの用途にある。
【0009】この発明のコポリマーの製造方法は、公知
の技術により、有機溶媒の懸濁液中または水性エマルシ
ョン中で、適当なラジカル開始剤の存在下に、−20〜
100℃、好ましくは−5〜60℃、より好ましくは5
〜30℃の範囲の温度で、対応するモノマーを共重合さ
せることにより行われる。反応圧力は、1〜40バー
ル、好ましくは1〜20バールの範囲である。
【0010】種々のラジカル開始剤の中でも、特に、 (i) 式(Rf −CO−O)2 〔式中、Rf は炭素数1〜
10の(ペル)ハロアルキル基(例えば、欧州特許第1
85,242号および米国特許第4,513,129号
参照)またはペルフルオロポリオキシアルキレン基(例
えば、欧州特許第186,215号および米国特許第
5,021,516号参照)である〕のビス−アシルペ
ルオキシド類;それらの中でも、ビス−トリクロロアセ
チルペルオキシドおよびビス−ジクロロフルオロアセチ
ルペルオキシドが特に好ましい(米国特許第5,56
9,728号参照);
【0011】(ii)過硫酸もしくは過リン酸アンモニウム
またはアルカリ金属のような水溶性無機ペルオキシド
類;それらの中でも過硫酸ナトリウムおよび過硫酸カリ
ウムが特に好ましい、および (iii) 過硫酸アンモニウム/亜硫酸ナトリウム、過酸化
水素/アミノイミノメタンスルフィン酸およびter-ブチ
ルヒドロペルオキシド/メタビサルファイト(米国特許
第5,453,477号参照)のような有機または無機
のレドックス触媒系、が用いられる。
【0012】懸濁共重合における反応媒体は、反応中に
熱の発散を容易にするために時々水が加えられていても
よい有機相により形成される。有機相は、媒体を加えな
いでモノマー自体により、あるいは適当な有機溶媒に溶
解したモノマーにより形成することができる。有機溶媒
としては、CCl2 2 (CFC−12)、CCl3
(CFC−11)、CCl2 FCClF2 (CFC−1
13)およびCClF 2 CClF2 (CFC−114)
などのような、通常のクロロフルオロカーボン類が用い
られる。このような製品は、成層圏に存在するオゾンを
破壊する作用を有するので、米国特許第5,182,3
42号に記載されている炭素、フッ素、水素および任意
に酸素だけを含む化合物のような代替品が、近年提案さ
れている。特に、少なくとも1つの炭化水素末端基、好
ましくは−CF2 H、−CF2 CF2 H、−CF(CF
3)Hのような基を2つ有する(ペル)フルオロポリエー
テル類が用いられる。
【0013】R1 が1つ以上の−OHおよび/または−
COOH基を含む場合、有機溶媒の懸濁液中で本発明の
コポリマーを製造するときには、反応媒体中の含水量は
5重量%以下でなければならない。
【0014】水性エマルション中での共重合では、適当
な界面活性剤の存在が必要である。式: Rf'−X- + (式中、Rf'は炭素数5〜16の(ペル)フルオロアル
キル基または(ペル)フルオロポリオキシアルキレン基
であり、X- は−COO- または−SO3 - であり、M
+ はH+ 、NH4 + およびアルカリ金属イオンから選択
される)で表されるフッ素化された界面活性剤がもっと
も一般的に用いられる。それらの中でも、特にペルフル
オロオクタン酸アンモニウムおよび/またはペルフルオ
ロオクタン酸ナトリウム、1つ以上のカルボキシ末端基
を有する(ペル)フルオロポリオキシアルキレン類など
が挙げられる。
【0015】この発明の目的である製造法は、米国特許
第4,789,717号および米国特許第4,864,
006号によるペルフルオロポリオキシアルキレン類の
分散液、エマルションまたはマイクロエマルション、あ
るいは米国特許第5,498,680号による炭化水素
末端基および/または炭化水素反復単位を有するフルオ
ロポリオキシアルキレン類のマイクロエマルションの存
在下で、有利に行われる。
【0016】式(I)のアクリルモノマー自体、または
上記溶媒の溶液中のアルカリモノマーの、共重合反応中
の添加は、従来技術により行われる。しかしながら、式
(I)のアクリルモノマーが0.1モル%より高い組成
を有する本発明のコポリマーの合成においては、連続的
または段階的な添加が特に好ましい。
【0017】この発明のフッ素化されたポリマーの分子
量制御は、重合におけるラジカル開始剤の適当な添加
量;テロゲン剤(連鎖移動剤)の使用;ならびに公知の
連鎖移動剤と比肩し得るテロゲン活性を示す式(I)の
アクリルモノマーの使用により行うことができる。分子
量調整は、特定のテロゲン剤を用いないで行うのが好ま
しい。
【0018】連鎖移動剤を使用するとき、それらは炭化
水素類またはハロゲン化炭化水素類、例えばクロロホル
ム、HCFC123、エタンおよびメタンなどでよい。
連鎖移動剤は、反応開始時に反応器に導入されるか、あ
るいは重合中に連続的にまたは段階的に加えられる。
【0019】連鎖移動剤の量は、重合条件(反応温度、
モノマー類、ポリマーに要求される分子量など)によっ
てかなり広い範囲にまたがってよい。一般に、この量
は、反応器に導入されるモノマーの総量に対して、0.
001〜5重量%、好ましくは0.05〜1重量%の範
囲である。
【0020】この発明のコモノマー(c)の顕著な利点
は、この発明の重合系においてそれらの高い反応性が要
求されず、反応後、未反応のモノマーの回収が容易であ
るという事実にある。
【0021】この発明の目的物であるポリマーの粘度測
定は、ASTM D1238−88による265℃で5
kg荷重のメルトフローインデックス(MFI)測定に
よる。第2溶融温度(T2f)は、示差走査熱量計(DS
C)により測定される。式(I)のアクリルモノマーの
含量は、コモノマー自体の定量的な変換を前提とする質
量バランスにより定量される。この高い反応性は、実施
例で得られたコポリマーの 1H−NMR分析により確認
されている。23℃における機械的特性は、圧縮成形試
験片を用いて、ASTM D1708の方法により得ら
れた。
【0022】酸素の透過性は、公称厚さ0.3mmを有
する圧縮成形シートを用いて、室温(23.5±0.2
℃)で、ASTM D1434の方法により測定した。
水蒸気の透過性(水蒸気透過度:WVTR)は、公称厚
さ0.3mmを有する圧縮成形シートを用いて、AST
M F1249の方法により、Mocon PERMA
TRAN W200装置を用いて測定した。その方法の
感度は、0.05g/m2 *24時間である。操作条件
は、38℃、RH(相対湿度)90%である。
【0023】
【実施例】本発明のいくつかの実施例を以下に説明する
が、その目的は単に実例を挙げるためのものであって、
本発明の範囲を限定するものではない。
【0024】実施例1 じゃま板および450rpmで駆動する攪拌機を備えた
18リットルのエナメル加工したオートクレーブに、脱
イオン水0.5リットル、体積比で1:1のCFC−1
13中のアクリル酸ヒドロキシプロピルの溶液0.66
mlおよびクロロトリフルオロエチレン(CTFE)1
5kgを導入した。次いで、6絶対バールの初期圧力に
相当する反応温度20℃までオートクレーブを加熱し
た。次いで、CFC−113中のトリクロロアセチルペ
ルオキシド(TCAP)溶液の形態で、−17℃で維持
された0.12g TCAP/mlに等しい滴定量のラ
ジカル開始剤を、重合の間中(13時間)、流量12m
l/時間でオートクレーブ中へ連続的に供給した。さら
に、初期量を含めて合計量17mlとなるように、重合
の間30分毎に、CFC−113中のアクリル酸ヒドロ
キシプロピルの溶液0.66mlをさらに導入した。
【0025】オートクレーブから排出した生成物を、1
20℃で約16時間乾燥した。得られた乾燥物の量は8
80gであった。得られた生成物のいくつかの特性を表
1に示す。23℃における機械的特性を表2に示す。
【0026】実施例2 実施例1と同じ温度および圧力条件を維持し、かつCF
C−113中のアクリル酸ヒドロキシプロピルの溶液お
よびCTFEの同量を用いて、実施例1の操作を繰り返
した。しかしながら、重合を水の非存在下で行った。C
FC−113中のトリクロロアセチルペルオキシド(T
CAP)溶液の形態で、−17℃で維持された0.15
g TCAP/mlに等しい滴定量のラジカル開始剤
を、重合の間中(13時間)、流量15ml/時間でオ
ートクレーブ中へ連続的に供給した。
【0027】さらに、初期量を含めて合計量17mlと
なるように、重合の間30分毎に、CFC−113中の
アクリル酸ヒドロキシプロピルの溶液0.66mlをさ
らに導入した。オートクレーブから排出した生成物を、
120℃で約16時間乾燥した。得られた乾燥物の量は
1680gであった。水蒸気の透過性は、機器の最低検
出可能値0.05g/m2 *24時間より低かった。得
られた生成物のいくつかの特性を表1に示す。23℃に
おける機械的特性を表2に示す。
【0028】実施例3 CFC−113中のトリクロロアセチルペルオキシド
(TCAP)溶液の形態で、−17℃で維持された0.
12g TCAP/mlに等しい滴定量のラジカル開始
剤を、重合の間中(9時間)、流量12ml/時間でオ
ートクレーブ中へ連続的に供給したことを除いて、実施
例2の操作を繰り返した。初期量を含めて合計量12m
lとなるように、重合の間30分毎に、CFC−113
中のアクリル酸ヒドロキシプロピルの溶液0.66ml
をさらに導入した。
【0029】オートクレーブから排出した生成物を、1
20℃で約16時間乾燥した。得られた乾燥物の量は1
325gであった。得られた生成物のいくつかの特性を
表1に示す。23℃における機械的特性を表2に示す。
【0030】実施例4 じゃま板および450rpmで駆動する攪拌機を備えた
18リットルのエナメル加工したオートクレーブに、ア
クリル酸n−ブチル0.33mlおよびクロロトリフル
オロエチレン(CTFE)15kgを導入した。次い
で、6絶対バールの初期圧力に相当する反応温度20℃
までオートクレーブを加熱した。次いで、CFC−11
3中のトリクロロアセチルペルオキシド(TCAP)溶
液の形態で、−17℃で維持された0.12g TCA
P/mlに等しい滴定量のラジカル開始剤を、重合の間
中(9時間)、流量18ml/時間でオートクレーブ中
へ連続的に供給した。初期量を含めて合計量6mlとな
るように、重合の間30分毎に、アクリル酸n−ブチル
0.33mlをさらに導入した。オートクレーブから排
出した生成物を、120℃で約16時間乾燥した。得ら
れた乾燥物の量は1170gであった。得られた生成物
のいくつかの特性を表1に示す。23℃における機械的
特性を表2に示す。
【0031】実施例5 脱イオン水8リットルおよびCTFE4kgをオートク
レーブに最初に導入することを除いて、実施例4の操作
を繰り返した。次いで、6絶対バールの初期圧力に相当
する反応温度20℃までオートクレーブを加熱した。次
いで、CFC−113中のトリクロロアセチルペルオキ
シド(TCAP)溶液の形態で、−17℃で維持された
0.12g TCAP/mlに等しい滴定量のラジカル
開始剤を、重合の間中(9時間)、流量18ml/時間
でオートクレーブ中へ連続的に供給した。初期量を含め
て合計量3mlとなるように、重合の間60分毎に、ア
クリル酸n−ブチル0.33mlをさらに導入した。
【0032】オートクレーブから排出した生成物を、1
20℃で約16時間乾燥した。得られた乾燥物の量は6
52gであった。得られた生成物のいくつかの特性を表
1に示す。23℃における機械的特性を表2に示す。
【0033】実施例6 CFC−113中のトリクロロアセチルペルオキシド
(TCAP)溶液の形態で、−17℃で維持された0.
12g TCAP/mlに等しい滴定量のラジカル開始
剤を、重合の間中(9時間)、流量30ml/時間でオ
ートクレーブ中へ連続的に供給したことを除いて、実施
例5の操作を繰り返した。初期量を含めて合計量9ml
となるように、重合の間20分毎に、アクリル酸n−ブ
チル0.33mlをさらに導入した。オートクレーブか
ら排出した生成物を、120℃で約16時間乾燥した。
得られた乾燥物の量は615gであった。得られた生成
物のいくつかの特性を表1に示す。
【0034】実施例7(比較) じゃま板および450rpmで駆動する攪拌機を備えた
18リットルのエナメル加工したオートクレーブに、脱
イオン水5リットルおよびクロロトリフルオロエチレン
(CTFE)8kgを導入した。次いで、6絶対バール
の初期圧力に相当する反応温度20℃までオートクレー
ブを加熱した。次いで、CFC−113中のトリクロロ
アセチルペルオキシド(TCAP)溶液の形態で、−1
7℃で維持された0.11g TCAP/mlに等しい
滴定量のラジカル開始剤を、重合の間中(9時間)、流
量32ml/時間でオートクレーブ中へ連続的に供給し
た。
【0035】オートクレーブから排出した生成物を、1
20℃で約16時間乾燥した。得られた乾燥物の量は1
301gであった。得られた生成物のいくつかの特性を
表1に示す。23℃における機械的特性を表2に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】実施例の結果を示す表1と表2を見れば、
気体(例えば、酸素ガス)や水蒸気に対して良好なバリ
ア特性を有し、かつホモポリマーと比較して機械的特性
が改善された、CTFEとアクリルモノマーとの熱加工
性のコポリマーが、本発明者らによって見出されたこと
が明らかである。
【0039】実施例8 実施例2を10回繰り返し、その材料を単軸スクリュー
押出機で押し出してペレットにした。次いで、そのペレ
ットを押出機で加工して厚さ約100μmのフィルムを
製造した。機械的特性を表3に示す。厚さ89μmのフ
ィルムの水蒸気透過性は、0.05g/m2 *24時間
より低かった。
【0040】
【表3】
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、良好な機械的特性、
良好な気体および蒸気、特に水蒸気に対するバリア特
性、ならびにフィルム加工に適した溶融粘度を有するC
TFEとアクリルモノマーとの熱加工性コポリマーが提
供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 220:18) (C08F 214/24 220:06) (C08F 214/24 220:28) (72)発明者 ジュリオ ア.アブスレメ イタリア、ヴァレセ、サロンノ、ヴィア ベルガモ 5 (72)発明者 マッシモ マラヴァシ イタリア、ミラノ、ヴィア サンタ マル タ 13

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロロトリフルオロエチレン(CTF
    E)と、一般式(I): CH2 =CH−CO−O−R1 (I) (式中、R1 は炭素数1〜20の炭化水素残基、好まし
    くは直鎖状もしくは分枝鎖状のC1-20のアルキル基また
    はC4-20のシクロアルキル基、または水素原子であり、
    基R1 は任意にヘテロ原子、好ましくはCl、O、N、
    1つ以上の官能基好ましくは−OH、−COOH、エポ
    キシド、エステルおよびエーテルから選択される、およ
    び(または)二重結合を含んでいてもよい)で表される
    アクリルモノマーとのコポリマーであり、一般式(I)
    のアクリルモノマーの量が0.01〜5モル%の範囲に
    あり、かつメルトフローインデックス(MFI)が0.
    01〜1000の範囲にある熱加工性のコポリマー。
  2. 【請求項2】 R1 が1つ以上のヒドロキシ基を含む炭
    素数1〜10のアルキル基である請求項1に記載のコポ
    リマー。
  3. 【請求項3】 一般式(I)のアクリルモノマーが、ア
    クリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸、
    アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプ
    ロピルおよびアクリル酸(ヒドロキシ)エチルヘキシル
    から選択される請求項1または2に記載のコポリマー。
  4. 【請求項4】 アクリルモノマーの量が0.05〜2モ
    ル%の範囲にある請求項1〜3のいずれかに記載のコポ
    リマー。
  5. 【請求項5】 アクリルモノマーの量が0.1〜1モル
    %の範囲にある請求項4に記載のコポリマー。
  6. 【請求項6】 有機溶媒の懸濁液中または水性エマルシ
    ョン中で、ラジカル開始剤の存在下、−20〜100
    ℃、好ましくは−5〜60℃、より好ましくは5〜30
    ℃の範囲の温度および1〜40バール、好ましくは2〜
    20バールの範囲の反応圧力で、対応するモノマーを共
    重合させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載のコポリマーの製造方法。
  7. 【請求項7】 ラジカル開始剤が、 (i) 式(Rf −CO−O)2 (式中、Rf は炭素数1〜
    10の(ペル)ハロアルキル基またはペルフルオロポリ
    オキシアルキレン基である)のビス−アシルペルオキシ
    ド類、 (ii)水溶性無機ペルオキシド類、および (iii) 有機または無機のレドックス触媒系から選択され
    る請求項6に記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 共重合が、水性エマルション中、式: Rf'−X- + (式中、Rf'は炭素数5〜16の(ペル)フルオロアル
    キル基または(ペル)フルオロポリオキシアルキレン基
    であり、X- は−COO- または−SO3 - であり、M
    + はH+ およびアルカリ金属イオンから選択される)の
    界面活性剤の存在下で行われる請求項6または7に記載
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 共重合が、ペルフルオロポリオキシアル
    キレン類の分散液もしくはマイクロエマルション、また
    は炭化水素残基を末端に有するおよび/または炭化水素
    残基の反復単位を有するフルオロポリオキシアルキレン
    類のマイクロエマルションの存在下で行われる請求項8
    に記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 共重合が、反応媒体として少なくとも
    1つの炭化水素残基(好ましくは−CF2 H、−CF2
    CF2 H、−CF(CF3)Hのような2つが用いられ
    る)を末端に有するペルフルオロポリエーテル類の存在
    下に懸濁液中で行われる請求項6または7に記載の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 一般式(I)のアクリルモノマーにお
    けるR1 が1つ以上の−OHおよび/または−COOH
    基を含み、反応媒体中の含水量が5重量%以下である懸
    濁液中で行われる請求項6または7に記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 一般式(I)のアクリルモノマーの添
    加が、一般式(I)のアクリルモノマーの0.1モル%
    より高い組成を有するコポリマーの合成のために、重合
    反応中に連続的または段階的に行われる請求項6〜11
    のいずれかに記載の製造方法。
  13. 【請求項13】 メルトフローインデックス(MFI)
    が0.1〜50の範囲にある請求項1〜12のいずれか
    に記載のコポリマーのフィルム製造のための用途。
  14. 【請求項14】 メルトフローインデックス(MFI)
    が0.5〜20の範囲にある請求項13に記載のコポリ
    マーの用途。
  15. 【請求項15】 メルトフローインデックス(MFI)
    が2〜10の範囲にある請求項14に記載のコポリマー
    の用途。
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