JPH07268035A - 含フッ素共重合体 - Google Patents

含フッ素共重合体

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Publication number
JPH07268035A
JPH07268035A JP6141094A JP6141094A JPH07268035A JP H07268035 A JPH07268035 A JP H07268035A JP 6141094 A JP6141094 A JP 6141094A JP 6141094 A JP6141094 A JP 6141094A JP H07268035 A JPH07268035 A JP H07268035A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tetrafluoroethylene
ethylene
propylene
copolymer
polymerization
Prior art date
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Pending
Application number
JP6141094A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Takakura
輝夫 高倉
Atsuo Ogawara
淳夫 大河原
Naoko Sakai
直子 酒井
Masanori Kaya
政徳 賀屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP6141094A priority Critical patent/JPH07268035A/ja
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】テトラフルオロエチレン/エチレン/プロピレ
ンの重合単位の含有量が40〜65/10〜40/20
〜50(モル%)であり、容量流速が1〜500mm3
/secである含フッ素共重合体。 【効果】柔軟性が高く、光線透過率の高い含フッ素重合
体が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テトラフルオロエチレ
ン、エチレンおよびプロピレンの共重合体に関し、詳し
くは柔軟性、高透明性を特徴とする新規なテトラフルオ
ロエチレン、エチレンおよびプロピレンの共重合体に関
する。
【0002】
【従来の技術】耐薬品性、耐候性、耐熱性、電気的特性
などの優れたエチレン/テトラフルオロエチレン系共重
合体(以下、ETFEという)は、その優れた性質とと
もに加熱溶融成形が可能であるために各種成形加工物あ
るいは電線被覆、ライニング、コーティング材料として
広範囲に使用されている。近年、ETFEにその優れた
特性を維持してさらに高機能性、例えば電線、チューブ
用途ではより複雑な配線、配管や激しい動きを伴う場所
にも対応できるような柔軟性が、また、耐候性保護フィ
ルム用途では保護する基材をより鮮やかに見せるために
高い透明性が要求されているが、ETFEでは、このよ
うな特性を全て満足させることは不可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、ETFEよりもさらに低い曲げ弾性率と
高い光線透過率を有する新規な含フッ素共重合体を提供
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものである。すなわち、テトラフル
オロエチレン、エチレンおよびプロピレンの共重合体で
あり、テトラフルオロエチレン/エチレン/プロピレン
の重合単位の含有量が40〜65/10〜40/25〜
45(モル%)であり、下記に定義する容量流速が1〜
500mm3 /secであることを特徴とする含フッ素
共重合体である。
【0005】本明細書中にて使用される容量流速は分子
量の目安となるものであり、次のように定義される。す
なわち、高化式フローテスターを使用して、所定温度、
荷重30kg/cm2 のもとに直径1mm、長さ2mm
のノズルより単位時間に押出される溶融試料の容量で表
される値(単位はmm3 /sec)である。所定温度と
は共重合体の成形可能な温度領域であり、本発明の含フ
ッ素共重合体においては100℃とする。
【0006】本発明の含フッ素共重合体中のテトラフル
オロエチレン重合単位の含有量は40〜65モル%が適
当である。テトラフルオロエチレンがこれより少ないと
分解温度が低下し成形性が損なわれる。一方テトラフル
オロエチレンの含有量がこれを超えると透明性が損なわ
れる。エチレン重合単位の含有量は10〜40モル%が
適当である。エチレンがこれより少ないと柔軟性が低下
し、これを超えると耐熱性が損なわれる。また、プロピ
レンの含有量は、25〜45モル%が好ましく採用さ
れ、特に優れた物性を得るために、30〜45モル%で
あることが好ましい。プロピレンがこれより少ないと透
明性、柔軟性とも低下する。
【0007】本発明において重合法としては溶液重合、
懸濁重合、乳化重合のいずれの形式も採用できる。共重
合媒体としては、例えば、CCl22 、CCl3 F、
CClF3 、CCl2 FCClF2 、CClF2 CCl
2 などのクロロフルオロカーボン類、C242
1,1,2,2−テトラフルオロシクロブタン、CF2
HCF2 CF2 H、CF3 CFHCF2 CF2 CF3
CF3 CF2 CF2 CF2 CF2 H、CF3 CF2 CF
HCF2 CF3 、CF3 CFHCFHCF2 CF3 、C
2 HCF2 CF2 CF2 CF2 H、CF2 HCFHC
2 CF2 CF3 、CF3 CF2 CF2 CF2 CF2
2 H、CF3 CH(CF3 )CF2 CF2 CF3 、C
3 CF(CF3 )CFHCF2 CF3 、CF3 CF
(CF3 )CFHCFHCF3 、CF3 CH(CF3
CFHCF2 CF3 、CF2 HCF2 CF2 CF2 CF
2 CF2 H、CF3 CF2 CF2 CF2 CH2 CH3
どのハイドロフルオロカーボン類、CF2 ClCF2
FHCl,CF3 CF2 CHCl2 などのハイドロクロ
ロフルオロカーボン類、CF3 CF2 CF2 CF3 、C
3 CF2 CF2 CF2 CF2 CF3 などのパーフルオ
ロカーボン類、CF3CHFCF2 OCH2 CF3 、C
3 CF2 CF2 CF2 OCF3 、CF3 (CF22
O(CF22 CF3 などのフッ素化エーテル類などが
例示される。
【0008】ラジカル開始剤は重合形式に応じて従来用
いられているものから適宜選択できる。例えば、ジ(ク
ロロフルオロアシル)パーオキシド、ジ(パーフルオロ
アシル)パーオキシド、ジ(ω−ハイドロパーフルオロ
アシル)パーオキシド、t−ブチルパーオキシイソブチ
レート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネートなど
が挙げられる。重合開始剤の使用量は種類、共重合反応
条件などに応じて、適宜変更可能であるが、通常は重合
させるべき単量体全体に対して、0.005〜5重量
%、特に0.05〜0.5重量%程度が採用される。
【0009】本発明の重合反応に際しては、広い範囲の
反応条件が特に限定されることなく採用し得る。例え
ば、重合反応温度は、重合開始剤の種類などにより最適
値が選ばれるが、通常は0〜100℃程度、特に30〜
90℃程度が採用され得る。また、反応圧力も適宜選定
可能であるが、通常は2〜100kg/cm2 、特に5
〜20kg/cm2 程度を採用するのが望ましい。本発
明における圧力は、過大の反応圧力を要することなく重
合を有利に行い得るのであるが、さらに高い圧力を採用
することも可能であるとともに、減圧条件でも可能であ
る。また、重合方法は、回分式、連続式など適宜操作に
よって行い得る。
【0010】本発明における重合において、重合体の分
子量をコントロールする目的で連鎖移動性を有する化合
物を通常添加する。例えば、n−ヘキサンなどのハイド
ロカーボン、ハイドロフルオロカーボン、ハイドクロロ
フルオロカーボン、アセトンなどのケトン、メタノー
ル、エタノールなどの連鎖移動剤の存在下重合を行うの
が望ましい。特に炭素数1〜3の脂肪族アルコールを用
いることが好ましい。かかる特定の分子量調整剤を使用
することで所望の分子量に制御でき、かつ、生成共重合
体は着色、耐熱老化性などが改善される。また、分子量
調整剤の使用量は、要求される分子量、重合開始剤の使
用量、モノマー濃度などにより適宜必要量が決定され
る。
【0011】
【実施例】
[実施例]内容積1.0リットルのステンレス製反応容
器を脱気し、トリクロロトリフルオロエタン1094
g、テトラフルオロエチレン146g、エチレン18
g、プロピレン34gを仕込んだ。温度を25℃に保持
して、触媒としてt−ブチルパーオキシイソブチレート
の5%トリクロロトリフルオロエタン溶液を仕込み反応
を開始させた。反応中、系内にテトラフルオロエチレン
/エチレン/プロピレンの組成45/20/35(モル
%)の混合ガスを導入し、反応圧力を10.6kg/c
2 に保持した。触媒溶液を重合速度がほぼ一定になる
ように断続的に仕込み、合計で50cc仕込んだ。8時
間後に90gの白色共重合体がスラリー状態として得ら
れた。
【0012】該共重合体のテトラフルオロエチレン/エ
チレン/プロピレンの組成割合は45/20/35(モ
ル%)、熱分解開始点が321℃、容量流速は162m
3/secであり、100℃の成形温度で良好な圧縮
成形品を与えた。成形品の引張強度は40kg/cm
2 、引張伸度は290%、曲げ弾性率は2.7×103
kg/cm2 であった。また1.5mの厚さのフィルム
の500nmにおける光線透過率は85%であった。
【0013】[比較例]内容積1.0リットルのステン
レス製反応容器を脱気し、トリクロロトリフルオロエタ
ン1094g、テトラフルオロエチレン110g、エチ
レン52g、プロピレン3gを仕込んだ。温度を25℃
に保持して、触媒としてt−ブチルパーオキシイソブチ
レートの5%トリクロロトリフルオロエタン溶液を仕込
み反応を開始させた。反応中、系内にテトラフルオロエ
チレン/エチレン/プロピレンの組成52/45/3
(モル%)の混合ガスを導入し、反応圧力を10.6k
g/cm2 に保持した。触媒溶液を重合速度がほぼ一定
になるように断続的に仕込み、合計で50cc仕込ん
だ。8時間後に97gの白色共重合体がスラリー状態と
して得られた。
【0014】該共重合体のテトラフルオロエチレン/エ
チレン/プロピレンの組成割合は52/45/3(モル
%)、300℃における容量流速は45mm3 /sec
であり、成形品の引張強度は390kg/cm2 、引張
伸度は450%、曲げ弾性率は8×103 kg/cm2
であった。また1.5mの厚さのフィルムの500nm
における光線透過率は15%であった。
【0015】
【発明の効果】本発明の含フッ素共重合体は、高い柔軟
性の電線被覆、チューブや高い光線透過率の耐候性保護
フィルムに使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 賀屋 政徳 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 旭 硝子株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テトラフルオロエチレン、エチレンおよび
    プロピレンの共重合体であり、テトラフルオロエチレン
    /エチレン/プロピレンの重合単位の含有量が40〜6
    5/10〜40/25〜45(モル%)であり、本文中
    に定義する容量流速が1〜500mm3 /secである
    ことを特徴とする含フッ素共重合体。
JP6141094A 1994-03-30 1994-03-30 含フッ素共重合体 Pending JPH07268035A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000011094A1 (fr) * 1998-08-20 2000-03-02 Asahi Glass Company Ltd. Dispersion aqueuse de copolymere fluore et composition pour substance d'enduction a base d'eau
JP2010150478A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Asahi Glass Co Ltd 含フッ素共重合体の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000011094A1 (fr) * 1998-08-20 2000-03-02 Asahi Glass Company Ltd. Dispersion aqueuse de copolymere fluore et composition pour substance d'enduction a base d'eau
US6610788B1 (en) 1998-08-20 2003-08-26 Asahi Glass Company, Limited Aqueous dispersion of fluorocopolymer and composition for water-based coating material
JP2010150478A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Asahi Glass Co Ltd 含フッ素共重合体の製造方法

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