JP2000000944A - 転写シート及びそれを用いる曲面転写方法 - Google Patents

転写シート及びそれを用いる曲面転写方法

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JP2000000944A
JP2000000944A JP16821498A JP16821498A JP2000000944A JP 2000000944 A JP2000000944 A JP 2000000944A JP 16821498 A JP16821498 A JP 16821498A JP 16821498 A JP16821498 A JP 16821498A JP 2000000944 A JP2000000944 A JP 2000000944A
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JP16821498A
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Hirohisa Yoshikawa
浩久 吉川
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな凹凸表面も転写できる凹凸追従性の他
に、転写物の耐候性も良好となる転写シートと、大きな
凹凸表面でも転写され且つ耐候性も良好な転写物を得
る。 【解決手段】 転写シートSは、ポリオレフィン系樹脂
を離型性樹脂とした支持体1に、転写層2として少なく
とも絵柄層3を有し、この絵柄層のバインダーの主成分
樹脂をポリウレタン−アクリルブロック共重合体で構成
する。転写方法は、被転写基材の凹凸表面側に、この転
写シートの転写層側を対向させて、支持体側に多数の固
体粒子を衝突させ、その衝突圧で被転写基材に転写シー
トを圧接し、転写層が接着後、支持体を剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の外装及び内
装材、家具、家電製品等に用いる凹凸装飾面を有する化
粧材等の転写物を製造する為の転写シートとそれを用い
る曲面転写方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基材面に転写法により絵柄等の装
飾を施した化粧板等の転写物が各種用途で使用されてい
る。この場合、被転写基材の表面が平面ならば、絵柄装
飾は容易にできるが、凹凸表面に対しては格別の工夫に
より絵柄装飾を施している。例えば、表面凹凸がエンボ
ス形状等の三次元的凹凸(すなわち、半球面の様に2方
向に曲率を有する形状)の場合に適用できる曲面装飾技
術が特開平5−139097号公報に提案されている。
すなわち、転写シートの支持体として熱可塑性樹脂フィ
ルムを用い、該支持体上に剥離層、絵柄層、及び接着層
を順次設けた構成の転写シートを、凹凸表面を有する基
材上に設置し、支持体の裏面からゴム硬度60°以下の
ゴム製の熱ローラで押圧して、絵柄を転写することによ
って化粧板を得るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、所謂ロ
ーラ転写法である上記特開平5−139097号公報等
が提案する技術では、三次元的曲面も一応は対応できる
が、基本的に弾性体であるゴムローラの弾性変形を利用
して表面凹凸に追従させる為、浅いエンボス形状は良い
としても、大きな表面凹凸には適用できない。その上、
被転写基材の凹凸の隅角部によって軟質のゴムローラが
損耗し易い。また、凹凸表面に転写層を追従させて成形
させつつ転写する場合、転写層のバインダーの樹脂(つ
まり、転写層を印刷で形成する場合はその印刷インキの
バインターの樹脂)としては、凹凸追従性(成形性)の
点で熱可塑性樹脂を用いる必要があり、凹凸追従性の良
好な熱可塑性樹脂として例えばウレタン樹脂が使用でき
る。しかしながら、転写物の物性として耐候性が要求さ
れる場合、ウレタン樹脂では、加水分解を起こし樹脂自
体が低分子化し分解する為に、十分な耐候性が得られ
ず、凹凸追従性と耐候性とは両立できない。一方、耐候
性の良い樹脂としてポリメチルメタクリレート等のアク
リル樹脂、或いはポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂
も知られている。しかし、これら樹脂を凹凸表面に転写
する転写シートの転写層形成用インキのバインダーの樹
脂として用いようとすると、アクリル樹脂では、転写層
が硬くなる為に、表面凹凸への追従性が不十分となり、
無理に追従させると亀裂が発生してしまう。また、フッ
素樹脂では、剥離層や接着剤層等の他層との接着力が不
十分な上、十分な印刷適性を得るのが難しいといった問
題があった。
【0004】そこで、本発明は、大きな凹凸表面でも転
写できる凹凸追従性の他に、得られる転写物の耐候性も
良好となる転写シートを提供する事である。また大きな
凹凸表面でも転写装飾され且つ耐候性も良好な化粧材等
の転写物が得られる曲面転写方法を提供する事である。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
すべく、本発明の転写シートでは、ポリオレフィン系樹
脂を離型性樹脂とした支持体上の該離型性樹脂側に、転
写層として少なくとも絵柄層を有し、該絵柄層のバイン
ダーの主成分樹脂がポリウレタン−アクリルブロック共
重合体である構成とした。この場合、転写層が絵柄層の
他に少なくとも剥離層を有し、該剥離層がアクリル樹脂
を主成分樹脂とする構成としても良い。或いはまた、本
発明の転写シートは、ポリオレフィン系樹脂を離型性樹
脂とした支持体上の該離型性樹脂側に、転写層として少
なくとも剥離層と絵柄層をこの順に有し、該剥離層の
み、又は該剥離層と絵柄層の両方の主成分樹脂がポリウ
レタン−アクリルブロック共重合体である構成とした。
これら構成とする事によって、転写シートの凹凸追従性
と、得られる転写物の耐候性とを両立できる。
【0006】また、本発明の曲面転写方法は、凹凸表面
を有する被転写基材の凹凸表面側に、支持体と転写層と
からなる転写シートの転写層側を対向させ、該転写シー
トの支持体側に固体粒子を衝突させ、その衝突圧を利用
して、被転写基材の凹凸表面への転写シートの圧接を行
い、転写層が被転写基材に接着後、転写シートの支持体
を剥離除去することで、転写層を被転写基材に転写する
曲面転写方法であって、用いる転写シートとして前記い
ずれかの転写シートを用いる様にした。その結果、前記
転写シートの特徴を活かして、大きな凹凸表面でも転写
装飾され且つ耐候性も良好な転写物が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の転写シート及びそ
れを用いる曲面転写方法の実施の形態を説明する。
【0008】〔転写シート〕図1は転写シートの形態例
のうちの幾つかを示す断面図である。先ず、図1(A)
に例示する本発明の転写シートSは、支持体1に転写層
2として、模様層3a及び着色ベタ層3bとからなる絵
柄層3が積層された層構成であり、支持体1はポリオレ
フィン系樹脂を離型性樹脂とする支持体であり、絵柄層
3はそのバインダーの主成分樹脂がポリウレタン−アク
リルブロック共重合体から構成された形態である。ま
た、図1(B)に例示する本発明の転写シートSは、図
1(A)の形態に対して、転写層2が絵柄層3の他に剥
離層4も有する形態である。この場合、剥離層4は、絵
柄層3同様にポリウレタン−アクリルブロック共重合体
を主成分樹脂とするか、或いはアクリル樹脂を主成分樹
脂とする事が好ましい。但し、本発明に於いて、転写層
のうち少なくとも1層は、主成分樹脂をポリウレタン−
アクリルブロック共重合体とする必要がある為、剥離層
の主成分樹脂をアクリル樹脂とした場合には、絵柄層の
主成分樹脂はポリウレタン−アクリルブロック共重合体
を選択する。なお、図示はしないが、転写層として接着
剤層等も必要に応じて適宜設ける。
【0009】(支持体)支持体は、ポリオレフィン系樹
脂を離型性樹脂としたものであり、少なくとも転写層と
接する側はポリオレフィン系樹脂から構成される。この
様な支持体としては、先ず、その全厚でポリオレフィン
系樹脂を主体とするものからなる支持体がある。また、
ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル樹脂等の樹脂
フィルムや紙等のポリオレフィン系樹脂以外の材料から
なる支持体基材と、その転写層側に、離型性樹脂として
のポリオレフィン系樹脂からなる離型層とから構成され
る支持体でも良い。本発明で支持体の離型性樹脂にポリ
オレフィン系樹脂を選ぶ理由は、各種の樹脂に対して、
良好な離型性を有し、また凹凸表面に追従するのに必要
な熱可塑性を有し、その上、廃棄燃焼時に塩酸ガスを発
生せず環境対策の点でも好ましい為である。支持体の厚
みは特に限定されないが通常総厚20〜200μmであ
る。
【0010】全厚がポリオレフィン系樹脂からなる支持
体の場合、そのポリオレフィン系樹脂としては、例え
ば、ポリエチレン(低密度、又は高密度)、ポリプロピ
レン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチレン−プ
ロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共重
合体等の高結晶質の非エラストマーポリオレフィン系樹
脂、或いは各種のオレフィン系熱可塑性エラストマー等
がある。これら樹脂は、単独又は2種以上を混合使用し
ても良い。また、支持体は異なるポリオレフィン系樹脂
層からなる積層体でも良い。なお、物性調整の為に、ポ
リオレフィン系樹脂本来の成形性、離型性等の性能を損
なわない範囲内でポリオレフィン系樹脂以外の樹脂を副
成分として混合使用しても良い。これらのポリオレフィ
ン系樹脂の中でも、特に、オレフィン系熱可塑性エラス
トマーは、結晶質の非エラストマーポリオレフィン系樹
脂に比べて、温度変化に伴う軟化度合の変化が緩やかな
為、凹凸表面への転写時の形状追従性が良好であり、ま
た、伸びの局所的な集中(所謂ネッキング)も生じ難い
為、好適である。
【0011】また、上記オレフィン系熱可塑性エラスト
マーとしては、例えば下記のものが使用できる。
【0012】特公平6−23278号公報記載の、
(A) ソフトセグメントとして、数平均分子量Mnが2
5,000以上、且つ、重量平均分子量Mwと数平均分
子量Mnとの比Mw/Mn≦7の沸騰ヘプタンに可溶な
アタクチックポリプロピレン10〜90重量%と、(B)
ハードセグメントとして、メルトインデックスが0.1
〜4g/10分の沸騰ヘプタン不溶性のアイソタクチッ
クポリプロピレン90〜10重量%、との混合物からな
る軟質ポリプロピレン。
【0013】エチレン−プロピレン−ブテン共重合体
樹脂からなる熱可塑性エラストマー。ここで、そのブテ
ンとして、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレンの3
種の構造異性体のいずれも用いることができる。共重合
体としては、ランダム共重合体で、非晶質の部分を一部
含むものである。上記エチレン−プロピレン−ブテン共
重合体の好ましい具体例としては次の(i) 〜(iii) が挙
げられる。 (i) 特開平9−111055号公報記載のもの。これ
は、エチレン、プロピレン及びブテンの三元共重合体に
よるランダム共重合体である。単量体成分の重量比はプ
ロピレンが90重量%以上とする。メトルフローレート
は、230℃、2.16kgで1〜50g/10分のも
のが好適である。そして、このような三元ランダム共重
合体100重量部に対して、燐酸アリールエステル化合
物を主成分とする透明造核剤を0.01〜50重量部、
炭素数12〜22の脂肪酸アミド0.003〜0.3重
量部を熔融混練してなるものである。 (ii)特開平5−77371号公報記載のもの。これは、
エチレン、プロピレン、1−ブテンの三元共重合体であ
って、プロピレン成分含有率が50重量%以上の非晶質
重合体20〜100重量%に、結晶質ポリプロピレンを
80〜0重量%添加してなるものである。 (iii) 特開平7−316358号公報記載のもの。これ
は、エチレン、プロピレン、1−ブテンの三元共重合体
であって、プロピレン及び/又は1−ブテンの含有率が
50重量%以上の低結晶質重合体20〜100重量%に
対して、アイソタクチックポリプロピレン等の結晶質ポ
リオレフィン80〜0重量%を混合した組成物に対し
て、N−アシルアミノ酸アミン塩、N−アシルアミノ酸
エステル等の油ゲル化剤を0.5重量%添加してなるも
のである。
【0014】なお、エチレン−プロピレン−ブテン共重
合体樹脂は、単独で用いても良いし、上記(i) 〜(iii)
に必要に応じ更に他のポリオレフィン系樹脂を混合して
用いても良い。
【0015】特公昭53−21021号公報記載の如
き、(A) ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペ
ンテン等のオレフィン重合体(結晶性高分子)をハード
セグメントとし、これに(B) 部分架橋したエチレン−プ
ロピレン共重合体ゴム、不飽和エチレン−プロピレン−
非共役ジエン三元共重合体ゴム等のモノオレフィン共重
合体ゴムをソフトセグメントとし、これらを均一に配合
し混合してなるオレフィン系エラストマー。なお、モノ
オレフィンゴム/オレフィン重合体=50/50〜90
/10(重量比)の割合で混合する。
【0016】特公昭53−34210号公報等に記載
の如き、(B) 未架橋モノオレフィン共重合体ゴム(ソフ
トセグメント)と、(A) オレフィン系共重合体(結晶
性、ハードセグメント)と架橋剤とを混合し、加熱し剪
断応力を加えつつ動的に部分架橋させてなるオレフィン
系エラストマー。なお、(B) モノオレフィンゴム/(A)
オレフィン系共重合体=60/40〜80/20(重量
比)である。
【0017】特公昭56−15741号公報等に記載
の如き、(A) アイソタクチックポリプロピレン、プロピ
レン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重
合体等のペルオキシドと混合・加熱すると分子量を減
じ、流動性を増すペルオキシド分解型オレフィン重合体
(ハードセグメント)と、(B) エチレン−プロピレン共
重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン三元
共重合体ゴム等のペルオキシドと混合・加熱することに
より、架橋して流動性が減じるペルオキシド架橋型モノ
オレフィン共重合体ゴム(ソフトセグメント)、(C) ポ
リイソブチレン、ブチルゴム等のペルオキシドと混合・
加熱しても架橋せず、流動性が不変の、ペルオキシド非
架橋型炭化水素ゴム(ソフトセグメント兼流動性改質成
分)、及び(D) パラフィン系、ナフテン系、芳香族系等
の鉱物油系軟化剤、とを混合し、有機ペルオキシドの存
在下で動的に熱処理してなるオレフィン系エラストマ
ー。なお、(A) が90〜40重量部、(B) が10〜60
重量部で、(A) +(B) =100重量部として、これに、
(C) 及び/又は(D) が5〜100重量部の配合比とな
る。
【0018】特開平2−139232号公報に記載の
如き、エチレン−スチレン−ブチレン共重合体からなる
オレフィン系熱可塑性エラストマー。
【0019】極性基として水酸基又は/及びカルボキ
シル基を持たせた、上記からのオレフィン系熱可塑
性エラストマー。例えば、エチレン−ビニルアルコール
共重合体等のグラフト重合で水酸基を、また、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸等のの共重合体でカルボキシ
ル基を導入したオレフィン系熱可塑性エラストマーを用
いる。これら水酸基、カルボキシル基はどちらか一方、
又は両方を併用してもよく、これら極性基は転写層との
剥離強度を調整する作用を持つ。
【0020】上記のようなポリオレフィン系樹脂は、カ
レンダー法、インフレーション法、Tダイ押し出し法等
の成膜方法によって、シート(フィルム)とすることが
できる。ポリオレフィン系樹脂シートは、延伸シート、
未延伸シートのいずれでも使用可能であるが、凹凸追従
性の点では未延伸シートの方が良好である。また、支持
体と転写層との剥離強度を適度なものに調整する為に、
支持体に用いるポリオレフィン系樹脂に前記の如き極性
基を持たせたり、あるいはコロナ放電処理、プラズマ処
理等を施してもよい。
【0021】なお、支持体を、支持体基材とポリオレフ
ィン系樹脂からなる離型層とで構成する場合は、該ポリ
オレフィン系樹脂としては上述の各種ポリオレフィン系
樹脂を用いることができる。また、上記支持体基材は、
被転写面が平面や二次元的凹凸ならば延伸性のない紙や
不織布、或いは延伸性の少ない2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルム等の樹脂フィルムでも良い。被転
写面が凹凸表面で三次元成形に対する成形性を考慮する
場合は、延伸性の有る樹脂フィルムを支持体基材として
用いると良い。もちろん、2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルムでも、表面凹凸形状次第で、加熱条
件、衝突圧条件等の設定によって、必要充分な延伸性を
発現させることができるので凹凸面への転写は可能であ
る。ただ、より低温・低圧で延伸性が発現し易い好まし
い樹脂フィルムとしては、例えば、エチレン・テレフタ
レート・イソフタレート共重合体、ポリブチレンテレフ
タレート等の熱可塑性ポリエステル樹脂、軟質乃至は半
硬質の塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアミド
樹脂等の熱可塑性樹脂、或いは天然ゴム、合成ゴム、ウ
レタン系熱可塑性エラストマー等のゴムを単体又は混合
物で、単層又は異種の複層とした樹脂フィルムを用いる
ことができる。これら樹脂フィルムは低延伸又は無延伸
の物が好ましい。なお、支持体基材とポリオレフィン系
樹脂からなる離型層とを積層して支持体とするには、ド
ライラミネーション、押出し同時ラミネーション、共押
出し等の公知の積層法によれば良い。
【0022】なお、転写層と接する側の支持体面に熱プ
レスによるエンボス加工、サンドブラスト加工、ヘアラ
イン加工等によって凹凸模様を設ければ、転写後の転写
層表面に凹凸模様を賦形することもできる。凹凸模様
は、例えば、木目導管溝、木目年輪模様、石板表面凹凸
模様(花崗岩の劈開面等)、布目の表面テクスチュア、
梨地、砂目、ヘアライン、万線状溝、皮絞、文字、幾何
学模様等である。
【0023】(転写層)転写層2は、少なくとも絵柄層
3から構成し、且つ転写層のうち少なくとも1層、より
好ましくは、全面ベタ層のように広面積の層について、
そのバインダーの主成分樹脂をポリウレタン−アクリル
ブロック共重合体からなる様に構成する。また、転写層
は、支持体に接する側に剥離層を含む事もある。この場
合、該剥離層は好ましくは、ポリウレタン−アクリルブ
ロック共重合体、或いはアクリル樹脂を主成分樹脂とす
る。また、転写層は適宜、接着剤層等も転写層の構成要
素とすることもある。接着剤層を有する構成では、転写
の際に転写シート又は被転写基材の片方又は両方に接着
剤を施すことを省略できる。なお、主成分樹脂とは、樹
脂分全量に対して50重量%を超える量(但し、3種以
上の混合樹脂の場合は50重量%以上の量)を占める樹
脂を意味する。
【0024】(転写層:絵柄層)絵柄層3は、ポリウレ
タン−アクリルブロック共重合体、或いは転写層のバイ
ンダー用として公知のアクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等の
樹脂をバインダーの主成分樹脂とするが、この他の点、
例えば、着色剤、模様、形成方法等には特に限定は無
く、従来公知の絵柄層と同様でも良い。なお、絵柄層3
には、図1に例示の如く、パターンを有する模様層3a
と、着色ベタ層3bとがある。これらは片方又は両方を
絵柄層として用いる。なお、着色ベタ層には透明着色と
隠蔽着色とがある。また、絵柄層3を模様層3aと着色
ベタ層3bとから構成する場合、好ましくはこれら両層
の主成分樹脂をポリウレタン−アクリルブロック共重合
体とするのが良いが、広面積の着色ベタ層3bのみにつ
いて、その主成分樹脂をポリウレタン−アクリルブロッ
ク共重合体としても、本発明の効果は得られる。
【0025】上記ポリウレタン−アクリルブロック共重
合体としては、例えば、アゾジオール、ジオール及びジ
イソシアネートを付加反応させて得られたポリウレタン
アゾ高分子と、アクリルモノマーとを重合させて得られ
た重合物等を使用できる。それは、例えば以下に示す様
にして製造することができる。
【0026】
【化1】
【0027】(式中、R、R’は、炭化水素基(アルキ
ル基)を表す。)
【0028】なお、上記反応式において、アゾジオー
ル、ジオール及びジイソシアネートを低温で付加反応さ
せて生成する上記のポリウレタンアゾ高分子は、ポリウ
レタン−アクリルブロック共重合体の原料であり、ま
た、重合反応の開始剤としても作用する。上記の重合開
始剤20重量%と、n−ブチルメタクリレート80重量
%をメチルエチルケトン中で80℃で、20時間重合さ
せると上記のポリウレタン−アクリルブロック共重合体
を得ることができる。
【0029】上記の様にして得られるポリウレタン−ア
クリルブロック共重合体は、従来の低分子重合開始剤を
用いて合成されたアクリル樹脂と比較して、凹凸追従性
が良く、また従来のウレタン樹脂よりも耐候性が優れ
る。
【0030】なお、ポリウレタン−アクリルブロック共
重合体は、必要に応じ、架橋剤としてイソシアネートを
用いて架橋硬化させて、硬化性樹脂として使用しても良
い。イソシアネートには公知の各種のものが用いられる
が、特に耐候性を要求する場合は、例えばヘキサメチレ
ンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート、或
いはイソホロンジイソシアネート等の脂環式ポリイソシ
アネートを用いれば良い。架橋剤の添加量は該ブロック
共重合体に対して例えば5重量%程度である。なお、架
橋硬化反応は進行すると凹凸追従性が低下するので、転
写シートを被転写基材に圧接時は好ましくは反応は完結
させずに、圧接後(支持体剥離後、或いは前でも良い)
に、反応を完結させると良い。架橋硬化は、ポリウレタ
ン−アクリルブロック共重合体を使用する層の凝集力を
向上させ、転写層の密着性を向上させる。
【0031】絵柄層は、模様層は印刷で、着色ベタ層は
印刷又は塗工で形成する。絵柄層用の印刷インク又は塗
液としては、前記の如く、そのバインダーの主成分樹脂
が、ポリウレタン−アクリルブロック共重合体からなる
ことが好ましいが、剥離層の主成分樹脂をポリウレタン
−アクリルブロック共重合体とした場合は、印刷インキ
又は塗液のバインダーは、それ以外の樹脂でも良い。ま
た、印刷インク又は塗液は、この他、着色剤、溶剤、ま
た、必要に応じて適宜、体質顔料、硬化剤、各種添加剤
等を添加した組成物を使用する。
【0032】なお、絵柄層のバインダーの樹脂は、好ま
しくはポリウレタン−アクリルブロック共重合体を主成
分樹脂するが、この場合、物性調整等の為に、必要に応
じ、この他の樹脂を副成分樹脂として用いても良い。例
えば、アクリル樹脂、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリ
プロピレン、ブチラール樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂等であ
る。
【0033】上記着色剤としては、チタン白、亜鉛華、
弁柄、朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、黄鉛、カ
ーボンブラック等の無機顔料、イソインドリノン、ハン
ザイエローA、キナクリドン、パーマネントレッド4
R、フタロシアニンブルー、インダスレンブルーRS、
アニリンブラック等の有機顔料(或いは染料も含む)、
アルミニウム、真鍮等の箔粉からなる金属顔料、二酸化
チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉からなる真珠光
沢(パール)顔料等の従来公知の着色顔料が使用でき
る。また、体質顔料としては、炭酸カルシウム、シリ
カ、アルナミ、硫酸バリウム等が使用される。
【0034】なお、絵柄層の模様は、例えば、木目模
様、石目模様、布目模様、皮絞模様、文字、幾何学図
形、記号、線画、各種抽象模様、全面ベタ柄(着色ベタ
層)、或いはこれらの組合せ等と任意であ。なお、上記
絵柄層には、更に、アルミニウム等の金属の真空蒸着等
で製膜した金属薄膜層を組み合わせても良い。
【0035】(転写層:剥離層)剥離層は透明な層で、
支持体との剥離性の調整や、転写後の絵柄層の保護、後
塗装適性向上等の為に、必要に応じて設ける。剥離層を
構成する樹脂は、基本的には特に限定はないが、好まし
くはその主成分樹脂を、上記した様なポリウレタン−ア
クリルブロック共重合体、又はアクリル樹脂とする。ポ
リウレタン−アクリルブロック共重合体を使用すること
で、剥離層を使用する場合でも、該剥離層を含む転写層
の凹凸追従性を良好にし、且つ転写物の耐候性を良好に
できる。また、アクリル樹脂の場合には、耐候性は良い
が、その反面、凹凸追従性はポリウレタン−アクリルブ
ロック共重合体よりも劣るが、絵柄層、特に着色ベタ層
の主成分樹脂をポリウレタン−アクリルブロック共重合
体とすることにより、クラック発生を防止することが可
能であり、凹凸表面に転写時に剥離層に微細なクラック
が発生した場合でも、転写後の後塗装で上塗り層を設け
れば、クラックを埋めてしまい、良品の転写物とする事
もできる。なお、絵柄層にアクリル樹脂を使用せずに、
剥離層に使用出来るのは、支持体との剥離性調整を第1
目的とする剥離層は絵柄層よりも薄くても良く、転写層
の凹凸追従性への悪影響は少ないからである。また、転
写層の最表面に耐候性良好なアクリル樹脂を持って来る
ことは、転写層全体の耐候性を得る上でも好ましいから
である。
【0036】なお、上記アクリル樹脂としては、例え
ば、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メ
タ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート−ブチ
ル(メタ)アクリレート共重合体等がある。
【0037】なお、剥離層の樹脂は、ポリウレタン−ア
クリルブロック共重合体、又はアクリル樹脂を主成分樹
脂する事が好ましいが、物性調整等の為に、必要に応
じ、この他の樹脂を副成分樹脂として用いても良い。例
えば、ポリフッ化ビニリデン樹脂等のフッ素樹脂、ブチ
ラール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等であ
る。また、絵柄層のみポリウレタン−アクリルブロック
共重合体なる特定主成分樹脂で構成する形態では、剥離
層は上記副成分樹脂等を主成分樹脂としても良い。
【0038】また、剥離層には、必要に応じて、適宜、
各種添加剤を添加しても良い。例えば、耐候性(耐光
性)をより向上させる為に、紫外線吸収剤、光安定剤の
どちらか一方、又は両方を添加することができ、その添
加量は紫外線吸収剤、光安定剤とも通常0.1〜5重量
%程度であるが、一般的には紫外線吸収剤と光安定剤と
を併用するのが好ましい。これより少ないと、耐候性向
上効果が充分に得られず、又これより多いと着色化した
り、表面にブリードアウト(滲出)したりして、多量に
入れても効果的に変化がなく好ましくない。紫外線吸収
剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン
系、サリチル酸系等の有機系の紫外線吸収剤の他、粒径
0.2μm以下の微粒子状の酸化亜鉛、酸化セリウム、
酸化チタン等の無機物を用いることができる。光安定剤
としては、ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)セバケート等のヒンダードアミン系ラジ
カル捕捉剤を用いることができる。なお、これら紫外線
吸収剤や光安定剤は、剥離層同様に絵柄層に用いても良
い。
【0039】また、添加剤としては、更に、シリカ、球
状α−アルミナ等の粒子からなる減摩剤、ワックス、シ
リコーン樹脂等の滑剤、体質顔料等もある。
【0040】なお、剥離層の形成は、例えば、グラビア
印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷等の印刷
法や、グラビアコート、ロールコート等の塗工法等で形
成すれば良い。上記体質顔料等の添加剤を添加する場
合、上記樹脂は、添加剤に対してバインダー樹脂とな
る。
【0041】(転写層:接着剤層)接着剤層は、必要に
応じて転写層の一部として設けることができる。接着剤
層を設けておけば、転写時に接着剤を転写シートに施す
必要も無く、被転写基材に接着させ易い。
【0042】接着剤としては、被転写基材の材質等によ
って適切なものを選択使用すれば良く、特に制限は無
い。例えば、従来公知の転写シートで一般的ないわゆる
熱融着型(感熱溶融型接着剤)接着剤でも良いし、感圧
型、あるいは溶剤活性型等と任意である。なお、感圧型
の場合には、通常、転写直前まで接着剤層を保護してお
くために剥離紙又は剥離フィルムが接着剤層の表面に積
層された構成の転写シートとなる。感熱溶融型接着剤と
しては、例えばポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、アクリル樹脂、熱可塑性ポリエステル
樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、ダイマー酸とエチレンジ
アミンとの縮重合により得られるポリアミド樹脂等によ
る従来公知の接着剤を用いることができる。接着剤層の
厚さは通常1〜50μm程度である。
【0043】転写シートでの接着剤層の形成は、グラビ
アコート、グラビアリバースコート等の従来公知の塗工
方法、或いはグラビア印刷、オフセット印刷、凸版印
刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷等の従来公知
の印刷方法によれば良い。
【0044】(その他)なお、剥離層と絵柄層間等の転
写層内の層間密着性が悪い時は、プライマー層をこれら
層間に設けても良い。また、転写シートには、被転写基
材表面と転写シートとの間に抱き込まれて残留する空気
を抜き易くする為に、必要に応じて転写シート全面に転
写シート全層を貫通する小孔を多数穿設しても良い。小
孔の直径は0.1〜0.5mm程度、小孔の数密度(面
密度)は1〜100個/cm2 程度である。
【0045】〔接着剤層〕なお、本発明の転写シートと
しては接着剤層を設けずに、転写の際に接着剤を転写シ
ート側及び/又は被転写基材側に施してから転写する利
用方法もある。また、転写シートにも接着剤層があり、
なお且つ被転写基材側にも接着剤層があると、転写層の
密着性をより向上させる効果がある。また、転写時に接
着剤層を形成する場合では、熱硬化等の硬化性樹脂の接
着剤も使用し易い。例えば、熱硬化型接着剤としては、
フェノール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、
熱硬化型ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等からなる接着剤
を使用できる。凹凸表面の被転写基材に接着剤層を形成
するには、軟質ゴムロールやスポンジロール等のロール
を使用したロールコート、カーテンフローコート、スプ
レーコート、溶融塗工等の塗工法により形成すれば良
い。被転写基材の接着剤層の厚さは、基材の種類及び表
面状態で異なるが、塗布量で通常10〜200g/m2
(固形分)程度である。
【0046】〔転写方法〕上述した転写シートを用いる
転写方法としては、弾性体ローラを用いるローラ転写法
等の旧来からの各種の転写方法が適用可能ではあるが、
本発明の転写シートの効力が発揮するのは、従来では不
可能であった様な深い表面凹凸でも転写できる、固体粒
子衝突圧を用いる曲面転写方法である。この曲面転写方
法は、既に特開平9−315095号公報にて、固体粒
子の噴出器に吹出ノズルを用いる形態が開示された如
く、本出願人が提案した新規な転写方法である。
【0047】ここでは、図2の概念図で、固体粒子衝突
圧により転写する方法の代表例として、凹凸表面の被転
写基材に曲面転写する場合の一例を説明する。すなわ
ち、支持体1と転写層2とからなる転写シートSには、
転写層として少なくとも上述した樹脂からなる絵柄層を
有し、更に必要に応じ剥離層や接着剤層等を適宜有する
ものを用いる。なお、同図の例では、被転写基材Bには
その凹凸表面に予め接着剤層Aを設けておく。そして、
転写シートSの転写層2側を、被転写基材Bの接着剤層
Aが既に設けてある凹凸表面側に対向させて〔図1
(A)〕、転写シートSの支持体1側に多数の固体粒子
Pを衝突させ、その衝突圧を利用して、転写シートSを
被転写基材Bに押圧して、転写シートSを被転写基材B
の凹凸表面へ追従成形させ、転写シートSを被転写基材
Bに圧接する〔図1(B)〕。なお、ここで固体粒子P
に付記した矢印は固体粒子の速度ベクトルを表す。転写
層の被転写基材への接着は、同図では、少なくとも被転
写基材B上の接着剤層Aにより行われる。そして、転写
シートの転写層2が、被転写基材Bに接着した後、転写
シートSの支持体1を被転写基材Bから剥離除去する事
で、転写層2が被転写基材Bの凹凸表面に追従して転写
され且つ耐候性の良い化粧材D等の転写物が得られる
〔図1(C)〕。
【0048】(固体粒子)固体粒子Pとしては、ガラス
ビーズ等の無機粒子、亜鉛、鉄等の金属粒子、ナイロン
ビーズや架橋ゴムビーズ等の樹脂ビーズ等の有機粒子、
或いは金属等の無機粒子と樹脂とからなる無機物・樹脂
複合粒子等を使用する。粒子形状は球形状が好ましい
が、その他の形状でも用い得る。粒径は通常10〜10
00μm程度である。
【0049】(固体粒子による衝突圧印加)固体粒子は
噴出器から転写シートに向かって噴出させ、転写シート
に衝突したその衝突圧が転写圧となる。噴出器には、代
表的には羽根車や吹出ノズルを用いる。羽根車はその回
転により固体粒子を加速し、吹出ノズルは高速の流体流
で固体粒子を加速する。羽根車や吹出ノズルには、サン
ドブラスト或いはショットブラスト、ショットピーニン
グ等とブラスト分野にて使用されているものを流用でき
る。例えば羽根車には遠心式ブラスト装置、吹出ノズル
には加圧式や吸引式ブラスト装置、ウェットブラスト装
置等である。遠心式ブラスト装置は羽根車の回転力で固
体粒子を加速し噴出する。加圧式ブラスト装置は、圧縮
空気に混合しておいて固体粒子を、空気と共に噴出す
る。吸引式ブラスト装置は、圧縮空気の高速流で生ずる
負圧部に固体粒子を吸い込み、空気と共に噴出する。ウ
ェットブラスト装置は、固体粒子を液体と混合して噴出
する。これらの噴出器の中でも、効率良く固体粒子を加
速出来て、且つ噴出空気によって、固体粒子が飛散した
り、加熱された転写シート(及び被転写基材)が完全に
凹凸に追従する前に冷やされたりする事を防ぐ点から、
吹出ノズル方式よりも羽根車方式の方がより好ましい。
【0050】(噴出器:羽根車)図3及び図4は、羽根
車による噴出器の一例を示す概念図である。羽根車81
2は、複数の羽根813がその両側を2枚の側面板81
4で固定され、且つ回転中心部は羽根813が無い中空
部815となっている。中空部内には方向制御器816
を有する(図4参照)。方向制御器は、外周の一部が円
周方向に開口した開口部817を有し中空筒状で羽根車
812の回転軸芯と同一回転軸芯で、羽根車とは独立し
て回動自在となっている。使用時は、方向制御器の開口
部を適宜の方向に向くように固定して、固体粒子の噴出
方向を調整する。更に、方向制御器内には、内部中空で
羽根車812と同一回転軸芯のもう一つの羽根車が散布
器818を有する(図4参照)。散布器は外側の羽根車
812と共に回転する。そして、前記側面板814の回
転中心には回転軸819が固定され、回転軸819は軸
受820で回転自在に軸支され電動機等の回転動力源
(図示略)によって駆動回転され、羽根車812が回転
する。そして、固体粒子Pをホッパ等から散布器818
の内部に供給する。すると、固体粒子は散布器の羽根車
で外側に飛び散り、方向制御器816の開口部817に
よって許された方向にのみ放出され、外側の羽根車81
2の羽根813と羽根813との間に供給される。そし
て、固体粒子は羽根813と衝突し、羽根車812の回
転力で加速されて、羽根車から噴出するというものであ
る。なお、羽根車812の寸法は、通常直径5〜60c
m程度、羽根の幅は5〜20cm程度、羽根の長さは、
ほぼ羽根車の直径程度、羽根車の回転数は500〜50
00〔rpm〕程度である。そして、固体粒子の噴出速
度は、10〜50〔m/s〕程度、投射密度(基材単位
面積当たりに衝突させる固体粒子総重量)は10〜15
0〔kg/m2 〕程度である。
【0051】(噴出器:吹出ノズル)次に、図5は吹出
ノズルを用いた噴出器の一例を示す概念図である。同図
の噴出器840は固体粒子加速流体として空気等の気体
を用い、固体粒子噴出時に該気体と固体粒子を混合して
噴出する形態の噴出器の一例である。噴出器840は、
固体粒子Pと流体Fを混合する誘導室841と、誘導室
内に流体を噴出する内部ノズル842と、ノズル開口部
843から固体粒子及び流体を噴出する吹出ノズル部8
44からなる。圧縮機等からの加圧状態の流体Fを、内
部ノズル842から噴出し誘導室841を経てノズル8
44のノズル開口部843から噴出する際に、噴出器内
の誘導室841にて、高速で流れる流体流の作用で負圧
を作り、この負圧により固体粒子を流体流に導き混合
し、流体流で固体粒子を加速、搬送して、ノズル844
のノズル開口部843から流体流と共に噴出するもので
ある。なお、固体粒子加速流体に液体を用いる吹出ノズ
ル等もある。流体圧は吹付圧力で通常0.1〜10kg
/cm2 程度である。流体流の流速は、液流では通常1
〜20m/秒程度、気流では通常5〜80m/秒程度で
ある。
【0052】(噴出器の使い方)噴出器は、1個のみで
は加圧領域を所望の形状、大きさに出来ない場合は、複
数用いる。例えば、転写シート及び被転写基材の送り方
向に直交して幅方向に全幅を加圧領域とするには、幅方
向に一直線状に複数個を配置して、幅方向に直線状で幅
広の帯状形状の加圧領域とする。また、衝突圧印加時間
を長くするには、噴出器は、例えば転写シート及び被転
写基材の送り方向に向かって2列以上配置する多段配置
とする。複数個を配列時は、個々の噴出器の隣接する加
圧領域を互いに一部重複させることが好ましい。また、
固体粒子の衝突圧は、例えば転写シート送り方向に直交
する幅方向の中央部が最大で、幅方向両端部に近い程低
下する山型圧力分布等と、不均一に設定することもでき
る。この設定は、中央部から両端部に向かって順次段階
的に圧着を進行させ、内部に空気を抱き込むことを防
ぐ。もちろん、衝突圧は転写が完全に行える圧以上で、
且つ転写シートの歪み、被転写基材の変形、破損等の生
じない圧以下の適正圧力範囲内とする。また、複数の噴
出器を用いる場合、被転写基材の被転写面の包絡面(の
搬送方向に直交する断面形状)が例えば円型になる円筒
状の凸曲面であれば、各噴出器が主とし受け持つ個別の
衝突面に対して、略垂直に固体粒子が衝突する様に、噴
出器の向きを、近接する被転写基材の包絡面法線方向に
して配置することもできる。また、実際に固体粒子を用
いて転写する際は、固体粒子は周囲の雰囲気中に飛散さ
せずに且つ循環再利用するのが好ましい。そこで、固体
粒子衝突圧による転写圧を押圧する衝突空間を周囲空間
と隔離するチャンバ内で、固体粒子を転写シートに衝突
させて転写圧を加える等すると良い。支持体の剥離は、
チャンバ外でも良い。
【0053】(転写シート、被転写基材、接着剤等の加
熱)転写圧押圧に固体粒子衝突圧を用いる場合でも、転
写ローラにゴムローラを用いる従来公知のローラ転写法
と同様に、接着剤活性化、或いは転写シート延伸性向上
等の為に、転写圧押圧中やその前に、転写シート、被転
写基材等を適宜加熱することができる。例えば、衝突圧
押圧前では、転写シートは、赤外線輻射加熱やローラ加
熱等の任意の加熱手段で加熱すれば良く、被転写基材
(及びその上の接着剤層)も赤外線輻射加熱等の任意の
加熱手段で加熱すれば良い。衝突圧押圧時の加熱は、固
体粒子に加熱固体粒子を用いたり、吹出ノズルによる噴
出器では、その固体粒子加速流体も加熱流体を用いるこ
とができる。もちろん、衝突圧の押圧前及び押圧中の加
熱、或いは押圧中のみの加熱でも良く適宜使い分ける。
但し、熱風加熱は衝突空間を隔離するチャンバ内で行う
と内部に気体を流入しチャンバ圧力バランスに影響する
ので、チャンバ外で行う方が好ましい。
【0054】〔被転写基材〕本発明の転写シートで転写
する被転写基材Bとしては、被転写面が平坦な平面でも
もちろん構わないが、固体粒子衝突圧を用いる曲面転写
方法が真価を発揮するのは、被転写面が凹凸表面であ
り、特にその凹凸が深く、また、三次元的な凹凸の被転
写基材である(但し転写シートには、全厚がポリオレフ
ィン系樹脂等からなる支持体の様に延伸性の有る支持体
を用いる)。
【0055】なお、凹凸表面を構成する各面は、平面の
みから、曲面のみから、或いは平面と曲面の組み合わせ
と任意である。つまり、本発明で言う曲面とは、断面が
下駄の歯形の様に複数の平面のみから構成される曲面を
持たない凹凸面も意味する。また、本発明で言う曲率と
は、立方体の辺或いは頂点の周辺の様に角張っている曲
率無限大(曲率半径=0)の場合も包含する。
【0056】また、大柄な凹凸に重畳して微細な凹凸を
有する凹凸表面の被転写基材、或いは凹凸表面の凹部底
部や凹部内側面に転写すべき面を有する被転写基材も可
能である。前記大柄な凹凸と微細な凹凸とは、例えば図
6の要部拡大斜視図に示す如く、被転写基材の凹凸が大
柄な凹部401と大柄な凸部402とからなる大柄な凹
凸と、その大柄な凸部402上にある微細な凹凸403
とからなるもので、大柄の凹凸形状は段差が1〜10m
m、凹部の幅が1〜10mm、凸部の幅が5mm以上の
もので構成されるものであり、微細な凹凸形状は、段差
及び幅ともに大柄な凹凸形状よりも小さく、具体的には
段差が0.1〜5mm程度、凹部の幅及び凸部の幅が
0.1mm以上で、大柄な凹凸形状の凸部の幅の1/2
未満程度である。大柄な凹凸と微細な凹凸との組み合わ
せの凹凸から成り、且つ三次元的な表面凹凸を持つ化粧
材の凹凸模様の具体例としては、例えば、大柄な凹凸と
して目地、溝等を有するタイル、煉瓦、石等の二次元配
列模様を有し、その上に微細な凹凸としてスタッコ調、
リシン調等の吹き付け塗装面の凹凸模様、花崗岩の劈開
面やトラバーチン大理石板等の石材表面の凹凸等を有す
る石目調凹凸模様を有するもの、或いは大柄な凹凸模様
として目地、溝、簓、サネ(実)等を有する羽目板模
様、浮造木目板模様を有し、その上に微細凹凸として導
管溝、浮出した年輪、ヘアライン等を有する木目調の凹
凸模様を有するものが挙げられる。
【0057】被転写基材の材質には特に限定は無い。例
えば、無機系、金属系、木質系、プラスチック系等の基
材を使用できる。具体的には、ケイ酸カルシウム、押し
出しセメント、スラグセメント、ALC(軽量気泡コン
クリート)、GRC(硝子繊維強化コンクリート)、パ
ルプセメント等の非陶磁器窯業系材料、杉、檜、樫、ラ
ワン、チーク等の各種樹種からなる木材単板や木材合
板、パーティクルボード、集成材、木質中密度繊維板
(MDF)等の木質材料、また、鉄、アルミニウム、銅
等の金属材料、土器、陶器、磁器、セッ器、硝子、琺瑯
等のセラミックス等の無機質材料、ポリプロピレン、A
BS樹脂、フェノール樹脂等の樹脂材料等である。ま
た、被転写基材の形状は、平板や屈曲した板、柱状物、
成形品等の立体物等と任意である。例えば、被転写基材
は全体として(包絡面形状が)平板状の板材の他、断面
が円弧状に凸又は凹に1方向に湾曲した二次元的凹凸を
有する基材等でも良い。なお、被転写基材表面を所望の
凹凸とするには、プレス加工、エンボス加工、押し出し
加工、切削加工、成形加工等によれば良い。
【0058】また、これらの被転写基材表面には、予
め、接着剤との接着を補助する為の易接着プライマー、
或いは表面の微凹凸や多孔質を目止めし封じるシーラー
剤を塗工しておいても良い。易接着プライマー、或いは
シーラー剤としては、イソシアネート、2液硬化ウレタ
ン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂
等の樹脂を塗工し形成する。
【0059】〔転写物の用途〕本発明の転写シートで得
られる化粧材等の転写物の用途は、転写された装飾面が
平面でも良いが、特に本発明の転写シート及び曲面転写
方法で得られる転写物は装飾面が凹凸面、特に三次元形
状等の凹凸表面の物品であるような各種用途に用いられ
得る。例えば、化粧材として、サイディング等の外壁、
塀、屋根、門扉、破風板等の外装、壁面、天井、床等の
建築物の内装、窓枠、扉、手摺、敷居、鴨居等の建具類
の表面化粧、箪笥等の家具やテレビ受像機等の弱電・O
A機器のキャビネットの表面化粧、自動車、電車、航空
機、船舶等の乗物内装材等の各種分野で用いられ得る。
化粧材は化粧板等として利用される。なお、化粧材も含
めて転写製品の形状は、平板、曲面板、棒状体、立体物
等と任意である。
【0060】〔後加工〕なお、転写後の化粧材等の転写
物の表面に、耐久性、意匠感等を付与する為に、更に透
明保護層を塗装する等しても良い。この様な透明保護層
としては、ポリ4フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデ
ン等のフッ素樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリ
ル樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂の1種又は2種
以上等をバインダーとし、これに必要に応じて、ベンゾ
トリアゾール、超微粒子酸化セリウム等の紫外線吸収
剤、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤等の光安定剤、
着色顔料、体質顔料、シリカ、球状α−アルミナ等の粒
子からなる減摩剤、ワックス等の滑剤等を添加した塗料
を用いる。また、外装用途では、無機系塗料を用いるこ
ともできる。塗工はスプレー塗装、フローコート、軟質
ゴムロールやスポンジロールを使用したロールコート等
で行う。透明保護層の膜厚は1〜100μm程度であ
る。
【0061】
【実施例】次に実施例及び比較例により本発明を更に説
明する。
【0062】〔実施例1〕転写シート :図1(A)の如き転写シートSとして、全
厚が離型性樹脂であるポリオレフィン系樹脂からなる支
持体1として、アイソタクチックポリプロピレンを90
重量%、アタクチックポリプロピレンを10重量%、エ
ルカ酸アミド1000ppmからなる、ポリプロピレン
系のオレフィン系熱可塑性エラストマーをTダイより熔
融押し出して、厚さ100μmのフィルムを得た。この
支持体に、ポリウレタン−アクリルブロック共重合体を
バインダーの主成分樹脂とし、着色顔料として弁柄、イ
ソインドリノン、カーボンブラック、チタン白を用いた
着色インキを用いて、転写層2の絵柄層3として模様層
3a及び着色ベタ層3bをグラビア印刷で形成して、本
発明の転写シートを得た。絵柄層は目地を有する煉瓦積
調の石目模様とした。
【0063】被転写基材:図6の要部拡大斜視図に示す
様な、表面に幅6mm、深さ2mmの煉瓦積みの目地と
なる溝状の大柄な凹部401と、煉瓦部分となる大柄な
凸部402を大柄な凹凸として有し、大柄な凸部402
上に深さが0.1〜1mmの範囲に分布する砂目調の微
細な凹凸403を有する厚さ12mmのケイ酸カルシウ
ム板を被転写基材Bとして用意した。なお、この表面に
は、予めアクリルウレタン系接着剤をスプレー塗工し接
着剤層を形成した。
【0064】転写:前記転写シートをその転写層側が被
転写基材側を向く様にして、被転写基材に被せた。次い
で、転写シートを100℃に加熱し、軟化させた後、固
体粒子として、平均粒径0.3mmの球状の亜鉛球を、
平均速度35m/sで転写シートの支持体側に衝突させ
て転写圧を押圧して、転写シートと被転写基材とを40
℃まで冷却後、支持体を剥離することで、転写を行った
(図2参照)。また、支持体の剥離の安定性も良好であ
った。転写層は被転写基材の凹凸表面に追従して接着し
ており、良好な凹凸追従性を示した。そして、最後に、
表面に透明なイソシアネート硬化型フッ素樹脂系塗料
(分子中に水酸基を有するフッ化炭化水素系プレポリマ
ー100重量部をヘキサメチレンジイソシアネート系架
橋剤8重量部で架橋させる塗料)を塗装し厚さ20μm
の透明保護層を形成した。透明保護層付の転写物の耐候
性は後述表1の如く良好であった。転写物は、美観に優
れ且つ耐候性も良好な外装用化粧板となった。
【0065】〔実施例2〕実施例1に於いて、転写シー
トSの転写層2として絵柄層3の他に、更に支持体側に
ポリメタクリル酸メチルを主成分とするアクリル樹脂か
らなる剥離層4もグラビア印刷で形成した図1(B)の
如き転写シートSを用いた他は、実施例1と同様にして
転写して転写物を得た。また同様にして後塗装を行っ
た。転写シートは被転写基材の凹凸表面に追従し、良好
な凹凸追従性を示した。また、透明保護層付の転写物の
耐候性も良好であった。転写物は、美観に優れ且つ耐候
性も良好な外装用化粧板となった。
【0066】図7の断面図に、得られた化粧板の層構成
を示す。化粧板Dは、被転写基材Bに、接着剤層A、着
色ベタ層3b、模様層3a、剥離層4、透明保護層5が
積層された層構成である。着色ベタ層3b及び模様層3
aが絵柄層3であり、この絵柄層3と剥離層4とが転写
された転写層2である。なお、同図は層構成を示す図で
あり、表面凹凸の図示は略してある。
【0067】〔比較例〕実施例1に於いて、転写シート
Sの転写層2として絵柄層3の樹脂を、ポリウレタン−
アクリルブロック共重合体に代えてアクリルポリオール
とトリレンジイソシアネートとから得られた熱可塑性ウ
レタン樹脂を用いた他は、実施例1と同様にして転写シ
ートを作製し、実施例1と同様にして転写して転写物を
得た。また同様にして後塗装を行った。転写シートは被
転写基材の凹凸表面に追従し、良好な凹凸追従性を示し
た。しかし、透明保護層付の転写物の耐候性は不十分で
あった。転写物は、外装用化粧板として美観には優れる
が耐候性が不十分なものなった。
【0068】〔性能評価〕実施例及び比較例での凹凸追
従性、耐候性は次の様にして評価し、その結果、表1の
如き結果となった。
【0069】凹凸追従性:被転写基材の表面凹凸の凹
部内部まで確実に転写層(転写シート)が追従して転写
された場合は良好「○」とし、転写層の追従が不完全
で、転写層が転写されて無い非転写部や、転写層の被転
写基材からの浮きが有る様な場合は不良「×」とした。
【0070】耐候性:耐候性は転写層自体を後塗装前
の転写物で評価し、また、後塗装された後の転写物(後
塗装品)の耐候性も評価した。耐候性の評価は具体的に
は、紫外線耐候性試験機(岩崎電気株式会社製スーパー
UVテスター、型式SUV−W13)を用いてブラック
パネル温度63℃、295nm〜450nmの範囲の可
視光及び紫外線照射量60mW/cm2 で20時間照射
し、4時間非照射で結露の条件下で促進耐候性試験を行
い、転写層の変化の有無を評価した。
【0071】
【表1】
【0072】
【発明の効果】本発明の転写シートによれば、被転写
面が平面で無く表面凹凸が深い場合でも、表面凹凸に追
従して転写シートを成形し転写できる優れた凹凸追従性
と、得られる転写物の耐候性とを両立できる。 また、本発明の曲面転写方法では、固体粒子衝突圧を
転写圧として利用する為に、上記本発明の転写シートが
持ち得る凹凸追従性を活かして、大きな三次元的凹凸表
面が装飾された化粧材等の転写物が容易に得られる。も
ちろん、窓枠、サッシ等の二次元的凹凸も可能であり、
平板状の板材以外にも、瓦の様に全体として(包絡面形
状が)波うち形状のもの、或いは凸又は凹に湾曲した形
状のものでも容易に得られる。しかも、大柄な凹凸表面
の凸部上、凹部内(底部や凸部と底部の連結部分である
側面)も転写できる。また、大柄な凹凸の凸部上に、更
に微細な凹凸模様(例えば、ヘアライン、梨地等)が有
る場合でも、その微細凹凸の凹部内にまで、転写にて装
飾できる。また、従来のゴムローラ押圧方式の様に、被
転写基材の凹凸部によるローラ等部品の損耗も無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写シートの形態例を説明する断面
図。
【図2】本発明の曲面転写方法を概説する概念図。
【図3】羽根車を用いた噴出器の一例を概念的に説明す
る斜視図。
【図4】図3の羽根車内部を説明する概念図。
【図5】吹出ノズルによる噴出器の一例を概念的に説明
する断面図。
【図6】被転写基材の三次元的凹凸表面の一例を示す要
部拡大斜視図。
【図7】得られる転写物の一例を示す断面図。
【符号の説明】
1 支持体 2 転写層 3 絵柄層 3a 模様層 3b 着色ベタ層 4 剥離層 5 透明保護層 401 大柄な凹部 402 大柄な凸部 403 微細な凹凸 812 羽根車 813 羽根 814 側面板 815 中空部 816 方向制御器 817 開口部 818 散布器 819 回転軸 820 軸受 840 吹出ノズルを用いた噴出器 841 誘導室 842 内部ノズル 843 ノズル開口部 844 ノズル A 接着剤層 B 被転写基材 D 化粧板(転写物) P 固体粒子 S 転写シート
フロントページの続き Fターム(参考) 3B005 EB01 EB05 EC01 EC05 FA17 FA18 FB03 FB23 FC02Z FC04Z FC08X FC08Z FC09X FC09Z FE01 FE04 FE05 FE22 FG01X FG01Y FG02X FG03X FG04X FG11X GA03 4F100 AK03B AK25C AK25D AK25J AK51C AK51D AK51J AL02C AL02D AT00A BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C BA31 EC01 EC04C EC04D EJ30B EJ91B GB08 GB41 GB81 HB00 HB00C HB31 HB31C JL01 JL09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂を離型性樹脂とし
    た支持体上の該離型性樹脂側に、転写層として少なくと
    も絵柄層を有し、該絵柄層のバインダーの主成分樹脂が
    ポリウレタン−アクリルブロック共重合体である、転写
    シート。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン系樹脂を離型性樹脂とし
    た支持体上の該離型性樹脂側に、転写層として少なくと
    も剥離層と絵柄層をこの順に有し、該剥離層のみ、又は
    該剥離層と絵柄層の両方の主成分樹脂がポリウレタン−
    アクリルブロック共重合体である、転写シート。
  3. 【請求項3】 転写層が絵柄層の他に少なくとも剥離層
    を有し、該剥離層がアクリル樹脂を主成分樹脂とする、
    請求項1記載の転写シート。
  4. 【請求項4】 凹凸表面を有する被転写基材の凹凸表面
    側に、支持体と転写層とからなる転写シートの転写層側
    を対向させ、該転写シートの支持体側に固体粒子を衝突
    させ、その衝突圧を利用して、被転写基材の凹凸表面へ
    の転写シートの圧接を行い、転写層が被転写基材に接着
    後、転写シートの支持体を剥離除去することで、転写層
    を被転写基材に転写する曲面転写方法において、 該転写シートに請求項1、2又は3記載のものを用い
    る、曲面転写方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002146305A (ja) * 2000-11-10 2002-05-22 Sumitomo Bakelite Co Ltd 印刷カード用接着剤付きオーバーシート
JP2002321442A (ja) * 2001-04-25 2002-11-05 Dainippon Ink & Chem Inc インクジェット用受容層転写シート
JP2008088210A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Dainippon Ink & Chem Inc 顔料分散剤、顔料ペースト、及び印刷インキ組成物
JP2013248851A (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 Okura Ind Co Ltd 転写用基材フィルム

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