JP2008088210A - 顔料分散剤、顔料ペースト、及び印刷インキ組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ポリウレタンからなるブロック(A)と、重合性不飽和単量体を重合させてなるポリマーのブロック(B)とを有し、前記ブロック(A)及び/又はブロック(B)が塩基性極性基若しくはその塩を有するブロックコポリマーからなる顔料分散剤、及び、該顔料ペーストと、バインダー樹脂を含有する印刷インキ組成物。
【選択図】 なし
Description
しかし、微細な顔料粒子からなる分散体は往々にして高粘度を示し、顔料分散体の分散機からの取り出し、分散機からタンク等への移送が困難となるばかりでなく、更に悪い場合は貯蔵中にゲル化を起こし使用困難となることがある。また、顔料を混合して使用する場合、顔料の凝集による色分かれや沈降などの現象により、展色物において、色むらや著しい着色力の低下を引き起こすことがある。さらに、展色物の塗膜表面に関しては光沢の低下、レベリング不良等の状態不良などの問題を生じる。
これらの問題を解決する目的で、従来から、予め、顔料分散剤や分散助剤と称される顔料と親和性の高い樹脂を用いて、顔料を高い濃度で分散させた顔料ペーストを作製し、該ペーストに、インキ適性に応じたバインダー樹脂を加え(レットダウン)インキとする手法が行われている。
このように顔料分散剤は、複数の機能を併せ持つ樹脂設計が必要であり、グラフトポリマー、ブロックコポリマー等の、異なる2種以上の機能を併せ持つ樹脂を応用した顔料分散体の開発が行われるようになってきた。
また(3)は、近年、基材に展色されたインキ塗膜の密着性が要求される場合にはウレタン系樹脂、ウレタン−尿素系樹脂、インキ塗膜の耐熱性や耐摩擦性が要求される場合には硝化綿が使用されることが多く、これらの樹脂との相溶性が求められる。
さらに、特許3、4に記載の顔料分散剤は、両ブロックともアクリル等の重合性不飽和単量体がベースとなっているため顔料との親和性は良好であり、前記(1)の機能は担保されるが、(3)の機能については、ウレタン樹脂と相溶性が悪く、ウレタン系やウレタン−尿素系のレットダウン用樹脂は使用できない。
顔料の分散安定性は、環境温度や時間等の要因の他、分散時に使用する希釈溶媒が強く影響すると考えられる。一般に希釈溶媒は、芳香族系有機溶剤、ケトン系有機溶剤、エステル系有機溶剤、アルコール系有機溶剤等が使用されている。一方、顔料分散剤は樹脂であるため、有機溶剤には容易に溶解する。従って、分散時に使用する希釈溶媒に対して顔料分散剤の溶解性が高い場合、顔料分散剤は希釈溶媒に容易に溶解してしまうことが考えられる。この場合、分散後直後は顔料表面に安定に局在化していた顔料分散剤が、希釈溶媒中へ徐々に移行し、顔料表面から剥離していくと考えられる。特に特許文献3や4に記載のアクリルポリマーは、有機溶媒に対する溶解性が高く、この現象が顕著であると考えられる。
一方、該希釈溶媒が顔料分散剤に対して貧溶媒であった場合、顔料ペーストは凝集し、分散安定化させることが困難となる。
アクリルポリマーやスチレンポリマーに代表される重合性不飽和単量体の重合体は、前記(1)の機能を付与する。更に窒素原子を含む官能基のような塩基性極性基を適宜選択し導入することで、酸性表面を有する顔料に対して安定に吸着することができる。
一方、ポリウレタンは、希釈溶媒に対する溶解性を調節して前記(2)の機能を付与し、且つ前記(3)の機能を付与することができる。
これらの機能を有するポリマーをブロックとしてブロックコポリマーとすることで、前記(1)〜(3)の機能を全て有する分散安定性に優れた顔料分散剤を得ることができる。更に、これらのブロックの比率を適宜選択することで、顔料親和性と希釈溶媒に対する溶解性とのバランスのとれた顔料分散剤を得ることができ、さらに、吸着官能基の種類、及び導入量を変化させることで、本発明の顔料分散剤が、無機顔料のみならず、分散が容易ではない有機顔料にも適応可能であることを見いだし、本発明の課題を解決した。
本発明で使用するブロックコポリマーは、ポリウレタンからなるブロック(A)と、重合性不飽和単量体を重合させてなるビニル重合体のブロック(B)とを有し、前記ブロック(A)及び/又はブロック(B)が塩基性極性基若しくはその塩を有する。
塩基性極性基としては、例えば、1級アミノ基若しくはその中和塩、2級アミノ基若しくはその中和塩、3級アミノ基若しくはその中和塩、4級アミノ基等が挙げられる。また、前記1〜3級アミノ基を中和させる酸としては、例えば、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グルタル酸、酪酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、マロン酸、アジピン酸、イソフタル酸、テレフタル酸などの有機酸類、スルホン酸、パラトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸等の有機スルホン酸、及び、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、亜リン酸、フッ酸等の無機酸等が挙げられる。該中和させる酸は、単独使用でも2種以上を組み合わせて使用しても良い。
これらの塩基性極性基は、各々のブロックを合成時に、塩基性極性基を有するモノマーを使用して各々のブロックに導入してもよいし、得られたブロックコポリマーに予めエポキシ基等を導入しておき、次いでエチレンジアミン等のポリアミンと反応させる方法で導入しても良いが、反応が容易なことから、前者の、塩基性極性基を有するモノマーを使用して各々のブロックに導入する方法が好ましい。
本発明において、ブロック(A)を構成するポリウレタンは、ウレタン結合を含有するユニットであるならば特に限定はなく、ウレタン結合及び尿素結合を含有するポリウレタンポリ尿素樹脂と称されるポリウレタンポリ尿素ユニットも包含する。
具体的には、例えば、ポリエステルポリオールユニット、ポリウレタンポリオールユニット、ポリエステルポリウレタンポリオールユニット、ポリエーテルポリオールユニット、ポリエーテルポリエステルポリオールユニット、ポリエーテルポリエステルポリウレタンポリオールユニット、および/またはポリエーテルポリウレタンポリエステルユニットが挙げられる。
具体的には、ブロックコポリマー中のブロック(A)の割合はブロックコポリマーの重量に基づいて、例えば2〜95質量%が好ましく、10〜80質量%がより好ましく、10〜70質量%が最も好ましい。
ビニル重合体からなるブロック(B)は、重合性不飽和単量体を重合することによって得ることが出来る。本発明で使用する重合性不飽和単量体は、汎用の(メタ)アクリレートや重合性ビニル化合物等を使用することができる。(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ジブロモプロピル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニル(メタ)アクリレートもしくはアルコキシアルキル(メタ)アクリレート等の各種(メタ)アクリレート類、
即ち、前記ブロック(A)と前記ブロック(B)の質量割合が、2:98〜90:10の範囲であることが好ましく、5:95〜80:20の範囲が尚好ましく、10:90〜70:30の範囲が最も好ましい。
ブロック(A)の大きさは特に制限はないが、例えば、数平均分子量に換算し1,000〜25,000が好ましく、1,000〜20,000が最も好ましい。また、ブロック(B)の大きさも特に制限はないが、例えば、数平均分子量に換算し500〜50,000が好ましく、1,000〜40,000が最も好ましい。
本発明で使用するブロックコポリマーは、公知のブロックコポリマーの合成方法で得ることができる。中でも、ウレタン結合あるいは尿素結合を有する高分子アゾ重合開始剤のもと、重合性不飽和単量体を重合させて得る方法が、容易に本発明で使用するブロックコポリマーを得ることができるので好ましい。
以下、本発明の具体例の1つとして、ウレタン結合あるいは尿素結合を有する高分子アゾ重合開始剤のもと、重合性不飽和単量体を重合させる方法を詳細に述べる。
ウレタン結合あるいは尿素結合を有する高分子アゾ重合開始剤のウレタンユニットは、前記ブロックポリマーのポリウレタンからなるブロック(A)となる。これらのユニットは、前記ブロックポリマーの設計と同様レットダウン用樹脂との相溶性や、芳香族系、エステル系、ケトン系、アルコール系有機溶剤に対する溶解性のバランスによって選択することが好ましい。例えば、レットダウン用樹脂として、ウレタン系樹脂を使用する場合は、ポリウレタンポリオールユニットを導入することが好ましく、ポリエステル系ウレタン樹脂を使用する場合は、ポリエステルポリオールユニットを導入することが好ましい。また、例えば、ポリエステルポリオールユニット、ポリエーテルポリオールユニットと、長鎖アルキルジオール、分岐型アルキルジオールを適宜組み合わせることで、上記有機溶剤への溶解性のバランスが取れたブロック(A)を提供できる。
本発明で使用するウレタン結合あるいは尿素結合を有する高分子アゾ重合開始剤は、例えば1分子中に一般式(1)及び一般式(2)の構造単位を少なくとも1つずつ有する化合物を挙げることができる。
前記R1〜R4は、所望する顔料分散剤の性質や使用する溶剤を鑑み適宜選択することが可能である。
また、前記1〜3級アミノ基は、酸により中和してから使用しても良いし、高分子アゾ開始剤、またはブロックコポリマー重合過程、あるいは重合後に中和しても良い。
重合性不飽和単量体を重合させることによって得られるブロック(B)の組成は、溶剤に対する親和性によって適宜選択できる。例えば、(メタ)アクリレートを1種、あるいは複数種用いることで、エステル系、ケトン系に対する親和性の高いブロック(B)を作製することができる。さらに、例えば、ジメチルアミノ基等の塩基性極性官能基を有する(メタ)アクリレートを共重合することで顔料分散性に優れたブロックコポリマーを得ることができる。また、その導入量については顔料の種類(酸性・中性・塩基性・非極性)によって適宜選択することができる。
また、重合で使用した溶媒は、そのまま顔料ペースト作製時の希釈溶剤として用いることが出来る。
本発明の顔料ペーストは、本発明の顔料分散剤で各種顔料を微細化したものであり、本発明の顔料分散剤、顔料、および有機溶媒を含有する。
本発明の顔料分散剤は、顔料ペーストの全質量に対し、固形分換算で、例えば、1〜40質量%で使用する。好ましくは2〜20質量%で使用することが適当である。
無機顔料としては、たとえば、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化クロム、鉄黒、コバルトブルー、アルミナ白、酸化鉄黄、ビリジアン、硫化亜鉛、リトボン、カドミウムイエロー、朱、カドミウムレット、黄鉛、モリブデートオレンジ、ジンククロメート、ストロンチウムクロメート、ホワイトカーボン、クレー、タルク、群青、沈降性硫化バリウム、バライト粉、炭酸カルシウム、鉛白、紺青、マンガンバイオレット、カーボンブラック、アルミニウム粉、パール系顔料等が挙げられる。
顔料は顔料ペーストの全質量に対し、固形分換算で、例えば、1〜80質量%、好ましくは5〜50質量%で配合することが適当である。
また、印刷インキ用、特にグラビアインキ用においては、使用する顔料の粒径は300ナノメートル以下であることが望ましいが、本発明の顔料分散剤はそのような微細な粒径の顔料も、良好に分散、安定化させることが可能である。
これらの有機溶媒を使用する場合には、顔料は顔料ペーストの全重量に対し、例えば、5〜98質量%、好ましくは10〜95質量%が適当である。
上記顔料ペーストは、レットダウン用樹脂、及び有機溶剤と配合することにより、印刷インキ組成物を得ることができる。
上記顔料ペーストは、印刷インキ組成物の重量に基づいて、例えば0.1〜80質量%、好ましくは0.1〜60質量%で使用することが適当である。
これらのレットダウン用樹脂を使用する場合には、印刷インキ組成物の重量に基づいて固形分換算で、例えば、1〜80質量%、好ましくは、1〜50質量%で配合することが適当である。
有機溶剤は、印刷インキ組成物の重量に基づいて、例えば、0〜80質量%、好ましくは5〜60質量%で配合することが適当である。
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、N−メチルピロリドンを450部、メチルイソブチルケトンを1050部、数平均分子量が650のポリ(オキシテトラメチレン)グリコールを570部、3−メチル−1,5−ペンタンジオールを59部、「VA−086」〔和光純薬工業(株)製品〕を36部、ジ−n―オクチル錫ジラウレートを0.5部仕込み、氷冷下、撹拌しながらイソホロンイソシアネート335部を3時間かけて滴下した。滴下終了後45℃で20時間反応し、ウレタン結合を有する高分子アゾ重合開始剤(a)の40%溶液を得た。
ウレタン結合を有する高分子アゾ重合開始剤(a)のゲルパーミエーション・クロマトグラフィーにより測定された数平均分子量(以下、Mnと略す)は、ポリスチレン換算で22,300であった。
上記高分子アゾ開始剤の分解物のゲルパーミエーション・クロマトグラフィーにより測定されたMnは、ポリスチレン換算で7,980であった。その結果、ウレタン結合を有する高分子アゾ開始剤(a)は、1分子中に2.8個のアゾ基を持つことが判明した。
参考例1と同様の反応容器に、N−メチルピロリドンを200部、メチルイソブチルケトンを1300部、「ポリプロピレングリコール400」〔三洋化成工業(株)製品;分子量=400〕を374部、ネオペンチルグリコールを97部、「VA−086」を135部、ジ−n―オクチル錫ジラウレートを0.7部仕込み、氷冷下、撹拌しながらヘキサメチレンジイソシアネート393部を3時間かけて滴下した。滴下終了後45℃で20時間反応し、ウレタン結合を有する高分子アゾ重合開始剤(b)の40%溶液を得た。
ウレタン結合を有する高分子アゾ重合開始剤(b)のゲルパーミエーション・クロマトグラフィーにより測定されたMnは、ポリスチレン換算で12,700であった。
上記高分子アゾ開始剤の分解物のゲルパーミエーション・クロマトグラフィーにより測定されたMnは、ポリスチレン換算で1,850であった。その結果、ウレタン結合を有する高分子アゾ開始剤(b)は、1分子中に6.9個のアゾ基を持つことが判明した。
参考例1と同様の反応容器に、N−メチルピロリドンを400部、メチルイソブチルケトンを1100部、「クラレポリオールP−510」〔(株)クラレ製のポリエステルポリオール;分子量=500〕を475部、「1,9−ノナンジオール」〔(株)クラレ製品;分子量=160〕を91部、「VA−086」を18部、ジ−n―オクチル錫ジラウレートを0.5部仕込み、氷冷下、撹拌しながら4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)415部を3時間かけて滴下した。滴下終了後45℃で20時間反応し、ウレタン結合を有する高分子アゾ重合開始剤(c)の40%溶液を得た。
ウレタン結合を有する高分子アゾ重合開始剤(c)のゲルパーミエーション・クロマトグラフィーにより測定されたMnは、ポリスチレン換算で34,800であった。
上記高分子アゾ開始剤の分解物のゲルパーミエーション・クロマトグラフィーにより測定されたMnは、ポリスチレン換算で15,490であった。その結果、ウレタン結合を有する高分子アゾ開始剤(c)は、1分子中に2.2個のアゾ基を持つことが判明した。
参考例1と同様の反応容器に、N−メチルピロリドンを300部、メチルイソブチルケトンを1200部、数平均分子量が650のポリ(オキシテトラメチレン)グリコールを540部、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールを133部、「VA−086」を30部、ジ−n―オクチル錫ジラウレートを0.5部仕込み、氷冷下、撹拌しながらヘキサメチレンジイソシアネート297部を3時間かけて滴下した。滴下終了後45℃で20時間反応し、ウレタン結合を有する高分子アゾ重合開始剤(d)の40%溶液を得た。
ウレタン結合を有する高分子アゾ重合開始剤(d)のゲルパーミエーション・クロマトグラフィーにより測定されたMnは、ポリスチレン換算で40,200であった。
上記高分子アゾ開始剤の分解物のゲルパーミエーション・クロマトグラフィーにより測定されたMnは、ポリスチレン換算で9,620であった。その結果、ウレタン結合を有する高分子アゾ開始剤(d)は、1分子中に4.2個のアゾ基を持つことが判明した。
参考例1と同様の反応容器に、N−メチルピロリドンを100部、メチルイソブチルケトンを1400部、「クラレポリオールP−510」を297部、「ND−15」〔(株)クラレ製のアルキルジオール〕を222部、「VA−086」を57部、ジ−n―オクチル錫ジラウレートを0.7部仕込んで、氷冷下、撹拌しながら1,3−ジ(イソシアネートメチル)シクロヘキサン423部を3時間かけて滴下した。滴下終了後は45℃で20時間反応し、ウレタン結合を有する高分子アゾ重合開始剤(e)の40%溶液を得た。
ウレタン結合を有する高分子アゾ重合開始剤(e)のゲルパーミエーション・クロマトグラフィーにより測定されたMnは、ポリスチレン換算で30,100であった。
上記高分子アゾ開始剤の分解物のゲルパーミエーション・クロマトグラフィーにより測定されたMnは、ポリスチレン換算で5,040であった。その結果、ウレタン結合を有する高分子アゾ開始剤(e)は、1分子中に6.0個のアゾ基を持つことが判明した。
参考例1と同様の反応容器に、N−メチルピロリドンを100部、メチルイソブチルケトンを1400部、数平均分子量が650のポリ(オキシテトラメチレン)グリコールを238部、「1,9−ノナンジオール」を176部、「VA−086」を106部、ジ−n―オクチル錫ジラウレートを0.5部仕込んで、氷冷下、撹拌しながら4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)480部を3時間かけて滴下した。滴下終了後は45℃で20時間反応し、ウレタン結合を有する高分子アゾ重合開始剤(f)の40%溶液を得た。
ウレタン結合を有する高分子アゾ重合開始剤(f)のゲルパーミエーション・クロマトグラフィーにより測定されたMnは、ポリスチレン換算で18,800であった。
上記高分子アゾ開始剤の分解物のゲルパーミエーション・クロマトグラフィーにより測定されたMnは、ポリスチレン換算で2,440であった。その結果、ウレタン結合を有する高分子アゾ開始剤(f)は、1分子中に7.7個のアゾ基を持つことが判明した。
1−フェニルエチルブロマイド1.0部、臭化第一銅0.8部、2,2’−ビピリジル2.5部、スチレン45.5g、アクリル酸2−エチルヘキシル62.1部及びキシレン100mlを、冷却管を装備した500mlの三ツ口フラスコに仕込み、脱気後、系内を窒素置換した後110℃に加温し、撹拌しながら8時間重合した。その後、フラスコを冷却し、重合を一時中断してマクロ重合開始剤を得た。このマクロ開始剤のMnは、ポリスチレン換算で20,000であった。
得られたマクロ重合開始剤に、メタクリル酸ジメチルアミノエチル10.3部を加え、脱気後、系内を再び窒素置換した後、110℃に加温し、撹拌しながら8時間重合した。該生成物をテトラヒドロフラン100mlに溶解し、更にメタノール2000mlで沈降精製した後、乾燥させ、ブロックコポリマー(比較1)を得た。ブロックコポリマー(比較1)のMnは、ポリスチレン換算で21,000であった。
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、メチルイソブチルケトン135部を仕込んで110℃に昇温した。スチレンを10部、アクリル酸n−ブチルを20部、メタクリル酸ジメチルアミノエチルを60部使用し、参考例1で得られたウレタン結合を有する高分子アゾ重合開始剤(a)を25部との混合溶液を4時間かけて滴下し、滴下終了後も同温度で20時間反応した。その結果、Mnがポリスチレン換算で61,200、アミン価が214.1(mgKOH/g)のブロックコポリマーである顔料分散剤(a)の40%溶液を得た。
顔料分散剤(a)の諸性状値については、表1に記載した。
使用する重合性不飽和単量体、ウレタン結合を有する高分子アゾ重合開始剤の種類、及び配合量を変更した以外は、実施例1と同様にして顔料分散剤(b)〜(i)を得た。使用する重合性不飽和単量体、ウレタン結合を有する高分子アゾ重合開始剤、及びそれらの配合量については、表1、及び表2に記載した。
各々の性状値は同表に示される通りである。
実施例1で得られた顔料分散剤(a)10.7部、「Fastogen Green SG−2」〔大日本インキ化学工業(株)製の、酸性表面を有するフタロシアニン系顔料〕10部、及び酢酸エチル29.3部を、ペイントシェーカーにて1時間練肉し(容量50mlの広口ポリプロピレン瓶;直径5mmのステンレスビーズを250部使用)、顔料ペースト(A)を得た。
顔料ペースト(A)は、下記項目について評価を行った。
顔料ペースト(A)を、コロナ処理したポリプロピレンフィルム(厚さ:10ミクロン)上にバーコーターNo.7で塗布した後、ドライヤー(60℃程度の熱風)を10秒間あてて乾燥させた。
得られた展色物の60°光沢値は、「ヘイズ−グロス リフレクトメーター」〔ビックケミー・ジャパン(株)製〕により測定した。また透明性は目視により評価し、次のように判定した。
○:展色物全体で透明性の高い塗膜が得られているもの。
△:透明感はあるが、一部でムラが発生しているもの。
×:透明感がないもの。
その結果を表3に示した。
長期の顔料分散安定性を評価する方法として、溶剤での過剰希釈による(顔料沈降)促進試験法を用いた。具体的には、顔料ペースト(A)をメチルエチルケトン、あるいは酢酸エチル/イソプロピルアルコール(以下、EA/IPAと記載)=4/1(質量比)の(混合)溶剤で25倍に希釈した後、1晩静置した。その後、作製したサンプル中の顔料の沈降度合いを目視により10段階評価した。評価基準は、全く沈降していない状態、すなわち、分散安定性に最も優れている状態を10、顔料がすべて沈降した状態を0と定め、間の数字は、色むらの度合いや沈降した顔料の量で判定した。
なお、過剰希釈条件下で分散安定性良好な顔料ペーストを長期分散安定性に優れた顔料ペースとであると評価した。その結果を表3に示した。
使用する顔料分散剤を(a)から(b)に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(B)を得、実施例10と同様の評価を行った。その結果を表3に示した。
使用する顔料分散剤を(a)から(c)に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(C)を得、実施例10と同様の評価を行った。その結果を表3に示した。
使用する顔料分散剤を(a)から(d)に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(D)を得、実施例10と同様の評価を行った。その結果を表3に示した。
使用する顔料分散剤を(a)から(e)に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(E)を得、実施例10と同様の評価を行った。その結果を表3に示した。
使用する顔料分散剤を(a)から(f)に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(F)を得、実施例10と同様の評価を行った。その結果を表4に示した。
使用する顔料分散剤を(a)から(g)に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(G)を得、実施例10と同様の評価を行った。その結果を表4に示した。
使用する顔料分散剤を(a)から(h)に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(H)を得、実施例10と同様の評価を行った。その結果を表4に示した。
使用する顔料分散剤を(a)から(i)に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(I)を得、実施例10と同様の評価を行った。その結果を表4に示した。
顔料を「Fastogen GREEN SG−2」から「タイペークR−820」〔石原産業(株)製のルチル型酸化チタン〕に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(J)を得、実施例10と同様の評価を行った。その結果を表5に示した。
使用する顔料分散剤を(b)に、顔料を「タイペークR−820」に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(K)を得、実施例10と同様の評価を行った。その結果を表5に示した。
使用する顔料分散剤を(c)に、顔料を「タイペークR−820」に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(L)を得、実施例10と同様の評価を行った。その結果を表5に示した。
使用する顔料分散剤を(d)に、顔料を「タイペークR−820」に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(M)を得、実施例10と同様の評価を行った。その結果を表5に示した。
使用する顔料分散剤を(e)に、顔料を「タイペークR−820」に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(N)を得、実施例10と同様の評価を行った。その結果を表5に示した。
使用する顔料分散剤を(f)に、顔料を「タイペークR−820」に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(O)を得、実施例10と同様の評価を行った。その結果を表6に示した。
使用する顔料分散剤を(g)に、顔料を「タイペークR−820」に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(P)を得、実施例10と同様の評価を行った。その結果を表6に示した。
使用する顔料分散剤を(h)に、顔料を「タイペークR−820」に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(Q)を得、実施例10と同様の評価を行った。その結果を表6に示した。
使用する顔料分散剤を(i)に、顔料を「タイペークR−820」に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(R)を得、実施例10と同様の評価を行った。その結果を表6に示した。
顔料分散剤を塩化ビニル−酢酸ビニルランダム共重合体である「VAGH」〔アメリカ国ユニオンカーバイド社製〕に変更した以外は実施例10と同様にして顔料ペースト(1)を得、実施例10と同様の評価を行った。結果を表11に示した。
顔料分散剤を「硝化綿」〔フランス国ベルジュラックNC社製:硝化度=12%、不揮発分=30%〕に変更した以外は実施例10と同様にして顔料ペースト(2)を得、実施例10と同様の評価を行った。結果を表11に示した。
顔料分散剤を特開平09−169821号公報に記載の樹脂と同様の構造を有する「アジスパーPB821」〔味の素ファインテクノ(株)製〕に変更した以外は実施例10と同様にして顔料ペースト(3)を得、実施例10と同様の評価を行った。結果を表11に示した。
顔料分散剤を「VAGH」と「アジスパーPB821」に変更した以外は実施例10と同様にして顔料ペースト(4)を得、実施例10と同様の評価を行った。結果を表11に示した。
顔料分散剤を「顔料分散剤(比較1)」に変更した以外は実施例10と同様にして顔料ペースト(5)を得、実施例10と同様の評価を行った。結果を表11に示した。
顔料分散剤を「VAGH」と「顔料分散剤(比較1)」に変更した以外は実施例10と同様にして顔料ペースト(6)を得、実施例10と同様の評価を行った。結果を表11に示した。
顔料分散剤を「VAGH」に、顔料を「タイペークR−820」に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(7)を得、実施例10と同様の評価を行った。結果を表12に示した。
顔料分散剤を「硝化綿」に、顔料を「タイペークR−820」に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(8)を得、実施例10と同様の評価を行った。結果を表12に示した。
顔料分散剤を「アジスパーPB821」に、顔料を「タイペークR−820」に変更した以外は、実施例10と同様にして顔料ペースト(9)を得、実施例10と同様の評価を行った。結果を表12に示した。
顔料分散剤を「VAGH」と「アジスパーPB821」に、顔料を「タイペークR−820」に変更した以外は実施例10と同様にして顔料ペースト(10)を得、実施例10と同様の評価を行った。結果を表12に示した。
顔料分散剤を「顔料分散剤(比較1)」に、顔料を「タイペークR−820」に変更した以外は実施例10と同様にして顔料ペースト(11)を得、実施例10と同様の評価を行った。結果を表12に示した。
顔料分散剤を「VAGH」と「顔料分散剤(比較1)」に、顔料を「タイペークR−820」に変更した以外は実施例10と同様にして顔料ペースト(12)を得、実施例10と同様の評価を行った。結果を表12に示した。
実施例10で得られた顔料ペースト(A)50部、レットダウン用樹脂である「硝化綿」30部、及び酢酸エチル20部を配合し、ディスパーを用いて混合することにより印刷インキ組成物(A)を得た。
印刷インキ組成物(A)は、下記項目について評価を行った。
印刷インキ組成物(A)を、コロナ処理したポリプロピレンフィルム(厚さ:10ミクロン)上にバーコーターNo.7で塗布した後、ドライヤー(60℃程度の熱風)を10秒間あてて乾燥させた。
得られた展色物の60°光沢値は、「ヘイズ−グロス リフレクトメーター」により測定した。ここで、顔料ペースト時の光沢値と比較して、印刷インキ組成物時の光沢値が同等、または大きくなったものは、顔料分散剤とレットダウン用樹脂との相溶性「良好」、一方、大きく低下したものは、顔料分散剤とレットダウン用樹脂との相溶性「不良」と判断した。結果を表7に示した。
また、顔料分散性は目視により評価し、次のように判定した。
良好:展色物全体で透明性の高い塗膜が得られ、顔料の凝集が見られないもの。
一部凝集:透明感はあるが、部分的に顔料の凝集が見られるもの。
凝集:透明感がなく、至るところで顔料の凝集が見られるもの。
評価結果を表7に示した。
顔料ペーストを(B)に、レットダウン用樹脂を「バーノックECL−341」〔大日本インキ化学工業(株)製のウレタン−尿素系樹脂;不揮発分=30%〕に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(B)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表7に示した。
顔料ペーストを(C)に、レットダウン用樹脂を「硝化綿」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(C)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表7に示した。
顔料ペーストを(D)に、レットダウン用樹脂を「バーノックECL−341」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(D)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表7に示した。
顔料ペーストを(E)に、レットダウン用樹脂を「硝化綿」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(E)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表7に示した。
顔料ペーストを(F)に、レットダウン用樹脂を「バーノックECL−341」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(F)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表8に示した。
顔料ペーストを(G)に、レットダウン用樹脂を「硝化綿」に変更以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(G)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表8に示した。
顔料ペーストを(H)に、レットダウン用樹脂を「バーノックECL−341」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(H)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表8に示した。
顔料ペーストを(I)に、レットダウン用樹脂を「硝化綿」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(I)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表8に示した。
顔料ペーストを(J)に、レットダウン用樹脂を「硝化綿」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(J)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表9に示した。
顔料ペーストを(K)に、レットダウン用樹脂を「バーノックECL−341」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(K)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表9に示した。
顔料ペーストを(L)に、レットダウン用樹脂を「硝化綿」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(L)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表9に示した。
顔料ペーストを(M)に、レットダウン用樹脂を「バーノックECL−341」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(M)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表9に示した。
顔料ペーストを(N)に、レットダウン用樹脂を「硝化綿」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(N)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表9に示した。
顔料ペーストを(O)に、レットダウン用樹脂を「バーノックECL−341」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(O)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表10に示した。
顔料ペーストを(P)に、レットダウン用樹脂を「硝化綿」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(P)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表10に示した。
顔料ペーストを(Q)に、レットダウン用樹脂を「バーノックECL−341」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(Q)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表10に示した。
顔料ペーストを(R)に、レットダウン用樹脂を「硝化綿」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(R)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表10に示した。
顔料ペーストを(1)に、レットダウン用樹脂を「バーノックECL−341」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(1)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表13に示した。
顔料ペーストを(2)に、レットダウン用樹脂を「硝化綿」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(2)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表13に示した。
顔料ペーストを(3)に、レットダウン用樹脂を「バーノックECL−341」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(3)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表13に示した。
顔料ペーストを(4)に、レットダウン用樹脂を「硝化綿」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(4)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表13に示した。
顔料ペーストを(5)に、レットダウン用樹脂を「バーノックECL−341」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(5)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表13に示した。
顔料ペーストを(6)に、レットダウン用樹脂を「硝化綿」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ祖組成物(6)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表13に示した。
顔料ペーストを(7)に、レットダウン用樹脂を「バーノックECL−341」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(7)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表14に示した。
顔料ペーストを(8)に、レットダウン用樹脂を「硝化綿」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(8)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表14に示した。
顔料ペーストを(9)に、レットダウン用樹脂を「バーノックECL−341」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(9)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表14に示した。
顔料ペーストを(10)に、レットダウン用樹脂を「硝化綿」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(10)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表14に示した。
顔料ペーストを(11)に、レットダウン用樹脂を「バーノックECL−341」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ組成物(11)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表14に示した。
顔料ペーストを(12)に、レットダウン用樹脂を「硝化綿」に変更した以外は、実施例28と同様にして印刷インキ祖組成物(12)を得、実施例28と同様の評価を行った。結果を表14に示した。
Claims (7)
- ポリウレタンからなるブロック(A)と、重合性不飽和単量体を重合させてなるポリマーのブロック(B)とを有し、前記ブロック(A)及び/又はブロック(B)が塩基性極性基若しくはその塩を有するブロックコポリマーからなることを特徴とする顔料分散剤。
- 前記ブロック(A)と前記ブロック(B)の質量割合が、2:98〜95:5の範囲である、請求項1に記載の顔料分散剤。
- 前記ブロックコポリマーが、ウレタン結合あるいは尿素結合を有する高分子アゾ重合開始剤の存在下、重合性不飽和単量体を重合させて得られる、請求項1に記載の顔料分散剤。
- 前記重合性不飽和単量体が、(メタ)アクリレート又は重合性ビニル化合物である、請求項1に記載の顔料分散剤。
- 請求項1に記載の顔料分散剤、及び顔料を含有することを特徴とする顔料ペースト。
- 請求項6に記載の顔料ペーストと、バインダー樹脂を含有することを特徴とする印刷インキ組成物。
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