JP2000000824A - 伝動ベルト等の加硫装置 - Google Patents
伝動ベルト等の加硫装置Info
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Abstract
出しが容易で短時間で行うことのできる伝動ベルト等の
加硫装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 外周面に未加硫のベルトスリーブ3を装
着した成形型2の一方の端面を型支持部材4に設置する
とともに、ケーシング6の内側に密封状態で取り付けた
ジャケット5を未加硫のベルトスリーブ3の外周面側に
配置し、ジャケット5を膨張、収縮させて未加硫のベル
トスリーブ3を加硫する伝動ベルト等の加硫装置1であ
り、上記ケーシング6を2つの空間に区分し、ジャケッ
ト5を膨張、収縮させる圧力媒体を入れる圧力媒体空間
部7と、その外側に圧力媒体を加熱する加熱媒体を入れ
た加熱媒体空間部8を設けた構成からなる。
Description
に係り、詳しくはローエッジベルト、多リブベルト、歯
付ベルト等のベルトスリーブを平坦な表面で気泡の含ま
ないように加硫成形し、そしてジャケットの寿命を向上
させ、成形型の取り出しが容易で短時間で行うことので
きる伝動ベルト等の加硫装置に関する。
スリーブを外周面に装着した内部中空の成形型に、さら
にその外周面に弾性変形可能な円筒状ジャケットを同心
状に嵌装し、以上の形態をもって組立てられたものを加
硫缶中の下方に位置する支持台に弾性パッキン材を介し
て設置し、さらに成形型の上に上蓋を置き、成形型の外
側に高圧蒸気を、型内部に低圧蒸気をそれぞれ圧入し
て、未加硫ベルトスリーブを加硫せしめる構造を有して
いる。尚、上記高圧蒸気及び低圧蒸気はいずれも導入口
から入れられ、また内部の水分はドレーン口から排出さ
れる。
の高圧蒸気がジャケットを押圧し、続いて未加硫ベルト
スリーブを圧接することによって、ジャケットと成形型
間の空隙に内在する空気を排出するとともに所定形状に
ゴムを成形固化し、気泡を含まず密にして品質の良いベ
ルトスリーブを得ることにある。
公昭60−50569号公報には、ベルト成形体の外側
に加圧型に装着したジャケットとの間に高圧流体を入れ
てジャケットを膨張させることによりベルト成形体を加
圧加硫する装置が提案されている。
は、円筒状ケースの内側に弾性筒状体を嵌挿して該ケー
スと弾性筒状体との間に空間部を形成し、そしてこの円
筒状ケースに少なくとも1つの入気口と排出口を設けた
加硫装置に用いるジャケットが開示されている。また、
このミニポット方式の加硫装置を改善したものとして特
公平6−8011号公報に開示されている。
スリーブをその外側面側からジャケットを介して加圧加
硫する場合、圧力媒体として蒸気又は圧搾空気を使用す
ることにある。これらの圧力媒体は気体であるため、未
加硫ベルトスリーブ表面に加わる圧力の均一化を図るに
は介在するジャケットの厚さを大きくしていた。
圧縮変形率が大きくなって大きな力が必要になり、場合
によっては圧力不足になって加硫できないことがあり、
これを防止するために無理に増圧すると、ジャケットが
歪み、表面が平坦な品質のよいベルトスリーブが得られ
なかった。
さられているため、熱老化を起こし、破損してパンクす
る危険性を有している。破損してパンクすると、ベルト
成形体が蒸気に触れと、ガラス繊維からなる心線が劣化
し、ベルトの機能が損なわれるといった問題があった。
また、従来のジャケットでは、シール性が悪く、またジ
ャケットが老化してくると、ベルト成形体が蒸気に触れ
る危険性が大きくなっていた。しかも、ミニポット方式
では、本来型内部からの伝達熱だけでは厚物のベルト成
形体の表面層が加硫不足になる点も指摘されていた。
のであり、ジャケットの寿命を向上させ、成形型の取り
出しが容易で短時間で行うことのできる伝動ベルト等の
加硫装置を提供することを目的とする。
の発明では、外周面に未加硫のベルトスリーブを装着し
た成形型の一方の端面を型支持部材に設置するととも
に、ケーシングの内側に密封状態で取り付けたジャケッ
トを未加硫のベルトスリーブの外周面側に配置し、該ジ
ャケットを膨張、収縮させて上記未加硫のベルトスリー
ブを加硫する伝動ベルト等の加硫装置において、上記ケ
ーシングを2つの空間に区分し、ジャケットを膨張、収
縮させる圧力媒体を入れる圧力媒体空間部と、その外側
に圧力媒体を加熱する加熱媒体を入れた加熱媒体空間部
を設けた伝動ベルト等の加硫装置にある。
を膨張、収縮させる圧力媒体を入れる圧力媒体空間部
と、その外側に圧力媒体を加熱する加熱媒体を入れた加
熱媒体空間部とを区分して設けたことにより、ジャケッ
トが直接加熱媒体に触れることがないため、その熱老化
も起こしにくく、寿命も向上する。
間部に入れる圧力媒体が圧縮空気である伝動ベルト等の
加硫装置にあり、ジャケットは圧縮空気に触れることに
よって熱老化も起こしにくく、寿命も向上する。
方の側部に熱媒体の導入口を、他方の側面に排出口を設
けて、熱媒体を導入口から排出口へ経由して循環させ、
常時成形型の温度を一定に保持でき、また熱媒体の外部
への漏れもをなくすことができるため、ベルト成形体の
心線が劣化や、ベルトの機能が損なわれるといった問題
を回避することができる。
説明する。図1は本発明に係る伝動ベルト等の加硫装置
の縦断面図を示す。本発明の加硫装置1は、外周面に未
加硫のベルトスリーブ3を装着した成形型2、成形型2
を設置する型支持部材4、未加硫のベルトスリーブ3の
外周面側に密封状態でケーシングに装着したジャケット
5、そして圧力媒体空間部7と加熱媒体空間部8から画
定されるケーシング6から構成されている。
一定間隔で設けられた軸方向の溝部をもった歯付ベルト
用、あるいはこのような溝部をもたない平坦な形状から
なるローエッジベルトあるいは多リブベルト用があり、
一方内部には蒸気等の加熱媒体を入れて成形型2を加熱
する熱媒収容部10を具備している。
する突出軸11を有し、その中に熱媒収容部10に連通
した熱媒体の導入口12を、他方の側面に突出した排出
口13を設け、熱媒体を熱媒体供給部14から導入口1
2、熱媒収容部10、排出口13、そして配管15を経
由して循環させ、常時成形型2の温度を一定に保持し、
また熱媒体の外部への漏れもなくなり、ベルトスリーブ
3の心線が劣化や、ベルトの機能が損なわれるといった
問題を回避することができる。配管15と導入口12及
び排出口13は、軸継ぎ手のような連結部材29によっ
て脱着可能になっている。
穴16があり、成形型2の排出口13に挿入して安定し
て成形型2を設置する。尚、型支持部材4と成形型2と
の間に特に熱媒体の漏れを阻止するためのシール材を設
ける必要はない。
張可能なゴム、ウレタンからなる弾性体からなるジャケ
ット5が配置され、上下端部に外方向へ突出した折り曲
げ部17がケーシング6の端部18に固着され、ジャケ
ット5とケーシング6間に加圧した空気のような圧力媒
体を封入する圧力媒体空間部7を密封形成し、上記圧力
媒体を入れる導入口19を有している。
コンオイルのような熱媒油などの熱媒体を入れて圧力媒
体空間部7の圧力媒体を加熱する加熱媒体空間部8が形
成されている。該空間部8へ通じる注入口22と排出口
23が穿設され、これらの各注入口22から熱媒体を加
熱媒体空間部8へ送り込むようになっている。
型2とジャケット5の上端面に上蓋を使用せずに成形型
2とジャケット5の間隙部26を外部へ連通させ、この
状態で加硫を行い、加硫中にジャケット5と成形型2間
あるいはジャケット5とベルトスリーブ3間に内在する
空気を抵抗なく外部へ自由に放出して気泡の含まないベ
ルトスリーブ得ることができる。
0、排出口13、そして配管15を経由して循環させ、
常時成形型2の温度を一定に保持し、更に熱媒体の外部
への漏れもをなくすことができるため、ベルト成形体の
心線が劣化や、ベルトの機能が損なわれるといった問題
を回避することができる。
硫のベルトスリーブ3を加硫する工程を説明する。ま
ず、未加硫のベルトスリーブ3を取り付けた成形型2を
予め設置されたジャケット5内へ挿入する。このとき、
ジャケット5とケーシング6間の圧力媒体空間部7の圧
力は常圧になっている。そして、加圧装置を作動させて
圧力媒体である空気を加圧してジャケット5を膨張さ
せ、未加硫ベルトスリーブ3を加圧する。同時に、加熱
したシリコンオイルからなる熱媒体を注入口22から加
熱媒体空間部8へ導入し、そして排出口23から外部へ
放出して循環し、加熱媒体空間部8の温度を一定に維持
し、内側に隣接する圧力媒体空間部7の圧力媒体を加熱
する。
収容部10、排出口13、そして配管15を経由して循
環させ、常時成形型2の温度を一定に保持して未加硫の
ベルトスリーブ3を加硫する。更に、加熱した蒸気は導
入口12、熱媒収容部10、排出口13、そして配管1
5を経由して常時循環しているため、外部への漏れもな
くなる。
との間あるいは未加硫のベルトスリーブ3と成形型2と
の間に内在している空気は、上蓋がないため大気中へ自
由に排出されるため、気泡を含まない品質の良いベルト
スリーブを得ることができる。むろん、ジャケット5を
膨張、収縮させる圧力媒体を入れる圧力媒体空間部7
と、その外側に圧力媒体を加熱する加熱媒体を入れた加
熱媒体空間部8とを区分して設けたことにより、ジャケ
ット5が直接加熱媒体に触れることがないため、その熱
老化も起こしにくく、寿命も向上する
ング6の圧力媒体空間部7の内圧を元に戻してジャケッ
ト5を収縮させた後、成形型2の熱媒収容部10への熱
媒体の供給を停止して、配管15と導入口12及び排出
口13との連結を開放した後、成形型2を取り出す。
は、ジャケットを膨張、収縮させる圧力媒体を入れる圧
力媒体空間部と、その外側に圧力媒体を加熱する加熱媒
体を入れた加熱媒体空間部とを区分して設けたことによ
り、ジャケットが直接加熱媒体に触れることがないた
め、その熱老化も起こしにくく、寿命も向上する。ま
た、加硫中にジャケットと成形型間あるいはジャケット
とベルトスリーブ間に内在する空気を外部へ抵抗なく自
由に放出することが可能となって気泡ない品質の良いベ
ルトスリーブを得ることができる。
間部に入れる圧力媒体が圧縮空気である伝動ベルト等の
加硫装置にあり、ジャケットは圧縮空気に触れることに
よってより一層熱老化も起こしにくく、寿命も向上する
効果がある。
方の側部に熱媒体の導入口を、他方の側面に排出口を設
けて、熱媒体を導入口から排出口へ経由して循環させ、
常時成形型の温度を一定に保持でき、また熱媒体の外部
への漏れもをなくすことができるため、ベルト成形体の
心線が劣化や、ベルトの機能が損なわれるといった問題
を回避できる効果がある。
図を示す。
成形型を取り出した状態を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 外周面に未加硫のベルトスリーブを装着
した成形型の一方の端面を型支持部材に設置するととも
に、ケーシングの内側に密封状態で取り付けたジャケッ
トを未加硫のベルトスリーブの外周面側に配置し、該ジ
ャケットを膨張、収縮させて上記未加硫のベルトスリー
ブを加硫する伝動ベルト等の加硫装置において、上記ケ
ーシングを2つの空間に区分し、ジャケットを膨張、収
縮させる圧力媒体を入れる圧力媒体空間部と、その外側
に圧力媒体を加熱する加熱媒体を入れた加熱媒体空間部
を設けたことを特徴とする伝動ベルト等の加硫装置。 - 【請求項2】 圧力媒体空間部に入れる圧力媒体が圧縮
空気である請求項1記載の伝動ベルト等の加硫装置。 - 【請求項3】 成形型の一方の側部に熱媒体の導入口
を、他方の側面に排出口を設けて、熱媒体を導入口から
排出口へ経由して循環させる請求項1記載の伝動ベルト
等の加硫装置。
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---|---|---|---|
JP16732598A JP3875796B2 (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | 伝動ベルトの加硫装置 |
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JP3875796B2 JP3875796B2 (ja) | 2007-01-31 |
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JP16732598A Expired - Fee Related JP3875796B2 (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | 伝動ベルトの加硫装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003103523A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Mitsuboshi Belting Ltd | 筒状加硫体の冷却装置 |
JP2005153318A (ja) * | 2003-11-26 | 2005-06-16 | Nitta Ind Corp | 無端ベルトの成形方法及び成形装置 |
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-
1998
- 1998-06-15 JP JP16732598A patent/JP3875796B2/ja not_active Expired - Fee Related
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